JP3048347U - ボイス機能付きの携帯可能な電話機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 頻繁に利用することのないボイス機能付きの
防犯装置等を、常に単独で携帯せずに、安心して同様の
機能を利用できる手段を提供する。 【解決手段】 電話機１に、予め録音された任意のメッ
セージ若しくは自分で録音したメッセージを記録するボ
イス記録部２と該ボイス記録部に記録されたボイスを発
生するボイス発生部３とを有するボイス機能４とを備
え、必要に応じて、スイッチ５Ａ、５Ｂの信号により、
スピーカー６よりボイスを発生する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

【０００２】 本考案は、ボイス機能付きの携帯可能な電話機に関し、詳細には、ボイス機能 を備えたパーソナルハンディホンシステム（ＰＨＳ）や携帯電話に関する。

【０００３】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

【０００４】 従来より、パーソナルハンディホンシステム（ＰＨＳ）や携帯電話は、一般に 広く普及しており、もはや多くの人が、日常的に電話機を携帯しているようにな りつつある。

【０００５】 従来における、上記の携帯可能な電話機は、通信手段としてのみ利用されるも のであり、他の機能は持ち合わせていなかった。

【０００６】 一方、近年増え続ける痴漢対策あるいは防犯対策のために、種々の携帯用防犯 装置が見受けられる。

【０００７】 これらは全て単独でのみ利用するものであり、また、頻繁に利用するものでも ないため、常時携帯しなければならない必然性を感じにくく、ともすればかさば りじゃまに感じるだけなので、結局は、携帯しなくなってしまう例が多い。

【０００８】 しかしながら、痴漢や防犯対策としては、これらの防犯装置は有効なものであ り、常時携帯することが極めて望ましいものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

【００１０】 本考案者は、上記課題を解決するために、鋭意研究を進めた結果、パーソナル ハンディホンシステム（ＰＨＳ）や携帯電話は、既に一般に広く普及しており、 もはや多くの人が、日常的に電話機を携帯しているという事実に着目した。

【００１１】 そして、携帯可能な電話機にボイス機能を付加し、該ボイス機能に防犯装置と しての機能を持たせることで、ボイス機能付きの防犯装置等を別途、日常的に持 ち歩く必要もなく、痴漢や防犯対策に有効に利用できることを見い出し、本考案 を完成させるに至った。

【００１２】 即ち、本考案の課題を解決するための手段は、下記のとおりである。

【００１３】 第１に、予め録音された任意のメッセージ若しくは自分で録音したメッセージ を記録するボイス記録部と該ボイス記録部に記録されたボイスを発生するボイス 発生部とを有するボイス機能と、ボイス機能へボイスを発生させる信号を送るス イッチと、ボイス機能により発生したボイスを外部へ鳴らすスピーカーとを備え たことを特徴とする、ボイス機能付きの携帯可能な電話機。 第２に、予め録音された任意のメッセージ若しくは自分で録音したメッセージ を記録するボイス記録部と該ボイス記録部に記録されたボイスを発生するボイス 発生部とを有するボイス機能と、ボイス機能へボイスを発生させる信号を送るス イッチと、ボイス機能により発生したボイスを外部へ鳴らすスピーカーとを備え た電話機であって、ボイス機能へボイスを発生させる信号を送るスイッチを電話 機の両側面に設け、両側面のスイッチを共に操作することでボイス機能へボイス を発生させる信号を送ることを特徴とする、ボイス機能付きの携帯可能な電話機 。

【００１４】

【実施例】

【００１５】 以下、図面を参照しながら、本考案のボイス機能付きの携帯可能な電話機の一 実施例について説明する。

【００１６】 図１は、本考案のボイス機能付きの携帯可能な電話機の一実施例の概略図であ る。

【００１７】 図１に示すように、本実施例のボイス機能付きの携帯可能な電話機は、電話機 １に、予め録音された任意のメッセージ若しくは自分で録音したメッセージを記 録するボイス記録部２と該ボイス記録部に記録されたボイスを発生するボイス発 生部３とを有するボイス機能４とを備えたものである。

【００１８】 なお、上記のボイス記録部２とボイス発生部３とは、別々のもので構成されて いる必要はなく、一体となったものでもよい。

【００１９】 本実施例のボイス機能付きの携帯可能な電話機は、ボイス機能４へボイスを発 生させる信号を送るためのスイッチとして、電話機１の両側面に、一旦押し込ん だ後で離すことで作動するスイッチ５Ａ、５Ｂを備えている。

【００２０】 このスイッチ５Ａ、５Ｂによってボイス発生の信号を送るには、スイッチ５Ａ 、５Ｂの両方を、例えば約３秒間以上の任意の一定時間押し込み、その後、両方 のスイッチを離すことで作動するように設定することで、通常バック等に入れて おいた際に、荷物等に押されての誤動作を防止できる。

【００２１】 また、電話機１の上部には、通常の会話で相手の音声を鳴らすと共に、ボイス 機能により発生したボイスを外部へ鳴らすスピーカー６を備えている。

【００２２】 該スピーカー６は、電話として利用する際に相手の音声を鳴らす回路に接続さ れている他に、ボイス機能４に通じる回路に接続されている。

【００２３】 ボイス機能４は、スイッチ５Ａ、５Ｂからの信号を受信できるように、スイッ チ５Ａ、５Ｂに通じる回路に接続されていると共に操作部８に通じる回路に接続 され、図示は省略するがマイク９に通じる回路にも接続されている。

【００２４】 図１中、７はボイス機能４の操作や電話番号等を表示する液晶の表示部、８は 一般の電話の機能を利用する際に使用する数字の表示キーやその他の機能キーを 設けた操作部、９は通常の電話で自分の音声を入力すると共にボイス機能へメッ セージを録音するために利用するマイクを示している。

【００２５】 上記の電話機２は、通常は一般の電話機として使用し、痴漢や防犯のため等の ボイス機能を利用する必要が生じた際には、次のように使用する。

【００２６】 まず、ボイス発生部３によって発生させるボイスとして、予め録音された任意 のメッセージ若しくはマイク９を利用して自分で録音したメッセージを、操作部 ８の数字の表示キーや機能キーによって、表示部７で確認しながら選択しておく 。

【００２７】 そして、例えば、痴漢対策として使用する場合には、電車に乗り込む際に、電 話機２を片手で持ち、電話機２の側面スイッチ５Ａ、５Ｂを操作することが可能 なようにホールドしておく。

【００２８】 必要に応じて、電話機２のスイッチ５Ａ、５Ｂの両方を、例えば３秒間以上の 設定時間押し込んでから離すことで、スイッチ５Ａ、５Ｂからの信号がボイス機 能４に送られる。

【００２９】 ボイス機能４がスイッチ５Ａ、５Ｂからの信号を受信すると、予め選択された メッセージがスピーカー６から鳴ることで、痴漢等の対策となる。

【００３０】 なお、スイッチ５Ａ、５Ｂを利用する以外にも、設定により、操作部８の数字 の表示キーや機能キーを利用して、ボイス機能４へ信号を送ることもできる。

【００３１】 また、操作部８に、ボイス機能４へ信号を送るための専用キーを設けることも できる。

【００３２】

【考案の効果】

【００３３】 本考案のボイス機能付きの携帯可能な電話機は、一般の電話として通信手段と して利用されるのみならず、痴漢対策等が必要な際に予め録音されたメッセージ を発生させるボイス機能を利用することで、防犯装置としても使うことができる ので、別途防犯装置を持ち歩くことが不要になる。 （注）考案の詳細な説明中ＰＨＳは登録商標である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のボイス機能付きの携帯可能な電話機の
一実施例の概略図

【符号の説明】

１ 電話機 ２ ボイス記録部 ３ ボイス発生部 ４ ボイス機能 ５Ａ スイッチ ５Ｂ スイッチ ６ スピーカー ７ 表示部 ８ 操作部 ９ マイク

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 予め録音された任意のメッセージ若しく
   は自分で録音したメッセージを記録するボイス記録部と
   該ボイス記録部に記録されたボイスを発生するボイス発
   生部とを有するボイス機能と、ボイス機能へボイスを発
   生させる信号を送るスイッチと、ボイス機能により発生
   したボイスを外部へ鳴らすスピーカーとを備えたことを
   特徴とする、ボイス機能付きの携帯可能な電話機。
2. 【請求項２】 予め録音された任意のメッセージ若しく
   は自分で録音したメッセージを記録するボイス記録部と
   該ボイス記録部に記録されたボイスを発生するボイス発
   生部とを有するボイス機能と、ボイス機能へボイスを発
   生させる信号を送るスイッチと、ボイス機能により発生
   したボイスを外部へ鳴らすスピーカーとを備えた電話機
   であって、ボイス機能へボイスを発生させる信号を送る
   スイッチを電話機の両側面に設け、両側面のスイッチを
   共に操作することでボイス機能へボイスを発生させる信
   号を送ることを特徴とする、ボイス機能付きの携帯可能
   な電話機。