JP3016335B2 - ハイブリッド電気自動車の内燃機関暖機装置 - Google Patents

ハイブリッド電気自動車の内燃機関暖機装置

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JP3016335B2 JP6103795A JP10379594A JP3016335B2 JP 3016335 B2 JP3016335 B2 JP 3016335B2 JP 6103795 A JP6103795 A JP 6103795A JP 10379594 A JP10379594 A JP 10379594A JP 3016335 B2 JP3016335 B2 JP 3016335B2
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハイブリッド電気自動
車に関し、特に、ハイブリッド電気自動車の内燃機関暖
機装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境を保護しようとする動き
が強まっているが、特に、化石燃料を大量消費すること
による大気の汚染は深刻な問題となっており、大気汚染
の防止は、地球環境を保護する上で極めて重要な課題で
ある。自動車においても、現在はガソリンや軽油等の化
石燃料によるエンジンが主流となっており、特に、大都
市、中でもその市街地における自動車の排気ガスによる
大気汚染は極めて深刻な問題となっているこのため、
排出ガスを出さない電気自動車が見直されてきている。
【0003】この電気自動車は、現時点では、実用上種
々の課題が残されており、一部の分野で実用化されてい
るものの一般に普及するまでには至っていない。そこ
で、電気自動車をより実用的なものにすべく、現在、電
気自動車に関して、様々な技術が提案されている。例え
ば、バッテリの性能に限界があるため、現在の電気自動
車では、一充電当たりの走行距離を伸ばそうとすると、
大量のバッテリを搭載することが必要になり、車両重量
が大幅に増大し、車両内のスペースも大きく占領されて
しまう。このため、車両の動力性能や居住性が悪化して
しまうという不具合がある。もちろん、バッテリの量を
減らせば、一充電当たりの走行距離を伸ばせない。
【0004】また、電気自動車では、エネルギ源である
バッテリの残存容量が減ったら充電を行なわなくてはな
らないが、このバッテリの充電はガソリン補給のように
手軽には行なえないのが現状である。このため、バッテ
リの容量不足により車両が路上で停止してしまったとき
には、これに対する処置が容易ではない。このような現
時点における電気自動車の課題を補うために、電気自動
車自体に内燃機関を搭載した、いわゆる、ハイブリッド
電気自動車が提案されている。
【0005】このようなハイブリッド電気自動車には、
いわゆるシリーズ式ハイブリッド電気自動車やパラレル
式ハイブリッド電気自動車があるが、このうちシリーズ
式ハイブリッド車は、例えば図3に示すように構成され
ている。図3において、1はバッテリであり、2はバッ
テリ1から電力を供給されて作動するモータ(駆動用電
動機)であり、このモータ2により自動車の駆動輪3
A,3Bが駆動される。モータ2の出力は、モータコン
トローラ(駆動系制御手段)4により制御されるが、モ
ータコントローラ4では、ドライバの出力要求操作(即
ち、図示しないアクセルペダルの踏込み状態)やモータ
2の作動状態等に基づいて、モータ2の出力を制御す
る。また、モータコントローラ4では、図示しないブレ
ーキペダルの踏込み等から制動指令を検出すると、モー
タ2を発電機に切り換えて、駆動輪3A,3Bからの回
転エネルギで発電を行ないながら制動力を与える回生制
動を行なえる。
【0006】また、6は発電機であり、この発電機6
は、発電用内燃機関(以下、エンジンという)7により
駆動されるようになっている。また、この発電機6で発
電された電力でバッテリ1を充電しうるようにバッテリ
1に接続されている。発電機6及びエンジン7は、図示
しない発電系コントローラ(発電系制御手段)により作
動を制御されるようになっている。即ち、発電系コント
ローラは、発電機6を、励磁オンにした発電状態と励磁
オフにした発電停止状態とのいずれかに切り替えるとと
もに、エンジン7の始動や停止及びスロットル開度を制
御するようになっている。
【0007】この発電系コントローラ8では、残存容量
計(図示省略)で検出したバッテリ1の残存容量情報に
基づいて、バッテリの残存容量が一定レベル(設定下限
容量値)Q1 まで低下したら、エンジン7を始動させ
て、発電機6を励磁オンにして、発電状態とし、バッテ
リの残存容量が一定レベル(設定上限容量値)Q2 (Q
2 >Q1 )まで復帰したら、エンジン7を停止させて、
発電を停止するようになっている。
【0008】このようにして、ハイブリッド電気自動車
では、内燃機関を補助的に作動させることで、排気ガス
を低減させ大気の汚染の抑制効果を得ながら、自動車の
走行距離を伸ばすことができるのである。ところで、1
2は、エンジン7を冷却するためのラジエータ(熱交換
器)であり、エンジン7の加熱が抑制されるようになっ
ている。また、11′はモータ2及びモータコントロー
ラ4を冷却する冷却手段、12′は冷却手段11′に設
けられたラジエータであり、これにより、発熱したモー
タ2及びモータコントローラ4を冷却して、モータ2の
駆動効率を向上させるのである。
【0009】このような電気自動車のモータの冷却に関
しては、特開平5−96959号公報にモータとこのモ
ータからの駆動力を駆動輪に伝達する駆動力伝達機構と
をウォータジャケットをそなえたケース内に一体に収納
する技術が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に内燃
機関では、冷態時には抑制したい排出ガス成分が増加す
る。上述したような従来のハイブリッド電気自動車で
も、内燃機関を始動させた直後等、内燃機関が冷えてい
ると、機関が十分に暖まるまでは排出ガスが定常運転時
よりも多くなってしまい、電気自動車としての利点を損
なってしまうという課題がある。
【0011】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、内燃機関を始動させた直後の排気ガスの発生
を抑制できるようにした、ハイブリッド電気自動車の内
燃機関暖機装置を提供することを目的とする。
【0012】このため、請求項1記載の本発明のハイブ
リッド電気自動車の内燃機関暖機装置は、バッテリと、
該バッテリからの電力により車輪を駆動しうる駆動用電
動機と、該車輪の駆動のために直接的又は間接的に用い
られる内燃機関と、該電動機及び該内燃機関の作動を制
御する駆動系制御手段とをそなえるとともに、該内燃機
関を冷却する冷却手段をそなえたハイブリッド電気自動
車において、該冷却手段が、内燃機関冷却用熱交換器
と、該熱交換器と該内燃機関との間に設けられた冷却媒
体流通用冷却回路とから構成され、該冷却手段に、該内
燃機関の冷態時に該内燃機関を所要の温度状態まで暖機
しうる暖機手段が並設され、該暖機手段が、該冷却回路
内に該熱交換器と並列状態に介設された冷却媒体流通用
バイパス路と、冷却媒体が該熱交換器を流通する冷却回
路状態と該冷却媒体が該バイパス路を流通する暖機回路
状態とを切り替える回路切替手段と、該バイパス路内を
流通する冷却媒体を加熱する加熱手段とから構成され、
該バイパス路に、該加熱手段で加熱された冷却媒体を該
暖機回路状態にある該冷却回路内で循環駆動する冷却媒
体駆動手段が介装され、該回路切替手段及び該加熱手段
の作動を制御する冷却系制御手段が設けられ、該冷却系
制御手段が、該回路切替手段及び該加熱手段の作動とと
もに該冷却媒体駆動手段の作動を制御するように構成さ
れており、該バッテリの残存容量を検出する残存容量検
出手段をそなえ、該冷却系制御手段が、該残存容量検出
手段から得られる該バッテリの残存容量が設定値以下に
なると、該回路切替手段を暖機回路状態に切り替えると
ともに、該加熱手段及び該冷却媒体駆動手段を起動させ
るように構成されていることを特徴としている。
【0013】また、請求項2記載の本発明のハイブリッ
ド電気自動車の内燃機関暖機装置は、バッテリと、該バ
ッテリからの電力により車輪を駆動しうる駆動用電動機
と、該車輪の駆動のために直接的又は間接的に用いられ
る内燃機関と、該電動機及び該内燃機関の作動を制御す
る駆動系制御手段とをそなえるとともに、該内燃機関を
冷却する冷却手段をそなえたハイブリッド電気自動車に
おいて、該冷却手段が、内燃機関冷却用熱交換器と、該
熱交換器と該内燃機関との間に設けられた冷却媒体流通
用冷却回路とから構成され、該冷却手段に、該内燃機関
の冷態時に該内燃機関を所要の温度状態まで暖機しうる
暖機手段が並設され、該暖機手段が、該冷却回路内に該
熱交換器と並列状態に介設された冷却媒体流通用バイパ
ス路と、冷却媒体が該熱交換器を流通する冷却回路状態
と該冷却媒体が該バイパス路を流通する暖機回路状態と
を切り替える回路切替手段と、該バイパス路内を流通す
る冷却媒体を加熱する加熱手段とから構成され、該バイ
パス路に、該加熱手段で加熱された冷却媒体を該暖機回
路状態にある該冷却回路内で循環駆動する冷却媒体駆動
手段が介装され、該回路切替手段及び該加熱手段の作動
を制御する冷却系制御手段が設けられ、該冷却系制御手
段が、該回路切替手段及び該加熱手段の作動とともに該
冷却媒体駆動手段の作動を制御するように構成されてお
り、該バッテリの残存容量を検出する残存容量検出手段
をそなえ、該残存容量検出手段から得られる該バッテリ
の残存容量が第1の設定値以下になると、該冷却系制御
手段が、該回路切替手段を暖機回路状態に切り替えると
ともに、該加熱手段及び該冷却媒体駆動手段を起動させ
るように構成され、該残存容量検出手段から得られる該
バッテリの残存容量が該第1の設定値よりも小さい第2
の設定値以下になると、該駆動系制御手段が、該内燃機
関を作動させて発電走行を行なうように構成されている
ことを特徴としている。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】また、上記請求項1又は2記載の構成に加
えて、該加熱手段で用いる加熱エネルギ又は該冷却媒体
駆動手段で用いる冷却媒体駆動エネルギとして、自動車
の回生制動時に得られる回生エネルギを用いるように構
成してもよい(態様)。
【0018】また、上記の態様の構成に加えて、該回
生エネルギが該電動機を通じて電気エネルギに変換され
るように構成され、該電気エネルギに変換された状態で
該回生エネルギを該加熱エネルギ又は該冷却媒体駆動エ
ネルギとして用いるように構成してもよい(態様)。
【0019】また、上記の態様の構成に加えて、該内
燃機関の機関温度を検出する機関温度検出手段をそな
え、該冷却系制御手段が、該機関温度検出手段から得ら
れる該内燃機関の機関温度が第1の設定値以下になる
と、該回路切替手段を暖機回路状態に切り替えるととも
に、該加熱手段及び該冷却媒体駆動手段を起動させて、
該機関温度検出手段から得られる該内燃機関の機関温度
が第1の設定値よりも所要量だけ高い第2の設定値以上
になると、該回路切替手段を冷却回路状態に切り替える
とともに、該加熱手段及び該冷却媒体駆動手段を停止さ
せるように構成してもよい(態様)。
【0020】また、上記の態様2又は3の構成に加え
て、該内燃機関の排気ガス系に、排気ガス浄化を行なう
ための電気加熱式触媒をそなえ、該電気加熱式触媒の加
熱用電力として上記の電気エネルギに変換された回生エ
ネルギを利用するように構成してもよい(態様)。
【0021】また、上記請求項1,2及び上記の態様
〜4のいずれかに記載の構成に加えて、該ハイブリッド
電気自動車に、該駆動用電動機で用いる電力を発電する
ための発電機が設けられるとともに、該内燃機関が、該
発電機を駆動するための発電用内燃機関としてそなえら
れるように構成してもよい(態様)。
【0022】また、上記請求項1,2及び上記の態様
〜4のいずれかに記載の構成に加えて、該内燃機関が、
該車輪を直接駆動するための駆動用内燃機関としてそな
えられるように構成してもよい(態様)。
【0023】上述の請求項1記載の本発明のハイブリッ
ド電気自動車の内燃機関暖機装置では、バッテリから供
給される電力により駆動用電動機が駆動されて電気自動
車の車輪が駆動される。また、電動機及び内燃機関の作
動は駆動系制御手段により制御され、内燃機関は冷却手
段により冷却される。つまり、冷却手段における内燃機
関冷却用熱交換器と、熱交換器と内燃機関との間に設け
られた冷却媒体流通用冷却回路とを介して冷却媒体が冷
却され、これにより内燃機関が冷却される。そして、回
路切替手段により、冷却媒体が熱交換器を流通する冷却
回路状態から、冷却媒体がバイパス路を流通する暖機回
路状態に切り替えられると、冷却媒体が冷却回路内に熱
交換器と並列状態に介設された冷却媒体流通用バイパス
路を通って、加熱手段によりバイパス路内を流通する冷
却媒体が加熱される。これにより、冷却手段に並設され
た暖機手段により、内燃機関の冷態時に内燃機関が所要
の温度状態まで暖機される。このとき、回路切替手段及
び加熱手段の作動は、冷却系制御手段により制御され
る。また、バイパス路に介装された冷却媒体駆動手段に
より、加熱手段で加熱された冷却媒体が暖機回路状態に
ある冷却回路内で循環駆動される。このとき、冷却系制
御手段により、回路切替手段及び加熱手段の作動ととも
に冷却媒体駆動手段の作動が制御される。また、残存容
量検出手段によりバッテリの残存容量が検出され、残存
容量検出手段から得られるバッテリの残存容量が設定値
以下になると、冷却系制御手段により、回路切替手段が
暖機回路状態に切り替えられるとともに、加熱手段及び
冷却媒体駆動手段が起動するように制御される。
【0024】上述の請求項2記載の本発明のハイブリッ
ド電気自動車の内燃機関暖機装置では、バッテリから供
給される電力により駆動用電動機が駆動されて電気自動
車の車輪が駆動される。また、電動機及び内燃機関の作
動は駆動系制御手段により制御され、内燃機関は冷却手
段により冷却される。つまり、冷却手段における内燃機
関冷却用熱交換器と、熱交換器と内燃機関との間に設け
られた冷却媒体流通用冷却回路とを介して冷却媒体が冷
却され、これにより内燃機関が冷却される。そして、回
路切替手段により、冷却媒体が熱交換器を流通する冷却
回路状態から、冷却媒体がバイパス路を流通する暖機回
路状態に切り替えられると、冷却媒体が冷却回路内に熱
交換器と並列状態に介設された冷却媒体流通用バイパス
路を通って、加熱手段によりバイパス路内を流通する冷
却媒体が加熱される。これにより、冷却手段に並設され
た暖機手段により、内燃機関の冷態時に内燃機関が所要
の温度状態まで暖機される。このとき、回路切替手段及
び加熱手段の作動は、冷却系制御手段により制御され
る。また、バイパス路に介装された冷却媒体駆動手段に
より、加熱手段で加熱された冷却媒体が暖機回路状態に
ある冷却回路内で循環駆動される。このとき、冷却系制
御手段により、回路切替手段及び加熱手段の作動ととも
に冷却媒体駆動手段の作動が制御される。また、残存容
量検出手段によりバッテリの残存容量が検出され、残存
容量検出手段から得られるバッテリの残存容量が第1の
設定値以下になると、冷却系制御手段により回路切替手
段が暖機回路状態に切り替えられるとともに、加熱手段
及び冷却媒体駆動手段が起動するように制御される。
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】上述の態様では、加熱手段で用いられる
加熱エネルギ又は冷却媒体駆動手段で用いられる冷却媒
体駆動エネルギとして、自動車の回生制動時に得られる
回生エネルギが用いられる。上述の態様では、回生エ
ネルギが電動機を通じて電気エネルギに変換される。そ
して、電気エネルギに変換された状態で、回生エネルギ
が加熱エネルギ又は冷却媒体駆動エネルギとして用いら
れる。
【0029】上述の態様では、機関温度検出手段によ
り内燃機関の機関温度が検出され、機関温度が第1の設
定値以下になると、冷却系制御手段により回路切替手段
が暖機回路状態に切り替えられるとともに、加熱手段及
び冷却媒体駆動手段を起動させるように制御される。ま
た、機関温度が第1の設定値よりも所要量だけ高い第2
の設定値以上になると、冷却系制御手段により回路切替
手段が冷却回路状態に切り替えられるとともに、加熱手
段及び冷却媒体駆動手段が停止するように制御される。
【0030】上述の態様では、内燃機関の排気ガス系
にそなえられた電気加熱式触媒により排気ガスの浄化が
行なわれる。このとき、電気加熱式触媒の加熱用電力と
して上記の電気エネルギに変換された回生エネルギが利
用される。上述の態様では、発電用内燃機関により発
電機が駆動され、駆動用電動機で用いる電力が発電され
る。
【0031】上述の態様では、駆動用内燃機関により
車輪が直接駆動される。
【0032】
【実施例】以下、図面により、本発明の一実施例につい
て説明すると、図1はその構成を示す模式図、図2はそ
の制御手順を示すフローチャートである。このハイブリ
ッド電気自動車は、シリーズ式のハイブリッド電気自動
車及びパラレル式ハイブリッド電気自動車のどちらであ
っても良いが、以下、本実施例では、シリーズ式ハイブ
リッド電気自動車に本装置を適用した場合について説明
する。
【0033】図1に示すように、このシリーズ式ハイブ
リッド電気自動車は、バッテリ1と、このバッテリ1か
ら電力を供給されて作動するモータ(駆動用電動機)2
とをそなえ、このモータ2により自動車の駆動輪3A,
3Bが駆動されるようになっている。モータ2の出力
は、モータコントローラ(駆動系制御手段)4により制
御されるが、モータコントローラ4では、ドライバの出
力要求操作(即ち、図示しないアクセルペダルの踏込み
状態)やモータ2のそのときの作動状態等に基づいて、
モータ2の出力を制御するようになっている。
【0034】また、モータコントローラ4では、ブレー
キペダルに付設されたブレーキストロークセンサ又はブ
レーキスイッチ等の制動操作検出手段からブレーキペダ
ルの踏込み情報(即ち、回生制動指令オン信号)を受け
ると、モータ2を発電機に切り換えて、駆動輪3A,3
Bからの回転エネルギで発電を行ないながら制動力を与
える回生制動を行なうようになっている。
【0035】一方、バッテリ1を充電しうるように、発
電機6と、この発電機6を駆動する発電用内燃機関(以
下、エンジンという)7とが設けられている。なお、符
号5はバッテリ1とモータコントローラ4と発電機6と
の間に設けられた電流回路である。発電機6及びエンジ
ン7は、図示しない発電系コントローラ(発電系制御手
段)により作動を制御されるようになっている。即ち、
発電系コントローラは、発電機6を、励磁オンの発電状
態と励磁オフの発電停止状態とのいずれかに切り替える
とともに、エンジン7の始動や停止及びスロットル開度
を制御するようになっている。
【0036】ところで、この電気自動車の発電用エンジ
ン7には、エンジン7を冷却するための冷却手段11が
設けられている。この冷却手段11は、内燃機関冷却用
熱交換器としてのラジエータ12と、このラジエータ1
2とエンジン7との間に設けられた冷却媒体流通用冷却
回路(以下、単に冷却回路という)13とから構成され
ている。
【0037】冷却回路13内には冷却媒体としての冷却
水が満たされており、この冷却水を冷却回路13内で循
環させることにより、ラジエータ12により冷却された
冷却水がエンジン7に送給されてエンジン7が冷却され
るようになっている。また、冷却手段11には、エンジ
ン7の始動時等の冷態時に、エンジン7を所要の温度状
態まで暖機するための暖機手段14が並設されている。
この暖機手段14は、冷却媒体流通用バイパス路(以
下、バイパス路という)15と回路切替手段16とヒー
タ(加熱手段)17とから構成されており、バイパス路
15は、冷却回路13内にラジエータ12と並列状態に
介設されている。
【0038】回路切替手段16は、冷却水がラジエータ
12を流通する冷却回路状態と、冷却水がバイパス路1
5を流通する暖機回路状態とを切り替えるものであっ
て、ここでは2つの電磁弁16A,16Bが回路切替手
段16として作用するようになっている。また、ヒータ
17は、バイパス路15内を流通する冷却水を加熱する
ためのものである。
【0039】また、バイパス路15上には、冷却媒体駆
動手段としてのポンプ19が設けられており、この実施
例ではバイパス路15のヒータ17の上流側に設けられ
ている。そして、このポンプ19は、ヒータ17により
加熱された冷却水を暖機回路状態の冷却回路13内を循
環駆動させるようになっている。図1に示すように、こ
の車両には冷却系制御手段(又は、冷却回路コントロー
ラ)18が設けられており、上述した回路切替手段1
6,ヒータ17及びポンプ19は、この冷却回路コント
ローラ18によりその作動がオンオフ制御されるように
なっている。
【0040】なお、図1に示すように、モータ2及びモ
ータコントローラ4にも冷却手段11′が設けられてい
る。これは、モータ2及びモータコントローラ4もやは
りエンジン7と同様に高熱を発生するからであり、この
熱を冷却手段11′により冷却することによってモータ
2の効率を向上させるようになっている。一方、この車
両にはバッテリ1の残存容量を検出する残存容量検出手
段が設けられており、冷却回路コントローラ18は、こ
の残存容量検出手段からの検出情報に基づいて、バッテ
リ1の残存容量が予め設定された第1の設定値E1 以下
になると、回路切替手段6を暖機回路状態に切り替える
とともに、ヒータ17及びポンプ19を起動させるよう
に構成されている。
【0041】また、発電系コントローラでは、残存容量
検出手段で検出したバッテリ1の残存容量情報に基づい
て、バッテリの残存容量が第1の設定値E1 よりも低い
第2の設定値(設定下限容量値)E2 まで低下したら、
エンジン7を始動させて、発電機6を励磁オンにして、
発電状態とし、バッテリ1の残存容量が予め設定された
他の設定値(設定上限容量値)E3 (E3 >E2 )まで
復帰したら、エンジン7を停止させて、発電を停止する
ようになっている。
【0042】バッテリ1の残存容量が第1の設定値E1
以下になって、回路切替手段6が暖機回路状態に切り替
えられると、電磁弁16A,16Bによりバイパス路1
5が開放されて、冷却回路13内の冷却水がバイパス路
15を通るようになって、ラジエータ12側には冷却水
が流れなくなる。また、ヒータ17及びポンプ19が起
動することによって、ヒータ17で暖められた冷却水が
エンジン7に送給されてエンジン7が暖められるように
なっているのである。
【0043】つまり、この車両では、バッテリ1の残存
容量が第2の設定値E2 まで低下したらエンジン7が始
動するように構成されているので、エンジン7が始動す
る以前に、冷却回路コントローラ18では、バッテリ1
の残存容量からエンジン7の始動を予想して、エンジン
7が始動するまでにエンジン7を所要の温度状態まで暖
機するのである。これによって、エンジン7の始動直後
であっても定常運転時と同じ運転状態となり、排気ガス
の発生が抑制されるようになっている。
【0044】ここで、第2の設定値E2 には、バッテリ
1の電流でモータ2に所定の(車両を駆動させるに十分
な)出力を得られる最低限の容量Q′、又は、この最低
限の容量Q′よりも適当に大きい値(=Q′+α,αは
微小)が与えられ、設定上限容量値E3 には、充電が不
要な容量値、例えば満充電時の容量QF に近い値(=Q
F −β,βは微小)が与えられる。
【0045】また、通常の発電時には、エンジン7を最
も発電効率のよい回転速度で定速回転させて、一定の発
電量を得るように設定されている。なお、残存容量検出
手段では、電流センサ10で検出された電流からバッテ
リ1の放電電流及び充電電流を積算するとともに、温度
センサ(図示省略)で検出されたバッテリ1の温度から
自己放電量を求めることでバッテリの残存容量を推定す
るようになっている。また、この電流センサ10は、冷
却回路コントローラ18に接続されており、電流の流れ
る方向を検出するようになっている。つまりモータ2の
駆動力による走行状態か、モータ2を発電機として用い
ている回生制動状態かが判断できるようになっている。
【0046】ところで、ヒータ17を加熱するエネルギ
やポンプ19を駆動するエネルギとしては、自動車の回
生制動時に得られる回生エネルギが用いられるようにな
っている。これは、制動時に、モータ2を発電機に切り
換えて、駆動輪3A,3Bからの回転エネルギで発電を
行ないながら制動力を与えることにより、回生エネルギ
がモータ2を通じて電気エネルギに変換されるようにな
っており、この回生エネルギが、電気エネルギに変換さ
れた状態で加熱エネルギ又は冷却媒体駆動エネルギとし
て用いられるのである。
【0047】そして、このエンジン7には、機関温度検
出手段としてのエンジン温度センサ(図示省略)が設け
られおり、このエンジン温度センサの検出情報に基づい
て、エンジン7の機関温度が第1の設定値T1 以下にな
ると、冷却回路コントローラ18により回路切替手段6
が暖機回路状態に切り替えられて、電磁弁16Aが閉状
態に、電磁弁16Bが開状態に制御され、又、ヒータ1
7及びポンプ19が作動するようになっている。
【0048】また、エンジン温度センサにより、エンジ
ン7の機関温度が第1の設定値T1よりも所要量だけ高
い第2の設定値T2 以上になると、回路切替手段6を冷
却回路状態に切り替えるとともに、ヒータ17及びポン
プ19を停止させるようになっている。なお、このエン
ジン7の排気系には、その排出ガスの浄化を行なうべ
く、図示しない電気加熱式触媒が設けられている。この
触媒の加熱は、電気エネルギにより行なわれるようにな
っているが、この電気エネルギは、車両の回生ブレーキ
時に回収された回生エネルギが用いられるようになって
いる。
【0049】また、この電気加熱式触媒の加熱時期は、
図示しない発電系コントローラと冷却回路コントローラ
18とからの情報に基づいて制御されるようになってお
り、例えば、エンジン7の始動前に所定の温度まで暖機
されるようになっている。これにより、エンジン7の始
動時から排気ガスの浄化が確実に行なわれるようにな
り、モータ2の電源をバッテリのみの状態からエンジン
7を利用した状態への移行時に、エンジン7からの排気
ガス浄化が確実に行なわれるのである。
【0050】本発明の一実施例としてのハイブリッド電
気自動車の内燃機関暖機装置は上述のように構成されて
いるので、例えば図2に示すフローチャートにしたがっ
てエンジン7の暖機が行なわれる。つまり、まず、ステ
ップS1でエンジン7が停止しているかどうかが判断さ
れる。この時、エンジン7が運転状態の場合は、NOル
ートを通って再びステップS1に戻り、エンジン7が停
止していると判断されるまでこのルーチンを繰り返す。
【0051】ステップS1でエンジン7が停止している
と判断された場合には、ステップS2に進んで、バッテ
リ1の残存容量が第1の設定値E1 より小さいかどうか
が判断される。そして、バッテリ1の残存容量の方が大
きい場合は、やはりNOルートを通って再びステップS
1に戻る。また、バッテリ1の残存容量の方が第1の設
定値E1 よりも小さくなると、ステップS3に進んで暖
機モードがオンになる。すなわち、電磁弁16Aを閉状
態、電磁弁16Bを開状態として暖機回路状態に切り替
え、ヒータ17とポンプ19を作動させるのである。こ
れにより、冷却回路13ではラジエータ12に通じる経
路が閉鎖され、冷却水は、バイパス路15のポンプ19
からヒータ17を通って暖められて、エンジン7に送給
されるのである。
【0052】そして、この後ステップS4に進んで、エ
ンジン温度が第1の設定値T1 と第2の設定値T2 との
間にあるかどうかが判断される。そして、エンジン温度
がこの範囲内にない場合はステップS3の状態を継続
し、エンジン温度がこの範囲内の場合はステップS5に
進む。ステップS5に進んだ場合はエンジンの暖機モー
ドがオフにされる。すなわち、ステップS3とは逆に電
磁弁16Aを開状態、電磁弁16Bを閉状態にして、冷
却回路状態とし、ヒータ17とポンプ19を作動を停止
する。これにより、冷却回路13では、バイパス路15
が閉じられ、冷却水は、ラジエータ12を通って冷却さ
れて、エンジン7に送給されるのである。そして、この
後ステップS6に進んでエンジン7を始動させてリター
ンされる。
【0053】なお、上述のステップS4では、エンジン
温度を用いて暖機モードのオン・オフを決定している
が、ステップS6では、例えば暖機モードがスタートし
てから所定時間経過したかを判断して、この判断結果に
基づいて暖機モードをオン・オフしてもよい。したがっ
て、本発明のハイブリッド電気自動車の内燃機関暖機装
置では、エンジン7を始動する以前にエンジン7を十分
暖機しておくことができるので、エンジン7を始動させ
た直後でも排気ガスを低減することができる。
【0054】また、電気加熱式触媒を用いることにより
排気ガスを低減することができ、特にHC(炭化水素)
を低減することができるのである。なお、本実施例で
は、シリーズ式ハイブリッド電気自動車に本装置を適用
した場合について説明しているが、本装置をパラレル式
ハイブリッド電気自動車に搭載した場合についても同様
な作用及び効果を得ることができる。
【0055】以上詳述したように、請求項1記載の本発
明のハイブリッド電気自動車の内燃機関暖機装置によれ
ば、バッテリと、該バッテリからの電力により車輪を駆
動しうる駆動用電動機と、該車輪の駆動のために直接的
又は間接的に用いられる内燃機関と、該電動機及び該内
燃機関の作動を制御する駆動系制御手段とをそなえると
ともに、該内燃機関を冷却する冷却手段をそなえたハイ
ブリッド電気自動車において、該冷却手段が、内燃機関
冷却用熱交換器と、該熱交換器と該内燃機関との間に設
けられた冷却媒体流通用冷却回路とから構成され、該冷
却手段に、該内燃機関の冷態時に該内燃機関を所要の温
度状態まで暖機しうる暖機手段が並設され、該暖機手段
が、該冷却回路内に該熱交換器と並列状態に介設された
冷却媒体流通用バイパス路と、冷却媒体が該熱交換器を
流通する冷却回路状態と該冷却媒体が該バイパス路を流
通する暖機回路状態とを切り替える回路切替手段と、該
バイパス路内を流通する冷却媒体を加熱する加熱手段と
から構成され、該バイパス路に、該加熱手段で加熱され
た冷却媒体を該暖機回路状態にある該冷却回路内で循環
駆動する冷却媒体駆動手段が介装され、該回路切替手段
及び該加熱手段の作動を制御する冷却系制御手段が設け
られ、該冷却系制御手段が、該回路切替手段及び該加熱
手段の作動とともに該冷却媒体駆動手段の作動を制御す
るように構成されており、該バッテリの残存容量を検出
する残存容量検出手段をそなえ、該冷却系制御手段が、
該残存容量検出手段から得られる該バッテリの残存容量
が設定値以下になると、該回路切替手段を暖機回路状態
に切り替えるとともに、該加熱手段及び該冷却媒体駆動
手段を起動させるように構成されていることにより、内
燃機関を始動前に内燃機関を十分暖機することができ
る。これにより、内燃機関が始動直後であっても定常運
転状態となり、内燃機関の始動後の排気ガスを低減する
ことができる。また、暖機手段を内燃機関の冷却手段を
利用して構成することができ、コスト増を抑制すること
ができる。また、冷却媒体を加熱することにより、確実
に内燃機関を暖機することができる、やはり排気ガスを
低減することができる。さらに、内燃機関を暖機する必
要がない場合は、加熱手段の作動が停止されるとともに
冷却媒体駆動手段の作動が同時に停止されるので、冷却
媒体駆動手段を駆動するエネルギを節約することができ
る。
【0056】また、請求項2記載の本発明のハイブリッ
ド電気自動車の内燃機関暖機装置によれば、バッテリ
と、該バッテリからの電力により車輪を駆動しうる駆動
用電動機と、該車輪の駆動のために直接的又は間接的に
用いられる内燃機関と、該電動機及び該内燃機関の作動
を制御する駆動系制御手段とをそなえるとともに、該内
燃機関を冷却する冷却手段をそなえたハイブリッド電気
自動車において、該冷却手段が、内燃機関冷却用熱交換
器と、該熱交換器と該内燃機関との間に設けられた冷却
媒体流通用冷却回路とから構成され、該冷却手段に、該
内燃機関の冷態時に該内燃機関を所要の温度状態まで暖
機しうる暖機手段が並設され、該暖機手段が、該冷却回
路内に該熱交換器と並列状態に介設された冷却媒体流通
用バイパス路と、冷却媒体が該熱交換器を流通する冷却
回路状態と該冷却媒体が該バイパス路を流通する暖機回
路状態とを切り替える回路切替手段と、該バイパス路内
を流通する冷却媒体を加熱する加熱手段とから構成さ
れ、該バイパス路に、該加熱手段で加熱された冷却媒体
を該暖機回路状態にある該冷却回路内で循環駆動する冷
却媒体駆動手段が介装され、該回路切替手段及び該加熱
手段の作動を制御する冷却系制御手段が設けられ、該冷
却系制御手段が、該回路切替手段及び該加熱手段の作動
とともに該冷却媒体駆動手段の作動を制御するように構
成されており、該バッテリの残存容量を検出する残存容
量検出手段をそなえ、該残存容量検出手段から得られる
該バッテリの残存容量が第1の設定値以下になると、該
冷却系制御手段が、該回路切替手段を暖機回路状態に切
り替えるとともに、該加熱手段及び該冷却媒体駆動手段
を起動させるように構成され、該残存容量検出手段から
得られる該バッテリの残存容量が該第1の設定値よりも
小さい第2の設定値以下になると、該駆動系制御手段
が、該内燃機関を作動させて発電走行を行なうように構
成されていることにより、内燃機関を始動前に内燃機関
を十分暖機することができる。これにより、内燃機関が
始動直後であっても定常運転状態となり、内燃機関の始
動後の排気ガスを低減することができる。また、暖機手
段を内燃機関の冷却手段を利用して構成することがで
き、コスト増を抑制することができる。また、冷却媒体
を加熱することにより、確実に内燃機関を暖機すること
ができる、やはり排気ガスを低減することができる。さ
らに、内燃機関を暖機する必要がない 場合は、加熱手段
の作動が停止されるとともに冷却媒体駆動手段の作動が
同時に停止されるので、冷却媒体駆動手段を駆動するエ
ネルギを節約することができる。
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】また、上記請求項又は記載の構成に加
えて、該加熱手段で用いる加熱エネルギ又は該冷却媒体
駆動手段で用いる冷却媒体駆動エネルギとして、自動車
の回生制動時に得られる回生エネルギを用いるように構
成した場合には(態様)、エネルギを有効に利用する
ことができる。
【0061】また、上記の態様の構成に加えて、該回
生エネルギが該電動機を通じて電気エネルギに変換され
るように構成され、該電気エネルギに変換された状態で
該回生エネルギを該加熱エネルギ又は該冷却媒体駆動エ
ネルギとして用いるように構成した場合には(態様
)、回生エネルギを有効に利用することができ、燃費
の向上を図ることができる。
【0062】また、上記の態様の構成に加えて、該内
燃機関の機関温度を検出する機関温度検出手段をそな
え、該冷却系制御手段が、該機関温度検出手段から得ら
れる該内燃機関の機関温度が第1の設定値以下になる
と、該回路切替手段を暖機回路状態に切り替えるととも
に、該加熱手段及び該冷却媒体駆動手段を起動させて、
該機関温度検出手段から得られる該内燃機関の機関温度
が第1の設定値よりも所要量だけ高い第2の設定値以上
になると、該回路切替手段を冷却回路状態に切り替える
とともに、該加熱手段及び該冷却媒体駆動手段を停止さ
せるように構成した場合には(態様)、内燃機関の温
度を一定範囲内に保つことができ、常に内燃機関の状態
を良好に保つことができる。
【0063】また、上記の態様又はの構成に加え
て、該内燃機関の排気ガス系に、排気ガス浄化を行なう
ための電気加熱式触媒をそなえ、該電気加熱式触媒の加
熱用電力として上記の電気エネルギに変換された回生エ
ネルギを利用するように構成した場合には(態様)、
排気ガスをさらに低減することができ、特にHC(炭化
水素)を低減することができる。
【0064】また、上記請求項1,2及び上記の態様
〜4のいずれかに記載の構成に加えて、該ハイブリッド
電気自動車に、該駆動用電動機で用いる電力を発電する
ための発電機が設けられるとともに、該内燃機関が、該
発電機を駆動するための発電用内燃機関としてそなえら
れるように構成した場合には(態様)、発電用内燃機
関による発電開始直後であっても発電用内燃機関が定常
運転状態となり、排気ガスを低減することができる。
【0065】また、上記請求項1,2及び上記の態様
〜4のいずれかに記載の構成に加えて、該内燃機関が、
該車輪を直接駆動するための駆動用内燃機関としてそな
えられるように構成した場合には(態様)、駆動用内
燃機関により車輪が直接駆動される場合、駆動用内燃機
関が始動開始直後であっても、排気ガスを低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのハイブリッド電気自
動車の内燃機関暖機装置における構成を示す模式図であ
る。
【図2】本発明の一実施例としてのハイブリッド電気自
動車の内燃機関暖機装置における制御手順を示すフロー
チャートである。
【図3】従来のハイブリッド電気自動車の構成の一例を
示す模式図であって、シリーズ式ハイブリッド電気自動
車の構成を示す模式図である。
【符号の説明】
1 バッテリ 2 モータ(駆動用電動機) 3A,3B 駆動輪 4 モータコントローラ(駆動系制御手段) 6 発電機 7 エンジン(発電用内燃機関) 10 電流センサ 11,11′ 冷却手段 12,12′ ラジエータ(内燃機関冷却用熱交換器) 13 冷却回路(冷却媒体流通用冷却回路) 14 暖機手段 15 冷却媒体流通用バイパス路(バイパス路) 16 回路切替手段 16A,16B 電磁弁 17 ヒータ(加熱手段) 18 冷却系制御手段(又は、冷却回路コントローラ) 19 ポンプ(冷却媒体駆動手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02D 29/06 F02N 11/04 F02N 11/04 B60K 9/00 E (72)発明者 古川 信也 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (72)発明者 加藤 正朗 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (72)発明者 川村 伸之 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−141405(JP,A) 実開 昭62−152076(JP,U) 国際公開93/2884(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02N 17/06 F60L 11/02 F02D 29/06 F02N 11/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリと、該バッテリからの電力によ
    り車輪を駆動しうる駆動用電動機と、該車輪の駆動のた
    めに直接的又は間接的に用いられる内燃機関と、該電動
    機及び該内燃機関の作動を制御する駆動系制御手段とを
    そなえるとともに、該内燃機関を冷却する冷却手段をそ
    なえたハイブリッド電気自動車において、該冷却手段が、内燃機関冷却用熱交換器と、該熱交換器
    と該内燃機関との間に設けられた冷却媒体流通用冷却回
    路とから構成され、 該冷却手段に、該内燃機関の冷態時に該内燃機関を所要
    の温度状態まで暖機しうる暖機手段が並設され、 該暖機手段が、該冷却回路内に該熱交換器と並列状態に
    介設された冷却媒体流通用バイパス路と、冷却媒体が該
    熱交換器を流通する冷却回路状態と該冷却媒体が該バイ
    パス路を流通する暖機回路状態とを切り替える回路切替
    手段と、該バイパス路内を流通する冷却媒体を加熱する
    加熱手段とから構成され、 該バイパス路に、該加熱手段で加熱された冷却媒体を該
    暖機回路状態にある該冷却回路内で循環駆動する冷却媒
    体駆動手段が介装され、 該回路切替手段及び該加熱手段の作動を制御する冷却系
    制御手段が設けられ、 該冷却系制御手段が、該回路切替手段及び該加熱手段の
    作動とともに該冷却媒体駆動手段の作動を制御するよう
    に構成されており、 該バッテリの残存容量を検出する残存容量検出手段をそ
    なえ、 該冷却系制御手段が、該残存容量検出手段から得られる
    該バッテリの残存容量が設定値以下になると、該回路切
    替手段を暖機回路状態に切り替えるとともに、該加熱手
    段及び該冷却媒体駆動手段を起動させるように構成され
    ている ことを特徴とする、ハイブリッド電気自動車の内
    燃機関暖機装置。
  2. 【請求項2】 バッテリと、該バッテリからの電力によ
    り車輪を駆動しうる駆動用電動機と、該車輪の駆動のた
    めに直接的又は間接的に用いられる内燃機関と、該電動
    機及び該内燃機関の作動を制御する駆動系制御手段とを
    そなえるとともに、該内燃機関を冷却する冷却手段をそ
    なえたハイブリッド電気自動車において、 該冷却手段が、内燃機関冷却用熱交換器と、該熱交換器
    と該内燃機関との間に設けられた冷却媒体流通用冷却回
    路とから構成され、 該冷却手段に、該内燃機関の冷態時に該内燃機関を所要
    の温度状態まで暖機しうる暖機手段が並設され、 該暖機手段が、該冷却回路内に該熱交換器と並列状態に
    介設された冷却媒体流通用バイパス路と、冷却媒体が該
    熱交換器を流通する冷却回路状態と該冷却媒体が該バイ
    パス路を流通する暖機回路状態とを切り替える回路切替
    手段と、該バイパス路内を流通する冷却媒体を加熱する
    加熱手段とから構成され、 該バイパス路に、該加熱手段で加熱された冷却媒体を該
    暖機回路状態にある該冷却回路内で循環駆動する冷却媒
    体駆動手段が介装され、 該回路切替手段及び該加熱手段の作動を制御する冷却系
    制御手段が設けられ、 該冷却系制御手段が、該回路切替手段及び該加熱手段の
    作動とともに該冷却媒体駆動手段の作動を制御するよう
    に構成されており、 該バッテリの残存容量を検出する残存容量検出手段をそ
    なえ、 該残存容量検出手段から得られる該バッテリの残存容量
    が第1の設定値以下になると、該冷却系制御手段が、該
    回路切替手段を暖機回路状態に切り替えるとともに、該
    加熱手段及び該冷却媒体駆動手段を起動させるように構
    成され、 該残存容量検出手段から得られる該バッテリの残存容量
    が該第1の設定値よりも小さい第2の設定値以下になる
    と、該駆動系制御手段が、該内燃機関を作動させて発電
    走行を行なうように構成されている ことを特徴とする
    イブリッド電気自動車の内燃機関暖機装置。
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