JP3052890U - シール用リング - Google Patents

シール用リング

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JP3052890U
JP3052890U JP1998002106U JP210698U JP3052890U JP 3052890 U JP3052890 U JP 3052890U JP 1998002106 U JP1998002106 U JP 1998002106U JP 210698 U JP210698 U JP 210698U JP 3052890 U JP3052890 U JP 3052890U
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JP
Japan
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ring
metal
elastic
sealing
fitting
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JP1998002106U
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富夫 濱
清康 山崎
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Nihon Pisco Co Ltd
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Nihon Pisco Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトに形成でき、流路の接合部のシー
ル性を向上できると共に、製造コストを低減して生産効
率を向上できること。 【解決手段】 金属材でリング状に形成された金属リン
グ12と、前記金属材より弾性に富む弾性材でリング状
に且つ金属リング12の厚さよりも厚く形成され、金属
リング12の内周に圧入によって嵌められた弾性リング
20とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はシール用リングに関し、さらに詳細には、管継手、又は管用の平行若 しくはテーパネジ等の空気圧機器用、或いは液体等の他の流体にかかる機器用の シール用リングに関する。 すなわち、本考案は、空気等の流体における流路の接合部について、管継手等 の接続流路部材と、被接続流路部材とに挟圧され、その流路の接合部をシールす るリング状に形成されたガスケット或いはパッキンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ガスケットの機械的強度を高め、そのシール性を向上させることを目的 とし、図5に示すように、金属材等の硬質材料でリング状に形成された芯部52 と、その芯部52の周囲を弾性変形可能な材料で被覆する被覆部54とを備える ガスケット(シール用リング50)が考案されている。 このシール用リング50によれば、芯部52に強度があるため、強く圧縮され たり、内部圧が高圧になっても、破損することや、シール性が低下することなく 、管継手60等による流路の接合部のシールを行うことができる。 また、金属材から成るドーナツ板状の芯材と、その芯材の上下面に積層・接着 されたドーナツ板状の弾性材とを備えるガスケットに既に考案されている。この ガスケットでも、芯材に強度があるため、流路の接合部のシール性を向上できる 。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のシール用リング50では、インサート成形によって 製造することを要し、その金型を製作する費用が高くつき、また、芯部の周囲を 被覆するため、コンパクトな形状に成形できないという課題があった。 また、上記従来の芯材に弾性材を接着して形成するガスケットにおいては、接 着工程を要するため生産効率を向上できず、また、接着面積が所定以上ないと確 実に接着できないため、コンパクトに形成できないという課題があった。
【0004】 そこで、本考案の目的は、コンパクトに形成でき、流路の接合部のシール性を 向上できると共に、製造コストを低減して生産効率を向上できるシール用リング を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記目的を達成するため次の構成を備える。 すなわち、本考案は、金属材でリング状に形成された金属リングと、前記金属 材より弾性に富む弾性材でリング状に且つ前記金属リングの厚さよりも厚く形成 され、前記金属リングの内周に圧入によって嵌められた弾性リングとを備えるこ とを特徴とする。
【0006】 また、前記金属リングの内周面に設けた凹部に、前記弾性リングの外周面に設 けた凸部を圧入によって嵌め合わせることで、弾性リングが金属リング内で好適 に位置でき、そのシール性を向上することができる。
【0007】 また、前記凹部が一条のリング状の溝に形成され、前記凸部が一条のリング状 の突起に形成されていることで、全周で均一な嵌め合い条件となり、バランスが よいため、そのシール性をさらに向上できる共に、容易に製造できる。
【0008】 また、前記凹部は断面V字状の溝であり、前記凸部は断面V字状の突起である ことで、両者を所定位置で座りよく嵌め合わせることができ、V字の斜面を利用 できるため圧入し易く、生産性を向上できる。
【0009】 また、前記弾性リングの内周には、管継手等の雄螺子部に該雄螺子部の小径部 位に嵌まって脱落しないよう、内側方向へ突起して形成された複数の脱落防止用 突起部を備えることで、管継手等に組み込んだ状態で好適に利用でき、その管継 手等の取付作業の作業効率を向上できる。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の好適な実施形態につき添付図面に基づいて説明する。 図1は本考案にかかるシール用リングの一実施例を示す平面図である。また、 図2は図1のA−A線断面図であり、図3は図2の要部拡大断面図である。 12は金属リングであり、金属材でリング状に形成されている。また、20は 弾性リングであり、前記金属材より弾性に富む弾性材でリング状に且つ前記金属 リングの厚さよりも厚く形成され、金属リング12の内周に圧入によって嵌めら ている。すなわち、金属リング12の内径より弾性リング20の外径が若干大き く形成されており、圧入によって固定されている。このように金属リング12の 内周に弾性リング20が嵌められることで、シール用リング10が形成されてお り、簡単に組み付けることができ、容易に効率良く生産できる。
【0011】 金属リング12の材質としては、例えば、アルミニウム等の管継手の本体より も柔らかいものを用いれば、管継手等の本体が傷つくことを防止できる。また、 耐化学性を要求される分野では、ステンレススチール等を利用すればよい。金属 リング12は、金属材で形成されているため、機械的強度に優れ、特に靱性に富 んで耐久性に優れている。また、リング状に形成されているため内部圧が繰り返 し作用しても、その圧力を全体で好適に受けることができ、シール性が低下する ような変形が発生することを防止できる。
【0012】 弾性リング20の材質としては、耐久性等に優れ、樹脂製の管継手等で本体を 構成する素材として用いられているポリブチレンテレフタレート(PBT)等を 利用できる。また、このPBTは、金属材よりも弾性を有するが、適当な保形性 (適当な硬さ)があり、圧入することで、金属リングの内周に固く固定すること ができ、前記耐久性の優れた性質に加えて好適に利用できる。なお、他のエンジ ニアリングプラスチックを用いてもよいのは勿論であり、柔軟性に富むが、一般 のゴム等の弾性材を選択的に適宜用いればよい。
【0013】 また、弾性リング20は、金属リング12によって外周を囲まれることで補強 された形態となっているため、その径方向の幅を狭く形成することができる。こ れにより、シール用リング10の全体形態をコンパクトに形成できると共に、弾 性リング20よるシールは、より線接触に近い状態になり、そのシール性を向上 できる。
【0014】 また、弾性リング20は、その挟圧される方向の厚さが、金属リング12の厚 さよりも厚く形成されており、図2及び図3に明らかなように、金属リング12 の両面より露出した状態に両側に出っ張った状態になっている。これにより、管 継手等の接続流路部材のシール面と、被接続流路部材のシール面との両方に弾性 リング20の各面が当接して、その弾性リング20の一部品によって確実にシー ルがなされる。そして、シール用リング10が強く挟圧された際にも、金属リン グ12は剛性が高いためストッパ材(間隙部材)となって、弾性リング20が必 要以上に圧縮されてしまうことを防止するように、接続流路部材と、被接続流路 部材との間隔を好適に維持できる。従って、弾性リング20の収縮率が適正に維 持され、そのシール性を向上できる。勿論、弾性リング20が強く圧縮されて破 損することを防止でき、弾性リング20が外方へ伸びるなどの変形によるシール 不足を防止できる。
【0015】 14は凹部であり、金属リング12の内周面に設けられている。本実施例の凹 部は、一条のリング状の溝に形成されている。 22は凸部であり、弾性リング20の外周面に設けられている。本実施例の凸 部は、一条のリング状の突起に形成されている。 従って、凹部14に凸部22を圧入によって嵌め合わせることで、弾性リング 20が金属リング12内で好適に位置でき、そのシール性を向上することができ る。また、本実施例のように、凹部14が一条のリング状の溝に形成され、凸部 22が一条のリング状の突起に形成されていることで、全周で均一な嵌め合い条 件となり、バランスがよいため、そのシール性をさらに向上できる共に、容易に 製造できる。
【0016】 また、本実施例では、金属リング12の凹部14が断面V字状の溝に形成され ており、弾性リング20の凸部が断面V字状の突起に形成されている。これによ り、金属リング12と弾性リング20の両者を、所定位置で座りよく嵌め合わせ ることができ、V字の斜面を利用できるため圧入し易く、好適に組み付けること ができ、その生産性を向上できる。
【0017】 なお、金属リング12と、弾性リング20の嵌め合いは、本実施例に限定され るものではなく、断続的に設けた凹部或いは凸部であっても、両者を好適に接合 することが可能である。また、製造上、金属リング12の内周面に溝を切削等で 形成して、弾性リング20の外周面に樹脂成形で一体に突起を形成することが容 易ではあるが、金型等の製造装置を適宜製作して用いれば、本実施例とは反対に 金属リング12の内周面に突起を形成して、弾性リング20の外周面に溝を形成 して嵌め合わせることも可能である。 また、凹部14と凸部22の断面形態も、本実施例に限定されるものでなく、 断面カマボコ状(断面アーチ状)等に形成されていてもよく、そのシール用リン グのサイズ又は製造条件等によって、選択的に設定すればよい。
【0018】 24は脱落防止用突起部であり、弾性リング20の内周に、図4に示すように 管継手30等の雄螺子部32に該雄螺子部32の小径部位に嵌まって脱落しない よう、内側方向へ突起して複数(本実施例では3個)が、へら状に形成されてい る。このように脱落防止用突起部24を備えることで、管継手30等の雄螺子部 32(取付螺子部)に外嵌されて組み付けられた状態で好適に利用でき、その管 継手30等の取付工程の作業効率を向上できる。
【0019】 なお、本考案に係るシール用リングは、図4に示した管継手30を取り付ける 際に用いることに限らず、フランジ等の接続流路部材のシール面と、被接続流路 部材のシール面との間に挟圧されて、流路の接続される部位をシールする場合全 般について好適に利用することが可能である。 以上、本考案につき好適な実施例を挙げて種々説明してきたが、本考案はこの 実施例に限定されるものではなく、考案の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変 を施し得るのは勿論のことである。
【0020】
【考案の効果】
本考案に係るシール用リングによれば、金属材でリング状に形成された金属リ ングの内周に、前記金属材より弾性に富む弾性材で形成された弾性リングが圧入 によって嵌められることで形成されている。 このため、金属リングの内側に弾性リングを配した構成であるためコンパクト に形成できる。また、金属リングの強度によって内部が高圧になっても変形を防 止でき、金属リングの厚さが必要以上に弾性リングを圧縮することを防止するた め、流路の接合部のシール性を向上できる。また、金属リングと弾性リングとを 圧入で嵌めることだけで、好適に組み付けてシール用リングを形成できるため、 製造コストを低減して生産効率を向上できるという著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るシール用リングの一実施例を示す
平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図2の要部拡大断面図である。
【図4】本考案に係るシール用リングの使用状態の一例
を示す側面図である。
【図5】従来の技術を説明する断面図である。
【符号の説明】
10 シール用リング 12 金属リング 14 凹部 20 弾性リング 22 凸部 24 脱落防止用突起部

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属材でリング状に形成された金属リン
    グと、 前記金属材より弾性に富む弾性材でリング状に且つ前記
    金属リングの厚さよりも厚く形成され、前記金属リング
    の内周に圧入によって嵌められた弾性リングとを備える
    ことを特徴とするシール用リング。
  2. 【請求項2】 前記金属リングの内周面に設けた凹部
    に、前記弾性リングの外周面に設けた凸部を圧入によっ
    て嵌め合わせることを特徴とする請求項1記載のシール
    用リング。
  3. 【請求項3】 前記凹部が一条のリング状の溝に形成さ
    れ、前記凸部が一条のリング状の突起に形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のシール用リン
    グ。
  4. 【請求項4】 前記凹部は断面V字状の溝であり、前記
    凸部は断面V字状の突起であることを特徴とする請求項
    1、2又は3記載のシール用リング。
  5. 【請求項5】 前記弾性リングの内周には、管継手等の
    雄螺子部に該雄螺子部の小径部位に嵌まって脱落しない
    よう、内側方向へ突起して形成された複数の脱落防止用
    突起部を備えることを特徴とする請求項1、2、3又は
    4記載のシール用リング。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014211233A (ja) * 2013-04-18 2014-11-13 バル・シール・エンジニアリング・インコーポレイテッドBal Seal Engineering,Inc. 係合式の面シールアセンブリ及び、関連する方法
US10125872B2 (en) 2011-08-18 2018-11-13 Bal Seal Engineering, Inc. Reciprocating seal for high pulsating pressure

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