JP3049627B2 - 複合工作機械 - Google Patents

複合工作機械

Info

Publication number
JP3049627B2
JP3049627B2 JP5253596A JP25359693A JP3049627B2 JP 3049627 B2 JP3049627 B2 JP 3049627B2 JP 5253596 A JP5253596 A JP 5253596A JP 25359693 A JP25359693 A JP 25359693A JP 3049627 B2 JP3049627 B2 JP 3049627B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
manual
feed
axis
arc
tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5253596A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06206143A (ja
Inventor
堅一 大野
修 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Makino Milling Machine Co Ltd
Original Assignee
Makino Milling Machine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Makino Milling Machine Co Ltd filed Critical Makino Milling Machine Co Ltd
Priority to JP5253596A priority Critical patent/JP3049627B2/ja
Publication of JPH06206143A publication Critical patent/JPH06206143A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3049627B2 publication Critical patent/JP3049627B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Numerical Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はNCモードと手動モード
とを適宜選択してワークを加工可能にした複合工作機械
に関する。
【0002】
【従来の技術】マシニングセンタ等の数値制御工作機械
は、NCプログラムに従い、主軸に装着された工具とテ
ーブルに固定されたワークとの間に相対的な送りを与え
てワークを所望形状に自動的に加工するものである。N
Cプログラムは予めプログラマにより作成され、紙テー
プやメモリなどの記憶媒体を介してNC装置に入力さ
れ、NC装置は、内部でこのNCプログラムデータを解
読、補間演算し、X,Y,Z軸などの各送りモータを駆
動する。
【0003】マシニングセンタの本来の使い方は、上記
のようなNCプログラムによる自動運転であるが、この
ような自動運転を開始するまでの段取り作業や、保守作
業を行うために手動運転もできるようになっている。す
なわち手動パルス発生器を回すことにより、手動で所望
の送り軸をX,Y,Zの各送り軸と平行に送り動作させ
ることは可能である。
【0004】一方特開平2−124247号公報には、
NCプログラムによる本来のNC自動加工に加え、手動
のスイッチ操作、ハンドル操作、データ設定等により、
X,Y,Z軸の移動範囲、斜線送りの角度、円弧送りの
中心位置等を入力し、種々の加工を行えるようにしたN
C工作機械が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、マシニングセン
タで加工するワークは多品種少量生産化している。大部
分の加工は同じであるが、ある部分の加工だけワーク1
点1点異なるといったケースが多々ある。この様な場
合、NCプログラムを全種類作成するのは手間と費用が
かかる。したがって全ワークに共通な大部分の加工はN
C自動運転で行い、各ワークで異なる部分だけは手動運
転で行いたいという要望がある。
【0006】また、金型のように三次元曲面で構成され
るワークを加工する場合、三次元形状の仕上げ加工はN
C自動運転で行わなければならないが、荒取り加工は、
荒取り加工用のNCプログラムを作らなくても済む手動
運転で行う方が加工能率の良いことが多い。従って日中
の有人時間帯は、主に荒取り加工を行い、同一のマシニ
ングセンタでワークの段取り替えなしに夜間はNC自動
運転により仕上げ加工を行いたいという要望もある。
【0007】更に、NC自動加工を行った後、若干の修
正加工を手動運転にて施したいという要望もある。
【0008】これらの要望にワークの段取り替えなしに
応えるためには、斜線加工や円弧加工を手動で行えるN
C工作機械やマシニングセンタが必要である。この機能
を備えたものが前述の特開平2−124247号公報に
記載のNC工作機械であるが、数値入力等の操作が複雑
で習熟が必要である。例えば、X,Y,Z軸の移動量や
位置、斜線動作の角度等の数値を入力する場合、操作盤
上の英数字キーを一々押さなければならず、誤入力時に
はクリアキーでリセットし再入力などを行う等、操作は
かなり面倒である。前述のような各要望に応えるにはか
えって逆効果のことがあった。
【0009】そこで本発明の目的は、NC自動運転機能
に加えて、工具またはワークの斜線動作や円弧動作を手
動ハンドル操作で行える手動運転機能を併せ持つ複合工
作機械を提供することである。更に、この斜線動作や円
弧動作等の設定を誤入力なく簡単に行うことができ、か
つ手動ハンドルの操作性を向上させた複合工作機械を提
供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、下記のように構成されている。 (1) NC装置による自動送りおよびハンドル操作に
よる手動送りによってX,YおよびZ軸の各送り軸の送
りモータを制御し、工具とワークとを相対的に移動させ
て種々の加工を行う複合工作機械において、通常のNC
機能によって送り軸の移動を行うNCモードと、手動ハ
ンドルの操作によって送り軸の移動を行う手動モードと
を選択するモード選択スイッチと、パルス発生器を内蔵
し、送り軸の移動を手動操作によって行わせる少なくと
も2つの手動ハンドルと、X,YおよびZ軸の各送り軸
に平行な移動を行う通常動作と、前記各送り軸に平行で
ない設定した斜線に沿って移動を行う斜線動作と、前記
各送り軸の合成移動による円弧に沿って移動を行う円弧
動作とを選択することができる動作選択スイッチと、前
記動作選択スイッチで選択した所望の前記動作の前記各
送り軸の移動を前記手動ハンドルの操作によって行う手
動送り制御部とを具備し、前記手動送り制御部は、前記
動作選択スイッチで斜線動作を選択した場合、前記少な
くとも2つの手動ハンドルのうちの1つの手動ハンドル
を操作したとき工具またはワークの移動が設定した斜線
に沿った方向に移動し、他の1つの手動ハンドルを操作
したとき工具またはワークの移動が設定した斜線と直角
の方向に移動するように前記各送り軸のモータを制御す
る複合工作機械。
【0011】(2) NC装置による自動送りおよびハ
ンドル操作による手動送りによってX,YおよびZ軸の
各送り軸の送りモータを制御し、工具とワークとを相対
的に移動させて種々の加工を行う複合工作機械におい
て、通常のNC機能によって送り軸の移動を行うNCモ
ードと、手動ハンドルの操作によって送り軸の移動を行
う手動モードとを選択するモード選択スイッチと、パル
ス発生器を内蔵し、送り軸の移動を手動操作によって行
わせる少なくとも2つの手動ハンドルと、X,Yおよび
Z軸の各送り軸に平行な移動を行う通常動作と、前記各
送り軸に平行でない設定した斜線に沿って移動を行う斜
線動作と、前記各送り軸の合成移動による円弧に沿って
移動を行う円弧動作とを選択することができる動作選択
スイッチと、前記動作選択スイッチで選択した所望の前
記動作の前記各送り軸の移動を前記手動ハンドルの操作
によって行う手動送り制御部とを具備し、前記手動送り
制御部は、前記動作選択スイッチで円弧動作を選択した
場合、前記少なくとも2つの手動ハンドルのうちの1つ
の手動ハンドルを操作したとき工具またはワークの移動
が設定した円弧中心を中心とする円弧に沿った方向に移
動し、他の1つの手動ハンドルを操作したとき工具また
はワークの移動が設定した円弧の法線の方向に移動する
ように前記各送り軸のモータを制御する複合工作機械。
【0012】(3) 前記少なくとも2つの手動ハンド
ルは、X軸用またはZ軸用の選択が可能な第1手動ハン
ドルと、Y軸用またはZ軸用の選択が可能な第2手動ハ
ンドルとの2つの手動ハンドルでなり、前記動作選択ス
イッチで斜線動作を選択した場合、前記第1手動ハンド
ルまたは第2手動ハンドルを操作したとき工具またはワ
ークの移動が設定した斜線に沿った方向に移動し、前記
第2手動ハンドルまたは第1手動ハンドルを操作したと
き工具またはワークの移動が設定した斜線と直角の方向
に移動するように構成した上記(1)に記載の複合工作
機械。 (4) 前記少なくとも2つの手動ハンドルは、X軸用
またはZ軸用の選択が可能な第1手動ハンドルと、Y軸
用またはZ軸用の選択が可能な第2手動ハンドルとの2
つの手動ハンドルでなり、前記動作選択スイッチで円弧
動作を選択した場合、前記第1手動ハンドルまたは第2
手動ハンドルを操作したとき工具またはワークの移動が
設定した円弧中心を中心とする円弧に沿った方向に移動
し、前記第2手動ハンドルまたは第1手動ハンドルを操
作したとき工具またはワークの移動が設定した円弧の法
線の方向に移動するようにした上記(2)に記載の複合
工作機械。 (5) 前記少なくとも2つの手動ハンドルは、ワーク
の加工状態を監視しながら操作できるよう可搬形に構成
された上記(1)から(4)のいずれか1項に記載の複
合工作機械。 (6) 前記各送り軸の移動の機械位置を読取り、位置
データを送出する位置読取り手段と、前記位置読取り手
段で読取った機械位置の位置データを確定する位置設定
スイッチと、前記機械位置の位置データを記憶する記憶
手段と、をさらに具備した上記(1)から(5)のいず
れか1項に記載の複合工作機械。
【0013】(7) 前記各送り軸の移動の機械位置を
読取り、位置データを送出する位置読取り手段と、前記
位置読取り手段で読取った機械位置の位置データを確定
する位置設定スイッチと、前記機械位置の位置データを
記憶する記憶手段とをさらに具備し、前記手動送り制御
部は、前記斜線動作を設定する場合において、前記手動
ハンドルの操作により工具を所望の第1の位置および第
2の位置に移動し、それぞれ前記位置設定スイッチの操
作により該第1の位置データと第2の位置データを前記
記憶手段に記憶し、該記憶した両者の位置データから前
記斜線の角度を算出するようにした上記(1)または
(3)に記載の複合工作機械。 (8) 前記各送り軸の移動の機械位置を読取り、位置
データを送出する位置読取り手段と、前記位置読取り手
段で読取った機械位置の位置データを確定する位置設定
スイッチと、前記機械位置の位置データを記憶する記憶
手段とをさらに具備し、前記手動送り制御部は、前記円
弧動作を設定する場合において、前記手動ハンドルの操
作により工具を円弧中心となる所望の位置に移動し、前
記位置設定スイッチの操作により前記所望の位置を前記
円弧動作の円弧中心として設定し、該円弧中心と移動さ
せたその工具の位置との距離を半径として円弧を描くよ
うに工具またはワークを移動させるようにした上記
(2)または(4)に記載の複合工作機械。 (9) 前記各送り軸の移動の機械位置を読取り、位置
データを送出する位置読取り手段と、前記位置読取り手
段で読取った機械位置の位置データを確定し、前記各送
り軸の移動の動作範囲を制限する制限方向設定スイッチ
と、前記機械位置の位置データを記憶する記憶手段と、
をさらに具備した上記(1)から(5)のいずれか1項
に記載の複合工作機械。 (10) 前記手動送り制御部は、前記動作範囲を制限
する場合において、前記 手動ハンドルの操作により工具
を動作範囲を規定したい所望の位置に移動し、前記制限
方向設定スイッチの操作により該位置データを前記記憶
手段に 記憶し、工具またはワークの移動の動作範囲を設
定するようにした上記(9)に記載の複合工作機械。 (11) 前記斜線動作または円弧動作において、設定
すべき位置データ、角度データ、半径データ等の数値を
入力するパルス発生器付きの数値設定ダイヤルと、前記
数値設定ダイヤルの回転量に対応したパルス数を計数す
るカウンタと、をさらに具備した上記(1)から(1
0)のいずれか1項に記載の複合工作機械。
【0014】
【作用】本発明において、モード選択スイッチをNCモ
ードにすれば、NCプログラムによる通常のNC自動運
転が行える。モード選択スイッチを手動モードにすれば
手動ハンドル操作による工具またはワークの送り動作が
可能となる。この送り動作は通常動作、斜線動作および
円弧動作の少なくとも3種類あり、動作選択スイッチで
選択する。通常動作を選択すると手動ハンドル操作によ
って工具またはワークはX,Y,Z軸の各方向と平行に
移動する。斜線動作を選択すると1つの手動ハンドル操
作によって工具またはワークは設定した斜線に沿った方
向へ移動し、他の1つの手動ハンドル操作によって該斜
線と直交した方向へ移動する。円弧動作を選択すると1
つの手動ハンドル操作によって工具またはワークは設定
した円弧中心を中心とする円弧に沿った方向へ移動し、
他の1つの手動ハンドル操作によって該円弧の法線方向
に移動する。このようにして、手動ハンドルの回転方向
に対応した方向に工具またはワークの移動が行われ、ま
た手動ハンドルの回転速度に応じた移動速度で移動が行
われる。そして、ワークにNC自動加工を施した後、ワ
ークの段取り替えなしに同じ工作機械で斜線や円弧を含
んだ手動加工を施すことができる。
【0015】また、手動ハンドルを可搬形の操作箱に設
け、ワーク近傍に置き、加工状況を見ながら手動ハンド
ル操作を行うことができる。
【0016】また、斜線動作の角度、円弧動作の中心位
置等の数値を、数値設定ダイヤルを適宜回すことにより
入力、設定し、各種数値入力、設定操作を容易にしてい
る。
【0017】更に、各送り軸の機械位置の位置データを
位置設定スイッチで確定して入力する方法を採用すると
数値設定作業が誤りなく、かつ簡単に行える。また制限
方向設定スイッチで各送り軸の動作範囲が容易に設定で
き、手動加工の削り過ぎや、機械の衝突などの心配なし
に安全に、誤動作なく手動ハンドル操作が行える。
【0018】
【実施例】次に本発明の実施例を図面を参照しながら説
明する。図1は本発明に係る横形の複合工作機械の一実
施例を示す外観図、図2は機械操作装置の外観図、図3
は本発明に係る複合工作機械の構成ブロック図、図4は
可搬形の手動ハンドル操作部の拡大図であり、(a)は
3つの手動ハンドルを有した例、(b)は2つの手動ハ
ンドルを有した例である。
【0019】ベッド1上の左方にはテーブル2が紙面に
垂直なX軸方向に移動可能に設けられ、テーブル2上に
は、イケール3を介してワーク14が取付けられる。一
方ベッド1上の右方にはコラム7が左右方向、すなわち
Z軸方向に移動可能に設けられ、コラム7のテーブル側
には主軸頭8が上下のY軸方向に移動可能に設けられて
いる。主軸頭8には水平方向に回転主軸9が軸承されて
おり、その先端に工具12を装着している。テーブル
2,主軸頭8,コラム7をそれぞれX軸,Y軸,Z軸方
向に移動させる送りモータが78,79,80である。
【0020】ベッド1の右方手前側には機械制御装置3
0が設けられ、その中にNC装置、機械制御部および手
動送り制御部が装填されている。機械制御装置30の前
面には機械操作装置31が設けられ、後述する種々の操
作機器が取付けられている。更にX,Y,Z軸の各送り
軸には機械の位置を読取るX軸スケール32,Y軸スケ
ール33,Z軸スケール34が取付けられ、同スケール
からの読取り出力によって機械の位置を機械操作装置3
1内の表示部35に表示できるようになっている。この
X軸スケール32,Y軸スケール33,Z軸スケール3
4に替え、X軸送りモータ78,Y軸送りモータ79,
Z軸送りモータ80に内蔵された位置読取り用のロータ
リエンコーダを採用しても良い。
【0021】可搬形の手動ハンドル操作部20には、X
軸手動ハンドル4,Y軸手動ハンドル5,Z軸手動ハン
ドル6が設けられている。各手動ハンドルにはパルス発
生器が内蔵されており、回転量と回転速度に応じた信号
を出力するようになっている。この手動ハンドル操作部
20は機械制御装置30との間をケーブル26で接続さ
れており、任意の位置へ持ち運べ、その位置で操作する
ことができる。
【0022】図2に図示の如く、機械操作装置31に
は、電源ONスイッチ36,電源OFFスイッチ37,
表示部35,モード選択スイッチ38,動作選択スイッ
チ40,数値設定ダイヤル41,数値設定スイッチ4
2,主軸速度設定ダイヤル43,主軸回転ONスイッチ
44,主軸回転OFFスイッチ45,位置設定スイッチ
46,後述のそれぞれの目的の制限方向設定スイッチ群
47,X軸手動連続送りスイッチ22,Y軸手動連続送
りスイッチ23,Z軸手動連続送りスイッチ24,送り
速度設定ダイヤル21,非常停止スイッチ25および周
知のNC機能用の各種スイッチ類が設けられている。数
値設定ダイヤル41はパルス発生器を内蔵し、X,Y,
Z軸の移動量、斜線動作の角度、円弧動作の中心位置等
の数値を入力、設定する場合に用いる回転式の入力手段
である。
【0023】次に図3の構成ブロック図を説明する。前
記機械操作装置31に機械操作部70と表示部35が組
込まれ、前記機械制御装置30に機械制御部72と手動
送り制御部73とNC装置81が組込まれている。手動
ハンドル操作部20には、X軸手動ハンドル4,Y軸手
動ハンドル5,Z軸手動ハンドル6が設けられている。
それぞれの手動ハンドルには図示していないパルス発生
器が内蔵されており、手動ハンドル4,5,6の操作に
応じて各軸の送りモータ78,79,80を駆動可能に
なっている。
【0024】機械本体77は主軸モータ13,X軸送り
モータ78,Y軸送りモータ79,Z軸送りモータ80
を包含し、更に各送り軸の機械位置を読取る各軸のスケ
ール32,33,34を有している。
【0025】図4(a)はX,Y,Z軸の各手動ハンド
ル4,5,6を備えた可搬形の手動ハンドル操作部20
を示しており、左右の側面には持ち運び用の取手27,
28を具備し、上面には工作機械の所定場所に設けられ
たフックに引掛けるための掛金具29を具備している。
【0026】図4(b)はX,Z軸用の手動ハンドル5
0とY,Z軸用の手動ハンドル51の2つの手動ハンド
ルを有した可搬形の手動ハンドル操作部20を示してい
る。各手動ハンドル50,51の下には軸選択スイッチ
52,53が設けられ、それぞれ手動ハンドル50をX
軸用として作動させるのか、Z軸用として作動させるの
かの選択と、手動ハンドル51をY軸用として作動させ
るのか、Z軸用として作動させるのかの選択を可能にし
ている。手動ハンドル2個の方は、操作性が若干劣るが
よりコンパクト化できる。
【0027】次に図2および図3に示す本実施例の機能
および動作を説明する。図2において、モード選択スイ
ッチ38は、NCモードと手動モードとの選択を行うス
イッチである。「NC」を選択するとNCプログラムに
基づく周知のNC自動運転が行われる。この周知のNC
自動運転については詳しい説明を省略し、以下、「手
動」を選択した場合について詳しく説明する。
【0028】動作選択スイッチ40は、「通常」,「角
度」,「円弧」の動作選択が可能になっており、X,
Y,Z軸に平行な3軸の直線動作で加工を行う場合は、
動作選択スイッチ40を「通常」に選択する。X,Y,
Z軸の送り軸に平行でない傾斜した角度を有する斜線に
沿ってワークを加工したい場合は、動作選択スイッチ4
0を「角度」に選択する。更にX,Y,Z軸のいずれか
2軸あるいは3軸の合成運動による円弧動作でワークを
加工したい場合は、動作選択スイッチ40を「円弧」に
選択する。
【0029】動作選択スイッチ40で「通常」を選択し
た場合は、図3の実施例においては各軸の手動ハンドル
4,5,6を操作することにより、X,Y,Z軸に平行
な直線動作が手動ハンドルの回転方向および回転速度に
応じて行われる。また各軸について連続送りをかけたい
ときは、各軸の手動連続送りスイッチ22,23,24
の操作によって可能である。その時の送り速度は速度設
定ダイヤル21によって設定した所望の速度によって送
られる。
【0030】図3における手動送り制御部73は、機械
位置の情報等を記憶するメモリ74と、後述する斜線の
角度等を計算する演算部75と、各軸の手動ハンドルの
操作に応じて各軸の送りモータへ移動指令を発生する関
数発生器76とからなっている。
【0031】図10(a)に、この「通常」を選択した
ときの表示部35の画面表示例を示す。
【0032】移動量欄に、移動させたい目標位置のX,
Y,Z軸の座標を数値設定ダイヤル41によって入力、
設定する。これは数値設定ダイヤル41に内蔵されたパ
ルス発生器から発生するパルス数をアップダウンカウン
タ(図示せず)によって計数し、数値設定スイッチ42
を押した時の計数値を目標位置の座標値として手動送り
制御部73のメモリ74に記憶させることである。
【0033】このようにして目標位置の座標値を入力、
設定後に、手動ハンドル4,5または6を回すと現在位
置点aから目標位置(点b,cまたはd)へ向かって
X,Y,Z軸と平行に軸送りが開始され、目標位置に到
達すると送りが停止する。不用意に手動ハンドルを回し
過ぎても目標位置を越えて移動することはない。
【0034】なお、手動連続送りスイッチ22,23ま
たは24を用いて送ることもできる。この場合も、目標
位置で停止する。これらの送りは、手動送り制御部73
で制御されている。
【0035】図3の実施例において、動作選択スイッチ
40で「角度」を選択し、加工したい所望の角度を設定
する場合は、図2に示す数値設定ダイヤル41により所
望の角度値を入力し数値設定スイッチ42を押すと、数
値設定ダイヤル41に内蔵されたパルス発生器からパル
スが発生し、その数をアップダウンカウンタが計数し、
数値設定スイッチ42を押したときの計数結果が手動送
り制御部73内のメモリ74に、選んだ所望の角度とし
て記憶される。このときの表示部35の画面表示例を図
10(b)に示す。この表示面のθの欄に角度値を入
力、設定する。
【0036】また角度の設定は、図7に示す後述する別
の方法でも設定可能になっている。例えば本実施例で
は、図5に示す加工したい斜線AのX軸に対する角度B
が前記操作により設定される。動作選択スイッチ40を
「角度」に選択している場合、X軸手動ハンドル4を操
作すると工具12とワーク14の相対運動は斜線Aと平
行な方向、即ち矢印Cの方向に移動する。Y軸手動ハン
ドル5を操作すると斜線Aと直角な方向、即ち矢印Dの
方向に移動する。従って斜線加工の場合は切削送りをX
軸手動ハンドル4で行い、切込み送りをY軸手動ハンド
ル5で行うようになっている。
【0037】図10(b)の画面表示例において、現在
位置点aにおける矢印X+,X−はX軸手動ハンドルに
よる動きと方向を表示し、矢印Y+,Y−はY軸手動ハ
ンドルによる動きと方向を表示しており、作業者の視覚
に訴え、誤動作をなくし操作し易くしている。
【0038】動作選択スイッチ40で「円弧」を選択し
ている場合は、例えば図6に示すような円弧Fを加工で
きるようになる。図6において後述する方法で円弧中心
Eを設定し、X軸手動ハンドル4を操作すると工具12
とワーク14の相対移動は円弧Fと同じ中心をもつ円弧
に沿った方向、即ち矢印Gの方向に移動する。
【0039】Y軸手動ハンドル5を操作すると円弧Fの
法線方向、即ち矢印Hの方向に移動する。従って円弧加
工の場合は切削送りをX軸手動ハンドル4で行い、切込
み送りをY軸手動ハンドル5で行うようになっている。
【0040】図10(c)に、この「円弧」を選択した
ときの表示部35の画面表示例を示す。X0 ,Y0 ,Z
0 の欄に円弧中心の座標を数値設定ダイヤル41によっ
て入力、設定する。これは数値設定ダイヤル41に内蔵
されたパルス発生器から発生するパルス数をアップダウ
ンカウンタによって計数し、数値設定スイッチ42を押
した時の計数値を円弧動作の中心座標として手動送り制
御部73のメモリ74に記憶させることである。手動送
り制御部73の働きにより、この設定した座標値を中心
とした円弧運動を行うことができる。このとき、画面表
示例の図形にあるように、矢印X+,X−はX軸手動ハ
ンドルによる動きと方向を表示し、矢印Y+,Y−はY
軸手動ハンドルによる動きと方向を表示しており、作業
者の視覚に訴え、誤動作をなくし操作し易くしている。
【0041】次に、図7は斜線加工を行う場合の角度設
定の手順を示すフローチャートである。まず角度を設定
する場合は、動作選択スイッチ40を「角度」に選択す
る。
【0042】本実施例では角度設定の方法にはA,Bの
2種類がある。Aの方法は、数値設定ダイヤル41で直
接角度を指定する方法で、表示部35に表示された斜線
動作の画面を見ながら、前述したように数値設定ダイヤ
ル41を所望の角度値になるまで回して数値設定スイッ
チ42をONすると所望の角度が設定でき、手動送り制
御部73内のメモリ74に、その角度値を記憶する。
【0043】Bの方法は、2点を指定して角度を計算す
る方法で、各軸の手動ハンドル4,5の操作で工具12
を図5に示す、ある点P1 へ移動し、図2に示す位置設
定スイッチ46をONする。次に手動ハンドル4,5の
操作で工具12をある点P2へ移動し、位置設定スイッ
チ46をONする。この時機械本体に取付けてある各軸
のスケール32,33,34によって各軸の機械位置が
読取られ、そのデータが手動送り制御部73内の演算部
75に送られ、その2点の位置データから斜線の角度値
が計算され、メモリ74に角度値が記憶される。斜線の
角度値が記憶されると、手動送り制御部73は工具又は
ワークを、その斜線に沿う角度で移動するように送りモ
ータを制御する。
【0044】また、図10(b)の画面表示例におい
て、角度の値を入力するθの欄に入力せず、XおよびY
の欄に、Bの方法で説明した2点間の距離のX成分値お
よびY成分値を数値設定ダイヤル41および数値設定ス
イッチ42によって入力、設定してもよい。
【0045】このように数値設定ダイヤル41はX,
Y,Z軸の移動量、斜線動作の角度、円弧動作の中心位
置等の数値を入力、設定する場合に用いるが、X,Y,
Z軸の移動量、円弧動作の中心位置等の距離を表す数値
を入力、設定するときは、数値設定ダイヤル1回転が、
例えば10mmに相当し、斜線動作の角度の数値を入力す
るときは数値設定ダイヤル1回転が、例えば10度に相
当するというように、丁度、切れのよい数値、いわゆる
ラウンドナンバーに設定するとよい。
【0046】また、X,Y,Z軸の移動量、円弧動作の
中心位置等の距離を表す数値を入力、設定するときは、
数値設定ダイヤルを右回転すると正で、左回転すると負
とし、斜線動作の角度の数値を入力するときは、数値設
定ダイヤルを左回転すると正で、右回転すると負と設定
すると判り易い。
【0047】これにより、作業者が機械操作装置31を
見ないで数値設定ダイヤル41を適切な量だけ、適切な
方向へ回すことができ、もって加工状態を見ることに集
中できるのである。これも、操作性向上に寄与してい
る。
【0048】なお、図10(a),(b),(c)の画
面表示例から判るように、1画面中に数値設定ダイヤル
41によって入力、設定する欄は複数箇所あるが、入力
欄の選択は機械操作装置31に設けられるカーソルキー
(図示せず)によって行う。
【0049】また、数値設定スイッチ42は、必ずしも
必要でなく、数値設定ダイヤル41で数値を入力後、カ
ーソルキーで他の欄を選択すると、その時の数値が設定
されるようにしても良いことは、いうまでもない。
【0050】図8は円弧加工を行う場合の円弧設定の手
順を示すフローチャートである。まず、動作選択スイッ
チ40を「円弧」に選択する。本実施例では円弧設定の
方法としてC,Dの2種類がある。Cの方法は、円弧の
中心を指定する方法で、図6に示す円弧中心Eに各軸の
手動ハンドル4,5の操作によって主軸中心を移動し、
図2に示す位置設定スイッチ46をONすると前述のよ
うに角度値設定と同様に手動送り制御部73内のメモリ
74に円弧中心位置が記憶される。
【0051】また、あらかじめ円弧中心位置の座標がわ
かる場合は、主軸中心をわざわざ移動させずに数値とし
て入力、設定することもできる。これは、表示部に表示
された円弧動作の画面を見ながら、円弧の中心座標値を
数値設定ダイヤル41と数値設定スイッチ42とによっ
て入力、設定させ、その結果を手動送り制御部73内の
メモリ74に記憶させるものである。
【0052】Dの方法は、任意の3点を指定して円弧中
心位置を計算する方法で、各軸の手動ハンドル4,5を
操作して主軸中心または工具を図6に示すある3点の点
3,P4 ,P5 に移動させ、それらの各点について図
2に示す位置設定スイッチ46をONする。それらの3
点の位置データが入力されると手動送り制御部73の演
算部75は、その位置データから円弧中心Eの位置を計
算しメモリ74に、その円弧中心位置を記憶する。円弧
中心位置が記憶されると、手動送り制御部73は工具ま
たはワークをその円弧中心位置と工具の位置との距離を
半径とする円弧で移動するように送りモータを制御す
る。
【0053】図9は、工具12とワーク14の相対移動
の動作に制限を設定したい場合の手順を示すフローチャ
ートである。
【0054】動作選択スイッチ40で「通常」を選択し
ている場合、まず例えば図示していないX軸の左側の点
1 と右側の点Q2 との間のみ工具が移動可能にリミッ
トを設定するとき、X軸の手動ハンドル4で工具を左側
制限位置Q1 に移動し、図2に示す制限方向設定スイッ
チ(−X)49をONする。次にX軸の手動ハンドル4
で工具を右側制限位置Q2 に移動し制限方向設定スイッ
チ(+X)48をONする。
【0055】この時、手動送り制御部73のメモリ74
に動作制限範囲として機械の座標位置が記憶される。Y
軸,Z軸についても動作制限をかけたいときには、同様
の操作でY軸,Z軸について動作制限範囲を設定する。
手動送り制御部73内のメモリ74に動作制限範囲が記
憶されると、工具とワークとは、その制限範囲内のみ移
動可能となり、作業者の誤操作による事故等がなくなり
安全に加工が行い得るのである。
【0056】尚、動作制限は設定した機械の座標位置が
メモリ74に記憶されているので、その位置に機械が移
動したとき停止し、各軸のハンドルの操作が無効になる
ものである。
【0057】動作選択スイッチ40で「角度」を選択し
ている場合、まず図7に示す方法で斜線の角度値を設定
しメモリに記憶する。各軸の手動ハンドル4,5の操作
で工具を斜線の切込み方向の制限位置、例えば図5に示
すP10の位置に移動し、図2に示す制限方向設定スイッ
チ(−Y)51をONする。これにより、工具は斜線A
の内側Jに移動することがなくなる。次に手動ハンドル
4,5の操作で工具を斜線の長さ方向の制限位置P11
移動し、制限方向設定スイッチ(−X)49をONす
る。
【0058】これにより、工具は点P11を通る斜線Aに
直角な線より左側Kに移動しなくなる。更に手動ハンド
ルの操作で工具を斜線の長さ方向の制限位置P12に移動
し、制限方向設定スイッチ(+X)48をONする。こ
れにより前記と同様工具は右側Lに移動しなくなる。こ
の時、前述と同様に手動送り制御部73のメモリに動作
制限範囲が記憶される。
【0059】動作選択スイッチ40で「円弧」を選択し
ている場合、まず、図8に示す方法で円弧中心を設定し
メモリに記憶する。各軸の手動ハンドル4,5の操作で
工具を円弧の切込み方向の制限位置、例えば図6に示す
13の位置に移動し、図2に示す制限方向設定スイッチ
(内)54をONする。次に手動ハンドル4,5の操作
で工具を円弧の長さ方向の制限位置P14に移動し、制限
方向設定スイッチ(−X)49をONする。更に手動ハ
ンドル4,5の操作で工具を円弧の長さ方向制限位置P
15に移動し、制限方向設定スイッチ(+X)48をON
する。この時、前述と同様に手動送り制御部73のメモ
リ74に動作制限範囲が記憶される。
【0060】上記の円弧の切込み方向の制限は、図6に
示すようなワーク14を加工する場合の内側過切込み防
止のための制限であるが、外側加工の場合で外側過切込
み防止の制限を行う場合は、制限方向設定スイッチ
(外)55をONすることにより行われる。
【0061】以上説明した本実施例における各操作に対
しても、図9のフローチャートに示し、これに基づいて
述べた相対移動動作制限の機能が排除されるものではな
い。上記した動作範囲制限の設定は、それぞれ直線,斜
線,円弧の場合について説明したが、ワークの加工の状
態においては、それらの制限を組合せて設定することも
可能である。
【0062】また、数値設定スイッチ42,位置設定ス
イッチ46,制限方向設定スイッチ群47等のスイッチ
を表示部35の下側に設けられているソフトキーで実現
することも可能である。本実施例ではXY平面における
斜線動作や円弧動作について主に説明したが、XY平
面,YZ平面,ZX平面の平面切換スイッチを前記ソフ
トキーで実現し、各平面について同様の動作をさせるこ
とができる。更に表示器35,動作選択スイッチ40,
数値設定ダイヤル41等を可搬形の手動ハンドル操作部
20に設けてより操作性の向上を図ることもできる。
【0063】尚本発明は、実施例として横形の複合工作
機械について説明したが、立形の複合工作機械等他の形
式の複合工作機械にも適用可能なものである。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による複合
工作機械は、手動運転モードを選択すると斜線加工や円
弧加工が簡単な手動ハンドル操作で行うことができ、作
業能率の向上が図れる。斜線加工や円弧加工のとき、切
削送りをX軸の手動ハンドルで操作し、切込み送りをY
軸の手動ハンドルで操作することにより簡単に加工がで
きることと、必要に応じて手動連続送りができるので、
操作性が非常に良い。パルス発生器付数値設定ダイヤ
ル,数値設定スイッチまたは位置設定スイッチの操作に
より通常動作の目標位置や、斜線動作の角度や、円弧動
作の円弧中心等が設定できるので操作が簡単である。
【0065】また、表示部を設けて上記の設定値を視覚
的に表示するので誤入力がなくなり数値設定作業を能率
的に行うことができる。更に加工に際し工具又はワーク
の動作範囲を制限してリミットをかけられるので、作業
者が手動ハンドルの操作を誤って加工ミスをすることが
なくなり安全であるばかりでなく生産性も向上する。そ
して、従来の汎用フライス盤を使用していた作業者が汎
用フライス盤と同等の感覚で複合工作機械の手動運転を
行えるようになる。
【0066】更に、本発明による複合工作機械は、従来
のNC自動運転を行うNCモードの他に、斜線加工や円
弧加工を手動ハンドル操作によって行える手動モードを
有しているので、ワークの段取り替えなしに同一の工作
機械でNC自動加工および手動加工が操作性よく行え
る。発明が解決しようとする課題の項で述べた、全ワー
クに共通な加工部分をNC自動加工で行い、各ワークで
異なる加工部分だけを手動加工する場合、三次元曲面で
構成されるワークの荒取り加工を手動で行う場合、NC
自動加工を行った後、修正加工を手動で行う場合等、手
動加工を誤操作せずに簡単な操作で行えるようになった
ので、NCプログラムの作成から、そのワークの全加工
が完了するまでの総時間が短縮し、かつ所望の加工精度
のワークが得られるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による複合工作機械の一実施例を示す外
観図である。
【図2】本発明による複合工作機械の実施例の機械操作
装置の外観図である。
【図3】本発明による複合工作機械の一実施例を示す構
成ブロック図である。
【図4】本発明による複合工作機械に用いる可搬形の手
動ハンドル操作部の拡大図であり、(a)は手動ハンド
ルが3個の場合、(b)は手動ハンドルが2個の場合で
ある。
【図5】本発明による複合工作機械で斜線加工を行う場
合の説明図である。
【図6】本発明による複合工作機械で円弧加工を行う場
合の説明図である。
【図7】本発明による複合工作機械で斜線加工を行う場
合の角度設定の手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明による複合工作機械で円弧加工を行う場
合の円弧設定の手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明による複合工作機械で加工するに際し、
予め工具又はワークの移動の動作制限をかけたい場合の
動作範囲制限設定の手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明による複合工作機械の実施例の機械操
作装置の表示部における表示例である。
【符号の説明】
4 X軸手動ハンドル 5 Y軸手動ハンドル 6 Z軸手動ハンドル 20 手動ハンドル操作部 22 X軸手動連続送りスイッチ 23 Y軸手動連続送りスイッチ 24 Z軸手動連続送りスイッチ 31 機械操作装置 32,33,34 各軸のスケール 35 表示部 38 モード選択スイッチ 40 動作選択スイッチ 41 数値設定ダイヤル 42 数値設定スイッチ 46 位置設定スイッチ 47 制限方向設定スイッチ群 73 手動送り制御部 74 メモリ 78,79,80 各軸の送りモータ 81 NC装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−124247(JP,A) 特開 平4−261750(JP,A) 特開 昭60−230205(JP,A) 特開 昭63−211402(JP,A) 特開 平6−124109(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 15/00 G05B 19/18 G05B 19/409

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 NC装置による自動送りおよびハンドル
    操作による手動送りによってX,YおよびZ軸の各送り
    軸の送りモータを制御し、工具とワークとを相対的に移
    動させて種々の加工を行う複合工作機械において、 通常のNC機能によって送り軸の移動を行うNCモード
    と、手動ハンドルの操作によって送り軸の移動を行う手
    動モードとを選択するモード選択スイッチと、 パルス発生器を内蔵し、送り軸の移動を手動操作によっ
    て行わせる少なくとも2つの手動ハンドルと、 X,YおよびZ軸の各送り軸に平行な移動を行う通常動
    作と、前記各送り軸に平行でない設定した斜線に沿って
    移動を行う斜線動作と、前記各送り軸の合成移動による
    円弧に沿って移動を行う円弧動作とを選択することがで
    きる動作選択スイッチと、 前記動作選択スイッチで選択した所望の前記動作の前記
    各送り軸の移動を前記手動ハンドルの操作によって行う
    手動送り制御部とを具備し前記手動送り制御部は、前記動作選択スイッチで斜線動
    作を選択した場合、前記少なくとも2つの手動ハンドル
    のうちの1つの手動ハンドルを操作したとき工具または
    ワークの移動が設定した斜線に沿った方向に移動し、他
    の1つの手動ハンドルを操作したとき工具またはワーク
    の移動が設定した斜線と直角の方向に移動するように前
    記各送り軸のモータを制御することを特徴とした 複合工
    作機械。
  2. 【請求項2】 NC装置による自動送りおよびハンドル
    操作による手動送りによってX,YおよびZ軸の各送り
    軸の送りモータを制御し、工具とワークとを相対的に移
    動させて種々の加工を行う複合工作機械において、 通常のNC機能によって送り軸の移動を行うNCモード
    と、手動ハンドルの操作によって送り軸の移動を行う手
    動モードとを選択するモード選択スイッチと、 パルス発生器を内蔵し、送り軸の移動を手動操作によっ
    て行わせる少なくとも2つの手動ハンドルと、 X,YおよびZ軸の各送り軸に平行な移動を行う通常動
    作と、前記各送り軸に平行でない設定した斜線に沿って
    移動を行う斜線動作と、前記各送り軸の合成移動による
    円弧に沿って移動を行う円弧動作とを選択することがで
    きる動作選択スイッチと、 前記動作選択スイッチで選択した所望の前記動作の前記
    各送り軸の移動を前記手動ハンドルの操作によって行う
    手動送り制御部とを具備し前記手動送り制御部は、前記動作選択スイッチで円弧動
    作を選択した場合、前記少なくとも2つの手動ハンドル
    のうちの1つの手動ハンドルを操作したとき工具または
    ワークの移動が設定した円弧中心を中心とする円弧に沿
    った方向に移動し、他の1つの手動ハンドルを操作した
    とき工具またはワークの移動が設定した円弧の法線の方
    向に移動するように 前記各送り軸のモータを制御するこ
    とを特徴とした複合工作機械。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも2つの手動ハンドルは、
    X軸用またはZ軸用の選択が可能な第1手動ハンドル
    と、Y軸用またはZ軸用の選択が可能な第2手動ハンド
    ルとの2つの手動ハンドルでなり、前記動作選択スイッ
    チで斜線動作を選択した場合、前記第1手動ハンドルま
    たは第2手動ハンドルを操作したとき工具またはワーク
    の移動が設定した斜線に沿った方向に移動し、前記第2
    手動ハンドルまたは第1手動ハンドルを操作したとき工
    具またはワークの移動が設定した斜線と直角の方向に移
    動するように構成した請求項1に記載の複合工作機械。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも2つの手動ハンドルは、
    X軸用またはZ軸用の選択が可能な第1手動ハンドル
    と、Y軸用またはZ軸用の選択が可能な第2手動ハンド
    ルとの2つの手動ハンドルでなり、前記動作選択スイッ
    チで円弧動作を選択した場合、前記第1手動ハンドルま
    たは第2手動ハンドルを操作したとき工具またはワーク
    の移動が設定した円弧中心を中心とする円弧に沿った方
    向に移動し、前記第2手動ハンドルまたは第1手動ハン
    ドルを操作したとき工具またはワークの移動が設定した
    円弧の法線の方向に移動するようにした請求項に記載
    の複合工作機械。
  5. 【請求項5】 前記少なくとも2つの手動ハンドルは、
    ワークの加工状態を監視しながら操作できるよう可搬形
    に構成された請求項1から4のいずれか1項に記載の複
    合工作機械。
  6. 【請求項6】 前記各送り軸の移動の機械位置を読取
    り、位置データを送出する位置読取り手段と、 前記位置読取り手段で読取った機械位置の位置データを
    確定する位置設定スイッチと、 前記機械位置の位置データを記憶する記憶手段と、 をさらに具備した請求項1から5のいずれか1項に記載
    の複合工作機械。
  7. 【請求項7】 前記各送り軸の移動の機械位置を読取
    り、位置データを送出する位置読取り手段と、 前記位置読取り手段で読取った機械位置の位置データを
    確定する位置設定スイッチと、 前記機械位置の位置データを記憶する記憶手段とをさら
    に具備し、 前記手動送り制御部は、前記斜線動作を設定する場合に
    おいて、前記手動ハンドルの操作により工具を所望の第
    1の位置および第2の位置に移動し、それぞれ前記位置
    設定スイッチの操作により該第1の位置データと第2の
    位置データを前記記憶手段に記憶し、該記憶した両者の
    データから前記斜線の角度を算出するようにした請求項
    1または3 に記載の複合工作機械。
  8. 【請求項8】 前記各送り軸の移動の機械位置を読取
    り、位置データを送出する位置読取り手段と、 前記位置読取り手段で読取った機械位置の位置データを
    確定する位置設定スイッチと前記機械位置の位置データを記憶する記憶手段とをさら
    に具備し前記手動送り制御部は、前記円弧動作を設定する場合に
    おいて、前記手動ハンドルの操作により工具を円弧中心
    となる所望の位置に移動し、前記位置設定スイッチの操
    作により前記所望の位置を前記円弧動作の円弧中心とし
    て設定し、該円弧中心と移動させたその工具の位置との
    距離を半径として円弧を描くように工具またはワークを
    移動させるようにした請求項2または4 に記載の複合工
    作機械。
  9. 【請求項9】 前記各送り軸の移動の機械位置を読取
    り、位置データを送出する位置読取り手段と、 前記位置読取り手段で読取った機械位置の位置データを
    確定し、前記各送り軸の移動の動作範囲を制限する制限
    方向設定スイッチと、 前記機械位置の位置データを記憶する記憶手段と、 をさらに具備した請求項1から5のいずれか1項に記載
    の複合工作機械。
  10. 【請求項10】 前記手動送り制御部は、前記動作範囲
    を制限する場合において、前記手動ハンドルの操作によ
    り工具を動作範囲を規定したい所望の位置に移動し、前
    記制限方向設定スイッチの操作により該位置データを前
    記記憶手段に記憶し、工具またはワークの移動の動作範
    囲を設定するようにした請求項9に記載の複合工作機
    械。
  11. 【請求項11】 前記斜線動作または円弧動作におい
    て、設定すべき位置データ、角度データ、半径データ等
    の数値を入力するパルス発生器付きの数値設定ダイヤル
    と、 前記数値設定ダイヤルの回転量に対応したパルス数を計
    数するカウンタと、 をさらに具備した請求項1から10のいずれか1項に記
    載の複合工作機械。
JP5253596A 1992-09-18 1993-09-17 複合工作機械 Expired - Lifetime JP3049627B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5253596A JP3049627B2 (ja) 1992-09-18 1993-09-17 複合工作機械

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27351292 1992-09-18
JP4-273512 1992-09-18
JP5253596A JP3049627B2 (ja) 1992-09-18 1993-09-17 複合工作機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06206143A JPH06206143A (ja) 1994-07-26
JP3049627B2 true JP3049627B2 (ja) 2000-06-05

Family

ID=26541282

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5253596A Expired - Lifetime JP3049627B2 (ja) 1992-09-18 1993-09-17 複合工作機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3049627B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101832391B1 (ko) * 2016-04-15 2018-02-26 조인남 무 껍질 제거장치

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008086679A1 (fr) * 2007-01-15 2008-07-24 Dalian Guangyang Science & Technology Engineering Co., Ltd Générateur d'impulsions manuel bi-mode à main et à bouton-poussoir équipé d'indicateurs lumineux intégrés
JP6124637B2 (ja) * 2013-03-20 2017-05-10 三井精機工業株式会社 工作機械における加工方法
JP2016060014A (ja) * 2014-09-19 2016-04-25 セイコーインスツル株式会社 研削装置、研削方法、およびプログラム
JP7132166B2 (ja) 2019-04-04 2022-09-06 ファナック株式会社 数値制御装置及び数値制御システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101832391B1 (ko) * 2016-04-15 2018-02-26 조인남 무 껍질 제거장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06206143A (ja) 1994-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0022372B1 (en) A numerical control system having a machine tool and a robot
EP1195665B1 (en) Apparatus and method for setting control parameters of machining apparatus
US5315503A (en) Numerical control apparatus having a teaching function and a method of teaching a machining program thereby
KR0133198B1 (ko) 수치 제어 장치
US5595525A (en) Numerically controlled grinding machine
EP0510204A1 (en) Method of evaluating operating accuracy in numerically controlled machine
JP6400095B2 (ja) 工作機械の制御装置
JP3049627B2 (ja) 複合工作機械
EP0529239B1 (en) Numerical control unit with position counter control and display
US5808434A (en) Numerical control apparatus
JPS62163109A (ja) 数値制御装置
JP3076466B2 (ja) 汎用フライス盤
JP2958438B2 (ja) 汎用フライス盤及びその動作範囲制限設定方法
JP2958437B2 (ja) 汎用フライス盤及びその動作設定方法
JP2802867B2 (ja) 動作方向表示機能を備えた工作機械
JPS63196906A (ja) 旋盤用プログラミング装置
JP3263146B2 (ja) 数値制御装置
JP2922115B2 (ja) 操作形工作機械
JP2742959B2 (ja) レーザ加工装置
JP4036502B2 (ja) Ncプログラム作成方法、作成装置及びnc工作機械の制御方法
JPH0264714A (ja) Ncデータ作成方法
JP3040263B2 (ja) 数値制御装置及び数値制御方法
JP2849970B2 (ja) 動作経路をシフト可能な工作機械
JPH0218603A (ja) 数値制御装置
JP2963286B2 (ja) 数値制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090331

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100331

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110331

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110331

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120331

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120331

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130331

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140331

Year of fee payment: 14