JP3064486B2 - 駆動力伝達装置及びその製造方法並びに駆動力伝達装置を備えた伸展構造物 - Google Patents

駆動力伝達装置及びその製造方法並びに駆動力伝達装置を備えた伸展構造物

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JP3064486B2
JP3064486B2 JP3132945A JP13294591A JP3064486B2 JP 3064486 B2 JP3064486 B2 JP 3064486B2 JP 3132945 A JP3132945 A JP 3132945A JP 13294591 A JP13294591 A JP 13294591A JP 3064486 B2 JP3064486 B2 JP 3064486B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は駆動力伝達装置及びその
製造方法に係り、特に軽量で摩擦によらない高潤滑の伝
達方法の駆動力伝達装置及びその製造方法に関し、並び
に伸展構造物に係り、特に上記駆動力伝達装置を備えた
宇宙環境等に適用可能な伸展構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に駆動力を伝達するための駆動力伝
達手段としては駆動車と従動車とを直接接触させる伝動
車やチェーンやベルトを媒介として駆動伝達させるスプ
ロケットやベルト車が用いられている。例えば、チェー
ンとスプロケットによる駆動伝達方法では装置のメイン
テナンスにおいて接触部分の潤滑を確保するために定期
的にグリスや潤滑油を供給するようになっている。ま
た、ワイヤロープとプーリによる駆動伝達方法ではプー
リからワイヤへの駆動力の伝達は部材相互間の摩擦力を
介しているので、適正な摩擦状態を保持することが重要
である。
【0003】ところで、宇宙環境を想定した場合に上述
の駆動力伝達装置では潤滑が大きな問題となる。例え
ば、真空中ではスプロケット等を潤滑油に浸漬すること
ができず、またワイヤロープ等を適正な張架状態におく
ことが困難であり、十分な摩擦を発揮できないことが知
られている。
【0004】そこで、ワイヤロープに所定間隔でビーズ
状あるいはボール状の樹脂製等の係止部材を取付け、こ
の係止部材と、この係止部材と係止する凹部をスプロケ
ットに形成したいわゆるボールチェーン(以下、この種
のチェーンをボールチェーンと記す。)が提案されてい
る(特開昭62−268857号公報、特公昭61−1
6686号公報参照)。これらのボールチェーンによれ
ば等速回転が可能となるとともに、チェーンの張力を細
かく調整することなく適正な摩擦力を確保できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ボールチェーンは駆動車の回転を従動車に正確に伝達す
ることを目的としており、このボールチェーンの回転運
動を利用して対象物を移動するための移動機構としてそ
のまま利用することはできない。また、上述のボールチ
ェーンを正確に回転させるには、ボールチェーンのボー
ルを精度良く配置する必要があるが、一般にワイヤロー
プにボール状係止部材を取付ける精度はそう良くないこ
とが知られている。すなわち、上述のボールチェーンで
はワイヤロープの一端側から他端側にかけてかしめ部材
を所定位置に配置して順次かしめていくようになってい
る。その際、ワイヤロープにかしめ固着されたかしめ部
材から次のかしめ部材の位置を順次測定していくように
なっている。このためワイヤロープにすべての部材をか
しめるのが煩雑となり、また各かしめ部材間の寸法誤差
が累積してボールチェーンの精度が低下してしまう。
【0006】ところで、駆動伝達装置の一用途として宇
宙環境がある。たとえば、宇宙環境において、宇宙ステ
ーションの一部に格納されているアンテナリフレクタや
太陽電池パドルを展開支持する伸展構造物が提案されて
いる(31STAIAA/ASME/ASCE/AHS/ASC Structures, Struc
tural Dynamics and Materials Conference, AIAA-90
-1054, Development of a High Stiffness Extendible
and Retractable Mast "HIMAT" for Space Applicati
ons)。この伸展構造物はキャニスタ部に格納された状
態のトラス構造のマスト等を立ち上げ駆動機構により伸
展させて完成構造系を組み立てるものである。従来のこ
の種の伸展構造物を伸展するにはトラス構造部材の各頂
点位置に形成された突起を立ち上げ駆動機構のスクリュ
ージャッキの回転溝の回転を利用して所定方向へ移動さ
せるようになっている。
【0007】しかしながら、この立ち上げ駆動機構では
スクリュージャッキを駆動するためにモータの回転をタ
イミングベルト等により各スクリュージャッキに分配し
なければならなず、構造が複雑になるという問題があ
る。また、スクリュージャッキ自体の重量が相当大きい
ので、伸展構造物の重量増加に繋がり、軽量化が最重要
課題である宇宙ステーションでは致命的な問題となる。
【0008】そこで、本発明の目的は上述した従来の技
術が有する問題点を解消し、宇宙環境等においても確実
に機能する高潤滑で軽量かつ簡便な構造の駆動伝達装置
を提供することにある。
【0009】上記目的を達成するため、本発明は、移動
対象物を移動させる駆動力伝達装置において、所定間隔
をあけてボール状の係止部材が複数固着された2つの無
端状ロープと、前記各無端状ロープがそれぞれ掛け渡さ
れた2対のスプロケットであって、各対をなすスプロケ
ットが駆動側のスプロケットと従動側のスプロケットと
から構成されており、各駆動側のスプロケットが互いに
同軸的に配置されるとともに各各従動側のスプロケット
が互いに同軸的に配置されており、各スプロケットに前
記無端状ロープを案内する溝が周設されるとともに前記
係止部材と係合可能な凹部が形成されている、2対のス
プロケットと、前記無端状ロープ間に架設されるととも
に、それぞれの両端に各無端状ロープの対応する係止部
材が嵌め込まれた、移動対象物を挟持する少なくとも2
つの連結棒部材と、を備え、前記各無端状ロープの複数
の係止部材のうち、連結棒部材に嵌め込まれた係止部材
は他の係止部材より小さい外径を有しており、前記係止
部材が嵌め込まれた前記連結棒部材の両端は、前記他の
係止部材とほぼ同一の外径を有していることを特徴とし
ている。
【0010】また、本発明は、請求項1に記載の駆動力
伝達装置の製造方法として、小孔を有する複数のかしめ
部材に所定の張力をかけたロープを挿通し、所定間隔で
凹部が形成された型材に前記ロープをかしめ部材とをあ
てがい、前記かしめ部材を前記凹部の位置にあわせて仮
止めする工程と、この仮止めされたかしめ部材をさらに
前記ロープに本かしめし、ほぼ球状をなす係止部材を形
成する工程と、前記ロープの両端部を前記かしめ部材で
かしめて連結し、ロープを無端状とする工程と、を含む
こと方法を提供する。
【0011】さらに、本発明は、屈曲および伸展が可能
なように互いに結合された複数の部材を含み、屈曲状態
で格納される構造組立部材とを備え、前記構造組立部材
の少なくとも一部を上記の駆動力伝達装置に設けられた
前記2つの連結棒部材に挟持させ、前記連結棒部材の移
動に伴い前記構造組立部材を屈曲および伸展させるよう
に構成した伸展構造物を提供する。
【0012】
【作用】本発明の駆動力伝達装置によれば、構成要素が
少なく、軽量な駆動力伝達装置を得ることができる。特
に移動対象物との係合を2つの連結棒部材により挟持す
ることにより行うため、移動対象物の保持に関与する構
成要素の減少および軽量化を図ることができる。
【0013】また、本発明の駆動力伝達装置の製造方法
によれば、仮止めする工程において、凹部によりかしめ
部材すなわち係止部材が正確に位置決めされるため、最
終的に得られる係止部材の位置精度を大幅に向上させる
ことができる。
【0014】また、本発明の伸展構造物においては、軽
量かつ簡便な構造の駆動力伝達装置により屈曲および伸
展動作が行われるため、伸展構造物の使用環境を宇宙空
間等に広めることができる。
【0015】
【実施例】以下本発明による駆動力伝達装置の一実施例
を添付図面を参照して説明する。図1にはボールチェー
ンとして機能する無端状ロープ1(以下、ボールチェー
ンと記す。)とスプロケット2とから構成された駆動力
伝達装置3が示されている。すなわち、ボールチェーン
1には複数のボール状の係止部材4が等間隔に固着され
ている。この係止部材4はワイヤロープにかしめ部材5
(図4参照)をかしめて形成されている。そしてこのボ
ールチェーン1はスプロケット対2A、2Bに掛け渡さ
れ、駆動軸6Aの回転により回転するようになってい
る。このときスプロケット2の周面にはボールチェーン
1を案内するV字形の案内溝2aが周設され、さらにボ
ール状の係止部材4と係止可能な凹部2bが等間隔に形
成されている。そしてこのスプロケット対2A、2Bの
駆動軸6Aと従動軸6Bとをそれぞれ同軸配置して2列
のボールチェーン1、1が掛け渡され、駆動軸6Aの回
転により2本のボールチェーン1、1が同期回転するよ
うになっている。さらに2本のボールチェーン1、1の
対向位置にある係止部材4、4には一定間隔をあけて連
結棒部材7の端部が固着され、ボールチェーン1、1間
に連結棒部材7が架設されている。このときスプロケッ
ト2の駆動軸6Aを回転させることで連結棒部材7を所
定回転方向に回転往復運動させることができる。この連
結棒部材7にフック部材8を係止させることによりフッ
ク部材8を所定速度で矢印A方向に移動させることがで
きる。
【0016】次に、上述の駆動力伝達装置の構成部品に
ついて説明する。図2はスプロケット2を示しており、
同図(a)は回転軸に直交する断面を示しており、ボー
ルチェーン1の係止部材4がスプロケット2の凹部2b
に係止されるとともにワイヤロープがV字形の案内溝2
aに案内されるようになっている。また、同図(b)、
(c)はボールチェーン1の係止部材4が係止されるス
プロケットの凹部2bの形状を示しており、凹部2bの
底部は通常は同図(b)に示したように平面状に形成さ
れているが、同図(c)に示したように底部を球面状に
して係止部材4とスプロケット2との接触面積を増やす
ことも可能である。
【0017】図3は連結棒部材7を示しており、同図
(a)において、中央筒部分7aよりわずかに太くかつ
係止部材4の直径と等しい外径寸法の係止筒部7bが両
端部に連設されている。この係止筒部7bの一部にはボ
ールチェーン1が通過するためのスリット7cが形成さ
れ、係止筒部7bの内部に係止部材9が収容できるよう
になっている。したがってこの連結棒部材7をボールチ
ェーン1に取付けるには外径寸法が通常の係止部材4よ
りも小さい連結棒部材取付用のかしめ部材9に連結棒部
材7の係止筒部端部を被せ、隣接する2本のボールチェ
ーン1、1を連結すれば良い。このようにしてボールチ
ェーン1に取付けられた連結棒部材7に移動対象物のフ
ック等を係止させ、移動対象物を移動させることができ
る。このとき連結棒部材7の外径と係止部材4の直径と
が等しく設定されているので、スプロケット2の回転に
合わせて連結棒部材7がスプロケット2の凹部2bにな
めらかに係止して回転するようになっている。また、棒
部材7の中央筒部分7aの外径寸法は移動対象物のフッ
ク等の突起位置と干渉しない寸法に設定されている。
【0018】同図(b)は連結棒部材7の他の実施例を
示しており、部材端部7eは球状をなし、その球状部の
中心位置にボールチェーン1を挿通するための小孔が穿
設されている。また部材の中央筒部分7dは同図(a)
の中央筒部分7aと同径の円筒形状をなし、部材端部7
eの外径は図示しない係止部材4の外径と等しい。
【0019】次に、ボールチェーン1の製造方法につい
て図4(a)乃至図4(c)を参照して説明する。ボー
ルチェーン1の製造工程は一連の工程中に以下の3工程
を含んでいる。すなわち、ボールチェーン1の製造工程
は小孔を有する複数のかしめ部材5、5…に所定の張力
をかけたワイヤロープWを挿通し、所定間隔をあけてV
字形の凹部21が形成された型材20にワイヤロープW
とかしめ部材5、9とをあてがい、さらにこの型材20
にかしめ部材5、9を押圧するよう型材22を押し当て
て、型材20の凹部21位置に合わせてかしめ部材5を
仮止めする工程(図4(a)参照)と、この仮止めされ
たかしめ部材5をさらにかしめ装置23に1個ずつセッ
トして押圧し、ワイヤロープWに本かしめし、ほぼ球状
をなす係止部材4を形成する工程(図4(b)参照)
と、ワイヤロープWの両端部を接続用かしめ部材5でか
しめて連結し、ワイヤロープWを無端状とする工程(図
4(c)参照)とを一連の工程中に含んでいる。このよ
うな工程を経ることによりかしめ部材5をワイヤロープ
Wに等間隔に精度良く位置決めし、容易に固着して製造
することができる。
【0020】さらに本発明による駆動力伝達装置の他の
実施例について図5を参照して説明する。図5は駆動力
伝達装置30を示しており、この駆動力伝達装置30は
係止部材34、34…が等間隔に固着されたボールチェ
ーン31とこのボールチェーン31の掛け渡されたスプ
ロケット32を2列に並設して構成されている。そして
ボールチェーン31には2本の連結棒部材37、37が
隣接するかしめ部材39、39に取付けられている。こ
の連結棒部材37、37で伸展構造物40の突起状のピ
ン部材42を挾持し、ボールチェーン31の回転により
ピン部材42を所定方向に移動することができる。この
実施例によれば、精度よく対象物を両回転方向に移動で
きる。
【0021】次に、駆動力伝達装置30を伸展構造物4
0の立ち上げ駆動機構60に適用した例を図6乃至図9
を参照して説明する。本実施例に示した伸展構造物40
は長手方向に伸縮自在な構造を有する公知の組立トラス
構造部材であり、上述の立ち上げ機構60を利用して、
完成構造系のトラス構造を順次組立てることができる。
本実施例の伸展構造物40は図6(b)に示したように
平面形状がほぼ正三角形をなした三角柱状のトラス構造
で、この三角トラス41は長手方向に3本の柱部材4
3、43…により連結されている。柱部材43は中点位
置に折曲げヒンジ44を有し、この折曲げヒンジ44を
内方に屈曲して柱部材43を折曲げることにより伸展構
造物40を三角形筒状のキャニスタ部65に積層状態で
格納できるようになっている。そしてこの柱部材43を
一段ずつ順次立ち上げ、三角柱状のトラス構造を完成さ
せることができる。この伸展作業は三角トラス41の3
頂点の先端に突設されたピン部材42を立ち上げ機構6
0の連結棒部材67に係止し、この連結棒部材67を移
動させ、三角トラス41の3頂点のピン部材42を同時
に持ち上げることにより伸展構造物40の柱部材43を
伸展させて行われる。ここでピン部材42の動作につい
て図6を参照して説明する。図6(a)に示したように
伸展構造物の伸展方向の先端に位置しているピン部材4
2aは予め立ち上げ機構60の連結棒部材67a、67
aに緩挿されている。このときスプロケット62Bが図
示しないモータにより回転し、ボールチェーン61は矢
印B方向に回転する。先端のピン部材42aはボールチ
ェーン61の回転に伴い矢印C方向に移動し、次のピン
部材42bがボールチェーン61に近接し、連結棒部材
67b、67bの間に緩挿される。さらにモータ駆動に
より先端のピン部材42aは連結棒部材67aから離脱
する。このピン部材42aが連結棒部材67aから離脱
する前に同図(b)に示したように柱部材43の中点の
折曲げヒンジ44が伸展し、完成系のトラス構造がキャ
ニスタ部65から立ち上げられる。また、伸展したトラ
ス構造を再度、キャニスタ部65に格納する時にはスプ
ロケット62を伸展時と逆方向に回転させれば良い。
【0022】次に、立ち上げ駆動機構60の細部構造に
ついて図7及び図8を参照して説明する。図7(a)は
立ち上げ駆動機構60の平断面図を示しており、三角ト
ラス41の各頂点の外側位置には同一形状の立ち上げ駆
動機構60、60…が装備されている。これら駆動機構
60、60…の連結棒部材67、67(図示せず)が三
角トラス41のピン部材42に係止し、三角トラス41
を立ち上げるようになっている。また、3台の立ち上げ
駆動機構60、60…の同期をとるために同期回転駆動
用のスプロケット66がユニバーサルジョイント79を
介して立ち上げ駆動用のスプロケット62に連結されて
いる。さらに同図(b)に示したように各立ち上げ駆動
用スプロケット62を同一方向に回転させるために同期
回転用のボールチェーン68が交差して掛け渡されてお
り、この交差したボールチェーン68が回転時に接触し
ないよう掛け渡されたボールチェーン68の途中にスプ
ロケット69がセパレータとして配置されている。
【0023】また、ここで使用されているスプロケット
62、66、69の材質としてはステンレスが好適であ
るが、軽量化のために登録商標名”ケブラー”で知られ
ているアラミド樹脂等の硬質樹脂製のスプロケットを使
用することも好ましい。図8において、立ち上げ駆動用
ボールチェーンは図中に示されていないが、2列に同軸
的に並設された立ち上げ駆動用のスプロケット62,6
2により回転駆動されるようになっている。また、これ
らスプロケット62を回転自在に支持するとともにキャ
ニスタ部65を構成するために支持フレーム70が三角
トラス41の各頂点の外側部分に配置されている。この
支持フレーム70の内部には略コ字形の軸受フレーム7
1が収容されており、この軸受フレーム71に装着され
た軸受72に立ち上げ駆動用のスプロケット62が回転
自在に軸着されている。また、このスプロケット62の
回転軸の両方の軸端部には上述のユニバーサルジョイン
ト79、79が回転自在に取付けられており、各ユニバ
ーサルジョイント67を介して同期回転駆動用のスプロ
ケット66が支持フレーム70の軸受77とキャニスタ
部65のカバー73の端部に設けられた軸受74とに支
持されている。さらにスプロケット66には各頂点位置
の立ち上げ駆動機構60、60…を繋ぐようにして同期
回転用のボールチェーン68が掛け渡されている。な
お、支持フレーム70の三角トラス41近傍にはガイド
部材75が固着されている。このガイド部材75は伸展
構造物40が円滑に立ち上がるように案内する役割を果
し、伸展構造物40の一部が接触しても傷つかないよう
にゴム質材料等で製造されている。また、各頂点位置の
支持フレーム70を固定支持してキャニスタ部65の剛
性を保持するために架構フレーム76が横架されてい
る。図9にはキャニスタ部65内に格納された伸展構造
物40と立ち上げ駆動機構60との関係が示されてい
る。符号70は基盤78から立設された支持フレームを
示しており、この支持フレーム70は上述のように所定
間隔で配置された架構フレーム76により補強支持され
ている。また、このキャニスタ部65内には屈曲状態の
伸展構造物40が積層状態で格納されており、三角トラ
ス41が立ち上げ駆動機構60により矢印D方向に移動
され、柱部材43が矢印E方向に伸長するようになって
いる。このとき立ち上げ駆動用のスプロケット62Aに
は同期回転用のボールチェーン68が掛け渡されてお
り、図示しない他の立ち上げ駆動機構60、60との同
期運転が行えるようになっている。
【0024】以上説明したように、本発明によれば、構
成要素が少なく、軽量な駆動力伝達装置を得ることがで
きる。また、本発明によれば、精度の高い駆動力伝達装
置の製造方法を得ることができる。更に、本発明によれ
ば、宇宙空間等の真空状態においても軽量で簡便な構造
の駆動力伝達機構を備えることができ、宇宙空間で使用
される構造物に伸展構造物を効率的に装備することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による駆動伝達装置の一実施例を示した
斜視図。
【図2】図1に示した駆動伝達装置に使用されるスプロ
ケットの一例を示した断面図。
【図3】図1に示した駆動伝達装置に使用される連結棒
部材の例を示した正面図。
【図4】本発明によるボールチェーンの製造方法の一実
施例を示した作業説明図。
【図5】本発明による駆動伝達装置の他の実施例を示し
た斜視図。
【図6】図5に示した駆動伝達装置を伸展構造物の立ち
上げ駆動機構へ適用した一例を示した動作説明図。
【図7】伸展構造物の立ち上げ駆動機構の一実施例を示
した平断面図。
【図8】図7に示した立ち上げ駆動機構の部分拡大図。
【図9】図7に示した立ち上げ駆動機構の伸展動作を説
明した部分断面図。
【符号の説明】
1,31,61 ボールチェーン 2,32,62 スプロケット 3,30 駆動力伝達装置 4,34 係止部材 5 かしめ部材 7,37,67 連結棒部材 9,39, かしめ部材 40 伸展構造物 60 立ち上げ駆動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 17/38 - 17/44 F16H 7/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動対象物を移動させる駆動力伝達装置で
    あって、 所定間隔をあけてボール状の係止部材が複数固着された
    2つの無端状ロープと、 前記各無端状ロープがそれぞれ掛け渡された2対のスプ
    ロケットであって、各対をなすスプロケットが駆動側の
    スプロケットと従動側のスプロケットとから構成されて
    おり、各駆動側のスプロケットが互いに同軸的に配置さ
    れるとともに各各従動側のスプロケットが互いに同軸的
    に配置されており、各スプロケットに前記無端状ロープ
    を案内する溝が周設されるとともに前記係止部材と係合
    可能な凹部が形成されている、2対のスプロケットと、 前記無端状ロープ間に架設されるとともに、それぞれの
    両端に各無端状ロープの対応する係止部材が嵌め込まれ
    た、移動対象物を挟持する少なくとも2つの連結棒部材
    と、を備え、 前記各無端状ロープの複数の係止部材のうち、連結棒部
    材に嵌め込まれた係止部材は他の係止部材より小さい外
    径を有しており、前記係止部材が嵌め込まれた前記連結
    棒部材の両端は、前記他の係止部材とほぼ同一の外径を
    有していることを特徴とする、駆動力伝達装置。
  2. 【請求項2】小孔を有する複数のかしめ部材に所定の張
    力をかけたロープを挿通し、所定間隔で凹部が形成され
    た型材に前記ロープをかしめ部材とをあてがい、前記か
    しめ部材を前記凹部の位置にあわせて仮止めする工程
    と、 この仮止めされたかしめ部材をさらに前記ロープに本か
    しめし、ほぼ球状をなす係止部材を形成する工程と、 前記ロープの両端部を前記かしめ部材でかしめて連結
    し、ロープを無端状とする工程と、 を含むことを特徴とする、請求項1に記載の駆動力伝達
    装置の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の駆動力伝達装置と、 屈曲および伸展が可能なように互いに結合された複数の
    部材を含み、屈曲状態で格納される構造組立部材とを備
    え、 前記構造組立部材の少なくとも一部は、請求項1に記載
    の駆動力伝達装置に設けられた前記2つの連結棒部材に
    挟持されており、 前記連結棒部材の移動に伴い、前記構造組立部材を屈曲
    および伸展させるように構成したことを特徴とする、伸
    展構造物。
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