JP3051200B2 - 桁または母屋と隅木との接合部構造 - Google Patents
桁または母屋と隅木との接合部構造Info
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- JP3051200B2 JP3051200B2 JP3131184A JP13118491A JP3051200B2 JP 3051200 B2 JP3051200 B2 JP 3051200B2 JP 3131184 A JP3131184 A JP 3131184A JP 13118491 A JP13118491 A JP 13118491A JP 3051200 B2 JP3051200 B2 JP 3051200B2
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- corner block
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、桁または母屋の上に
隅木を接合する桁または母屋と隅木との接合部構造に関
する。
隅木を接合する桁または母屋と隅木との接合部構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】寄せ棟、方形あるいは入り母屋形式の屋
根には、出隅の稜線(平と妻の流れの会する線)に沿っ
て隅木が架設され、桁の上には渡りあごによって架設さ
れ、ボルト止めされている(図11,12参照)。
根には、出隅の稜線(平と妻の流れの会する線)に沿っ
て隅木が架設され、桁の上には渡りあごによって架設さ
れ、ボルト止めされている(図11,12参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記のような
隅木と桁との接合部構造では、隅木は母屋と母屋、ある
いは桁と桁との交差する位置に渡りあごによって架設さ
れるが(図11,12参照)、場所的に仕口(渡りあ
ご)の加工が複雑になり、接合精度にばらつきが生じや
すく、また、強度的にも信頼性に欠けるという課題があ
った。
隅木と桁との接合部構造では、隅木は母屋と母屋、ある
いは桁と桁との交差する位置に渡りあごによって架設さ
れるが(図11,12参照)、場所的に仕口(渡りあ
ご)の加工が複雑になり、接合精度にばらつきが生じや
すく、また、強度的にも信頼性に欠けるという課題があ
った。
【0004】この発明は、以上の課題を解決するために
なされたもので、仕口部の加工を単純化して、隅木と桁
との接合精度および強度的安定性を高めることを可能に
した桁または母屋と隅木との接合部構造を提供すること
を目的とするものである。
なされたもので、仕口部の加工を単純化して、隅木と桁
との接合精度および強度的安定性を高めることを可能に
した桁または母屋と隅木との接合部構造を提供すること
を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段として、この発明に係る桁または母屋と隅木と
の接合部構造は、底板部と左右側壁部とから真上に開口
する断面略溝状をなし、前記左右側壁部の下端部にスリ
ットを、前記底板部の略中央に取付孔をそれぞれ有する
接合金具を桁の上に、コーナ部が前記スリットに係合す
る固定プレートを上端部に有しかつ前記取付孔から前記
桁または母屋に形成された縦孔に挿通される固定シャフ
トによって取り付け、かつ前記接合金具の左右側壁間に
隅木を載せ、この左右側壁部と隅木とをボルト止めまた
は釘止めする。
めの手段として、この発明に係る桁または母屋と隅木と
の接合部構造は、底板部と左右側壁部とから真上に開口
する断面略溝状をなし、前記左右側壁部の下端部にスリ
ットを、前記底板部の略中央に取付孔をそれぞれ有する
接合金具を桁の上に、コーナ部が前記スリットに係合す
る固定プレートを上端部に有しかつ前記取付孔から前記
桁または母屋に形成された縦孔に挿通される固定シャフ
トによって取り付け、かつ前記接合金具の左右側壁間に
隅木を載せ、この左右側壁部と隅木とをボルト止めまた
は釘止めする。
【0006】
【実施例】図1〜図10は、この発明に係る隅木と桁と
のの接合部構造の一実施例を示したもので、図におい
て、軒桁1と1(または母屋と母屋)が屋根の稜線部に
おいて略直角に接合され、その上側に隅木2、下側に柱
3(または束)がそれぞれ接合されている。
のの接合部構造の一実施例を示したもので、図におい
て、軒桁1と1(または母屋と母屋)が屋根の稜線部に
おいて略直角に接合され、その上側に隅木2、下側に柱
3(または束)がそれぞれ接合されている。
【0007】軒桁1と1との接合部(以下、「軒桁1の
接合部」という)には、縦孔4が略垂直に形成されてい
る。縦孔4は軒桁1の接合部を貫通し、かつ柱3の上端
部に所定深さ、連続して形成されている。また、柱3の
上端部には縦孔4に通じる横孔5が水平に形成されてい
る。
接合部」という)には、縦孔4が略垂直に形成されてい
る。縦孔4は軒桁1の接合部を貫通し、かつ柱3の上端
部に所定深さ、連続して形成されている。また、柱3の
上端部には縦孔4に通じる横孔5が水平に形成されてい
る。
【0008】図4において、符号6は軒桁1と隅木2と
を接合する接合金具であり、接合金具6は底板部6aと
左右側壁部6c,6cとから真上に開口する断面略溝形
状に形成されている。
を接合する接合金具であり、接合金具6は底板部6aと
左右側壁部6c,6cとから真上に開口する断面略溝形
状に形成されている。
【0009】底板部6aの略中央部には取付孔6bが、
左右側壁部6c,6cには取付孔6d,6dがそれぞれ
形成されている。また、左右側壁部6c,6cの下端部
に矩形状のスリット6e,6eが形成されている。
左右側壁部6c,6cには取付孔6d,6dがそれぞれ
形成されている。また、左右側壁部6c,6cの下端部
に矩形状のスリット6e,6eが形成されている。
【0010】また、図5〜7において、符号7と8は接
合金具6を軒桁1の接合部に固定する固定シャフトと引
き寄せシリンダーである。
合金具6を軒桁1の接合部に固定する固定シャフトと引
き寄せシリンダーである。
【0011】固定シャフト7の上端部には固定プレート
7aが水平に突設され、下端部には係止部7b,7bが
形成されている。係止部7b,7bは固定シャフト7の
側面部に横方向に連続する溝状に形成されている。
7aが水平に突設され、下端部には係止部7b,7bが
形成されている。係止部7b,7bは固定シャフト7の
側面部に横方向に連続する溝状に形成されている。
【0012】引き寄せシリンダー8は円筒形に形成さ
れ、その側壁部に固定シャフト7の係止部7a,7aが
係合可能な係合溝8aが形成されている。
れ、その側壁部に固定シャフト7の係止部7a,7aが
係合可能な係合溝8aが形成されている。
【0013】そして、固定シャフト7は接合金具6の底
板部6aの取付孔6bより軒桁1と柱3の上端部に連続
して形成された縦孔4に通して立て込まれている。
板部6aの取付孔6bより軒桁1と柱3の上端部に連続
して形成された縦孔4に通して立て込まれている。
【0014】また、固定シャフト7下端の係止部7a,
7aは横孔5内に突出し、固定プレート7aのコーナ部
は、接合金具6が回転してしまわないように左右スリッ
ト6e,6eに係合されている。
7aは横孔5内に突出し、固定プレート7aのコーナ部
は、接合金具6が回転してしまわないように左右スリッ
ト6e,6eに係合されている。
【0015】引き寄せシリンダー8は柱3の横孔5に挿
入され、かつ係合溝8aが固定シャフト7 の係止部7
b,7bに引っ掛けられていることで、固定シャフト7
は縦孔4から抜けないように固定されている(図6,図
8〜10参照) 。こうして、接合金具6は軒桁1の接合
部に固定されている。
入され、かつ係合溝8aが固定シャフト7 の係止部7
b,7bに引っ掛けられていることで、固定シャフト7
は縦孔4から抜けないように固定されている(図6,図
8〜10参照) 。こうして、接合金具6は軒桁1の接合
部に固定されている。
【0016】こうして取り付けられた接合金具6の左右
側壁部6c,6c間に隅木2が設置されている。そし
て、接合金具6の左右側壁部6c,6cの取付孔6d,
6dとこの取付孔6d,6dに対応して形成された左右
側壁6c,6cの貫通孔に締付ボルト10が締め付けら
れている。こうして、軒桁1と隅木2が接合されてい
る。
側壁部6c,6c間に隅木2が設置されている。そし
て、接合金具6の左右側壁部6c,6cの取付孔6d,
6dとこの取付孔6d,6dに対応して形成された左右
側壁6c,6cの貫通孔に締付ボルト10が締め付けら
れている。こうして、軒桁1と隅木2が接合されてい
る。
【0017】
【発明の効果】この発明は、以上説明した通りであり、
特に桁または母屋の上に、真上に開口する断面略溝形状
の接合金具を取り付け、この接合金具の左右側壁部間に
隅木を載せ、この左右側壁部と隅木とをボルト止めまた
は釘止めしてあるため、仕口部の加工を単純化して接合
部の精度向上を図ることができる。
特に桁または母屋の上に、真上に開口する断面略溝形状
の接合金具を取り付け、この接合金具の左右側壁部間に
隅木を載せ、この左右側壁部と隅木とをボルト止めまた
は釘止めしてあるため、仕口部の加工を単純化して接合
部の精度向上を図ることができる。
【0018】また、接合金具とボルトまたは釘を使用す
ることにより、確実な接合を可能にして品質の向上を図
ることができる。
ることにより、確実な接合を可能にして品質の向上を図
ることができる。
【図1】隅木と桁との接合部の構造を示す分解斜視図で
ある。
ある。
【図2】隅木と桁との接合部の構造を示す分解斜視図で
ある。
ある。
【図3】隅木と桁との接合部の構造を示す斜視図であ
る。
る。
【図4】接合金具の斜視図である。
【図5】引き寄せシリンダーの斜視図である。
【図6】引き寄せシリンダーの取付方法を示す分解斜視
図である。
図である。
【図7】引き寄せシリンダーの斜視図である。
【図8】引き寄せシリンダーと連結シャフトとの連結状
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
【図9】引き寄せシリンダーと連結シャフトとの連結前
の状態を示す断面図である。
の状態を示す断面図である。
【図10】引き寄せシリンダーと連結シャフトとの連結
前の状態を示す断面図である。
前の状態を示す断面図である。
【図11】従来の隅木の接合部を示す斜視図である。
【図12】従来の隅木の接合部を示す斜視図である。
1…軒桁(桁または母屋)、2…隅木、3…柱(または
束)4…縦孔、5…横孔、6…接合金具、7…固定シャ
フト、8…引き寄せシリンダー、6a…底板部、6b…
取付孔、6c…側壁部、6d…取付孔、6e…スリッ
ト、7a…固定プレート、7b…係止部、8a…係合
溝、10…取付ボルト。
束)4…縦孔、5…横孔、6…接合金具、7…固定シャ
フト、8…引き寄せシリンダー、6a…底板部、6b…
取付孔、6c…側壁部、6d…取付孔、6e…スリッ
ト、7a…固定プレート、7b…係止部、8a…係合
溝、10…取付ボルト。
Claims (1)
- 【請求項1】 桁または母屋の上に隅木を接合金具によ
って接合する桁または母屋と隅木との接合部構造におい
て、底板部と左右側壁部とから真上に開口する断面略溝
状をなし、前記左右側壁部の下端部にスリットを、前記
底板部の略中央に取付孔をそれぞれ有する接合金具を桁
の上に、コーナ部が前記スリットに係合する固定プレー
トを上端部に有しかつ前記取付孔から前記桁または母屋
に形成された縦孔に挿通される固定シャフトによって取
り付け、前記接合金具の左右側壁間に隅木を載せ、この
左右側壁部と隅木とをボルト止めまたは釘止めしてなる
ことを特徴とする桁または母屋と隅木との接合部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3131184A JP3051200B2 (ja) | 1991-06-03 | 1991-06-03 | 桁または母屋と隅木との接合部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3131184A JP3051200B2 (ja) | 1991-06-03 | 1991-06-03 | 桁または母屋と隅木との接合部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04357236A JPH04357236A (ja) | 1992-12-10 |
JP3051200B2 true JP3051200B2 (ja) | 2000-06-12 |
Family
ID=15051984
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3131184A Expired - Fee Related JP3051200B2 (ja) | 1991-06-03 | 1991-06-03 | 桁または母屋と隅木との接合部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3051200B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8594768B2 (en) | 2004-11-01 | 2013-11-26 | Michael J. Phillips | Surgical system with clips for identifying the orientation of a tissue sample |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114922457B (zh) * | 2022-05-07 | 2023-07-25 | 龙德建设有限公司 | 一种古建木梁柱卯榫节点加固结构及施工方法 |
-
1991
- 1991-06-03 JP JP3131184A patent/JP3051200B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8594768B2 (en) | 2004-11-01 | 2013-11-26 | Michael J. Phillips | Surgical system with clips for identifying the orientation of a tissue sample |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04357236A (ja) | 1992-12-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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