JP3043977B2 - 包装袋用フィルム及びこれにより形成した包装袋 - Google Patents

包装袋用フィルム及びこれにより形成した包装袋

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JP3043977B2 JP7257547A JP25754795A JP3043977B2 JP 3043977 B2 JP3043977 B2 JP 3043977B2 JP 7257547 A JP7257547 A JP 7257547A JP 25754795 A JP25754795 A JP 25754795A JP 3043977 B2 JP3043977 B2 JP 3043977B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イージーピール性の高
い、すなわち接着部が容易に剥離可能であって小さな力
で開封することができる包装袋及びそのためのフィルム
に関する。
【0002】
【従来の技術】製袋充填法で製造されたスナック菓子等
の包装袋では、合成樹脂フィルムのヒートシール部で十
分な密閉を達成して菓子を保存する必要がある。従来の
包装袋では、密閉性は十分であるが、一般に接着部のシ
ール強度が2.0kgf ないし5.0kgf と大きく、該接着部
を剥離して開封することが困難であるという問題があっ
た。一方、実公平4−7073号公報等には、基材フィ
ルムに部分的に離型インキ層及び接着性インキ層を重
ね、更にこれらを覆う着色インキ層が形成された、不正
再封防止のための物品包装袋が提案されている。これに
よると、開封時は、基材フィルムから離型インキ層の部
分が選択的に離脱することによって、フィルムが剥離分
離し、離型インキ層の描くパターンが現れて、開封の有
無が判別可能となる。ところで、スナック菓子等の包装
容器では、内容物の保存の目的から合成樹脂フィルム層
間で一定のシール強度を確保した上で、なおかつシール
部でのイージーピール性を確保する必要がある。しかし
ながら、実公平4−7073号公報等に開示された離型
インキ層が部分的に設けられた構成は、図3に示すよう
に、基板層(熱融着性樹脂層)A、接着剤層(着色イン
キ層)B、所定のパターンに対応して部分的に設けられ
た離型インキ層(レベリングインキ層)D、外側層(基
材フィルム)Eからなる。このフイルムを十分な密封性
を達成できるような強度で接着シールした場合、フィル
ムを剥がす際、離型インキ層Dが部分的に設けられてい
るため、該インキ層Dによる外側層Eと接着剤層B・基
板層Aとの間の剥離が中断しやすく、接着シール部全体
にわたって良好なイージーピール性を確保することがで
きないという問題があった。
【0003】
【発明の目的】本発明は、従来の合成樹脂フィルムの包
装袋の上述した問題点に鑑みてなされたものであって、
十分な密封性を有しかつ合理的なイージーピール性を有
する包装袋及びそれを製造するためのフィルムを提供す
ることを目的とする。
【0004】
【発明の構成】本願の第1発明は、合成樹脂からなる基
材層、接着剤層、及び該接着剤層とイージーピール性を
もつ印刷層を均一に有する層間構造を少なくともシール
部分に有し、上記層間構造の部分で上記基材層を重合接
着又は熱融着によりシールした場合に、フィルム層間の
シール強度が1.0kgf ないし2.0kgf であることを特徴
とする包装袋用フィルムである。第2発明は、上記基材
層が、ポリエチレン、ポリプロレン、ポリエチレン系共
重合体からなる群からえらばれた1ないしそれ以上の組
合せから形成されたことを特徴とする。第3発明は、上
記印刷層が、剥離ニス、表刷りインキ、シリコン系剥離
剤からなる群から選ばれた1ないしそれ以上の組合せか
ら形成されたことを特徴とする。第4発明は、上記接着
剤層が、ドライラミネート用接着剤、無溶剤型接着剤、
ポリエチレン、ポリエチレン系共重合体からなる群から
えらばれた1ないしそれ以上の組合せから形成されたこ
とを特徴とする。
【0005】第5発明は、上記基材層を介して重合接着
した場合に、上記接着剤層と上記印刷層とのラミネート
強度が10gf 〜40gf である。第6発明は、上記基
材層の破断強度が、1.0kgf 〜1.5kgf である。第7発
明は、合成樹脂からなる基材層、接着剤層、及び該接着
剤層とイージーピール性をもつ印刷層を均一に有する層
間構造を少なくともシール部分に有するフィルムを、フ
ィルム間のシール強度が1.0kgf ないし2.0kgf となる
ように上記層間構造の部分で上記基材層を介して重合接
着又は熱融着によりシールしてなることを特徴とする包
装袋である。
【0006】
【発明の作用効果】第1発明において、接着したフィル
ムを剥がす際、上記基材層が破断して、破断が上記印刷
層と上記接着剤層との間に至り、その後上記印刷層及び
上記接着剤層の両層の部分からフィルムが連続して破断
する。このような破断経過により合理的なイージーピー
ル性を得ることができ、同時に内容物を保存し得るだけ
の十分なシール強度が確保できる。また、フィルム間の
シール強度を1.0kgf 以上とすることで、中身を保存し
えるだけの十分なシール強度が得られ、一方2.0kgf 以
下とすることで、イージーピール機能を好適に達成でき
る。また、上記層間構造を均一に有することにより、破
断が中断せずかつ別途な層間構造を形成せず経済的であ
る効果を有する。
【0007】尚、上記層間構造を、部分的(接着部分
等)に有することにより、その特定の領域についてのみ
イージーピール性を得ることができる効果を有する。第
2発明において、ポリエチレン、ポリプロレン、及びポ
リエチレン系共重合体からなる基材層は、他の材料のも
のに対して、容易に重合接着(熱融着)が可能で、安価
である利点を有する。第3発明において、剥離ニス、表
刷りインキ、シリコン系剥離剤の印刷層は、他の印刷材
料のものに対して接着剤層との間のイージーピール性が
良好である利点を有する。第4発明において、ドライラ
ミネート用接着剤、無溶剤型接着剤、ポリエチレン、ポ
リエチレン系共重合体の接着剤層は、他の接着剤のもの
に対し適切なラミネート強度が得られ、上記印刷層との
間のイージーピール性が良好である利点を有する。第3
発明において、厚さが1μ〜3μの印刷層は、所望のイ
ージーピール性と印刷を良好になし得る利点を有する。
第4発明において、厚さが2μ〜20μである接着剤層
は、これより厚いものに対し厚みが均一である利点を有
し、これよりも薄いものに対し強いラミネート強度が得
られる利点を有する。
【0008】第5発明において、基材層と接着剤層との
間のラミネート強度は100gf〜200gf程度が適当で
ある。また接着剤層と印刷層とのラミネート強度が10
gf〜40gfのものは、これより大きいものに対しイージ
ーピール性が良好である利点を有し、これよりも小さい
ものに対し剥離しない適切なラミネート強度が得られる
利点を有する。第6発明において、基材層の破断強度が
1.0kgf 〜1.5kgf であるものは、これより大きいもの
に対しフィルムのイージーピールが良好である利点を有
し、これよりも小さいものに対し内容物を十分保護する
ことができるシール強度が得られる利点を有する。第7
発明において、接着したフィルムを剥がす際、上記基材
層が破断して、破断が上記印刷層と上記接着剤層との間
に至り、その後上記印刷層及び上記接着剤層の両層の部
分からフィルムが連続して破断する。このような破断経
過により合理的なイージーピール性を得ることができ
る。この場合において、高さが100mm〜400mm程
度、幅が100mm〜300mm程度である包装袋は、側部
を両手で把持して開くことで、本発明の接着部における
イージーピール構造を活かして容易に包装袋を開封でき
る利点を有する。
【0009】更に、上記重合接着(熱融着)する領域の
幅が、5mm〜20mmである包装袋は、これより大きいも
のに対しイージーピール性が良好である利点を有し、こ
れよりも小さいものに対し内容物の密閉性が優れる利点
を有する。
【0010】
【発明の実施の態様】
【0011】
【第1態様】本願発明の第1態様の包装袋は、図1に示
すように、接着剤の材質に応じて適宜公知の押し出しラ
ミネート法、ドライラミネート法、無溶剤ラミネート法
等により、内容物に接触する内側より、厚さ約30μの
アルミ蒸着ポリプロピレン層、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン系共重合体等からなる基板層A、
厚さ約2μでドライラミネート用接着剤、無溶剤型接着
剤等の接着剤層Bであってその外側のシール部分に設け
た厚さ約2μで剥離ニス、表刷りインキ、シリコン系剥
離剤等のイージーピール性印刷層C、厚さ約2μのグラ
ビア印刷インキ層D、厚さ約25μの延伸ポリプロピレ
ン、ポリエステル、ナイロン等の外側層Eの層を順次積
層した構造のラミネートフィルムを製造する。上記ラミ
ネートフィルムにおいて、基板層Aと接着剤層Bとの間
のラミネート強度は約150gf、接着剤層Bとイージー
ピール性印刷層Cとの間のラミネート強度は約30gf、
接着剤層Bとグラビア印刷インキ層Dとの間のラミネー
ト強度は約30gf、グラビア印刷インキ層Dと外側層E
との間のラミネート強度は約100gfである。
【0012】
【第2態様】第1態様に示したラミネートフィルム2枚
を、図1に示すように、端部において約15mmの幅で溶
着して溶着部10を形成した。この場合のラミネートフ
ィルムの溶着部10のフィルム間のシール強度は、約1.
2kgf であった。上記2枚のラミネートフィルムを引き
離すと、軽い力で基板層Aの破断が開始し、続いてその
破れがイージーピール性印刷層Cに至り、イージーピー
ル性印刷層Cを破断し上記シールを容易に開封すること
ができた。
【0013】
【第3態様】第1態様に示したラミネートフィルムを幅
425mm×高さ260mmに切断し、幅方向の中央部で二
つ折りにして、上下端部及び側端部を幅約15mm幅で熱
溶着し、幅約200mm×高さ約260mmの包装袋を形成
した。充填したのは、約2000cm2 のポテトチップ2
0を80gであり、中空率は約90パーセントであっ
た。開封は、包装袋の高さ中間部を引き離す力を加える
ことによって容易に行うことができた。以上の本発明に
おけるシール強度及びラミネート強度とは、幅15mmの
帯状フィルム2枚の端部を長さ15mmで熱シール(ラミ
ネート)し、各々の他方の端部を長さ40〜80mm残し
て、この両端を毎分300±20mmの速度で引っ張り、
熱シール(ラミネート)が剥離するまでの最大荷重を測
定する方法により求められたものである。この方法は、
食品衛生法における『器具及び容器包装の規格基準』の
強度等試験法に従ったものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1態様の包装袋用フィルムの層間構
造を示す断面図である。
【図2】本発明の第2態様の包装袋の断面図である。
【図3】従来の包装袋用フィルムの層間構造を示す断面
図である。
【符号の説明】
A 基板層、 B 接着剤層 C イージーピール性印刷層 D グラビア印刷インキ層 E 外側層 10 接着部 20 ポテトチップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 75/28 B32B 7/06 B32B 7/12 B65D 30/08 B65D 65/40

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂からなる基材層、接着剤層、及
    び該接着剤層とイージーピール性をもつ印刷層を均一に
    有する層間構造を少なくともシール部分に有し上記層間構造の部分で 上記基材層を重合接着又は熱融着
    によりシールした場合に、フィルム層間のシール強度が
    1.0kgf ないし2.0kgf であることを特徴とする包装袋
    用フィルム。
  2. 【請求項2】 上記基材層が、ポリエチレン、ポリプロ
    レン、ポリエチレン系共重合体からなる群からえらばれ
    た1ないしそれ以上の組合せから形成されたことを特徴
    とする請求項1に記載の包装袋用フィルム。
  3. 【請求項3】 上記印刷層が、剥離ニス、表刷りイン
    キ、シリコン系剥離剤からなる群から選ばれた1ないし
    それ以上の組合せから形成されたことを特徴とする請求
    項1に記載の包装袋用フィルム。
  4. 【請求項4】 上記接着剤層が、ドライラミネート用接
    着剤、無溶剤型接着剤、ポリエチレン、ポリエチレン系
    共重合体からなる群からえらばれた1ないしそれ以上の
    組合せから形成されたことを特徴とする請求項3に記載
    の包装袋用フィルム。
  5. 【請求項5】 上記基材層を介して重合接着した場合
    に、上記接着剤層と上記印刷層とのラミネート強度が1
    0gf 〜40gf である請求項1又は4項に記載の包装
    袋用フィルム。
  6. 【請求項6】 上記基材層の破断強度が、1.0kgf 〜1.
    5kgf である請求項1又は4項に記載の包装袋用フィル
    ム。
  7. 【請求項7】 合成樹脂からなる基材層、接着剤層、及
    び該接着剤層とイージーピール性をもつ印刷層を均一に
    有する層間構造を少なくともシール部分に有するフィル
    ムを、フィルム間のシール強度が1.0kgf ないし2.0kg
    f となるように上記層間構造の部分で上記基材層を介し
    て重合接着又は熱融着によりシールしてなることを特徴
    とする包装袋。
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EP0963405A1 (en) 1997-02-25 1999-12-15 Exxon Chemical Patents Inc. Heat sealable films
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