JP3034967B2 - 測距装置 - Google Patents

測距装置

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JP3034967B2
JP3034967B2 JP3048091A JP3048091A JP3034967B2 JP 3034967 B2 JP3034967 B2 JP 3034967B2 JP 3048091 A JP3048091 A JP 3048091A JP 3048091 A JP3048091 A JP 3048091A JP 3034967 B2 JP3034967 B2 JP 3034967B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は測距装置、詳しくは、カ
メラのピント合わせを自動的に行うための測距装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】カメラの自動化の流れの中で、カメラの
ピント合わせ技術も、ピントを合わせずらい被写体にも
合焦可能にするように発達してきてはいるが、従来、次
の2つの被写体に合焦させる技術手段の改善が望まれて
いた。即ち、 1)撮影画面の中央以外に存在する被写体、 2)動いている被写体、である。
【0003】これらの被写体に合焦させ、ピンボケを防
止するようにした従来の技術手段としては、上記各項に
対応して[1] 画面内の複数のポイントを測距する多点
測距技術、[2] 時間をずらして測距した複数回の測距
結果に従って被写体速度を検出し、それによってレリー
ズタイムラグ中で生じる被写体移動に伴う焦点ずれを防
止する動体測距技術、の2つがあった。後者の動体測距
技術に関しては、例えばベルトコンベア上の移動物体の
スピードを検出する検出装置が特開昭62−23257
1号に、また、被写体の運動に関わりなく合焦状態を維
持できる自動焦点調節装置が特開昭63−159817
号に、それぞれ開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記2
つの技術つまり多点測距技術と動体測距技術において、
問題になるのは測距に必要な時間が長くなることであ
る。即ち、上記 [1]項については、測距ポイントが増え
れば増える程、測距に要する時間が長くなってしまう。
また、上記 [2]項については、時間をずらして何度も測
距が必要となり、共にレリーズタイムラグが犠牲となる
技術手段であった。
【0005】つまり、多点測距機能と動体測距機能を有
するカメラにおいて、これらの技術を単に組合わせただ
けでは、レリーズタイムラグが長くなりシャッタチャン
スを逸してしまうことになる。
【0006】そこで本発明の目的は、上記問題点を解消
し、多点測距機能と動体測距機能を併せ有するカメラに
おけるレリーズタイムラグを短くした測距装置を提供す
るにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る測距装置
は、撮影画面内のほぼ中央部の被写体の距離を測定する
第1の測距手段と、上記撮影画面内のほぼ中央部の被写
体の光軸方向に移動する移動速度を検出し、その検出結
果に基づいて上記第1の測距手段の出力を補正する動体
検出手段と、上記撮影画面内の周辺の複数点における被
写体距離を測定する第2の測距手段と、測距開始指示信
号に応答して上記第1の測距手段を作動させ、それによ
って得られた被写体距離が所定範囲内であれば上記動体
検出手段を続いて作動させ、所定距離範囲内でなければ
上記第2の測距手段を作動させる制御手段と、を具備す
るものである。
【0008】
【実施例】以下、図示の実施例により本発明を説明す
る。先ず、本発明の実施例を説明するのに先立って、本
発明の基本概念と、アクティブ式三角測距方式の測距原
理と、動体速度検出方式の検出原理とについて説明す
る。先ず、本発明の基本概念を説明すると、動体測距技
術が遠距離ではあまり有効ではないという事実より、、
レリーズタイムラグを最小限に抑制しながら、上記多点
測距技術と動体測距技術という2つの技術を有効に活用
しようとするものである。
【0009】即ち、一般に撮られている写真の80%以
上は、中央測距の結果だけでピント合わせしても所期の
写真を撮影することができる。残りの20%のうち、ピ
ント外れを生じる理由の大部分は、人物が2人並んで立
っている状況で、中央に被写体がなく、所謂中抜け状態
になるからである。
【0010】このとき、中央の測距結果は、∞か、かな
り遠距離を示す筈である。従って、中央の測距結果がか
なり遠距離を示す場合以外は多点測距する必要がない。
【0011】また、動体測距は、余程高速の被写体を撮
影するのでない限り、近距離においてしか顕著な効果を
期待できない。
【0012】一般に、撮影レンズのピント位置は、被写
体距離dの逆数に比例するが、例えば秒速2mの被写体
を撮影する場合、単純化のためにタイムラグを0.5秒
とすると、
【0013】
【0014】に比例したピント位置の補正が必要になる
が、被写体距離dが小さければ小さいほど、補正量が大
きくなる。
【0015】逆に言うと、被写体距離dが大きいとき
は、動体用のピント位置補正をしなくても、レンズの被
写界深度内に被写体が通常入ることになるので、ピンボ
ケになることはなく、とりたてて動体測距する必要が少
ない。
【0016】また、動体を撮影する場合、動いている被
写体を追尾するので、自然に人間の目は画面内の中央を
見つめることになる。従って、かなりの確率で、主要被
写体が画面の中央に存在すると考えられる。
【0017】以上を要約すると、 (a)多点測距は中抜け現象を防止するためなので、中
央被写体が遠距離にある場合を除けば周辺測距は省略す
ることができる。
【0018】(b)遠距離被写体は被写界深度でカバー
できるので、遠距離被写体が移動物体であっても、動体
測距を省略することができる。
【0019】(c)動体を追尾する際には被写体を中央
に置く確率が高いので、動体測距では周辺測距を省略す
ることができる。
【0020】そこで本発明の測距装置では、(イ)撮影
画面の略中央部の被写体を第1の測距手段によって測距
し、(ロ)この測距結果が所定値を超える遠距離なら中
抜けのおそれがあると判断し、上記撮影画面内の周辺部
の被写体を測距する第2の測距手段により周辺部の測距
を、つまり多点測距を行う。
【0021】(ハ)一方、上記測距結果が所定値を超え
ない、つまり遠距離でなければ、今度は動体測距を行
う。
【0022】以上が本発明の基本概念である。次に公知
のアクティブ式三角測距の測距原理を図3により説明す
る。
【0023】図3において、赤外発光ダイオード(以
下、IREDと略記する)1は、投光レンズ2を介し
て、被写体21に向け赤外光を投光する。同被写体21
からの反射光は、受光レンズ3を介して、光位置検出素
子(以下、PSDと略記する。)4に入射するが、その
入射位置xは被写体距離dに依存し下記(2)式のように
与えられる。
【0024】 x=s・f/d …… (2) 但し、fは受光レンズ3の焦点距離、sは投受光レンズ
2,3の光軸間の距離(基線長)である。
【0025】今、PSD4の端より受光レンズ3の光軸
とPSD4のクロスする点までの距離をa、PSD4の
全長をtとすると、入射信号光による発生光電流の総和
をipoとすれば、
【0026】
【0027】より
【0028】
【0029】となる。つまり、PSDの2つの信号光電
流の比{I1 /(I1 +I2)}をとると、被写体距離d
を定数a,t,s,fから上記(6)式に基づき演算する
ことができる。
【0030】また、被写体距離dに位置する被写体から
の反射信号光による発生光電流の総和ipoは、被写体距
離dの2乗に反比例するから、被写体距離1mに位置す
る標準反射率のチャートからの総信号光電流をIpoとす
れば、下記(7) 式で与えられる。
【0031】 ipo=(1/d)2 ・Ipo …… (7) このように、Ipoを一定とすれば、信号光電流の総和i
poから被写体距離dを求めることも可能である。
【0032】そこで本明細書中では、上記(6)式の形の
被写体の反射率に依存しないで測距できる測距方式を比
演算方式と、また上記(7)式による測距方式を光量検出
方式と、それぞれ呼称することにする。
【0033】さて、比演算方式は、前述のように被写体
の反射率による影響はないものの、比の演算を伴うの
で、例えば分母がノイズの影響で0になった場合には測
距出力が∞になってしまう例からも明らかなように、S
/Nが低下すると、極めて精度が低くなってしまう。
【0034】一方、光量検出方式は単に信号光電流I1
とI2 の和を検出するだけなので、比演算方式に比べる
とS/Nに対して有利な方式である。更に、この方式は
何度もIREDを発光させて出力を積分することによ
り、測距精度向上の効果が顕著に表わされる。以上がア
クティブ方式三角測距の測距原理である。
【0035】次に、上記比演算方式による測距原理を応
用した動体速度検出方式の検出原理を図4(A),(B)によ
り説明する。図4(A)は、その技術手段の構成を示すブ
ロック図で、上記(6)式の原理により被写体距離の逆数
1/dを求めるのが1/d回路30で、31はそれを逆
数に変換し被写体距離dを求める回路である。また、3
5,36は例えばアナログスイッチのようなスイッチ
で、積分手段に供給する出力を、端子34に印加された
信号の論理レベルに従って、符号逆転回路32,インバ
ータ33と共に切り換える回路である。
【0036】図4(B)は、その動作を説明するタイミン
グチャートで、IREDが8回発光するとした場合、前
半と後半で端子34の論理レベルを切り換えることによ
り、前半の積分はスイッチ35のオンにより負方向に、
また後半の積分はスイッチ36のオンにより正方向にそ
れぞれ行われる。
【0037】つまり、1回のIREDの発光に対する積
分手段の出力は、被写体距離dに依存しているので、こ
のように積分方向をIRED発光の中間で切り換えるこ
とにより、IRED発光終了後には被写体の移動速度υ
に依存する出力が、積分手段よりVOUT として出力され
ることになる。以上が比演算方式による測距回路を応用
した動体速度検出方式の検出原理である。次に実施例の
説明を行う。
【0038】図1は、本発明の第1実施例を示す測距装
置のブロック構成図で、符号101は撮影画面内の中央
部に存在する被写体までの距離を測距する第1の測距手
段である。この出力結果を判定手段と制御手段を兼ねる
CPU104で判定し、次の動作命令を画面の周辺部に
存在する被写体までの距離を測距する第2の測距手段1
02に、もしくはゲート106を介して被写体の速度に
依存する信号を出力する動体検出手段103に、それぞ
れ供給する。
【0039】すると、CPU104は、上記第2の測距
手段102、動体検出手段103、あるいは第1の測距
手段101の出力結果に基づき、フォーカシングレン
ズ、アクチュエータ、位置検出用エンコーダ等からなる
ピント合わせ手段105を制御する。なお、第1の測距
手段101の出力に応じて多点測距あるいは動体測距を
切り換える理由は、上記基本概念で説明したとおりであ
る。
【0040】図2は、上記図1における測距シーケンス
をフローチャートにしたもので、ステップS0で、例え
ば図示しないレリーズスイッチの操作によって測距開始
信号がCPU104に入力されると、ステップS1に示
すように、画面中央の測距が行われる。この測距結果d
sをステップS2で所定の被写体距離例えば4mと比較
し ds≦4m を満足すれば、被写体が動体であるときの補正が必要に
なる。そこで、ステップS3に進んで動体検出を行い、
被写体速度υを求める。
【0041】この速度υが小さくて、例えば静止被写体
なら補正は不要なので、ステップS4でこれを判定し、
ステップS8に進む。このステップS8では測距結果d
sをCPCU104のメモリ領域dxに格納し、このd
xの点に撮影レンズを駆動してピント合わせを行う。
【0042】上記ステップS4に戻って、被写体速度υ
が大きくて補正が必要ならばステップS5、ステップS
6に示すように、ds−υtの距離にピント合わせを行
う。ここで、tはds測距後露光開始までのタイムラグ
である。
【0043】上記ステップS2に戻って、測距値dsが
4m以遠ならば、前述のように中抜けのおそれがあるの
で、第2の測距手段により周辺の被写体の測距を行う。
ここでは、ステップS9で左右2ポイントの測距を行
い、ステップS10で中央を含めた3ポイントのうち、
最至近の測距データを選択する。そして、ステップS1
1を経て3ポイント中、最至近の測距データの示す位置
にレンズ駆動し、ピント合わせを行う。
【0044】以上が本発明の第1実施例の説明である。
次に、本発明の第2実施例を説明する。この第2実施例
が上記第1実施例と大きく異なる点は、被写体距離が所
定の値例えば4mを超える遠距離における測距精度の向
上を図ったことで、以下、ブロック構成を示す図5と、
フローを示す図6により詳細に説明する。
【0045】この第2実施例では、図5に示すようにI
RED1による測距用信号光が投光用レンズ2を介して
投光され、図示しない被写体からの反射光を、受光レン
ズ3を介してPSD4によって受光し、その入射位置に
よって被写体距離を求める公知のアクティブ式三角測距
方式を採用している。
【0046】但し、IRED1及びPSD4は、撮影画
面の中央だけでなく、左右をも測距するために、3つに
分割されており、それぞれ1S,1L,1Rあるいは4
S,4L,4Rとして示されている。
【0047】つまり、IRED1Lから投射された測距
用光は、dL1として示したように、投受光レンズ2,
3や図示しない撮影用レンズの光軸からある角度θをな
して投射される。その投光位置に被写体があれば、該被
写体からの反射光が受光レンズ3にdL2の光路を通っ
て入射する。
【0048】また、このdL2の入射角度は、投受光レ
ンズ2,3の主点を結ぶ方向つまり基線長方向に対し
て、被写体距離に依存した傾きになっている。従って、
PSD4に入射する信号光スポットの位置は、被写体距
離によってPSD4の基線長方向に対し、異なった位置
となる。つまり、PSD4上における信号光の入射位置
を知ることにより、被写体距離を求めることができる。
【0049】ここでPSDの機能を説明すると、このP
SDという素子は、この信号光の入射位置を2つの電流
信号として出力する機能を有する。従って、PSD4の
中心に信号光が入射すると、PSDの2つの電流信号比
は1:1となる。また、PSDを3:1に内分する点に
信号光が入射すると、その電流信号比は1:3になる。
【0050】このような位置検出機能を有するPSD
は、その長さが短ければ短いほど信号光の微小変位を検
出する際高分解能になる。これは、位置情報が比として
出力されるため、PSDの長さが長いと微小変位に対す
る信号変化量が小さくなり、検出しにくくなるからであ
る。しかし、一方、PSDの長さが長い方が信号光の変
位レンジを大きくとれるため、ワイドレンジの測距には
向いていることになる。再び図5に戻って、5から9ま
でのアンプは、PSD4の出力信号を低入力インピーダ
ンスで吸い込み増幅するプリアンプで、下記表1に基づ
きCPU104により入力端子14、デコーダ16を介
して選択される。
【0051】
【0052】つまり、選択されないプリアンプは、その
入出力ともオープン状態なので増幅作用を行わない。
【0053】プリアンプ5〜9で増幅されたPSD4の
信号電流は、圧縮回路10,11で圧縮される。そし
て、伸張演算回路12で比の演算がなされ、出力端子1
3に被写体距離に依存する信号を出力する。
【0054】CPU104は、ドライバ15を介してI
RED1の3つに分割された1L,1S,1Rの何れか
を発光させ、出力端子13に出力された信号をA/D変
換して入力し、距離情報とする。
【0055】なお、この実施例では上述したPSDの長
さによる測距精度の切換を利用するために、特に中央測
距用のPSD4Sに中間電極を設けてある。
【0056】このように構成された本実施例の動作を、
図6のフローチャートにより説明すると、まず、中央測
距をステップS21で行う。この場合、IRED1Sか
ら投光された測距用光をPSD4Sのフルレンジを使用
して受光する。つまり、PSD4Sの中間電極を使用し
ないから、上記表1の区分3に示すように、プリアンプ
5,7が選択され、これにより至近から∞までが測距可
能範囲になる。
【0057】一方、中央(遠距離)測距モードでは、後
述するように撮影画面内の略中央部の被写体までの距離
が略10m以遠にあるときを想定しているので、IRE
D1Sから投光された測距用光を、PSD4Sの図5に
おける上半分のレンジを使用して受光する。つまり、P
SD4Sの中間電極を使用し、上記表1の区分4に示す
ように、プリアンプ5,6によって上述の比演算動作を
行うようにしている。この中間電極は、PSD4を1:
1に内分する位置に設けてあるので、前述したように測
距精度が倍になることになる。但し、このモードでは1
0mより以遠の遠距離しか正しく測距できないので、高
精度だからといって、このモードだけでカメラが成立す
るものではない。
【0058】ステップS22に進んで、上記ステップS
21の測距結果dsが4m以下と判定されると、動体測
距モードが有効となるため、動体検出を行う(ステップ
S23)。
【0059】この動体検出は、所定の時間間隔をおいて
2回測距するもので、IREDは1Sを、PSDは4S
のフルレンジを、それぞれ使用する。今1回目の測距結
果をd1 、2回目の測距結果をd2 、測距時間間隔をt
1とすれば、レンズ光軸方向の被写体速度υは υ=(d1 −d2 )/t1 として求められる。
【0060】この被写体速度υが遅すぎる、例えば0.
1m/sec 以下なら、ほぼ被写体を静止体として見做せる
ので、ステップS24で補正の必要なしと判断し、ステ
ップS28に進んで、CPUは測距結果dsにピントを
合わせる。一方、動体補正が必要なら、CPUはステッ
プS26のような演算を行ってdxにピントを合わせ
る。
【0061】上記ステップS22に戻って被写体距離d
sが4m以遠なら、ステップS29で左右の測距が行わ
れる。これは、まず、IREDの1Lと、PSDの4L
とによって、次にIREDの1RとPSDの4Rとによ
って、それぞれ測距するものである。このとき使用され
るプリアンプは、上記表1の区分1,2に示すように、
8,9が選択される。なお、PSD4L,4Rの両端電
極は、それぞれアンプ8,9に接続されている。
【0062】ところで、PSD4Sに対しても、同様に
アンプ8,9に接続してもよいが、受光面積を増やす
と、外光ノイズの影響が大きくなるので、特に動体検出
機能を有する中央測距用のPSD4Sは専用にしてS/
Nを良くし、精度の向上を図っている。
【0063】ステップS30では、ds及び左右の測距
結果のうち、最至近の結果を選択する。ステップS32
でこれが10m以遠と判定されると、前述のように中央
のPSD4Sの長さを半分にして、より高精度の測距を
行う(ステップS33)。なお、プリアンプは5,6を
使用する。
【0064】ここで、10m以遠では、中央しか測距し
ていない理由を説明すると、通常10m以上の距離にい
る人物を撮影することは極めて希であり、例えば建物等
を撮影する場合が多い。このような状況では、中抜け現
象は起こりにくいと考えられるからである。
【0065】また、上記ステップS32で、dxが10
m以近と判定されたら、最も主要被写体である確率の高
いものに、つまり3点の測距結果のうちの最至近のもの
に、ピント合わせを行うようにする。なお、以上の判
定、演算、及びアンプの選択、ピント合わせ動作はCP
Uが行うものとする。以上が本発明の第2実施例の説明
である。
【0066】次に、本発明の第3実施例を図7〜図9に
より説明する。上記第1,2実施例では被写体距離を比
演算方式により測距していたのに対し、この第3実施例
では被写体距離を高精度に測距するため、比演算方式と
光量積分方式とを併用している点が異なる。そして、積
分手段を動体速度検出にも共用することにより、ノイズ
に影響されない速度検出を可能にしている。
【0067】図7は、本発明の第3実施例を示す測距装
置のブロック構成図で、図8はそのフローチャートであ
る。図において、投光手段29は撮影画面の中央、と
左、右をそれぞれ選択して投光することができ、中央セ
ンサ4Sは中央の測距用光を、左右センサ4L,4Rは
左又は右の測距用光をそれぞれ受光することができる。
そして、何れも前記図3に示したようなアクティブ式三
角測距方式の構成をとっている。
【0068】シャッタ釦を押下してレリーズ動作が行わ
れると、CPU104は、スイッチ22をA方向に、ス
イッチ23をC方向に、スイッチ26をE方向にそれぞ
れオンさせ、投光手段29の中央測距用のIREDを発
光させる。
【0069】中央のセンサ4Sは、図示しない被写体か
らの反射信号光を受光し、比演算手段24で前記(6)式
に基づく測距を(ステップS42)、光量検出手段25
及び積分手段28で、上記(7)式に基づく測距を(ステ
ップS43)、それぞれ行う。
【0070】CPU104はこれらの測距結果を読み込
んで、より信頼性の高いデータを中央測距データLSと
して決定する(ステップS44)。そして、このLSを
例えば3m相当のL0という距離データと比較する(ス
テップS45)。
【0071】この比較の結果、LSがL0より近距離な
ら、前述したように、動体距離の効果が得られると共
に、左右のセンサ4L,4Rによる周辺測距が不要なの
で、CPU104はスイッチ22をB側にオン、スイッ
チ23をオフし、スイッチ26をF側にオンして、中央
のIREDを投光しつつ、前記図4で説明した動体速度
検出を行う(ステップS48)。と同時に、左、右のI
REDを順次発光し、比演算手段24を用いて、左右の
測距結果LR,LLをCPU104に入力する(ステッ
プS46)。
【0072】このとき、ピント合わせ距離Lxは、速度
検出手段27,積分手段28からなる速度検出手段の出
力結果υによって判定の仕方をかえている。即ち、υが
υo、例えば秒速0.2m以下ならば動体ではないと判
断し(ステップS49)、特に動体補正は行わない。そ
して、周辺の測距結果LR,LLと、中央の測距結果L
Sのうち、最至近の測距値を選択する(ステップS4
7)。
【0073】一方、υがυo 以上なら、主要被写体は中
央の被写体であると判断し、露光までのタイムラグΔt
と中央の測距結果である速度υより Lx=LS−υ・Δt …… (8) の式に従って、ピント合わせ距離Lxを決定する(ステ
ップS50)。
【0074】上記ステップS45に戻って、LSがL0
より遠ければ、CPU104はスイッチ22をB側に、
スイッチ23をD側に、スイッチ26をE側にそれぞれ
切り換えてステップS51,S52のフローに進む。即
ち、中央のIREDはもう発光せず、左、右のIRED
が各々光量積分の回数だけ順次発光し、左右の被写体に
対して、上記ステップS42,S43と同じように、比
演算測距,光量積分測距を行う。
【0075】ステップS53は、比演算結果,光量積分
結果より最も信頼性の高い測距値LRもしくはLLを選
ぶサブルーチンで、上記ステップS44と同じルーチン
である。これは、例えば光量積分結果が十分大きい、例
えば5m以近のときには、測距信号のS/Nは十分高い
として、比演算結果を選択するものである。
【0076】このようにして求めた左側の測距結果L
L、右側の測距結果LR、及び中央の測距結果LSに基
づき、その中から最至近の測距値を選択するのがステッ
プS54であり、この選択された測距値をピント合わせ
距離Lxとする。
【0077】その後、ステップS55でLxにピント合
わせをし、露光シーケンスを経て(ステップS56)、
このフローを終了させる。なお、制御及び上記判定、演
算等はここではCPU104が行うことを想定してい
る。
【0078】図9(A),(B)は、各測距演算と、IRED
の発光選択の様子を示すタイミングチャートで、図9
(A)が上記図8のステップS45でYに分岐する場合
を、図9(B)がNに分岐する場合を、それぞれ示てい
る。
【0079】本実施例では、特に図9(B)のチャートか
ら明らかなように、とかく時間のかかる速度検知動作4
1の間に、左、右の測距演算42,43を重ねて行って
いるので、タイムラグが長くなるのを防ぐことができ
る。
【0080】また、本実施例では、前記図4で説明した
ように、時分割で積分手段28を切り換えているため、
コンデンサ等の部品を増加させることなく、つまりコス
ト的にもスペース的にも有利な形で、動体対応の高精度
なマルチAFの提供が可能になる。
【0081】このように時分割での演算を行っていなが
ら、上述のように合理的に別の動作を組み合わせてある
ので、タイムラグが長くなることがなく、シャッタチャ
ンスに強いカメラを提供することができる。
【0082】以上説明したように、上記各実施例によれ
ば、被写体が画面中央にいなくても、また、走ってくる
子供のような動体であっても、ピンボケにならず、しか
もタイムラグの短い、シャッタチャンスを逸する虞のな
い測距装置を提供することができる。
【0083】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、撮影
画面の略中央部の被写体の距離を第1の測距手段で測距
し、該測距値が所定範囲内にあれば、動体検出手段によ
り撮影画面内の略中央部の被写体の光軸方向に移動する
移動速度に依存する動作信号を出力し、一方、上記測距
値が所定範囲内になければ、第2の測距手段により撮影
画面内の周辺の被写体の距離を測定するようにしたの
で、多点測距機能と動体測距機能とを併せ有するカメラ
におけるレリーズタイムラグを短くできるという顕著な
効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す測距装置のブロック
構成図。
【図2】上記図1における測距シーケンスのフローチャ
ート。
【図3】アクティブ式三角測距の測距原理を説明する
図。
【図4】動体速度検出方式の検出原理を説明するブロッ
ク図とタイミングチャート。
【図5】本発明の第2実施例を示す測距装置のブロック
構成図。
【図6】上記図3における測距シーケンスのフローチャ
ート。
【図7】本発明の第3実施例を示す測距装置のブロック
構成図。
【図8】上記図7における測距シーケンスのフローチャ
ート。
【図9】上記図7における測距演算と発光選択のタイミ
ングチャート。
【符号の説明】
101……第1の測距手段 102……第2の測距手段 103……動体検出手段 104……CPU(判定手段、制御手段)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影画面内のほぼ中央部の被写体の距離
    を測定する第1の測距手段と、 上記撮影画面内のほぼ中央部の被写体の光軸方向に移動
    する移動速度を検出し、その検出結果に基づいて上記第
    1の測距手段の出力を補正する動体検出手段と、 上記撮影画面内の周辺の複数点における被写体距離を測
    定する第2の測距手段と、測距開始指示信号に応答して上記第1の測距手段を作動
    させ、それによって得られた被写体距離が所定範囲内で
    あれば上記動体検出手段を続いて作動させ、所定距離範
    囲内でなければ上記第2の測距手段を作動させる制御手
    段と、を具備することを特徴とする測距装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、さらに上記動体検出手
    段を作動させた結果、上記移動速度が所定値より遅い場
    合には、上記第1の測距手段の測距値を最終測距値とす
    る請求項1に記載の測距装置。
  3. 【請求項3】 撮影画面内の中央部の被写体の距離に依
    存した信号を出力する中央測距手段と、 上記撮影画面内のほぼ中央部の被写体の光軸方向に移動
    する移動速度を検出し、その検出結果に基づいて上記中
    央測距手段の出力を補正する動体検出手段と、 上記撮影画面内の周辺部の複数点における被写体までの
    距離に依存した信号を出力する周辺測距手段と、 を具備し、測距開始指示信号に応答して上記中央測距手段を動作さ
    せ、その結果に応じて 上記動体検出手段または上記周辺
    測距手段を動作させることを特徴とする測距装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6489344B1 (en) 1998-06-19 2002-12-03 Chiron Corporation Inhibitors of glycogen synthase kinase 3

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