JP3061894B2 - 塗料組成物及び樹脂成形品の表面改質方法 - Google Patents

塗料組成物及び樹脂成形品の表面改質方法

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JP3061894B2
JP3061894B2 JP3167075A JP16707591A JP3061894B2 JP 3061894 B2 JP3061894 B2 JP 3061894B2 JP 3167075 A JP3167075 A JP 3167075A JP 16707591 A JP16707591 A JP 16707591A JP 3061894 B2 JP3061894 B2 JP 3061894B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐摩耗性塗料組成物、及
び耐摩耗性、耐候性が改善された樹脂成形品の表面改質
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にポリカーボネート樹脂は透明性、
易成形性、耐熱性、耐衝撃性などの性能に優れており、
巾広い用途開発が進んでいる。しかしながら表面硬度が
不足しているため表面が損害を受けやすく、製品歩留が
低下したり、美観が損なわれたりするため耐摩耗性を改
良することが強く要求されている。
【0003】また、ポリカーボネート樹脂は他の合成樹
脂と比べて耐候性が不足しており、屋外において使用し
た場合、透明性の低下やクラック、クレージングの発生
あるいは黄帯色の増加など外観劣化が著しく、実用に耐
えないのが現状であり、耐候性の改良についても強く要
求されている。特に自動車用前照灯用カバーレンズやテ
ールランプあるいはサイドランプカバーおよび自動車な
どのグレージング材料といった用途には耐摩耗性と耐候
性の両方の改良要求が強くなっている。
【0004】ポリカーボネート樹脂成形品の耐摩耗性や
耐候性の改良については種々の提案がなされているが、
ほとんどが2コート系に関するものである。
【0005】2コート系の具体例としては、ポリカーボ
ネート樹脂成形品表面にアクリル系、メラミン系、ウレ
タン系あるいはシリコン系などの樹脂、オリゴマーある
いはモノマーに紫外線吸収剤を配合させた塗料を成形品
表面に塗布し、次いで熱あるいは紫外線、電子線などの
活性エネルギー線を照射して被膜を形成させた後、この
表面にアクリル系、メラミン系、ウレタン系あるいはシ
リコン系などから成る塗料を塗布し、熱あるいは紫外
線、電子線などの活性エネルギー線を照射して架橋硬化
被膜を形成する方法がある。この提案の特徴とするもの
は下塗り層(プライマー層)で樹脂表面の劣化の要因と
なる紫外線などを吸収し、被膜の剥離や帯電を防止して
耐候性を向上させようとするものである。
【0006】しかしながら、2コート系の問題点として
はポリカーボネート樹脂成形品表面に対する下塗り層被
膜の密着性もさることながら、下塗り層と上塗り層(硬
化被膜)との界面の密着性を十分に付与することが重要
であり、この層間の密着性については、下塗り層被膜の
硬化度によって大きく異なってくる。即ち、界面の密着
性と耐摩耗性の両者の性能を満足させるためには、下塗
り層被膜の硬化度をある範囲内に設定する必要がある
が、これは被膜を形成する成分と処理上の面から容易で
はない場合が多く、一般的には両者の性能の優れた製品
を得ることは難しい。さらに2コート系の場合、処理工
程が複雑であるばかりでなく、処理時間も長くなり経済
的にも不利な面が多い。
【0007】本発明者らは、このような2コート系の場
合の問題点を十分認識し、1コート系で耐摩耗性、耐擦
傷性と耐候性の付与された硬化被膜について検討したと
ころ、特殊な多官能性単量体を含有する単量体混合物
に、紫外線吸収剤と特定の熱可塑性樹脂とを含有させた
塗料組成物が耐摩耗性、耐擦傷性および耐候性の改善効
果に優れることを見出した(特開昭56−127635
号公報)。この組成物をポリカーボネート樹脂成形品表
面に塗布し、次いで空気雰囲気中で紫外線を照射するこ
とによって得られた表面に硬化被膜を形成された成形品
は、加速暴露、屋外暴露などの耐候性試験においても耐
黄変性、透明性、光沢保持性などが良好で、耐候性に優
れるものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
塗料組成物から形成される硬化被膜は、長期的な暴露試
験を行った場合、透明性、光沢保持率の低下や黄変が認
められる場合があり、更に優れた高水準の耐候性を供与
し得る塗料組成物が望まれていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは耐
摩耗性を低下させることなく耐候性を改良すべく鋭意検
討した結果、特定の多官能性単量体を塗料組成物の一成
分として用いることで耐摩耗性ポリカーボネート樹脂成
形品の耐候性を改良できることを見い出し本発明を完成
するに到った。
【0010】本発明の要旨とするところは、 A.下記組成よりなる単量体混合物100重量部 (1)ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトール(メタ)アクリレート、ジペ
ンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペン
タエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペン
タエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペン
タエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートよりなる
群から選ばれる少なくとも1種の多官能性単量体30〜
80重量%、(2)一般式(I)
【0011】
【化2】 (式中、nは1〜8の整数であり、Xは少なくとも2個
が、CH2=CH−C00−基、CH2=C(CH3)−
COO−基、CH2=CH−COO−(CH25−OC
O−基、CH2=C(CH3)−COO−(CH25−O
CO−基の群より選ばれるものであり、残りは−OH基
である。)で示される多官能性単量体5〜50重量%、
および(3)1分子中に1個の(メタ)アクリロイルオ
キシ基を有し、かつ分子中に水酸基、環状エーテル結合
および鎖状エーテル結合の少なくとも1種を有する単量
体10〜60重量%、 B.紫外線吸収剤3〜35重量部、 C.(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合体0.5
〜10重量部、および D.光重合開始剤0.1〜10重量部、 から成る塗料組成物、及び該塗料組成物をポリカーボネ
ート樹脂成形品表面に塗布し、紫外線を照射してポリカ
ーボネート樹脂成形品表面に膜厚1〜30ミクロンの硬
化被膜を形成させることを特徴とする樹脂成形品の表面
改質方法に関するものである。
【0012】本発明において使用されるA−(1)成分
すなわち、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレ
ート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレー
トからなる群より選ばれる多官能性単量体は、空気中で
の紫外線照射による重合活性に優れており、また架橋硬
化して高度な耐摩耗性を発現するものである。これらの
単量体は1種を単独で用いてもよいし、また2種以上を
併用して用いてもよい。
【0013】該単量体の使用割合は、単量体混合物
[A]中30〜80重量%、好ましくは40〜70重量
%の範囲である。該単量体の量が30重量%未満におい
ては空気雰囲気中での硬化が不十分となって未硬化状態
となったり、あるいは硬化被膜にしわが発生し透明性が
低下したり、また硬化しても耐摩耗性が十分な硬化被膜
は得られない。逆に80重量%を越えて用いた場合は、
耐摩耗性、硬化性は改善されるものの、被膜の可とう性
が低下するため高温下での加熱でクラックが発生した
り、また、耐候性についても被膜に経時的にクラックの
発生が認められるようになる。
【0014】一般式(I)で示される多官能性単量体A
−(2)成分は、イソシアヌレート系単量体であり、具
体的に例を挙げれば、トリス(アクリロイルオキシエチ
ル)イソシアヌレート、トリス(メタアクリロイルオキ
シエチル)イソシアヌレート、カプロラクトン変成トリ
ス(メタアクリロイルオキシエチル)イソシアヌレー
ト、カプロラクトン変成トリス(アクリロイルオキシエ
チル)イソシアヌレート、ビス(アクリロイルオキシエ
チルヒドロキシエチル)イソシアヌレートなどの単量体
を挙げることができる。これらの単量体は1種を単独で
用いてもよいし、また2種以上を併用して用いてもよ
い。これらの単量体は周知の方法で製造され市販されて
いるものを用いることができる。例えば商品名FA−7
31Aで市販されているトリス(アクリロイルオキシエ
チル)イソシアヌレート(日立化成(株)製)を挙げる
ことができる。
【0015】多官能性単量体A−(2)成分は空気中で
の紫外線照射による重合活性に優れており、硬化被膜の
耐摩耗性を低下させることなく耐候性を改善するための
必須な成分である。A−(2)成分を併用して用いるこ
とにより長期的な耐候性が改良され、硬化被膜の透明性
や光沢の保持、黄変の低減等十分に長期暴露に耐えられ
るより実用的な硬化被膜の形成が可能となる。またA−
(2)成分を併用することで耐熱性に関しても改良効果
が認められ、高温下での耐熱テストにおいてもクラック
の発生は認められなくなり、更に実用的な硬化被膜の形
成が可能となる。
【0016】該単量体の使用割合は、単量体混合物
[A]中5〜50重量%、好ましくは10〜40重量%
範囲である。該単量体の量が5重量%未満においては耐
候性改良効果が不十分となり、逆に50重量%を越えて
用いると硬化被膜の耐摩耗性が不十分となったり、また
硬化性が不十分となって未硬化状態や透明性が低下した
りする。
【0017】1分子中に1個の(メタ)アクリロイルオ
キシ基を有し、かつ分子中に水酸基、環状エーテル結合
および鎖状エーテル結合の少なくとも1種を有する単量
体A−(3)成分は具体的には、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、
テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、エトキ
シエチル(メタ)アクリレート、エチルカルビトール
(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリルオキシ
エチル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変成テト
ラヒドロフルフリル(メタ)アクリレートなどを挙げる
ことができる。
【0018】これらの単量体は、ポリカーボネート樹脂
成形品との密着性を付与するための必須な成分であり、
硬化被膜の平滑性、可とう性を付与するための成分でも
ある。また、空気中での紫外線照射による重合活性に優
れており、被膜の硬化性改善効果も認められ、均一でし
わ発生のない透明な硬化被膜を形成させるのに必要な成
分でもある。これらの中でもテトラヒドロフルフリル
(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリルオキシ
エチル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変成テト
ラヒドロフルフリル(メタ)アクリレートが好ましい。
単量体A−(3)成分は1種を単独で用いてもよいし、
また2種以上を併用して用いてもよい。
【0019】該単量体の使用割合は、単量体混合物
[A]中10〜60重量%、好ましくは20〜50重量
%の範囲である。該単量体の量が10重量%未満におい
ては硬化被膜の密着性が不十分であり、又、硬化性が低
下するため硬化被膜にしわが発生し透明性が不十分にな
ったりする。逆に60重量%を越えて用いた場合、充分
な耐摩耗性を有する硬化被膜が得られない。
【0020】以上が単量体混合物[A]を構成する必須
な単量体である。
【0021】本発明において使用される紫外線吸収剤
[B]成分は特に限定されるものではなく、広義には高
分子用光安定剤、例えばヒンダードアミン系などに類す
るものも含まれ、本発明の塗料組成物中に均一に溶解
し、かつその耐候性が良好なものであれば使用すること
が可能であるが、本発明組成物に対する良好な溶解性お
よび耐候性改善という点から、ベンゾフェノン系、ベン
ゾトリアゾール系、サリチル酸フェニル系または安息香
酸フェニル系から誘導された化合物で、その最大吸収波
長が240〜380nmの範囲である紫外線吸収剤が望ま
しい。
【0022】紫外線吸収剤[B]の具体例としては、2
−ヒドロキシベンゾフェノン、5−クロロ−2−ヒドロ
キシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェ
ノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、
4−ドデシロキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2
−ヒドロキシ−4−オクタデシロキシベンゾフェノン、
2、2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノ
ン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4−ジメトキシベン
ゾフェノン、フェニルサリシレート、p−tert−ブ
チルフェニルサリシレート、p−(1,1,3,3−テ
トラメチルブチル)フェニルサリシレート、3−ヒドロ
キシフェニルベンゾエート、フェニレン−1,3−ジベ
ンゾエート、2−[2−ヒドロキシ−3,5−ビス
(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベン
ゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフ
ェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−
5−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾト
リアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−te
rt−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2
−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ベンゾ
トリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチロキ
シフェニル)ベンゾトリアゾールなどが挙げられる。こ
れらの紫外線吸収剤は単独で用いてもよいし、また2種
以上を併用してもよい。
【0023】紫外線吸収剤[B]の添加量は、単量体混
合物[A]100重量部に対して3〜35重量部の範囲
が好ましく、5〜20重量部がより好ましい。3重量部
未満については、耐摩耗性ポリカーボネート樹脂成形品
の耐候性改善効果が十分でなく、また35重量部を越え
て用いた場合は、架橋硬化被膜の耐摩耗性が不十分とな
り、かつ硬化性が低下し、未硬化状態となったり、硬化
しても均一な硬化被膜が得られなくなる。
【0024】単量体混合物[A]に添加して用いられる
(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合体[C]は、
架橋硬化被膜の透明性あるいは平滑性等の被膜外観を低
下させることなく、被膜の基材との密着性を改善し、多
量の紫外線吸収剤を被膜中に均一分散させうる分散助剤
的効果を有するものであり、耐摩耗性に優れたポリカー
ボネート樹脂成形品の耐候性を向上させるための必須な
成分である。
【0025】塗料中に紫外線吸収剤を含有させ、被膜の
耐候性を向上させる方法は公知であるが、本発明のよう
に高度な架橋構造を有する被膜を形成するための組成物
中に多量の紫外線吸収剤を分散させることは不可能であ
った。すなわち塗料組成物中に多量の紫外線吸収剤を添
加しておいても、その塗料組成物の硬化時に、多量の紫
外線吸収剤が架橋硬化被膜中に十分均一に保持されず、
架橋硬化被膜中に微小な島状に集合するか、あるいは硬
化被膜表面に浸出して、被膜全体が乳白色にくもった
り、硬化被膜の表面硬度および耐摩耗性が極度に低下し
たりする。
【0026】事実、本発明の単量体混合物[A]から形
成される架橋硬化被膜に対しても若干量の紫外線吸収剤
しか包含されない。この量を越えて多量に紫外線吸収剤
を配合すると上述したような種々の欠陥が生じるし、ま
た紫外線吸収剤の添加量を少なくしていくと、上述した
ような問題点はなくなるものの、耐候性改善効果は不十
分となる。
【0027】しかし、ここで前記した(メタ)アクリル
酸アルキルエステル重合体[C]を本発明の塗料組成物
中に少量添加することで、前記問題点が一挙に解決され
ることを見い出した。
【0028】本発明において用いる(メタ)アクルリ酸
アルキルエステル重合体[C]としては、重合体平均分
子量の目安となる極限粘度[η](g/l)が0.01
〜0.30の範囲にあるもので、炭素数1〜8のアルキ
ル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルより選ばれる
単量体の単独重合体またはそれらの共重合体から選ばれ
たものが好ましい。(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ル重合体[C]の極限粘度[η]が0.01未満の場合
は、(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合体[C]
による紫外線吸収剤[B]の架橋硬化被膜中への分散効
果が十分でなく、また一方0.30を越える場合は、
(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合体[C]の本
発明塗料組成物中への溶解性が十分でなかったり、硬化
被膜の平滑性が低下したりすることがある。またアルキ
ル基の炭素数が9以上の場合も、(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステル重合体[C]の塗料組成物中への溶解性
が悪くなったり、硬化被膜の平滑性および耐摩耗性が低
下したりすることがある。
【0029】(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合
体[C]の具体例としては、メチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)ア
クリレート、ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル
(メタ)アクリレート、アミルメタクリレート、ヘキシ
ルメタクリレート、ヘプチルメタクリレート、オクチル
メタクリレート、2−エチル−1−ヘキシル(メタ)ア
クリレート、3−ペンチルアクリレート、3−メチル−
1−ブチルアクリレート、2−エチル−1−ブチルアル
リレートまたは2−ヘプチルアクリレートの単独重合体
またはそれらの共重合体などが挙げられる。これらの重
合体は1種を単独で用いてもよいし、また2種以上を併
用してもよい。
【0030】(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合
体[C]の単量体混合物[A]100重量部に対する配
合量は0.5〜10重量部であり、好ましくは1〜6重
量部の範囲である。0.5重量部未満の場合は紫外線吸
収剤を多量に含有させることができず、またその量が1
0重量部を越える場合については、架橋硬化被膜の平滑
性および耐摩耗性が低下するようになる。
【0031】活性エネルギー線として紫外線を用いる場
合は、単量体混合物[A]に対してて光重合開始剤
[D]を添加しておくのがよく、これらの化合物の具体
例としては、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、
ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインプロピルエーテ
ル、ペンゾインイソブチルエーテル、アセトイン、ブチ
ロイン、トルオイン、ベンジル、ベンゾフェノン、p−
メトキシベンゾフェノン、2,2−ジエトキシアセトフ
ェノン、α,α−ジメトキシ−α−フェニルアセトフェ
ノン、メチルフェニルグリオキシレート、エチルフェニ
ルグリオキシレート、4,4’−ビス(ジメチルアミノ
ベンゾフェノン)、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−
フェニルプロパン−1−オンなどのカルボニル化合物、
テトラメチルチウラムモノスルフイド、テトラメチルチ
ウラムジスルフイドなどの硫黄化合物、アゾビスイソブ
チロニトリル、アゾビス−2,4−ジメチルバレロニト
リルなどのアゾ化合物、ベンゾイルパーオキサイド、ジ
ターシヤリーブチルパーオキサイドなどのパーオキサイ
ド化合物、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニ
ルホスフィンオキサイドなどのアシルホスフィンオキサ
イドなどが挙げられる。
【0032】光重合開始剤[D]の添加量は、単量体混
合物[A]100重量部に対して0.1〜10重量部が
好ましく、多量に添加しすぎる場合は被膜の黄帯色など
が生じたり、あるいは耐候性の低下を招くので好ましく
なく、またその添加量が少なすぎた場合は紫外線による
硬化が悪くなる。
【0033】以上が本発明を構成する必須な成分である
が、塗料組成物の塗布作業性、被膜の平滑性、均一性、
基材に対する密着性向上の点からは、適当な有機溶剤を
用いて塗布するのが好ましい。
【0034】有機溶剤の具体的な例としては、エタノー
ル、イソプロピルアルコール、ノルマル−プロピルアル
コール、イソ−ブチルアルコール、ノルマル−ブチルア
ルコールなどのアルコール類、ベンゼン、トルエン、キ
シレンなどの芳香族炭化水素類、アセトン、メチルエチ
ルケトンなどのケトン類、ジオキサンなどのエーテル
類、酢酸エチル、酢酸nーブチル、酢酸イソ−アミルな
どのエステル類、メチルセロソルブ、エチルセロソル
ブ、ブチルセロソルブなどの多価アルコール誘導体、メ
トキシブタノール、メトキシプロパノールなどが挙げら
れる。これらの有機溶剤は1種を単独で用いてもよい
し、また2種以上を併用してもよい。
【0035】これらの有機溶剤の使用量は単量体混合物
[A]100重量部に対して10〜2000重量部の範
囲である。有機溶剤の使用量が10重量部未満では、被
膜の平滑性、および均一性にすぐれたものが得られない
場合があり、また2000重量部を越えて用いた場合
は、被膜の膜厚が薄くなりすぎるため耐摩耗性および耐
候性が低下する場合がある。
【0036】又、必要に応じて、単量体混合物[A]成
分以外の単量体(UV、EB硬化ハンドブック−原料編
/高分子刊行会);光安定剤(例えばヒンダードアミン
系)、酸化防止剤、熱重合防止剤などの安定剤、レベリ
ング剤、消泡剤、増粘剤、帯電防止剤、防曇剤などの界
面活性剤類等を本塗料組成物中に適宜配合して用いても
よい。
【0037】本発明の塗料組成物を例えばポリカーボネ
ート樹脂成形品表面などに塗布する方法としては、刷毛
塗り、流し塗り、スプレー塗布、回転塗布あるいは浸漬
塗布などの方法が採用されるが、塗料組成物の塗布作業
性、被膜の平滑性、均一性などの面からは浸漬塗布法が
好ましく、また成形品の形状依存性の面からはスプレー
塗布法が特に好ましい。
【0038】塗料組成物をポリカーボネート樹脂成形品
表面に塗布した後、被膜に密着性、平滑性を改善する目
的で、常温から120℃の範囲の温度で1分から60分
の範囲の時間、セッティングを行なってもかまわない。
【0039】塗料組成物の塗布量としては、硬化被膜の
膜厚が1〜30μm好ましくは3〜10μmの範囲に塗布
するのがよい。膜厚が1μm未満の場合は十分な表面硬
度、耐摩耗性、耐擦傷性が得られず、30μmをこえる
場合は、基材との密着性が低下したり、被膜にクラック
が発生しやすくなったりする。
【0040】ポリカーボネート樹脂成形品表面に塗布さ
れた被膜を硬化させる手段としては、α,β及びγ線な
どの活性エネルギー線を照射する公知の方法もかまわな
いが、本発明の塗料組成物を硬化させる手段としては紫
外線を用いることが好ましい。紫外線発生光源としては
実用的、経済性の面から紫外線ランプが一般的に用いら
れており、具体的には、低圧水銀ランプ、高圧水銀ラン
プ、超高圧水銀ランプ、キセノンランプ、メタルハライ
ドランプなどが挙げられる。
【0041】紫外線照射雰囲気については、窒素、炭酸
ガス、アルゴンなどの不活性ガス中で照射してももちろ
ん差しつかえないが、通常の大気中でも本発明の単量体
混合物[A]は効率よく硬化することが可能であり、経
済的にも最も好ましい方法である。
【0042】本発明の塗料組成物を使用して耐摩耗性お
よび耐候性などの表面特性に優れたポリカーボネート樹
脂成形品を製造することができるが、その他の合成樹脂
成形品、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂を問わず
各種合成樹脂成形品、具体的にはポリメチルメタクリレ
ート樹脂、ポリアリルジグリコールカーボネート樹脂、
ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合
樹脂(AS樹脂)、ポリ塩化ビニル樹脂、アセテート樹
脂、ABS樹脂、ポリエステル樹脂、ポリメタクリルイ
ミド樹脂、ポリアミド樹脂等から製造されるシート状成
形品、フィルム状成形品、ロッド状成形品ならびに各種
射出成形品などに対しても耐摩耗性および耐光性などを
付与することもできる。
【0043】ポリカーボネート樹脂成形品として、ビス
フェノール型ポリカーボネート、脂肪族系ポリカーボネ
ート及びジエチレングリコールビスアリルカーボネート
等ポリカーボネート樹脂から成形される各種成形品、例
えば自動車用ヘッドランプレンズなどの射出成形品は、
その耐衝撃性、耐熱性及び透明性等優れた利点を活かし
て巾広く使用されている。しかしながら欠点として、表
面硬度及び耐候性が不十分であり、これらの性質の改良
が強く要求されており、本発明の塗料組成物を用いるこ
とで耐摩耗性、耐候性に優れたポリカーボネート樹脂成
形品を得ることが可能となる。
【0044】
【実施例】本発明について以下の実施例で更に詳細に説
明する。なお実施例中の評価は次のような方法で行なっ
た。
【0045】1.耐摩耗性、耐擦傷性 #000スチールウール(日本スチールウール(株)製
品、ボンスター(商標名))を25φ円形パッドに装着
し、往復式摩耗試験機台上に保持された試料表面にこの
パッドを置いて荷重1000g下で50回往復擦傷し
た。この試料を中性洗剤を用いて洗浄し、ヘーズメータ
ーを用いて曇価を測定した。耐摩耗性、耐擦傷性は(擦
傷後の曇価−擦傷前の曇価)で示される。
【0046】2.密着性 試料表面にカミソリで縦、横それぞれ11本の傷を1.
5mm間隔で入れ、100個のます目をつくり、セロハン
テープ(巾25mm、ニチバン社製)をます目に対して圧
着させて上方に急激にはがす。密着性の評価は、残存ま
す目数/全ます目数(100)で示す。
【0047】3.外観 (1)透明性 ヘーズ・メーターを用いて曇価(%)で示す。
【0048】(2)クラック 目視で観察し、以下の判定基準とした。
【0049】○…クラックの発生なし △…若干クラックの発生あり ×…無数のクラック発生あり (3)黄帯色 カラーコンピューター(スガ試験機(株)製、SH−
4)を用いて黄色度(Y・I)で表示。
【0050】4.耐候性 サンシャイン・カーボンウエザーメーター(スガ試験機
(株)製、WEL−SUN−DC型)を用いて試験し
た。試験条件はブラックパネル温度63±3℃、降雨1
2分/60分サイクルであった。試験後、外観(透明
性、クラック及びY・I)を3項に準じて評価した。
【0051】5.耐熱性 120℃〜150℃の雰囲気で1時間サンプルを放置
し、取り出した後、外観(クラック)観察を行った。
【0052】実施例1〜3.比較例1〜3 表1に示す塗料組成物を調製し、これを用いて3mm厚の
射出成形板(ゼネラル・エレクトリック製、商品名;レ
キサンLS−2、色調:111)にスプレー塗布法で塗
布し、40℃で5分間放置後、次いで空気雰囲気中で高
圧水銀灯(アイグラフィックス社製、出力120W/cm
2)を用いて紫外線総照射光量が2500mj/cm2(波長
340nm〜380nm)の条件で硬化させた。この時の膜
厚は5ミクロンであった。得られた結果を表1に示す。
【0053】
【表1】 DPHA:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート FA−731A:トリス(アクリロイルオキシエチル)
イソシアヌレート、日立化成(株)製 M−325:カプロラクトン変成トリス(アクリロイル
オキシエチル)イソシアヌレート、東亜合成(株)製 M−215:ビス(アクリロイルオキシエチルヒドロキ
シエチル)イソシアヌレート、東亜合成(株)製 THF−A:テロラヒドロフルフリルアクリレート (メタ)アクリル酸アルキルエステル重合体:ポリエ
チルメタアクリレート、極限粘度[η]0.09(g/
l) BIP:ベンゾインイソプロピルエーテル BNP:ベンゾフェノン UV−A:2−(ヒドロキシ−5−ターシャリーブチ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール、商品名チヌビン−P
S(チバ−ガイギー社製) UV−A:2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、商
品名バイオソーブ100(共同薬品社製)。
【0054】実施例4〜5、比較例4〜6 表2に示す塗料組成物を調製した。これを用いて実施例
1〜3に準処して処理した。この時の膜厚は5ミクロン
であった。得られた結果について表2に示す。
【0055】
【表2】
【0056】
【発明の効果】本発明の塗料組成物を用いて製造される
ポリカーボネート樹脂成形品は、耐摩耗性、耐候性に優
れるばかりでなく、基材との密着性、耐久性にも優れて
いるため、例えば自動車用ヘッドランプレンズ等の用途
に適用され、極めて有用であり、その工業的価値は大で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河口 貴司 愛知県名古屋市東区砂田橋四丁目1番60 号 三菱レイヨン株式会社 商品開発研 究所内 (72)発明者 竹本 脩 愛知県名古屋市東区砂田橋四丁目1番60 号 三菱レイヨン株式会社 商品開発研 究所内 (56)参考文献 特開 昭63−86763(JP,A) 特開 平2−173163(JP,A) 特開 昭59−93733(JP,A) 特開 平1−180338(JP,A) 特開 昭64−31811(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 4/02 C08J 7/04 C09D 4/00 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A.下記組成よりなる単量体混合物10
    0重量部 (1)ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレー
    ト、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
    ト、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレー
    ト、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
    ト、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレー
    ト及びジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレ
    ートよりなる群から選ばれる少なくとも1種の多官能性
    単量体30〜80重量% (2)下記一般式(I) 【化1】 (式中、nは1〜8の整数であり、Xは少なくとも2個
    が、CH2=CH−COO−基、CH2 =C(CH3)−
    COO−基、CH2=CH−COO−(CH25−OC
    O−基、CH2=C(CH3)−COO−(CH25−O
    CO−基の群より選ばれるものであり、残りは−OH基
    である。)で示される多官能性単量体5〜50重量%、
    および (3)1分子中に1個の(メタ)アクリロイルオキシ基
    を有し、かつ分子中に水酸基、環状エーテル結合および
    鎖状エーテル結合の少なくとも1種を有する単量体10
    〜60重量%、 B.紫外線吸収剤3〜35重量部、 C.(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合体0.5
    〜10重量部、および D.光重合開始剤0.1〜10重量部、 から成る塗料組成物
  2. 【請求項2】 請求項1記載の塗料組成物をポリカーボ
    ネート樹脂成形品表面に塗布し、紫外線を照射してポリ
    カーボネート樹脂成形品表面に膜厚1〜30ミクロンの
    硬化被膜を形成することを特徴とする樹脂成形品の表面
    改質方法。
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