JP3055175U - 光ファイバー端面研磨機 - Google Patents

光ファイバー端面研磨機

Info

Publication number
JP3055175U
JP3055175U JP1998003780U JP378098U JP3055175U JP 3055175 U JP3055175 U JP 3055175U JP 1998003780 U JP1998003780 U JP 1998003780U JP 378098 U JP378098 U JP 378098U JP 3055175 U JP3055175 U JP 3055175U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polishing machine
polishing
fixed
optical fiber
optical fibers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1998003780U
Other languages
English (en)
Inventor
剛 加藤
Original Assignee
三立精機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三立精機株式会社 filed Critical 三立精機株式会社
Priority to JP1998003780U priority Critical patent/JP3055175U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3055175U publication Critical patent/JP3055175U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】多数本の光ファイバーの端面を同時研磨すると
共に、荒仕上げと仕上げ研磨の2工程を自動的に行うこ
とができ、さらには研磨盤の広域を均等に使用すること
により、研磨盤の使用効率を向上するようにした。 【解決手段】回転駆動される荒仕上げ用研磨盤6と仕上
げ用研磨盤7とが同一面状に並設されて成る2軸研磨盤
10を備え、多数の光ファイバー20、20…を並設状
態に固定する取付け治具21を着脱自在に固定したクラ
ンプ手段22を2軸研磨盤10の一方の盤面の前位置に
移動して多数の光ファイバーの端面を一方の盤面に所定
量だけ接触させ、この状態でクランプ手段22を一方の
盤面に沿って水平方向に往復運動させると共に円弧運動
させることによって取付け治具21の多数の光ファイバ
ーの端面を回転中の一方の盤面に対して揺動させること
により研磨し、この研磨の後にクランプ手段22を2軸
研磨盤10の他方の盤面の前位置に移動させる2工程の
端面研磨を行うようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、光ファイバーの端面を研磨するようにした光ファイバー端面研磨機 に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバーの突合せ接続においては、伝送する光の接続損失をできるだけ小 さく抑える必要がある。このため、光ファイバーの端部に設けられたコネクタ( フェルール)の端面を高精度に研磨することが行われている。
【0003】 このような高精度の端面研磨を行うためには、微小荒さの仕上げ用研磨盤によ って仕上げ研磨を行うのであるが、作業効率を向上するためには、その前工程と して荒仕上げ研磨をしておく必要がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、従来の端面研磨機は研磨盤を回転する主軸が1軸に構成されている ため、このような研磨機で上記の荒仕上げ研磨と仕上げ研磨を行うためには、荒 仕上げ用研磨盤による研磨作業を行った後に、この研磨盤を取り外して仕上げ用 研磨盤に交換する必要があり、この交換作業に手間を取ることと、1個の研磨盤 に対して少数の光ファイバーの研磨を行うことしかできないため、作業効率が非 常に悪いという欠点があった。
【0005】 また、従来の端面研磨機においては、研磨盤に対する光ファイバーの取付け位 置が固定されているため、研磨盤の摩耗がはやく、研磨盤の使用効率が非常に悪 いという欠点があった。
【0006】 本考案は、上記のような問題点を解消するために成されたもので、多数本の光 ファイバーの端面を同時研磨すると共に、荒仕上げと仕上げ研磨の2工程を自動 的に行うことができ、さらには研磨盤の広域を均等に使用することにより、研磨 盤の使用効率を向上するようにした光ファイバー端面研磨機を提供することを目 的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案の光ファイバー端面研磨機は、回転駆動 される2個の主軸に固定された荒仕上げ用研磨盤と仕上げ用研磨盤とが同一面状 に並設されて成る2軸研磨盤を備え、多数の光ファイバーの端部を並設状態に固 定する取付け治具と、該取付け治具を着脱自在に固定するクランプ手段と、前記 クランプ手段に固定された前記取付け治具を前記2軸研磨盤の夫々の盤面の前位 置に移動する移動機構と、前記クランプ手段を前記一方の盤面に接近させること により前記クランプ手段に固定された前記取付け治具の多数の光ファイバーの端 面を前記一方の盤面に所定量だけ接触させる送り機構と、前記一方の盤面に接近 した前記クランプ手段を前記一方の盤面に沿って水平方向に往復運動させる往復 運動機構と、前記クランプ手段を前記一方の盤面に沿って往復円弧運動させる円 弧運動機構とを有し、前記往復運動機構と前記円弧運動機構とを同時に作動させ ることによって前記クランプ手段に固定された前記取付け治具の多数の光ファイ バーの端面を回転中の前記一方の盤面に対して揺動させることにより研磨し、前 記2軸研磨盤の一方の盤面による研磨の後に前記クランプ手段を前記2軸研磨盤 の他方の盤面の前位置に移動させることにより2工程で前記多数の光ファイバー の端面研磨を行うようにしたものである。
【0008】 また、前記送り機構を構成する上ベースに2個のマイクロメータを縦方向に並 列して固定する一方、前記往復運動機構を構成する中ベースにストッパーを昇降 自在に固設し、前記2軸研摩盤の荒仕上げ用研磨盤と仕上げ用研磨盤のいずれの 盤面を用いて前記クランプ手段に固定された前記取付け治具の多数の光ファイバ ーの端面を研磨するかによって選択された昇降又は下降状態の前記ストッパーに 前記一方のマイクロメータの先端が当接することで前記送り機構の停止タイミン グを検出することにより、該マイクロメーターの設定量によって前記2軸研摩盤 の荒仕上げ用研磨盤と仕上げ用研磨盤の夫々に対する前記光ファイバーの端面の 研磨量を調整するようにしてもよい。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0010】 図1に示すように、本実施例の光ファイバー端面研磨機においては、作業台1 の上面に水平を成すベッド2が設けられ、ベッド2の後方には内部にモータ等を 収納したハウジング4が設けられ、このハウジング4の前面から2個の主軸5、 5に固定された荒仕上げ用研磨盤6と仕上げ用研磨盤7とがベッド2側に向けて 露出した構成にされている。なお、作業台1は下面の四方位置にキャスター3、 3…が固設されることにより移動自在にされている。
【0011】 図9に示すハウジング4内の構成は、片側の荒仕上げ用研磨盤6の駆動手段を 示すものであるが、この荒仕上げ用研磨盤6の駆動手段に並設して仕上げ用研磨 盤7の駆動手段が同様の構成で設けられている。
【0012】 図9において、ベッド2の後方に軸受台9が立設され、軸受台9の上部に横設 されたスリーブ11内にはベアリング11a等を介して主軸5が回動自在に設け られ、主軸5の前端には荒仕上げ用研磨盤6がベッド2に対して垂直状に固設さ れている。
【0013】 また、軸受台9の後方のベッド2上にはモータ12が固設され、このモータ1 2の回転軸13に固設されたプーリ14と主軸5の後端に固設されたプーリ15 とがベルト16を介して連結されることにより、モータ12の回転を主軸5に伝 達して荒仕上げ用研磨盤6を回転するようにしている。
【0014】 このような駆動手段がベッド2の後方に沿って間隔をあけて左右に設けられる ことにより2個の主軸5、5が並設され、夫々の主軸5、5に荒仕上げ用研磨盤 6と仕上げ用研磨盤7とが結合されてベッド2に対して垂直を成す同一面状に並 設されることにより2軸研磨盤10が構成されている。
【0015】 また、本実施例の光ファイバー端面研磨機は、図7に示すように、多数の光フ ァイバー20、20…の取付け治具21を着脱自在に固定するクランプ手段22 と、このクランプ手段22に固定された取付け治具21を2軸研磨盤10の一方 の研摩盤6(又は7)の前位置に移動する移動機構と、クランプ手段22を一方 の研磨盤6(又は7)に接近させることにより取付け治具21の多数の光ファイ バー20、20…の端面を一方の研磨盤6(又は7)の盤面に接触させる送り機 構と、一方の研磨盤6(又は7)に接近したクランプ手段22を一方の研磨盤6 (又は7)の盤面に沿って水平方向に往復運動させる往復運動機構と、クランプ 手段22を一方の研磨盤6(又は7)の盤面に沿って往復円弧運動させる円弧運 動機構とを有するものである。
【0016】 ここで、上記の移動機構について説明する。図1に示すように、作業台1のベ ッド2の上面には、2軸研磨盤10の盤面に沿って設けられた2条の下部ガイド レール31、31が前後に間隔を有して固定されている。また、下ベース32の 下面の四方には断面凹型のガイド33、33…が固設され、前後夫々のガイド3 3、33…がベッド2上の下部ガイドレール31、31に摺動自在に挿着された ことにより、下ベース32は下部ガイドレール31、31に沿って2軸研磨盤1 0の盤面に沿って平行に移動することができる。
【0017】 また、図9に示すように、下部ガイドレール31の後方には、この下部ガイド レール31と平行にエアースライダ34が固設され、このエアースライダ34と 下ベース32とがブラケット35を介して連結されることにより、下ベース32 はエアースライダ34の駆動によって2軸研磨盤10の盤面に沿って平行に走行 移動することが可能とされている。
【0018】 次いで、往復運動機構について説明する。図4に示すように、下ベース32の 上方には中ベース40が設けられている。この中ベース40の右前方の隅部には 後述するカム機構41を設けるための貫通孔42が形成され、この貫通孔42の 下方に位置して下ベース32の上面には溝部材43が固設されている。
【0019】 また、図9に示すように、溝部材43の後方の下ベース32の上面には上記の 下部ガイドレール31、31と平行に2条の中部ガイドレール44、44が固設 され、中ベース40の下面の四か所に固設された断面凹型のガイド45、45が 上記の中部ガイドレール44、44に摺動自在に挿着されたことにより、中ベー ス40は下ベース32と同方向に移動することが可能とされている。
【0020】 さらに、図6に示すように、中ベース40の貫通孔42の上方には該貫通孔4 2を跨いだ状態でモータベース46が固設され、このモータベース46に減速機 47を介してモータ48が取り付けられている。
【0021】 図8に示すように減速機47の出力軸47aは下方を向き、その下端に円形の 回転部材49が固設され、回転部材49はモータ48の回転によって貫通孔42 内を回転するが、回転部材49の下方には減速機47の出力軸47aに対して偏 心した位置にカム軸50がベアリング50aを介して回動自在にナット50bで 固定され、カム軸50の下端に固定された円形カム51が下ベース32の上面の 溝部材43の横溝43a内に収納されている。この溝部材43の横溝43aは、 上記の円形カム51の外周を収納する幅を有すると共に、中部ガイドレール44 に対して垂直方向、即ち2軸研磨盤10の方向に溝形状を向けた構成とされてい る。
【0022】 上記の構成により、モータ48を回転すると減速機47を介して回転部材49 が回転すると共に、減速機47の出力軸47aに対して偏心した位置で円形カム 51が回動することにより、中ベース40を中部ガイドレール44、44に沿っ て往復移動させることができる。
【0023】 次いで、送り機構について説明する。図4に示すように中ベース40の左方後 部の上面には下部ガイドレール31、31に対して垂直に2条の上部ガイドレー ル52、52が間隔をあけて固設されている。また、中ベース40の左方後部の 上方には該中ベース40より縮小面積の上ベース53が設けられ、該上ベース5 3の下面の四方に固設されたガイド54、54…が上部ガイドレール52、52 に挿着されることにより、上ベース53は上部ガイドレール52、52に沿って 2軸研磨盤10に接近又は離間する方向へ移動自在とされている。
【0024】 また、図4に示すように、上ベース53の右側端部に沿ってラック55が固設 され、中ベース40の上面にはラック55に近い側から右方に向けて小型支持板 56と中型支持板57と大型支持板58とが固設され、夫々の支持板56、57 、58には貫通孔56a、57a、58aが設けられている。
【0025】 そして、図5に示すように、大型支持板58には減速機60を介してモータ6 1が固設され、減速機60の出力軸62を介して中型支持板57にはヒステリシ スクラッチ63が固設され、該クラッチ63の回転軸(不図示)が小型支持板5 6の貫通孔56aに回動自在に支持されると共に、該回転軸の端部にはプーリ6 4とラック55に噛合するピニオンギア65が固設されている。
【0026】 なお、図10、図11に示すように、中ベース40の上面のヒステリシスクラ ッチ63の前方には支持板66aに固定されたロータリエンコーダ66が設けら れ、上記のクラッチ63の回転軸に設けられたプーリ64とロータリエンコーダ 66に設けられたプーリ67とがベルト68を介して連結されることにより、上 ベース53の前後への移動距離が計測される。
【0027】 このような構成により、モータ61を駆動することにより減速機60とクラッ チ63を介してピニオンギア65が回転されることにより、ラック55を介して 上ベース53が上部ガイドレール52、52に沿って2軸研磨盤10に接近する 方向へ移動することができる。
【0028】 次に、円弧運動機構について説明する。図4に示すように、上ベース53の上 面には2軸研磨盤10の方向に挿通孔70を有する支持体71が固設され、該支 持体71の挿通孔70には支持軸72がベアリング71a等(図12参照)を介 して回動自在に挿通されている。また、支持軸72の前端には回動片73が固設 される一方、支持軸73の後端にはT字形のクランプ支持部材74が固設されて いる。
【0029】 一方、図2に示すように、上ベース53の右方における中ベース40の上面に はモータベース76aに支持されたモータ75と減速機76が固設され、減速機 76の回転軸77は水平前方に突出されてその先端に摺動カム78が固定されて いる。この摺動カム78は直径方向に横溝79を有し、該横溝79には凸形状の 枢支軸80が回動自在且つ溝方向に沿って摺動自在に枢設されると共に、枢支軸 80の前端には連結部材81が回動自在に連結され、該連結部材81には枢支軸 80の直角方向に調整ネジ82の一端が螺入されている。
【0030】 一方、上記の上ベース53の支持体71に回動自在に挿着された支持軸72の 前端の回動片73には支持軸72の偏心位置に支承軸83が突出され、該支承軸 83に回動自在に枢設された連結部材84には摺動カム78側の連結部材81に 螺入された調整ネジ82の他端が螺設されている。
【0031】 上記の構成により、モータ75を駆動すると摺動カム78が回転することによ り枢支軸80が横溝79に沿って往復移動しつつ調整ネジ82を介して回動片7 3を支持軸72周りに円弧運動させ、支持軸72の後端に固設されたT字形のク ランプ支持部材74を円弧運動させる。
【0032】 上記の構成において、中ベース40を往復移動する往復運動機構とクランプ支 持部材74(後述するクランプ手段22を支持している)を円弧運動させる円弧 運動機構とを同時に作動させることにより、クランプ手段22に固定された取付 け治具22を研磨盤6(又は7)の盤面に対して8の字を横にしたような軌跡を 描くように揺動させることができる。
【0033】 クランプ手段22は、図4に示すように、クランプ支持部材74の上部の平坦 面上に前後の立設板85、85と左右の幅板86、86とが固定され、前後の固 定板85、85の間には挟持片87が設けられている。この挟持片87にはクラ ンプ軸88が回動自在に設けられると共に、該クランプ軸88は前方の固定板8 5に螺入されている。このような構成により、クランプ軸88の前端に固定され たクランプレバー89を回動することによって挟持板87を前後移動することが できる。
【0034】 このような構成により、図6及び図7に示すように、後方の固定板85と挟持 板87との間に取付け治具21を挿着してクランプレバー89を回動することに より挟持板87で取付け治具21を締付けて固定することができる。
【0035】 取付け治具21は、図6に示すように、横長直方体の後端上面に立上片23を 有する一体形状の金属製ブロックから成り、立上片23には横方向に所定間隔を あけて光ファイバー20の端部に固設されたフェルール20aを挿着する複数の 取付け孔24、24…が穿設されている。
【0036】 このフェルール20aを夫々の取付け孔24に固定するには、図3に示すよう に、立上片23の上端から取付け孔24に螺入された取付けネジ25をフェルー ル20aに対して締め付けることにより固定することができる。なお、このよう なフェルール20aを固定する方法は一例であって、図3の他の図面には取付け 孔24と取付けネジ25とを図示していない。
【0037】 なお、図4に示すクランプ支持部材74の上面に、図5に示すように水受板2 9をネジ止めして、光ファイバー20の端面研磨の際に用いる水をこの水受板2 9で受けるようにしてもよい。この水受板29は後方に枠が形成されておらず、 この枠のない後方から水を流下することができる。また、その水の流下する下方 には、図1に示すように樋28が設けられて水処理を行うようにしている。
【0038】 図10又は図11に示すように、上ベース53の左側端部の上面に固定された T字形のブラケット91を介して、2個のマイクロメータ90、90が上下位置 に離間して固設されている。図13に示すように、上下のマイクロメータ90、 90は夫々の作動棒92、92を水平後方に向けて配置されている。
【0039】 一方、マイクロメータ90、90の後方には中ベース40に固設されたエアー シリンダ94が設けられ、このシリンダ94の駆動によりストッパー95が昇降 移動するように構成されている。ストッパー95はシリンダ94の上下に突出さ れた係止片96、96の間を昇降することができる。
【0040】 本実施例においては、2軸研摩盤10の荒仕上げ用研磨盤6を用いてクランプ 手段22に固定された取付け治具21の多数の光ファイバー20、20…の端面 を研磨する場合には、図13に示すように、ストッパー95はシリンダ94の駆 動によって上昇位置に停止して上方のマイクロメータ90による計測を行うよう にしている。また、2軸研摩盤10の仕上げ用研磨盤7を用いて上記の光ファイ バー20、20…の端面研磨を行う場合には、ストッパー95はシリンダ94の 駆動によって矢印方向の下降位置に停止して下方のマイクロメータ90による計 測を行うようにしている。
【0041】 このように2軸研摩盤10のいずれを使用するかによって上昇又は下降位置に 固定されたストッパー95に一方のマイクロメータ90の作動棒92の先端が当 接した時点で、上記の送り機構の停止タイミングを検出することができ、双方の マイクロメーター90、90の設定量によって2軸研摩盤10の荒仕上げ用研磨 盤6と仕上げ用研磨盤7の夫々に対する光ファイバー20、20…の端面の研磨 量を調整することができる。
【0042】 以下、本実施例による光ファイバー端面研磨機の作動について説明する。図3 に示すように、取付け治具21の夫々の取付け孔24に光ファイバー20のフェ ルール20aを挿着して取付けネジ25を締付けることにより固定する。このと き、夫々のフェルール20aの端部は取付け治具21の後面から研磨盤6(又は 7)側へ突出した状態にある。
【0043】 次いで、図2に示すように、光ファイバー取付け治具21をクランプ手段22 に設置し、クランプレバー89を締め付けることにより固定する。
【0044】 端面研磨機の運転開始前の状態は、図1、図2等に示すように、上ベース53 が荒仕上げ用研磨盤6から離れる方向に移動してあり、これに伴って取付け治具 21は荒仕上げ用研磨盤6から離間した位置で待機状態にある。このとき、上下 のマイクロメータ90、90もまたエアーシリンダ94の側面から離間した位置 に待機している。また、荒仕上げ用研磨盤6によって端面研磨を行う場合、エア ーシリンダ64のストッパー95は上方位置で停止している。
【0045】 そして、2軸研磨盤10の回転を開始すると共に、上記の往復運動機構におけ るモータ48と円弧運動機構におけるモータ75を同時に駆動することにより、 クランプ手段22に固定された取付け治具21の多数の光ファイバー20、20 …の端面を回転中の荒仕上げ用研磨盤6の盤面に対して8の字を横にしたような 軌跡を描くように揺動させる。
【0046】 また、モータ61によってピニオン65を回転駆動すると、送り機構の作動に よってクランプ手段22を荒仕上げ用研磨盤6に接近する方向へ移動する。
【0047】 この時、上ベース53の移動により、上方のマイクロメータ90がエアーシリ ンダ94によって上昇位置にあるストッパー95の端面に当接した時点でモータ 61によるピニオンの65の駆動が停止され、図3に示す状態で荒仕上げ用研磨 盤6によってクランプ手段22に固定された取付け治具21の多数の光ファイバ ー20、20…の端面(フェルール20aの端面)を設定された研磨量だけ研磨 する。
【0048】 次いで、上記の荒仕上げ用研磨盤6による端面研磨を所定時間行った後、モー タ61によってピニオン65を反対方向へ回転駆動すると、クランプ手段22は 荒仕上げ用研磨盤6から離間する方向へ移動する。
【0049】 次いで、エアースライダ34の駆動によって下ベース32を2軸研磨盤10の 盤面に沿って平行に移動して仕上げ用研磨盤7の前方位置で停止した後、上記の 送り機構のモータ75の駆動によってピニオン65を回転させることにより、ク ランプ手段22を仕上げ用研磨盤7に接近する方向へ移動する。
【0050】 このとき、エアーシリンダ64のストッパー95は下方位置に移動して下方の マイクロメータ90に対して上記のように作用する。
【0051】 その後は、上記の荒仕上げ用研磨盤6に対する端面研磨と同様の作動によって 下方のマイクロメータ90の設定量だけ仕上げ用研磨盤7による光ファイバー2 0、20…の端面研磨を行うことができる。
【0052】 なお、上記の本実施例の構成においては、光ファイバー20端面を軸方向に対 して垂直面を成すように研磨するほか、光ファイバー20の端面に傾斜を設けて 研磨するためには、クランプ手段22に対して取付け治具21を傾斜状態にして 固定する方法等により可能である。
【0053】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の光ファイバー端面研磨機によれば、取付け治具 に多数本の光ファイバーを取り付けることができ、これらの光ファイバーの端面 を同時に研磨することが可能である。
【0054】 また、本考案の光ファイバー端面研磨機は、荒仕上げ用研磨盤と仕上げ用研磨 盤とが同一面状に並設されて成る2軸研磨盤を備え、夫々の研磨盤の盤面にクラ ンプ手段に固定された取付け治具の多数の光ファイバーの端面を自動的に移動及 び接近させて端面研磨することができ、従来のように研磨盤の交換を行うことな く、荒仕上げ研磨と仕上げ研磨の2工程を自動的に行うことが可能となる。
【0055】 さらには、クランプ手段に固定された取付け治具を夫々の研磨盤の盤面に対し て8の字を横にしたような軌跡を描くように揺動させることができるため、取付 け治具に取付けられた多数の光ファイバーの端面を研磨盤の広域を使用して研磨 することができ、研磨盤の使用効率を飛躍的に向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による光ファイバー端面研磨機の全体斜
視図である。
【図2】本考案による光ファイバー端面研磨機の下ベー
スより上方の構成を示す斜視図である。
【図3】本考案において、光ファイバーを取付け治具に
取付けた状況を示す取付け治具の断面図である。
【図4】本考案による光ファイバー端面研磨機の下ベー
スより上方の構成に関して部分的に構成要素を取り外し
た状況を示す斜視図である。
【図5】図4の構成に送り機構ためのモータ等を取付け
た状況を示す斜視図である。
【図6】図5の構成に往復運動機構のためのモータ等を
取付けた状況を示す斜視図である。
【図7】図6のクランプ手段に光ファイバーの取付け治
具を取付けた状況を示す斜視図である。
【図8】本考案の往復運動機構におけるカム等を示す部
分断面図である
【図9】本考案による光ファイバー端面研磨機のベッド
上における側面図である。
【図10】本考案による光ファイバー端面研磨機の平面
図である。
【図11】本考案による光ファイバー端面研磨機のベッ
ド上における正面図である。
【図12】本考案による光ファイバー端面研磨機のベッ
ド上における側面図である。
【図13】本考案による光ファイバー端面研磨機のベッ
ド上における側面図であり、マイクロスイッチの作動状
況を示すものである。
【符号の説明】
1…端面研磨機、2…ベッド、4…ハウジング、5…主
軸、6…仕上げ用研磨盤、7…荒仕上げ用研磨盤、10
…2軸研磨盤、12…移動用モータ、20…光ファイバ
ー、21…取付け治具、22…クランプ手段、24…取
付け孔、31…下部ガイドレール、32…下ベース、4
0…中ベース、41…カム機構、43…溝部材、44…
中部ガイドレール、47a…出力軸、48…往復運動用
モータ、49…回転部材、50…カム軸、51…円形カ
ム、52…上部ガイドレール、53…上ベース、55…
ラック、65…ピニオン、61…送り機構用モータ、6
3…ヒステリシスクラッチ、72…支持軸、73…回動
片、74…クランプ支持部材、75…円弧運動用モー
タ、78…摺動カム、79…横溝、80…枢支軸、81
…連結部材、82…調整ネジ、83…支承軸、84…連
結部材、85…立設板、87…挟持片、89…クランプ
レバー、90…マイクロメータ、94…エアーシリン
ダ、95…ストッパー。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転駆動される2個の主軸に固定された荒
    仕上げ用研磨盤と仕上げ用研磨盤とが同一面状に並設さ
    れて成る2軸研磨盤を備え、多数の光ファイバーの端部
    を並設状態に固定する取付け治具と、該取付け治具を着
    脱自在に固定するクランプ手段と、前記クランプ手段に
    固定された前記取付け治具を前記2軸研磨盤の夫々の盤
    面の前位置に移動する移動機構と、前記クランプ手段を
    前記一方の盤面に接近させることにより前記クランプ手
    段に固定された前記取付け治具の多数の光ファイバーの
    端面を前記一方の盤面に所定量だけ接触させる送り機構
    と、前記一方の盤面に接近した前記クランプ手段を前記
    一方の盤面に沿って水平方向に往復運動させる往復運動
    機構と、前記クランプ手段を前記一方の盤面に沿って往
    復円弧運動させる円弧運動機構とを有し、前記往復運動
    機構と前記円弧運動機構とを同時に作動させることによ
    って前記クランプ手段に固定された前記取付け治具の多
    数の光ファイバーの端面を回転中の前記一方の盤面に対
    して揺動させることにより研磨し、前記2軸研磨盤の一
    方の盤面による研磨の後に前記クランプ手段を前記2軸
    研磨盤の他方の盤面の前位置に移動させることにより2
    工程で前記多数の光ファイバーの端面研磨を行うように
    したことを特徴とする光ファイバー端面研磨機。
  2. 【請求項2】前記送り機構を構成する上ベースに2個の
    マイクロメータを縦方向に並列して固定する一方、前記
    往復運動機構を構成する中ベースにストッパーを昇降自
    在に固設し、前記2軸研摩盤の荒仕上げ用研磨盤と仕上
    げ用研磨盤のいずれの盤面を用いて前記クランプ手段に
    固定された前記取付け治具の多数の光ファイバーの端面
    を研磨するかによって選択された昇降又は下降状態の前
    記ストッパーに前記一方のマイクロメータの先端が当接
    することで前記送り機構の停止タイミングを検出するこ
    とにより、該マイクロメーターの設定量によって前記2
    軸研摩盤の荒仕上げ用研磨盤と仕上げ用研磨盤の夫々に
    対する前記光ファイバーの端面の研磨量を調整するよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載の光ファイバー端
    面研磨機。
JP1998003780U 1998-06-01 1998-06-01 光ファイバー端面研磨機 Expired - Lifetime JP3055175U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1998003780U JP3055175U (ja) 1998-06-01 1998-06-01 光ファイバー端面研磨機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1998003780U JP3055175U (ja) 1998-06-01 1998-06-01 光ファイバー端面研磨機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3055175U true JP3055175U (ja) 1999-01-06

Family

ID=43189189

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1998003780U Expired - Lifetime JP3055175U (ja) 1998-06-01 1998-06-01 光ファイバー端面研磨機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3055175U (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101122308B1 (ko) * 2010-10-04 2012-03-21 한국생산기술연구원 페룰용 연마 지그 및 이를 이용한 연마장치
CN109746824A (zh) * 2019-03-05 2019-05-14 重庆三峡学院 一种多维光纤研磨***
CN115648001A (zh) * 2022-11-11 2023-01-31 江苏晶杰光电科技有限公司 一种金属工件表面加工方法及装置
CN116038499A (zh) * 2023-01-30 2023-05-02 湖南展通通信科技有限公司 一种光纤连接器端面研磨装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101122308B1 (ko) * 2010-10-04 2012-03-21 한국생산기술연구원 페룰용 연마 지그 및 이를 이용한 연마장치
CN109746824A (zh) * 2019-03-05 2019-05-14 重庆三峡学院 一种多维光纤研磨***
CN109746824B (zh) * 2019-03-05 2024-03-12 重庆三峡学院 一种多维光纤研磨***
CN115648001A (zh) * 2022-11-11 2023-01-31 江苏晶杰光电科技有限公司 一种金属工件表面加工方法及装置
CN115648001B (zh) * 2022-11-11 2023-09-15 江苏晶杰光电科技有限公司 一种金属工件表面加工方法及装置
CN116038499A (zh) * 2023-01-30 2023-05-02 湖南展通通信科技有限公司 一种光纤连接器端面研磨装置
CN116038499B (zh) * 2023-01-30 2023-12-15 湖南展通通信科技有限公司 一种光纤连接器端面研磨装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108555757B (zh) 一种不锈钢餐具自动机械臂式抛光机
CN104084651A (zh) 线性模组和加工方法及应用于该方法中的加工装置
CN112388435B (zh) 一种木制家具加工用去毛刺设备
CN212497140U (zh) 一种用于汽车部件的表面抛光设备
JP3055175U (ja) 光ファイバー端面研磨機
CN211890236U (zh) 一种smt激光模板抛光用夹具
CN108393799A (zh) 一种高精度铣刀打磨用夹持装置
JP3368497B2 (ja) 多軸式横型研磨機
CN216681460U (zh) 板型零件自动打磨机
CN104308696A (zh) 工件槽底专用磨床
CN212964297U (zh) 一种金相分析用研磨设备
CN211992280U (zh) 一种磨削机
CN113752124A (zh) 一种研磨模具及光学镜片研磨机
CN211516946U (zh) 一种精密平面磨床
CN209737261U (zh) 一种抛光机
CN109940491B (zh) 一种抛光机
CN113977442A (zh) 一种自动化高效周边抛光机
CN204094596U (zh) 工件槽底专用磨床
CN219853904U (zh) 一种柴油机曲轴加工用抛光机
CN219853963U (zh) 一种机加工外圆磨床用夹持装置
CN219465849U (zh) 一种自动研磨机
CN220218413U (zh) 一种端门立柱加工用夹具
CN213998835U (zh) 一种便于调节的方形零部件的倒角打磨加工装置
CN214080673U (zh) 一种用于镜片加工的水平移动组件
CN218613400U (zh) 一种工件研磨装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term