JP3054380U - 表示片付吊下ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、積み重ねた状態で吊り下げること
ができると共にケースにパッケージデザイン等の意匠を
施す場合に制限のない表示片付吊下ケースを提供するこ
とである。 【解決手段】 表示片付吊下ケース１０は厚紙で形成さ
れている。この表示片付吊下ケース１０の下部にはケー
ス部２２が形成され商品を収容できるようになってい
る。前記表示片付吊下ケース１０の吊下部１１には３個
のバー挿入孔１７Ａ，１７Ｂ，１７Ｃが形成されてい
る。また、前記吊下部１１の内部には表示記載スペース
２１がが形成されており吊下部１１を構成する第２吊下
片１８を上方に上げると表示記載スペース２１が表れる
ようになっている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、商品を店頭販売する際に商品を収容した状態で吊り下げる表示片付 吊下ケースに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図８に示されるように、店頭等で商品を吊り下げて販売する吊下ケース１が従 来より知られている。この吊下ケース１は板状の吊下部２と販売する商品を収容 するケース部３とから形成されている。 前記吊下部２にはバー挿入孔４が貫通形成され、前記吊り下ケース１を店頭等 で吊り下げる場合は商品陳列具（図示せず）の支持バー５を前記バー挿入孔４に 挿入して吊下ケース１を吊り下げるようになっている。 しかし、従来の吊下ケース１は吊下部２にバー挿入孔４が１個だけ形成されて いるため吊下ケース１を複数吊り下げる場合は吊下ケース１を前後方向（図８矢 印方向）に並べた状態で吊り下げなければならない。このため、多数の吊下ケー ス１を吊り下げる場合は前後方向に広いスペースが必要になるため店頭スペース を有効活用することが困難となる。 また、従来の吊下ケース１は板状の吊下部２が設けられているだけであるため 販売する商品の内容等の記述的記載は吊下部２の外側又はケース部３の外側に記 載する必要がある。このため、吊下ケース１にパッケージデザイン等の意匠を施 す場合に前記記述的記載を表示する表示記載スペースを予め設けなければならず 吊下ケース１のパッケージデザイン等の意匠を施すスペースが制限されるという 不具合がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記事実に鑑みなされたものであり、積み重ねた状態で吊り下げるこ とができると共にケースにパッケージデザイン等の意匠を施す場合に制限のない 表示片付吊下ケースを提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、吊下部とケース部とからなる表示片付吊下ケースであって 、前記吊下部を形成する第１吊下片と、この第１吊下片の一側に第１折り線を介 して連設されて第１吊下片と共に前記吊下部を形成する第２吊下片と、この第２ 吊下片の他側に形成された差込部と、前記吊下部に複数形成されたバー挿入孔と 、前記第１吊下片又は第２吊下片の少なくとも一方の内側面に形成された表示記 載スペースと、前記吊下部に連設されて商品を収容するケース部と、を有してな ることを特徴としている。 請求項２の考案は、吊下部とケース部とからなる表示片付吊下ケースであって 、前記吊下部を形成する第１吊下片と、この第１吊下片の一側に第１折り線を介 して連設されて第１吊下片と共に前記吊下部を形成する第２吊下片と、この第２ 吊下片の他側に形成された差込部と、前記吊下部に複数形成されたバー挿入孔と 、前記第１吊下片又は第２吊下片の少なくとも一方の内側面に形成された表示記 載スペースと、前記第１吊下片の他側に連設された前記ケース部の背面板と、こ の背面板の他側に第２折り線を介して連設されたケース部の底面板と、この底面 板の他側に第３折り線を介して連設されたケース部の正面板と、この正面板の他 側に第４折り線を介して連設されたケース部の平面板と、この平面板の他側に第 ５折り線を介して連設された糊代片と、前記背面板の一端に第６折り線を介して 連設された第１補助蓋片と、前記背面板の他端に第７折り線を介して連設された 第２補助蓋片と、前記底面板の一端に第８折り線を介して連設された第１蓋片と 、前記底面板の他端に第９折り線を介して連設された第２蓋片と、前記正面板の 一端に第１０折り線を介して連設された第３補助蓋片と、前記背面板の他端に第 １１折り線を介して連設された第４補助蓋片と、記平面板の一端に第１２折り線 を介して連設された第３蓋片と、前記平面板の他端に第１３折り線を介して連設 された第４蓋片と、を有してなることを特徴としている。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１乃至図７には本考案に係る表示片付吊下ケース１０の一実施例が示されて いる。なお、この実施例では表示片付吊下ケース１０は厚紙で形成されている。 また、図４には前記表示片付吊下ケース１０の内側面を図面手前側にした状態で 表示片付吊下ケース１０が展開図で示されている。 図４に示されるように吊下部１１を形成する矩形状の第１吊下片１２には孔１ ４Ａ，１４Ｂ，１４Ｃが形成されている。この孔１４Ａと孔１４Ｂの間隔と孔１ ４Ｂと孔１４Ｃとの間隔は同間隔とされている。前記第１吊下片１２の一側であ る右側には第１折り線１６を介して第１吊下片１２と共に前記吊下部１１を形成 する第２吊下片１８が連設されている。この第２吊下片１８の右側は台形状に形 成されて差込部１９とされている。また、前記第２吊下片１８にも前記孔１４Ａ ，１４Ｂ，１４Ｃと同様に孔２０Ａ，２０Ｂ，２０Ｃが間隔を設けて形成されて いる。そして、前記第１折り線１６で第２吊下片１８を正折りして第１吊下片１ ２と第２吊下片１８を重ね合わせて吊下部１１を形成した場合に孔１４Ａ，１４ Ｂ，１４Ｃと孔２０Ａ，２０Ｂ，２０Ｃとが対応し、吊下部１１に上方から下方 に向かってバー挿入孔１７Ａ，１７Ｂ，１７Ｃが３個形成されるようになってい る（図１参照）。また、前記第１吊下片１２の内側面１２Ａ及び第２吊下片１８ の内側面１８Ａには表示記載スペース２１（図２に想像線で示す）が形成されて いる。この表示スペース２１はケース部２２に収容される商品の内容等の記述的 記載を印刷する場所である。 前記第１吊下片１２の他側である左側には連続して箱状のケース部２２（図１ 参照）を形成する背面板２３が連設されている。この背面板２３の左側には第２ 折り線２４を介してケース部２２の底面板２６が連設されている。この底面板２ ６の下部にはミシン目２８が円弧状に形成されている。前記底面板２６の左側に は第３折り線３０を介してケース部２２の正面板３２が形成されている。この正 面板３２の左側には第４折り線３４を介してケース部２２の平面板３６が形成さ れている。この平面板３６の左側には第５折り線３８を介して糊代片４０が形成 されている。この糊代片４０の外側面４０Ａの端部には糊４２が塗布されるよう になっている。 前記背面板２３の一端としての上側には第６折り線４４を介して第１補助蓋片 ４６が連設され、背面板２３の他端としての下側には第７折り線４８を介して第 ２補助蓋片５０が連設されている。前記底面板２６の上側には第８折り線５２を 介して第１蓋片５４が連設され、底面板２６の下側に第９折り線５６を介して第 ２蓋片５８が連設されている。前記正面板３２の上側には第１０折り線６０を介 して第３補助蓋片６２が連設され、正面板３２の下側には第１１折り線６４を介 して第４補助蓋片６６が連設されている。前記平面板３６の上側には第１２折り 線６８を介して第３蓋片７０が連設され、平面板３６の下側に第１３折り線７２ を介して第４蓋片７４が連設されている。

【０００６】 本考案に係る表示片付吊下ケース１０を製造する場合は、厚紙をプレス抜きし て図４に示されるようなブランクシートを形成する。 そして、図５に示されるように折り線１６を正折りして第１吊下片１２と第２ 吊下片１８を重ね合わせて吊下部１１を形成すると共に糊代片４０の外側面４０ Ａの端部に糊４２を塗布する。次に、図６に示されるように第４折り線３４を正 折りした後に図７に示されるように第２折り線２４を正折りする。これにより糊 代片４０と背面板２３は糊４２によって接着されて糊付けを完了する。また、前 記差込部１９は背面板２３と糊代片４０との挟まれるため第２吊下部１８は仮ロ ックされる。

【０００７】 次に、前記表示片付吊下ケース１０の作用について説明する。前記表示片付吊 下ケース１０のケース部２２に商品を収容する場合はケース部２２の一端又は他 端の一方を利用して商品をケース部２２に収容する。また、商品をケース部２２ に収容した後は商品がケース部２２から不用意に出ないようにケース部２２の第 １補助蓋片４６，第２補助蓋片５０，第３補助蓋片６２，第４補助蓋片６６を閉 じてから第１蓋片５４，第２蓋片５８，第３蓋片７０，第４蓋片７４を閉じて糊 等で第１蓋片５４と第３蓋片７０，第２蓋片５８と第４蓋片７４を接着する。 なお、購入者がケース部２２から商品を取り出す場合はミシン目２８を破くと 第２蓋片５８と第４蓋片７４が開くので容易に商品を取り出すことができる。 商品を収容した前記表示片付吊下ケース１０を店頭等で吊り下げる場合は吊下 部１１には３個のバー挿入孔１７Ａ，１７Ｂ，１７Ｃが形成されているので店頭 等に設置される商品陳列具（図示せず）の支持バー５を挿入することにより表示 片付吊下ケース１０を吊り下げることができる。しかも、前記吊下部１１に上方 から下方に向かって３個のバー挿入孔１７Ａ，１７Ｂ，１７Ｃがバー挿入孔１７ Ａとバー挿入孔１７Ｂ，バー挿入孔１７Ｂとバー挿入孔１７Ｃが同間隔で形成さ れている。このため、図３に示されるように表示片付吊り下げケース１０を上下 方向に３個重ねると下の表示片付吊下ケース１０のバー挿入孔１７Ａと中の表示 片付吊下ケース１０のバー挿入孔１７Ｂと上の表示片付吊下ケース１０のバー挿 入孔１７Ｃが対応して支持バー５を挿入することができるので表示片付吊下ケー ス１０を３個上下方向に積み重ねた状態で吊り下げることができる。 これにより、表示片付吊下ケース１０は前後方向に並べた状態で吊り下げるだ けでなく上下方向にも積み重ねた状態で吊り下げることができる。このため、例 えば従来の吊下ケースでは前後方向に９列吊り下げいたような場合でも本考案の 表示片付吊下ケース１０では３列に抑えることができるため吊下使用スペースを 少なくすることができる。 なお、消費者が商品を購入する前に商品の内容を知りたい場合は前記第２吊下 片１８を図２に矢印で示すように上方に上げると表示記載スペース２１が表れる ので表示記載スペース２１に記載されている記載内容を読むことができる。 また、前記表示記載スペース２１に商品の内容等の記述的記載を印刷できるの で表示片付吊下ケース１０の外側は全てパッケージデザイン等の意匠を施すこと ができる。 なお、本考案の表示片付吊下ケース１０は糊代片４０が一か所だけであるので 糊付けが容易で自動包装機による大量生産を可能にすることにより製品コストを 抑えることができる。

【０００８】 なお、実施例では表示片付吊下ケース１０の吊下部１１には３個のバー挿入孔 １７Ａ，１７Ｂ，１７Ｃを形成したが、バー挿入孔の数は３個に限定されないこ とは勿論である。

【０００９】

【考案の効果】 以上説明した如く、本考案に係る表示片付吊下ケースは上下方向に積み重ねた 状態で吊り下げることができるので前後方向のスペースを少なくすることができ るという優れた効果を有する。 また、本考案に係る表示片付吊下ケースは吊下部の内側に商品の記述的記載を 印刷するスペースを設けたのでケース外側全体にパッケージデザイン等の意匠を 施すことができるという優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】表示片付吊下ケースの全体斜視図である。

【図２】表示片付吊下ケースの吊下部を展開した状態の
斜視図である。

【図３】表示片付吊下ケースを複数個吊り下げた状態の
全体斜視図である。

【図４】表示片付吊下ケースの展開図である。

【図５】表示片付吊下ケースを組み立てる状態図であ
る。

【図６】表示片付吊下ケースを組み立てる状態図であ
る。

【図７】表示片付吊下ケースを組み立てる状態図であ
る。

【図８】従来の吊下ケースの全体斜視図である。

【符号の説明】

１０・・・表示片付吊下ケース １１・・・吊下部 １２・・・第１吊下片 １６・・・第１折り線 １７Ａ・・バー挿入孔 １７Ｂ・・バー挿入孔 １７Ｃ・・バー挿入孔 １８・・・第２吊下片 １９・・・差込部 ２１・・・表示記載スペース ２２・・・ケース部 ２３・・・背面板 ２４・・・第２折り線 ２６・・・底面板 ３０・・・第３折り線 ３２・・・正面板 ３４・・・第４折り線 ３６・・・平面板 ３８・・・第５折り線 ４０・・・糊代片 ４４・・・第６折り線 ４６・・・補助蓋片 ４８・・・第７折り線 ５０・・・蓋片 ５２・・・第８折り線 ５４・・・第１蓋片 ５６・・・第９折り線 ５８・・・第２蓋片 ６０・・・第１０折り線 ６２・・・第３補助蓋片 ６４・・・第１１折り線 ６６・・・第４補助蓋片 ６８・・・第１２折り線 ７０・・・第３蓋片 ７２・・・第１３折り線 ７４・・・第４蓋片

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 吊下部とケース部とからなる表示片付吊
   下ケースであって、前記吊下部を形成する第１吊下片
   と、この第１吊下片の一側に第１折り線を介して連設さ
   れて第１吊下片と共に前記吊下部を形成する第２吊下片
   と、この第２吊下片の他側に形成された差込部と、前記
   吊下部に複数形成されたバー挿入孔と、前記第１吊下片
   又は第２吊下片の少なくとも一方の内側面に形成された
   表示記載スペースと、前記吊下部に連設されて商品を収
   容するケース部と、を有してなることを特徴とする表示
   片付吊下ケース。
2. 【請求項２】 吊下部とケース部とからなる表示片付吊
   下ケースであって、前記吊下部を形成する第１吊下片
   と、この第１吊下片の一側に第１折り線を介して連設さ
   れて第１吊下片と共に前記吊下部を形成する第２吊下片
   と、この第２吊下片の他側に形成された差込部と、前記
   吊下部に複数形成されたバー挿入孔と、前記第１吊下片
   又は第２吊下片の少なくとも一方の内側面に形成された
   表示記載スペースと、前記第１吊下片の他側に連設され
   た前記ケース部の背面板と、この背面板の他側に第２折
   り線を介して連設されたケース部の底面板と、この底面
   板の他側に第３折り線を介して連設されたケース部の正
   面板と、この正面板の他側に第４折り線を介して連設さ
   れたケース部の平面板と、この平面板の他側に第５折り
   線を介して連設された糊代片と、前記背面板の一端に第
   ６折り線を介して連設された第１補助蓋片と、前記背面
   板の他端に第７折り線を介して連設された第２補助蓋片
   と、前記底面板の一端に第８折り線を介して連設された
   第１蓋片と、前記底面板の他端に第９折り線を介して連
   設された第２蓋片と、前記正面板の一端に第１０折り線
   を介して連設された第３補助蓋片と、前記背面板の他端
   に第１１折り線を介して連設された第４補助蓋片と、記
   平面板の一端に第１２折り線を介して連設された第３蓋
   片と、前記平面板の他端に第１３折り線を介して連設さ
   れた第４蓋片と、を有してなることを特徴とする表示片
   付吊下ケース。