JP3040866B2 - 感光性樹脂組成物 - Google Patents
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Description
る。更に詳しくは製造が容易であり、高感度で、均一な
塗膜を与える感光性樹脂組成物に関するものである。
感光材料として、感光性ポリイミドは半導体の絶縁膜や
パッシベ−ション膜等に広く使用されている。これらは
ポリイミド、またはその前駆体に感光基を導入したもの
か、あるいはポリイミド前駆体に感光基を有する化合物
を混合したものが多い。前者の例として、特公昭55−
41422号公報ではポリアミド酸のエステル側鎖に感
光基を付与したものであり、特開昭60−6029号公
報ではあらかじめ二重結合を有するジアミンを合成して
おき、このジアミンを用いて感光性ポリイミドを合成す
る等の方法が提案されている。しかしこれらの方法は感
光基を導入するための工程が複雑であり好ましくない。
また、特開昭55−45746号公報及び特開昭60−
100143号公報では各々ポリアミド酸のカルボキシ
ル基に不飽和エポキシ化合物または不飽和イソシアネ−
ト化合物を反応させる方法が提案されているが、ポリア
ミド酸のカルボキシル基にエポキシ基またはイソシアネ
−ト基を反応させる際にポリアミド酸の一部が分解する
等して溶液の粘度が低下する欠点を有している。後者の
ポリイミド前駆体に感光基を有する化合物を混合したも
のとして、例えば特開昭63−206741号公報、特
開昭59−15449号公報、特開平2−144539
号公報あるいは特開平2−144539号公報では、ポ
リアミド酸と光反応性の不飽和基を有する化合物を混合
した組成物が提案されているが、通常これらの不飽和基
含有化合物はポリアミド酸との相溶性が悪いために、使
用条件が限定され使用しずらい。一方、特開昭54−1
45794号公報のように二重結合とアミノ基またはそ
の四級化塩を含む化合物をポリアミド酸に混合する方法
では、相溶性は良好であるが、感度が低く、現像時にク
ラックが発生する等の問題点がある。特開平3−917
52号公報では特殊な多官能アミノアクリレ−トが使用
されており、感度や現像時のクラックは改良されている
が、かかる多官能アミノアクリレ−トは市販品として入
手しにくい。本発明者等は、公知技術に係る上述の問題
を解決すべく種々研究を行った。その結果、特定のアク
リルアミドグリコール酸類を感光基として使用すること
により、上述の種々の問題点が解決された感光性樹脂組
成物が得られることを知見し、該知見に基づいて本発明
を完成した。以上の記述から明らかなように本発明の目
的は、ポリアミド酸への反応時の溶液粘度が適正であ
り、不飽和基含有化合物とポリアミド酸との相溶性が良
好であり、現像時にクラックの発生のない感光性樹脂組
成物とその使用方法を提供することである。
構成を有する。 (1)一般式(I)で示される反復単位を含むポリ(ア
ミド)イミド前駆体、(2)一般式(II)で示されるア
クリルアミドグリコ−ル酸類及び(3)光開始剤及び/
または増感剤、を必須成分とする感光性樹脂組成物に関
する。
または4価の有機基、R2 は2価の有機基を表わし、n
は1または2であり、R3 及びR4 は独立にメチル基、
エチル基または水素原子である}。
る。上述の場合、特にアクリルアミドグリコ−ル酸類は
前記式(II)において、R3 及びR4 が水素原子である
時が特に好ましい。
リ(アミド)イミド前駆体は、n=1の時はポリアミド
イミド前駆体であり、n=2の時はポリイミド前駆体で
ある。R1 は3価または4価の有機基であり、芳香族
基、脂環式基または脂肪族基等である。R2 は、2価の
有機基であり、芳香族基、脂環式基、脂肪族基、複素環
式基もしくはポリシロキサン基等である。一般式(I)
で表される反復単位を含む重合体であるポリ(アミド)
イミド前駆体は、常法によりテトラカルボン酸二無水
物、トリカルボン酸無水物もしくはその誘導体とジアミ
ンとを溶媒中で反応を行なうことにより容易に製造する
ことができる。
水物の具体例として次の化合物を挙げることができる
が、必ずしもこれらに限定されるものではない。すなわ
ち、芳香族テトラカルボン酸二無水物としては、ピロメ
リット酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテ
トラカルボン酸二無水物、2,2’,3,3’−ビフェ
ニルテトラカルボン酸二無水物、2,3,3’,4’−
ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,
4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,
2’,3,3’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無
水物、2,3,3’,4−ベンゾフェノンテトラカルボ
ン酸二無水物、ビス−(3,4−ジカルボキシフェニ
ル)エ−テル二無水物、ビス−(3,4−ジカルボキシ
フェニル)スルホン二無水物、1,2,5,6−ナフタ
リンテトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−ナフ
タリンテトラカルボン酸二無水物、2,2−ビス−
(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフロロプロパ
ン二無水物等が挙げられ、脂環式テトラカルボン酸二無
水物としては、シクロブタンテトラカルボン酸二無水
物、メチルシクロブタンテトラカルボン酸二無水物等が
挙げられ、脂肪族テトラカルボン酸二無水物としては、
1,2,3,4−テトラカルボキシブタン二無水物等、
公知の化合物を挙げることができる。
の具体例としてトリメリット酸無水物を挙げることがで
きる。
て次の化合物を挙げることができるが、必ずしもこれら
に限定されるものではない。すなわち、芳香族ジアミン
としては4,4’−ジアミノジフェニルエ−テル、3,
4’−ジアミノジフェニルエ−テル、3,4’−ジアミ
ノジフェニルエ−テル、4,4’−ジアミノジフェニル
メタン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,
4’−ジアミノジフェニルスルフィド、4,4’−ジ
(メタアミノフェノキシ)ジフェニルスルホン、4,
4’−ジ(パラアミノフェノキシ)ジフェニルスルホ
ン、オルトフェニレンジアミン、メタフェニレンジアミ
ン、パラフェニレンジアミン、ベンジジン、3,3’−
ジアミノベンゾフェノン、4,4’−ジアミノベンゾフ
ェノン、4,4’−ジアミノジフェニル−2,2−プロ
パン、1,5−ジアミノナフタレン、1,8−ジアミノ
ナフタレン、4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)
ビフェニル、2,2−ビス{4−(4−アミノフェノキ
シ)フェニル}ヘキサフロロプロパン、1,4−ビス
(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4
−アミノフェノキシ)ベンゼ ン、4,4’−ジアミノ
−3,3’−ジエチル−5,5’−ジメチルジフェニル
メタン、4,4’−ジアミノ−3,3’,5,5’−テ
トラメチルジフェニルメタン、1,4−ジアミノトルエ
ン、メタキシリレンジアミン、2,2’−ジメチルベン
ジジン等が挙げられ、脂肪族ジアミンとしては、トリメ
チレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチ
レンジアミン、2,11−ドデカンジアミン等が挙げら
れ、シリコン系ジアミンとしては、ビス(パラアミノフ
ェノキシ)ジメチルシラン、1,4−ビス(3−アミノ
プロピルジメチルシリル)ベンゼン等が挙げられ、脂環
式ジアミンとしては1,4−ジアミノシクロヘキサン、
ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、イソフォロ
ンジアミン等、グアナミン類としてはアセトグアナミ
ン、ベンゾグアナミン等を挙げることができる。また、
ジアミノシロキサンとしては次式で示す化合物を挙げる
ことができる(ただし、式中に示すpは1〜100であ
る)。以上示したもの以外の公知のジアミンをも使用す
ることができる。
で反応させるための好ましい溶媒(以下反応溶媒という
ことがある)の具体例として以下の化合物を挙げること
ができる。すなわち、N−メチル−2−ピロリドン、
N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラメチル尿素、
ピリジン、ヘキサメチルホスホルアミド、メチルホルム
アミド、N−アセチル−2−ピロリドン、2−メトキシ
エタノ−ル、2−エトキシエタノ−ル、2−ブトキシエ
タノ−ル、ジエチレングリコ−ルモノメチルエ−テル、
ジエチレングリコ−ルモノエチルエ−テル、ジエチレン
グリコ−ルモノブチルエ−テル、シクロペンタノン、メ
チルシクロペンタノン、シクロヘキサノン、クレゾ−
ル、γ−ブチロラクト−ン、イソホロン、N,N−ジエ
チルアセトアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、
N,N−ジメチルメトキシアセトアミド、テトラヒドロ
フラン、N−メチル−ε−カプロラクタム、テトラヒド
ラチオフェンジオキシド{スルフォラン(sulpho
lane)}である。また、この反応は上記有機溶媒
を、他の非プロトン性(中性)有機溶媒、例えば、芳香
族、脂環式もしくは脂肪族炭化水素、またはそれらの塩
素化誘導体(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン
類、シクロヘキサン、ペンタン、ヘキサン、石油エ−テ
ル、塩化メチレン等)またはジオキサン等で希釈したも
のを用いることもできる。
前記酸無水物及びジアミンからポリ(アミド)イミド前
駆体を合成することができる。この場合、基板に対する
密着性を向上させることを目的に重合体末端にアミノシ
ランを導入することができる。
物を挙げることができるが、必ずしもこれらに限定され
るものではない。すなわち、アミノメチル−ジ−n−プ
ロポキシ−メチルシラン、(β−アミノエチル)−n−
プロポキシ−メチルシラン、(β−アミノエチル)−ジ
エトキシ−フェニルシラン、(β−アミノエチル)−ト
リ−n−プロポキシシラン、(β−アミノエチル)−ジ
メトキシ−メチルシラン、(γ−アミノプロピル)−ジ
−n−プロポキシ−メチルシラン、(γ−アミノプロピ
ル)−ジ−n−ブトキシ−メチルシラン、(γ−アミノ
プロピル)−トリエトキシシラン、(γ−アミノプロピ
ル)−ジ−n−ペントキシ−フェニルシラン、(γ−ア
ミノプロピル)−メトキシ−n−プロポキシ−メチルシ
ラン、(δ−アミノブチル)−ジメトキシ−メチルシラ
ン、(3−アミノフェニル)−ジ−n−プロポキシシラ
ン、(4−アミノフェニル)−トリ−n−プロポキシシ
ラン、{β−(4−アミノフェニル)エチル}−ジエト
キシ−メチルシラン、{β−(3−アミノフェニル)エ
チル}−ジ−n−プロポキシ−フェニルシラン、{γ−
(4−アミノフェニル)プロピル}−ジ−n−プロポキ
シ−メチルシラン、{γ−(4−アミノフェノキシ)プ
ロピル}−ジ−n−プロポキシ−メチルシラン、{γ−
(3−アミノフェノキシ)プロピル}−ジ−n−ブトキ
シ−メチルシラン、{γ−(3−アミノフェノキシ)プ
ロピル}−ジメチル−メトキシシラン、(γ−アミノプ
ロピル)−メチル−ジエトキシシラン、(γ−アミノプ
ロピル)エチル−ジ−n−プロポキシシラン、(4−ア
ミノフェニル)−トリメトキシシラン、(3−アミノフ
ェニル)−トリメトキシシラン、(4−アミノフェニ
ル)−メチル−ジメトキシ−シラン、(3−アミノフェ
ニル)−ジメチル−メトキシシラン、(4−アミノフェ
ニル)−トリエトキシシラン等、公知の化合物を挙げる
ことができる。
ミド前駆体の分子量をコントロ−ルすることを目的に1
個の酸無水物基またはアミノ基を有する化合物を添加し
て反応を行うこともできる。そのような化合物の例とし
て以下の化合物を例示することができる。
ン、モノアリルアミン等。
成分である一般式(II)で表されるアクリルアミドグリ
コ−ル酸類の具体例として以下の化合物を挙げることが
できる。
クリルアミド(アクリルアミドグリコ−ル酸)、N−
(1−カルボキシ,1−ヒドロキシ)エチルアクリルア
ミド、N−(1−カルボキシ,1−ヒドロキシ)プロピ
ルアクリルアミド、N−(カルボキシ,ヒドロキシ)メ
チルメタクリルアミド、N−(1−カルボキシ,1−ヒ
ドロキシ)エチルメタクリルアミド、N−(1−カルボ
キシ、1−ヒドロキシ)プロピルメタクリルアミド等。
リコ−ル酸類の添加量はポリ(アミド)イミド前駆体に
対してその2〜200重量%、好ましくは30〜100
重量%である。
感剤としては公知の化合物で良いが、それらの一種、ま
たは数種を混合して使用することができる。それらの具
体例を以下に列挙するが、これらに限定されるものでは
ない。
4’−ジエチルアミノベンゾフェノン、キサントン、チ
オキサントン、イソプロピルキサントン、2,4−ジエ
チルチオキサントン、2−エチルアントラキノン、アセ
トフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェ
ノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−4’−イソプロピ
ルプロピオフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフ
ェニルケトン、イソプロピルベンゾインエ−テル、イソ
ブチルベンゾインエ−テル、2,2−ジエトキシアセト
フェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフ
ェノン、ベンジル、カンファ−キノン、ベンズアンスロ
ン、2−メチル−1−{4−(メチルチオ)フェニル}
−2−モルフォリノ−1−プロパン、3,3’,4,
4’−テトラ(t−ブチルパ−オキシカルボニル)ベン
ゾフェノン、N−フェニル−グリシン、p−ヒドロキシ
−N−フェニルグリシン、テトラメチルチウラムモノス
ルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド、p−ト
リルジスルフィド、4−ジメチルアミノ安息香酸エチ
ル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、3,3’
−カルボニル−ビス(7−ジエチルアミノ)クマリン、
2,6−ビス(p−アジドベンジリデン)シクロヘキサ
ノン、2,6−ビス(p−アジドベンジリデン)−4−
メチルシクロヘキサノン、2,6−ビス(p−アジドベ
ンジリデン)−4−t−ブチルシクロヘキサノン等。
ミド前駆体に対してその0.05〜20重量%、好まし
くは0.5〜10重量%である。
ド)イミド前駆体に対して50重量%以下の公知の炭素
−炭素二重結合を有する化合物、あるいは多価チオ−ル
類を添加することもできる。以下その具体例を例示す
る。
リラ−ト、ジメチルアミノエチルメタクリラ−ト、ベン
ジルアクリラ−ト、カルビト−ルアクリラ−ト、2−エ
チルヘキシルアクリラ−ト、2−エチルヘキシルメタク
リラ−ト、ラウリルメタクリラ−ト、2−ヒドロキシエ
チルアクリラ−ト、2−ヒドロキシエチルメタクリラ−
ト、2−ヒドロキシプロピルアクリラ−ト、2−ヒドロ
キシプロピルメタクリラ−ト、グリシジルメタクリラ−
ト、N−メチロ−ルアクリルアミド、N−ジアセトンア
クリルアミド、N,N’−メチレンビスアクリルアミ
ド、N−ビニルピロリドン、エチレングリコ−ルジアク
リラ−ト、ジエチレングリコ−ルジアクリラ−ト、トリ
エチレングリコ−ルジアクリラ−ト、ブチレングリコ−
ルジアクリラ−ト、ブチレングリコ−ルジメタクリラ−
ト、ネオペンチルグリコ−ルジアクリラ−ト、ネオペン
チルグリコ−ルジメタクルラ−ト、1,4−ブタンジオ
−ルジアクリラ−ト、1,6−ヘキサンジオ−ルジアク
リラ−ト、1,6−ヘキサンジオ−ルジメタアクリラ−
ト、ペンタエリスリト−ルジアクリラ−ト、ペンタエリ
スリト−ルトリアクリラ−ト、トリメチロ−ルプロパン
トリアクリラ−ト、トリメチロ−ルプロパントリメタク
リラ−ト、ペンタエリスリト−ルテトラ(3−メルカプ
トプロピオネ−ト)、ペンタエリスリト−ル(メルカプ
トアセテ−ト)等。
フェノ−ル等の熱重合禁止剤、あるいは染料、顔料等の
副資材を添加することもできる。
パタ−ン化されたポリ(アミド)イミド膜の形成法につ
いて説明する。本発明の感光性重合体組成物はスピンコ
−ト、浸漬または噴霧印刷等の公知の方法によりシリコ
ンウエハ−、金属板、プラスチック板、あるいはガラス
板等の基板上に塗布することが可能である。塗膜は電気
炉あるいはホットプレ−ト等の加熱手段を用い30〜1
50℃の温度でプリベ−クを行うことにより塗膜中の大
部分の溶媒の除去を行う。この塗膜にネガマスクを置
き、化学線を照射する。化学線としてはX線、電子線、
紫外線、あるいは可視光線等が例として挙げられるが、
紫外線または遠赤外線が特に好適である。次いで未露光
部を現像液で溶解除去することによりレリ−フ・パタ−
ンを得る。必要により非溶媒中でリンスし、更に150
℃以下の温度で乾燥を行いレリ−フ・パタ−ンの安定化
を行うことができる。またプリベ−ク後のいずれかの時
点で基板からフィルムをはがし、単独のフィルムとして
使用することもできる。現像により形成されたレリ−フ
・パタ−ンのポリマ−は前駆体の形であるため、これを
上記加熱手段により200〜500℃、好ましくは30
0〜400℃の温度で加熱することによりパタ−ン化さ
れたポリ(アミド)イミド膜が形成される。この場合感
光基を含む化合物であるである一般式(II)で表される
アクリルアミドグリコ−ル酸類は、化学線により重合し
ポリマ−を形成するがポストベ−クにより熱分解し、塗
膜中から揮散する。このようにして本発明の感光性樹脂
組成物からパタ−ン化された耐熱性のポリ(アミド)イ
ミド膜を得ることができる。
子材料関連用途が考えられるが、半導体素子のパッシベ
−ション膜、層間絶縁膜、LSIメモリ−のα線遮蔽
膜、簿膜多層基板の層間絶縁膜あるいはプリント配線板
の多層板の層間膜等に特に好ましい。
説明するが、本発明はこれらの実施例により限定される
ものではない。
計、コンデンサ−及び窒素置換装置を付した1リットル
のフラスコの系内を窒素ガスにより置換した後、N−メ
チル−2−ピロリドン(以下NMPと略記する)400
g、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボ
ン二無水物(以下BTDAと略称する)70.59g
(0.219モル)、4,4’−ジアミノジフェニルエ
−テル(以下DDEと略称する)43.54g(0.2
18モル)を混合し、20〜25℃で20時間反応を行
い、ポリアミド酸溶液を合成した。この溶液にN−(カ
ルボキシ,ヒドロキシ)メチルアクリルアミド42.4
g、イソプロピルチオキサントン2.12g及びミヒラ
−ズケトン0.71gを添加し、撹拌溶解することによ
り、本発明の感光性樹脂組成物を調製した。
法により、NMP400g、ピロメリット酸二無水物1
6.37g(0.0751モル)、BTDA24.18
g(0.0751モル)及びDDE30.04g(0.
150モル)を混合し、ポリアミド酸溶液を合成した。
この溶液にN−(カルボキシ,ヒドロキシ)メチルアク
リルアミド42.4g、2,4−ジエチルチオキサント
ン1.41g及びミヒラ−ズケトン1.41gを添加
し、撹拌溶解することにより、本発明の感光性樹脂組成
物を調製した。
法により、NMP400g、4,4’−オキシジフタル
酸二無水物38.01g(0.123モル)、2,2−ビ
ス{4−(4−アミノフェノキシ)フェニル}ヘキサフ
ロロプロパン60.45g(0.116モル)、1,3
−ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサ
ン1.53g(0.00614モル)を混合し、ポリア
ミド酸溶液を合成した。この溶液にN−(カルボキシ,
ヒドロキシ)メチルアクリルアミド50g、2−メチル
−1−{4−(メチルチオ)フェニル}−2−モルフォ
リノ−1−プロパン2.00g及びミヒラ−ズケトン
1.00gを添加し、撹拌溶解することにより、本発明
の感光性樹脂組成物を調製した。
法により、N,N−ジメチルアセタミド(以下DMAC
と略称する)400g、ヘキサフロロイソプロピリデン
−2,2−ビス(フタリックアンハイドライド)10
9.28g(0.246モル)、3,3’−ジアミノジ
フェニルスルホン59.00g(0.238モル)及び
4−アミノフェニルトリメトキシシラン3.15g
(0.0148モル)を混合し、ポリアミド酸溶液を合
成した。この溶液にN−(カルボキシ,ヒドロキシ)メ
チルアクリルアミド68.6g、2−メチル−1−{4
−(メチルチオ)フェニル}−2−モルフォリノ−1−
プロパン3.43g及びイソプロピルチオキサントン
1.71gを添加し、撹拌溶解することにより、本発明
の感光性樹脂組成物を調製した。
法により、DMAC400g、BTDA65.05g
(0.202モル)、ω,ω’−ビス(3−アミノプロ
ピル)ポリジメチルシロキサン(分子量660)40.
00g(0.0606モル)及びDDE28.08g
(0.141モル)を混合し、ポリアミド酸を合成し
た。この溶液にN−(カルボキシ,ヒドロキシ)メチル
アクリルアミド66.7g、2,4−ジエチルチオキサ
ントン1.33g、2−メチル−1−{4−(メチルチ
オ)フェニル}−2−モルフォリノ−1−プロパン2.
67g及びミヒラ−ズケトン1.33gを添加し、撹拌
溶解することにより、本発明の感光性樹脂組成物を調製
した。
法により、DMAC400g、ジフェニルスルホン−
3,3’,4,4’−テトラカルボン酸二無水物78.
77g(0.220モル)及び3,3’−ジアミノジフ
ェニルスルホン54.56g(0.220モル)を混合
し、ポリアミド酸を合成した。この溶液にN−(カルボ
キシ,ヒドロキシ)メチルアクリルアミド66.7g、
2,4−ジエチルチオキサントン2.67g及びミヒラ
−ズケトン1.33gを添加し、撹拌溶解することによ
り、本発明の感光性組成物を調製した。
法により、DMAC400g、BTDA46.11g
(0.143モル)、塩化トリメリット酸無水物30.
21g(0.143モル)及びDDE57.28g
(0.286モル)を混合し、ポリアミド酸溶液を合成
した。この溶液にN−(カルボキシ,ヒドロキシ)メチ
ルアクリルアミド66.7g、2,4−ジエチルチオキ
サントン2.67g及びミヒラ−ズケトン1.33gを
添加し、撹拌溶解することにより、本発明の感光性組成
物を調製した。
明の感光性樹脂組成物をシリコンウエハ−上にスピンコ
−トし、ホットプレ−ト上で100℃、60秒間プリベ
−クすることにより均一の膜を形成せしめた。次にマス
クを通して、超高圧水銀灯(20mW/cm2 )で照射
時間を変え、露光した。これをN−メチル−2−ピロリ
ドン4容、イソプロピルアルコ−ル6容の混合液に浸漬
することにより現像を行い、イソプロピルアルコ−ル中
でリンスし、乾燥した。 これを200℃で30分間、
更に350℃で1時間電気炉中で焼成を行い、パタ−ニ
ングされたポリイミド膜を得た。各実施例で調製した感
光性樹脂組成物に対する適正な照射量、プリベ−ク後及
び現像後の膜厚を表1に示した。これらの結果を見ると
十分実用に耐え得るものであることが明らかである。
酸に特定の感光剤と公知の光開始剤を混合することによ
って容易に製造でき、その実用上の効果は大きい。
Claims (2)
- 【請求項1】(1)一般式(I)で示される反復単位を
含むポリ(アミド)イミド前駆体、(2)一般式(II)
で示されるアクリルアミドグリコ−ル酸類及び(3)光
開始剤を必須成分とする感光性樹脂組成物。 【化1】 【化2】 {ただし、一般式(I)及び(II)においてR1 は3価
または4価の有機基、R2 は2価の有機基を表わし、n
は1または2であり、R3 及びR4 は独立にメチル基、
エチル基または水素原子である}。 - 【請求項2】前記式(II)においてR3 及びR4 が水素
原子であることを特徴とする請求項(1)記載の感光性
樹脂組成物。 【化3】
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