JP3053248B2 - 紫外線遮蔽性能を有するポリエステル組成物、該ポリエステル組成物の製造方法および繊維 - Google Patents

紫外線遮蔽性能を有するポリエステル組成物、該ポリエステル組成物の製造方法および繊維

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紫外線遮蔽性能を有す
るポリエステル組成物および該ポリエステル組成物から
なる繊維に関するもので、例えば、ブラウス、サマース
ーツ、スポーツ衣料、カーテン、日傘、帆布、自動車カ
バー等の衣料・産業資材に好適に使用される繊維に関す
る。
【0002】
【従来の技術】紫外線を吸収し遮蔽する樹脂組成物に関
し、さらに詳しくは波長380nm以下の光をほぼ完全に
吸収し、実質的に紫外線を遮蔽する樹脂組成物は、フィ
ルムやボトル等に成形され、写真等の退色防止、食品や
薬品等の変質防止のためあるいは窓ガラスとして使用さ
れている。従来紫外線を吸収したり遮蔽する能力を付与
する添加剤としては、ベンゾトリアゾール、ベンゾフェ
ノン等の有機系化合物や酸化亜鉛、酸化チタン、タル
ク、カオリン、炭酸ソーダ等の無機化合物が知られてい
る。ベンゾトリアゾール、ベンゾフェノン等の有機系化
合物は、優れた紫外線吸収能を有しているが、融点が高
く、熱可塑性樹脂へ溶融混練する場合には、熱安定性、
耐昇華性、有機物質に対する相溶性などの点において問
題のあるものが多い。また、有機の紫外線吸収剤あるい
は染顔料の中には、ある程度の紫外線吸収効果を有する
ものがあるが、全般的には可視光線波長域における吸収
が極めて大きいため、これらを用いるのは高濃度着色が
許される場合に限られるとか、そのものまたは、分解生
成物が皮膚障害の危険性があるので注意を要するもので
ある。次に、可視領域で吸収を持たない白色で屈折率の
高い無機粉体は塗料業界を初めインキ、プラスチック業
界で顔料として用いられており、これらの中で、酸化チ
タン、酸化亜鉛、タルク、カオリン、炭酸カルシウム等
は従来から紫外線遮蔽効果があることが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熱可塑
性樹脂からなる繊維を対象に紫外線遮蔽効果を付与しよ
うとする場合、上記のような無機粒子を利用しようとし
ても、可紡性等の工程安定性を維持するために、粒子を
少量しか配合できないとか、粒子の粒径が大きいものは
使用できないとか様々の制限があり、未だに、満足のい
く優れた紫外線遮蔽効果を有する繊維が得られていない
のが現状である。本発明の目的は、優れた紫外線遮蔽効
果を有するポリエステル繊維を提供することであり、ま
た、該繊維に好適なポリエステル組成物を提供すること
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、平均粒
子径が0.1〜3μmの酸化亜鉛および酸化チタンをポ
リエステル中に1〜10重量%含有し、かつ、分子量5
00以上のフェノール系化合物および/またはフェニル
フォスファイト系化合物をポリエステルに対し500〜
10000ppm含有することを特徴とするポリエステ
ル組成物及び該ポリエステル組成物を少なくとも1成分
として含む繊維であり、また、上記ポリエステル組成物
を製造するに当り、平均粒子径が0.1〜3μmの酸化
亜鉛をエステル化反応以後から重縮合反応以前に反応系
に添加し、かつ、酸化亜鉛の添加と同時またはそれ以前
の段階で分子量500以上のフェノール系化合物および
/またはフェニルフォスファイト系化合物を反応系に添
加することを特徴とするポリエステル組成物の製造方法
である。
【0005】本発明においては、ポリエステル組成物中
に酸化亜鉛と酸化チタンの両者が共存していなければな
らず、どちらか一方が欠けても優れた紫外線遮蔽効果を
達成することはできない。そして、両者は合計で1〜1
0重量%の範囲でポリエステル組成物中に含有されてい
なければならない。含有量が1重量%未満であると十分
な紫外線遮蔽効果が得られず、10重量%を越えると紡
糸時に粘度低下が著しくなり紡糸不可能になる。さら
に、両者の平均粒子径は0.1〜3μm、好ましくは
0.3〜1μmである。粒子径が0.1μm未満である
とポリエステル重合時に熱凝集を発生し、重合後繊維化
するまでの工程でフィルター詰りを起こすので好ましく
なく、一方、3μmを越えるとフィルター詰りを起こし
紡糸不調になるか、仮に、紡糸ができても延伸工程にお
いてローラー巻き付き、毛羽発生などのトラブルの原因
となる場合が多い。また、本発明においては、酸化チタ
ンと酸化亜鉛の重量比率は特に限定されないが、好まし
くは酸化チタンが多いほうが好ましく、具体的には酸化
チタン:酸化亜鉛=90:10〜50:50、特に7
0:30〜50:50であることが好ましい。
【0006】次に、本発明においては、ポリエステル中
に均一に酸化亜鉛を分散させるためその添加方法に注意
を払わなければならない。例えば、酸化亜鉛粒子を反応
系へ直接添加すると粒子の著しい凝集が起こりやすいの
で好ましくない。また、粒子をエチレングリコールに分
散させたスラリーを添加する方法があるが、この場合で
もポリエステル重合時の任意の段階で添加できるという
ものではなく、例えば、エステル化反応の前に添加する
と熱凝集が起こりやすく、逆に、重縮合反応よりも後で
添加するとポリマーの解重合が起こりやすくなるので好
ましくない。従って、酸化亜鉛はエステル化反応以後か
ら重縮合反応以前に反応系に添加しなければならい。ス
ラリー中の酸化亜鉛の濃度はとくに限定されないが、好
ましくは20〜50重量%である。また、エチレングリ
コール中での酸化亜鉛の分散が不十分であると凝集物発
生によるフィルター詰まりや繊維中での分散不良の原因
となるので、分散に当っては、振動ミル、パールミル等
を用い1〜5時間程度分散させることが望ましい。ま
た、酸化チタンの添加時期については特に限定されず、
通常、仕込み時に添加しておけばよい。
【0007】本発明においては、上記のように酸化亜鉛
の添加時期を特定してもまだ満足のゆく分散性が得られ
にくく、さらに分散性を向上させるために、酸化亜鉛の
添加と同時または、それ以前の段階に分子量500以上
のフェノール系化合物および/またはフェニルフォスフ
ァイト系化合物を反応系に添加しなければならない。こ
こで使用される分子量500以上のフェノール化合物お
よびフェニルフォスファイト系化合物としては、1,
1,3−トリス(2−メチル−4−ジトリデシルホスフ
ァイト−5−t−ブチルフェニル)ブタン(三洋化成工
業(株)製、抗酸化剤F)、1,1,3−トリス(2−
メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブ
タン(ICI社製、Topanol CA)、1,3,
5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン(シェル
化学社製、Ionox 330)、テトラキス−〔メチ
レン−3−(3´,5´−ジ−t−ブチル−4´ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート〕メタン(日本チバガイ
ギー社製、Irganox 1010)、ビス−〔3,
3´−ビス−(4´ヒドロキシ−3´−t−ブチルフェ
ニル)ブチリックアシッド〕グリコールエステル(ヘキ
スト社製、AntioxidantHoechst T
MOZ)、トリフェニルフォスファイト(住友化学社
製、スミライザーTPP)、ジフェニルイソデシルフォ
スファイト(三光化学社製、DPDP)、フェニルジイ
ソデシルフォスファイト(堺化学社製、Chelex−
D)、4,4´−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−
t−ブチルフェニル−ジ−トリデシル)フォスファイト
(旭電化社製、マーク260)、トリス(ノニルフェニ
ル)フォスファイト(住友化学社製、スミライザーTN
P)等の化合物をあげることができる。これらの化合物
は、従来から抗酸化剤として知られていたものであるの
で、酸化防止に効果的であることは勿論のことである
が、かかる化合物が酸化亜鉛の分散性に極めて効果的で
あることは従来まったく知られていなかったことであ
る。
【0008】これらの化合物の添加は、エステル化前の
原料仕込み時あるいはエステル化後重縮合開始までの間
に反応系へ添加することが重要である。添加量は、最終
的に得られるポリエステルの重量に対し500〜100
00ppm 、好ましくは1000〜5000ppm となるよ
うに添加すればよい。添加量が500ppm よりも少ない
とポリマの色を変色させたり、繊維化後の耐光性不良、
繊維物性の低下などを招き、一方、10000ppm を越
えるような場合、やはりポリマの変色を招くので好まし
くない。
【0009】本発明のポリエステル組成物は、より高度
な遮光性能、遮熱性能を発現するために、さらに紫外線
吸収剤を1000〜20000ppm 含有していることが
好ましい。紫外線吸収剤としては公知の化合物を使用す
ることができるが、熱安定性や紫外線吸収性能を考慮す
ると、2−(2´−ヒドロキシ−5´−メチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2´−ヒドロキシ−5
´−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2´−ヒドロキシ−3´,5´−ジ−t−ブチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール系化
合物や2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ
−4−オクトキシベンゾフェノン、2,2´−ジヒドロ
キシ−4−メトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン
系化合物の紫外線吸収剤を使用することが好ましい。該
化合物が、1000ppm 未満では紫外線吸収効果が低
く、20000ppm を越えるとポリマの変色が生じるの
で好ましくない。また、この化合物は、エステル重縮合
開始前に添加すると添加効果が望めないことがあるので
エステルの重縮合完了後に添加することが好ましい。
【0010】本発明におけるポリエステルは、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の
ポリエステルまたはこれらを第3成分で変性した共重合
ポリエステル等をさすものであり、例えば、テレフタル
酸、イソフタル酸、ナフタレン2,6ジカルボン酸、フ
タル酸、α,β−(4−カルボキシフェノキシ)エタ
ン、4,4´−ジカルボキシジフェニル5−ナトリウム
スフォイソフタル酸などの芳香族ジカルボン酸、もしく
はアジピン酸、セバチン酸、などの脂肪族ジカルボン酸
またはこれらのエステル類とエチレングリコール、ジエ
チレングリコール、1,4ブタンジオール、ネオペンチ
ルグリコール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノー
ル、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリ
コールなどのジオール化合物とから常法に従って合成さ
れる繊維形成性ポリエステルであり、本発明において
は、その構成単位の80モル%以上、特に90モル%以
上がエチレンテレフタレート単位またはブチレンテレフ
タレート単位で構成されたポリエステルが好ましい。ま
た、ポリエステル中には、難燃剤、抗菌剤、消臭剤、蛍
光増白剤、安定剤等の少量の添加剤が含有されていても
よい。
【0011】このようなポリエステル組成物からなる本
発明の繊維は、上記のポリエステルを有効量含有してい
ればその製造方法自体は限定されず従来公知の繊維化技
術を採用することが可能であり、繊維の断面形態につい
ても丸断面の外、偏平断面、ドッグボーン断面、T型断
面、3〜6角断面、3〜14葉断面、中空断面等種々の
断面繊維としたり、サイドバイサイド型、芯鞘型、多層
貼合型、ランダム複合型、海島型等の他成分系繊維とし
たり様々なバリエーションが可能であるが、本発明にお
いては、T型断面や8〜14葉程度の偏平多葉断面繊維
とすることが得られる繊維の光沢度等の点から好まし
い。
【0012】
【発明の効果】本発明のポリエステル組成物は、重合時
に特定の化合物を添加することによって酸化チタンおよ
び酸化亜鉛の粒子が凝集することなく微粒子のままで均
一に分散しているので、該ポリエステルから繊維化を行
うに当たりフィルター詰りや断糸がなく、紫外線遮蔽性
能に優れた繊維を極めて安定して製造することが可能で
ある。また、繊維以外にフィルムを製造するに当たって
も、紫外線遮蔽性能の良好なブツの少ないフィルムを製
造することが可能である。
【0013】
【実施例】以下、本発明を具体的に実施例で説明する
が、本発明は何等これらに限定されるものではない。な
お、実施例において紫外線透過率および耐光性の評価は
下記の方法によるものである。紫外線透過率:紫外線強
度積算計のセンサー部に不織布試料(目付100g/m
↑2のものを180℃×3分間熱プレス処理したもの)
を1枚覆い、同時にもう1台のセンサー部には試料をつ
けずに紫外線を測定し、次式で紫外線透過率を求める。 紫外線透過率(%)=(U/U0)×100 U :試料側紫外線量 U0:無試料側紫外線量 耐光性:島津フェードテスターCF−202型(島津製
作所製)を用いてJISL0842に準拠し評価した。
主要条件は、適宜引伸ばして平坦とされた原綿のサンプ
ルを83±3℃×200時間の条件下にて照射し、照射
後の強力保持率、伸度保持率を求めた。 白度:JIS L1015 7.17(B法)に準拠し
測定した。
【0014】実施例1 テレフタル酸ジメチル100重量部、エチレングリコー
ル60重量部、三酸化アンチモン0.04重量部、平均
粒子径0.5μmの酸化チタン(チタン工業(株)製)
2重量部、フェノール系化合物として1,1,3−トリ
ス(2−メチル−4−ジトリデシルホスファイト−5−
t−ブチルフェニル)ブタン(三洋化成工業(株)製、
商品名:抗酸化剤F)0.1重量部をエステル交換缶に
仕込み、160〜240℃まで徐々に昇温しながらエス
テル化反応を行い、エステル化反応終了後、平均粒径
0.5μmの酸化亜鉛(本荘ケミカル(株)製)2重量
部を少量のエチレングリコールに分散させて添加した。
ついで、エステル化反応生成物を重縮合反応槽に移行
し、常圧から1mmHg以下まで1時間かけ徐々に減圧し、
同時に280℃まで昇温して、280℃、1mmHg以下で
所定の重合度まで重縮合せしめた後、窒素で真空破壊
し、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤(BASF社製:商
品名,UVA635L)0.1重量部を少量のエチレン
グリコールに分散させ添加し、15分間撹拌し2Kg/cm
↑2Gに加圧し、チップ造粒を行った。該チップを285
℃の紡糸温度条件で溶融押出し後、1000m/分の引
取速度で引取り、集束して120万デニールのトウとな
し、浴温94℃、延伸倍率3.2倍の条件で延伸し、1
30℃で熱処理し切断後、2デニール×51mmの原綿を
得た。繊維中の酸化チタン、酸化亜鉛の分散性を顕微鏡
で観察した結果、極めて良好な分散状態であった。つい
で、該原綿を常法に従って不織布(目付100g/m↑
2、厚さ1mm)とし、紫外線透過率を測定した結果、表
1に見られるような優れた紫外線遮蔽効果が認められ
た。
【0015】
【表1】
【0016】実施例2 平均粒径0.5μmの酸化亜鉛を1重量部、平均粒径
0.5μmの酸化チタンを3重量部、抗酸化剤Fを0.
1%、UVA635Lを5000ppm添加すること以外
は実施例1と同様にして重合し、紡糸、延伸することに
よって2デニール×51mmの原綿を得た。さらに、該原
綿を用いて実施例1と同目付、同厚さの不織布を作成
し、該不織布の紫外線透過率を測定したところ、表1に
示したように優れた紫外線遮蔽効果が認められた。
【0017】比較例1 抗酸化剤Fおよび紫外線吸収剤を使用しないこと以外は
実施例2と同様にして繊維化を行ったが、紡糸時の断糸
が多かった。また、得られた繊維を顕微鏡観察したとこ
ろ、酸化亜鉛が凝集しており極めて分散性の悪いもので
あった。該繊維から実施例2と同様にして不織布を作成
したが、耐光性不良のものしか得られなかった。
【0018】比較例2 酸化亜鉛を原料仕込み時に添加した他は実施例2と同様
にしてポリエステルを重合したが、エステル化槽から重
合槽への中間フィルターに酸化亜鉛と酸化チタンの凝集
物の詰りが生じた。また、酸化亜鉛と酸化チタンの分散
性も極めて悪く紡糸工程において断糸、巻付き等が多発
し不調であった。
【0019】比較例3 抗酸化剤Fを25000ppm 添加する他は実施例2と同
様にしてポリエステルを重合した。その結果、繊維の色
が黄色味を帯び顕著に耐光性の悪いものとなった。
【0020】通常のポリエステル繊維(2デニール×5
1mm)を用いて、実施例1と同様の不織布を作成し紫外
線透過率を測定した結果50%であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08K 3:22 5:13 5:52) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 67/00 - 67/04 D01F 6/92

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒子径が0.1〜3μmの酸化亜鉛
    および酸化チタンをポリエステル中に1〜10重量%含
    有し、かつ、分子量500以上のフェノール系化合物お
    よび/またはフェニルフォスファイト系化合物をポリエ
    ステルに対し500〜10000ppm含有することを
    特徴とするポリエステル組成物。
  2. 【請求項2】ポリエステルに対し紫外線吸収剤を100
    0〜20000ppm含有することを特徴とする請求項
    1に記載のポリエステル組成物。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のポリエステル組成物を製
    造するに当り、平均粒子径が0.1〜3μmの酸化亜鉛
    をエステル化反応以後から重縮合反応以前に反応系に添
    加し、かつ、酸化亜鉛の添加と同時またはそれ以前の段
    階で分子量500以上のフェノール系化合物および/ま
    たはフェニルフォスファイト系化合物を反応系に添加す
    ることを特徴とするポリエステル組成物の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1に記載のポリエステル組成物を少
    くとも1成分として含む繊維。
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