JP3037655B2 - 車両用盗難防止装置 - Google Patents

車両用盗難防止装置

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JP3037655B2
JP3037655B2 JP8467998A JP8467998A JP3037655B2 JP 3037655 B2 JP3037655 B2 JP 3037655B2 JP 8467998 A JP8467998 A JP 8467998A JP 8467998 A JP8467998 A JP 8467998A JP 3037655 B2 JP3037655 B2 JP 3037655B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の盗難防止のため
の装置に関し、特に自動車の乗逃げを防止するための装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の盗難を防止するための方法とし
て、たとえば車内への侵入を防止する方法、ハンドルを
ロックして操舵不能とする方法、内燃機関の始動を不能
とする方法などが挙げられる。しかしながら、前記車内
への侵入を防止する方法では、ドアをこじ開けたりガラ
スを割るなどして車内に侵入することを、たとえばガラ
ス割れセンサなどを用いて検知して、警報を発し、阻止
するのであるけれども、ドアが開いてしまうと、簡単に
乗逃げされてしまうおそれがある。
【0003】このような乗逃げを防止するための方法と
して、内燃機関の始動を不能とする方法が効果的であ
る。このような方法の第1の先行技術として、たとえば
特開平4−11544が挙げられる。この先行技術は、
盗難防止用のコンピュータが、点火コイルラインに介在
されたリレーを遮断制御することによって、内燃機関の
始動を阻止するようにしたものである。
【0004】また第2の先行技術として、特開平4−3
31647が挙げられる。この先行技術は、バッテリか
ら負荷への電源ラインに介在したリレーを盗難防止用の
制御装置が遮断することによって、内燃機関の始動を阻
止するようにしたものである。
【0005】したがってこれら2つの先行技術では、負
荷ラインに介在したリレーを遮断することによって内燃
機関の始動を不能としている。したがって、大形で高価
なリレー、特に第1の先行技術では点火コイルラインに
介在される高圧用で高価なリレーが必要となり、コスト
が嵩んでしまう。また、車両に詳しい人間であれば、前
記リレーの入出力を短絡することによって、盗難防止機
能を容易に不能とすることができる。
【0006】このような問題を解決する第3の先行技術
として、特開昭63−284054が挙げられる。この
先行技術では、シートが倒されている運転席に着座する
ことなく、変速操作が行われたり、また識別コードの入
力なしで変速操作が行われると、内燃機関を停止するよ
うにしたものである。
【0007】また同様に、第4の先行技術として特開平
2−164648が挙げられる。この先行技術は、キー
の抜き忘れによる盗難防止のために、内燃機関の停止か
ら所定時間経過後は、暗証番号入力によって内燃機関を
始動させるようにしたものである。
【0008】このように第3および第4の先行技術は、
前述の第1および第2の先行技術のように、既に作成さ
れた内燃機関の制御装置などに、いわゆる後付けによっ
て、リレーを介在するようなことはなく、前記制御装置
自体の制御動作を停止させてしまうものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の第
3および第4の先行技術では、いずれも識別コードの照
合用に専用のマイクロコンピュータを用い、照合結果が
一致したときにのみ、そのマイクロコンピュータから内
燃機関の制御用のコンピュータへ始動を許可する2値信
号を送信するように構成している。したがって、車両に
詳しい人間であれば、前記許可信号を送信するライン
を、たとえば5VのVccラインに天絡、あるいは接地
ラインに地絡するなどして、疑似的に2値の前記許可信
号を作成して、内燃機関を始動させることができる。
【0010】また前記識別コードを送信機から送信する
ようにした構成では、送信機の紛失や損傷に対処可能と
するために、受信機または識別手段側の識別コードを、
新たな送信機に対応して再書込み可能とする必要があ
る。このような課題を実現するための第5の先行技術と
して、本件出願人が先に提案した特開平3−70299
が挙げられる。この先行技術は、受信機側のスイッチの
操作時間によって、識別コードの書込動作と読出動作と
を切換えるようにしたものである。
【0011】また識別コードを書換え可能な第6の先行
技術として、特開平5−106375が挙げられる。こ
の先行技術は、イグニションスイッチのON時に、入力
部からの入力操作によって識別コードを書換え可能とし
たものである。
【0012】したがって、第5の先行技術では再書込み
可能とするためにスイッチが必要であり、また第6の先
行技術では識別コードが容易に書換え可能であるという
問題がある。
【0013】本発明の目的は、車両の盗難を簡便な構造
で確実に防止することができる車両用盗難防止装置を提
供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、内燃機関の運
転状態を制御する内燃機関制御手段と、前記制御に関す
るデータの記憶領域とともに、識別コードの記憶領域を
有する記憶手段と、送信機から送信される識別コードを
受信し該受信した識別コードを予め記憶されている識別
コードと比較して両者が一致すると車両のドアのロック
を制御するドアロック制御手段と、該ドアロック制御手
段が受信した前記送信機からの識別コードが入力される
入力手段とを備え、前記内燃機関制御手段は、運転状態
を示すセンサ出力に基づき燃料噴射量と点火時期を演算
し該演算結果を基に噴射信号と点火信号を出力するとと
もに、前記入力手段から入力された識別コードと、記憶
手段に記憶されている識別コードとを比較し、一致しな
いときには前記噴射信号と点火信号の出力を禁止して内
燃機関を始動させないことを特徴とする車両用盗難防止
装置である。
【0015】
【作用】本発明に従えば、内燃機関の運転状態を制御、
たとえば燃料噴射量や点火時期などを制御する内燃機関
制御手段に関連して、入力手段を設ける。この入力手段
へは、たとえば専用の送信機からの信号、またはキー操
作などによって識別コードが入力される。また前記内燃
機関制御手段に関連して、前記制御に関するデータ、た
とえば測定された吸気圧と内燃機関の回転速度となどに
対応した噴射量のマップデータなどを記憶する記憶手段
が設けられている。この記憶手段には、前記データの記
憶領域とともに、識別コードの記憶領域が設けられてい
る。
【0016】内燃機関制御手段は、入力手段を介して入
力された識別コードと、記憶手段に記憶されている識別
コードとを比較し、一致したときには内燃機関の始動を
許可し、スタータモータの起動などによって内燃機関を
始動させることができるようにする。これに対して、識
別コードが相互に一致しないときは、たとえば燃料噴射
の停止や、点火信号の出力停止などによって内燃機関の
始動を不能とする。
【0017】したがって、内燃機関制御手段には、従来
技術で述べたような始動を許可するか否かの2値信号で
はなく、識別コードが入力され、該制御手段に関連した
記憶手段内の識別コードと比較が行われるので、車両に
詳しい人間であっても、前記識別コードに対応した疑似
信号を作成することは不可能であり、こうして識別コー
ドが一致しないときには、確実に内燃機関の始動を阻止
して盗難を防止することができる。
【0018】またドアロック制御手段は、送信機から送
信される識別コードを受信して予め記憶される識別コー
ドと比較し、両者の一致したとき車両のドアのロックの
制御、具体的にはドアロック用のアクチュエータを駆動
してドアをロックし、車両の盗難を確実に防止すること
ができる。
【0019】
【実施例】図1は、盗難防止機能を備える本発明の一実
施例の車両制御装置1の電気的構成を示すブロック図で
ある。この車両制御装置1は、大略的に、内燃機関2を
制御する内燃機関制御部3と、自動変速機4を制御する
自動変速機制御部5と、ドアロック制御部6とを含んで
構成されている。
【0020】前記内燃機関制御部3は、大略的に、吸気
圧検出器11によって検出された内燃機関2の吸気圧お
よびクランク角検出器12によって検出された内燃機関
2の回転速度などに基づいて燃料噴射量および点火時期
を演算し、燃料噴射弁13およびイグナイタ14を駆動
する。内燃機関制御部3は、入力インタフェイス回路1
5〜19と、アナログ/デジタル変換器8と、マイクロ
コンピュータなどで実現される処理回路7と、消去再書
込み可能ないわゆるEEPROMなどで実現されるメモ
リ20と、出力インタフェイス回路21,22となどを
含んで構成されている。
【0021】前記吸気圧検出器11からの出力は、アナ
ログ/デジタル変換器8でデジタル値に変換されて、処
理回路7に読込まれる。またクランク角検出器12から
のクランクパルスは、入力インタフェイス回路17で波
形整形された後、前記処理回路7に入力される。入力イ
ンタフェイス回路15は前記ドアロック制御部6からの
信号を受信するために設けられており、入力インタフェ
イス回路16は自動変速機制御部5からの信号を受信す
るために設けられている。
【0022】処理回路7にはまた、ニュートラルスイッ
チ9およびスタートスイッチ10からの出力が、入力イ
ンタフェイス回路18,19でそれぞれ波形整形されて
入力される。ニュートラルスイッチ9は、自動変速機4
の変速段がパーキングまたはニュートラル位置となると
導通する。またスタートスイッチ10は、スタータモー
タが起動されている期間中に導通する。
【0023】処理回路7は、車両の運転状態を示す信号
である前記スイッチ9,10、検出器11,12の検出
結果および自動変速機制御部5からの信号などに基づい
て、メモリ20の記憶領域20aに記憶されているマッ
プデータなどを参照しながら、前記燃料噴射量および点
火時期などを演算し、パワートランジスタなどで実現さ
れる出力インタフェイス回路21を介して、燃料噴射弁
13の開弁時間を制御するとともに、イグナイタ14を
介して点火プラグ23の点火時期および点火時間などを
制御する。
【0024】メモリ20にはまた、前記記憶領域20a
とともに記憶領域20bが形成されており、この記憶領
域20bには、識別コードが記憶される。
【0025】前記自動変速機制御部5は、大略的に、ス
ロットル弁開度検出器25および車速検出器26ならび
にシフト位置検出器27の検出結果に対応して、自動変
速機4のソレノイドバルブ28を選択的に駆動し、内燃
機関2からの駆動力を所望とする減速比で減速して車輪
29に伝達させる。この自動変速機制御部5は、入力イ
ンタフェイス回路30,31と、アナログ/デジタル変
換器32と、処理回路33と、メモリ34と、出力イン
タフェイス回路35,36とを含んで構成されている。
【0026】前記車速検出器26は、プロペラシャフト
37の回転速度を検出しており、この車速検出器26か
らの速度パルスは、入力インタフェイス回路31で波形
整形された後、マイクロコンピュータなどで実現される
処理回路33に入力される。また自動変速機4の変速段
は、シフト位置検出器27によって読取られ、入力イン
タフェイス回路30を介して前記処理回路33に入力さ
れる。さらにまた処理回路33には、ポテンションメー
タなどで実現されるスロットル弁開度検出器25の検出
結果が、アナログ/デジタル変換器32でデジタル値に
変換された後、入力されている。
【0027】処理回路33は、シフト位置検出器27に
よって検出されたシフト位置ならびにスロットル弁開度
検出器25によって検出されたスロットル弁開度および
車速検出器26によって検出された車体速度に基づい
て、リードオンリメモリなどで実現されるメモリ34に
記憶されている変速線図から最適な変速段を読出し、そ
の変速段となるように、パワートランジスタなどで実現
される出力インタフェイス回路35を介してソレノイド
バルブ28を切換制御する。
【0028】また処理回路33からは、出力インタフェ
イス回路36およびライン38を介して、内燃機関制御
部3の前記入力インタフェイス回路16へ前記信号が与
えられている。この信号は、後述するように、車体速度
や変速タイミングを表す信号である。内燃機関制御部3
は、前記変速タイミングに対応して、たとえば点火時期
を一時的に遅らせるなどして、変速ショックを低減して
いる。
【0029】ドアロック制御部6は、大略的に、送信機
41からの信号に応答して、受信機42がドアロック用
のアクチュエータ43を駆動する。また、前記受信機4
2は、スイッチ44,45によって盗難を検出すると、
ホーン46を吹鳴させるとともに、停止表示灯47を点
滅させる盗難防止動作を行う。
【0030】前記送信機41は、押釦スイッチ51と、
送信回路52と、メモリ53とを含んで構成されてい
る。押釦スイッチ51が操作されると、送信回路52
は、リードオンリメモリなどで実現されるメモリ53か
ら、該送信機41に固有の識別コードを読出し、その識
別コードを表す信号を、周波数変調波または振幅変調波
もしくは赤外線で受信機42へ送信する。
【0031】前記受信機42は、受信回路54と、入力
インタフェイス回路55〜59と、処理回路50と、メ
モリ60と、出力インタフェイス回路61,62とを含
んで構成されている。受信回路54で受信された前記識
別コードを表す信号は、入力インタフェイス回路55で
波形整形された後、マイクロコンピュータなどで実現さ
れる処理回路50に入力される。処理回路50は、その
識別コードが、EEPROMなどで実現されるメモリ6
0に記憶されている自車の識別コードと一致しているか
否かを判断し、一致しているときには、出力インタフェ
イス回路61を介して、電磁ソレノイドなどで実現され
るアクチュエータ43を駆動する。すなわち、ドアおよ
びトランクなどが施錠されているときには解錠動作を行
い、解錠されているときには施錠動作を行う。
【0032】前記処理回路50にはまた、スイッチ6
3,44,45からの出力が、それぞれ入力インタフェ
イス回路56,57,58で、チャタリング成分などが
除去されて入力されている。セットスイッチ63が導通
されて盗難防止機能が選択されている状態で、ボンネッ
トの開閉を検出するフードスイッチ44またはドアの開
閉を検出するカーテシスイッチ45によって、前記ボン
ネットまたはドアが開かれたことを検出すると、処理回
路50は、前述のようにホーン46を吹鳴させるととも
に、停止表示灯47を点滅させる。こうして盗難防止動
作を行う。
【0033】なお、この処理回路50からはまた、内燃
機関制御部3の出力インタフェイス回路22からライン
71を介して該ドアロック制御部6の入力インタフェイ
ス回路59に、後述するように識別コードの読出要求が
入力されると、出力インタフェイス回路62およびライ
ン64を介して内燃機関制御部3の前記入力インタフェ
イス回路15へ、前記識別コードを表す信号を出力す
る。
【0034】前記各制御部3,5,6には、それぞれ定
電圧回路67,68,69が設けられており、定電圧回
路67,68へはイグニションキースイッチ65がIG
接点またはST接点に導通されるとバッテリ66からの
電力が供給され、定電圧回路69へはバッテリ66から
の電力が常時供給され、各制御部3,5,6内の各回路
が電力付勢される。
【0035】図2は、上述のように構成された車両制御
装置1の盗難防止動作を説明するためのタイミングチャ
ートである。図2(1)で示すように時刻t1でイグニ
ションキースイッチ65がIG接点またはST接点に導
通されると、電源電圧の安定化した時刻t2から、処理
回路7は図2(2)で示すように初期化動作を開始す
る。
【0036】その初期化動作の一部として、処理回路7
は、ドアの解錠時に送信機41から送信されてメモリ6
0内に記憶されている識別コードを、ライン64を介し
て、図2(3)で示すように読込む。その識別コードが
メモリ20の記憶領域20bに予め記憶されている識別
コードと一致しているか否かを比較し、一致していない
ときには図2(4)で示すように、始動禁止フラグFを
1にセットする。これによって、たとえば噴射信号や点
火信号の出力が禁止となって、内燃機関の始動が禁止さ
れる。
【0037】このように識別コードを受信する受信機4
2からは、識別コードが一致しているか否かの判定結果
ではなく、識別コード自体をライン64を介して内燃機
関制御部3へ送信し、該内燃機関制御部3側で、制御デ
ータを記憶するために設けられているメモリ20に記憶
されている識別コードと比較を行うので、車両に詳しい
人間であっても、前記識別コードを疑似的にライン64
から入力することはできず、こうして車両の乗逃げを確
実に阻止することができる。
【0038】図3は、上述のような盗難防止動作を説明
するためのフローチャートである。イグニションキース
イッチ65が導通されて電源電圧が安定化するとステッ
プn1に移り、処理回路7は初期化処理を行う。ステッ
プn2では、ライン71を介してドアロック制御部6へ
識別コードの読出要求を送信する。ステップn3では、
その読出要求に応答して、ドアロック制御部6から送信
されてきた識別コードを読込む。ステップn4では、そ
の読込んだ識別コードとメモリ20に記憶されている識
別コードとが相互に一致しているか否かが判断され、そ
うであるときにはステップn5で前記フラグFを0にリ
セットして動作を終了し、そうでないときにはステップ
n6で前記フラグFを1にセットした後、前記ステップ
n2へ戻って繰返し、識別コードの読出しを再要求す
る。
【0039】図4は、本発明の他の実施例の盗難防止動
作を説明するためのフローチヤートである。この図4で
示す動作は、内燃機関2の運転中に所定時間毎に割込み
処理によって行われる。
【0040】ステップm1では、クランク角検出器12
の検出結果から、内燃機関2の回転速度Neが予め定め
る値、たとえば800rpm以下であるか否かが判断さ
れ、そうであるときにはステップm2で、自動変速機制
御部5から入力される車体速度Vsが予め定める値、た
とえば0km/hであるか否かが判断され、そうである
ときにはさらにステップm3で、ニュートラル検出器9
の検出結果から自動変速機4の変速段がニュートラル位
置であるか否かが判断され、そうであるときにはステッ
プm4に移る。
【0041】こうしてステップm1〜m3の条件が満足
された車両の停止時にはステップm4に移り、前記ステ
ップn2と同様に、ドアロック制御部6へ識別コードの
読出要求が送信される。ステップm5では、前記ステッ
プn3と同様に、識別コードの読込みが行われ、ステッ
プm6では、ステップn4同様に、その識別コードがメ
モリ20に記憶されている識別コードと一致しているか
否かが判断され、そうでないときにはステップm7で前
記フラグFが1にセットされて動作を終了し、そうであ
るときにはステップm8で前記フラグFが0にリセット
されて動作を終了する。
【0042】なお、前記ステップm1〜m3の条件がい
ずれか1つでも満足されていないとき、すなわち車両が
走行している可能性のあるときには、ステップm8に移
って、前記フラグFが0にリセットされる。
【0043】したがって、前記図3で示す判定動作時に
誤判定を行ってしまっても、前記割込み時間が経過し
て、この図4で示す判定動作を行うことによって、正し
い判定を行うことができ、フェイルセーフ機能を拡充す
ることができる。また、車両の走行時には、内燃機関2
の再始動を許容するので、走行中に、たとえばイグニシ
ョンキースイッチ65がOFF→ONされるなどして一
旦電源が遮断されても、新たに送信機41から識別コー
ドを送信する必要はなく、速やかに再始動を行うことが
できる。
【0044】処理回路7にはまた、テストモード端子7
0が設けられており、このテストモード端子70を導通
することによって、内燃機関制御部3の検査を行うこと
ができる。すなわちこのテストモード端子70は、メー
カでの出荷検査時や整備工場での故障診断時などに導通
される。本発明では、このテストモード端子70が導通
されてテストモードとなっている状態で所定操作が行わ
れると、メモリ20の記憶領域20bへの識別コードの
書込状態となる。
【0045】すなわち、入力インタフェイス回路18,
19へそれぞれニュートラルスイッチ9がOFF状態で
あること、およびスタートスイッチ10がON状態であ
ることを疑似的に入力することによって、前記書込状態
とすることができる。
【0046】図5は、このような識別コードの書込動作
を説明するためのフローチャートである。テストモード
端子70が導通されてテストモードとなると、ステップ
k1に移り、ニュートラルスイッチ9が遮断しているか
否かが判断され、そうであるときにはステップk2でス
タートスイッチ10が導通しているか否かが判断され、
そうであるとき、すなわちこうして実際の走行時にはあ
り得ない組合わせのスイッチ入力が疑似的に行われたと
きには、識別コードの書込可能状態となり、ステップk
3に移る。
【0047】ステップk3では、入力インタフェイス回
路15を介して識別コードが読込まれ、その後ステップ
k4で、読込まれた識別コードがメモリ20の記憶領域
20bに書込まれてステップk5に移る。なお、ステッ
プk1,k2の条件のいずれかが満足されないときに
は、直接ステップk5に移って、他のテストを行う。
【0048】したがって、内燃機関制御部3の故障およ
び送信機6の紛失や損傷などによる取換えなどによって
識別コードを再書込みする必要が生じると、前記テスト
モード投入後に所定操作を行うことによって識別コード
の書込みを行うことができ、書込みモードとするための
専用の端子などを処理回路7に設ける必要はなく、簡便
な構造で識別コードの書込みが可能となる。また、ユー
ザなどによる不用意な書換えを防止することができ、盗
難をさらに確実に阻止することができる。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、内燃機関
の運転状態を制御する内燃機関制御手段に関連して設け
られる記憶手段に、前記制御に関するデータとともに識
別コードを記憶しておき、入力された識別コードと前記
記憶手段に記憶されている識別コードとを制御手段で比
較するので、従来技術で述べたように、制御手段は他の
比較手段などでの比較結果に応答して、内燃機関の始動
を許可するか否かを判断するのではなく、自身で識別コ
ードの比較を行って判断する。
【0050】したがって、車両に詳しい人間であって
も、識別コードに対応した入力を疑似的に前記制御手段
に与えることは不可能であり、車両の盗難を確実に防止
することができる。
【0051】またドアロック制御手段は、送信機から送
信される識別コードを受信して予め記憶される識別コー
ドと比較し、両者の一致したとき車両のドアのロックの
制御、具体的にはドアロック用のアクチュエータを駆動
してドアをロックし、車両の盗難を確実に防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】盗難防止機能を備える本発明の一実施例の車両
制御装置1の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】前記盗難防止動作を説明するためのタイミング
チャートである。
【図3】図2のフローチャートである。
【図4】本発明の他の実施例の盗難防止動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図5】識別データの書込動作を説明するためのフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 車両制御装置 2 内燃機関 3 内燃機関制御部 4 自動変速機 5 自動変速機制御部 6 ドアロック制御部 7,33,50 処理回路 9 ニュートラルスイッチ 10 スタートスイッチ 12 クランク角検出器 20,34,53,60 メモリ 26 車速検出器 41 送信機 42 受信機 65 イグニションキースイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−131894(JP,A) 特開 昭62−55384(JP,A) 特開 昭62−273141(JP,A) 特開 昭63−22753(JP,A) 実開 平5−80927(JP,U) 実開 平6−10063(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 25/04 B60R 25/00 E05B 49/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の運転状態を制御する内燃機関
    制御手段と、 前記制御に関するデータの記憶領域とともに、識別コー
    ドの記憶領域を有する記憶手段と、 送信機から送信される識別コードを受信し該受信した識
    別コードを予め記憶されている識別コードと比較して両
    者が一致すると車両のドアのロックを制御するドアロッ
    ク制御手段と、 該ドアロック制御手段が受信した前記送信機からの識別
    コードが入力される入力手段とを備え、 前記内燃機関制御手段は、運転状態を示すセンサ出力に
    基づき燃料噴射量と点火時期を演算し該演算結果を基に
    噴射信号と点火信号を出力するとともに、前記入力手段
    から入力された識別コードと、記憶手段に記憶されてい
    る識別コードとを比較し、一致しないときには前記噴射
    信号と点火信号の出力を禁止して内燃機関を始動させな
    いことを特徴とする車両用盗難防止装置。
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