JP3044576U - 電子機器の壁面取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工時に一定の力で取付けられる電子機器の
壁面取付構造を提供する。 【解決手段】 電子部品１を収納した筐体２を壁面３に
取付けるにあたり、壁面に固定された取付金具４のフッ
ク５を、筐体の裏面２１に設けたフック係止部６に嵌着
する電子機器の壁面取付構造であって、フック係止部の
嵌着片７に凹部８を刻設し、嵌着片の凹部に対応する係
止凸部９をフックに凸設したものである。嵌着片の凹部
に、フックの係止凸部が装着されれば、フック係止部に
対するフックの嵌着完了がわかるので、加える力が一定
になり、筐体の外れがなく、複数個併設された際、取付
位置の不統一も発生しない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は電子機器の壁面取付構造に係わり、特に、フック係止部およびフック に凹凸を備えた電子機器の壁面取付構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図２（ａ）に示すように、従来、インターホン、電話機等、内部に電子部品１ を収納した筐体２０は、筐体２０の裏面２１に設けたフック係止部６０を、ねじ Ｓで壁面３に固定された取付金具４０のフック５０に嵌着して壁面３に取付けら れている。

【０００３】 図２（ｂ）に示すように、筐体２０の裏面２１に設けられたフック係止部６０ は、フック５０を導くフック嵌挿口６９、フック５０が挿入されるフック嵌挿溝 ６８、フック５０と取付金具本体４９間に嵌着される嵌着片７０から成る。 インターホン、電話機等の筐体２０は、壁面３から引出された接続線（図示せ ず）に接続後、筐体２０の裏面２１のフック嵌挿口６９から、壁面３に固定され た取付金具４０のフック５０をフック嵌挿溝６８に軽く挿入され、次いで、筐体 ２０の嵌着片７０を、フック５０と取付金具本体４９間に圧入しながら嵌着され る（矢印Ａ）。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上記従来の電子機器の壁面取付構造では、筐体２０を取付金具４に 取付けるとき、嵌着するには力を加減しながら圧入しなければならないという難 点があった。 また、圧入力によって、フック嵌挿溝６８に対するフック５０の挿入位置、ひ いては、フック５０と取付金具本体４９間に対する筐体２０の嵌着片７０の嵌着 位置が一定にならず、圧入力が弱ければ筐体２０が外れやすくなるという難点が あった。

【０００５】 さらに、複数個の機器が横に並べて取付けられる場合、取付位置が不統一で美 的でないという欠点もあった。 本考案は、上記従来の難点を解決するためになされたもので、施工時に壁面の 取付金具のフックに一定した力で電子機器の筐体を取付られる電子機器の壁面取 付構造を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案による電子機器の壁面取付構造は、電子部品を収納した筐体を壁面に取 付けるにあたり、壁面に固定された取付金具のフックを、筐体の裏面に設けたフ ック係止部に嵌着する電子機器の壁面取付構造であって、フック係止部およびフ ックの何れか一方に凹部を刻設し、凹部に対応する係止凸部をフックおよびフッ ク係止部の他方に凸設したものである。

【０００７】 フック係止部およびフック間の、凹部に凸部が装着されれば、フック係止部に 対するフックの嵌着完了がわかるので、加える力が一定になり、筐体の外れや、 取付位置の不統一も発生しない。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下に、本考案による電子機器の壁面取付構造の実施例を図面を参照して詳述 する。 図１（ａ）に示すように、インターホン、電話機等、内部に電子部品１を収納 した筐体２は、筐体２の裏面２１に設けたフック係止部６を、ねじＳで壁面３に 固定された取付金具４のフック５に嵌着して壁面３に取付けられている。

【０００９】 図１（ｂ）に示すように、筐体２の裏面２１に設けられたフック係止部６は、 フック５を導くフック嵌挿口６９、フック５が挿入されるフック嵌挿溝６８、フ ック５と取付金具本体４９間に嵌着される嵌着片７から成り、フック係止部６の 嵌着片７に凹部８を刻設し、嵌着片７の凹部８に対応する係止凸部９をフック５ に凸設したものである。

【００１０】 インターホン、電話機等の筐体２は、壁面３から引出された接続線（図示せず ）に接続後、筐体２の裏面２１のフック嵌挿口６９から、壁面３に固定された取 付金具４のフック５をフック嵌挿溝６８に軽く挿入され、次いで、筐体２の嵌着 片７を、フック５と取付金具本体４９間に圧入しながら嵌着される（矢印Ｂ）。 本考案の電子機器の壁面取付構造では、筐体２を壁面３に固定された取付金具 ４のフック５に嵌着して取付けるとき、フック係止部６の凹部８に、フック５の 係止凸部９が装着されれば、フック係止部６に対するフック５の嵌着完了がわか るので、過不足ない力で嵌着される。また、フック係止部６の凹部８に、フック ５の係止凸部９が装着されるので、筐体の外れや、複数個並設された機器筐体の 取付位置の不統一も発生しない。

【００１１】 なお、図１（ｃ）に示すように、フック係止部６の嵌着片７に係止凸部９を凸 設し、嵌着片７の係止凸部９に対応する凹部８をフック５に刻設しても同様に好 適である。 また、図１（ａ）下方に示すように、筐体２の裏面２１側において嵌着片７と 反対側に凹部８を刻設しても好適であり、同様に、筐体２の裏面２１側において 嵌着片７と反対側（図１（ｃ）において左）に凸部９を凸設しても同様に好適で ある（図示せず）。

【００１２】

【考案の効果】

以上の実施例からも明らかなように、本考案による電子機器の壁面取付構造は 、壁面に固定された取付金具のフックを、筐体の裏面に設けたフック係止部に嵌 着する電子機器の壁面取付構造であって、フック係止部およびフックの何れか一 方に凹部を刻設し、凹部に対応する係止凸部をフックおよびフック係止部の他方 に凸設したので、フック係止部およびフック間の、凹部に凸部が装着されれば、 フック係止部に対するフックの嵌着完了がわかるので、加える力が一定になり、 筐体の外れや、取付位置の不統一も発生しない。

【図面の簡単な説明】

【図１】 （ａ）は、本考案による電子機器の壁面取付
構造を説明する図で、（ｂ）はその要部拡大図、（ｃ）
は他の実施例の要部拡大図ある。

【図２】 （ａ）、（ｂ）は、従来の電子機器の壁面取
付構造を示す図である。

【符号の説明】

１ ‥電子部品 ２ ‥筐体 ２１ ‥筐体の裏面 ３ ‥壁面 ４ ‥取付金具 ５ ‥フック ６ ‥フック係止部 ８ ‥凹部 ９ ‥係止凸部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】電子部品（１）を収納した筐体（２）を壁
   面（３）に取付けるにあたり、前記壁面に固定された取
   付金具（４）のフック（５）を、前記筐体の裏面（２
   １）に設けたフック係止部（６）に嵌着する電子機器の
   壁面取付構造であって、 前記フック係止部および前記フックの何れか一方に凹部
   （８）を刻設し、前記凹部に対応する係止凸部（９）を
   前記フックおよび前記フック係止部の他方に凸設したこ
   とを特徴とする電子機器の壁面取付構造。