JP3016268B2 - 外壁パネルの接合構造 - Google Patents

外壁パネルの接合構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は建築物の外壁を構成し
ている外壁パネルの接合構造に関し、特に防水用シール
機能を有する接合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来建築物の外壁として所定寸法のコン
クリートパネルや軽量気泡コンクリートパネルを隣接し
て鉄骨に取り付け、パネル壁を形成しているものがあ
る。この場合、隣接した外壁パネル間の目地のシール方
法としては、建築現場でパネル壁を組み立ててから外壁
パネルの目地に流動性の不定形シール材を充填している
のが一般的である。しかし乍、この方法で処理する場合
には外壁の外側に工事用の足場を設ける必要があるの
で、隣地境界線との間に寸法の余裕がない場合には施工
が困難であり、また、天候や作業員の熟練度によっては
目地のシールとして十分な性能が得られず、更に経年変
化のためにシール効果も劣化しやすいという問題があっ
た。
【0003】また、特開昭63−63843号に示され
る様に、予め相対する外壁パネルの一方の接合面のみ
に、その全長に渡って軟質のシール材を固着しておき、
組み立ての際に、もう一方の外壁パネルの接合面に流動
性のシール材や接着剤を塗布して接着する方法もある
が、現場施工に限られるため前記と同様な問題があっ
た。一方特開平2−289736号に示される様に、相
対する外壁パネルの両方の接合面に夫々嵌め合わせ可能
な凹凸を有するガスケットを固着しておき、組み立ての
際に両者を嵌合させる方法もあるが、施工時に相対する
外壁パネルの位置がずれると、嵌合が不十分となってシ
ール効果が減殺されるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の問題点
を解消して建築現場でパネル壁を組み立てる際の足場の
設置を不要とし、さらに、天候や作業員の熟練度に関係
なく良好なシールが得られる外壁パネルの接合構造を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
連成するために、隣接状に達成された外壁パネルの相対
する一方の接合面の全長に渡って第一のシール部材が固
着され、他方の接合面には前記第一のシール部材と当接
可能な位置の全長に渡って第二のシール部材が固着され
ており、両者が圧接されて防水シールを形成している外
壁パネルの接合構造において、第一のシール部材は弾性
体より構成されて一方の端部には断面円弧状の突条を有
すると共に、他方の端部には該突条と同方向に張り出し
た少なくとも1個のひれ条を有し、第二のシール部材は
第一のシール部材と同様弾性体より構成され、前記突条
の押圧によって容易に弾性変形して当該突条を密嵌状に
受容する受座を備えたことを特徴とする外壁パネルの接
合構造をここに提供するものである。
【0006】
【作用】本発明は、上記構成の故、隣接壁パネル相互間
を現場で接合するに際しては、第一のシール部材の円弧
状突条を相手の第二シール部材の受座に強圧すると、こ
の受座は後記の実施例より明らかなように弾性変形を容
易にするため第二のシール部材を中空溝型材とされるか
或いは突条を含む第一のシール部材20より軟質の弾性
体で形成されているため、受座は突条を包囲する形状に
容易に弾性変形して結果的に突条と受座とは密嵌構造を
形成するに至る。受座の復元弾力は同じ外壁パネルの反
対側の第一シール部材及び第二シール部材相互の密嵌力
を付勢する方向に互いに働き合うため、外壁パネルは連
成方向に堅固に接合される所となる。そして第一のシー
ル部材のひれ条は接合目地空間の片口(前口)について
の一次的な防風、防水の役をなし更にその内側にある第
一、第二シール部材相互の上記密嵌構造によって二次的
な防風、防水作用をなす。そして上記接合要領から判明
するように、本発明に於いては一つの外壁パネルを相手
のパネルに対し連成方向に単に押し込むと言う作業の連
続によって接合が達成されるため、接合作業が頗る簡便
であると共に従来技術のように作業員の足場を広く採る
と言う必要がないと言う利益をもたらす。
【0007】
【実施例】以下に本発明の実施例について説明する。図
1は外壁パネルを上下方向に連成する場合に本発明接合
構造を適用した場合の接合状態の部分縦断側面図(図3
のA−A線拡大断面図相当)、図2は図1と同様図であ
るが接合前の状態を示し、図3は外壁パネルの連成状態
を示す部分切欠側面図、図4は第一シール部材の別の実
施例の側面図、図5は第二シール部材の別の実施例を示
す側面図、図6は外壁パネルを左右方向に連成する場合
に本発明接合構造を応用した場合の接合状態の部分横断
平面図である(図3のB−B線拡大断面図相当)。図3
のA−A線縦断面図である図1、図2より、上下に隣接
して組み立てられた外壁パネル10の相対する一方の側
面11にはその全長に渡って第一のシール部材20が取
付けられている。この第一のシール部材20は図2の様
に一方の端部には断面円弧状の突条21を有し、他方の
端部にはこの突条21と同方向に1個のひれ条22を有
する弾性体であり、突条21の裏面に突出した嵌条23
がパネルの側面11の全長に渡って設けられている溝1
2内に嵌合して固定されている。図2の如く突条21の
高さH1は組み立て後のパネルの間隔、即ち目地40の
幅の1/2以下になっており、ひれ条22の高さH2は
目地40の幅に比較してやや大きく、且つパネルの外面
から外側に飛びださない寸法になっている。ひれ条22
は必要に応じて図4の実施例の様に2枚設けてもよい
し、更にそれ以上の複数を設けてもよい。
【0008】外壁パネル10の相対する他方の側面13
には全長に渡って第二のシール部材30が固定されてい
る。この第二のシール部材30は断面が1/4円弧状の
溝型材で第一のシール部材20より軟質の弾性体よりな
り、突条21に向位して受座32を備えている。この受
座32の裏側に突出した嵌条31がパネルの側面13の
全長に渡って設けられている溝14に嵌合して固定され
ている。その高さH3は目地40の幅よりもやや大き
く、幅D3は突条21の幅D2よりも大きな寸法になっ
ている。
【0009】第二のシール部材30は図5の別の実施例
の様に断面が台形の中空体、又は図外の直角三角形の中
空体でもよい。これは図5の実施例のシール部材30の
材質は第一のシール材と同じなので、受座32を中空溝
型材にすることにより突条21に押圧された際に容易に
弾性変形して突条21を密嵌状に受容しやすくしてあ
る。前例のように第二のシール部材30は、その材質
が、第一のシール材よりも軟質の弾性体であってもよ
い。
【0010】図6は、図3のB−B線部分横断面図で、
外壁パネルを左右方向に接合する場合の接合部断面を示
したものであるが、相対する側面11、13の双方の前
側には、側面全長に渡って切欠き面15、16が形成さ
れ、この切欠き面15、16に連なる奥部には、溝1
2、14が形成され、この溝12には、第一のシール部
材20の嵌条23と、溝14には、第二のシール部材3
0の嵌条31がそれぞれ嵌合して固定されている。
【0011】またシール部材20,30の材質としては
弾性があり、耐候性、耐熱性に優れているものが望まし
く、シリコーンゴム、シリコーンスポンジ等が使用でき
る。
【0012】実施例のパネルの組み立て方法について以
下に説明する。組み立てる前に、一方のパネル10の側
面と底面に相当する接合面11,切り欠き15に第一の
シール部材20を固定しておき、相対する外壁パネルの
側面と上面に相当する接合面13,切り欠き16に第二
のシール部材3を固定し、必要に応じシール部材20、
30の表面に接着剤を塗布しておく。 その後、一方の
外壁パネルを図示されていない鉄骨に垂直に固定してか
ら、固定した外壁パネルに隣接した位置に、相対する外
壁パネルを移送してパネル壁を組み立てるが、その際、
双方の外壁パネル10に固着されている第一のシール部
材20と第二のシール部材30とを当接させて、相対す
る外壁パネルの間に所定の目地幅が設定されるように調
整した後、相対するパネルを密着させて固定する。この
作業を繰り返す事によって所望のパネル壁を組み立てる
ことができる。
【0013】この場合、双方のシール部材20、30が
弾性体で構成されているので、パネル壁を組み立てる為
には相対するパネルを当接させて行くだけでよく、不定
形のシール材を現場施工して行くような必要はない。従
って建築現場でパネル壁を組み立てる際にも足場の構築
を不要とし、また天候や作業員の熟練度に関係なく、嵌
合ずれや、シール材の充填不良のない良好なシール結果
が得られる。また、塗装済みのパネルや表面に金属やタ
イルを張り付けたパネル等を使用すれば、パネル壁に仕
上げ加工を施す必要も無くなる。
【0014】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明は
隣接する外壁パネルの相対する接合面の全長に渡って予
め固定した弾性体からなる第一のシール部材と第二のシ
ール部材を押圧密嵌させるように構成したので、建築現
場で容易にパネル壁を組み立てることができる。また、
両シール部材が面同士で弾接しているため、外壁パネル
の膨脹収縮、震動等による目地幅の変化にも対応できる
し、更にひれ条による一次的な防水、防風作用と、両シ
ール部材の密嵌構造による二次的な防水、防風作用もあ
わさって良好なシール効果が得られるため、斯業界に寄
与するところ大なるものがある。
【0015】
【図面の簡単な説明】
【図1】外壁パネルを上下方向に連成する場合に本発明
接合構造を適用した場合の接合状態の部分縦断側面図
(図3のA−A線拡大断面図相当)。
【図2】図1と本発明による外壁パネルの上下方向に於
ける接合構造部を示す図1同様図である。
【図3】外壁パネルの連成状態を示す部分切欠側面図。
【図4】第一シール部材の別の実施例の側面図。
【図5】第二シール部材の別の実施例を示す側面図。
【図6】外壁パネルを左右方向に連成する場合に本発明
接合構造を応用した場合の接合状態の部分横断平面図
(図3のB−B線拡大断面図相当)。
【符号の説明】
10:外壁パネル 20:第一のシール部材 21:突条 22:ひれ条 30:第二のシール部材 32:受座 40:目地

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接状に練成された外壁パネルの相対す
    る一方の接合面には全長に渡って第一のシール部材が固
    着され、他方の接合面には前記第一のシール部材に当接
    可能な位置に全長に渡って第二のシール部材が固着され
    て、両シール部材が圧接されて防水シールを形成する外
    壁パネルの接合構造において、 第一のシール部材が、弾性体より形成されて、一方の端
    部には断面円弧状の中実な突条と他方の端部には該突条
    と同じ方向に張出したひれ条とを備え、 第二のシール部材が、第一のシール部材より軟質な弾性
    体の中空体で形成され、該中空体が、前記突条の押圧に
    より容易に弾性変形して当該突条を密嵌状に受容する断
    面中空状の受座を備えたことを特徴とする外壁パネルの
    接合構造。
  2. 【請求項2】 外壁パネルの相対する接合面には、互い
    に対面する切欠き面が形成され、一方の切欠き面に上記
    第一のシール部材が、他方の切欠き面には、第二のシー
    ル部材が、それぞれ固定されている請求項1に記載の接
    合構造。
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