JP3028145B2 - 電動機 - Google Patents

電動機

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JP3028145B2
JP3028145B2 JP3154771A JP15477191A JP3028145B2 JP 3028145 B2 JP3028145 B2 JP 3028145B2 JP 3154771 A JP3154771 A JP 3154771A JP 15477191 A JP15477191 A JP 15477191A JP 3028145 B2 JP3028145 B2 JP 3028145B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固定子鉄心に巻線を直
接巻き付ける構造の電動機に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】電動機
は、一般に鉄心に多数の歯部を形成してスロットと称さ
れる開口部を形成し、この開口部に巻線を挿入して装着
している。
【0003】しかし、この様な巻線の装着では、鉄心の
軸方向端面に巻線端が大きく突出して軸方向の寸法が大
きくなる。しかも、この様な巻線端(コイルエンド)
は、鉄心に有効な磁束を発生するものではなく、抵抗損
となり、発熱するだけの無駄な巻線となっていた。そこ
で、継鉄部に巻線を巻き付ける、すなわちトロイダル状
の巻線が施される電動機が試みられ、巻線の無駄を少な
くし軸方向の寸法を小さくすることで大きな効果を得て
いる。
【0004】しかしながら、この様な電動機においても
幾つかの問題がある。
【0005】リング状の継鉄部に巻線を巻き付けるに
は、継鉄部を分割しなければ容易に巻線を施すことがで
きず、この分割によって製造上および特性上好ましくな
い現象が現れた。例えば、分割された鉄心を接合する手
間や接合部分における磁束分布の乱れなどがあり、高効
率や低騒音が求められる電動機として利用される場合
は、十分な内径の真円度を得ることや振動の遮断などの
工夫が必要であった。この様な問題は、回転数を制御す
るためにサイリスタなどの素子で電源電電流制御すると
電源電流の波形が正弦波でなくなることから発生する高
調波に同調して極めて大きな振動や騒音が発生すること
で確認されている。
【0006】電動機は、この様な現実的な問題を有して
おり、高効率や低騒音とするには、鉄心の精度が良好で
なければならず、特に回転子に対向する固定子鉄心の真
円度が高精度に製作されることが必要であった。すなわ
ち、回転子は、外周を切削して容易に整形でき、その場
合、軸に対して極めて精度よく真円度が得られる。しか
し、固定子鉄心は、内周を切削することが困難であり、
巻線を装着する際、変形することも考えられる。
【0007】ところで、固定子鉄心の磁極が機械的に軟
弱な場合、巻線の装着や巻装によって著しく鉄心が変形
することが考えられる。例えば、図1に示されるように
E字状に形成される歯部を備えた電動機の場合、巻線を
巻装することによって巻線が締付けられる力で巻線が伸
脹して歯部を押す圧力となり、歯部を変形させるように
作用する。この様な歯部を変形させる作用は、前述の通
り電動機の特性上好ましくなく、固定子鉄心の内径側に
形成される歯部の真円度を狂わせ、回転子との間に形成
される空隙を一様にすることができず、この空隙が磁気
抵抗に比例することから、回転磁界における磁気ムラを
生じることになり、振動や騒音を発生する原因となっ
た。
【0008】また、あまり大きな狂いとなる場合、固定
子鉄心と回転子との間に形成される空隙を予め大きく設
定しておき、狂いによって両者が接触しないように構成
しなければならなかった。しかし、その様に設計すると
電動機の運転効率が低下し、省エネに反する結果とな
り、好まれないものとなった。
【0009】
【発明の目的】本発明は、この様な事情に鑑みてなされ
たものであり、外周にリング状の継鉄部を形成し、この
継鉄部の内周側に軸向きに突出する複数の補極と、この
複数の補極の間に形成される主極とからなり、この主極
を前記継鉄部から軸向きに突設する第1巻線部と、この
第1巻線部の内径側にE字状に形成される歯部とから構
成し、第1巻線部に第1巻線を施し、歯部の前記補極に
隣接する極子に補極を介して隣接する極子に掛けて第2
巻線を施す歯部が変形し易い電動機において、固定子鉄
心の機械的強度及び巻線同士の絶縁性を向上させること
ができる電動機を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の電動機は、外周
にリング状の継鉄部を形成し、この継鉄部の内周側に軸
向きに突出する複数の補極と、この複数の補極の間に形
成された主極とからなり、この主極を前記継鉄部から軸
向きに突設する第1巻線部と、この第1巻線部の内径側
にE字状に軸心に向かって突出される3個の極子からな
る歯部とから構成した電動機の固定子鉄心において、回
転子と相対向する歯部の内周面及び主極と補極が互いに
対向する面には樹脂によってプレモールドを行わず、ま
た、これらの面以外の固定子鉄心の上面、固定子鉄心の
下面、継鉄部の内周面、第1巻線 部の外壁、歯部の外周
部を樹脂によってプレモールドを行い、歯部の両側の極
子の上面、下面及び補極の上面、下面にプレモールドに
よって形成された樹脂層を他の樹脂層より厚く形成した
である。
【0011】
【作 用】本発明の電動機は、回転子と相対向する歯部
の内周面及び主極と補極が互いに対向する面以外の固定
子鉄心の上面、固定子鉄心の下面、継鉄部の内周面、第
1巻線部の外壁、歯部の外周部を樹脂によってプレモー
ルドを行っているため、巻線同士の絶縁を確実にするこ
とができるとともに、固定子鉄心の機械的強度を向上さ
せることができる。
【0012】このプレモールドすると、主極と補極に対
応する面に樹脂層が形成されていないため、第1巻線や
第2巻線を巻線機によって巻装する場合に、巻線が出る
ノズルが主極と補極の間を通過しやすい。
【0013】また、主極と補極との間に樹脂層を設けな
いため、歯部の両側の極子の幅を広くすることができ、
磁気抵抗を下げることが可能となる。
【0014】さらに、歯部の両側の極子の上面、下面及
び補極の上面、下面にプレモールドによって形成された
樹脂層を他の樹脂層より厚く形成しているため、歯部と
巻線との接触を確実に防ぐ。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0016】図1は、固定子鉄心10の平面図であり、
図2は、固定子鉄心10の斜視図である。
【0017】図1において、電動機の固定子鉄心10
は、帯状鋼板をプレスによって打抜き必要量積層される
ものであり、外周側にリング状の継鉄部1を形成し、継
鉄部1の内周側に、回転子12の軸心14へ向かって突
出する主極を構成する第1巻線部2が6個均等に配設さ
れている。
【0018】第1巻線部2の内径側にE字状に3個の極
子3a、3b、3cからなる歯部3が形成されており、
この極子3a、3b、3cは、固定子鉄心10の体積を
必要最小にするため、磁路として最小限必要な幅に形成
されている。さらに、E字状に形成され極子3a、3
b、3cから成る歯部3は、第1巻線部2の内径側に形
成されているため、第1巻線部2と同じく6個均等に配
設されている。この歯部3と隣設する歯部3との間に
は、継鉄部1から内径側に軸心10に向けて突出する補
極4が歯部3と同じく6個均等に配設されている。
【0019】歯部3を構成する極子3a、3b、3c及
び補極4の内径側は、僅かな隙間を介して隣設される回
転子12の外周面に対向するように一連の円弧状に形成
されている。回転子12は、図示されない軸によって回
転するように支持されており、鉄心10にアルミニウム
のダイカスで二次導体が形成されるカゴ型回転子12を
形成している。
【0020】継鉄部1の外周部には、等間隔に6個の溝
8が軸方向に設けられている。この溝8は、固定子鉄心
10を構成する鉄心板を積層する場合に溶接するために
設けられたものである。
【0021】第1巻線部2には、第1巻線6が巻装され
ており、補極4を介して備えられる極子3cと極子3a
との間に第2巻線7が巻装されている。第1巻線6及び
第2巻線7は、共に固定子鉄心10の積層方向の両端面
を介して巻装されると共に必要量の巻装の後、隣設する
第1巻線部2あるいは歯部3に連続的に巻装されてい
る。そして、連続的に6個の第1巻線6及び第2巻線7
がそれぞれ所定の位置に巻装されると巻線の端末が引き
出されて、それぞれ図示されない電源およびコンデンサ
に接続されるよう構成されている。
【0022】そして、第1巻線6及び第2巻線7を巻装
する場合、固定子鉄心10の巻線が接触する部分に予め
絶縁層を形成しておくことと固定子鉄心10の機械的強
度を向上させるためにプレモ―ルドと称される樹脂など
の注入成型される。
【0023】次に、この固定子鉄心10のプレモールド
の詳細について、図3から図10に基づいて説明する。
【0024】このプレモールドに使用される樹脂は、熱
可塑性樹脂であって、高温、高圧においては、液体のよ
うになっているため、金型に容易に注入することがで
き、固定子鉄心10のすみずみまでこの樹脂がいきわた
る。また、この熱可塑性樹脂であると、硬化開始温度
(約180℃)〜常温(約40℃)までに熱可塑性樹脂
の温度が下がると、この樹脂は収縮する。
【0025】固定子鉄心10がプレモールドによって樹
脂層が形成される個所は、図3及び図4のプレモールド
された固定子鉄心10の平面図に示すように、固定子鉄
心10の上面、下面、継鉄部1の外周部の溝8及び第1
巻線2の外壁及び極子3a,3b,3cからなる歯部3
の外周部がプレモールドされて樹脂層18が形成され
る。なお、極子3a,3cの外壁103a,103c及
び補極4の外壁104すなわち極子3a,3cと補極4
が対向する面には樹脂層16が形成されていない(図4
参照)。
【0026】固定子鉄心10を樹脂によってプレモール
ドすることにより、熱可塑性樹脂であるため、前記した
ように硬化開始温度から常温に至る間に収縮し固定子鉄
心10を締め付ける。そのため、この締め付けによって
固定子鉄心10の機械的強度が向上する。そして、回転
子12と相対向する歯部3の内周面すなわち、固定子鉄
心10の内周面は、プレモールドによって樹脂層は形成
されていない。プレモールドによる樹脂層16の厚さ
は、0.4mm〜0.7mmの厚さである。
【0027】また、樹脂層16の極子3a,3c及び補
極4の上面、下面における樹脂層16a,16b,16
cの厚さは、他の樹脂層16の厚さよりも厚く、2mm
〜3mmの厚さとなっている(図8参照)。この部分だ
けの樹脂層16a,16b,16cの厚さを厚くしたの
は、本実施例の場合に、極子3a,3cの外壁103
a,103c及び補極4の外壁104にプレモールドに
よる樹脂層がないため、巻線7と固定子鉄心10の接触
を確実に防ぐためである。なお、この極子3a,3cと
補極4の対向する面103a,103c,104にプレ
モールドによる樹脂層16がない場合でも、補極4の外
壁104に巻線を巻かないため、巻線が隙間Bに落ち込
んだりしない(図8参照)。
【0028】なお、固定子鉄心10の上面とは、軸心1
4が突出し固定子鉄心10のブラケット54を取付ける
面を示し、固定子鉄心10の下面とは、軸心14が突出
し固定子鉄心10のハウジングモールドによって覆われ
る面を示す。
【0029】固定子鉄心10に第1巻線6、第2巻線7
を巻装する場合には、下記のように行う。
【0030】図13において、巻線機によって固定子鉄
心10に第1巻線6が巻装される状態を示しており、実
線で示される軸15は、固定子鉄心10の軸心に位置す
る巻線機の軸15であり、点線で示される軸16は揺動
位置が並進した場合の巻線機の軸16を示している。軸
15には、ノズル17が備えられており、この軸15を
介してノズル17から第1巻線6が引き出されている。
また、軸15,16は、いずれの位置にあっても固定子
鉄心10の軸方向に往復動するものであり、その状態を
図中の点線で示している。固定子鉄心10は周方向に6
個の第1巻線6及び第2巻線7を巻装する必要から、巻
線機によって回転されるように構成されており、固定子
鉄心10を把持する治具18にギア19が連結されてい
る。ところで、図13において、軸15の並進させる距
離を寸法Cで示しているが、このように、ノズル17が
移動する場合に、極子3a,3cと補極4との間を移動
する。この場合に、極子3a,3cと補極4との間の隙
間B寸法が小さいと(図4参照)、ノズル17が移動し
にくい。しかしながら、本実施例の場合には、極子3
a,3cと補極4の対向する面103a,103c,1
04にはプレモールドによる樹脂層16が形成されてい
ないため、この距離B(図4参照)を広く取ることがで
きる。そのため、ノズル17がひっかかったりすること
がない。
【0031】また逆に、極子3a,3cの幅方向の寸法
Aをプレモールドによる樹脂層16の分だけ厚くするこ
とができるので(図4参照)、磁気抵抗を低減すること
ができる。
【0032】このプレモールドは、固定子鉄心10の上
面及び下面に関しては、単に樹脂で覆って樹脂層を形成
して機械的強度を向上させるだけでなく、次のような特
徴がある。
【0033】符号50は、外隔壁である。この外隔壁5
0は、継鉄部1の外周面の上面及び下面から、プレモー
ルドによって他の樹脂層16の部分と共に一体に突設さ
れたものである。この外隔壁50によって、第1巻線6
及び第2巻線7を固定子鉄心10に巻いた場合に、他の
部分に接触することがなく巻線を保護がすることができ
る。また、外隔壁50の高さを第1巻線6及び第2巻線
7のコイルエンドより高くすると、固定子鉄心10を積
み上げることができるため、巻き線作業をやり易い。
【0034】符号58は、外隔壁50の一部分に設けら
れた巻線端部固定用の固定片である(図4参照)。この
固定片58は、外隔壁50の上面から突設され、その中
央部に巻線端部を挟持しておくための凹部60が設けら
れている。この固定片58に巻線の端部を固定しておく
と、固定子巻線の端部処理の機械化を図ることができ
る。すなわち、固定子鉄心10に巻線を置いた場合に、
そのまま放置すると、巻線が緩むことがあるが、この固
定片58に巻線の端部を固定しておくと、巻線が緩んだ
りすることがない。
【0035】なお、本実施例の固定片58は、図4に示
すように凹部60を設けて巻線端部を固定したが、これ
に代えて、外隔壁50に巻線端部を挟持しておくための
凹部を直接設けたり、2つの固定片をずらした位置に突
設し、このずらした位置の間に巻線端部を挟持させる構
造でもよい。
【0036】符号66は、固定子鉄心10の下面から突
設された中隔壁66である。この中隔壁66は、E字状
に形成された極子3a,3b,3cからなる歯部3の基
部の下面に沿って突設された円弧状の6つの隔壁であ
る。この中隔壁66の役割は、第1巻線6と第2巻線7
との絶縁を施すものであり、この中隔壁66によって、
第1巻線6と第2巻線7とが接触することがない。特に
この中隔壁66は円弧状に形成されているため、固定子
鉄心10の下面から突設された状態であっても、その強
度は充分あり、第1巻線6が内周側に倒れるのを防止す
る。
【0037】符号52は、固定子鉄心10の上面の中隔
壁である。中隔壁66は、E字状に形成された極子3
a,3b,3cからなる歯部3の基部の上面に沿って設
けられた円弧状の第1巻線6と第2巻線7との隔壁であ
る。中隔壁52は、中隔壁66より高く突設されてお
り、電動機を組立てた場合に、ブラケット54の部分ま
でその上端は至る。鋼板よりなるブラケット54の外周
部より突出した爪部56をこの中隔壁52に食い込ませ
ることによって、ブラケット54を固定子鉄心10に固
定する。この場合に、熱可塑性樹脂よりなるプレモール
ドは、電動機全体を覆うハウジングモールドの樹脂より
も柔らかいため、容易にブラケット54の爪部56を食
い込ませることができる。すなわち、ブラケット54の
爪部56を食い込ませる場合には、中隔壁52の上端部
のみ超音波等によって加熱して柔らかくし、この中隔壁
52が柔かい間に爪部56を取付ける。
【0038】符号68は、極子3a,3b,3cの先端
部に円弧状に突設された主極用内隔壁である。この主極
用内隔壁68は、第2巻線7が内周側に倒れるのを防止
するためのものである。さらに、図面に示すように、ス
ローブ状に形成されているため、第2巻線7が所定の位
置に収まるようになる。
【0039】符号70は補極4の先端部に設けられた補
極用内隔壁である。この補極用内隔壁70も、第2巻線
7が内周側に倒れるのを防止するためのものである。そ
して、この補極用内隔壁70も内側に行くほどスローブ
になるように形成され、第2巻線7が所定の位置に収ま
るように形成されている。
【0040】符号72は、プレモールドによって一体に
形成されたブッシングである(図9及び図10参照)。
このブッシング72は、継鉄部1の外周から突設された
ブッシング本体74とこの本体74に回動自在に設けら
れた蓋体76とよりなる。そして、本体74の基部に、
第1巻線6及び第2巻線7の端部を挿入するための挿入
部78が設けられている。このブッシング72を組立て
る場合には、第1巻線6及び第2巻線7の端部とリード
クミのリード線80の先端とをそれぞれハンダ付けした
後に、このハンダ付けした部分82を挿入部78に差し
込み、蓋体76を被せる(図10参照)。
【0041】これにより、従来のようにブッシングだけ
を外部から取り付ける必要がないため、その組立て工程
を簡略化することができると共に、コストダウンを図る
ことができる。なお、このブッシングを一体成形する場
合に、リレー保持部と接続絶縁部を一体成形品で作るこ
とにより、さらにコストダウンを図ることができ、作業
能率を向上させることができる。
【0042】上記構成の固定子鉄心10のプレモールド
であると、このプレモールドをすることにより、固定子
鉄心10の機械的強度が向上し、さらに、第1巻線6及
び第2巻線7の絶縁をすることもできる。
【0043】
【発明の効果】上記により、本発明の電動機であると、
プレモールドをすることにより、固定子鉄心の機械的強
度が向上し、各巻線ごとの絶縁も確実になる。
【0044】また、主極と補極の対向する面にプレモー
ルドによる樹脂層が形成されていないため、巻線機によ
って巻線を巻く場合に、この巻線を引き出すノズルが通
りやすいという効果もあるとともに、極子の幅を大きく
することができ、その分磁気抵抗を低減することができ
る。
【0045】さらに、極子と補極の上面及び下面の樹脂
層を他の樹脂層の部分より厚くしているため、固定子鉄
心と巻線との絶縁を確実にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】固定子鉄心の平面図である。
【図2】固定子鉄心の斜視図である。
【図3】プレモールドを施した状態の固定子鉄心の平面
図である。
【図4】プレモールドを施した状態の固定子鉄心の一部
拡大横断面図である。
【図5】プレモールドを施した状態の固定子鉄心の一部
拡大斜視図である。
【図6】図3におけるAーA断面図である。
【図7】図3におけるBーB断面図である。
【図8】図3におけるCーC断面図である。
【図9】電動機の半縦断面図である。
【図10】中隔壁にブラケットの爪部が食い込んだ状態
の拡大断面図である。
【図11】ブッシングの拡大斜視図である。
【図12】ブッシングの拡大断面図である。
【図13】固定子鉄心に巻線を巻装する巻線機の説明図
である。
【符号の説明】
1……継鉄部 2……第1巻線部 3……歯部 3a,3b,3c……極子 4……補極 5……回転子12 6……第1巻線 7……第2巻線 10……固定子鉄心 12……回転子 16……樹脂層 50……外隔壁 52……中隔壁 54……ブラケット 56……爪部 58……固定片 60……凹部 66……中隔壁 68……主極用内隔壁 70……補極用内隔壁 72……ブッシング 74……ブッシング本体 76……蓋体 78……挿入部 80……リード線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 17/08 H02K 1/16 H02K 5/08 H02K 15/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周にリング状の継鉄部を形成し、 この継鉄部の内周側に軸向きに突出する複数の補極と、 この複数の補極の間に形成された主極とからなり、 この主極を前記継鉄部から軸向きに突設する第1巻線部
    と、 この第1巻線部の内径側にE字状に軸心に向かって突出
    される3個の極子からなる歯部とから構成した電動機の
    固定子鉄心において、 回転子と相対向する歯部の内周面及び主極と補極が互い
    に対向する面には樹脂によってプレモールドを行わず、
    また、これらの面以外の固定子鉄心の上面、固定子鉄心
    の下面、継鉄部の内周面、第1巻線部の外壁、歯部の外
    周部を樹脂によってプレモールドを行い、 歯部の両側の極子の上面、下面及び補極の上面、下面に
    プレモールドによって形成された樹脂層を他の樹脂層よ
    り厚く形成したことを特徴とする電動機。
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