JP3053140B2 - 感圧複写紙包装品と包装方法 - Google Patents

感圧複写紙包装品と包装方法

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JP3053140B2 JP4094523A JP9452392A JP3053140B2 JP 3053140 B2 JP3053140 B2 JP 3053140B2 JP 4094523 A JP4094523 A JP 4094523A JP 9452392 A JP9452392 A JP 9452392A JP 3053140 B2 JP3053140 B2 JP 3053140B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上用紙及び中用紙の如
き片面にマイクロカプセル塗料層を有する感圧複写紙の
所定枚数をまとめた平判型の包装品と、その包装方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、感圧複写紙は、電子供与性発色
剤(塩基性染料)と電子受容性呈色剤(顕色剤)との反
応による発色を利用して文字等を表記させるものであ
り、通常、下面側のみに発色剤溶液を内包したマイクロ
カプセルを含む塗料層を有する上用紙と、上面側に呈色
剤層を有して下面側に上記同様のマイクロカプセル塗料
層を有する一枚ないし複数枚の中用紙と、上面側のみに
呈色剤層を有する下用紙とを一セットに重ねた形で使用
され、上用紙の上面にボールペン等で記入した際の筆圧
やタイプライターの印字圧により各用紙接面でマイクロ
カプセルが破壊し、流出した発色剤溶液が対向面の呈色
剤層に吸収されて反応し発色する。
【0003】ところで、このような感圧複写紙の製造メ
ーカーにおいては、製造した上用紙、中用紙、下用紙の
それぞれを所定の単位量ずつ、例えば平判形態では50
0枚等の所定枚数を積層したものを一単位としてラミネ
ートワンプ紙等で包装して出荷する。そして、この包装
された感圧複写紙は、加工メーカーにおいて、包装を解
いて裁断機により所定の大きさに荒裁ちしたのち、伝票
その他の所要の書類様式とするための印刷を施し、上、
中、下用紙を一セットに丁合した上で最終製品の大きさ
に仕上げ裁断してユーザーに提供されることになる。
【0004】従来、製造メーカーより出荷される上用紙
及び中用紙の平判形態の包装品は、図4に示すように用
紙の積層体1の上下に段ボールシート2,2を重ねてラ
ミネートワンプ紙等の包装紙3にて被包され、且つ上用
紙では積層体1の上面(印刷面)と段ボールシート2と
の間に、中用紙では積層体1の上下両面と段ボールシー
ト2,2との間にそれぞれ合紙4を挟んだ仕様となって
おり、現状ではいずれも段ボールシート2及び合紙4の
重ね合わせから包装紙3のパッケージングまでの操作を
手作業で行っている。また、荒裁ちの裁断においては、
複数包装分の積層体1…を段ボールシート2を除いた状
態で積み重ね、まとめ切りする方法が採られている。
【0005】しかして、上下の段ボールシート2,2
は、感圧複写紙の使用時に筆圧又は印字圧を下部へ伝え
易くするために上用紙及び中用紙として薄く腰の弱い紙
材が使用され、積層体1としても腰が弱く、且つ外力で
破壊し易いマイクロカプセルを含む塗料層を有すること
から、包装品に剛性を付与して取扱いや運搬の操作性を
高めると共に、緩衝保護層として用紙の荷痛み等を防ぐ
機能を担っている。なお、荒裁ち時に段ボールシート2
を除くのは、これを挟んだ状態で裁断した場合、段ボー
ルシート2が厚みの大きい中空物であるために周辺部の
歪み変形をきたし易く、この変形に伴って切断圧が用紙
に及んでマイクロカプセルの破壊を生じ、特に中用紙で
は積層体1の各用紙界面でマイクロカプセル塗料層と呈
色剤層とが接しているために上記破壊により発色する、
という問題があることによる。
【0006】一方、合紙4は、裁断でまとめ切りした用
紙の単位枚数毎の区切りを示す付箋になるが、防湿及び
防汚シートとしての用紙の保護や、段ボールシート2の
コルゲート状(波形)パターンが用紙に転移するのを防
ぐ機能もある。しかして、特に中用紙の包装品における
下側の合紙4は、一般に荒裁ちを行う裁断機(ギロチン
カッター)の受け台面に被切断用紙の搬入・搬出を容易
にするためのボールを嵌め込んだ多数のエアクッション
孔が設けてあり、段ボールシート2を除いた状態で裁断
する際、これら孔の縁部の当たりによって最下部の数枚
の用紙にマイクロカプセルの破壊に伴う発色を生じ易い
ため、これを防ぐ緩衝シートとして機能している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の上用紙及び中用
紙の平判形態の包装品では、前記のように段ボールシー
ト2及び合紙4の重ね合わせから包装紙3のパッケージ
ングまでの操作を手作業で行っているため、包装能率が
極めて悪い上、包装品としての仕様にばらつきが避けら
れないという問題があった。そこで、包装作業の能率向
上と包装仕様の安定化のために自動包装化が希求されて
いるが、これら包装品では、ラミネートワンプ紙等の包
装紙3にて被包する最終的な工程については従来より各
種の製品梱包に汎用されているワンプ掛け機を利用でき
ても、その前段において積層体1に段ボールシート2及
び合紙4を重ねる必要があり、その操作を自動化して積
層体1の移送過程に組み込むことが容易でなく、特に中
用紙では積層体1の下面側に対して腰の弱い合紙4と段
ボールシート2を重ねた状態で位置決め供給することが
極めて困難であった。
【0008】また、上記従来の包装品では、これを仕入
れた加工メーカーにおいて裁断機で複数包装分をまとめ
切りする際、各包装品の上下の段ボールシート2を取り
除いた上で積み重ねる必要があるため、裁断前の準備操
作が非常に煩雑となり、裁断効率の低下をきたしてい
た。
【0009】本発明の第1の目的は、上述の状況に鑑
み、感圧複写紙の上用紙及び中用紙の平判形態の包装品
として、自動包装化が容易で且つ加工メーカーでの裁断
等における作業性に優れ、しかも取扱いや運搬の操作性
がよく、荷痛み等を生じにくいものを提供することにあ
る。また本発明の第2の目的は、上記包装品の包装を自
動化するための包装方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
感圧複写紙包装品は、前記第1の目的を達成するため
に、マイクロカプセル塗料層を有する感圧複写紙の積層
体の上下両側に、単位面積重量200〜1100g/m
2 の板紙が重ねられ、その全体が包装紙にて被包されて
なる構成を採用したものである。
【0011】本発明の請求項2に係る感圧複写紙包装品
は、同じく前記第1の目的を達成するために、上記請求
項1における板紙がガーレー式剛度3000mg以上の
ものからなる構成を採用したものである。
【0012】本発明の請求項3に係る感圧複写紙の包装
方法は、前記第2の目的を達成するために、マイクロカ
プセル塗料層を有する感圧複写紙の所定枚数の積層体を
搬送路上で順次移送し、該搬送路の上方定位置に単位面
積重量200〜1100g/m2 の板紙を供給して通過
する各積層体上に一枚ずつ載置させると共に、同様の板
紙を下方側より前記搬送路の定位置の移送面上へ各積層
体の通過時に一枚ずつ送出して、この板紙上に該積層体
を載せ、かくして上下両側に板紙を重ね合わせた前記積
層体を包装紙にて包装することを特徴とする構成を採用
したものである。
【0013】本発明の請求項4に係る感圧複写紙の包装
方法は、感圧複写紙の積層体が順次移送される水平搬送
路において、各積層体の移送毎に、その上方定位置には
合紙、板紙又は段ボールよりなる保護シートを、その下
方定位置には板紙又は段ボールよりなる保護シートをそ
れぞれ一枚ずつ待機させ、且つ前記両保護シートの待機
位置の上流側より、搬送路の上下間にわたって配位する
押当部材を各積層体の後端面に当接して当該積層体と一
体に移動させ、該押当部材にて待機している前記両保護
シートの後端を押して待機位置から前方へ送り出すこと
により、上部保護シートを前記積層体上に重ねる一方、
搬送路の接続部の間隙から下部保護シートを該搬送路上
に押し出すと共に、この下部保護シート上に前記積層体
を乗り上げさせ、かくして上下両側に保護シートを重ね
た積層体の全体を包装紙にて被包することを特徴とする
構成を採用したものである。
【0014】
【作用】請求項1の感圧複写紙包装品では、マイクロカ
プセル塗料層を有する感圧複写紙つまり上用紙又は中用
紙の積層体の上下両側に、単位面積重量200〜110
0g/m2 の板紙が重ねられているため、平判包装形態
での剛性が大きく取扱い性に優れると共に、該板紙の緩
衝及び保護作用により取扱い中の外力や衝撃が用紙に直
接及ぶことが避けられ、また従来の段ボールシートのよ
うにコルゲート状パターンが転移する問題がないから、
その転移防止のために合紙を用いる必要がない。
【0015】しかして、このような板紙は、中間加工段
階で包装品の複数包装分をまとめて裁断する際、感圧複
写紙の積層体の間に挟んだ状態でも従来の段ボールシー
トのような周辺部の歪み変形をきたさず支承なく裁断で
き、該変形に伴うマイクロカプセルの破壊やそれに伴う
中用紙での発色を生じる恐れがない。従って、この板紙
は荒裁ちの裁断において従来の段ボールシートのように
取り外す必要がないため、裁断の準備操作の手間が著し
く軽減され、また挟んだ状態で裁断することにより複数
包装分の感圧複写紙の積層体間を区切りする付箋として
機能すると共に、裁断機の受け台面に接する最下位に配
した板紙がエアクッション孔の縁部の当たりを防ぐ緩衝
シートとして機能するから、上記付箋用や緩衝用として
の合紙も省略できることになる。
【0016】また、本発明の包装品では、上述のように
薄く腰の弱い合紙を省略できるから、自動包装化する場
合に包装紙でパッケージする前の組み重ね工程の構成が
非常に容易となり、特に中用紙において下側の合紙を省
略できるので自動包装化を採用し易いという利点があ
る。なお、荒裁ち以降の印刷や仕上げ裁断等に供する加
工段階の事情により、特に板紙を除いた状態で感圧複写
紙を最初の各包装分の単位枚数毎に区切る要望がある場
合は、前記積層体上面と上部板紙との間のみに合紙を介
在した包装品とすればよい。
【0017】なお、単位面積重量が200g/m2 より
小さい板紙では、薄すぎて充分な緩衝及び保護作用が得
られず、逆に単位面積重量が1100g/m2 より大き
い板紙では、前記の荒裁ちにおいて挟んだ状態で裁断す
る際に負荷が大きく、且つ厚すぎて段ボールシートのよ
うな周辺部の歪み変形の問題がでてくる他、包装品の嵩
が高く且つ重くなって運搬等の取扱い性が悪く、また板
紙が高価になって不経済である。しかして、特に好適な
板紙の単位面積重量は400〜900g/m2の範囲で
ある。
【0018】請求項2においては、板紙のガーレー式剛
度が3000mg以上であるために腰が強く、包装品に
大きな剛性が付与されるから、運搬等において包装品の
撓み変形が小さくなり取扱い性が向上する。なお、ガー
レー式剛度とは、紙のこわさ測定に従来より汎用されて
いるガーレーこわさ試験器(ガーレー・スチフネステス
ター)による測定値より算出される、標準試験片の撓み
に基づくこわさを意味する(例えば、昭和41年7月2
5日発行,紙パルプ技術協会編「紙パルプの種類とその
試験法」191〜192頁を参照)。
【0019】請求項3の包装方法によれば、感圧複写紙
の上用紙又は中用紙の各積層体を搬送路上で移送する途
上で、該積層体の上下両側に前記の板紙が自動的に重ね
合わされ、この重ね合わせた状態で連続的に一般的なワ
ンプ掛け機等を利用する包装紙のパッケージング工程へ
移送して梱包することができる。従って、包装工程全体
を一貫した連続搬送ラインとして、効率のよい自動包装
を行える。
【0020】請求項4の包装方法によれば、水平搬送路
上を順次移送されてきた感圧複写紙の各積層体が該搬送
路の所定位置より後端面に当接する押当部材と一体に移
送され、この過程で該押当部材が待機している上部及び
下部の保護シートの後端に引っ掛け、その移動と共にこ
れら保護シートを押して待機位置から前方へ送り出すこ
とになる。しかして、この送り出し動作において、両保
護シートと前記積層体とは共に後端で押当部材に当接し
ているために自動的に上下同位置に設定され、待機位置
から離れた上部保護シートは自然に前記積層体上に被さ
って位置ずれのない状態に重ね合わされる。また下部保
護シートは、押当部材により前記積層体と上下同位置に
保持されたままで搬送路の接続部の間隙から搬送路上に
押し出されるから、その上に前記積層体が自然に位置決
めされる形で乗り上げることになる。
【0021】従って、前記積層体の上下両側に保護シー
トが自動的に重ね合わされ、この重ね合わせた状態で連
続的に一般的なワンプ掛け機等を利用する包装紙のパッ
ケージング工程へ移送して梱包することができる。従っ
て、包装工程全体を一貫した連続搬送ラインとして、効
率のよい自動包装を行える。しかも、この包装方法及び
包装装置にあっては、感圧複写紙の各積層体は、搬送路
上に載ったまま単に移動するだけであり、機械的に掴ま
れたり持ち上げられたりすることがなく、曲げや圧縮等
の負荷を受けず、表面の引っ掻きや衝撃が加わる恐れも
ないから、例えば感圧複写紙においてはマイクロカプセ
ルの破壊やそれに伴う中用紙での発色が防止され、安定
した高品質の包装品として出荷できる。
【0022】なお、上部保護シートと積層体との間に合
紙を介在させる場合は、上部保護シートの待機位置より
も上流側で搬送路の上方に合紙を待機させ、保護シート
同様に押当部材で後端を押して待機位置より前方へ送り
出すようにすればよい。ただし、保護シートとして従来
汎用の段ボールに代えて板紙を利用すれば、既述の加工
メーカーにおける裁断時に該板紙を挟んだまま支障なく
裁断可能となり、この板紙が単位枚数を区切る付箋にな
るために上記合紙を省略でき、また中用紙では下部の板
紙が裁断時の緩衝シートとして機能するから下部の合紙
も省略できる。このような板紙としては、包装品に充分
な剛性を付与し、且つ裁断時の歪みによるマイクロカプ
セルの破壊を防ぐ上で、単位面積重量200〜1100
g/m2、ガーレー式剛度3000mg以上のものが好
適である。
【0023】
【実施例】図1は本発明の第一実施例に係る感圧複写紙
包装品を示す。図において、1は下面にマイクロカプセ
ル塗料層を有する感圧複写紙の所定枚数を積層した積層
体であり、その上下に単位面積重量400〜900g/
2 、ガーレー式剛度3000mg以上の板紙5,5が
重ね合わされ、その全体がラミネートワンプ紙等の包装
紙3にて被包され、上面側で該包装紙3の縁部3a,3
aを重合して接着封止してある。なお、積層体1の感圧
複写紙は、上面が通常の紙面である上用紙、又は上面に
呈色剤層を有する中用紙である。
【0024】図2は本発明の第二実施例に係る感圧複写
紙包装品であり、この場合、積層体1の上面と上部の板
紙5との間に合紙4が介在されているが、それ以外は第
一実施例の包装品と同様である。なお、図1及び図2で
は、構成を判り易くするために各構成部間に間隙を開け
た形で図示しているが、実際には積層体1、板紙5、合
紙4(図2のみ)、包装紙3は密接状態に重合してい
る。
【0025】ここで、板紙5としては、コートボール、
クラフトボール、ONボール、チップボール、貼り合わ
せONボール、貼り合わせチップボール等が使用され
る。
【0026】図3は本発明の包装方法の一実施例に適用
する包装装置の前段部を示す。図において、Aは搬送ラ
インの始端側に設定された感圧複写紙供給ステーション
であり、これより水平方向一直線状に順次、上下一対の
ベルトコンベヤ11a,11bより構成される第一搬送
路11、上面がフッ素樹脂の塗装等で滑性面をなす滑送
プレート12aより構成される第二搬送路12、ベルト
コンベヤ13aより構成される第三搬送路13、図示し
ないワンプ掛け機に至るベルトコンベヤ14aより構成
される第四搬送路14が設けられて連続搬送ラインを形
成しており、第二搬送路12の位置に合紙供給ステーシ
ョンB及び下部板紙供給ステーションC、第三搬送路1
3の位置に上部板紙供給ステーションDがそれぞれ設定
されている。
【0027】15は第一搬送路12の後部より第三搬送
路13の後部にわたる搬送ラインの下方に設置された平
行2条(図の紙面に対して垂直方向に並ぶ)の無端チェ
ーンであり、スプロケット15a,15bの回転駆動に
より上側行程が搬送ラインの移送方向に沿う形で且つベ
ルトコンベヤ13aの移動速度と同期して連続走行す
る。しかして、両無端チェーン15,15には、所定間
隔置きに、複数本の送りフィンガー16が該チェーン1
5に対して外側に垂直に突出する状態に取り付けられて
いる。また、ベルトコンベヤ11aの後部、滑送プレー
ト12a、ベルトコンベヤ13aには、該チェーン15
の各送りフィンガー16を搬送ライン上に突出状態で通
過させるために、移送方向に沿って連続する平行2条の
スリット27が構成されている。
【0028】感圧複写紙供給ステーションAには昇降台
17aが設置されており、その上に感圧複写紙の上用紙
又は中用紙の所定枚数を一単位とした積層体1…が各々
の間に付箋18を挟む状態で積み重ねられている。また
合紙供給ステーションBにおいては、搬送ラインの上方
に設置された昇降ラック19上に合紙4が積み重ねら
れ、該合紙4が真空吸引による吸着機構を備えた吸着装
置20aにて一枚ずつ取り上げられ、ベルトコンベヤ2
1及びガイドプレート22を介して下方へ送られ、滑送
プレート12aの真上に設けた待機桟23上で待機する
ように設定されている。
【0029】下部板紙供給ステーションC及び上部板紙
待機ステーションDにおいては、それぞれ搬送ラインの
側方に設置された昇降台17b,17cに積み重ねられ
た板紙5が前記同様の吸着装置20b,20cにて一枚
ずつ取り上げられ、ステーションCでは滑送プレート1
2aの真下に設けた待機枠24aに、ステーションDで
はベルトコンベヤ13aの真上に設けた待機枠24b
に、それぞれ送られて待機するように設定されている。
なお、板紙5には単位面積重量400〜900g/
2 、ガーレー式剛度3000mg以上のものが使用さ
れる。
【0030】待機桟23、待機枠24a、24bは、い
ずれもチェーン15の各送りフィンガー16の通過軌道
内に設置されており、それぞれ送りフィンガー16を通
過させるための移送方向に沿って連続する間隙を備えて
いる。なお、下部板紙供給ステーションCには、待機枠
24aより斜め上向きに延出して第二搬送路12と第三
搬送路13との接続部の間隙25に至るガイドプレート
26が設けてある。
【0031】上記構成によれば、感圧複写紙供給ステー
ションAにおいて、作業者の手操作もしくは自動操作に
より昇降台17aの積層体1が一単位ずつ第一搬送路1
1上に供給される。しかして、各積層体1は、上下一対
のベルトコンベヤ11a,11b間をそれらの駆動と共
に送られ、第二搬送路12の滑送プレート12aの前部
上に載せられ、次いでチェーン15の駆動に伴って移動
してきた左右一対の送りフィンガー16によって後方か
ら押されて滑送プレート12a上を滑って移送される。
【0032】この移送過程で、待機桟23上で待機して
いた合紙4がフィンガー16の上部に引っ掛けられ、前
方へ押し出されて積層体1の上に乗ると共に、下方の待
機枠24a上で待機していた板紙5が同様にフィンガー
16の下部に引っ掛けられ、ガイドプレート26に沿っ
て前方へ押し上げられて間隙25から第三搬送路13上
へせり出すと同時に、その上に積層体1が乗り上げて一
体に積み重なった状態でフィンガー16と一緒にベルト
コンベヤ13上を移送される。しかして、この第三搬送
路13の移送過程において、上方の待機枠24a上で待
機していた板紙5がフィンガー16の上部に引っ掛けら
れ、前方へ押し出されて積層体1の合紙4上に乗る。
【0033】かくして積層体1は上面側に合紙4を介在
して上下の板紙5,5に挟まれた状態となるが、合紙4
及び上下の板紙5,5はいずれも積層体1の後端面に当
接するフィンガー16によって後ろから押し出される形
で待機位置から外れて該積層体1に重ねられるため、そ
れぞれ後端縁が積層体1の後端に合致するように自動的
に位置決めされる。
【0034】次いで、上述のように合紙4及び上下の板
紙5,5に重合した積層体1は第三搬送路13から第四
搬送路14へ運ばれ、後続ライン上のワンプ掛け機(図
示省略)により全体がラミネートワンプ紙等の包装紙3
でパッケージングされ、図2に示す仕様の包装品とな
る。そして言うまでもなく、上記同様の搬送ラインにお
いて合紙4の供給を省略すれば、図1に示す仕様の包装
品が得られる。
【0035】上記の包装装置において、各積層体1の移
送に対応して合紙4及び上下の板紙5,5を各供給ステ
ーションB,C,Dで一枚ずつ待機させるには、感圧複
写紙供給ステーションAにおける各積層体1の供給時の
スイッチ操作により、供給ステーションB,C,Dの吸
着装置20a,20b,20c及び付随する待機位置へ
の送り機構を作動させるようにしてもよいし、第一搬送
路11の途上に積層体1の通過を検出する光学センサー
等の検知装置を設け、その検知信号に基づいて上記作動
を行わせるようにしてもよい。また、上下板紙5,5の
供給ステーションC,Dは例示とは前後逆の配置でもよ
い。
【0036】なお、上記実施例の包装方法では合紙4及
び上下の板紙5,5を搬送路の途上で待機させてチェー
ン駆動する送りフィインガー16を利用して感圧複写紙
の積層体1に重ね合わせているが、本発明では、例えば
上記フィインガー16を用いず、合紙4や上下の板紙
5,5を適当な送出機構によって積層体1の送りと同調
して送出させることによって直接に積層体1と重ね合わ
せる等、他の様々な重ね合わせ手段を採用できる。ま
た、搬送ラインの全体構成、各搬送路の構造や送り機構
等についても例示以外に種々設計変更可能である。
【0037】
【発明の効果】請求項1の感圧複写紙包装品では、片面
にマイクロカプセル塗料層を有する感圧複写紙の積層体
の上下両側に、従来の段ボールシートの代わりに特定の
単位面積重量を有する板紙が重ねられていることから、
平判包装形態での剛性が大きく取扱い性に優れると共に
取扱い中の荷痛みを生じにくく、しかも中間加工段階で
当該包装品の複数包装分の感圧複写紙をまとめて裁断す
る際に、上記板紙を挟んだまま支承なく裁断でき、上記
段ボールシートのように取り外す必要がないために裁断
の準備操作の手間が著しく軽減され、また該板紙が上記
段ボールシートの如きコルゲート状パターンの転写の問
題を有さず、且つ裁断後の感圧複写紙の積層体単位を区
切る付箋ならびに裁断時の下面側の緩衝シートとして機
能するから、上記の転写防止や付箋及び緩衝用として従
来必要とされていた合紙を省略でき、もって自動包装化
が非常に容易であるという利点がある。
【0038】請求項2の感圧複写紙包装品では、上記板
紙として特定の剛度を有するものを使用するため、包装
品に大きな剛性が付与され、運搬等において包装品の撓
み変形が小さくなり取扱い性がより向上するという利点
がある。
【0039】請求項3の感圧複写紙の包装方法によれ
ば、上記の優れた感圧複写紙包装品を一貫した連続搬送
ラインによる自動包装により、効率よく作製できるとい
う利点がある。
【0040】請求項4の感圧複写紙の包装方法によれ
ば、従来では手作業で行われていた感圧複写紙の包装、
例えば感圧複写紙の上用紙や中用紙の平判型の包装を一
貫した連続搬送ラインにより自動化でき、しかも感圧複
写紙の積層体の上下両側に保護シートを重ね合わせる操
作が該積層体を搬送路上に載せたまま単に移動するだけ
行えるから、感圧複写紙に曲げや圧縮等の負荷が掛から
ず、表面の引っ掻きや衝撃が加わる恐れもなく、もって
例えば感圧複写紙のマイクロカプセルの破壊やそれに伴
う中用紙での発色が防止される等、外圧による傷等の痕
跡が感圧複写紙の紙面に生起することなく、安定した高
品質の包装品を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る感圧複写紙包装品の第一実施例
を示す断面図。
【図2】 本発明に係る感圧複写紙包装品の第二実施例
を示す断面図。
【図3】 本発明に係る感圧複写紙の包装方法の一実施
例に適用する包装装置の前段部の概略側面図。
【図4】 従来の感圧複写紙包装品の断面図。
【符号の説明】
1 感圧複写紙の積層体 3 包装紙 4 合紙 5 板紙 11 第一搬送路 12 第二搬送路 13 第三搬送路 14 第四搬送路 15 無端チェーン 16 送りフィンガー 23 合紙の待機桟 24a 下部板紙の待機枠 24b 上部板紙の待機枠 A 感圧複写紙供給ステーション B 合紙供給ステーション C 下部板紙供給ステーション D 上部板紙供給ステーション
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B65D 85/00 B41M 5/12 101 (72)発明者 木村 和重 兵庫県尼崎市常光寺4丁目3番1号 神 崎製紙株式会社 神崎工場内 (56)参考文献 特開 平4−22676(JP,A) 特開 平4−78571(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 75/00 - 75/04 B32B 23/00 - 23/06 B41M 5/00 - 5/124 B65B 25/00 - 25/14 B65D 65/00 - 65/40 B65D 85/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロカプセル塗料層を有する感圧複
    写紙の積層体の上下両側に、単位面積重量200〜11
    00g/m2 の板紙が重ねられ、その全体が包装紙にて
    被包されてなる感圧複写紙包装品。
  2. 【請求項2】 板紙がガーレー式剛度3000mg以上
    のものからなる請求項1記載の感圧複写紙包装品。
  3. 【請求項3】 マイクロカプセル塗料層を有する感圧複
    写紙の所定枚数の積層体を搬送路上で順次移送し、該搬
    送路の上方定位置に単位面積重量200〜1100g/
    2 の板紙を供給して通過する各積層体上に一枚ずつ載
    置させると共に、同様の板紙を下方側より前記搬送路の
    定位置の移送面上へ各積層体の通過時に一枚ずつ送出し
    て、この板紙上に該積層体を載せ、かくして上下両側に
    板紙を重ね合わせた前記積層体を包装紙にて包装するこ
    とを特徴とする感圧複写紙の包装方法。
  4. 【請求項4】 感圧複写紙の積層体が順次移送される水
    平搬送路において、各積層体の移送毎に、その上方定位
    置には合紙、板紙又は段ボールよりなる保護シートを、
    その下方定位置には板紙又は段ボールよりなる保護シー
    トをそれぞれ一枚ずつ待機させ、且つ前記両保護シート
    の待機位置の上流側より、搬送路の上下間にわたって配
    位する押当部材を各積層体の後端面に当接して当該積層
    体と一体に移動させ、該押当部材にて待機している前記
    両保護シートの後端を押して待機位置から前方へ送り出
    すことにより、上部保護シートを前記積層体上に重ねる
    一方、搬送路の接続部の間隙から下部保護シートを該搬
    送路上に押し出すと共に、この下部保護シート上に前記
    積層体を乗り上げさせ、かくして上下両側に保護シート
    を重ねた積層体の全体を包装紙にて被包することを特徴
    とする感圧複写紙の包装方法。
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