JP3019676U - 靴中敷 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 靴を履いた状態での室内仕事の場合と外出仕
事の場合とを区別して考察し、靴中敷を交換することな
く、また指圧位置を足裏に対応して調節可能として、室
内仕事時に青竹踏みと同様の充分な指圧効果が達成され
る靴中敷を提供することを目的としている。 【構成】 前踏部１と土踏まず対応部２と踵部３とで略
足形輪郭形状に形成した中敷主体４と、前記土踏まず対
応部２の幅Ｃと同等又はやや狭い長さＬであって、該長
さ方向直角断面が蒲鉾形で足の外側へ向かって厚みが15
〜20mmから5 〜10mmに変化し稜線部を足裏曲面に沿う凹
曲面８に形成したゴムからなる指圧用刺激体５とからな
り、前記中敷主体４の前踏部１と踵部３との間の表面に
雌側面ファスナー９を縫着、接着、融着等の手段で固定
するとともに、指圧用刺激体５の底面に前記雌側ファス
ナー９と面着固定される雄側面ファスナー１０を縫着、
接着、融着等の手段で固定し、厚みを薄くした部分が外
側となるように指圧用刺激体５の雄側面ファスナー１０
を中敷主体４の雌側面ファスナー９に調節可能として脱
着自在に面着保持させた構成。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、足裏の土踏まず部分に物理的刺激を与えて、血管系、神経系等から の異常健康の回復を図るようにした靴中敷に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、足裏に多く存在するツボに物理的刺激を与えて健康回復を図るよう にした靴中敷は数多く提案されている。例えば、靴中敷の表面全面または足裏の 土踏まずに対応する位置に、硬質ゴム、合成樹脂等からなる同一高さの刺激用突 起体又は高低差のある刺激用突起体の多数を突設した構成であり、歩行運動時に 加わる体重の付加状態変化を利用して、足裏全面又は土踏まずに物理的刺激を与 えるようにしたものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記周知の靴中敷は、刺激用突起体が中敷主体と一体又は出没可能の状態で形 成されているために、体重が付加される状態においては常に指圧的効果が達成さ れる点で好ましいものである。しかし、刺激用突起体は中敷主体と一体又は出没 可能な不可分状態であるために、それぞれ足裏形に対応するように調節すること ができず、外出歩行時のように長時間にわたって体重付加状態が続く場合には、 刺激用突起体による指圧効果を低くしなければ、疼痛を伴ったり、履き心地を悪 くすることから、充分な指圧効果を期待することができないか、履き心地の悪い 場合等においては、靴中敷自体を取り出して靴中敷を使用しない状態で靴を履か なければならない点に解決すべき課題があった。

【０００４】 本考案は、靴を履いた状態での室内仕事の場合と外出仕事の場合とを区別して 考察し、靴中敷を交換することなく、また指圧位置を足裏に対応して調節可能と するとともに、室内仕事時に青竹踏みと同様の充分な指圧効果が達成される靴中 敷を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の靴中敷は、前踏部と土踏まず対応部と踵部とで略足形輪郭形状に形成 した中敷主体の土踏まず対応部に、該土踏まず対応部の幅と同等又はやや狭い長 さであって、該長さ方向直角断面が蒲鉾形で足の外側へ向かって厚みが薄くなり 、しかも足裏曲面に沿う曲面に形成した指圧用刺激体を、面ファスナーを用いて 脱着自在に固定し、必要に応じて指圧用刺激体を中敷主体から外すことができる ようにしたことを特徴としている。

【０００６】 前記指圧用刺激体は、足の土踏まずに応じたサイズの数種の中から選択的に結 合されるものであり、足の土踏まず部分に刺激を与えるに足りる硬度を有し、金 型成形により安価に製作可能な、ＥＶＡ、ＡＢＳ、ウレタン、ゴム、発泡ウレタ ン、ポリエチレン等のいずれかを使用し、またより一層指圧効果を高めるために 磁力線を作用させる磁石を内蔵又は表面に貼着したり、効率的指圧のために表面 に複数のツボ刺激突起を形成する構成とすることができる。

【０００７】

【作用】

上記のように中敷主体に対して指圧用刺激体を脱着自在に結合したから、靴内 に敷かれた靴中敷を取り出すことなく、指圧用刺激体の脱着が可能となり、これ によって指圧用刺激体の位置をそれぞれの足裏に対応するように調節固定するこ とができるとともに、靴を履いた状態での室内仕事の場合には、指圧用刺激体を 取付けた靴中敷として使用し、室内歩行時の体重付加により、また着席時の意識 的な踏み付け力により、土踏まず部分に強い刺激を与えることができ、また外出 仕事の場合には、指圧用刺激体を中敷主体から外して靴中敷としてそのまま使用 することができる。

【０００８】 特に中敷主体に指圧用刺激体を具備させた靴中敷を、室内仕事、外出仕事の区 別なく使用する場合に要求される指圧用刺激体のサイズは、スマートな歩行姿勢 の維持、活発、迅速な行動による歩行疲労、疼痛、履き心地を考慮して、指圧効 果を押えて設定しなければならないが、本考案の靴中敷においては、指圧用刺激 体の脱着と固定位置の調節によって、室内仕事、外出仕事の区別と足裏にフィッ トさせ得ることから、着席作業が多く歩行距離が少なく、また指圧用刺激体を有 する靴中敷を使用して健康管理をしていることを同室者、同僚等に了解が得られ る室内仕事の場合のみの指圧効果を考慮すれば足り、したがって指圧用刺激体を 青竹踏みと同様の指圧効果のある硬さ、サイズ、位置に設定して、きわめて優れ た指圧効果を確保達成させることが可能となる。

【０００９】 また、指圧用刺激体に磁石やツボ刺激突起を並設する場合には、磁石から生じ る磁力線やツボ刺激によって、きわめて効率的な指圧効果を一層高めるように作 用する。

【００１０】

【実施例】

図１は本考案の実施例１に係る左足用の靴中敷の分解平面図、図２は図１のＡ −Ａ線における断面図、図３は図１のＢ−Ｂ線における断面図、図４、図５は指 圧用刺激体の他の実施例の断面図である。

【００１１】 まず図１乃至図３に示した実施例１に係る靴中敷は、通気性、吸湿性、防臭性 、保温性、耐久性等の諸性質の一乃至複数以上を具備する、前踏部１と土踏まず 対応部２と踵部３とで略足形輪郭形状に形成した中敷主体４と、前記土踏まず対 応部２の幅Ｃと同等又はやや狭い長さＬであって、該長さ方向直角断面が蒲鉾形 で足の外側へ向かって厚みが15〜20mmから5 〜10mmに変化し稜線部を足裏曲面に 沿う凹曲面８に形成したゴムからなる指圧用刺激体５とからなる。

【００１２】 そして前記中敷主体４の前踏部１と踵部３との間の表面には、指圧用刺激体５ を外した場合の足裏の感触を害さないように、柔軟な雌側面ファスナー９を縫着 、接着、融着等の手段で固定する。

【００１３】 また指圧用刺激体５の底面には、前記雌側ファスナー９と脱着自在に面着され る雄側面ファスナー１０を縫着、接着、融着等の手段で固定し、指圧用刺激体５ の厚みを薄くした部分が外側となるように、指圧用刺激体５の雄側面ファスナー １０を中敷主体４の雌側面ファスナー９に面着して、靴内に敷かれた中敷主体４ をそのままの状態で指圧用刺激体５を脱着できる構成とする。

【００１４】 なお指圧用刺激体５の厚みは長さ方向に沿って同一とする場合もあり、このよ うにした場合には、青竹踏みと同等の指圧効果が期待できる。

【００１５】 上記のように構成した靴中敷は、足裏に対応する位置に調節固定して、室内歩 行時には体重が、また着席時には意識的な足踏み動作状態による付け力が指圧用 刺激体５に作用して、土踏まず部分に効果的な刺激を与えることができることか ら、指圧用刺激体５を青竹踏みと同様の指圧効果のあるサイズに設定することが 可能となり、非常に優れた指圧効果が確保達成され健康管理を図ることができ、 外出仕事時には、指圧用刺激体５を中敷主体４から外して通常の靴中敷として使 用すことができるから、外出仕事時に生じていた疼痛や履き心地の悪さを解消す ることができる。

【００１６】 なお、指圧用刺激体５は、足の土踏まず部分に刺激を与えるに足りる硬度を有 するＥＶＡ、ＡＢＳ、ウレタン、発泡ウレタン、ポリエチレンのいずれかを使用 する場合もあり、また足の土踏まずの形態に応じた数種のサイズの中から、消費 者の足裏に適合するものを選択結合して提供する。

【００１７】 図４は指圧用刺激体５の実施例であって、表面に沿う内部に複数個（図では二 個）の磁石６を埋設した構成である。なお貼着シートに接着された磁石６を表面 に接する状態で被着固定する場合もある。

【００１８】 また図５は指圧用刺激体５の他の実施例であって、指圧用刺激体５の表面に複 数のツボ刺激突起７を一体に形成した構成である。

【００１９】 なお図示省略したが、指圧用刺激体５に磁石６とツボ刺激突起７を併用する場 合もある。

【００２０】 これらの構成によれば、指圧用刺激体５による前記指圧効果とともに、磁石か ら生じる磁力線やツボ刺激による指圧効果が相乗的に作用して指圧効果を一層高 めることができる。

【００２１】

【考案の効果】

上記のように中敷主体に対して指圧用刺激体を脱着自在に結合したから、靴内 に靴中敷を敷いたまま、必要に応じて中敷主体から指圧用刺激体を脱着し、外し た場合には中敷主体を本来の靴中敷として、外さない場合には足裏にフィットす る位置に調節固定し、指圧用刺激体により優れた指圧効果が得られる靴中敷とし て、任意に選択的に使用することができる。

【００２２】 したがって、靴を履いた状態での室内仕事の場合には、指圧用刺激体を具備す る靴中敷として使用し、室内歩行時の体重付加と、着席時の意識的な踏み付け力 により、土踏まず部分に刺激を与えるようになり、また外出仕事の場合には、指 圧用刺激体を中敷主体から外して、通常の靴中敷としてそのまま使用することが できる。

【００２３】 特に中敷主体に指圧用刺激体を具備させた靴中敷を、室内仕事、外出仕事の区 別なく使用する場合に要求される指圧用刺激体のサイズは、スマートな歩行姿勢 の維持、活発、迅速な行動による歩行疲労、疼痛、履き心地を考慮し、指圧効果 を押えて設定しなければならないが、本考案の靴中敷においては、指圧用刺激体 の簡単な脱着操作により、室内仕事の場合と外出仕事の場合を区別することがで きることから、着席作業が多く歩行距離が少なく、また指圧用刺激体を有する靴 中敷を使用して健康管理をしていることを同室者、同僚等に了解が得られるとこ ろの、室内仕事の場合のみの指圧効果を考慮すれば足り、したがって指圧用刺激 体を青竹踏みと同様の指圧効果のある硬さ、サイズに設定することができ、きわ めて優れた指圧効果を確保達成できるようになる。

【００２４】 そして、外出仕事時には指圧用刺激体を外せば、指圧効果は得られないものの 、指圧用刺激体による違和感、疼痛、履き心地の悪さのない通常の靴中敷として 使用できることから、指圧用刺激体の存在により生じていた外出行動時の歩行疲 労を軽減し、迅速且つ活発な行動を確保することができる。

【００２５】 また、指圧用刺激体に磁石やツボ刺激突起を併用する場合には、磁石から生じ る磁力線やツボ刺激によって、効率的な指圧効果を一層高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例１に係る左足用の靴中敷の分解
平面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線における断面図である。

【図３】図１のＢ−Ｂ線における断面図である。

【図４】指圧用刺激体の他の実施例の断面図である。

【図５】指圧用刺激体のさらに他の実施例の断面図であ
る。

【符号の説明】

１ 前踏部 ２ 土踏まず対応部 ３ 踵部 ４ 中敷主体 ５ 指圧用刺激体 ６ 磁石 ７ ツボ刺激突起 ８ 凹曲面 ９ 雌側面ファスナー １０ 雄側面ファスナー Ｃ 幅 Ｌ 長さ

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 前踏部(1) と土踏まず対応部(2) と踵部
   (3) とで略足形輪郭形状に形成した中敷主体(4) の土踏
   まず対応部(2) に、該土踏まず対応部(2) の幅(C) と同
   等又はやや狭い長さ(L) であって、該長さ方向直角断面
   が蒲鉾形とし、足の外側へ向かって厚みを薄くなり、し
   かも足裏曲面に沿う曲面に形成した指圧用刺激体(5)
   を、面ファスナーを用いて脱着自在に固定したことを特
   徴とする靴中敷。
2. 【請求項２】 指圧用刺激体(5) の稜線を、同一厚又は
   足の外側に向かって順次薄くなる直線若しくは曲線のい
   ずれかに形成した請求項１記載の靴中敷。
3. 【請求項３】 指圧用刺激体(5) は、足の土踏まずに応
   じたサイズの数種の中から選択的に結合されるものであ
   る請求項１又は２記載の靴中敷。
4. 【請求項４】 指圧用刺激体(5) には、磁石(6) が内蔵
   又は表面に貼着されている請求項１、２又は３記載の靴
   中敷。
5. 【請求項５】 指圧用刺激体(5) の表面に複数のツボ刺
   激突起(7) が形成されている請求項１、２、３又は４記
   載の靴中敷。
6. 【請求項６】 指圧用刺激体(5) は、足の土踏まず部分
   に刺激を与えるに足りる硬度を有するＥＶＡ、ＡＢＳ、
   ウレタン、ゴム、発泡ウレタン、ポリエチレンのいずれ
   かである請求項１、２、３、４又は５記載の靴中敷。