JP3037380U - 管継手 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 専用工具を何ら必要とすることなく、また保
守点検を容易に行うことができるようにすること。 【構成】 一方の短管部１にテーパーフランジ部２を一
体形成し、他方の短管部３にもテーパーフランジ部４を
一体形成し、且つ両短管部１，３に雌ねじ部５，６を形
成し、夫々の雌ねじ部５，６に接続管７と被接続管８と
ねじ込んで連結し、両テーパーフランジ部２，４を対向
させ、その対向間隙に気密パッキン９を介在させた状態
で、蝶ナット締結式クランプ部材１０によって両テーパ
ーフランジ部２，４を着脱自在にクランプするようにし
た。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、金属管などからなる配管の端部どうしを互いに接続するための管継 手に関する。

【０００２】

【従来の技術及びその課題】

従来のこの種の配管の端部を互いに接続するための管継手として、図３に示す ようなユニオン継手がある。この従来にユニオン継手は、接続管２０の端部に雄 ねじ部２１を形成し、これに対向する被接続管２２の端部の外周に環状の係合凸 部２３を形成し、該係合凸部２３に係合する被係合凸部２４を内周面の端部に形 成したナット２５を被接続管２２の端部に嵌合して該被係合凸部２４を被接続管 ２２の係合凸部２３に回転自在に係合させ、両管２０，２２の対向間隙に気密パ ッキン２６を介在させた状態で、ナット２５を接続管２０の雄ねじ部２１にねじ 込むことによって両管２０，２２を互いに引き寄せ、これによって接続管２０に 被接続管２２をナット２５によって気密的に連結するようにしている。

【０００３】 この構造であれば、保守点検時の分解組み立ての際にナット２５を回転操作す るための専用工具を必要とするだけでなく、ナット２５が被接続管２２に分離不 能に取り付けられているため、該ナット２０が邪魔となって保守点検がし難い場 合がある。

【０００４】 本考案は、上記の課題に鑑みてなされたもので、専用工具を何ら必要とするこ となく、また保守点検を容易に行うことが可能な管継手を提案することを目的と するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、本考案の請求項１に係る管継手は、参照符号を 付して示せば、一方の短管部１にテーパーフランジ部２を一体形成し、他方の短 管部３にもテーパーフランジ部４を一体形成し、且つ両短管部１，３に雌ねじ部 ５，６を形成し、夫々の雌ねじ部５，６に接続管７と被接続管８とねじ込んで連 結し、両テーパーフランジ部２，４を対向させ、その対向間隙に気密パッキン９ を介在させた状態で、蝶ナット締結式クランプ部材１０によって両テーパーフラ ンジ部２，４を着脱自在にクランプするようにした構成からなるものである。

【０００６】

【作用】

本考案の管継手は、両テーパーフランジ部２，４とは別体の蝶ナット締結式ク ランプ部材１０を用い、その蝶ナット１２による手作業によって両テーパーフラ ンジ部２，４を締結するようにしたため、専用工具を何ら必要とせず、両短管部 １，３に繋がれた接続管７と被接続管８とを互いに簡単容易に連結したり離脱す ることができる。

【０００７】 また蝶ナット締結式クランプ部材１０や両短管部１，３の内径やその雌ねじ部 ５，６は既存に規格のものでよいから、これに接続される配管７，８には既存の 市場規格品をそのまま用いることができるため、充分な取換互換性を有する。

【０００８】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明すると、図１は、一方の短管部１の端部に その外周側に円環状に突出すると共にテーパー面２ａを有するテーパーフランジ 部２を一体形成し、他方の短管部３にも同様にテーパー面４ａを有するテーパー フランジ部４を一体形成し、且つ両短管部１，３の内周面に雌ねじ部５，６を形 成し、夫々の雌ねじ部５，６に接続管７と被接続管８とねじ込んで連結し、両テ ーパーフランジ部２，４を対向させ、その対向間隙に四沸化樹脂やシリコンなど からなる気密パッキン９を介在させた状態で、蝶ナット締結式クランプ部材１０ によって両テーパーフランジ部２，４を着脱自在にクランプするようにした状態 を示す。

【０００９】 図２は、クランプ部材１０の両フランジ部２，４に対するクランプ状態を示す もので、３片のクランプ片１０ａ，１０ｂ，１０ｃを略円環状に互いに枢支連結 し、その端部にボルト部材１１を枢支し、それに蝶ナット１２を螺合してなるも のであり、蝶ナット１２をボルト部材１１にねじ込むことによって、クランプ片 １０ａ，１０ｂ，１０ｃが両テーパーフランジ部２，４のテーパー面２ａ，４ａ に食い込んで楔作用を発揮し、両テーパーフランジ部２，４がクランプ部材１０ によって強力に連結されることになる。

【００１０】 保守や管理のために、接続管７を被接続管８から分解するには、単にクランプ 部材１０の蝶ナット１２を手作業で弛めるだけで、該クランプ部材１０を両テー パーフランジ部２，４から離脱して両管７，８を分解することができ、従って何 ら専用工具を用いることなく、簡単容易に両管７，８の保守や管理を行うことが できる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案によれば、両テーパーフランジ部とは別体の蝶ナット締結式クランプ部 材を用い、その蝶ナットによる手作業によって両テーパーフランジ部を締結する ようにしたため、専用工具を何ら必要とせず、両短管部に繋がれた接続管と被接 続管とを互いに簡単容易に連結したり離脱することができる。

【００１２】 また蝶ナット締結式クランプ部材や両短管部の内径やその雌ねじ部は既存に規 格のものでよいから、これに接続される配管には既存の市場規格品をそのまま用 いることができるため、充分な取換互換性を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施形態の縦断正面図である。

【図２】 同側面図である。

【図３】 従来技術の縦断正面図である。

【符号の説明】

１ 短管部 ２ テーパーフランジ部 ３ 短管部 ４ テーパーフランジ部 ５ 雌ねじ部 ６ 雌ねじ部 ７ 接続管 ８ 被接続管 ９ 気密パッキン １０ 蝶ナッ締結式クランプ部材 １１ ナット部材 １２ 蝶ナット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一方の短管部にテーパーフランジ部を一
   体形成し、他方の短管部にもテーパーフランジ部を一体
   形成し、且つ両短管部に雌ねじ部を形成し、夫々の雌ね
   じ部に接続管と被接続管とねじ込んで連結し、両テーパ
   ーフランジ部を対向させ、その対向間隙に気密パッキン
   を介在させた状態で、蝶ナット締結式クランプ部材によ
   って両テーパーフランジ部を着脱自在にクランプするよ
   うにした管継手。