JP3049771U - ウォーターベッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部圧力による内部の急激な水流を緩和させ
られ、また左右で別個に硬度、温度調整可能なダブルベ
ッド形態のウォーターベッド。 【解決手段】 注水床体内に設けられた隔片引き条に複
数の通水孔と、円形孔と通気孔が設けられ、別に一つの
空気栓を有し複数の縦向きに配列された気嚢管条に連結
された一つの気嚢室が設けられ、該気嚢管条が上記複数
の隔片引き条の円形孔に通されて固定され上記空気栓よ
り空気を各気嚢管条に注入できるようにしてあり、隔片
引き条に設けられた通水孔により外的圧力により注水床
体内に発生した水流を分散させてウォーターベッドの揺
動を消滅させると共に、気嚢管条に注入される空気の量
に注水床体内の水量の配分を調整することで、注水床体
の硬度と浮力効果を調整できるようにしてある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種のウォーターベッドの構造に関し、さらに詳しくは、一種の、水 位を安定させ、内部水流の急激な移動による衝撃を解消する構造を有するものに 関する。

【０００２】

【従来の技術】

現在、一般の、高周波溶接で形成されて、空気を封入した空気保護縁を有する ウォーターベッドは、その本体が瞬間的に圧迫を受けると水流が急激に移動して その衝撃により高周波熱溶接された部分が破裂して漏水を起こしたり、マットレ ス内の水が空気保護縁に流入した後に漏水を起こすことがあり、また、このよう なウォーターベッドの本体はその硬度の調整幅が有限で、また安定性に欠けてい た。さらに周知のウォーターベッドは、空気保護縁の有無に係わらず、その本体 周囲が楕円形を呈して柔らかく、ベッドの外観が悪いだけでなく、人がベッドか ら滑り落ちて怪我をしやすかった。さらに、床がひどく揺れるために睡眠が妨げ られることがあった。また、周知のダブル（二人用）のウォーターベッドは本体 内に注入された水が相互に流通して両側位置で同じ温度と硬度となるため、その 上に寝る二人の人にとって快適であるベッドの温度と硬度が習慣的に異なると、 いずれの人も快適に寝ることができなくなり、使用上、不便であった。同時に、 一方の人が動くとベッド全体が揺れるためにもう一人の人の睡眠を妨害した。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記周知のウォーターベッドの有する欠点を解決すべくなさたもの である。具体的には、本考案は、ウォーターベッドにあって、その注水床体内に 設けた横向きの複数の隔片引き条により、注水床体の長手方向の急速な水流を有 効に阻止できるようにし、同時に、各一つの隔片引き条に複数の穿孔を設けて、 僅かな水に該穿孔を通過させることで水流の圧力を解消し、こうして水流を縦横 方向に分配することで、緩衝を行い、注水床体に瞬間的に加えられる重圧の発生 する注水床体内水圧の緩衝を行い、注水床体の状態を安定した状態に維持し、急 速水流の衝突により発生する高周波溶接線条の破裂を防止して、周知のウォータ ーベッドに勝る強固さと耐久性を達成することを課題としている。

【０００４】 本考案はさらに、ウォーターベッドにあって、注水床体内に複数の気嚢管条を 設けて、これら気嚢管条に前述の各横向きの隔片引き条を貫通させ、その一端の 気嚢室上に空気栓を設けて、該空気栓を注水床体に空気を注入して注水床体の硬 度調整をするのに用い、それにより体重、体形の使用者に合わせて注水床体が、 人体に密着し且つ平均的に人体が仰臥或いは側臥する時に人体のベッドに面する どの部分にも密着して人体工学に符合した人体に対して完全な支持と休息の効果 を提供できるようにすることを課題としている。

【０００５】 本考案はさらにまた、ウォーターベッドにあって、前述の複数の横向きの隔片 引き条を特殊な四辺高周波溶接により製作することで、注水床体の床周囲を充実 したものとなすことを課題としている。

【０００６】 本考案はさらに、ウォーターベッドにあって、伝統的な一体型のダブル（二人 用）形態を提供すると共に、左右のシングル形態を組み合わせてダブルベッドと して使用できるようにし、それにより二人が一つのウォーターベッドに寝る場合 に、ウォーターベッドを各個人が必要な温度、硬度に調整して完全な睡眠と休息 及び脊椎保護の効果を得られるようにすることを課題としている。

【０００７】 本考案はさらに、ウォーターベッドを長期に使用して自然に老化した場合に、 万一、高周波溶接線条部分が老化により破裂して漏水を生じても、水がベッドカ バー外に漏出して床や絨毯などを濡らして損害を与えることがないように、注水 床体全体をベッドカバーで安全に保護し、また、ベッドカバーの左右両辺のヘッ ドとフット部分に、注水床体交換のための長方形の開口を設けて、左右の注水床 体を単独で随時交換できるようにすることを課題としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、水位を安定させられ内部の水流の激突を有効に消滅させら れるようにしたウォーターベッドとされて、ベッドカバー内に二つの注水床体が 組み合わされ、各注水床体内に横向きに配列された複数の隔片引き条が設けられ 、該隔片引き条がポリ塩化ビニルで製造されてその周囲が高周波熱溶接で注水床 体の内周に接合され、該隔片引き条に複数の通水孔と、円形孔と通気孔が設けら れ、別に一つの空気栓を有し複数の縦向きに配列された気嚢管条に連結された一 つの気嚢室が設けられ、該気嚢管条が上記複数の隔片引き条の円形孔に通されて 固定され上記空気栓より空気を各気嚢管条に注入できるようにしてあり、隔片引 き条に設けられた通水孔により外的圧力により注水床体内に発生した水流を分散 させてウォーターベッドの揺動を消滅させると共に、気嚢管条に注入される空気 の量に注水床体内の水量の配分を調整することで、注水床体の硬度と浮力効果を 調整できるようにしてあり、以上の構成からなるウォーターベッドとしている。

【０００９】 請求項２の考案は、二つの注水床体間に長条状の長方形のスポンジ或いは気嚢 或いはその他の断熱材が設けられ、二つの注水床体の温度調節を個々に行うこと ができるようにしてあることを特徴とする、請求項１に記載のウォーターベッド としている。

【００１０】 請求項３の考案は、注水床体の左右端部にスポンジ、気嚢或いはその他の適当 な材料が組み合わされてウォーターベッドがより堅実なものとされていることを 特徴とする、請求項１に記載のウォーターベッドとしている。

【００１１】 請求項４の考案は、ウォーターベッドのベッドカバー上面の前部と後部それぞ れに、内部の注水床体の出し入れに利用される長方形開口が設けられたことを特 徴とする、請求項１に記載のウォーターベッドとしている。

【００１２】 請求項５の考案は、ウォーターベッドの前面と後面に長方形のスポンジ或いは 気嚢或いはその他の材料が加えられてベッド周囲が堅実な状態に保持されるよう にしてあることを特徴とする、請求項１に記載のウォーターベッドとしている。

【００１３】

【考案の実施の形態】

図１、２を参照されたい。本考案のウォーターベッドは、ベッドカバー１０に 二つの注水床体２０が組み合わされて一体とされた堅実なダブルベッド形態を有 し、二つの注水床体２０間には長条状の長方形スポンジ或いは気嚢３０或いはそ の他の断熱材料が設けられて、二つの注水床体２０の温度を別個に調整できるよ うにしてあり、並びにウォーターベッドの左右両側に他の部材をなにも配置しな くとも、全体が充実し堅実な直方体を呈するものとされ、並びに異なる市場或い は地区による特別な需要に応じてスポンジ、気嚢或いはその他の適当な材料を組 合せることで端部形状をさらに整った堅実なものとして座っても滑り落ちないも のとすることができる。また長方形のスポンジ或いは気嚢４０或いはその他の適 当な材料を補助のために設置可能である。またベッドカバー１０上面の長手方向 にある前部と後部に長方形開口１１が設けられ、長方形開口１１は長方形の三辺 を裁断して一辺を残してベッドカバー１０と相互に連接するようにして形成され 、開閉自在な可動蓋状を呈し、ウォーターベッドの外観の美しさを保持するほか 、注水床体２０の取外し或いは交換に便利なものとされ、必要時には左右の注水 床体２０を単独で随時交換できる。また、注水床体２０にあって、前述の長方形 開口１１に対応する部分に注水栓２０と空気栓２２が設けられている。

【００１４】 図３、４に示されるように、注水床体２０が瞬間的に受ける圧力により内部に 発生する水流圧力を制御するために、本考案では横向きに配列された複数の隔片 引き条２３が設計されている。該隔片引き条２３の適当な位置に複数の通水孔２ ３１、通気孔２３２及び円形孔２３３が設けられ、並びに高周波熱溶接方式で隔 片引き条２３の周囲が注水床体２０の内周に接合され、それにより注水床体２０ の周囲が堅実且つ直方体の外形を有するものとされ、横向きに配列された隔片引 き条２３が注水床体２０内に発生する水圧を緩和する。即ち、隔片引き条２３に あけられた複数の通水孔２３１が注水床体２０内に発生する水流を適度に分ける 。本考案ではこの構造により、非常に有効に外的圧力を受けることによるウォー ターベッドの揺動現象を軽減し、並びに高周波熱溶接部分の破裂とそれによる漏 水の危険を回避できる。また、通気孔２３２はウォーターベッドに注水する時に 注水床体２０に進入した空気を速やかに排出できるように設けられ、注水時に水 が順調に注水床体２０内を流通するように通水孔２３４が設けられている。注水 床体２０内にはまた複数の縦向き（長手方向）の気嚢管条２４が設けられ、各気 嚢管条２４は一つの気嚢室２５に結合し、並びにそれぞれが隔片引き条２３に設 けられた対応する円形孔２３３を貫通してしっかりと位置決めされている。前述 の空気栓２２は気嚢室２５上に設けられている。

【００１５】 また、本考案のウォーターベッドは使用者の体形に応じた人体工学に符合する 使用効果を提供できるように随意に硬度調整できるようにしてある。即ち、空気 栓２２より空気を気嚢室２５に注入し、並びに各気嚢管条２４にそれぞれ流入さ せるが、その注入する空気の量を注水床体２０内の水量に組み合わせることで、 容易に注水床体２０の硬度と浮力効果を調整して個別の使用者の必要に応じるこ とができるようにしてある。

【００１６】

【考案の効果】

本考案のウォーターベッドは、ダブルベッド形態を呈し、ベッドの左右で異な る硬度、温度に調整でき、また外部圧力による内部水流の急激な移動を分散させ るようにしてあり、揺動が軽減されて使用して快適であるほか、破裂、及び破裂 による漏水が防止され、非常に実用的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のウォーターベッドの外観斜視図であ
る。

【図２】図１の底面図であり、注水床体とベッドカバー
の組合せ状態を示す。

【図３】本考案中の注水床体の斜視図である。

【図４】図２の分解斜視図である。

【符号の説明】

１０ ベッドカバー １１ 長方形開口 ２０ 注水床体 ２１ 注水栓 ２２ 空気栓 ２３ 隔片引き条 ２３１ 通水孔 ２３２ 通気孔 ２３３ 円形孔 ２３４ 通水孔 ２４ 気嚢管条 ２５ 気嚢室 ３０ スポンジ或いは気嚢 ４０ スポンジ或いは気嚢

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 水位を安定させられ内部の水流の激突を
   有効に消滅させられるようにしたウォーターベッドとさ
   れて、ベッドカバー内に二つの注水床体が組み合わさ
   れ、各注水床体内に横向きに配列された複数の隔片引き
   条が設けられ、該隔片引き条がポリ塩化ビニルで製造さ
   れてその周囲が高周波熱溶接で注水床体の内周に接合さ
   れ、該隔片引き条に複数の通水孔と、円形孔と通気孔が
   設けられ、別に一つの空気栓を有し複数の縦向きに配列
   された気嚢管条に連結された一つの気嚢室が設けられ、
   該気嚢管条が上記複数の隔片引き条の円形孔に通されて
   固定され上記空気栓より空気を各気嚢管条に注入できる
   ようにしてあり、隔片引き条に設けられた通水孔により
   外的圧力により注水床体内に発生した水流を分散させて
   ウォーターベッドの揺動を消滅させると共に、気嚢管条
   に注入される空気の量に注水床体内の水量の配分を調整
   することで、注水床体の硬度と浮力効果を調整できるよ
   うにしてあり、以上の構成からなるウォーターベッド。
2. 【請求項２】 二つの注水床体間に長条状の長方形のス
   ポンジ或いは気嚢或いはその他の断熱材が設けられ、二
   つの注水床体の温度調節を個々に行うことができるよう
   にしてあることを特徴とする、請求項１に記載のウォー
   ターベッド。
3. 【請求項３】 注水床体の左右端部にスポンジ、気嚢或
   いはその他の適当な材料が組み合わされてウォーターベ
   ッドがより堅実なものとされていることを特徴とする、
   請求項１に記載のウォーターベッド。
4. 【請求項４】 ウォーターベッドのベッドカバー上面の
   前部と後部それぞれに、内部の注水床体の出し入れに利
   用される長方形開口が設けられたことを特徴とする、請
   求項１に記載のウォーターベッド。
5. 【請求項５】 ウォーターベッドの前面と後面に長方形
   のスポンジ或いは気嚢或いはその他の材料が加えられて
   ベッド周囲が堅実な状態に保持されるようにしてあるこ
   とを特徴とする、請求項１に記載のウォーターベッド。