JP2691282B2 - 開封性に優れた包装体 - Google Patents

開封性に優れた包装体

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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】 本発明は、パウチ等と呼ばれる包装体に関するもので
あり、手指で包装材料を引き裂いて開封するのに適した
包装体に関するものである。
【従来の技術】
従来より、合成樹脂製フィルム又はこれとアルミニウ
ム箔とを接着剤で接合した積層物等の包装材料を袋状に
した、パウチ等と呼ばれる包装体が用いられている。こ
の包装体は、合成樹脂製フィルムの周囲を熱融着等によ
り接着することによって、密封されている。従って、こ
の包装体を開封するには、包装材料の所定の箇所を鋏で
切除したり、又は手指で引き裂いて切除したりして行っ
ている。 しかし、鋏で切除する場合はともとかく、手指で引き
裂いて開封する場合には、開封が良好に行えないという
ことがあった。即ち、開封部分がずれて、包装材料の所
定の箇所を切除できないということがあった。このた
め、開封口がいたずらに大きくなったり、又は開封時に
内容物が溢れるということもあった。 このようなことから、一軸延伸をした合成樹脂製フィ
ルム、例えば一軸延伸ポリプロピレンフィルム,一軸延
伸高密度ポリエチレンフィルム,一軸延伸ポリアミドフ
ィルム等が包装材料として用いられている。この包装材
料を用いると、手指で引き裂いた場合、延伸方向に沿っ
て引き裂かれ、包装材料の所定の箇所を切除でき、良好
に開封することができる。 しかしながら、この一軸延伸合成樹脂製フィルムは、
結晶領域が比較的多いためその融点が高くなり、包装体
作成時の生産性が低下するということがあった。即ち、
合成樹脂製フィルムの周囲を熱融着して包装体を作成す
るわけであるが、合成樹脂製フィルムの融点が高くなる
と、低温融着性が低下するからである。 これを回避するため、引き裂き性に優れた一軸延伸合
成樹脂製フィルムと、低温融着性に優れた無延伸合成樹
脂製フィルム、例えば無延伸ポリオレフィン系フィルム
等とをポリウレタン系接着剤等で接合したもの、又はこ
れの一軸延伸合成樹脂製フィルムの他面にアルミニウム
箔等の金属箔をポリウレタン系接着剤で接合したもの等
が包装材料として用いられている。しかし、これらの包
装材料を用いた包装体は、開封部を手指で引き裂くと、
主として無延伸合成樹脂製フィルムがフェザリングを起
こし、良好に開封することができないということがあっ
た。
【発明が解決しようとする課題】
本発明者等がフェザリングの原因を検討したところ、
包装材料を手指で引き裂く際に、一軸延伸した合成樹脂
製フィルムと無延伸合成樹脂製フィルム及び/又はアル
ミニウム箔との界面が剥離し、包装材料が一定の方向へ
引き裂かれないためであることが判明した。また、フェ
ザリングを生じさせながら無理に引き裂いて開封する場
合、大きな力が要ることが判明した。 そこで、本発明者等は包装材料の剥離強度を大きくす
る等、種々検討した結果、開封部分のみの剥離強度を大
きくし、非開封部分の剥離強度は開封部分の剥離強度よ
りも小さくすることによって、良好に開封しうることを
見出し、本発明に到ったのである。
【課題を解決するための手段】
即ち本発明は、手指で包装材料を引き裂いて開封しう
る袋状の包装体であって、前記包装材料は金属箔と合成
樹脂製フィルムとを接着剤で接合した三層積層物を少な
くとも具備しており、前記三層積層物の開封部分におけ
る前記金属箔と前記合成樹脂製フィルムとの剥離強度
が、非開封部分における前記金属箔と前記合成樹脂製フ
ィルムとの剥離強度より大きいことを特徴とする開封性
に優れた包装体に関するものである。 以下、図面に基づき本発明を説明する。 本発明に係る包装体(1)は袋状である。袋状の包装
体(1)を作成するには、例えば図面に示す如く二枚の
包装材料(3),(3)を重合して、その全周囲を熱融
着によって接着してもよいし、また一枚の包装材料
(3)を二つ折りにして、その三辺の周囲を熱融着によ
って接着してもよい。 包装材料(3)は、金属箔と合成樹脂製フィルムとを
接着剤で接合した三層構造物を少なくとも具備してい
る。この包装材料(3)を用いて包装体(1)を作成す
る場合、合成樹脂製フィルム面を内面として用いる。従
って、包装体(1)の周囲を熱融着する場合には、この
合成樹脂製フィルムを軟化若しくは溶融させることによ
って行う。 包装材料(3)に用いられる金属箔としては、アルミ
ニウム箔,鉄箔,銅箔等が用いられるが、アルミニウム
箔を用いるのが一般的である。また合成樹脂製フィルム
としては、ポリエチレンフィルム,ポリプロピレンフィ
ルム等が用いられるが、引き裂き方向性のない無延伸ポ
リプロピレンフィルムが一般的に用いられる。特に三層
積層物としては、アルミニウム箔と無延伸ポリプロピレ
ンフィルムとを酸変性ポリプロピレン系接着剤で接合し
たものを用いるのが好ましい。ここで酸変性ポリプロピ
レンとは、ポリプロピレンの側鎖にジカルボン酸を付加
したものであり、一般的にはポリプロピレンの側鎖にマ
レイン酸を付加させたものが用いられる。具体的には、
市販品である三井石油化学工業(株)製ユニストールR1
00,R120,R200又は東洋インキ製造(株)製リオフレック
ス3000,4000等が用いられる。 本発明においては、三層積層物をそのまま包装材料
(3)としてもよいし、また三層積層物に更に他のフィ
ルム等を積層してもよい。例えば、金属箔の上面に、表
面又は裏面に文字や図柄等が印刷された二軸延伸ポリエ
ステルフィルムや二軸延伸ポリアミドフィルム等をポリ
ウレタン系接着剤で、接合してもよい。 この三層積層物の開封部分(2a)における、金属箔と
合成樹脂製フィルムとの剥離強度は、非開封部分(2b)
における金属箔と合成樹脂製フィルムとの剥離強度より
も大きい。剥離強度に差を設けるには、開封部分(2a)
における金属箔と合成樹脂製フィルムとを接着力の大き
い接着剤で接合し、非開封部分(2b)における金属箔と
合成樹脂製フィルムとを接着力の小さい接着剤で接合す
ればよい。また、接着剤として感熱接着剤の酸変性ポリ
プロピレン系接着剤を使用した場合には、一旦低温度
(例えば150℃程度)で金属箔と合成樹脂製フィルムと
を加圧して接合し、その後開封部分(2a)のみを高温度
(例えば200℃程度)で再加圧して接合すればよい。開
封部分(2a)のみの再加圧は、包装体(1)を作成した
後でもよいし、包装体(1)の作成前であってもよい。 本発明における包装体(1)において、開封部分(2
a)は第1図に示す如く、左端から右端に上端と平行に
亙ってもよいし、第3図に示す如く左端から上端へ斜行
して亙ってもよい。なお、開封部分(2a)を明確にする
ために、開封部分(2a)の両端にノッチ(4)を設けて
おくのが好ましい。
【実施例】
厚さ10μのアルミニウム箔の表面に酸変性ポリプロピ
レン系接着剤(三井石油化学工業(株)製、商品名ユニ
ストールR100;固形分15重量%)を20g/m2塗布し、乾燥
させた後、接着剤面に厚さ70μの無延伸ポリプロピレン
フィルム(東レ合成フィルム(株)製、商品名ZK93)を
積層し、その後温度150℃、圧力1kg/cm2、時間1秒間の
条件で、無延伸ポリプロピレンフィルムとアルミニウム
箔とを接合して、積層物を得た。その後、積層物の一定
の帯状区域を開封部分とみなし、温度200℃、圧力1kg/c
m2、時間1秒間の条件で再加圧して、三層積層物を得
た。 再加圧した部分の剥離強度と、再加圧しなかった部分
の剥離強度を測定したところ、前者は1.7kg/15mm巾であ
り、後者は0.8kg/15mm巾であった。 前記の三層積層物のアルミニウム箔面に、厚さ12μの
二軸延伸ポリエステルフィルム(東洋紡績(株)製、商
品名エスペット)をポリウレタン系接着剤で接合して、
包装材料を得た。 この包装材料を用いて、三層積層物を再加圧した部分
と、再加圧しなかった部分から、大きさ40mm×60mmの短
冊片を、それぞれ二枚づつ取り出した。同種の短冊片を
二枚重ねて、短辺の中央にノッチを入れて、短辺の左片
と右片とをそれぞれ引張試験機のチャックで把持して、
二枚の短冊片を同時に引張速度は200mm/minで引き裂い
た。 引き裂きが始まる時から、完全に引き裂きが完了する
迄の引張荷重をチャートに記録し、全引張荷重の量を計
算(チャートに記録された線で囲まれた面積を求めるこ
とによって計算)したところ、再加圧した部分は約600k
g・mmであったのに対し、再加圧しなかった部分は約100
0kg・mmであった。また、再加圧した部分はフェザリン
グが生じることなく、綺麗に引き裂けたのに対し、再加
圧しなかった部分はフェザリングが生じた。 更に、前記の包装材料の再加圧した部分を手指で引き
裂いていったところ、再加圧した部分のみが良好に引き
裂かれ、再加圧していない部分に引き裂きが移行すると
いうことはなかった。これは、再加圧した部分を引き裂
くエネルギー消費量が、再加圧していない部分を引き裂
くエネルギーの消費量よりも少ないからである。 従って、再加圧して剥離強度が大きくなった部分は、
再加圧せずに剥離強度の小さい部分よりも、引き裂き性
に優れていることが分かる。
【発明の効果】
本発明に係る包装体に用いられている包装材料は、金
属箔と合成樹脂製フィルムとを接着剤で接合した三層積
層物を少なくとも具備しており、この三層積層物の開封
部分における剥離強度は、非開封部分における剥離強度
よりも大きいため、実施例によって実証したように、引
き裂き性に優れている。従って、この三層積層物を包装
材料の構成要素として用い、剥離強度の大きい部分を開
封部分とし、剥離強度の小さい部分を非開封部分とした
包装体は、開封部分を手指で引き裂くことによって、良
好に開封することができる。即ち、開封時にフェザリン
グが生じることを防止でき、更に非開封部分に引き裂き
が移行するのを防止できるのである。従って、包装材料
の開封部分を手指で引き裂く場合において、開封口が大
きくなったり、また開封する際に内容物が溢れるという
ことを防止しうるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一例に係る包装体の平面図であり、第
2図はこの包装体の中央縦断面図である。また、第3図
は本発明の他例に係る包装体の平面図である。 (1)……包装体,(2a)……開封部分,(2b)……非
開封部分,(3)……包装材料,

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】手指で包装材料を引き裂いて開封しうる袋
    状の包装体であって、前記包装材料は金属箔と合成樹脂
    製フィルムとを接着剤で接合した三層積層物を少なくと
    も具備しており、前記三層積層物の開封部分における前
    記金属箔と前記合成樹脂製フィルムとの剥離強度が、非
    開封部分における前記金属箔と前記合成樹脂製フィルム
    との剥離強度より大きいことを特徴とする開封性に優れ
    た包装体。
  2. 【請求項2】三層積層物として、アルミニウム箔と無延
    伸ポリプロピレンフィルムとを酸変性ポリプロピレン系
    接着剤で接合したものを用いる請求項(1)記載の開封
    性に優れた包装体。
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