JP3038833B2 - 点火時期制御装置 - Google Patents
点火時期制御装置Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B61/00—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
- F02B61/04—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は船外機等における点火時期制御装置に係り、
特にプロペラの回転によって水中に発生する負圧を利用
して排気する船外機において好適な点火時期制御装置に
関するものである。
特にプロペラの回転によって水中に発生する負圧を利用
して排気する船外機において好適な点火時期制御装置に
関するものである。
第9図(a),(b)は船外機の概略の構成を示した
ものであって、(a)は全体の構成を示し、(b)は排
気系の一部の詳細構造を示したものである。
ものであって、(a)は全体の構成を示し、(b)は排
気系の一部の詳細構造を示したものである。
第9図(a),(b)において、エンジンホルダー3
上に設けられたシリンダーブロック1における、シリン
ダー1bからの排気は、排気ポート1aからエキゾーストカ
バー2を経て、エキゾーストチューブ4を通って排気室
6に排出され、空中排気孔5から空中に排気されるとと
もに、プロペラ7の軸に設けられた水中排気孔8から水
中に排気されるようになっている。
上に設けられたシリンダーブロック1における、シリン
ダー1bからの排気は、排気ポート1aからエキゾーストカ
バー2を経て、エキゾーストチューブ4を通って排気室
6に排出され、空中排気孔5から空中に排気されるとと
もに、プロペラ7の軸に設けられた水中排気孔8から水
中に排気されるようになっている。
第10図は従来の船外機の電気的構成の概略を示したも
のであって、第9図におけると同じものを同じ番号で示
している。
のであって、第9図におけると同じものを同じ番号で示
している。
第10図においては、エンジンの点火時期の制御を行う
点火時期制御ユニット9と、点火用高電圧を発生するた
めのイグニションコイル101,102が示されている,パル
サーコイル121,122は、クランク軸の回転位置を検出し
たパルスを発生する。図示されないマグネトは、各部に
対する電源電圧を発生する。ギアカウントコイル14は、
リングギアの歯を検出してパルスを発生する。キャブレ
ター(図示せず)は、燃料を霧化してシリンダー1bに供
給する。スロットル開度センサ16は、スロットルの開度
を検出した信号を発生する。
点火時期制御ユニット9と、点火用高電圧を発生するた
めのイグニションコイル101,102が示されている,パル
サーコイル121,122は、クランク軸の回転位置を検出し
たパルスを発生する。図示されないマグネトは、各部に
対する電源電圧を発生する。ギアカウントコイル14は、
リングギアの歯を検出してパルスを発生する。キャブレ
ター(図示せず)は、燃料を霧化してシリンダー1bに供
給する。スロットル開度センサ16は、スロットルの開度
を検出した信号を発生する。
第10図において、点火時期制御ユニット9は、クラン
ク軸の指定角度に取りつけられたパルサーコイル#1
(121)およびパルサーコイル#2(122)から波形整形
回路31を介して与えられる回転角度検出パルスを基準と
して、ギアパルスカウント回路32によって、ギアカウン
トコイル14から例えば回転角1゜おきに検出されるパル
スのカウントを開始し、所定カウント数に達したことに
よってクランク角を検出した信号を発生して、信号分配
回路33を経てトリガを与えることによって、SCR#1(2
11),SCR#2(212)をオンさせる。これによって、コ
ンデンサチャージコイル23の発生電圧によって、コンデ
ンサ24に予め蓄積されたエネルギーを、イグニッション
コイル#1(101),イグニッションコイル#2(102)
を経て放電することによって、その二次側に高電圧を発
生させて、点火プラグ241,242においてシリンダの点火
を行う。
ク軸の指定角度に取りつけられたパルサーコイル#1
(121)およびパルサーコイル#2(122)から波形整形
回路31を介して与えられる回転角度検出パルスを基準と
して、ギアパルスカウント回路32によって、ギアカウン
トコイル14から例えば回転角1゜おきに検出されるパル
スのカウントを開始し、所定カウント数に達したことに
よってクランク角を検出した信号を発生して、信号分配
回路33を経てトリガを与えることによって、SCR#1(2
11),SCR#2(212)をオンさせる。これによって、コ
ンデンサチャージコイル23の発生電圧によって、コンデ
ンサ24に予め蓄積されたエネルギーを、イグニッション
コイル#1(101),イグニッションコイル#2(102)
を経て放電することによって、その二次側に高電圧を発
生させて、点火プラグ241,242においてシリンダの点火
を行う。
この場合におけるカウント数は、スロットル開度セン
サ16によって検出されたスロットル開度信号に応じて、
カウント数制御回路34によって制御される。シフト位置
検出スイッチ35は、図示されない操作レバーのリバース
の位置を検出して、カウント数制御回路34におけるリバ
ース時の制御量を変化させる。
サ16によって検出されたスロットル開度信号に応じて、
カウント数制御回路34によって制御される。シフト位置
検出スイッチ35は、図示されない操作レバーのリバース
の位置を検出して、カウント数制御回路34におけるリバ
ース時の制御量を変化させる。
第10図の例では、スロットル開度センサ16は可変抵抗
式であって、電源回路35から与えられる一定電圧から、
スロットルの開度に応じて変化する電圧を出力する。
式であって、電源回路35から与えられる一定電圧から、
スロットルの開度に応じて変化する電圧を出力する。
第11図は、スロットル特性の一例を示したものであっ
て、スロットル開度(゜)に応じて直線的に変化する出
力電圧(V)を発生することが示されている。
て、スロットル開度(゜)に応じて直線的に変化する出
力電圧(V)を発生することが示されている。
また第12図は、点火時期特性の一例を示したものであ
って、カウント数制御回路34は、スロットル開度センサ
16の出力電圧に応じてカウント数を決定することによっ
て、スロットル開度(゜)に応じた点火時期(゜)の制
御を行う。
って、カウント数制御回路34は、スロットル開度センサ
16の出力電圧に応じてカウント数を決定することによっ
て、スロットル開度(゜)に応じた点火時期(゜)の制
御を行う。
船外機における排気方式は、自動車やオートバイ等と
異なり、プロペラの回転によって生じる負圧を利用した
水中排気系であるため、シフト位置(フォワード,ニュ
ートラル,リバース)や、排気管内の水位によって排気
圧力が大きく変化する特性を有している。
異なり、プロペラの回転によって生じる負圧を利用した
水中排気系であるため、シフト位置(フォワード,ニュ
ートラル,リバース)や、排気管内の水位によって排気
圧力が大きく変化する特性を有している。
2サイクルエンジンが主である船外機の場合、排気圧
力が大きく変わると、燃焼の際、シリンダー内に入る混
合気量や混合比が変化し、同一スロットル開度,同一点
火時期でもエンジン出力が変化するので、排気圧力の変
化は重要である。
力が大きく変わると、燃焼の際、シリンダー内に入る混
合気量や混合比が変化し、同一スロットル開度,同一点
火時期でもエンジン出力が変化するので、排気圧力の変
化は重要である。
第13図は、水位,シフト位置と排気圧力,回転数の関
係を示したものである。
係を示したものである。
(1) 水位の影響 船外機の場合、取りつけられる船体の大きさ,形状に
よって、水面に対する高さは様々である。そこで例えば
取りつけられる船体によって、第9図に示された水位A
および水位Bのように、水位に違いが生じる。
よって、水面に対する高さは様々である。そこで例えば
取りつけられる船体によって、第9図に示された水位A
および水位Bのように、水位に違いが生じる。
エンジン回転数が低く従って排気量が少ないときであ
って、排気室6内の水位を水中排気孔8の位置まで押し
下げる排気圧力に達しない場合には、排気は空中排気孔
5から排出されるようになっている。
って、排気室6内の水位を水中排気孔8の位置まで押し
下げる排気圧力に達しない場合には、排気は空中排気孔
5から排出されるようになっている。
この際、水位がBに示すように高く、エキゾーストチ
ューブ4の下端が水中にある場合には、排気圧力が高く
なる。また、排気室6内の圧力も高くなる。
ューブ4の下端が水中にある場合には、排気圧力が高く
なる。また、排気室6内の圧力も高くなる。
(2) シフト位置の影響 シフト位置によっても、エンジン回転数が上昇するの
に伴って、排気圧力に大きな差が生じる。
に伴って、排気圧力に大きな差が生じる。
例えば、フォワードの場合は、エンジン回転数の上昇
とともに排気の量が増加し排気圧力が上昇して、排気室
内の水位は、第9図に示すように、C→D→Eのように
低下する。一方、プロペラ7の回転と船体の前進によっ
て、プロペラ後端の水中排気孔8は負圧となり、排気室
内の排気を吸い出すため、第13図の水位A,B(フォワー
ド)に見られるように排気圧力が低下する。
とともに排気の量が増加し排気圧力が上昇して、排気室
内の水位は、第9図に示すように、C→D→Eのように
低下する。一方、プロペラ7の回転と船体の前進によっ
て、プロペラ後端の水中排気孔8は負圧となり、排気室
内の排気を吸い出すため、第13図の水位A,B(フォワー
ド)に見られるように排気圧力が低下する。
またリバースの場合は、プロペラが逆回転し船体が後
進するので、プロペラ後端の水中排気孔8は負圧とはな
らず、エンジン回転数の上昇,排気の量の増加に伴って
排気圧力は上昇し、水中排気孔8からの排気か始まると
第13図に示すように飽和する。
進するので、プロペラ後端の水中排気孔8は負圧とはな
らず、エンジン回転数の上昇,排気の量の増加に伴って
排気圧力は上昇し、水中排気孔8からの排気か始まると
第13図に示すように飽和する。
さらにニュートラルの場合は、リバースの場合と同様
に、エンジン回転数の上昇,排気の量の増加に伴って、
排気圧力は上昇する。
に、エンジン回転数の上昇,排気の量の増加に伴って、
排気圧力は上昇する。
このように、船外機においては、船外機の取りつけ方
や乗船者数,積載重量による水位の違い,およびシフト
位置によって、排気圧力が変化する。このように排気圧
力が変化すると、第13図に×で示すように同一スロット
ル開度,同一点火時期でも、エンジン回転数(エンジン
出力)が変化する。
や乗船者数,積載重量による水位の違い,およびシフト
位置によって、排気圧力が変化する。このように排気圧
力が変化すると、第13図に×で示すように同一スロット
ル開度,同一点火時期でも、エンジン回転数(エンジン
出力)が変化する。
船外機においては、特にリバース時においては、船体
形状から大きな負荷がかかるため、エンジン出力の低下
は大きな問題となる。
形状から大きな負荷がかかるため、エンジン出力の低下
は大きな問題となる。
すなわち、同一スロットル開度でも、エンジン回転数
が低下すると、負圧が低くなり、霧化される燃料が少な
くなる。回転数が低下することにより、単位時間あたり
の要求燃料も減少するが、それ以上に霧化される燃料が
減少すると、混合比が小さくなり、より回転数が低下す
る。
が低下すると、負圧が低くなり、霧化される燃料が少な
くなる。回転数が低下することにより、単位時間あたり
の要求燃料も減少するが、それ以上に霧化される燃料が
減少すると、混合比が小さくなり、より回転数が低下す
る。
このため、スロットルの急閉等の過渡現象に対して余
裕がなくなり、場合によっては、エンストするといった
問題が生じることになる。
裕がなくなり、場合によっては、エンストするといった
問題が生じることになる。
本発明は、このような従来技術の課題を解決しようと
するものであって、船外機等において排気圧力の上昇と
これに伴うエンジン出力の低下の問題を解決するため、
排気圧力を検出し、排気圧力に応じて点火時期を補正
(進角)することによって、エンジン出力の低下を防止
する、点火時期制御装置を提供することを目的としてい
る。
するものであって、船外機等において排気圧力の上昇と
これに伴うエンジン出力の低下の問題を解決するため、
排気圧力を検出し、排気圧力に応じて点火時期を補正
(進角)することによって、エンジン出力の低下を防止
する、点火時期制御装置を提供することを目的としてい
る。
請求項1記載の発明では、排気室内でエキゾーストチ
ューブが下方へ延設され、このエキゾーストチューブを
通って、当該排気室に設けられた空中排気孔又はプロペ
ラ軸に設けられた水中排気孔から排気されると共に、当
該排気室内の水位が高い場合に前記エキゾーストチュー
ブの下端が水没する船外機用の内燃機関に用いられ、ス
ロットル開度センサからのスロットル開度を示す出力に
応じて当該内燃機関の点火時期を制御する進角制御装置
において、前記排気室内の排気圧力を検出する圧力検出
部を設け、この圧力検出部で検出された排気圧力が高い
ほど前記点火時期を進角するように制御する、という構
成を採っている。
ューブが下方へ延設され、このエキゾーストチューブを
通って、当該排気室に設けられた空中排気孔又はプロペ
ラ軸に設けられた水中排気孔から排気されると共に、当
該排気室内の水位が高い場合に前記エキゾーストチュー
ブの下端が水没する船外機用の内燃機関に用いられ、ス
ロットル開度センサからのスロットル開度を示す出力に
応じて当該内燃機関の点火時期を制御する進角制御装置
において、前記排気室内の排気圧力を検出する圧力検出
部を設け、この圧力検出部で検出された排気圧力が高い
ほど前記点火時期を進角するように制御する、という構
成を採っている。
請求項2記載の発明では、前記点火時期制御装置にシ
フト位置検出スイッチを設け、このシフト位置検出スイ
ッチの出力に基づいて、前記進角制御装置が内燃機関の
点火時期を制御するという構成を採り、その他の構成は
請求項1記載の発明と同じである。
フト位置検出スイッチを設け、このシフト位置検出スイ
ッチの出力に基づいて、前記進角制御装置が内燃機関の
点火時期を制御するという構成を採り、その他の構成は
請求項1記載の発明と同じである。
請求項3記載の発明では、前記進角制御装置は、加速
時に点火時期を制御するという構成を採り、その他の構
成は請求項1又は2記載の発明と同様である。
時に点火時期を制御するという構成を採り、その他の構
成は請求項1又は2記載の発明と同様である。
電気式進角制御装置において、内燃機関の排気圧力を
検出して出力を発生し、スロットル開度センサの出力に
この排気圧力を検出した出力を加えて内燃機関の点火時
期の制御を行うようにしたので、排気圧力に応じて点火
時期を補正(進角)することができ、従って、排気圧力
上昇に基づく内燃機関の出力低下を防止することができ
る。
検出して出力を発生し、スロットル開度センサの出力に
この排気圧力を検出した出力を加えて内燃機関の点火時
期の制御を行うようにしたので、排気圧力に応じて点火
時期を補正(進角)することができ、従って、排気圧力
上昇に基づく内燃機関の出力低下を防止することができ
る。
第1図は、本発明の一実施例の全体構成を示す。ここ
で、前述した第9図における従来例と同じものを同じ番
号で示す。
で、前述した第9図における従来例と同じものを同じ番
号で示す。
この第1図において、符号9はエンジンの点火時期の
制御を行うための点火時期制御ユニット、符号10はシリ
ンダーにおいて点火を行うためのイグニションコイルを
示す。又符号11は排気室6内の圧力を検出する圧力セン
サ、符号11aは圧力センサ11と排気室6を結ぶ検出管で
ある。更に、符号12は特定のクランク角を検出するパル
サーコイル、符号13は各部に対する電源電圧を発生する
マグネト、符号14はリングギアの歯を検出するギアカウ
ントコイル、符号15は燃料を霧化するキャブレター、符
号16はスロットルの開度を検出するスロットル開度セン
サを各々示す。
制御を行うための点火時期制御ユニット、符号10はシリ
ンダーにおいて点火を行うためのイグニションコイルを
示す。又符号11は排気室6内の圧力を検出する圧力セン
サ、符号11aは圧力センサ11と排気室6を結ぶ検出管で
ある。更に、符号12は特定のクランク角を検出するパル
サーコイル、符号13は各部に対する電源電圧を発生する
マグネト、符号14はリングギアの歯を検出するギアカウ
ントコイル、符号15は燃料を霧化するキャブレター、符
号16はスロットルの開度を検出するスロットル開度セン
サを各々示す。
この実施例は、スロットル開度センサ16からのスロッ
トル開度を示す出力に応じて内燃機関の点火時期を制御
する点火時期制御ユニット9を有する内燃機関におい
て、圧力検出部36(図2)を設けて、この内燃機関の排
気圧力を検出して出力を発生し、点火時期制御ユニット
9においてスロットル開度センサ16の出力にこの圧力検
出部36(図2)の出力を加えて内燃機関の点火時期の制
御を行うようにしたものである。
トル開度を示す出力に応じて内燃機関の点火時期を制御
する点火時期制御ユニット9を有する内燃機関におい
て、圧力検出部36(図2)を設けて、この内燃機関の排
気圧力を検出して出力を発生し、点火時期制御ユニット
9においてスロットル開度センサ16の出力にこの圧力検
出部36(図2)の出力を加えて内燃機関の点火時期の制
御を行うようにしたものである。
第2図は、第1図に装備されている点火時期制御系の
構成を示す。この第2図において、符号36は圧力検出部
である。この圧力検出部36は、第1図に示された圧力セ
ンサ11の検出信号に基づいて、排気室6内の圧力を示す
電圧を発生する。
構成を示す。この第2図において、符号36は圧力検出部
である。この圧力検出部36は、第1図に示された圧力セ
ンサ11の検出信号に基づいて、排気室6内の圧力を示す
電圧を発生する。
第3図は、圧力検出部の電気的構成を示したものであ
る。
る。
この第3図において、電源から抵抗41を経てツェナダ
イオード42に基準電圧を発生し、演算増幅器43とトラン
ジスタ44からなる定電流回路から検出部45に定電流を供
給する。検出部45は圧力センサ11の本体をなし、排気室
6内の圧力に応じてブリッジ回路に不平衡電圧を発生す
る。演算増幅器46,47による差動増幅回路によって検出
部45から圧力に比例する差電圧を取り出し、演算増幅器
48からなる増幅回路によって増幅して、出力電圧V0を得
る。
イオード42に基準電圧を発生し、演算増幅器43とトラン
ジスタ44からなる定電流回路から検出部45に定電流を供
給する。検出部45は圧力センサ11の本体をなし、排気室
6内の圧力に応じてブリッジ回路に不平衡電圧を発生す
る。演算増幅器46,47による差動増幅回路によって検出
部45から圧力に比例する差電圧を取り出し、演算増幅器
48からなる増幅回路によって増幅して、出力電圧V0を得
る。
第4図は、圧力検出部の出力特性を例示したものであ
って、排気室6の圧力(mmHg)(またはkPa)に応じて
直線的に変化する出力電圧(V)を発生する。
って、排気室6の圧力(mmHg)(またはkPa)に応じて
直線的に変化する出力電圧(V)を発生する。
一方、前述のように、排気室6の排気圧力は、スロッ
トル開度に応じて、第13図に示されたように変化する。
従って、スロットル開度に対応する圧力検出部36の出力
電圧は、水位,シフト位置に応じて異なる特性によって
変化する。
トル開度に応じて、第13図に示されたように変化する。
従って、スロットル開度に対応する圧力検出部36の出力
電圧は、水位,シフト位置に応じて異なる特性によって
変化する。
第5図は、スロットル開度と圧力検出部出力電圧との
関係を示したものである。
関係を示したものである。
第2図に示された点火時期制御系においては、圧力検
出部36の出力電圧をカウント数制御回路34に加えること
によって、スロットル開度センサ16の出力電圧に対応す
るカウント数を、排気圧力に応じて変化させることによ
って、前述した排気圧力の上昇に伴うエンジン出力の低
下を補償する進角特性を得ることができる。
出部36の出力電圧をカウント数制御回路34に加えること
によって、スロットル開度センサ16の出力電圧に対応す
るカウント数を、排気圧力に応じて変化させることによ
って、前述した排気圧力の上昇に伴うエンジン出力の低
下を補償する進角特性を得ることができる。
カウント数制御回路34では、第11図に示された基本的
なスロットル開度センサ出力に、第5図に示された出力
特性を加えて出力電圧を発生する。
なスロットル開度センサ出力に、第5図に示された出力
特性を加えて出力電圧を発生する。
第6図は、カウント数制御回路の出力電圧を示したも
のであって、Cはスロットル開度センサの出力電圧を示
し、これに第5図に示された圧力検出部の出力電圧を加
えることによって、第6図に示すような出力電圧が得ら
れる。
のであって、Cはスロットル開度センサの出力電圧を示
し、これに第5図に示された圧力検出部の出力電圧を加
えることによって、第6図に示すような出力電圧が得ら
れる。
ギアパルスカウント回路32では、カウント数制御回路
34の出力電圧に応じて変化するパルス数を決定して、信
号分配回路33を経てSCR211,212の開閉を制御することに
よって、点火プラグ241,242における点火時期を決定す
る。
34の出力電圧に応じて変化するパルス数を決定して、信
号分配回路33を経てSCR211,212の開閉を制御することに
よって、点火プラグ241,242における点火時期を決定す
る。
第7図は、スロットル回路(゜)に対応する点火時期
(゜)の特性を示したものであって、Cはスロットル開
度センサの出力電圧を示し、基本点火時期特性を定める
ものである。
(゜)の特性を示したものであって、Cはスロットル開
度センサの出力電圧を示し、基本点火時期特性を定める
ものである。
第7図に示されるように、同一スロットル開度でも、
水位,シフト位置の違いに基づいて排気圧力が異なると
きは、点火時期が異なり、排気圧力が高いときは排気圧
力が低いときに比べて進角することが示されている。従
って、排気圧力が高いときでも回転数の低下を防止する
ことができる。
水位,シフト位置の違いに基づいて排気圧力が異なると
きは、点火時期が異なり、排気圧力が高いときは排気圧
力が低いときに比べて進角することが示されている。従
って、排気圧力が高いときでも回転数の低下を防止する
ことができる。
この場合における点火時期の設定は、低速域では進角
させすぎるとラフとなり振動を起こし、遅角させすぎる
と、エンストを招くことになる。そこで一般には、第7
図においてCで示す基本点火時期特性は、ラフを減少さ
せるために、加速等も考慮して、スロットル開度の小さ
い範囲では、エンストを招かないレベルでできるだけ遅
角させ、スロットル開度が大きくなるに伴って、高出力
を得るために除々に進角させるようにしている。
させすぎるとラフとなり振動を起こし、遅角させすぎる
と、エンストを招くことになる。そこで一般には、第7
図においてCで示す基本点火時期特性は、ラフを減少さ
せるために、加速等も考慮して、スロットル開度の小さ
い範囲では、エンストを招かないレベルでできるだけ遅
角させ、スロットル開度が大きくなるに伴って、高出力
を得るために除々に進角させるようにしている。
また、使用頻度の高いフォワードを重視しつつ、負荷
が大きく排気圧力も高いリバース時にもエンストしない
設定値を決定することは容易ではない。しかしながら、
本実施例によれば、フォワード,リバースのシフト位置
の違いと水位とを考慮した点火時期の設定が可能とな
り、それぞれの条件下で最適に近い設定が可能となる。
が大きく排気圧力も高いリバース時にもエンストしない
設定値を決定することは容易ではない。しかしながら、
本実施例によれば、フォワード,リバースのシフト位置
の違いと水位とを考慮した点火時期の設定が可能とな
り、それぞれの条件下で最適に近い設定が可能となる。
また、急加速時には、排気管の容積に対して回転数の
上昇による排気量の瞬間的な増加のため、排気圧力が上
昇する。一方、急減速時には、逆に排気管容積に対して
瞬間的に排気量が減少し、やや排気圧力が低下する。こ
れにより急加速時には進角による多少の加速効果を得る
ことができるとともに、急減速時には、多少の減速効果
を得ることも可能である。
上昇による排気量の瞬間的な増加のため、排気圧力が上
昇する。一方、急減速時には、逆に排気管容積に対して
瞬間的に排気量が減少し、やや排気圧力が低下する。こ
れにより急加速時には進角による多少の加速効果を得る
ことができるとともに、急減速時には、多少の減速効果
を得ることも可能である。
第8図は、このような急加速時と急減速時の排気圧力
の変化と、回転数の変化とを示したものである なお、これ以外に、第2図に示すシフト位置検出スイ
ッチ35を設けてカウント数制御回路34の動作と連動させ
ることによって、例えばリバース時のみ排気圧力による
進角機能を実現するようにすることも可能である。
の変化と、回転数の変化とを示したものである なお、これ以外に、第2図に示すシフト位置検出スイ
ッチ35を設けてカウント数制御回路34の動作と連動させ
ることによって、例えばリバース時のみ排気圧力による
進角機能を実現するようにすることも可能である。
さらにまた、圧力センサ出力部のCR充放電回路の時定
数を変化させることによって、急減速時、圧力センサの
出力を除々に減らすようにすることも可能である。
数を変化させることによって、急減速時、圧力センサの
出力を除々に減らすようにすることも可能である。
以上、船外機の場合について説明したが、本発明はこ
れに限るものでなく、排気圧力が使用状態によって大き
く変化する内燃機関において、一般的に利用可能なもの
である。
れに限るものでなく、排気圧力が使用状態によって大き
く変化する内燃機関において、一般的に利用可能なもの
である。
以上説明したように本発明によれば、船外機におい
て、排気圧力によって点火時期を進角補正するようにし
たので、シフト位置,水位に応じた進角特性を得ること
ができ、排気圧力上昇に基づく出力低下を防止すること
ができる。
て、排気圧力によって点火時期を進角補正するようにし
たので、シフト位置,水位に応じた進角特性を得ること
ができ、排気圧力上昇に基づく出力低下を防止すること
ができる。
船外機では、取りつけられる船によってその取付け高
さがまちまちなため、水位が異なっており、従って排気
圧力が異なっているので、同一設定では不具合を生じ
る。しかしながら本発明によれば水位の影響および、リ
バースの影響を排気圧力で検出し、適切な点火時期を設
定でき、このような不具合を排除できる。
さがまちまちなため、水位が異なっており、従って排気
圧力が異なっているので、同一設定では不具合を生じ
る。しかしながら本発明によれば水位の影響および、リ
バースの影響を排気圧力で検出し、適切な点火時期を設
定でき、このような不具合を排除できる。
本発明によれば、従来のスロットル開度による点火時
期制御等の電気進角システムをもとに、排気圧力センサ
の信号を利用してこのような制御を容易に行うことがで
きる。
期制御等の電気進角システムをもとに、排気圧力センサ
の信号を利用してこのような制御を容易に行うことがで
きる。
さらに、シフト位置検出スイッチ等と組み合わせるこ
とによって、目的とするシフト位置のみの補正を行うよ
うにすることも可能である。この場合は、複雑な制御シ
ステムを用いることなく、簡易的な加速時進角補正を行
うことができる。
とによって、目的とするシフト位置のみの補正を行うよ
うにすることも可能である。この場合は、複雑な制御シ
ステムを用いることなく、簡易的な加速時進角補正を行
うことができる。
第1図は本発明の一実施例の全体構成を示す図、第2図
は本発明の一実施例の点火時期制御系の構成を示す図、
第3図は圧力検出部の電気的構成を示す図、第4図は圧
力検出部の出力電圧と圧力の関係を示す図、第5図はス
ロットル開度と圧力検出部出力電圧との関係を示す図、
第6図はカウント数制御回路の出力電圧特性を示す図、
第7図はスロットル開度に対する点火時期特性を示す
図、第8図は急加速時と急減速時の排気圧力と回転数の
変化を示す図、第9図(a)(b)は各々船外機の概略
の構成を示す図、第10図は従来の船外機の電気的構成の
概略を示す図、第11図はスロットル特性の一例を示す
図、第12図は点火時期特性の一例を示す図、第13図は水
位,シフト位置と排気圧力,回転数の関係を示す図であ
る。 9……進角制御装置、16……スロットル開度センサ、36
……圧力検出部。
は本発明の一実施例の点火時期制御系の構成を示す図、
第3図は圧力検出部の電気的構成を示す図、第4図は圧
力検出部の出力電圧と圧力の関係を示す図、第5図はス
ロットル開度と圧力検出部出力電圧との関係を示す図、
第6図はカウント数制御回路の出力電圧特性を示す図、
第7図はスロットル開度に対する点火時期特性を示す
図、第8図は急加速時と急減速時の排気圧力と回転数の
変化を示す図、第9図(a)(b)は各々船外機の概略
の構成を示す図、第10図は従来の船外機の電気的構成の
概略を示す図、第11図はスロットル特性の一例を示す
図、第12図は点火時期特性の一例を示す図、第13図は水
位,シフト位置と排気圧力,回転数の関係を示す図であ
る。 9……進角制御装置、16……スロットル開度センサ、36
……圧力検出部。
Claims (3)
- 【請求項1】排気室内でエキゾーストチューブが下方へ
延設され、このエキゾーストチューブを通って、当該排
気室に設けられた空中排気孔又はプロペラ軸に設けられ
た水中排気孔から排気されると共に、当該排気室内の水
位が高い場合に前記エキゾーストチューブの下端が水没
する船外機用の内燃機関に用いられ、 スロットル開度センサからのスロットル開度を示す出力
に応じて当該内燃機関の点火時期を制御する進角制御装
置において、 前記排気室内の排気圧力を検出する圧力検出部を設け、
この圧力検出部で検出された排気圧力が高いほど前記点
火時期を進角するように制御することを特徴とした進角
制御装置。 - 【請求項2】前記点火時期制御装置にシフト位置検出ス
イッチを設け、このシフト位置検出スイッチの出力に基
づいて、前記進角制御装置が内燃機関の点火時期を制御
することを特徴とした請求項1記載の点火時期制御装
置。 - 【請求項3】前記進角制御装置は、加速時に点火時期を
制御することを特徴とした請求項1又は2記載の点火時
期制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2203596A JP3038833B2 (ja) | 1990-07-31 | 1990-07-31 | 点火時期制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2203596A JP3038833B2 (ja) | 1990-07-31 | 1990-07-31 | 点火時期制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0491371A JPH0491371A (ja) | 1992-03-24 |
JP3038833B2 true JP3038833B2 (ja) | 2000-05-08 |
Family
ID=16476684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2203596A Expired - Fee Related JP3038833B2 (ja) | 1990-07-31 | 1990-07-31 | 点火時期制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3038833B2 (ja) |
-
1990
- 1990-07-31 JP JP2203596A patent/JP3038833B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0491371A (ja) | 1992-03-24 |
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