JP3024687B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP3024687B2
JP3024687B2 JP3100075A JP10007591A JP3024687B2 JP 3024687 B2 JP3024687 B2 JP 3024687B2 JP 3100075 A JP3100075 A JP 3100075A JP 10007591 A JP10007591 A JP 10007591A JP 3024687 B2 JP3024687 B2 JP 3024687B2
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維明 藤田
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  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Static Random-Access Memory (AREA)
  • Dram (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体記憶装置に関
し、特に、ワード線分割された構成の半導体記憶装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】SRAM(スタティック・ランダム・ア
クセス・メモリ)は、電源を切らない限り記憶データが
消滅しない構成の半導体記憶装置である。このようなS
RAMにおいても、近年の半導体記憶装置の大容量化に
伴い、各ワード線に接続されるメモリセルの数が増大し
てきた。
【0003】図26は、SRAMの絶対構成の概略を機
能的に示すブロック図である。図26には、SRAMの
基本動作、すなわち読出および書込動作の説明に必要な
最小の機能ブロックのみが示される。また、図26にお
いて、メモリセルアレイ102内には、1つのメモリセ
ルの回路構成が代表的に示される。実際には、メモリセ
ルアレイ102において、図示された回路構成を有する
メモリセルが複数の行および複数の列のマトリックス状
に配列される。ワード線WLは、複数の行の各々に対応
して1本ずつ設けられ、ビット線対BitL,BitR
は複数の列の各々に対応して1本ずつ設けられる。各メ
モリセルは、それが配列されている行および列にそれぞ
れ対応するワード線WLおよびビット線対BitL,B
itRに接続される。
【0004】以下、図26を参照しながら、SRAMの
基本動作について説明する。メモリセル200にデータ
を書込む場合、まずデータを書込みたいメモリセル20
0のメモリセルアレイ102における位置(アドレス)
を示すアドレス信号を外部からアドレス信号入力回路1
04に供給する。このアドレス信号入力回路104は、
外部信号の電圧振幅をこのSRAMの内部回路に適した
電圧振幅に変換する。たとえば、外部信号がTTLレベ
ルならば、論理レベルH(ハイレベル)およびL(ロー
レベル)がそれぞれ2.2Vおよび0.8Vであるの
で、その電圧振幅は1.4Vである。一方、SRAMの
内部回路における信号がMOSレベルであるならば、論
理レベルHおよびLがそれぞれ5Vおよび0Vに対応す
るので、その電圧振幅は5Vである。したがって、この
ような場合には、アドレス信号入力回路104が外部信
号の電圧振幅1.4Vを5Vに変換する。
【0005】アドレス信号入力回路104によってレベ
ル変換されたアドレス信号(以下内部アドレス信号と呼
ぶ)は、アドレス信号デコード回路106によって、ワ
ード線選択信号とビット線対選択信号とに変換される。
【0006】メモリセル200は、それに接続されてい
るワード線WLの電位がハイレベルにされ、かつ、それ
に接続されているビット線対BitL,BitRがI/
O線と呼ばれる内部データバス(図示せず)に電気的に
接続されることによって選択される。前述のワード線選
択信号およびビット線対選択信号はそれぞれ、メモリセ
ル200に接続されているワード線WLの電位のみをハ
イレベルに立上げる信号および、メモリセル200に接
続されたビット線対BitL,BitRをI/O線に電
気的に接続するための信号である。
【0007】ワード線選択信号およびビット線対選択信
号によってメモリセル200が選択された後、I/O線
からメモリセル200に書込まれるべきデータがビット
線に伝送される。前記書込まれるべきデータは、アドレ
ス信号と同様に、データ信号入力回路108に外部から
与えられる。データ信号入力回路108は、外部からの
データ信号の電圧振幅をMOSレベルに変換してデータ
書込回路100に与える。
【0008】データ書込回路100は、ビット線対Bi
tL,BitRを駆動できるだけの電流駆動力を有する
トランジスタ(図示せず)を用いて前記変換後のデータ
信号をI/O線に伝送する。これによって、ビット線対
BitL,BitRに、データ信号が相補な電位として
与えられる。
【0009】一方、メモリセル200においては、Nチ
ャネルMOSトランジスタ210および220が、ワー
ド線WLのハイレベルの電位によってON状態にある。
このため、ビット線BitLおよびBitRの電位がそ
れぞれたとえばハイレベルおよびローレベルであれば、
ビット線BitLのハイレベルの電位によるノードN1
の電位上昇によってNチャネルMOSトランジスタ24
0が導通し、逆に、ビット線BitRのローレベルの電
位によるノードN2の電位低下に応答して、Nチャネル
MOSトランジスタ230が非導通となる。この結果、
ノードN1およびN2にそれぞれ、ビット線BitLお
よびBitRにI/O線から伝達された電位が保持され
る。すなわち、ワード線WLの電位がローレベルとなり
これによってトランジスタ210および220が非導通
状態となった後も、ノードN1の電位は、トランジスタ
230が非導通状態であることによって、電源Vccか
ら抵抗素子250を介して伝達される高電位(ハイレベ
ル)に保持され、ノードN2の電位は、トランジスタ2
40が導通状態であることによって、抵抗素子260の
抵抗値とトランジスタ240のON抵抗値との比によっ
て決まる低電位(≒0V:ローレベル)に保持される。
【0010】以上のようにして、メモリセル200への
データ書込が終了する。次に、メモリセル200からデ
ータを読出す場合、データ書込時と同様に、データを読
出したいメモリセル200に対応するアドレス信号を外
部からアドレス信号入力回路104に供給する。これに
よって、メモリセル200に接続されるワード線WLの
電位がハイレベルとなり、メモリセル200に接続され
るビット線対BitL,BitRがI/O線に電気的に
接続される。ワード線WLの電位上昇によって、トラン
ジスタ210および220が導通するので、たとえばノ
ードN1およびN2の電位がそれぞれハイレベルおよび
ローレベルであれば、ビット線BitRの電位はビット
線BitRからトランジスタ210および240を介し
て接地GNDに電流が流れることによって降下する。逆
に、ビット線BitLから接地GNDに流れる電流は生
じないため、ビット線BitLの電位が、ノードN1の
高電位を保持する。つまり、ビット線BitLおよびB
itRにそれぞれ、このメモリセル200の記憶データ
(ノードN1およびN2の保持電位)に対応する相補的
な電位変化が現われる。
【0011】一方、データ読出時には、データ書込時と
逆に、I/O線がデータ増幅回路112に電気的に接続
される。したがって、メモリセル200の記憶データ
は、ビット線BitL,BitRに現われた後、データ
増幅回路112に伝送される。
【0012】データ増幅回路112は、ビット線Bit
Lの電位とビット線BitRの電位との差電圧を増幅す
ることによって、ビット線BitLおよびBitRの電
位変化を増幅して、メモリセル200から読出されたデ
ータ信号のレベルを、このSRAMの内部回路における
信号レベル(通常MOSレベル)に変換する。このレベ
ル変換されたデータ信号はデータ信号出力回路114内
の、外部データバス(図示せず)を駆動できる電流駆動
力を有するトランジスタ(図示せず)を介して外部に出
力される。つまり、メモリセル200の記憶データは外
部に出力される。
【0013】このようにして、メモリセル200からの
データ読出しが完了する。なお、書込制御信号入力回路
111は、データ書込回路100やデータ増幅回路11
2を、これらが前述のように動作するように制御する。
図26に示されるメモリセルの回路構成は、抵抗値の大
きい抵抗素子250および260を負荷として用いる、
いわゆる高抵抗負荷型である。
【0014】さて、データ読出時には、ビット線Bit
LおよびBitRの電位がそれぞれ、ノードN1および
N2の電位に応じて十分に高速に変化するべきであるの
で、ビット線対BitL,BitRの抵抗および容量は
小さい方が望ましい。
【0015】たとえば、ノードN1およびN2にそれぞ
れハイレベルおよびローレベルの電位が保持されている
場合、データ読出時におけるビット線BitRの電位低
下は、ビット線BitRからトランジスタ210および
240を介して接地GNDに流れ込む電流が大きいほ
ど、迅速に行なわれる。逆に、ノードN1およびN2に
それぞれローレベルおよびハイレベルの電位が保持され
ている場合、データ読出時におけるビット線BitLの
電位低下は、ビット線BitLからトランジスタ220
および230を介して接地GNDに流れ込む電流が大き
いほど、迅速に行なわれる。つまり、データ読出時に
は、メモリセル内のトランジスタ230および240が
それぞれビット線BitLおよびBitRを駆動する。
【0016】したがって、ビット線対BitL,Bit
Rにメモリセル200の記憶データが迅速にかつ確実に
現われるためには、トランジスタ230が1本のビット
線BitLからトランジスタ220を介して接地GND
に引き抜くことができる電流および、トランジスタ24
0が1本のビット線BitRからトランジスタ210を
介して接地GNDに引き抜くことができる電流が大きい
ことが望ましい。しかしながら、メモリセル内のトラン
ジスタのサイズは非常に小さい。一方、各ビット線の長
さはこのようなトランジスタのサイズに対して非常に長
い。このため、メモリセル200内のトランジスタ23
0および240がそれぞれビット線BitLおよびBi
tRからある程度の大きさの電流を迅速に引き抜くに
は、ビット線BitLおよびBitRの抵抗および容量
は小さいほうが望ましい。
【0017】そこで、ビット線対BitL,BitR
は、その抵抗および容量が十分に小さくなるように、金
属で形成される。
【0018】一方、ワード線WLは、メモリセル200
のトランジスタ210および220のゲートに接続され
る。一般に、MOSトランジスタのゲートはポリシリコ
ン等の、金属よりも抵抗値の大きい物質によって形成さ
れる。したがって、ワード線WLを金属で形成しようと
すると、トランジスタ210および220のゲートを形
成するポリシリコン層と、ワード線WLとなるべき金属
層とを接続するためのコンタクトホールが必要となる。
しかし、一般に、このようなコンタクトホールが多く設
けられると半導体集積回路の高集積化が阻害されたり、
製造工程が面倒になったりするという問題がある。そこ
で、ワード線WLはトランジスタ210および220の
ゲートと一体に、ポリシリコン等の、金属よりも抵抗値
の大きい物質で形成される。
【0019】ところが、近年のSRAMの大容量化に伴
ない、各行に配列されるメモリセルの数の増大によっ
て、各ワード線WLの長さが増大してきた。このため、
各ワード線WLの抵抗および容量は著しく大きくなり、
アドレス信号デコード回路106がワード線WLの電位
を変化させるのに要する時間が長くなってきた。
【0020】ワード線WLの電位がハイレベルになりに
くいと、メモリセル200において、トランジスタ21
0および220が迅速に導通しないため、データ読出時
にビット線対BitL,BitRの電位がメモリセル2
00の記憶データに応じて変化するのに要する時間およ
び、データ書込時にノードN1およびN2の電位が外部
データに応じたレベルに強制されるのに要する時間が長
くなる。したがって、このようなワード線WLの長さの
増大は、外部アドレス信号がアドレス信号入力回路10
4に供給されてからこのアドレス信号に対応するメモリ
セル200に対するデータ読出しまたはデータ書込みが
終了するまでの時間、すなわちアクセスタイムの増大を
引き起こす。
【0021】アドレス信号デコード回路106内のトラ
ンジスタのサイズを大きくするなどして、アドレス信号
デコード回路106のワード線WLに対する駆動能力を
大きくすればこのような問題はある程度回避されるが、
半導体集積回路装置内の素子サイズを無制限に大きくす
ることは不可能である。このため、ワード線WLは、そ
の長さの増大にかかわらず、アドレス信号デコード回路
106内の限られたサイズの素子によって駆動されねば
ならないので、このような方法では上記のような問題が
回避されない。
【0022】そこで、上記のような問題を回避するため
の従来の技術として、各ワード線WLを複数に分割し、
分割された複数のワード線の各々に対応してこれを駆動
するためのデコード回路を設ける、いわゆる分割ワード
線の技術がある。このような分割ワード線の技術は、た
とえば特公昭62−28516に開示されている。
【0023】図27は、SRAMにおけるこのような分
割ワード線の原理を概念的に示す図である。以下、図2
7を参照しながら、分割ワード線の原理について簡単に
説明する。
【0024】図27(a)に示されるように、メモリセ
ルアレイ102は、列方向に複数のブロックに分割され
る。図27(b)に示されるように、各行のワード線は
ブロック毎に個別に設けられる。この個別に設けられる
ワード線を以後ローカルワード線と呼ぶ。すなわち、メ
モリセルアレイ102において、各行に対応して設けら
れる複数のローカルワード線が1つのワード線グループ
を構成する。そこで、メモリセルアレイ102を構成す
る複数のブロックのうちの1つのブロックを選択する信
号(以下Zデコーダ信号とも呼ぶ)と、メモリセルアレ
イ102に含まれる複数のワード線グループのうちの1
つのグループを選択する信号(以下メインワード線信号
とも呼ぶ)との論理積をとることによって、図27
(c)に示されるように、1つのワード線グループ内の
1本のローカルワード線を選択する信号(以下ローカル
ワード線信号とも呼ぶ)を発生する方法が、ローカルワ
ード線を選択するために用いられる。
【0025】一方、図27(d)に示されるように、メ
モリセルアレイ102において、それぞれのブロックの
対応する列のビット線対は1つのビット線対グループを
構成する。そこで、メモリセルアレイ102内の複数の
ビット線対グループのうちの1つのグループを選択する
信号によって、各ブロックから1つのビット線対が選択
される。
【0026】このようなローカルワード線選択およびビ
ット線対選択によって、図27(e)に示されるよう
に、選択された1つのビット線対グループに含まれる複
数のビット線対に接続されるメモリセルのうち、選択さ
れた1本のローカルワード線に接続された1個のメモリ
セルが選択される。このように、データ読出しまたはデ
ータ書込みの対象となるメモリセルのアドレスは、前記
複数のブロックのうち何番目のブロックを選択するかを
示すブロックアドレスと、前記複数のワード線グループ
のうち何行目のワード線グループを選択するかを示す行
アドレスと、前記複数のビット線対グループのうち各ブ
ロックにおける何列目のビット線対グループを選択する
かを示す列アドレスとによって決定される。
【0027】そこで、ワード線分割されたSRAMは、
Zデコーダ信号とメインワード線信号との論理積をとっ
てローカルワード線信号を発生するための回路(以下ロ
ーカルデコーダと呼ぶ)が、ブロック毎に設けられる。
【0028】図28は、ワード線分割されたSRAMの
メモリセルアレイ付近の構成をローカルデコーダを含ん
で示す概略図である。
【0029】図28に示されるように、メモリセルアレ
イがn個のブロックBL0〜BL(n−1)に分割され
る場合、これらのブロックBL0〜BL(n−1)にそ
れぞれ対応してローカルデコーダ群DEC0〜DEC
(n−1)が設けられる。これらのブロックBL0〜B
L(n−1)はそれぞれ、同じ数のローカルワード線L
WL0〜LWL(n−1)を含む。ローカルデコーダ群
DEC0〜DEC(n−1)は各々、対応するブロック
BL0〜BL(n−1)に含まれるローカルワード線L
WL0〜LWL(n−1)の各々に対応して論理ゲート
回路をローカルデコーダLD0〜LD(n−1)として
含む。
【0030】行デコーダ6はローカルデコーダ群DEC
0〜DEC(n−1)にメインワード線信号を与えるた
めに設けられる。Zデコーダ18は、ローカルデコーダ
群DEC0〜DEC(n−1)にZデコーダ信号を与え
るために設けられる。行デコーダ6の出力信号線MWL
は、各行に対応して1本ずつ設けられる。この信号線M
WLをメインワード線と呼ぶ。一方、Zデコーダ18の
出力信号線ZLは、ローカルデコーダ群DEC0〜DE
C(n−1)の各々に対応して1本ずつ設けられる。こ
の信号線ZLを、Zデコーダ信号線と呼ぶ。
【0031】ローカルデコーダLD0〜LD(n−1)
の各々は、対応するZデコーダ信号線ZL上の信号と、
対応する行のメインワード線MWL上の信号を入力とし
て受けて、対応するローカルワード線LWL0〜LWL
(n−1)にそれを選択するためのローカルワード線信
号を選択的に発生する。
【0032】行デコーダ6は、たとえば、各メインワー
ド線MWLに対応して1個ずつ設けられる論理ゲート回
路40を含む。行アドレスを示す外部アドレス信号が与
えられると、行デコーダ6内の論理ゲート回路40のう
ちのいずれか1つが、対応するメインワード線MWL
に、それを活性状態にするためのメインワード線信号を
出力する。
【0033】一方、Zデコーダ18は、ブロックアドレ
スを示す外部アドレス信号に応答して、信号線ZLのう
ちのいずれか1本にのみ、それを活性状態にするための
Zデコーダ信号を出力する。ここで、活性状態のZデコ
ーダ信号線ZLの電位および、活性状態のメインワード
線MWLの電位はいずれも、ハイレベルである。したが
って、ローカルデコーダLD0〜LD(n−1)として
2入力ANDゲートが用いられれば、活性状態のメイン
ワード線MWLと活性状態のZデコーダ信号線ZLとを
入力として受ける1個のローカルデコーダに接続される
1本のローカルワード線のみがハイレベルに活性化され
る。すなわち、1本のローカルワード線にのみ、それを
活性化するローカルワード線信号が与えられる。
【0034】なお、図28には、ビット線対およびメモ
リセルは簡単のため示されない。図29は、このように
ワード線分割されたSRAMにおける、ローカルデコー
ダ群および分割されたメモリセルアレイブロックの半導
体基板上での実際のレイアウトを示す図である。
【0035】図29に示されるように、実際には、メモ
リセルアレイがn(nは偶数)個のブロックBL0〜B
L(n−1)に分割される場合、これらn個のブロック
はレイアウト上、各々が2つのブロックを含むn/2個
のグループに分類される。そして、これらn/2個のグ
ループの各々において、偶数番目のブロックとこれに隣
接して配置される奇数番目のブロックとにそれぞれ対応
して設けられる偶数番目のローカルデコーダ群および奇
数番目のローカルデコーダ群は、これら2つのブロック
の間に配置される。
【0036】さて、最近では、行方向に分割されたブロ
ックBL0〜BL(n−1)をさらに列方向に複数のブ
ロックに分割することが、たとえば文献“S.Aiza
kiet al,IE3 ISSCC Dig.of T
ech.Papers,pp.126−127,199
0.”などに提案されている。図30は、メモリセルア
レイが行方向に32個のブロックBL0〜BL31に分
割され、かつ、これらの32個のブロックBL0〜BL
31の各々がさらに列方向に128個のサブブロックS
BL0〜SBL127に分割されるSRAMの主要部分
の概略構成を示す回路図である。すべてのブロックBL
0〜BL31は、同一数のメモリセル列を含む。同様
に、すべてのサブブロックSBL0〜SBL127は、
同一数のメモリセル行を含む。
【0037】各ブロックが列方向にさらに複数のサブブ
ロックに分割される場合、行デコーダ6の出力信号線、
すなわちメインワード線MWLは128のサブブロック
群SBL0〜SBL127に対応して128本設けられ
る。行デコーダ6は、たとえばメインワード線MWLの
各々に対応して設けられる論理ゲート回路40を含む。
行アドレスを示す外部アドレス信号に応答して、これら
の論理ゲート40のうちのいずれか1つが対応するメイ
ンワード線MWLにこれを活性状態にする電位(ハイレ
ベル)を与える。
【0038】一方、Zデコーダ18の出力信号線、すな
わちZデコーダ信号線ZLは、32個のブロックBL0
〜BL31の各々に対応して、1サブブロックに含まれ
るローカルワード線の数mずつ設けられる。したがっ
て、ブロックBL0〜BL31の各々に対応して設けら
れる複数のZデコーダ信号線は1つの信号線グループZ
LGを構成する。Zデコーダ18は、ブロックアドレス
を示す外部アドレス信号および行アドレスを示す外部ア
ドレス信号に応答して、これらの信号線群ZLGに含ま
れるすべての信号線ZLのうちのいずれか1本にのみ、
これを活性化するハイレベルの電位を与える。
【0039】ローカルデコーダ群DEC0〜DEC31
はそれぞれ、ブロックBL0〜BL31に対応して設け
られる。前述のように、具体的には、各奇数番目のブロ
ックBL1,BL3,…,BL31と、これに隣接する
偶数番目のブロックBL0,BL2,…,BL30との
間に、これら2つのブロックに対応する2つのローカル
デコーダ群が配置される。
【0040】ローカルデコーダ群DEC0〜DEC31
の各々は、対応するブロックBL0〜BL31内の各ロ
ーカルワード線LWL0〜LWL31に対応して、論理
ゲート回路LD0〜LD31をローカルデコーダとして
含む。
【0041】各メインワード線MWL上の信号は、この
メインワード線MWLに対応する32個のサブブロック
(SBL0〜SBL127のうちのいずれか)に対応し
て設けられたすべてのローカルデコーダLD0〜LD3
1に共通に入力される。一方、各Zデコーダ信号線群Z
LGに含まれる複数の信号線は、対応するブロック(B
L0〜BL31のうちのいずれか)内の複数のローカル
ワード線に対応して設けられる。そこで、各信号線群Z
LGに含まれる複数の信号線の各々は、対応する1つの
ブロックに含まれる128個のサブブロックSBL0〜
SBL127のそれぞれにおける対応するローカルワー
ド線128本に対応して設けられた128個のローカル
デコーダに共通に接続される。
【0042】したがって、たとえばローカルデコーダL
D0〜LD31の各々が2入力ANDゲートであれば、
活性状態のメインワード線MWLと活性状態のZデコー
ダ信号線ZLとに接続される1個のローカルデコーダの
みが、対応する1本のローカルワード線を活性化する。
すなわち、1本のローカルデコーダからのみローカルワ
ード線選択信号が出力される。
【0043】このように、行方向に分割された複数のブ
ロックがさらに列方向に分割される場合、ローカルワー
ド線選択は、選択されるべき1本のローカルワード線が
たとえば図における上から何段目のサブブロックに含ま
れるかを示す信号を行デコーダ6に出力させ、かつ、前
記選択されるべき1本のローカルワード線がたとえば図
における左から何番目のブロックに含まれるか、およ
び、サブブロックにおける位置は上から何番目かを示す
信号をZデコーダ18に出力させることによって行なわ
れる。
【0044】図31は、メモリセルアレイが512行×
2048列のマトリックス状に配列されるメモリセルを
含む場合、外部アドレス信号が図30における行デコー
ダ6およびZデコーダ18にどのように振り分けて与え
られるかを表形式で示す図である。図31および図30
を参照して、選択されるべきメモリセルの列方向のアド
レスを示す外部アドレス信号のうち、ブロックアドレス
を示す5ビットの信号Z0〜Z4がZデコーダ18に入
力され、ブロック内列アドレスを示す6ビットの信号Y
0〜Y5が列デコーダ(図30には図示されない)に入
力される。一方、選択されるべきメモリセルの行方向の
アドレスを示す外部アドレス信号のうち、上位7ビット
の信号X2〜X8は行デコーダ6に入力され、下位2ビ
ットの信号X0,X1はZデコーダ18に入力される。
【0045】このような場合、行デコーダ6は、7ビッ
トの信号X2〜X8をデコードして、いずれか1つがハ
イレベルである27 (=128)ビットの信号x0〜x
127を出力する。これによって、128本のメインワ
ード線MWLのうちの1本のみが活性状態となる。一
方、Zデコーダ18は、5ビットのブロックアドレス信
号Z0〜Z4および2ビットの行アドレス信号X0,X
1の計7ビットの信号をデコーダして、いずれか1つの
みがハイレベルである27 (=32×4)ビットのXデ
コーダ信号zx0〜zx127を出力する。
【0046】メモリセルアレイが512のメモリセル行
を含む場合、サブブロックSBL0〜SBL127の各
々は4本のローカルワード線を含む。したがって、Zデ
コーダ18が前述のような128ビットの信号zx0〜
zx127を出力することによって、32個のブロック
BL0〜BL31に対応して設けられた32の信号線群
ZLGのうちのいずれか1つの信号線群に含まれる4本
の信号線ZLのうちの1本のみが活性状態となる。
【0047】なお、列デコーダは、6ビットの信号Y0
〜Y5をデコードして、いずれか1つのみがハイレベル
である26 (=64)ビットの信号を出力する。メモリ
セルアレイが2048のメモリセル列を含む場合、ブロ
ックBL0〜BL31の各々に含まれるビット線対の数
は64対であるので、この64ビットの信号によって、
ブロックBL0〜BL31のそれぞれから1対ずつビッ
ト線対を選択することができる。
【0048】図32は、ローカルデコーダの実際の構成
例を示す論理回路図である。以下、図32を参照しなが
ら従来のローカルデコーダの構成について説明する。
【0049】なお、以降の説明においては、メモリセル
アレイを列方向に分割して得られたn個のブロックBL
0〜BL(n−1)のうち、偶数番目のブロックに含ま
れるローカルワード線および、奇数番目のブロックに含
まれるローカルワード線をそれぞれ、LWL(2j)お
よびLWL(2j+1)と表わす(j=0,1,…,
(n−2)/2)。同様に、奇数番目のブロックに対応
して設けられるローカルデコーダおよび偶数番目のブロ
ックに対応して設けられるローカルデコーダを、それぞ
れ、LD(2j)およびLD(2j+1)と表わす。
【0050】図32には、実際のレイアウト上、隣接し
て配置される2つのローカルデコーダLD(2j)およ
びLD(2j+1)が代表的に示される。
【0051】従来のローカルデコーダLD(2j),L
D(2j+1)は、たとえば、対応するメインワード線
MWL上の信号および対応するZデコーダ信号線ZL上
の信号を受ける2入力NANDゲート800と、このN
ANDゲート800の出力を反転するインバータ810
とを含む。インバータ810の出力信号が対応するロー
カルワード線LWL(2j)またはLWL(2j+1)
に与えられる。
【0052】次に、図33を参照しながら図32に示さ
れるローカルデコーダの動作について説明する。図33
は、図32に示される論理回路の真理値表である。
【0053】図33からわかるように、各ローカルデコ
ーダLD(2j),LK(2j+1)においてインバー
タ810の出力電位(つまり、対応するローカルワード
線LWL(2j),LWL(2j+1)の電位)は、対
応するメインワード線MWLの電位および対応するZデ
コーダ信号線ZLの電位がともにハイレベルである場合
にのみ、NANDゲート800の出力電位がローレベル
となることによってハイレベルとなる。しかし、対応す
るメインワード線MWLおよび対応するZデコーダ信号
線ZLのうちの少なくともいずれか一方の電位がローレ
ベルであれば、NANDゲート800の出力電位がハイ
レベルに固定されるので、インバータ810の出力電位
はローレベルである。したがって、対応するメインワー
ド線MWLおよびZデコーダ信号線ZLの電位がともに
ハイレベルとならない限り、対応するローカルワード線
LWL(2j),LWL(2j+1)は活性化されな
い。
【0054】図34は、図32におけるNANDゲート
800およびインバータ810の具体的な回路構成を単
一のローカルデコーダに関して示した回路図である。次
に、図34を参照しながら従来のローカルデコーダの構
成についてさらに詳細に説明する。
【0055】各ローカルデコーダにおいて、NANDゲ
ート800は、図34に示されるように、電源Vccと
接地GNDとの間に直列に接続される、PチャネルMO
Sトランジスタ800a,NチャネルMOSトランジス
タ800bおよび800cと、電源Vccとトランジス
タ800aおよび800bの接続点との間に設けられる
PチャネルMOSトランジスタ800dとを含む。トラ
ンジスタ800aおよび800bのゲートはZデコーダ
信号線ZLに接続され、トランジスタ800cおよび8
00dのゲートはメインワード線MWLに接続される。
インバータ810は、電源Vccと接地GNDとの間に
直列に接続されるPチャネルMOSトランジスタ810
aおよびNチャネルMOSトランジスタ810bを含
む。トランジスタ810aおよび810bの接続点がロ
ーカルワード線LWL(2j)またはLWL(2j+
1)に接続される。
【0056】トランジスタ810aおよび810bのゲ
ートはトランジスタ800aおよび800bの接続点に
接続される。
【0057】メインワード線MWLの電位がローレベル
であれば、トランジスタ800dがON状態となる一方
トランジスタ800cがOFF状態となるので、トラン
ジスタ800aおよび800bのON/OFFにかかわ
らず、トランジスタ810aおよび810bのゲート電
位がハイレベルとなる。したがって、メインワード線M
WLの電位がローレベルであれば、インバータ810に
接続されるローカルワード線LWL(2j)またはLW
L(2j+1)は、信号線ZLの電位レベルにかかわら
ずローレベル、すなわち不活性状態となる。
【0058】逆に、メインワード線MWLの電位がハイ
レベルであれば、トランジスタ800cがON状態とな
る一方トランジスタ800dがOFF状態となるので、
トランジスタ810aおよび810bのゲート電位は、
トランジスタ800aおよび800bのON/OFFに
応じて変化する。すなわち、信号線ZLの電位がローレ
ベルとなってトランジスタ800aが導通すれば、トラ
ンジスタ810aおよび810bのゲート電位はハイレ
ベルとなり、逆に、信号線ZLの電位がハイレベルとな
ってトランジスタ800bが導通すれば、トランジスタ
810aおよび810bのゲート電位はローレベルとな
る。したがって、メインワード線MWLの電位がハイレ
ベルである場合、インバータ810に接続されるローカ
ルワード線LWL(2j)またはLWL(2j+1)の
電位は、Zデコーダ信号線ZLの電位がハイレベルであ
るときにのみハイレベル、すなわち活性状態となる。
【0059】なお、図34において、各素子の近傍に添
えられた( )内の数字は、その素子のゲート幅をμm
単位で表わす。
【0060】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、ワード
線分割された半導体記憶装置において用いられるローカ
ルデコーダの各々は、対応するメインワード線上の信号
と、対応するZデコーダ信号線上の信号との論理積をと
るために、図34に示されるように構成される。このた
め、各ローカルデコーダはインバータを構成する2個の
トランジスタと、NANDゲートを構成する4個のトラ
ンジスタの、合計6個の素子を必要とする。
【0061】一方、図28および図30からわかるよう
に、ワード線分割された半導体記憶装置は、ローカルワ
ード線と同じ数のローカルデコーダを必要とする。たと
えば、図30においてサブブロックSBL0〜SBL1
27の各々が4本のローカルワード線を含む場合、214
個(=4本×128サブブロック×32ブロック)のロ
ーカルデコーダが必要であるので、ローカルデコーダの
総占有面積は、6×2 14個という膨大な数のMOSトラ
ンジスタの占有面積に対応する。
【0062】このように、ワード線分割された半導体記
憶装置におけるローカルデコーダの総占有面積は大きい
ので、半導体記憶装置のチップ面積の縮小化および記憶
容量の増大化を阻害する。
【0063】つまり、チップ面積を大きくすることなく
半導体記憶装置の記憶容量の増大を図るためには、1チ
ップ上に設けられるメモリセルの数の増大を図るため、
メモリセルアレイ以外の回路の占有面積を小さくしてメ
モリセルアレイのために使用され得る半導体基板上の面
積を多くする必要がある。しかしながら、単一のローカ
ルデコーダでさえ6個の素子を含むので、このような周
辺回路の占有面積の縮小を図ることが困難である。この
ため、従来の構成のローカルデコーダは半導体記憶装置
の大容量化を阻害する新たな要因となる。
【0064】また、Zデコーダ信号線は、半導体基板上
においても、図28および図30に示されると同じよう
に、メモリセルアレイにおける列方向に延びるように形
成される。このため、メモリセルアレイは図30に示さ
れるように、行方向および列方向の両方に分割される場
合、各奇数番目のブロックBL1,BL3,…,BL3
1と、これに隣接して設けられる偶数番目のブロックB
L0,BL2,…,BL30との間に多数のZデコーダ
信号線が列方向に形成される。たとえば、図32で各サ
ブブロックSBL0〜SBL127が4本のローカルワ
ード線を含む場合、互いに隣接する偶数番目のブロック
および奇数番目のブロック間には合計8本のZデコーダ
信号線が列方向に形成される。このため、Zデコーダ信
号線を形成する配線層の幅の総和が大きくなるので、ロ
ーカルデコーダおよびこれらに対応して設けられるZデ
コーダ信号線による半導体基板上での列方向の占有幅が
大きくなる。したがって、ワード線分割された従来の半
導体記憶装置によれば、メモリセルアレイ以外の回路の
列方向の占有幅が大きくなる。
【0065】したがって、ワード線分割された従来の半
導体記憶装置は、各ローカルデコーダの構成素子数だけ
でなくZデコーダ信号線数によっても大容量化を阻害さ
れるという問題点も有する。
【0066】それゆえに、本発明の目的は、上記のよう
な問題点を解決し、記憶容量の大容量化に有利な、ワー
ド線分割された半導体記憶装置を提供することである。
【0067】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明に係る半導体記憶装置は、各々が
複数の行に配列される複数のメモリセルおよび複数のロ
ーカルワード線を含む、複数の第1のメモリセルアレイ
ブロックと、各々が、複数の行に配列される複数のメモ
リセルおよび複数のローカルワード線を含む、複数の
2のメモリセルアレイブロックとを備え、前記複数の第
1のメモリセルアレイブロックと前記複数の第2のメモ
リセルアレイブロックは、交互に列方向に配列されて複
数のブロック対を構成し、 各ブロック対を構成する前記
第1のメモリセルアレイブロックおよび前記第2のメモ
リセルアレイブロックに含まれる前記複数のローカルワ
ード線は、1対1に対応して複数のローカルワード線対
を構成し、前記複数の第1のメモリセルアレイブロック
に対応して設けられかつ前記ローカルワード線に沿って
延びる第1のメインワード線と、前記複数の第2のメモ
リセルアレイブロックに対応して設けられかつ対応の前
記ローカルワード線に沿って延びる第2のメインワード
線と、前記第1および第2のメインワード線に第1の選
択信号を与える第1の選択手段と、前記複数のローカル
ワード線に対応して設けられかつ前記第1および第2
のメモリセルアレイブロック間を行方向に延びる複数の
選択線と、前記複数の選択線のうちのいずれかに第2の
選択信号を与える第2の選択手段と、前記第1のメモリ
セルアレイブロック内の前記複数のローカルワード線に
対応して行方向に設けられる複数の第1のデコーダ手段
と、前記第2のメモリセルアレイブロック内の前記複数
のローカルワード線に対応して行方向に設けられる複数
の第2のデコーダ手段とをさらに備え、前記複数の第1
のデコーダ手段の各々は、前記第1のメインワード線に
与えられた前記第1の選択信号と、対応する前記選択線
に与えられた前記第2の選択信号とに応答して、前記第
1のメモリセルアレイブロック内の対応する前記ローカ
ルワード線を活性状態にするように動作し、前記複数の
第2のデコーダ手段の各々は、前記第2のメインワード
線に与えられた前記第1の選択信号と、対応する前記選
択線に与えられた前記第2の選択信号とに応答して、前
記第2のメモリセルアレイブロック内の対応する前記ロ
ーカルワード線を活性状態にするように動作する。
【0068】好ましい実施例によれば、本発明に係る半
導体記憶装置は、各々が、複数の行に配列される複数の
メモリセルおよび複数のローカルワード線を含む、複数
の第1のメモリセルアレイブロックと、 各々が、複数の
行に配列される複数のメモリセルおよび複数のローカル
ワード線を含む、複数の第2のメモリセルアレイブロッ
クとを備え、 前記複数の第1のメモリセルアレイブロッ
クと前記複数の第2のメモリセルアレイブロックは、交
互に列方向に配列されて複数のブロック対を構成し、
ブロック対を構成する前記第1のメモリセルアレイブロ
ックおよび前記第2のメモリセルアレイブロックに含ま
れる前記複数のローカルワード線は、1対1に対応して
複数のローカルワード線対を構成し、 前記複数の第1の
メモリセルアレイブロックに対応して設けられかつ前記
ローカルワード線に沿って延びる第1の相補メインワー
ド線対と、前期複数の第2のメモリセルアレイブロック
に対応して設けられかつ前期ローカルワード線に沿って
延びる第2の相補メインワード線対と、前記第1および
第2のメインワード線に第1の選択信号として互いに相
補な第1および第2の信号を与える第1の選択手段と、
前記複数のローカルワード線対に対応して設けられかつ
前記第1および第2のメモリセルアレイブロック間を行
方向に延びる複数の選択線と記複数の選択線のうち
のいずれかに第2の選択信号を与える第2の選択手段
と、前記第1のメモリセルアレイブロック内の前記複数
のローカルワード線に対応して行方向に設けられる複数
の第1のデコーダ手段と、 前記第2のメモリセルアレイ
ブロック内の前記複数のローカルワード線に対応して行
方向に設けられる複数の第2のデコーダ手段とをさらに
備え、 前記複数の第1のデコーダ手段の各々は、前記第
1の相補メインワード線対に与えられた前記第1の選択
信号の互いに相補な第1および第2の信号と、対応する
前記選択線に与えられた前記第2の選択信号とに応答し
て、前記第1のメモリセルアレイブロック内の対応する
前記ローカルワード線を活性状態にするように 動作し、
前記複数の第2のデコーダ手段の各々は、前記第2の相
補メインワード線対に与えられた前記第1の選択信号の
互いに相補な第1および第2の信号と、対応する前記選
択線に与えられた前記第2の選択信号とに応答して、前
記第2のメモリセルアレイブロック内の対応する前記ロ
ーカルワード線を活性状態にするように動作する。
【0069】
【0070】
【作用】本発明に係る半導体記憶装置によれば、従来Z
デコーダ信号線が有していたデコーダ回路を挟む左右の
メモリセルアレイブロックのいずれかを選択する機能を
Zデコーダ信号線からメインワード線に移行し、それに
より、Zデコーダ信号線を半減する。
【0071】
【実施例】図1は、本発明の一実施例のワード線分割さ
れたSRAMの全体構成を示す概略ブロック図である。
図1を参照しながら、このSRAMの構成および基本動
作について説明する。
【0072】メモリセルアレイ1は、行方向にn個のブ
ロックBL0〜BL(2m+1)に分割される(m=
(n−2)/2)。これらn個のブロックBL0〜BL
(2m+1)は各々、複数の行および複数の列に配列さ
れたメモリセルを有する。各ブロックにおいて、同一行
のメモリセルは1本のローカルワード線(図示せず)に
接続され、同一列のメモリセルは1本のビット線対(図
示せず)に接続される。
【0073】これらn個のブロックBL0〜BL(2m
+1)に対応して、n個のローカルデコーダ群DEC0
〜DEC(2m+1)が設けられる。このSRAMチッ
プ上では、偶数番目のブロックBL0,BL2,…,B
L(2m)の各々と、これに隣接する奇数番目のブロッ
クBL1,BL3,…,BL(2m+1)との間に、こ
れら2つのブロックにそれぞれ対応するローカルデコー
ダ群が配置される。
【0074】行アドレス入力端子2は、選択されるべき
メモリセルの行方向のアドレスを示す行アドレス信号を
外部から受ける。列アドレス入力端子3は、選択される
べきメモリセルの列方向のアドレスを示す列アドレス信
号を外部から受ける。
【0075】行アドレスバッファ4は、行アドレス入力
端子2に供給された行アドレス信号をバッファリングし
て行デコーダ6,ATD(address trans
ision detector)回路17およびZデコ
ーダ18に与える。
【0076】列アドレスバッファ5は、列アドレス入力
端子3に供給された列アドレス信号をバッファリングし
て、列デコーダ7,ATD回路17,およびZデコーダ
18に与える。
【0077】行デコーダ6は、行アドレスバッファ4か
らの行アドレス信号をデコードして、メモリセルアレイ
1内のメインワード線のうちの1本を選択するメインワ
ード線信号を出力する。
【0078】Zデコーダ18は、行アドレスバッファ4
からの行アドレス信号および列アドレスバッファ5から
の列アドレス信号をデコードして、メモリセルアレイ1
を構成するブロックBL0〜BL(2m+1)のうちの
1つを選択するZデコーダ信号を出力する。
【0079】ローカルデコーダ群DEC0〜DEC(2
m+1)の各々は、行デコーダ6からのメインワード線
信号とZデコーダ18からのZデコーダ信号とをデコー
ドして、対応するブロック内のローカルワード線のうち
の1本を選択的に活性化する。
【0080】列デコーダ7は、列アドレスバッファ5か
らの列アドレス信号をデコードしてマルチプレクサ8に
与える。
【0081】マルチプレクサ8は、列デコーダ7の出力
によって制御されて、前記選択されるべきメモリセルに
接続されるビット線対のみを、データ読出時にはセンス
アンプ9に電気的に接続し、データ書込時には入力バッ
ファ13に電気的に接続する。
【0082】センスアンプ9は、データ読出時に、マル
チプレクサ8によって接続されたビット線対上の信号電
圧を感知し増幅する。
【0083】出力バッファ10は、センスアンプ9によ
って感知・増幅された信号電圧を外部に取出すためにさ
らに増幅し、読出データとしてデータ出力端子11に供
給する。
【0084】データ入力端子12は、データ書込時に、
選択されたメモリセルに書込まれるべきデータ信号を外
部から受ける。入力バッファ13は、データ書込時に、
データ入力端子12に供給されたデータ信号を増幅し、
マルチプレクサ8によって接続されたビット線対に供給
する。
【0085】この結果、データ読出時には、活性化され
た1本のローカルワード線とセンスアンプ9に電気的に
接続された1対のビット線対とに接続される1個のメモ
リセルの記憶データがデータ出力端子11に現われる。
一方、データ書込時には、データ入力端子12に与えら
れた外部データが、活性化された1本のローカルワード
線と入力バッファ13に電気的に接続された1対のビッ
ト線対とに接続される1個のメモリセルに書込まれる。
【0086】チップセレクト入力端子14は、このSR
AMチップが選択状態であるか、非選択状態であるかを
示すチップセレクト信号を外部から受ける。読出/書込
制御入力端子15は、メモリセルアレイ1に対してデー
タ読出およびデータ書込のうちのいずれを行なうかを指
定するための読出/書込制御信号を外部から受ける。
【0087】読出/書込制御回路16は、チップセレク
ト入力端子14に与えられたチップセレクト信号および
読出/書込制御入力端子15に与えられた読出/書込制
御信号に応答して、このSRAMチップを読出状態ある
いは書込状態に設定するために、センスアンプ9,出力
バッファ10,および入力バッファ13とを制御する。
【0088】ATD回路17は、行アドレスバッファ4
からの行アドレス信号および列アドレスバッファ5から
の列アドレス信号の変化を検知して、メモリセルアレイ
1,行デコーダ6,センスアンプ9,および出力バッフ
ァ10等にこれらを制御するための種々の内部同期信号
を与える。
【0089】SRAMは基本的には、内部同期信号を与
えなくても本来の機能であるデータ書込およびデータ読
出を行なうことができる半導体記憶装置であるが、一層
の高性能化を図るためにATD回路17という内部同期
回路が導入される場合がある。
【0090】図2は、図1におけるブロックBL0〜B
L(2m+1)およびローカルデコーダ群DEC0〜D
EC(2m+1)を含む、このSRAMの主要部分の構
成の一例を示す回路図である。
【0091】図2を参照して、本実施例では、メモリセ
ルアレイ1が列方向に32個のブロックBL0〜BL3
1に分割され(つまり、n=32,m=15)、かつ、
これら32個のブロックBL0〜BL31が各々、行方
向に128個のサブブロックSBL0〜SBL127に
分割されるものとする。
【0092】32個のブロックBL0〜BL31にそれ
ぞれ対応して設けられた32個のローカルデコーダ群D
EC0〜DEC31の各々は、従来と同様に、対応する
ブロックに含まれる複数のローカルワード線LWL(2
j)またはLWL(2j+1)に対応して設けられる複
数のローカルデコーダLD(2j)またはLD(2j+
1)を含む。
【0093】さらに、従来と同様に、32個のZデコー
ダ信号線群ZLGが32個のブロックBL0〜BL31
に対応して設けられ、128本のメインワード線/MW
Lが128のサブブロック群SBL0〜SBL127に
対応して設けられる。ただし、本実施例では、行デコー
ダ6の信号出力/X0〜/X127はいずれも、不活性
な信号であるものとする。以下、明細書中では、不活性
な信号およびそれを伝達する信号線をそれぞれ表わす記
号の前に/を付す。なお、図面においては/の代わりに
これらの信号の上に−を付す。
【0094】さて、本実施例では、従来と異なり、行デ
コーダ6の出力信号/X0〜/X127の各々が相補信
号対に変換されて、各ローカルデコーダ群DEC0〜D
EC31に入力される。
【0095】具体的には、各メインワード線/MWL
に、ブロック数(32)の半数(16)のインバータI
NVが接続される。これら16個のインバータINV
は、各偶数番目のブロックBL0,BL2,…,BL3
0とこれに隣接して設けられる奇数番目のブロックBL
1,BL3,…,BL31とによって構成される16対
のブロックに対応して設けられる。各インバータINV
の出力は、そのインバータINVが接続されたメインワ
ード線/MWLに対応するサブブロック群SBL0〜S
BL127において、対応する偶数番目のブロックに含
まれる偶数ローカルワード線LWL(2j)および、対
応する奇数番目のブロックに含まれる奇数ローカルワー
ド線LWL(2j+1)にそれぞれ接続されるローカル
デコーダLD(2j)およびLD(2j+1)に共通に
与えられる。
【0096】図3は、図2におけるローカルデコーダL
D(2j),LD(2j+1)の構成を示す回路図であ
る。図3には、図2において隣接する2つのローカルデ
コーダLD(2j)およびLD(2j+1)が代表的に
示される。
【0097】図3を参照して、各ローカルデコーダLD
(2j),LD(2j+1)は、対応するZデコーダ信
号線ZLと接地GNDとの間に直列に接続される、Pチ
ャネルMOSトランジスタ24aおよびNチャネルMO
Sトランジスタ24bと、前記対応するZデコーダ信号
線ZLと対応するローカルワード線LWL(2j)また
はLWL(2j+1)との間に設けられるNチャネルM
OSトランジスタ24cとを含む。トランジスタ24a
および24bのゲートは対応するメインワード線/MW
L上の信号を受け、トランジスタ24cのゲートは対応
するインバータINVの出力信号を受ける。
【0098】図4は、図3におけるインバータINVの
構成を詳細に示す回路図である。図4において、ローカ
ルデコーダは、図3におけるローカルデコーダLD(2
j)およびLD(2j+1)のうちのいずれか一方のみ
が示される。なお、図4において各素子の近傍に付され
た( )内の数字は、その素子のゲート幅をμm単位で
示す。
【0099】図4に示されるように、インバータINV
は、電源VC C と接地GNDとの間に直列に接続され
る、PチャネルMOSトランジスタ22aおよびNチャ
ネルMOSトランジスタ22bを含む。トランジスタ2
2aおよび22bのゲートは対応するメインワード線/
MWLに接続される。トランジスタ22aおよび22b
の接続点はトランジスタ24cのゲートに接続される。
【0100】次に、図4および図5を参照しながら、本
実施例におけるローカルデコーダの動作について説明す
る。図5は、本実施例におけるローカルデコーダの入力
電位と出力電位との関係を示す真理値表の図である。
【0101】まず、メインワード線/MWLがハイレベ
ルの場合、トランジスタ24bがONするので、トラン
ジスタ24aおよび24bの接続点の電位はトランジス
タ24cのON/OFFにかかわらずローレベルとな
る。したがって、図5に示されるように、メインワード
線/MWLの電位がハイレベルのときには、トランジス
タ24aおよび24bの接続点に接続されるローカルワ
ード線LWL(2j)またはLWL(2j+1)はロー
レベルとなり活性化されない。
【0102】逆に、メインワード線/MWLの電位がロ
ーレベルの場合、トランジスタ24aがONする一方、
トランジスタ22aがONすることによってトランジス
タ24cもONする。したがって、トランジスタ24a
および24bの接続点の電位は、Zデコーダ信号線ZL
の電位レベルによって決定される。したがって、ローカ
ルワード線LWL(2j)またはLWL(2j+1)
は、メインワード線/MWLの電位がローレベルである
場合に、Zデコーダ信号線ZLの電位がハイレベルであ
るときにのみ活性化される。
【0103】さて、メインワード線/MWLがローレベ
ルの場合、トランジスタ24aおよび24bの接続点に
は、Zデコーダ信号線ZLの電位がトランジスタ24a
および24cの両方を介して伝達される。このため、メ
インワード線/MWLおよびZデコーダ信号線ZLの電
位が共にローレベルであるときに、ローカルワード線L
WL(2j)またはLWL(2j+1)の電位がローレ
ベルに対応する本来の電位、すなわち0Vに確実に強制
される。次に、トランジスタ24cの働きについて説明
する。
【0104】まず、メインワード線/MWLの電位およ
び、ローカルワード線LWL(2j)またはLWL(2
j+1)の電位がそれぞれローレベルおよびハイレベル
であるときに、Zデコーダ信号線ZLの電位がハイレベ
ルからローレベルに切換わった場合を想定する。このよ
うな場合、トランジスタ24cが存在しなければ、トラ
ンジスタ24aおよび24bの接続点の電位は、トラン
ジスタ24aの導通に応答してハイレベルの電位からロ
ーレベルの電位に向かって低下し始める。しかしなが
ら、トランジスタ24aはPチャネル型であるので、そ
のゲート電位と、ソース電位またはドレイン電位との差
がしきい値Vthに達するとOFF状態となる。一方、
トランジスタ24aのゲート電位およびソース電位はそ
れぞれ、メインワード線/MWLの電位およびZデコー
ダ信号線ZLの電位によって0Vに固定されている。し
たがって、トランジスタ24aのドレイン電位は0Vよ
りも前記しきい値電圧Vthだけ高い電位(>0)まで
低下した時点でトランジスタ24aはOFFする。一
方、トランジスタ24bはOFF状態であるので、以
後、トランジスタ24aのドレインから電荷は放電され
ない。この結果、以後、トランジスタ24aのドレイン
電位はローレベルに対応する本来の電位よりも若干高い
電位に保持される。つまり、トランジスタ24aのドレ
インに接続されるローカルワード線LWL(2j)また
はLWL(2j+1)は、完全な非活性状態とならな
い。
【0105】しかし、トランジスタ24cが存在する
と、メインワード線/MWLがローレベルであるとき
に、トランジスタ24aのドレインとZデコーダ信号線
ZLとがこのトランジスタ24cを介して電気的に接続
される。したがって、トランジスタ24aがOFFして
も、トランジスタ24cがNチャネル型であるので、ト
ランジスタ24aのドレイン電位はZデコーダ信号線Z
Lと同じ電位、すなわち0Vまで引下げられる。
【0106】このように、トランジスタ24cが設けら
れることによって、メインワード線/MWLおよびZデ
コーダ信号線ZLがそれぞれローレベルおよびハイレベ
ルである場合以外は、ローカルワード線LWL(2j)
またはLWL(2j+1)が完全な非活性状態となる。
【0107】このように、本実施例において各ローカル
デコーダは3つのMOSトランジスタによって構成され
る。したがって、各奇数番目のブロックBL1,BL
3,…,BL31とこれに隣接する偶数番目のブロック
BL0,BL2,…,BL30との間に配置される回路
を構成する素子数は、これらに対応して設けられるイン
バータINVを構成する2つの素子を含めても、従来の
ほぼ半分に減ぜられる。
【0108】また、本実施例によれば、行デコーダ6お
よびZデコーダ18によるローカルワード線選択が向上
し、かつ、その際の消費電流が軽減される。
【0109】たとえば、4MbitのSRAMにおい
て、メモリセルアレイが行方向に32のブロックに分割
される場合を想定する。このような場合、各ローカルデ
コーダLD(2j),LD(2j+1)として図34に
示される従来の構成の回路が用いられると、各ローカル
デコーダLD(2j),LD(2j+1)において、1
本のZデコーダ信号線ZLにゲートを接続されるのはト
ランジスタ800aおよび800bの2素子であり、こ
れらのトランジスタのゲートは共通である。したがっ
て、1本のZデコーダ信号線ZLの寄生容量の合計は、
PチャネルMOSトランジスタの単位ゲート幅当りのゲ
ート容量を2.44×10-3pFとし、NチャネルMO
Sトランジスタの単位ゲート幅当りのゲート容量を2.
18×10-3pFとすると、次式のように計算される。
【0110】 (2.44×10-3+2.18×10-3)×7×256=8.28pF 上式において、7は図34において( )内に示され
た、ゲート幅を表わす数値であり、256は1本のZデ
コーダ信号線ZLに接続されるローカルデコーダの数で
ある。
【0111】同様に、各ローカルデコーダLD(2
j),LD(2j+1)において、1本のメインワード
線MWLにゲートを接続されるのはトランジスタ800
cおよび800dの2素子であり、これらのトランジス
タのゲートは共通である。したがって、1本のメインワ
ード線MWLの寄生容量の合計は、次式のように計算さ
れる。
【0112】 (2.44×10-3+2.18×10-3)×7×32=1.04pF 上式において、7は図34の()内の数値であり、32
はブロック数、すなわち、1本のメインワード線MWL
に接続されるローカルデコーダの数である。
【0113】次に、各ローカルデコーダLD(2j),
LD(2j+1)として図3および図4に示される構成
の回路が用いられた場合について考える。このような場
合、各ローカルデコーダLD(2j),LD(2j+
1)において、1本のZデコーダ信号線はトランジスタ
24aおよび24cのソースに接続される。したがっ
て、1本のZデコーダ信号線ZLの寄生容量は、Pチャ
ネルMOSトランジスタの単位ゲート幅当りの接合容量
を8×10-4pFとし、NチャネルMOSトランジスタ
の単位ゲート幅当りの接合容量を6×10-4pFとする
と、次式のように計算される。
【0114】 (8×10-4×20+6×10-4×3)×256+0.5=5.06pF 上式において、20および3はそれぞれ図4において
( )内に示されたトランジスタ24aおよび24cの
ゲート幅であり、256は1本のZデコーダ信号線ZL
に接続されるローカルデコーダの数であり、0.5は1
本のローカルワード線の寄生容量である。本実施例で
は、トランジスタ24cがON状態にあるとき、Zデコ
ーダ信号線ZL上の信号が対応するローカルワード線M
WL(2j)またはMWL(2j+1)を駆動する。し
たがって、ローカルワード線の寄生容量がZデコーダ信
号線の寄生容量として含まれるべきである。
【0115】同様に、各ローカルデコーダLD(2
j),LD(2j+1)において1本のメインワード線
/MWLはトランジスタ24aおよび24bのゲートに
接続される。したがって、1本のメインワード線/MW
Lの寄生容量の合計は、これに接続されるインバータI
NVを構成するトランジスタ22aおよび22bのゲー
ト容量も考慮すると、次式のように計算される。
【0116】 (2.44×10-3×22+2.18×10-3×12)×32=2.56pF 上式において、22は図4の( )内に示されるトラン
ジスタ24aのゲート幅(20)とトランジスタ22a
のゲート幅(2)との総和であり、12は図4に示され
るトランジスタ24bのゲート幅(10)とトランジス
タ22bのゲート幅(2)との総和であり、32は1本
のメインワード線/MWLに接続されるローカルデコー
ダの数である。
【0117】以上のことから明らかなように、本実施例
におけるZデコーダ信号線1本当りの負荷容量(5.0
6pF)は、従来のSRAMにおけるそれ(8.28p
F)に比べて大幅に減少する。また、本実施例における
メインワード線1本当りの負荷容量(2.56pF)は
従来のSRAMにおけるそれ(1.04pF)よりも若
干大きいが、その増加量は前記減少量よりも小さい。
【0118】Zデコーダ信号線およびメインワード線の
寄生容量が小さいほど、ローカルワード線選択時にこれ
らの信号線の充放電に要する時間が短いので、ローカル
ワード線が高速に活性化される。それゆえ、ローカルワ
ード線選択速度の向上という観点からは、これらの信号
線の寄生容量は小さいことが望ましい。したがって、本
実施例によれば、Zデコーダ18および行デコーダ6に
よって、ローカルワード線が高速に選択される。また、
Zデコーダ信号線ZLおよびメインワード線/MWLの
負荷容量の充電および放電に起因する消費電流が減少す
るので、行デコーダ6およびZデコーダ18によるロー
カルワード線選択時に生じる消費電流も減少する。
【0119】このように、本実施例では、各ローカルデ
コーダLD(2j),LD(2j+1)に接続される2
種類の信号線、すなわち、メインワード線/MWLおよ
びZデコーダ信号線ZLのうちの一方がMOSトランジ
スタのゲートではなく寄生容量の小さいドレイン(ソー
ス)に接続されるので、各ローカルデコーダLD(2
j),LD(2j+1)を駆動する信号線の負荷容量が
軽減されて、ローカルワード線選択速度が向上され、か
つ、ローカルワード線選択時の消費電流が軽減される。
【0120】図6は、図1のSRAMの主要部分の他の
構成例を示す回路図であり、本発明の他の実施例を示
す。上記実施例では、行デコーダ6の出力信号x0〜x
127を反転するためのインバータINVが各メインワ
ード線/MWLに対応して複数個設けられるが、このよ
うなインバータINVは図6に示されるように、各メイ
ンワード線/MWLに対応して1個ずつ設けられてもよ
い。このような場合、各インバータINVの出力信号
は、対応するメインワード線/MWLに接続されるすべ
てのローカルデコーダLD(2j),LD(2j+1)
に共通に与えられればよい。すなわち、図6において、
各サブブロック群SBL0〜SBL127に対応して設
けられる行デコーダ6の出力信号線およびインバータI
NVの出力信号線は、相補信号線対/MWL,MWLを
構成する。
【0121】図7は、図1のSRAMの主要部分の構成
のさらに他の例を示す回路図であり、本発明のさらに他
の実施例を示す。
【0122】図7を参照して、Zデコーダ18の出力信
号はすべて負活性の信号/zx0〜/zx127である
ものとする。また、図6で示される実施例の場合と同様
に、サブブロック群SBL0〜SBL127の各々に対
応して1対の相補メインワード線対/MWL,MWLが
設けられる。行デコーダ6は、負活性な128個の信号
/x0〜/x127および、これら128個の信号/x
0〜/x127にそれぞれ相補な128個の信号x0〜
x127を出力する。各相補メインワード線対/MW
L,MWLには、行デコーダ6が出力する128対の相
補信号のうちの対応する1対が与えられる。図7に示さ
れる他の部分の構成は、図6に示される実施例の場合と
同様である。したがって、本実施例において各ローカル
デコーダLD(2j),LD(2j+1)は、先の実施
例の場合と異なり、Zデコーダ18から負活性の信号を
受ける。
【0123】図8は、図7における各ローカルデコーダ
LD(2j),LD(2j+1)の構成を示す回路図で
ある。図8には、隣接する任意の2つのローカルデコー
ダLD(2j)およびLD(2j+1)が代表的に示さ
れる。次に、図8を参照しながら、本実施例における各
ローカルデコーダの構成および動作について説明する。
【0124】図8を図3と比較するとわかるように、本
実施例の各ローカルデコーダLD(2j),LD(2j
+1)は、図3においてメインワード線上の信号とZデ
コーダ信号線上の信号とを入換えたものである。すなわ
ち、本実施例では、PチャネルMOSトランジスタ24
aおよびNチャネルMOSトランジスタ24bが対応す
るメインワード線MWLと接地GNDとの間に直列に接
続され、これらのトランジスタ24aおよび24bのゲ
ートには対応するZデコーダ信号線/ZLが接続され
る。トランジスタ24aおよび24bの接続点は対応す
るローカルワード線LWL(2j)またはLWL(2j
+1)に接続される。なお、トランジスタ24cのゲー
トには先の実施例の場合と同様に、対応するメインワー
ド線/MWLが接続される。
【0125】各ローカルデコーダLD(2j),LD
(2j+1)において、対応するZデコーダ信号線/Z
Lがハイレベルであれば、トランジスタ24bがONす
る一方、トランジスタ24aがOFFするので、対応す
るローカルワード線LWL(2j)またはLWL(2j
+1)は、メインワード線MWLの電位レベルにかかわ
らず非活性状態となる。
【0126】逆に、各ローカルデコーダLD(2j),
LD(2j+1)において、対応するZデコーダ信号線
/ZLがローレベルの場合、トランジスタ24bがOF
Fする一方トランジスタ24aがONするので、対応す
るローカルワード線LWL(2j)またはLWL(2j
+1)は、メインワード線MWLの電位がハイレベルで
ある場合(メインワード線/MWLの電位がローレベル
である場合)にのみ活性化される。
【0127】このように、本実施例においても、各ロー
カルワード線LWL(2j),LWL(2j+1)は、
対応するメインワード線および対応するZデコーダ信号
線が活性状態に対応する電位である場合にのみ活性化さ
れる。
【0128】また、本実施例においても、トランジスタ
24cは対応するローカルワード線LWL(2j)また
はLWL(2j+1)を、対応するメインワード線およ
び対応するZデコーダ信号線のうちの少なくともいずれ
か一方が非活性状態に対応する電位であるすべての場合
に確実に非活性状態に対応する電位(0V)に強制する
機能を果たす。
【0129】すなわち、図8において、トランジスタ2
4aおよび24bの接続点の電位がハイレベルであると
きに、メインワード線MWLおよび対応するZデコーダ
信号線/ZLの電位が共にローレベルとなると、トラン
ジスタ24aは前記接続点の電位がMOSトランジスタ
のしきい値電圧Vthまで低下した時点でOFFする
が、トランジスタ24cはメインワード線/MWLのハ
イレベルの電位によってON状態にあるので、前記接続
点に残留している電荷はトランジスタ24cを介してメ
インワード線MWLに引き抜かれる。これによって、ロ
ーカルワード線LWL(2j),LWL(2j+1)の
電位は完全な非活性状態に対応する電位となる。
【0130】図8からわかるように、本実施例によれば
隣接するローカルデコーダLD(2j)およびLD(2
j+1)にそれぞれ含まれるトランジスタ24aのソー
スに共通にメインワード線MWLが接続される。このた
め、ローカルデコーダ内のPチャネル型トランジスタの
ゲート幅が縮小される。次に、本実施例によるこの効果
について図9および図10を参照しながら詳細に説明す
る。
【0131】図9および図10は、同一行に対応して設
けられる複数のローカルデコーダ内のPチャネル型トラ
ンジスタが半導体基板上にどのように配置されるかを、
各ローカルデコーダが図3に示されるように構成される
場合についておよび、図8に示されるように構成される
場合について示す平面図である。
【0132】まず、図2,図3および図9を参照して、
同一行に対応して設けられるローカルデコーダLD0〜
LD31にそれぞれ含まれる32個のPチャネル型トラ
ンジスタ24aのそれぞれのソースには、互いに異なる
Zデコーダ信号線ZLが接続される。このため、これら
のトランジスタ24aのソースは互いに独立に形成され
る必要がある。
【0133】そこで、これらのトランジスタ24aは、
半導体基板上において、図9に示されるように、互いに
分離領域を介して形成される。すなわち、各トランジス
タ24aは、対応するZデコーダ信号線ZLに接続され
るべきソース領域Sと、対応するローカルワード線LW
L(2j)またはLWL(2j+1)に接続されるべき
ドレイン領域Dと、ソース領域Sおよびドレイン領域D
上にこれらにまたがるように形成されるゲート領域Gを
含む。これらのトランジスタ24aのゲートには同一の
メインワード線/MWLが接続されるので、ゲート領域
Gはこれらのトランジスタ24a間に共通に形成され
る。
【0134】一方、本実施例では、図7および図8から
明らかなように、同一行に対応して設けられるローカル
デコーダLD(2j),LD(2j+1)内のPチャネ
ル型トランジスタ24aのソースには同じメインワード
線MWLが接続される。このため、これらのトランジス
タ24aのソースは互いに共通であってよい。
【0135】そこで、任意の隣接するローカルデコーダ
LD(2j)およびLD(2j+1)にそれぞれ含まれ
るトランジスタ24aのソースは半導体基板上において
共通に形成される。すなわち、図10に示されるよう
に、任意のローカルデコーダLD(2j),LD(2j
+1)内のPチャネル型トランジスタ24aは、隣接す
るローカルデコーダ内のPチャネル型トランジスタ24
aのソース領域と共通に形成される2つのソース領域S
と、これら2つのソース領域Sの間に形成されるドレイ
ン領域Dと、独立のゲート領域Gとを含む。ゲート領域
Gは、ドレイン領域Dと前記2つのソース領域Sにそれ
ぞれまたがるように設けられる。これによって、図8に
おける各トランジスタ24aは実際には、互いに並列に
接続された2つのPチャネル型トランジスタ240とし
て、半導体基板上に形成される。ソース領域Sはすべて
共通のメインワード線MWLに接続され、各ドレイン領
域Dは対応するローカルワード線LWL(2j)または
LWL(2j+1)に接続される。すべてのゲート領域
Gは、それぞれ別のZデコーダ信号線/ZLに接続され
る。
【0136】このように、本実施例によれば、同一行に
対応して設けられたローカルデコーダ内のPチャネル型
トランジスタ24aを半導体基板上に形成する際に、分
離領域を設ける必要がないので、これらのトランジスタ
24aの半導体基板上における占有面積が、先の実施例
の場合よりも小さくなる。さらに、各トランジスタ24
aの駆動能力は、2つのトランジスタ240の並列接続
回路のそれと等しい。したがって、図9に示されるレイ
アウトで得られるトランジスタ24aと同じ駆動能力の
トランジスタ24aを図10に示されるレイアウトで得
るには、トランジスタ240の幅が、図9におけるトラ
ンジスタ24aの幅の1/2でよい。これらの結果、本
実施例によれば、ローカルデコーダ内のPチャネル型ト
ランジスタ24aを形成するために必要な面積が大幅に
縮小されるので、ローカルデコーダ面積はより一層縮小
される。
【0137】なお、図2,図6,および図7のいずれで
示される実施例の場合にも、メモリセルアレイ1がたと
えば29 (=512)行×211(=2048)列のマト
リックス状に配列されたメモリセルを含むならば、行ア
ドレス信号および列アドレス信号は、図31の表に示さ
れるように振り分けられて行デコーダ6,列デコーダ
7,およびZデコーダ18に与えられる。
【0138】図11は、図1のSRAMの主要部分の構
成のさらに他の例を示す回路図であり、本発明のさらに
他の実施例を示す。
【0139】図11を参照して、本実施例では、サブブ
ロック群SBL0〜SBL127の各々に対応して、2
対の相補メインワード線対/MWLL,MWLL,/M
WLR,MWLRが設けられる一方、各偶数番目のブロ
ックBL(2j)とこれに隣接する奇数番目のブロック
BL(2j+1)とに1組のZデコーダ信号線群ZLG
が共通に設けられる。すなわち、図7で示される実施例
の場合と異なり、各偶数番目のBL(2j)およびこれ
に隣接する奇数番目のブロックBL(2j+1)におい
て、同一行に対応して設けられる2つのローカルデコー
ダLD(2j)およびLD(2j+1)には同じZデコ
ーダ信号線ZLが接続される。したがって、Zデコーダ
信号線群ZLGは、ブロック数32の半数、すなわち1
6組だけ設けられる。逆に、相補メインワード線対は、
サブブロック群数128個の2倍、すなわち、256対
設けられる。
【0140】一方、前記2対の相補メインワード線対/
MWLL,MWLL,/MWLR,MWLRのうちの1
対(以下、偶数相補メインワード線対とも呼ぶ)/MW
LL,MWLLは、すべての偶数番目のブロックBL
0,BL2,…,BL30にそれぞれ対応して設けられ
たすべてのローカルデコーダLD0,LD2,…,LD
30のうち、対応するサブブロック群SBL0〜SBL
127に対応して設けられるものにのみ共通に接続さ
れ、他の1対(以下、奇数相補メインワード線対とも呼
ぶ)/MWLR,MWLRは、すべての奇数番目のブロ
ックBL1,BL3,…,BL31にそれぞれ対応して
設けられたすべてのローカルデコーダLD1,LD3,
…,LD31のうち、対応するサブブロック群SBL0
〜SBL127に対応して設けられたものにのみ共通に
接続される。
【0141】Zデコーダ18は、上記実施例の場合より
も1ビット分少ないアドレス信号をデコードして、16
組のZデコーダ信号線群ZLGのうちのいずれか1組に
含まれる複数のZデコーダ信号線ZLのうちの1本のみ
を活性状態にする。一方、行デコーダ6は、上記実施例
の場合よりも1ビット分多いアドレス信号をデコードし
て、256対の相補メインワード線対/MWLL,MW
LL,/MWLR,MWLRのうちの1対のみを活性状
態にする。
【0142】本実施例では、図1において、列アドレス
バッファ5の出力信号の一部が破線で示されるように、
行デコーダ6に与えられる。たとえば、このメモリセル
アレイが、512行×2048列のマトリックス状に配
列されるメモリセルを有する場合、行アドレス信号およ
び列アドレス信号が図12の表で示されるように振り分
けられて行デコーダ6およびZデコーダ18に与えられ
ればよい。図12は、メモリセルアレイが512行のメ
モリセル行および2048のメモリセル列を含む場合を
例にとって、本実施例の行デコーダ6およびZデコーダ
18に入力されるべきアドレス信号を表形式で示す図で
ある。
【0143】図12を図31と比較して、本実施例で
は、上記いずれの実施例の場合とも異なり、列アドレス
信号に含まれるブロックアドレス信号Z0〜Z4のう
ち、最下位ビットの信号Z0が行デコーダ6に入力され
る一方、Zデコーダ18に入力されるブロックアドレス
信号は、この最下位ビットの信号Z0を除く4ビットの
信号Z1〜Z4だけとなる。行アドレス信号は、上記実
施例の場合と同様に振り分けられて行デコーダ6および
Zデコーダ18に与えられる。この結果、図11に示さ
れるように、行デコーダ6は上記実施例の場合の2倍の
相補信号対/x0L,x0L,/x0R,x0R,/x
1L,x1L,/x1R,x1R,…,/x127L,
x127L,/x127R,x127Rを出力し、Zデ
コーダ18は、上記実施例の場合の半数の信号zx0〜
zx63を出力する。
【0144】図13は、本実施例における各ローカルデ
コーダLD(2j),LD(2j+1)の構成を示す回
路図である。図13には、図11において同一の行に対
応して設けられた、隣接する任意のローカルデコーダL
D(2j)およびLD(2j+1)が代表的に示され
る。
【0145】図13を参照して、各ローカルデコーダL
D(2j),LD(2j+1)は、図2および図6で示
される実施例の場合と同様の構成を有する。ただし、本
実施例では、偶数番目のブロックに対応して設けられた
ローカルデコーダLD(2j)内のトランジスタ24a
〜24cのゲートと、奇数番目のブロックに対応して設
けられたローカルデコーダLD(2j+1)内のトラン
ジスタ24a〜24cのゲートとは、互いに異なるメイ
ンワード線対/MWLR,MWLR,/MWLL,MW
LLに接続される。さらに、ローカルデコーダLD(2
j)内のトランジスタ24aおよび24cのソースと、
ローカルデコーダLD(2j+1)内のトランジスタ2
4aおよび24cのソースとは同じZデコーダ信号線Z
Lに接続される。
【0146】したがって、偶数ローカルデコーダLD
(2j)に接続されるローカルワード線LWL(2j)
が活性状態となるのは、対応する偶数メインワード線/
MWLLおよび対応するZデコーダ信号線ZLがそれぞ
れローレベルおよびハイレベルである場合のみである。
同様に、奇数ローカルデコーダLD(2j+1)に接続
されるローカルワード線LWL(2j+1)が活性状態
となるのは、対応する奇数メインワード線/MWLRお
よび対応するZデコーダ信号線ZLがそれぞれローレベ
ルおよびハイレベルである場合のみである。本実施例で
は、1本のZデコーダ信号線ZLがハイレベルとなる
と、2つのローカルデコーダLD(2j)およびLD
(2j+1)の各々への2種類の入力信号のうちの一方
が同時に活性状態となることを意味する。しかし、ロー
カルデコーダLD(2j)へのもう1つの入力信号であ
る、偶数相補メインワード線対/MWLR,MWLRの
電位とローカルデコーダLD(2j+1)へのもう一方
の入力信号である、奇数相補メインワード線対/MWL
L,MWLLの電位とが共に活性状態に対応する電位と
なることはない。したがって、1本のローカルワード線
LWL(2j)およびLWL(2j+1)が同時に活性
化されることはない。
【0147】このように、本実施例では、偶数番目のブ
ロックBL(2j)に含まれるローカルワード線LWL
(2j)と、奇数番目のブロックBL(2j+1)に含
まれるローカルワード線LWL(2j+1)のうちのい
ずれを活性状態にするかは、Zデコーダ18の出力では
なく、行デコーダ6の出力によって決定される。この結
果、図11に示されるように、従来の半数のZデコーダ
信号線を用いて、1本のローカルワード線のみを選択す
ることができるので、各ローカルデコーダの構成素子数
の減少による効果と共に、列方向に設けられる信号線数
の減少という効果も得られる。
【0148】図14ないし図16は、図11に示される
構成において可能な各ローカルデコーダの他の構成例を
示す回路図であり、本発明のさらに他の実施例を示す。
【0149】図13で示される実施例では、各ローカル
デコーダがPチャネル型トランジスタおよびNチャネル
型トランジスタの両方を含む場合が示されたが、各ロー
カルデコーダはNチャネル型トランジスタまたはPチャ
ネル型トランジスタのうちのいずれか一方のみを含むよ
うに構成されてもよい。
【0150】各ローカルデコーダがNチャネル型トラン
ジスタのみによって構成される場合、たとえば図14に
示されるように、図13におけるPチャネル型トランジ
スタ24aが、しきい値電圧Vthの低いNチャネルM
OSトランジスタ24dで置換えられればよい。ただ
し、この場合には、トランジスタ24dのゲートは、対
応するメインワード線対のうちの、活性状態に対応する
電位がハイレベルであるメインワード線MWLLまたは
MWLRに接続される。これによって、ローカルデコー
ダLD(2j)およびLD(2j+1)はそれぞれ、対
応する偶数相補メインワード線対/MWLR,MWLR
および対応する奇数相補メインワード線対/MWLL,
MWLLが活性状態にある場合にのみ、対応するZデコ
ーダ信号線ZLの電位を対応するローカルワード線LW
L(2j)およびLWL(2j+1)に伝達することが
できる。
【0151】トランジスタ24aの代わりに用いられる
Nチャネル型トランジスタ24dとしてしきい値電圧の
低いものが用いられる理由について以下に説明する。
【0152】たとえば、図14において、トランジスタ
24dおよび24bの接続点の電位が0Vであるとき
に、Zデコーダ信号線ZLおよび、対応するメインワー
ド線/MWLRまたは/MWLLの電位がそれぞれハイ
レベルおよびローレベルとなる場合を想定する。このよ
うな場合、前記接続点の電位は、トランジスタ24dの
導通に応答して上昇し始める。しかし、トランジスタ2
4dはNチャネル型トランジスタであるので、ゲート電
位と、ソース電位またはドレイン電位との差電圧がしき
い値電圧Vthに達した時点でOFFする。このため、
前記接続点の電位はトランジスタ24dのゲート電位、
すなわち対応するメインワード線MWLLまたはMWL
Rの活性状態の電位(つまり、電源電位:ハイレベル)
Vccよりもトランジスタ24dのしきい値電圧Vth
分だけ低い電位Vcc−Vthまで上昇した時点で、ト
ランジスタ24dがOFFする。この結果、前記接続点
に接続されるローカルワード線LWL(2j)またはL
WL(2j+1)は、完全な活性状態に対応する電位V
ccよりも若干低い電位Vcc−Vthに固定される。
そこで、トランジスタ24dとしてしきい値電圧Vth
の小さいものを用いることによって、各ローカルワード
線LWL(2j),LWL(2j+1)を、活性状態に
おいて、より本来の電位Vccに近い電位にすることが
できる。
【0153】次に、各ローカルデコーダがPチャネル型
トランジスタのみで構成される場合には、たとえば図1
5に示されるように、図13におけるNチャネル型トラ
ンジスタ24bをPチャネルMOSトランジスタ24e
に置換えられ、かつ、トランジスタ24cの代わりに抵
抗素子Rが設けられればよい。抵抗素子Rはトランジス
タ24aおよび24eの接続点と接地GNDとの間に設
けられる。ローカルデコーダLD(2j)内のトランジ
スタ24eのゲートは、対応する偶数相補メインワード
線対/MWLL,MWLLのうちの、活性状態に対応す
る電位がハイレベルであるメインワード線MWLLに接
続され、ローカルデコーダLD(2j+1)内のトラン
ジスタ24eのゲートは、対応する奇数相補メインワー
ド線対/MWLR,MWLRのうちの、活性状態に対応
する電位がハイレベルであるメインワード線MWLRに
接続される。これによって、各ローカルワード線LWL
(2j),LWL(2j+1)の電位は、対応する相補
メインワード線対/MWLL,MWLLまたは、/MW
LR,MWLRが非活性状態であるときに、対応するZ
デコーダ信号線ZLの電位にかかわらずローレベルとな
る。
【0154】さて、本実施例では、完全な非活性状態に
あるべき各ローカルワード線LWL(2j),LWL
(2j+1)の電位を確実に0Vに強制する機能を、抵
抗素子Rが果たす。
【0155】たとえば、任意のローカルデコーダLD
(2j),LD(2j+1)において、トランジスタ2
4aおよび24eの接続点の電位がハイレベルであると
きに、対応するメインワード線/MWLRまたは/MW
LLおよび、対応するZデコーダ信号線ZLの電位が共
にローレベルとなった場合、抵抗素子Rがなければ、前
述したように前記接続点の電位は0Vよりもトランジス
タ24aのしきい値電圧Vth分だけ高い電位までしか
低下しない。しかし、抵抗素子Rが設けられることによ
り、前記接続点に残留したしきい値電圧Vth分の正の
電荷が抵抗素子Rを介して接地GNDに放電されるの
で、前記接続点の電位は0Vまで低下する。同様に、前
記接続点の電位がハイレベルであるときに、対応するメ
インワード線MWLLがローレベルとなった場合、抵抗
素子Rがなければ、接続点の電位は0Vよりもトランジ
スタ24eのしきい値電圧Vth分だけ高い電位までし
か降下しない。しかし、このような場合にも、抵抗素子
Rが設けられることにより、前記接続点から接地GND
に電荷が放電され、前記接続点の電位は0Vとなる。
【0156】なお、抵抗素子Rの抵抗値は、対応するメ
インワード線/MWLLまたは/MWLRおよび、対応
するZデコーダ信号線ZLの電位がそれぞれローレベル
およびハイレベルであるときに、対応するローカルワー
ド線LWL(2j)またはLWL(2j+1)の電位
を、抵抗素子Rを介しての放電にかかわらず十分にハイ
レベルにすることができるような値でなければならな
い。たとえば、抵抗Rの抵抗値は10kΩ程度の、トラ
ンジスタ24aの駆動能力を考慮した十分に大きい値で
あればよい。
【0157】このように、各ローカルデコーダが同一極
性のトランジスタによって構成されれば、半導体基板上
における各ローカルデコーダの占有面積がより縮小され
る。図14および図15に示される実施例によるこのよ
うな効果について、以下にもう少し具体的に説明する。
【0158】一般に、Pチャネル型トランジスタのソー
ス・ドレイン領域は、半導体基板上において、Nウェル
内に形成された2つのP型領域に形成され、逆に、Nチ
ャネル型トランジスタのソース・ドレイン領域は、半導
体基板上においてPウェル内に設けられた2つのN型領
域に形成される。一般に、Pチャネル型トランジスタと
Nチャネル型トランジスタとが同一の半導体基板上に形
成される場合、PウェルおよびNウェルのうちの一方が
他方のアイランドとして設けられる。このため、Pチャ
ネル型トランジスタとNチャネル型トランジスタとを隣
接して半導体基板上に形成する場合には、これらのトラ
ンジスタの境界部分で形成されるPN接合部分でのリー
ク電流の発生,ラッチアップによるサイリスタ動作等を
抑制するために、Pチャネル型トランジスタとNチャネ
ル型トランジスタとの間隔が十分にとられる。
【0159】したがって、各ローカルデコーダが極性の
異なるトランジスタを含むと、ローカルデコーダの構成
素子を半導体基板上に十分に間隔をあけて配置しなけれ
ばならない。
【0160】これに対し、直列接続された同一極性の2
つのトランジスタを半導体基板上に形成する場合には、
一方のトランジスタのソース領域またはドレイン領域
と、他方のトランジスタのソース領域またはドレイン領
域とを共通のP型領域またはN型領域で形成すればよ
い。したがって、各ローカルデコーダに含まれるトラン
ジスタがすべて同一極性であれば、ローカルデコーダの
構成素子は半導体基板上に互いにそれほど間隔をあけず
に形成され得る。したがって、各ローカルデコーダとし
て、同一極性のトランジスタのみを含むものが用いられ
るほうが、ローカルデコーダの半導体基板上における占
有面積はより縮小される。
【0161】さて、図15に示される実施例では、各ロ
ーカルワード線LWL(2j)およびLWL(2j+
1)を、対応する相補メインワード線対/MWLL,M
WLLまたは/MWLR,MWLRおよび対応するZデ
コーダ信号線ZLが共に活性状態でない場合に、確実に
0Vに強制するために、そのローカルワード線から接地
GNDへの放電径路として抵抗素子Rが設けられた。し
かし、この放電径路は必ずしも抵抗素子でなくてもよ
く、抵抗素子と同様の機能を果たす素子であればよい。
たとえば、この放電径路として、図16に示されるよう
に、電源Vccに接続されたゲートを有するNチャネル
MOSトランジスタ24fが用いられてもよい。もちろ
ん、トランジスタ24fには、ON抵抗値が図15にお
ける抵抗素子15と同程度に大きいものが用いられる必
要がある。
【0162】図17は図1のSRAMの主要部分のさら
に他の構成例を示す回路図であり、本発明のさらに他の
実施例を示す。
【0163】図17を参照して、本実施例では、図11
で示される実施例の場合と異なり、Zデコーダ18の出
力信号はすべて負活性の信号である。図17に示される
他の部分の構成はすべて図11に示されるものと同じで
ある。
【0164】図18は、図17における各ローカルデコ
ーダLD(2j),LD(2j+1)の構成の一例を示
す回路図である。図18には、図17において同一のZ
デコーダ信号線/ZLに接続される、隣接の2つのロー
カルデコーダLD(2j)およびLD(2j+1)が代
表的に示される。
【0165】図18を参照して、本実施例では、各ロー
カルデコーダLD(2j),LD(2j+1)は、図1
3に示されるローカルデコーダにおいて、偶数メインワ
ード線/MWLLおよび奇数メインワード線/MWLR
と、Zデコーダ信号線ZLとが入換えられた構成を有す
る。
【0166】すなわち、本実施例では、各偶数番目のブ
ロックBL(2j)に対応して設けられた各ローカルデ
コーダLD(2j)において、トランジスタ24aおよ
び24bのゲートは対応するZデコーダ信号線/ZLに
接続され、トランジスタ24aおよび24cのソースは
対応する偶数メインワード線MWLLに接続される。同
様に、奇数番目のブロックBL(2j+1)に対応して
設けられた各ローカルデコーダLD(2j+1)におい
て、トランジスタ24aおよび24bのゲートは対応す
るZデコーダ信号線/ZLに接続され、トランジスタ2
4aおよび24cのソースは対応する奇数メインワード
線MWLRに接続される。
【0167】ただし、本実施例では、トランジスタ24
aおよび24bのゲートに接続される信号線および、ト
ランジスタ24aおよび24cのソースに接続される信
号線はそれぞれ、活性状態に対応する電位がローレベル
である信号線および、ハイレベルである信号線である。
したがって、本実施例の各ローカルデコーダLD(2
j),LD(2j+1)も、図13に示される構成のロ
ーカルデコーダと同様に、対応する相補メインワード線
対/MWLL,MWLLまたは/MWLR,MWLRお
よび、対応するZデコーダ信号線/ZLが共に活性状態
となったときにのみ、対応するローカルワード線LWL
(2j),LWL(2j+1)を活性化する。
【0168】さて、各ローカルデコーダLD(2j),
LD(2j+1)が図15や図16に示されるように、
対応するローカルワード線LWL(2j)またはLWL
(2j+1)の電位をそれが非活性状態にあるべきとき
に確実に0Vに強制するためのスイッチング素子(図
3,図8,図13,および図14におけるトランジスタ
24c)を含まずに構成されるならば、このスイッチン
グ素子を制御するための信号、すなわち、対応する相補
メインワード線対のうちの1本のメインワード線上の信
号が不要となる。そこで、前記スイッチング素子として
抵抗素子Rや、常時高いON抵抗値で導通しているトラ
ンジスタ24fを用いることにより、メインワード線の
数を減少させることも可能である。
【0169】図19は、図11のSRAMの主要部分の
さらに他の構成例を、メインワード線の数が図11で示
される実施例の場合の1/2である場合について示す回
路図であり、本発明のさらに他の実施例を示す。
【0170】図19を参照して、本実施例では、図11
で示される実施例の場合と異なり、サブブロック群SB
L0〜SBL127の各々に対応して、1本の偶数メイ
ンワード線MWLLおよび1本の奇数メインワード線M
WLRが設けられる。したがって、各ローカルデコーダ
LD(2j)は、対応する偶数メインワード線MWLL
および対応するZデコーダ信号線/ZLの2本だけに接
続される。同様に、各ローカルデコーダLD(2j+
1)は、対応する奇数メインワード線MWLRおよび対
応するZデコーダ信号線/ZLの2本にのみ接続され
る。
【0171】行アドレス信号および列アドレス信号は図
11に示される実施例の場合と同様に振り分けられて行
デコーダ6およびZデコーダ18に与えられる。本実施
例では、行デコーダ6は、いずれか1つのみがハイレベ
ルとなる128個の信号x0L,x0R,x1L,x1
R,…,x127L,x127Rを出力する。図19の
他の部分の構成は図11に示されるものと同じである。
【0172】図20は、図19におけるローカルデコー
ダLD0〜LD31の構成を示す回路図である。図20
には、図19において1本のZデコーダ信号線/ZLに
接続される隣接の2つのローカルデコーダLD(2j)
およびLD(2j+1)が代表的に示される。
【0173】図20を参照して、本実施例において、各
ローカルデコーダLD(2j),LD(2j+1)は、
図18に示されるローカルデコーダにおいて、トランジ
スタ24cが除去され、代わりに抵抗素子Rが設けられ
た構成を有する。したがって、図18においてトランジ
スタ24cを制御するために用いられる偶数メインワー
ド線/MWLLおよび奇数メインワード線/MWLRが
不要となる。
【0174】図20に示される構成のローカルデコーダ
の動作については、既に説明された図18のローカルデ
コーダの動作から自明であるので説明は省略する。
【0175】図20に示されるローカルデコーダLD
(2j),LD(2j+1)において、メインワード線
MWLR,MWLLとZデコーダ信号線/ZLとを入換
えることも可能である。この場合には、各ローカルデコ
ーダLD(2j),LD(2j+1)が、対応するメイ
ンワード線MWLLまたはMWLRと、対応するZデコ
ーダ信号線/ZLとが共に活性状態であるときにのみ、
対応するローカルワード線LWL(2j),LWL(2
j+1)を活性化するようにするために、トランジスタ
24aおよび24bのゲートに接続される信号線およ
び、トランジスタ24aのソースに接続される信号線は
それぞれ、活性状態に対応する電位がローレベルである
信号線およびハイレベルである信号線でなければならな
い。
【0176】図21は、図1のSRAMの主要部分の構
成のさらに他の例を、各ローカルデコーダにおいてメイ
ンワード線とZデコーダ信号線とが図20に示される実
施例の場合の逆となるように構成する場合について示す
回路図であり、本発明のさらに他の実施例を示す。
【0177】図21を参照して、本実施例では、図19
で示される実施例の場合とは逆に、行デコーダ6の出力
信号/x0L,/x0R,/x1L,/x1R,…,/
x127L,/x127Rがすべて負活性な信号であ
り、Zデコーダ18の出力信号zx0〜zx63がすべ
て、ハイレベルを活性なレベルとする信号である。図2
1に示される他の部分の構成は、図19に示されるもの
と同じである。
【0178】図22は、図21におけるローカルデコー
ダLD0〜LD31の構成の一例を示す回路図である。
図22には、図21において1本のZデコーダ信号線Z
Lに接続される隣接の2つのローカルデコーダLD(2
j)およびLD(2j+1)が代表的に示される。
【0179】図22を参照して、本実施例において各ロ
ーカルデコーダLD(2j),LD(2j+1)は、図
13に示されるローカルデコーダにおいてトランジスタ
24cを除去し、代わりに抵抗素子Rを設けた構成を有
する。
【0180】図22に示されるローカルデコーダLD
(2j)およびLD(2j+1)の動作は、先に説明さ
れた図13のローカルデコーダの動作から自明であるの
で説明は省略する。
【0181】一般に、抵抗素子を半導体基板上に形成す
る場合、抵抗素子の半導体基板上における占有面積は、
その抵抗値が大きいほど大きくなる。このため、半導体
基板上に抵抗値の高い抵抗素子を設けることは、半導体
集積回路の高集積化という観点から、あまり望まれな
い。
【0182】したがって、ローカルデコーダの半導体基
板上における占有面積のより一層の縮小化および、メイ
ンワード線数の削減という観点からは、図20および図
22で示される実施例において、非活性状態にあるべき
各ローカルワード線LWL(2j),LWL(2j+
1)を確実に0Vに強制するための素子として、抵抗素
子Rに代わって図16で示される実施例の場合のよう
に、常に導通状態にあるON抵抗値の高いトランジスタ
が用いられてもよい。
【0183】上記いずれの実施例においても、非活性状
態にあるべき各ローカルワード線を0Vに確実に強制す
るための手段として、各ローカルデコーダ内に設けられ
た抵抗素子またはMOSトランジスタなどの回路素子が
用いられたが、このような手段として、行デコーダ6の
出力信号またはZデコーダ18の出力信号の論理レベル
を制御するという方法が用いられてもよい。
【0184】このような方法は、たとえば図1における
ATD回路17の出力信号を行デコーダ6またはZデコ
ーダ18に入力することによって実現される。
【0185】図23は、ローカルデコーダとして図20
に示される構成の回路が用いられるSRAMにこのよう
な方法を適用した場合の、この方法に関与する部分の構
成のみを示すブロック図である。
【0186】図24は、ローカルデコーダとして図22
に示されるような構成の回路が用いられるSRAMにこ
のような方法を適用した場合の、この方法の実現に関与
する部分の構成のみを示すブロック図である。
【0187】図25は、図23および図24に示される
構成によって実現されるローカルワード線の電位変化を
説明するためのタイミングチャート図である。
【0188】以下、図23ないし図25を参照しなが
ら、この方法について具体的に説明する。
【0189】ローカルデコーダLD(2j)およびLD
(2j+1)が図20に示されるように構成される場
合、ATD回路17の出力は図23に示されるようにZ
デコーダ18に与えられればよい。この場合、Zデコー
ダ18は、ATD回路17の出力信号がハイレベルであ
る期間中、入力されるアドレス信号Z1〜Z4,X1,
X0にかかわらず、その出力信号/zx0〜/zx63
がすべてハイレベルとなるように構成される。一方、A
TD回路17は、行アドレスバッファ4からの行アドレ
ス信号および列アドレスバッファ5からの列アドレス信
号のうちの少なくともいずれか一方が変化したことに応
答してハイレベルのパルス信号を出力する。
【0190】したがって、図25に示されるように、外
部アドレス信号(図25(a))が変化すると、これに
応答してATD回路17の出力(図25(b))が一定
期間ハイレベルとなるので、図20におけるZデコーダ
信号線/ZLの電位(図25(c))は、外部アドレス
信号の変化に応答して必ず一旦ハイレベルとなる。これ
によって図20におけるトランジスタ24bがいずれも
ON状態となる。したがって、ローカルデコーダLD
(2j)およびLD(2j+1)にそれぞれ接続される
ローカルワード線LWL(2j)およびLWL(2j+
1)の電位は、図25(e)に示されるように、外部ア
ドレス信号の変化に応答して、必ず一旦0Vに引下げら
れる。
【0191】外部アドレス信号が変化するのは、それま
で選択されていたメモリセルとは異なる新たなメモリセ
ルに対するデータ書込またはデータ読出の開始時であ
る。したがって、外部アドレス信号の変化時に各ローカ
ルワード線が0Vに強制されると、変化後の外部アドレ
ス信号に応答した行デコーダ6およびZデコーダ18の
ローカルワード線選択動作の際に、図20において、ト
ランジスタ24aのゲート電位およびドレイン電位が共
にローレベルとなってもこれに接続されるローカルワー
ド線LWL(2j),LWL(2j+1)の電位がハイ
レベルから低下し始めることはない。したがって、たと
え抵抗素子Rがなくても、非活性状態にあるべきローカ
ルワード線の電位が0Vよりも高い電位Vthに固定さ
れることはない。
【0192】同様に、ローカルデコーダLD(2j)お
よびLD(2j+1)が図22に示されるように構成さ
れる場合には、図24に示されるように、ATD回路1
7の出力信号が行デコーダ6に与えられればよい。この
場合、行デコーダ6は、ATD回路17の出力信号がハ
イレベルである期間、入力されるアドレス信号X2〜X
8,Z0にかかわらず、その出力信号/x0L,/x0
R,…,/x127L,/x127Rがすべてハイレベ
ルとなるように、たとえば図のように構成される。
【0193】したがって、図22のメインワード線/M
WLLおよび/MWLRの電位は、図25(c)に示さ
れるように、外部アドレス信号の変化に応答して一旦ハ
イレベルに強制される。このため、各ローカルワード線
LWL(2j),LWL(2j+1)の電位は0Vにい
ったん強制される。したがって、先の場合と同様に、変
化後のアドレス信号に応答した行デコーダ6およびZデ
コーダ18のローカルワード線選択時に、図22におい
て、それまで活性状態にあったローカルワード線LWL
(2j)またはLWL(2j+1)に接続されるローカ
ルデコーダLD(2j)またはLD(2j+1)内のト
ランジスタ24aのゲート電位およびドレイン電位が共
にローレベルとなっても、そのローカルワード線の電位
が0Vよりも高い電位に固定されることはない。
【0194】それゆえ、このような方法を用いれば、各
ローカルデコーダの構成素子数を2素子まで減らすこと
も可能である。
【0195】なお、図6以降の図で示されるいずれの実
施例の場合にも、各ローカルデコーダに接続される2種
類の信号線、すなわちメインワード線およびZデコーダ
信号線のうちのいずれか一方がMOSトランジスタのソ
ースまたはドレインに接続されるので、ローカルワード
線選択時の消費電流およびローカルワード線選択速度は
従来よりも向上される。
【0196】また、図2,図6,図7,図11,図1
7,図19,および図21のいずれにおいても、Zデコ
ーダ18の出力信号を表わす記号や、各ブロックに含ま
れるメモリセル列の数を示す数値等は、メモリセルアレ
イ1が512行×2048列のマトリックス状に配列さ
れたメモリセルを有する場合が例示される。
【0197】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ワード
線分割された半導体記憶装置において、分割されたワー
ド線、すなわちローカルワード線を選択するためのロー
カルデコーダの構成素子数が低減されるとともに、ロー
カルワード線選択速度が向上され、かつ、ローカルワー
ド線選択時の消費電力が低減される。さらに、ローカル
デコーダへの入力信号線のうち、メモリセルアレイの列
方向に設けられる信号線の数を低減することも可能とな
る。したがって、半導体基板上におけるローカルデコー
ダ部分の幅および面積が低減されるので、半導体記憶装
置のより一層の縮小化および大容量化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のSRAMの全体構成を示す
概略ブロック図である。
【図2】図1のSRAMの主要部分の構成の一例を示す
回路図である。
【図3】図1におけるローカルデコーダの構成を示す回
路図である。
【図4】図1におけるローカルデコーダの構成をさらに
詳細に示す回路図である。
【図5】図3および図4で示されるローカルデコーダの
動作を示す真理値表の図である。
【図6】図1のSRAMの主要部分の他の構成例を示す
回路図である。
【図7】図1のSRAMの主要部分のさらに他の構成例
を示す回路図である。
【図8】図7におけるローカルデコーダの構成の一例を
示す回路図である。
【図9】図3に示される構成のローカルデコーダが用い
られる場合の、同一行に対応して設けられる複数のロー
カルデコーダ内のPチャネル型トランジスタの半導体基
板上におけるレイアウト例を示す平面図である。
【図10】図8に示される構成のローカルデコーダが用
いられる場合の、同一行に対応して設けられる複数のロ
ーカルデコーダ内のPチャネル型トランジスタの半導体
基板上におけるレイアウト例を示す平面図である。
【図11】図1のSRAMの主要部分のさらに他の構成
例を示す回路図である。
【図12】図11,図17,図19,および図21で示
される実施例における、行アドレス信号および列アドレ
ス信号のZデコーダおよび行デコーダへの振り分けの一
例を表形式で示す図である。
【図13】図11におけるローカルデコーダの構成の一
例を示す回路図である。
【図14】図11におけるローカルデコーダの構成の他
の例を示す回路図である。
【図15】図11におけるローカルデコーダの構成のさ
らに他の例を示す回路図である。
【図16】図11におけるローカルデコーダの構成のさ
らに他の例を示す回路図である。
【図17】図1のSRAMの主要部分の構成のさらに他
の例を示す回路図である。
【図18】図7におけるローカルデコーダの構成例を示
す回路図である。
【図19】図1のSRAMの主要部分の構成のさらに他
の例を示す回路図である。
【図20】図19におけるローカルデコーダの構成例を
示す回路図である。
【図21】図1のSRAMの主要部分の構成のさらに他
の例を示す回路図である。
【図22】図21におけるローカルデコーダの構成例を
示す回路図である。
【図23】非活性状態にあるべきローカルワード線の電
位を確実に0Vに強制するための方法の一例を説明する
ためのブロック図である。
【図24】非活性状態にあるべきローカルワード線の電
位を確実に0Vにするための方法の他の例を説明するた
めのブロック図である。
【図25】図23および図24で示される方法が適用さ
れた場合の、ローカルワード線の電位変化を説明するた
めのタイミングチャート図である。
【図26】従来のSRAMの全体構成を機能的に示す概
略ブロック図である。
【図27】ワード線分割されたSRAMにおけるメモリ
セル選択の原理を説明するための図である。
【図28】ワード線分割された従来のSRAMの主要部
分の構成の一例を示すブロック図である。
【図29】図28におけるメモリセルアレイブロックお
よびローカルデコーダ群の半導体基板上における配置を
示す平面図である。
【図30】ワード線分割された従来のSRAMの主要部
分の構成の他の例を示す回路図である。
【図31】図30で示されるSRAMにおける、外部ア
ドレス信号の行デコーダおよびZデコーダへの振り分け
方を表形式で示す図である。
【図32】ワード線分割された従来のSRAMにおける
ローカルデコーダの構成例を示す論理回路図である。
【図33】図32に示されるローカルデコーダの動作を
示す真理値表の図である。
【図34】図32に示されるローカルデコーダの構成を
より詳細に示す回路図である。
【符号の説明】
1 メモリセルアレイ 2 行アドレス入力端子 3 列アドレス入力端子 4 行アドレスバッファ 5 列アドレスバッファ 6 行デコーダ 7 列デコーダ 17 ATD回路 18 Zデコーダ BL0〜BL(2m),BL1〜BL(2m+1) メ
モリセルアレイブロック DEC0〜DEC(2m),DEC1〜DEC(2m+
1) ローカルデコーダ群 LD0〜LD31 ローカルデコーダ LWL0〜LWL31 ローカルワード線 /MWL,MWL メインワード線対 /MWLL,MWLL 偶数相補メインワード線対 /MWLR,MWLR 奇数相補メインワード線対 ZL,/ZL Zデコーダ信号線 なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 穴見 健治 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電 機株式会社エル・エス・アイ研究所内 (56)参考文献 特開 平2−158995(JP,A) 特開 昭61−188795(JP,A) 特開 平2−62780(JP,A) 特開 昭59−30294(JP,A) 実開 昭62−150800(JP,U) 特公 昭62−28516(JP,B2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々が、複数の行に配列される複数のメ
    モリセルおよび複数のローカルワード線を含む、複数の
    第1のメモリセルアレイブロックと、各々が 、複数の行に配列される複数のメモリセルおよび
    複数のローカルワード線を含む、複数の第2のメモリセ
    ルアレイブロックとを備え、前記複数の第1のメモリセルアレイブロックと前記複数
    の第2のメモリセルアレイブロックは、交互に列方向に
    配列されて複数のブロック対を構成し、 各ブロック対を構成する 前記第1のメモリセルアレイブ
    ロックおよび前記第2のメモリセルアレイブロックに含
    まれる前記複数のローカルワード線は、1対1に対応し
    て複数のローカルワード線対を構成し、 前記複数の第1のメモリセルアレイブロックに対応して
    設けられかつ前記ローカルワード線に沿って延びる第1
    のメインワード線と、 前記複数の第2のメモリセルアレイブロックに対応して
    設けられかつ対応の前記ローカルワード線に沿って延び
    る第2のメインワード線と、 前記第1および第2のメインワード線に第1の選択信号
    を与える第1の選択手段と、 前記複数のローカルワード線に対応して設けられかつ
    前記第1および第2のメモリセルアレイブロック間を行
    方向に延びる複数の選択線と、 前記複数の選択線のうちのいずれかに第2の選択信号を
    与える第2の選択手段と、 前記第1のメモリセルアレイブロック内の前記複数のロ
    ーカルワード線に対応して行方向に設けられる複数の第
    1のデコーダ手段と、 前記第2のメモリセルアレイブロック内の前記複数のロ
    ーカルワード線に対応して行方向に設けられる複数の第
    2のデコーダ手段とをさらに備え、 前記複数の第1のデコーダ手段の各々は、前記第1のメ
    インワード線に与えられた前記第1の選択信号と、対応
    する前記選択線に与えられた前記第2の選択信号とに応
    答して、前記第1のメモリセルアレイブロック内の対応
    する前記ローカルワード線を活性状態にするように動作
    し、 前記複数の第2のデコーダ手段の各々は、前記第2のメ
    インワード線に与えられた前記第1の選択信号と、対応
    する前記選択線に与えられた前記第2の選択信号とに応
    答して、前記第2のメモリセルアレイブロック内の対応
    する前記ローカルワード線を活性状態にするように動作
    する、半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 各々が、複数の行に配列される複数のメ
    モリセルおよび複数のローカルワード線を含む、複数の
    第1のメモリセルアレイブロックと、 各々が、複数の行に配列される複数のメモリセルおよび
    複数のローカルワード線を含む、複数の第2のメモリセ
    ルアレイブロックとを備え、 前記複数の第1のメモリセルアレイブロックと前記複数
    の第2のメモリセルアレイブロックは、交互に列方向に
    配列されて複数のブロック対を構成し、 各ブロック対を構成する前記第1のメモリセルアレイブ
    ロックおよび前記第2のメモリセルアレイブロックに含
    まれる前記複数のローカルワード線は、1対1に対応し
    て複数のローカルワード線対を構成し、 前記複数の第1のメモリセルアレイブロックに対応して
    設けられかつ前記ローカルワード線に沿って延びる第1
    の相補メインワード線対と、 前期複数の第2のメモリセルアレイブロックに対応して
    設けられかつ前期ローカルワード線に沿って延びる第2
    の相補メインワード線対と、 前記第1および第2のメインワード線に第1の選択信号
    として互いに相補な第1および第2の信号を与える第1
    の選択手段と、 前記複数のローカルワード線対に対応して設けられかつ
    前記第1および第2のメモリセルアレイブロック間を行
    方向に延びる複数の選択線と 記複数の選択線のうちのいずれかに第2の選択信号を
    与える第2の選択手段と、前記第1のメモリセルアレイブロック内の前記複数のロ
    ーカルワード線に対応して行方向に設けられる複数の第
    1のデコーダ手段と、 前記第2のメモリセルアレイブロック内の前記複数のロ
    ーカルワード線に対応して行方向に設けられる複数の第
    2のデコーダ手段とをさらに備え、 前記複数の第1のデコーダ手段の各々は、前記第1の相
    補メインワード線対に与えられた前記第1の選択信号の
    互いに相補な第1および第2の信号と、対応する前記選
    択線に与えられた前記第2の選択信号とに応答して、前
    記第1のメモリ セルアレイブロック内の対応する前記ロ
    ーカルワード線を活性状態にするように動作し、 前記複数の第2のデコーダ手段の各々は、前記第2の相
    補メインワード線対に与えられた前記第1の選択信号の
    互いに相補な第1および第2の信号と、対応する前記選
    択線に与えられた前記第2の選択信号とに応答して、前
    記第2のメモリセルアレイブロック内の対応する前記ロ
    ーカルワード線を活性状態にするように動作する、半導
    体記憶装置。
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