JP3061724U - 基礎ブロック及び建築用基礎 - Google Patents

基礎ブロック及び建築用基礎

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 打ち込みのための手間がかからず、造成日数
を短縮できる基礎ブロック又は建築用基礎を提供する。 【解決手段】 本体部11と凸部12によって基礎ブロ
ック10を形成する。本体部11を直方体形状とし、長
手方向をフーチング9aの幅に対応する長さとする。凸
部12を略直方体形状とし、本体部10の上面に所定の
間隔で2つ形成する。凸部12の上部の横幅を、下部の
横幅よりも長く形成して、2つの凸部12の対向する側
面が上方に向かって離れるように傾斜させる。2つの凸
部12の上部の間隔を、立ち上げ部9bの厚さに対応さ
せる。凸部12の上面12aを、立ち上がり型枠7が載
置可能な水平面とする。本体部11における凸部12以
外の上面11aを、鉄筋6aを載置可能な水平面とす
る。基礎ブロック10の内部の幅方向と高さ方向に、鉄
筋13を埋め込む。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、建築物を支持するために地面に設置される建築用基礎と、その造成 に用いられる基礎ブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】
建築物にとって、基礎を地面に造成する作業は非常に重要である。このような 基礎のうち、通常の住宅用に造成されることが多いのが布基礎である。布基礎に は断面の形がI型や逆T型のものがあるが、大きな荷重に耐えられるようにする ためには逆T型とするのが望ましい。この逆T型の布基礎における広がった底面 はフーチングと呼ばれ、フーチング上に垂直に立ち上げられる部分は立ち上げ部 と呼ばれる。
【0003】 かかる布基礎の設置作業を、図9〜14を参照して以下に説明する。なお、布 基礎には、建物の土台となる木材を締結するために、アンカーボルトを埋め込む 必要があるが、この作業については説明を省略する。すなわち、まず、図9に示 すように、建築物を建てる地面に対し、布基礎を造成するラインに沿って溝1を 掘る根切り作業を行う。そして、その溝1の底に割栗石2を縦に並べて敷き、間 を充填する目つぶし砂利(図示せず)を入れる。さらに、その表面を、締め固め 用の機械であるランマーによって突き固め、その上から水で練ったモルタルを流 し込んで、表面が水平となるように固化させることにより基盤3を造成し、地業 を完了する。
【0004】 次に、図10及び図11に示すように、溝1の左右の内側面に、それぞれ平板 状のベース型枠4を垂直方向に立てる。そして、基盤3の水平面上に、略直方体 形状のスペーサブロック5を適宜配置して、その上に、水平方向の鉄筋6aと垂 直方向の鉄筋6bを溶接若しくは針金で締結した組鉄筋6を載せる。さらに、図 12に示すように、組鉄筋6の下部が埋め込まれるように、ベース型枠4の高さ までコンクリートを流し込み、表面が水平となるようにならして固化させること により、フーチング9aを造成する。
【0005】 そして、図13に示すように、フーチング9aから突出した垂直方向の鉄筋6 bの両脇に、2枚の立ち上がり型枠7を立てる。この2つの立ち上がり型枠7の 上部は、立ち上げ部の厚さが確保できるように、複数のスペーサ8によって締結 する。このように組み立てた立ち上がり型枠7の内部に、図14に示すように、 コンクリートを流し込んで固化させることにより、フーチング9aの上に立ち上 げ部9bを形成する。さらに、上述のコンクリート打ちから数日間養生し、十分 に固まった時点で立ち上がり型枠7を取り外して、フーチング9aが隠れるよう に土を埋め戻し、建築用基礎の造成を完了する。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のような手順によって造成される建築用基礎には、以下の ような改良すべき点があった。すなわち、フーチング9aのコンクリート打ちを 行って、これが固まった後に、立ち上がり型枠7を組んで立ち上げ部9bのコン クリート打ちを行うため、打ち込み作業に手間がかかるとともに、基礎の造成の ための所要日数が長くなる。
【0007】 また、フーチング9aが固化した後に、その表面に立ち上げ部9bを形成する ので、フーチング9aの表面と立ち上げ部9bの底面との一体化は、必ずしも十 分とはいえない。そして、フーチング9aと立ち上げ部9bとの接合面にはある 程度の凹凸が生じるため、立ち上げ部9bの上に建築物を構築した場合に、立ち 上げ部からフーチング3にかかる力が均一化しにくい。
【0008】 さらに、布基礎が造成されるラインは、建築物の外周壁と主要な間仕切り壁の 下、浴室のような水を使う部屋などの周囲に使われることになるので、立ち上が り型枠7の位置合わせは正確に行う必要がある。しかし、固化させたフーチング 9aの表面上では基準を決定しにくく、表面の凹凸などもあるため、正確な位置 合わせは必ずしも容易ではない。
【0009】 本考案は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたもので あり、その第1の目的は、打ち込みのための手間がかからず、造成日数を短縮で きる基礎ブロック又は建築用基礎を提供することにある。 本考案の第2の目的は、十分な強度と耐久性が確保できる基礎ブロック又は建 築用基礎を提供することにある。 本考案の第3の目的は、打ち込みの際に、型枠の正確な位置合わせを容易に行 うことができる基礎ブロック又は建築用基礎を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1〜4記載の本考案は、建築用基礎のフ ーチングの一部を構成可能な大きさに形成された基礎ブロックにおいて、以下の ような技術的特徴を有する。
【0011】 すなわち、請求項1記載の考案は、前記フーチング上に立ち上げ部を形成する ための型枠が取り外し可能に設置される型枠設置部を、少なくとも2つ有するこ とを特徴とする。 以上のような請求項1記載の考案では、基礎を造成する地面を根切りして、地 業を行った上に基礎ブロックを載置して、型枠設置部上に型枠を載置する。この 型枠の設置は、2つの型枠設置部に合わせることにより、容易に正確に行うこと ができる。そして、基礎ブロックがフーチングに内蔵されるように、型枠内にコ ンクリートを流し込み、フーチングと立ち上げ部とを一度に造成する。
【0012】 請求項2記載の考案は、前記フーチング上に立ち上げ部を形成するための型枠 が、取り外し可能に設置される型枠設置部と、前記型枠設置部よりも低い位置に 設けられ、前記フーチングに埋め込まれる鉄筋が載置される鉄筋載置部とを有す ることを特徴とする。 以上のような請求項2記載の考案では、鉄筋を鉄筋載置部に載置し、型枠を型 枠設置部に設置するだけで、打ち込みの準備が完了させることができるので、手 間がかからない。
【0013】 請求項3記載の考案は、上部に2つの凸部を有し、前記凸部の上面は、前記フ ーチング上に立ち上げ部を形成するための型枠が、取り外し可能に設置される水 平な型枠設置部であり、前記上部における前記凸部以外の面は、前記フーチング に埋め込まれる鉄筋が載置される鉄筋載置部であることを特徴とする。 以上のような請求項3記載の考案では、凸部によって区切られた面に、鉄筋を 適宜配置して、凸部上に型枠を設置すれば、鉄筋及び型枠の位置決めを容易に行 うことができ、作業時間が短縮化する。
【0014】 請求項4記載の考案は、建築用基礎のフーチングの一部を構成可能な大きさに 形成され、上部に2つの凸部を有し、前記凸部の上面は、前記フーチング上に立 ち上げ部を形成するための型枠が、取り外し可能に設置される水平な型枠設置部 であり、前記上部における前記凸部以外の面は、前記フーチングに埋め込まれる 鉄筋が載置される鉄筋載置部であり、前記フーチングの幅方向及び前記凸部の高 さ方向の少なくとも一方に、鉄筋が埋め込まれていることを特徴とする。 以上のような請求項4記載の考案では、基礎ブロック内にも鉄筋が埋め込まれ ているので、この基礎ブロックを内蔵する建築用基礎の強度と耐久性がより一層 向上する。
【0015】 また、請求項5及び請求項6記載の本考案は、フーチングと、前記フーチング 上に垂直方向に立ち上げられた立ち上げ部とを有する建築用基礎において、以下 のような技術的特徴を有する。 すなわち、請求項5記載の考案は、前記フーチング内には、複数の基礎ブロッ クが等間隔で配置され、前記基礎ブロックは、前記立ち上げ部を形成する型枠が 取り外し可能に設置される型枠設置部と、前記型枠設置部よりも低い位置に設け られ、前記鉄筋が載置される鉄筋載置部とを有することを特徴とする。 以上のような請求項5記載の考案では、基礎を造成する地面を根切りして、地 業を行った上に基礎ブロックを等間隔に載置する。そして、基礎ブロックの鉄筋 載置部に鉄筋を載置し、型枠設置部に型枠を設置する。さらに、基礎ブロックが フーチングに内蔵されるように、型枠内にコンクリートを流し込み、フーチング と立ち上げ部とを一度に造成する。このように、基礎ブロックの鉄筋載置部に鉄 筋を載置し、型枠設置部に型枠を設置するだけで、打ち込みの準備が完了するの で、手間がかからない。また、造成された建築用基礎には、基礎ブロックが等間 隔で配置されているので、立ち上げ部からフーチングにかかる力が均一化し、強 度や耐久性がより一層向上する。
【0016】 請求項6記載の考案は、前記フーチング内には、上部に2つの凸部を有する複 数の基礎ブロックが等間隔で配置され、前記凸部の上面は、前記立ち上げ部を形 成する型枠が取り外し可能に設置される水平な型枠設置部であり、前記基礎ブロ ックの上面における前記凸部以外の部分は、前記鉄筋が載置された鉄筋載置部で あることを特徴とする。 以上のような請求項6記載の考案では、凸部によって区切られた面に、鉄筋を 適宜配置して、凸部上に型枠を設置すれば、鉄筋及び型枠の位置決めを容易に行 うことができ、作業時間が短縮化する。
【0017】
【考案の実施の形態】
本考案の基礎用ブロック及び建築用基礎の実施の形態を、図面を参照して以下 に説明する。なお、図9〜14に示した従来技術と同様の箇所については、一部 説明を簡略化する。
【0018】 (1)基礎ブロックの構成 まず、本実施の形態における基礎ブロックの構成を説明する。すなわち、図1 に示すように、基礎ブロック10は、コンクリートによって本体部11と凸部1 2を一体に形成したものである。本体部11は直方体形状であり、その長手方向 はフーチング9aの幅に対応する長さとなっている。凸部12は略直方体形状で あり、本体部10の上面に、所定の間隔で2つ形成されている。この凸部12の 上部の横幅は、下部の横幅よりも長く形成されているので、2つの凸部12の対 向する側面は上方に向かって離れるように傾斜している。
【0019】 ここで、2つの凸部12の上部の間隔は、立ち上げ部9bの厚さに対応してい る。そして、それぞれの凸部12の上面12aは、請求項に記載の型枠設置部に 対応し、立ち上がり型枠7を載置可能な水平面となっている。また、本体部11 における凸部12以外の上面11aは、請求項に記載の鉄筋載置部に対応し、鉄 筋を載置可能な水平面となっている。さらに、かかる基礎ブロック10の内部に は、本体部11の幅方向と凸部12の高さ方向とに、鉄筋13が埋め込まれてい る。
【0020】 なお、基礎ブロック10の寸法は、自由に設定可能であるが、その一例として は、以下のように設計することが可能である。すなわち、図2に示すように、本 体部10を高さ70mm、横幅450mm、奥行60mmとする。凸部12を高 さ80mm、上部の横幅70mm、下部の横幅75mm、奥行き60mmとする 。そして、凸部12の上部の間隔を110mm、下部の間隔を100mmとし、 本体部10の両端から2つの凸部12までの長さを100mmとする。
【0021】 (2)建築用基礎の造成 以上のような基礎ブロック10を用いた建築用基礎の設置手順を、以下に説明 する。すなわち、まず、図9に示した従来技術と同様に、地面に根切りを施して 、地業を行う。次に、図3及び図4に示すように、溝1の左右の内側面に、それ ぞれ平板状のベース型枠4を垂直方向に立る。そして、ベース型枠4の間の基盤 3上に、複数の基礎ブロック10を等間隔で配置して、各基礎ブロック10には 、水平方向の鉄筋6aと垂直方向の鉄筋6bを溶接若しくは針金で締結した組鉄 筋6を載せる。この時、組鉄筋6の下部の水平方向の鉄筋6aのうちで、フーチ ング9aの長手方向の鉄筋6aが、各基礎ブロック10の本体部11の上面11 aに渡って載置されるように配置する。また、垂直方向の鉄筋6bが2つの凸部 12の間から上方に突出するように配置する。
【0022】 さらに、図5及び図6に示すように、各基礎ブロック10における2つの凸部 12の上面12aに、それぞれ立ち上がり型枠5を載置する。この時、2つの立 ち上がり型枠5の位置は、凸部12の上面12aの端部に合わせることにより、 立ち上げ部9bの厚さが確保される。2つの立ち上がり型枠5同士は、複数のス ペーサ8によって締結する。そして、以上のように設置した立ち上がり型枠5の 内側に、図7に示すように、コンクリートを流し込んで、フーチング9a及び立 ち上げ部9bを一度に形成する。この時、フーチング9aの高さは、基礎ブロッ ク10の凸部12と同様となるように、コンクリートを流し込む量を調整する。 このように流し込んだコンクリートが十分に固化した時点で、立ち上がり型枠5 を取り外して、建築用基礎の造成を完了する。
【0023】 (3)実施の形態の効果 以上のような本実施の形態の効果は、以下の通りである。すなわち、フーチン グ9aのコンクリート打ちと、立ち上げ部9bのコンクリート打ちとを、一度に 行うことができるため、建築用基礎の造成のための所要日数が短くなる。特に、 、コンクリートの固化しにくい気温の場合や、建て替えにおける借住まいの期間 を短くしたい場合に有利となる。
【0024】 また、複数の基礎ブロック10を配置して、立ち上がり型枠7を載置するだけ で、打ち込みの準備が済むので、既に固化したフーチング9a上に、立ち上がり 型枠7を組み立てるよりも打ち込み作業に手間がかからず、作業者の負担は軽減 される。
【0025】 また、基礎ブロック10の配置は、基盤3の横幅若しくはベース型枠4の間隔 を基準に行うことができるので、従来のスペーサブロック5よりも、各基礎ブロ ック10を正確に素早く配列することができる。 また、基盤3上に配置された基礎ブロック10は、溝1若しくはベース型枠4 によって、左右の両側面から保持されるので、従来のスペーサブロックよりも、 位置ずれが生じにくい。
【0026】 また、立ち上がり型枠7の載置作業は、凸部12の上面12aの端部を目安若 しくは基準として行うことができるので、正確な位置合わせが容易となる。また 、凸部12の上面12aは凹凸のない水平面なので、立ち上がり型枠7にずれが 生じにくく、しかも立ち上がり型枠7の取り外しは容易となる。さらに、フーチ ング9aの高さは、凸部12の上面12aを基準にすればよいので、コンクリー ト打ちを正確に行うことができる。
【0027】 また、鉄筋6aは、本体部11の上面11aに載置するだけでよいので、鉄筋 6aの設置作業が簡単となる。特に、鉄筋6aの載置用の上面11aは、凸部1 2と交互に配置されているので、鉄筋6a,6bを確実にフーチング9a及び立 ち上げ部9b内に埋め込むための位置合せを、容易に行うことができる。
【0028】 また、フーチング9aと立ち上げ部9bとは、接合面がなく完全に一体化させ ることができるので、優れた強度と耐久性が得られる。そして、各基礎ブロック 10にも鉄筋13が埋め込まれているので、建築用基礎の強度と耐久性が向上す る。さらに、各基礎ブロック10が等間隔に配置されているので、立ち上げ部9 bの上に建築物を構築した場合、立ち上げ部9bからフーチング9aにかかる力 が均一化し、より一層の強度と耐久性の向上が実現できる。 また、基礎ブロック10の形状及び構造は単純なため、製造が容易で量産しや すく、製造コストも少なくて済む。特に、家屋の建築に大量に使用する場合等に 有利である。
【0029】 (4)他の実施の形態 本考案は、以上のような実施の形態に限定されるものではなく、各部材の形状 、数、大きさ、材質等は適宜変更可能である。すなわち、基礎ブロック10の形 状は、必ずしも上記の実施の形態と同様でなくともよい。例えば、上記の実施の 形態においては、2つの凸部12の対向面に傾斜を持たせてコンクリートの流れ を良くしているが、垂直面であってもよい。また、本体部11若しくは凸部12 は直方体形状には限定されず、例えば、多角柱形状や円柱形状とすることもでき る。また、図8に示すように、本体部11の上面11aに湾曲した窪みを持たせ 、載置される鉄筋6aが自然に上面11aの中央に来るようにすれば、鉄筋6a の位置合せがより一層容易となる。
【0030】 また、フーチング9a、立ち上げ部9b及び基礎ブロック10に埋め込まれる 鉄筋6a,6b,13の本数は、設計の段階で自由に増減変更可能である。また 、フーチング9a及び立ち上げ部9bから成る建築用基礎、基礎ブロック10及 び基盤3に用いられる材質も、コンクリート状のものであれば、その成分比率や 材質は、設計の段階で自由に変更可能である。建築用基礎、基礎ブロック10、 基盤3におけるそれぞれの成分比率や材質を、異なるものとすることも、全て同 様とすることも可能である。例えば、基礎ブロック10を、セラミックスや石材 によって形成することも可能である。
【0031】 また、立ち上がり型枠7は、コンクリートが固化した後に取り外すことができ る構造であれば、コンクリートを流し込む際に、基礎ブロック10の凸部12の 上面12aにボルト等で締結できる構成としてもよい。かかる構成とすれば、コ ンクリートを流し込む際の立ち上がり型枠7の位置ずれを防止することができる 。 また、立ち上がり型枠7の下部から左右に広がったフーチング9a形成用の空 間は、その上部が開放されているが、コンクリートを流し込む際に、この上部を 覆う蓋を取り付けることも可能である。かかる構成とすれば、蓋によって、ベー ス型枠4の間からコンクリートがあふれ出るのを防止することができる。
【0032】 また、上記の実施の形態は、布基礎の直線状部分について説明したが、コーナ ー部分は、コーナーに沿って屈曲された立ち上がり型枠7や鉄筋6を使用したり 、複数の立ち上がり型枠7や鉄筋6を組み合わせてコーナーに沿った角部を形成 したものを使用すればよい。 また、上記の実施の形態における一部の部材を省略して、製造の手間やコスト を節約することもできる。例えば、基礎ブロック10に埋め込まれる鉄筋13を 省略することもできる。また、ベース型枠4を用いずに、基礎を造成することも 可能である。
【0033】
【考案の効果】
以上のような本考案によれば、打ち込みのための手間がかからず、造成日数を 短縮できる基礎ブロック又は建築用基礎を提供することができる。 また、本考案によれば、十分な強度と耐久性が確保できる基礎ブロック又は建 築用基礎を提供することができる。 また、本考案によれば、打ち込みの際に、型枠の正確な位置合わせを容易に行 うことができる基礎ブロック又は建築用基礎を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の基礎ブロックの一つの実施の形態を示
す斜視図である。
【図2】図1の実施の形態の寸法例を示す正面図(A)
及び側面図(B)である。
【図3】本考案の基礎ブロックを用いた建築用基礎の造
成において、鉄筋を基礎ブロック上に配置した状態を示
す正面断面図である。
【図4】図3の斜視図である。
【図5】本考案の基礎ブロックを用いた建築用基礎の造
成において、立ち上がり型枠を基礎ブロック上に配置し
た状態を示す正面断面図である。
【図6】図5の斜視図である。
【図7】本考案の基礎ブロックを用いた建築用基礎の造
成において、コンクリートを充填した状態を示す正面断
面図である。
【図8】本考案の基礎ブロックの他の実施の形態を示す
斜視図である。
【図9】一般的な建築用基礎の造成における地業完了状
態を示す正面断面図である。
【図10】一般的な建築用基礎の造成における鉄筋載置
状態を示す正面断面図である。
【図11】図9の斜視図である。
【図12】一般的な建築用基礎の造成におけるフーチン
グ完成状態を示す正面断面図である。
【図13】図11の斜視図である。
【図14】一般的な建築用基礎の造成における立ち上げ
部のコンクリート充填状態状態を示す正面断面図であ
る。
【符号の説明】
1…溝 2…割栗石 3…基盤 4…ベース型枠 5…スペーサブロック 6…組鉄筋 6a,6b…鉄筋 7…立ち上がり型枠 8…スペーサ 9…建築用基礎 9a…フーチング 9b…立ち上げ部 10…基礎ブロック 11…本体部 11a,12a…上面部 12…凸部

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築用基礎のフーチングの一部を構成可
    能な大きさに形成され、 前記フーチング上に立ち上げ部を形成するための型枠が
    取り外し可能に設置される型枠設置部を、少なくとも2
    つ有することを特徴とする基礎ブロック。
  2. 【請求項2】 建築用基礎のフーチングの一部を構成可
    能な大きさに形成され、 前記フーチング上に立ち上げ部を形成するための型枠
    が、取り外し可能に設置される型枠設置部と、 前記型枠設置部よりも低い位置に設けられ、前記フーチ
    ングに埋め込まれる鉄筋が載置される鉄筋載置部とを有
    することを特徴とする基礎ブロック。
  3. 【請求項3】 建築用基礎のフーチングの一部を構成可
    能な大きさに形成され、 上部に2つの凸部を有し、 前記凸部の上面は、前記フーチング上に立ち上げ部を形
    成するための型枠が、取り外し可能に設置される水平な
    型枠設置部であり、 前記上部における前記凸部以外の面は、前記フーチング
    に埋め込まれる鉄筋が載置される鉄筋載置部であること
    を特徴とする基礎ブロック。
  4. 【請求項4】 建築用基礎のフーチングの一部を構成可
    能な大きさに形成され、 上部に2つの凸部を有し、 前記凸部の上面は、前記フーチング上に立ち上げ部を形
    成するための型枠が、取り外し可能に設置される水平な
    型枠設置部であり、 前記上部における前記凸部以外の面は、前記フーチング
    に埋め込まれる鉄筋が載置される鉄筋載置部であり、 前記フーチングの幅方向及び前記凸部の高さ方向の少な
    くとも一方に、鉄筋が埋め込まれていることを特徴とす
    る基礎ブロック。
  5. 【請求項5】 フーチングと、前記フーチング上に垂直
    方向に立ち上げられた立ち上げ部と、前記フーチング及
    び前記立ち上げ部に埋め込まれた鉄筋とを有する建築用
    基礎において、 前記フーチング内には、複数の基礎ブロックが等間隔で
    配置され、 前記基礎ブロックは、前記立ち上げ部を形成する型枠が
    取り外し可能に設置される型枠設置部と、前記型枠設置
    部よりも低い位置に設けられ、前記鉄筋が載置される鉄
    筋載置部とを有することを特徴とする建築用基礎。
  6. 【請求項6】 フーチングと、前記フーチング上に垂直
    方向に立ち上げられた立ち上げ部と、前記フーチング及
    び前記立ち上げ部に埋め込まれた鉄筋とを有する建築用
    基礎において、 前記フーチング内には、上部に2つの凸部を有する複数
    の基礎ブロックが等間隔で配置され、 前記凸部の上面は、前記立ち上げ部を形成する型枠が取
    り外し可能に設置される水平な型枠設置部であり、 前記基礎ブロックの上面における前記凸部以外の部分
    は、前記鉄筋が載置された鉄筋載置部であることを特徴
    とする建築用基礎。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016069957A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 大和ハウス工業株式会社 基礎支持部材

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