JP3060035U - 装身具の止め金具 - Google Patents

装身具の止め金具

Info

Publication number
JP3060035U
JP3060035U JP1998010181U JP1018198U JP3060035U JP 3060035 U JP3060035 U JP 3060035U JP 1998010181 U JP1998010181 U JP 1998010181U JP 1018198 U JP1018198 U JP 1018198U JP 3060035 U JP3060035 U JP 3060035U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fastener
holding
necklace
accessory
holding member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1998010181U
Other languages
English (en)
Inventor
喜代志 森川
Original Assignee
有限会社モリプランニング
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社モリプランニング filed Critical 有限会社モリプランニング
Priority to JP1998010181U priority Critical patent/JP3060035U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3060035U publication Critical patent/JP3060035U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adornments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネックレス等の装身具を環状にする際の連結
を簡単な動作で行なうことができ、人目に触れても装身
具全体としての美観を損なわず、さらには装身具を長さ
を変えて使用することができる装身具の止め金具を提供
すること。 【解決手段】 保持部8,12およびこの保持部8,1
2に連設された操作部9,13をそれぞれ有する1対の
保持部材2,3を各保持部8,12がそれぞれ対向しか
つそれぞれ回動しうるように軸支するとともに、両保持
部材2,3をそれぞれの保持部8,12が近接する方向
に付勢するばね部材5を配設し、操作部9,13をばね
部材5の付勢力に抗して近接することにより両保持部
8,12を開放可能としたもの。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は装身具の止め金具に係り、特に、ネックレスやブレスレット等のよう に環状にして装着するアクセサリーに使用する装身具の止め金具に関する。
【0002】
【従来の技術】
ネックレス等のアクセサリーに用いられている止め金具は、引輪(SR金具) といわれる止め金具であることが多い。
【0003】 前記引輪は、略C字状に形成された金属製の管からなる本体と、前記本体の端 部間に介在して前記端部間を連繋する円弧状のスライド部材とから構成されてお り、前記本体とスライド部材とによって閉結された略円形状の引輪が構成される ようになされている。
【0004】 つまり、円弧状に形成されたスライド部材の基端部は、前記本体の一端面に開 口する一端部内の開口部に嵌入されており、前記スライド部材が嵌入された一端 部側の本体の外周壁に周方向に延在するように形成された長尺のスリットから、 前記スライド部材に形成された突起部が外方に突出するようにして配設されてい る。したがって、前記スライド部材はその突起部が前記スリットに沿って移動で きる範囲だけ可動とされている。
【0005】 そして、前記本体内には、前記スライド部材を前記本体の他端部方向に付勢す るばね部材が配設されており、通常時においては、このばね部材によって、前記 スライド部材の先端部が前記本体の他端面に開口する他端部内の開口部に嵌入し 、閉結された略円形状の引輪を構成するようになされている。
【0006】 そして、使用時においては、例えば、多数の珠体を連結した一連のネックレス 本体等の一端部にこの引輪を連結するとともに他端部に前記引輪に係止する孔を 有する小片の係止部材を連結しておき、前記引輪の突起部を指先等で把持して前 記ばね部材の付勢力に抵抗しながら前記スリットに沿ってスライド部材をその先 端が本体の他端部から抜けるようにスライドさせることにより、前記スライド部 材の先端部の前記本体の他端部の開口に対する嵌入を解き、略円形を構成してい た引輪に切欠き部を形成する。そして、この切欠き部に前記係止部材の小孔を挿 入し、この小孔を前記スライド部材が貫通するようにした上で、前記ばね部材の 付勢力を利用して再び前記スライド部材の他端部側先端部を本体の他端部の開口 部に嵌入させる。
【0007】 従来は、このような動作でネックレス等を環状にして身に付けていた。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、前述した装身具の止め金具は、その美観を保つ必要上等から必要最小 限の大きさとされてはいるが、止め金具自体のデザイン性に乏しいため、使用者 は装身具の装着時にこの止め金具が他人の目に触れないところに位置するように 常に配慮していなければならないという不都合があった。
【0009】 また、この止め金具をなるべく小さいものに形成するため、前記スライド部材 の前記本体の他端部の開口に対する嵌入を解くために前記突起部を把持して操作 する際に、細かな指先の動作を必要とし、なかなか思うように前述の嵌入を解除 することができないという問題点があった。
【0010】 さらに、前述の止め金具にあっては、ネックレスの長さ寸法は一定であり、仮 に、1本のネックレスをその装着の機会に合せて長さ寸法を変えて用いようとす ると、そのネックレス本体の中間部にアジャスタとしての係止部材を介在させて おく必要があり、このアジャスタも装身具としての美観を損なう原因となってい た。
【0011】 本考案は前記した点に鑑みなされたもので、ネックレス等の装身具を環状にす る際の連結を簡単な動作で行なうことができ、人目に触れても装身具全体として の美観を損なわず、さらには装身具を長さを変えて使用することができる装身具 の止め金具を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため請求項1に係る本考案の装身具の止め金具の特徴は、 保持部およびこの保持部に連設された操作部をそれぞれ有する1対の保持部材を 各保持部同士および各操作部同士がそれぞれ対向しかつそれぞれ回動しうるよう に前記保持部と前記操作部との間で軸支するとともに、両保持部材をそれぞれの 保持部が近接する方向に付勢するばね部材を配設し、前記操作部を前記ばね部材 の付勢力に抗して近接することにより前記両保持部を開放可能とした点にある。 そして、このような構成を採用したことにより、装身具の構成部品を一対の保持 部材で前記ばね部材の付勢力により保持することで装身具を環状にして装着する ことができる。
【0013】 また、請求項2に係る装身具の止め金具の特徴は、請求項1に記載の装身具の 止め金具において、前記1対の保持部材の各保持部に凹形球面形状の内周面を形 成し、少なくとも1つの珠体を構成部品とする装身具の珠体を保持するように構 成されている点にある。そして、このような構成を採用したことにより、この装 身具を構成する珠体を一対の保持部材で保持することで装身具本体を環状にして 装着することができる。
【0014】 さらに、請求項3に係る装身具の止め金具の特徴は、請求項2に記載の装身具 の止め金具において、前記保持部は、前記ばね部材の付勢力をもって相互に圧接 し、少なくとも1つの珠体を構成部品とする装身具の珠体を包持する点にあり、 請求項4に係る装身具の止め金具の特徴は、前記珠体を挟持する点にある。
【0015】 また、請求項5に係る装身具の止め金具の特徴は、請求項1に記載の装身具の 止め金具において、前記一方の保持部材の保持部に、保持部材の長手方向に延在 する少なくとも1つの係止用凹部を形成し、この係止用凹部に多数の装飾部材を 連結部材により連結してなる装身具の連結部材を保持するように構成されている 点にある。そして、このような構成を採用したことにより、前記係止用凹部にこ の装身具を構成する連結部材を保持することでネックレス本体を環状にして装着 することができる。
【0016】 さらに、請求項6に係る装身具の止め金具の特徴は、請求項5に記載の装身具 の止め金具において、多数の装飾部材を連結部材により連結してなる装身具の連 結部材が遊挿されるように形成されており、前記両保持部材により前記連結部材 を抱持する点にあり、請求項7に係る装身具の止め金具は、前記両保持部材によ り前記連結部材を挟持するように構成されている点にある。
【0017】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施形態を図1乃至図11を参照して説明する。
【0018】 図1は、本考案の装身具の止め金具の第1実施形態を示す側面図、図2はその 止め金具の着脱時の一動作を示した側面図、図3はその正面図である。
【0019】 本実施形態の止め金具1は、ネックレス等の装身具(以下、ネックレスとして 説明する)に適した止め金具1であり、この止め金具1は、支軸4により開閉可 能に枢着された上側保持部材2および下側保持部材3と、前記上側保持部材2と 下側保持部材3とを閉方向に付勢するねじりコイルばね5とから構成されている 。
【0020】 前記上側保持部材2は、前記ネックレスを構成する珠体6の上側約半分を包持 あるいは挟持可能とする凹球面状の内周面7を下向きに備えた上側保持部8を有 しており、この上側保持部8の後方には前記上側保持部材2と下側保持部材3と を開放するために指を掛ける操作部9が連設されている。また、前記上側包持部 8の後部と操作部9の下面には、前記上側保持部材2の長手方向にそれぞれ延在 する三角形状の2枚の上側ブラケット10,10が平行かつ下方に突出するよう に形成されている。
【0021】 また、前記下側保持部材3は、前記ネックレスの珠体6の下側ほぼ半分を包持 あるいは挟持可能とする凹球面状の内周面11を上向きに備えた下側保持部12 を有しており、この下側保持部12の後方には、前記上側保持部材2と下側保持 部材3とを開放するために指を掛ける操作部13が連設されている。また、前記 下側保持部12の後部と操作部13には、前記下側保持部材3の長手方向にそれ ぞれ延在する三角形状の2枚の下側ブラケット14,14が平行かつ上方に突出 するように形成されている。
【0022】 なお、両下側ブラケット14,14の間隔は前記両上側ブラケット10,10 の間隔より狭く形成されており、両上側ブラケット10,10の内側に両下側ブ ラケット14,14が位置しうるようになっている。そして、前記上側保持部8 および操作部9間の直下の前記上側ブラケット10,10および前記下側保持部 12および操作部13の直上の前記下側ブラケット14,14には、前記上側保 持部材2と下側保持部材3とをそれぞれ回動させる回動軸としての支軸4を軸架 するための軸孔15がそれぞれ形成されている。
【0023】 そして、前記上側保持部材2と下側保持部材3とは、それぞれの保持部8,1 2の内周面7,11を対向させるようにして、前記4枚のブラケット10,10 ,14,14の軸孔15を貫通して1本の支軸4が軸架されている。さらに、こ の支軸4には、図3に示すように、ばね部材たる1個のねじりコイルばね5のコ イル17が、そのねじりコイルばね5の両端部18,18を前記操作部9,13 側に位置させるようにして装着されている。
【0024】 そして、本実施形態においては、前記上側保持部材2の前記操作部9の後方端 部には、ネックレス本体(多数の珠体6を連結するネックレスにあってはワイヤ ー材等の連結部材)と締結するための小孔を有する連結部19が形成されている 。なお、この連結部19は、前記下側保持部材3に形成してもよいことはいうま でもない。
【0025】 このように、本実施形態の止め金具1は前記上側保持部材2と下側保持部材3 とが前記支軸4によって回動可能に枢着されているとともに、通常の状態におい ては、前記ねじりコイルばね5の付勢力が、その上側保持部8および下側保持部 12の各先端部を当接させる方向に働くように構成されており、当接時、前記止 め金具1の側部には、図1に示すような隙間20が形成されている。
【0026】 また、本実施形態においては、前記ねじりコイルばね5による前記上側保持部 8と下側保持部12との接触を線接触とするため、前記上側保持部8の先端側周 縁部から前記下側保持部材3側に傾斜状に延出し、通常の状態において、その下 方先端部が前記下側保持部3の周縁部に当接するほぼ三角形状のガード部21が 形成されている。
【0027】 なお、本実施形態の止め金具1は、例えば、18金等の金属や、セラミックス 、プラスチック等の形態性の良好な材料により形成するものとし、図1および図 2において示す止め金具1は、前記上側保持部材2の上側表面および下側保持部 材3の下側表面等に打出しやカッティング等により装飾を施したものを示してい る。
【0028】 次に、本実施形態の作用について説明する。
【0029】 本実施形態の止め金具1は、前記連結部19にネックレスの端部(複数の珠体 6を連結したネックレスにあってはこれらの珠体6を連結する連結部材22)を 連結して用いる。
【0030】 この場合、ネックレスの一端部にのみ本実施形態の止め金具1を用い、他端部 はこのネックレスを構成する多数の珠体6が抜け落ちることがないように繋止し ておくための止め具(この止め具の形状は球状であっても、小片であっても構わ ない)を使用してもよいし、また、ネックレスの両端部に本実施形態の止め金具 1を用いてもよい。この止め金具1を用いたネックレスの装着のパターンは後述 するさらに具体的な実施形態で詳述することとし、以下、本実施形態の止め金具 1の着脱動作について説明する。
【0031】 本実施形態の止め金具1を用いて実際にネックレスの着脱を行なう場合には、 前記操作部9を梃子の原理でいうところの力点とし、前記支軸4を支点、前記保 持部8、12を作用点として機能させることとなる。
【0032】 つまり、前述したように、通常時においては、前記ねじりコイルばね5の付勢 力は、前記保持部8,12側を互いが当接させる方向にかかっているため、使用 者は、まず、前記止め金具1の上側保持部材2および下側保持部材3の操作部9 ,13に指を掛け、操作部9,13を上下方向から、前記ねじりコイルばね5の 付勢力に抵抗しつつ前記上側保持部材2の操作部9と下側保持部材3の操作部1 3のそれぞれの開放側端部、つまり止め金具1の後端部を近接させるように摘持 する。
【0033】 こうすることにより、前記支軸4を支点として、止め金具1の前記保持部8, 12を梃子の原理により、それぞれ上側保持部8を上方に、下側保持部材3の保 持部を下方に回動させることができる。
【0034】 そして、図4に示すように、大きく開いた止め金具1の上側保持部8と下側保 持部12との間にネックレスを構成する珠体6の1つを介入させ、この珠体6を 下側保持部12の内周面11上に載置させた状態で、前記操作部9,13に加え ていた力を開放する。すると、再び前記ねじりコイルばね5の付勢力を利用する こととなり、前記ネックレスの珠体6をその上側保持部8の内周面7と下側保持 部12の内周面11とによって形成されるほぼ球状の空間部内に包むようにして 収納する。このとき、この止め金具1に包持された珠体6を連結する連結部材2 2は、図5に示すように、この止め金具1の側部で前記上側保持部材2と下側保 持部材3との間に形成された隙間20を抜けるようになっている。なお、前記珠 体6の球径が小さい場合は、閉鎖状態にある上側保持部8の内周面7と、下側保 持部12の内周面11の内側において珠体6が遊びを持つように包持され、また 、前記珠体6の球径が大きい場合は、上側保持部8と下側保持部12とが完全に 閉じることなく上側保持部8と下側保持部12とにより珠体6が挟持されること となる。
【0035】 このようにすることで、使用者はネックレスを環状にして装着することができ る。
【0036】 また、このネックレスを外す場合には、再び前記動作を行なって上側保持部8 と下側保持部12とを回動させて、大きく開いた上側保持部8と下側保持部12 との間からネックレスの珠体6をとりだせばよい。
【0037】 このようにして本実施形態の止め金具1に包持されたネックレスの珠体6は、 この止め金具1の操作部9,13を摘持してばねの付勢力に抵抗しないかぎり、 日常動作中にその保持状態が解除されることがなく、また、その着脱の操作も、 従前の止め金具のように細かな指先の動作は要求されず、簡単である。
【0038】 さらに、本実施形態の止め金具1は、図1乃至図5に示したようにその外表面 に所望の装飾を施すことができ、仮にこの止め金具1が装着時に人目に触れると ころに位置することとなって外観を損なうことがない。
【0039】 図6は、本考案の第2実施形態の装身具の止め金具1における着脱時の一動作 を示す側面図、図7はその止め金具1の通常時の形態を示した側面図、図8は図 6の止め金具の正面図、図9は図7の止め金具の正面断面図である。
【0040】 本実施形態の止め金具1においても、前述の第1実施形態の止め金具1と同様 に、支軸4により開閉可能に枢着された上側保持部材2および下側保持部材3と 、前記上側保持部材2と下側保持部材3とを閉方向に付勢するねじりコイルばね 5とから構成されている。
【0041】 本実施形態において、前記上側保持部材2は平面略楕円形に形成された板状の 上側保持部材本体26を有しており、その下面の長手方向ほぼ中央部とこの止め 金具1の先端部近傍には、止め金具1の長手方向にその平面を位置させる各2片 の上側突起板27,28がそれぞれ平行かつ下方に突出するように形成されてい る。以下、前者を中央部突起板27,27、後者を先端部突起板28,28とい う。そして、その中央部突起板27,27の止め金具1における後方には、この 上側保持部材2の長手方向にそれぞれ延在する2枚の上側ブラケット10,10 が平行かつ下方に突出するように形成されている。
【0042】 また、前記下側保持部材3は、前記上側保持部材2の上側保持部材本体26と 同形状の平面略楕円形に形成された下側保持部材本体29を有しており、その上 面の幅方向中央部には、長手方向中央部から下側保持部材の先端部近傍まで突設 する係止板30が形成されている。そして、その係止板30の後方には、この下 側保持部材3の長手方向にそれぞれ延在する2枚の下側ブラケット14,14が 平行かつ上方に突出するように形成されている。
【0043】 なお、本実施形態においては、この係止板30の上縁には、下側保持部材3の 長手方向に間隔を隔てて2つの係止用凹部31a,31bが切欠き形成されてお り、この係止板30の外周のラインは曲線に形成されている。
【0044】 また、本実施形態においては、両上側ブラケット10,10の間隔は、前記下 側ブラケット14,14の間隔よりも狭く形成されており、前記上側ブラケット 10,10および下側ブラケット14,14の中央部には、前記上側保持部材2 と下側保持部材3とをそれぞれ回動させる回動軸としての支軸4を挿入するため の軸孔15がそれぞれ形成されている。
【0045】 そして、前記上側保持部材2と下側保持部材3とは、通常時においては図5お よび図7に示すように、前記上側保持部材2の平行に形成されている中央部突起 板27,27間および先端部突起板28,28間に前記下側保持部材3の係止板 30の上端部を収納可能とするとともに、前記両上側ブラケット10,10は前 記両下側ブラケット14,14の内側に位置するようにして配設されている。
【0046】 そして、前記上側保持部材2と下側保持部材3とは、前記4枚のブラケット1 0,10,14,14の軸孔15を貫通して1本の支軸4が軸架されている。さ らに、この支軸4には、図8に示すように、ばね部材たる1個のねじりコイルば ね5のコイル17が、そのねじりコイルばね5の両端部18,18を前記上側保 持部材2および下側保持部材3の後方に位置させるようにして装着されている。
【0047】 また、本実施形態においても、前記上側保持部材2の後端部には、ネックレス 本体(多数の珠体6を連結するネックレスにあってはワイヤー材等の連結部材2 2)と連結するための小孔を有する連結部19が形成されている。
【0048】 このように、本実施形態の止め金具1においても、前記上側保持部材2と下側 保持部材3とが前記支軸4によって回動可能に枢着されているとともに、通常の 状態においては、図7に示すように、前記ねじりコイルばね5の付勢力によって 、前記上側保持部材2の平行に形成されている中央部突起板27,27間および 先端部突起板28,28間に前記下側保持部材3の係止板30の上端部を収める ようになっている。
【0049】 つまり、前記中央部突起板29,29は、図9に示すように、止め金具1の前 記係止板30の上端部を左右から挟むような形で位置し、前記先端部突起板28 ,28は、止め金具1の先端部側に位置する前記係止板30の上端部を左右から 挟むような形で位置するようになっている。
【0050】 なお、本実施形態の止め金具1は、例えば、18金等の金属や、セラミックス 、プラスチック等の形態性の良好な材料により形成するものとし、図6乃至図5 において示す止め金具1は、前記上側保持部材2の上側表面および下側保持部材 3の下側表面等に打出しやカッティング等により装飾を施したものを示している 。
【0051】 次に、本実施形態の作用について説明する。
【0052】 本実施形態の止め金具1は、前記連結部19にネックレスの端部(複数の珠体 6を連結したネックレスにあってはこれらの珠体6を連結する連結部材22)を 連結して用いる。また、本実施形態においても、ネックレスの一端部または両端 部に用いることを可能とし、この止め金具1を用いたネックレスの装着のパター ンは後述のさらに具体的な実施形態で前述の第1実施形態と合せて詳述すること とする。以下、本実施形態の止め金具1の着脱動作について説明する。
【0053】 この止め金具1を用いて実際にネックレスの着脱を行なう場合には、前記上側 保持部材2及び下側保持部材3の後端側を前述の第1実施形態における操作部9 と同様に、梃子の原理における力点として機能させ、前記支軸4を支点、前記上 側保持部材2おおび下側保持部材3の先端側を作用点として機能させることとな る。
【0054】 つまり、前述したように、通常時においては、前記ねじりコイルばね5の付勢 力は、止め金具1の先端側を互いに当接させる方向に働いているため、使用者は 、まず、前記ねじりコイルばね5の付勢力に抵抗しつつ前記止め金具1の上側保 持部材2および下側保持部材3の後端部に指を掛けて上下方向から摘持する。
【0055】 こうすることにより、止め金具1の先端側を、前記支軸4部分を支点として梃 子の原理により、上側保持部材2の先端側を上方に、下側保持部材3の先端側を 下方に回動させることができる。
【0056】 そして、図10に示すように、上側保持部材2の先端側を上方に、下側保持部 材3の先端側を開かせて、少なくとも前記先端部突起板28と係止板30との係 わりを解除して、ネックレス本体をこの上側保持部材2と係止板30との間に介 入させる。この状態で、前記上側保持部材2および下側保持部材3の後端部に掛 けていた指の力を開放する。すると、再び前記ねじりコイルばね5の付勢力を利 用することとなり、図11に示すように、前記ネックレス本体を構成する連結部 材22、例えばワイヤー材等を係止板30に形成された係止用凹部31a,31 bに係止させ、この係止板30と前記上側保持部材本体26の下面や、中央部突 起板27,27および先端部突起板28,28によりこの連結部材22を挟持さ せることとなる。このようにすることで、使用者はネックレス本体を環状にして 装着することができる。
【0057】 また、このネックレスを外す場合には、再び前記動作を行なって上側保持部材 2の先端側と下側保持部材3の先端側とを回動させて大きく開かせ、ネックレス 本体をその係止用凹部からとりだせばよい。
【0058】 また、前記連結部材22が細いものであり、前記係止板30の係止用凹部31 と、前記上側保持部材本体26の下面、中央部突起板27,27および先端部突 起板28,28とにより形成される空間部32内にこの細い連結部材22が抱持 されてしまい、連結部材22自体が係止された状態にない場合であっても、その 止め金具1の両側に位置する前記連結部材22により連結されるネックレスの構 成部材6を前記止め金具1の位置を固定させるストッパとして利用することで、 ネックレス本体を環状に連結することができる。
【0059】 本実施形態の止め金具1も、その後端部を上下方向から指で摘持することによ ってのみネックレスの着脱を可能とするものであるので、ねじりコイルばね5と してのねじりコイルばね5の付勢力が働いている状態において、日常の通常動作 でネックレス本体の環状の連結が解除されてしまうことはない。また、その着脱 の操作も、従前の止め金具1のように細かな指先の動作は要求されず、簡単であ る。
【0060】 さらに、本実施形態の止め金具1は、その外表面に所望の装飾を施すことがで き、仮にこの止め金具1が、装着時に人目に触れるところに位置しても美観を損 なうことがないことも前述の第1実施形態と同様である。
【0061】 また、本実施形態の止め金具1は、前述の第1実施形態の止め金具1のように 多数の珠体6を連結部材22によって連結させたネックレスのみならず、いわゆ るスネークチェーンやボールチェーン等を用いたネックレスのようなものであっ ても、そのチェーンを前記係止用凹部31に係止させた状態で、前記中央部突起 板27や先端部突起板28の下方先端部および下側保持部材3の係止板30の上 方先端部で噛ませることにより固定し、ネックレスを環状にすることも可能とな る。
【0062】 なお、本考案は前記実施形態のものに限定されるものではなく、必要に応じて 種々変更することが可能である。
【0063】 例えば、前記ねじりコイルばねを弦巻ばねに代えて、ばねの付勢力をこれら止 め金具1の先端側に掛けるようにすることも可能である。また、前述したように 、本考案の装身具の止め金具はネックレスの止め金具としてのみ、使用するもの ではなく、例えば、チェーンタイプのベルトや、ブレスレット、ブレスレットタ イプの腕時計等の止め金具としても使用できる。
【0064】 図12は、本考案の止め金具1を用いたネックレスの具体的な実施形態(第3 実施形態)を示しており、多数の珠体6を連結した連結部材22の一端部にのみ 前述の第1実施形態の止め金具1が連結されており、他端部には、この止め金具 1に包持させる珠体6が配設されている。
【0065】 この珠体6は多数の珠体6を連結したネックレス本体の端部に位置する珠体6 であってもよいし、ネックレス本体の端部にこの止め金具1との係止のためにの み配設した球状の止め具であってもよい。
【0066】 そして、本実施形態の場合には、ネックレス本体の端部に配設された前記珠体 6を前述した止め金具1をもって保持することで、ネックレスを環状にして装着 することができる。
【0067】 なお、この止め金具1に保持させる珠体6は、このネックレス本体の一番端に 位置する珠体6に限ることなく、ネックレスを所望の長さとして装着するために 適当な位置に連結された珠体6を選ぶことができることはいうまでもない。
【0068】 図13は、本考案の止め金具1を用いたネックレスの他の実施形態(第4実施 形態)を示すものであり、多数の珠体6を連結した長尺のネックレス本体の両端 部にそれぞれ前述した第1実施形態の構成の止め金具1が連結されている。また 、図14はこのネックレスの変形使用例を示すさらに他の実施形態(第5実施形 態)である。
【0069】 本実施形態においては、図13に示すように、一方の止め金具1を、他端部近 傍に配設された珠体6を包持することによりロングネックレスとして用いること も可能であるとともに、図14に示すように、ネックレス本体を3分割し、ネッ クレスの一方の端部に連結された止め金具1に、ネックレスの他方の端部側から 1分割分のところに位置する珠体6を包持させ、この他方の端部に連結された止 め金具1に、前記ネックレスの一方の端部側から1分割分のところに位置する珠 体6を包持させることで、ネックレスの装着時にそのネックレスの一部が2連と なっているネックレスとして用いることができる。
【0070】 なお、前述した具体的な実施形態(第3実施形態乃至第5実施形態)では、い ずれも止め金具1をもって珠体を包持させたが、前述の第1実施形態の止め金具 をもって挟持させることも勿論可能である。
【0071】 また、第3実施形態乃至第5実施形態のネックレスに用いた止め金具1は、前 述の第2実施形態において用いた止め金具1を用いてその連結部材を保持してネ ックレスを環状にして装着することも可能である。
【0072】 図15は、前述した第2実施形態の止め金具1を用いたネックレスを示す具体 的な実施形態(第6実施形態)であり、1本のチェーンネックレス33にペンダ ントトップ34を配したペンダントタイプのネックレスであり本実施例の止め金 具1として、前記チェーンネックレス33の一端部に前述の第2実施形態の止め 金具1が連結されており、他端部は別の単なる止め具が連結されている。
【0073】 本実施形態において、前記ペンダントトップ34は、このチェーンネックレス 33を装着した場合に、一番下方に位置する部分に垂下することとなるが、その 際のチェーンネックレス33の長さ寸法は、本実施形態に用いた前記第2実施形 態の止め金具1がチェーンネックレス33を保持する位置によって定まることに なる。
【0074】 つまり、チェーンネックレス33の長さ寸法は50cmあるとして、止め金具1 を45cmの長さ部分に挟持させれば、このチェーンネックレス33は、もともと 45cmの長さのチェーンネックレスと同様の外観で使用することが可能となる。 その際、止め金具1を保持させた部分から他端部までの5cmのチェーンは、その 止め金具1により環状に連結された部分から垂れ下がる飾りチェーンとして用い ることはいうまでもない。
【0075】 このように、本考案の止め金具によれば、簡単な動作とアイデアで、1本のネ ックレスをいろいろな形に応用して装着することができ、また、美観も損なわれ ない。
【0076】
【考案の効果】
以上述べたように本考案に係る装身具の止め金具は、その着脱の操作が簡単で あり、また、この止め金具の外表面に所望の装飾を施すことで、仮にこの止め金 具が、装着時に人目に触れるところに位置しても美観を損なうことがなく、さら に、使用者の工夫次第で、1つの装身具を様々な形態で装着することを可能とす る等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の装身具の止め金具の第1実施形態を
示す側面図
【図2】 図1の止め金具の着脱時の一動作を示した側
面図
【図3】 図2の止め金具の正面図
【図4】 本考案の第1実施形態の装身具の止め金具の
使用時の状態を示す平面図
【図5】 本考案の第1実施形態の装身具の止め金具の
使用時の状態を示す側面図
【図6】 本考案の第2実施形態の装身具の止め金具に
おける着脱時の一動作を示す側面図
【図7】 図6の止め金具の通常時の形態を示した側面
【図8】 図6の止め金具の正面図
【図9】 図7の止め金具の正面断面図
【図10】 本考案の第2実施形態の装身具の止め金具
の使用時の状態を示す側面図
【図11】 本考案の第2実施形態の装身具の止め金具
の使用時の状態を示す平面図
【図12】 本考案の止め金具の具体的な使用態様(第
3実施形態)を示す説明図
【図13】 本考案の止め金具の具体的な使用態様(第
4実施形態)を示す説明図
【図14】 本考案の止め金具の具体的な使用態様(第
5実施形態)を示す説明図
【図15】 本考案の止め金具の具体的な使用態様(第
6実施形態)を示す説明図
【符号の説明】
1 止め金具 2 上側保持部材 3 下側保持部材 4 支軸 5 ねじりコイルばね 6 珠体 7 内周面 8 上側保持部 9 操作部 10 上側ブラケット 11 内周面 12 下側保持部 13 操作部 14 下側ブラケット 15 軸孔 17 コイル 18 端部 19 連結部 20 隙間 21 ガード部 22 連結部材 26 上側保持部材本体 27 中央部突起板 28 先端部突起板 29 下側保持部材本体 30 係止板 31 係止用凹部 32 空間部 33 チェーンネックレス 34 ペンダントトップ

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保持部およびこの保持部に連設された操
    作部をそれぞれ有する1対の保持部材を各保持部同士お
    よび各操作部同士がそれぞれ対向しかつそれぞれ回動し
    うるように前記保持部と前記操作部との間で軸支すると
    ともに、両保持部材をそれぞれの保持部が近接する方向
    に付勢するばね部材を配設し、前記操作部を前記ばね部
    材の付勢力に抗して近接することにより前記両保持部を
    開放可能としたことを特徴とする装身具の止め金具。
  2. 【請求項2】 前記1対の保持部材の各保持部には、凹
    形球面形状の内周面を形成し、少なくとも1つの珠体を
    構成部品とする装身具の珠体を保持するように構成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の装身具の止め
    金具。
  3. 【請求項3】 前記保持部は、前記ばね部材の付勢力を
    もって相互に圧接し、少なくとも1つの珠体を構成部品
    とする装身具の珠体を包持することを特徴とする請求項
    2に記載の装身具の止め金具。
  4. 【請求項4】 前記保持部は、少なくとも1つの珠体を
    構成部品とする装身具の珠体に前記ばね部材の付勢力を
    もって圧接し、前記珠体を挟持することを特徴とする請
    求項2に記載の装身具の止め金具。
  5. 【請求項5】 前記一方の保持部材の保持部に、保持部
    材の長手方向に延在する少なくとも1つの係止用凹部を
    形成し、この係止用凹部に多数の装飾部材を連結部材に
    より連結してなる装身具の連結部材を保持するように構
    成されていることを特徴とする請求項1に記載の装身具
    の止め金具。
  6. 【請求項6】 前記係止用凹部は、多数の装飾部材を連
    結部材により連結してなる装身具の連結部材が遊挿され
    るように形成されており、前記両保持部材により、前記
    連結部材を抱持するように構成されていることを特徴と
    する請求項5に記載の装身具の止め金具
  7. 【請求項7】 前記係止用凹部は、多数の装飾部材を連
    結部材により連結してなる装身具の連結部材に前記ばね
    部材の付勢力をもって圧接し、前記両保持部材により、
    前記連結部材を挟持するように構成されていることを特
    徴とする請求項5に記載の装身具の止め金具。
JP1998010181U 1998-12-22 1998-12-22 装身具の止め金具 Expired - Lifetime JP3060035U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1998010181U JP3060035U (ja) 1998-12-22 1998-12-22 装身具の止め金具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1998010181U JP3060035U (ja) 1998-12-22 1998-12-22 装身具の止め金具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3060035U true JP3060035U (ja) 1999-07-21

Family

ID=43193872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1998010181U Expired - Lifetime JP3060035U (ja) 1998-12-22 1998-12-22 装身具の止め金具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3060035U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20060021382A1 (en) Body jewelry
KR101569111B1 (ko) 착탈이 용이한 장신구용 체결장치
US6508081B1 (en) Earring with interchangeable ornaments
US7536759B2 (en) Clasp and method for assembling the same
US20050166638A1 (en) Variable jewel
US4974429A (en) Combined bracelet and pendant
US20050247079A1 (en) Jewelry ornament
JP3060035U (ja) 装身具の止め金具
CA2580099A1 (en) Jewelry setting, particularly suited for displaying multiple faces or gem stones
JP3043338B1 (ja) 首飾りの装飾物固定環
JPH09299117A (ja) 装身具の止め金具
EP1344468B1 (en) Ornament
US8701440B1 (en) Jewelry mount for securing interchangeable ornaments
JP3179043U (ja) ネックレス用装飾具
US8201417B1 (en) Jewelry mount with safety catch
US20120279026A1 (en) Ornament lock with wide opening ornament clasp
JP3217061U (ja) ネックレスのズレ防止具およびズレ防止ネックレス
JP2572919Y2 (ja) ボタンホルダーアダプター
JP2000262313A (ja) 装身具用連結具
KR200450580Y1 (ko) 장신구
WO2008087473A1 (en) Magnetic closing device for ornamental chains
WO2006051910A1 (ja) 装飾体、その装飾体付きネックレス及び複合装飾体
JP3210272U (ja) 身飾品の留め具
JPH0811074Y2 (ja) 指輪兼ネックレス
JPH0734567Y2 (ja) クラスプ