JP3015763B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP3015763B2
JP3015763B2 JP9204942A JP20494297A JP3015763B2 JP 3015763 B2 JP3015763 B2 JP 3015763B2 JP 9204942 A JP9204942 A JP 9204942A JP 20494297 A JP20494297 A JP 20494297A JP 3015763 B2 JP3015763 B2 JP 3015763B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に係り、詳しくは、平坦性の良好な絶縁膜を形成す
る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の更なる高集積化
を実現するために、配線の微細化、多層化を進めること
が要求されている。配線を多層化するには、各配線間に
層間絶縁膜を設けるが、その層間絶縁膜の表面が平坦で
ないと、層間絶縁膜の上部に形成された配線に段差が生
じて断線などの故障が引き起こされる。
【0003】従って、層間絶縁膜の表面(すなわち、デ
バイスの表面)は可能な限り平坦化されていなければな
らない。このように、デバイスの表面を平坦化する技術
は、平坦化技術と呼ばれ、配線の微細化、多層化に伴っ
てますます重要になっている。例えば、特開平5−22
6334号公報(H01L21/3205)には、平坦
化技術として、次の2つの手法が示されている。
【0004】1)SOG(Spin On Glass)膜を用いた平
坦化 平坦化技術において、最も多用される層間絶縁膜として
SOG膜があり、特に層間絶縁膜材料の流動性を利用し
た平坦化技術において盛んな検討がなされている。SO
Gとは、シリコン化合物を有機溶剤に溶解した溶液及び
その溶液から形成される二酸化シリコンを主成分とする
膜の総称である。
【0005】SOG膜を形成するには、まず、シリコン
化合物を有機溶剤に溶解した溶液を基板上に滴下して基
板を回転させる。すると、その溶液の被膜は、配線によ
って形成される基板上の段差に対して、その凹部には厚
く、凸部には薄く、段差を緩和するように形成される。
その結果、その溶液の被膜の表面は平坦化される。次に
熱処理が施されると、有機溶剤が蒸発すると共に重合反
応が進行して、表面が平坦なSOG膜が形成される。
【0006】SOG膜には、一般式(1)で表されるよ
うに、シリコン化合物中に有機成分を含まない無機SO
G膜と、一般式(2)で表されるように、シリコン化合
物中に有機成分を含む有機SOG膜とがある。 [SiO2n ・・・(1) [RXSiOYn ・・・(2) (n,X,Y:整数、R:アルキル基又はアリール基) 無機SOG膜は、吸湿性が高い上に、CVD(Chemical
Vapor Deposition)法によって形成されたシリコン酸化
膜に比べて脆弱であり、膜厚を0.5μm以上にすると
熱処理時にクラックが発生しやすいという欠点がある。
【0007】一方、有機SOG膜は、吸湿性は高いが、
熱処理におけるクラックの発生が抑制され、膜厚を0.
5〜1μm程度にすることができる。従って、有機SO
G膜を用いれば、膜厚の大きな層間絶縁膜を得ることが
でき、基板上の大きな段差に対しても十分な平坦化が可
能になる。 2)化学的・機械的研磨法(Chemical Mechanical Poli
shing、以下、CMP法と称する)を用いた平坦化 CMP法とは、機械的な研磨に、化学的作用を付加して
加工する方法であり、基板上にプラズマCVD法などに
よりシリコン酸化膜などの絶縁膜を厚く堆積し、このC
MP法により所定の膜厚まで研磨する。このCMPは、
コロダイルシリカなどを主成分とする研磨剤を流しなが
ら行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】SOGを用いた平坦化
法の場合、CVD法により絶縁膜を堆積しただけのもの
に比べて、良好な平坦性が得られるが、素子の微細化、
高集積化が進むにつれて層間絶縁膜の平坦性の更なる向
上が要求された場合に、対応しにくいことが危惧され
る。
【0009】一方、CMP法を用いた平坦化の場合、S
OGを用いた平坦化法にも増して良好な平坦面が得られ
る。しかしながら、従来例のように、層間絶縁膜として
CVD法で形成した絶縁膜(例えば、シリコン酸化膜)
のみを用いた場合、微細な配線間に隙間無く絶縁膜を埋
め込むことが困難で、ボイドが発生する問題があり、ま
た仮に埋め込んだとしても、このCVDによる絶縁膜は
比誘電率が高く、配線間容量が大きくなって、例えば、
RC遅延によるLSIの動作速度が低下する問題が生じ
る。
【0010】そこで、SOGを用いた平坦化法により、
ある程度良好な平坦面を得た後に、これをCMP法によ
り研磨し、表面を更に平坦化することが考えられる。し
かしながら、SOG膜をCMP法で研磨した場合、以下
のような問題が生じる。 (1)研磨速度が遅く、スループットが小さくなる上に製
造コストが高くなる。
【0011】(2)SOG膜の表面にスクラッチ(研磨中
に発生した傷)などの欠陥が発生しやすい。本発明は、
半導体装置の製造方法に関し、斯かる問題点を解消する
ことをその目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の半導体装置の
製造方法は、不純物が導入されることによって膜中に含
まれる水分や水酸基が減少するよう改質されると共に化
学的・機械的研磨処理における研磨レートが大きくなっ
た後の有機SOG膜からなる第1の絶縁膜の表面を研磨
することにより平坦化するものである。また、請求項2
の半導体装置の製造方法は、基板上にSOG膜からなる
第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜の上
に第2の絶縁膜を形成する工程と、前記第2の絶縁膜を
形成する前又は後に、前記第1の絶縁膜の少なくとも
面層に不純物を導入することによって化学的・機械的研
磨処理における研磨レートを大きくする工程と、前記第
1及び第2の絶縁膜を研磨することにより平坦化する工
程と、を含むものである。
【0013】また、請求項3の半導体装置の製造方法
は、基板上にSOG膜からなる第1の絶縁膜を形成する
工程と、前記第1の絶縁膜の上に第2の絶縁膜を形成す
る工程と、前記第2の絶縁膜を形成する前又は後に、前
記第1の絶縁膜の少なくとも表面層に不純物を導入する
ことによって膜中に含まれる水分や水酸基が減少するよ
う改質すると共に化学的・機械的研磨処理における研磨
レートを大きくする工程と、前記第2の絶縁膜を研磨す
ることにより平坦化する工程と、を含むものである。
【0014】また、請求項4の半導体装置の製造方法
は、前記第2の絶縁膜は、プラズマCVD法により形成
されたシリコン酸化膜からなるものである。また、請求
項5の半導体装置の製造方法は、基板上に有機SOG膜
からなる第1の絶縁膜を形成する工程と、この第1の絶
縁膜の少なくとも表面層に不純物を導入することによっ
て膜中に含まれる水分や水酸基が減少するよう改質する
と共に化学的・機械的研磨処理における研磨レートを大
きくする工程と、前記第1の絶縁膜を研磨することによ
り平坦化する工程と、を含むものである。
【0015】また、請求項6の半導体装置の製造方法
は、基板上に有機SOG膜からなる第1の絶縁膜を形成
する工程と、この第1の絶縁膜の表面層に不純物を導入
することによって膜中に含まれる水分や水酸基が減少す
るよう改質すると共に化学的・機械的研磨処理における
研磨レートを大きくする工程と、前記第1の絶縁膜を研
磨することにより平坦化する工程と、を含むものであ
る。また、請求項7の半導体装置の製造方法は、前記第
1の絶縁膜に不純物を導入する前に、デバイス表面にフ
ォトレジスト膜を形成し、不純物の導入を前記フォトレ
ジスト膜を介して行うものである。
【0016】また、請求項8の半導体装置の製造方法
は、研磨後、デバイス表面に第3の絶縁膜を形成する工
程を行うものである。また、請求項9の半導体装置の製
造方法は、前記第1の絶縁膜を形成する前に、デバイス
表面に第4の絶縁膜を形成するものである。また、請求
項10の半導体装置の製造方法は、前記第1の絶縁膜と
して、有機SOGを用いたものである。
【0017】また、請求項11の半導体装置の製造方法
は、前記不純物が導入された後の第1の絶縁膜が、膜に
対する純水の接触角度が30度以下の材料であるもので
ある。
【0018】また、請求項12の半導体装置の製造方法
は、前記第1の絶縁膜として、無機SOGを用いたもの
である。また、請求項13の半導体装置の製造方法は、
前記研磨を、化学的・機械的研磨法を用いて行うもので
ある。
【0019】また、請求項14の半導体装置の製造方法
は、前記不純物を導入する工程が、イオン注入法などの
ように、不純物に運動エネルギーを与えて前記第1の絶
縁膜に導入するものである。また、請求項15の半導体
装置の製造方法は、前記不純物が、アルゴン、ボロン、
窒素、リンからなるグループより選ばれた少なくとも1
つの元素を含むものである。
【0020】すなわち、第1の絶縁膜にイオンなどの不
純物を導入すると、CMPなどによる研磨レートがCV
D法で形成したシリコン酸化膜程度になって、研磨作業
性が向上し、スクラッチなどの欠陥も発生しにくい。
【0021】特に、請求項5の発明にあっては、表面が
きわめて平坦であるフォトレジスト膜を介して不純物を
導入するので、不純物の導入深さがほぼ均一になる。ま
た、請求項6の発明にあっては、不純物を導入していな
い、研磨速度が遅いままの部分が研磨ストッパーとな
り、研磨の終了を検知しやすい。また、請求項7又は8
の発明にあっては、層間絶縁膜としての機械的強度が高
くなる。
【0022】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)本発明を具体化した第1の実施形態を
図面に従って説明する。図1及び図2は本第1実施形態
における半導体装置の製造プロセスを示す断面図であ
り、以下この図に従って説明する。
【0023】工程1(図1a参照):シリコン基板1の
表面に、シリコン酸化膜2(膜厚300〜800nm)
を形成する。このSi酸化膜2により、Si基板1上の
ゲート電極などの素子を覆う。また、その形成にはどの
ような方法(酸化法、CVD法、PVD法など)を用い
てもよい。Si酸化膜2の上に、マグネトロンスパッタ
法を用いて金属膜を形成し、これをパターニングするこ
とにより、金属配線3を形成する。この金属配線3は、
例えば、TiN(膜厚20nm)/Ti(膜厚30n
m)/AlSiCu合金(膜厚550nm)/TiN
(膜厚100nm)/Ti(膜厚50nm)からなる積
層構造である。
【0024】工程2(図1b参照):TEOS(Tetra-e
thoxy Silane:Si(OC254)と酸素とを用いた
プラズマCVD法により、金属配線3の上にプラズマT
EOS酸化膜4(膜厚200nm)を形成する。このプ
ラズマTEOS酸化膜4の膜厚は下地段差に応じて、段
差が大きければ厚く、段差が小さければ薄く調整され
る。
【0025】工程3(図1c参照):プラズマTEOS
酸化膜4の上に有機SOG膜5を形成する。有機SOG
膜5の組成は[CH3Si(OH)3]で、パターンが存
在しない場合での総膜厚は400nmである。その形成
方法は、まず、前記組成のシリコン化合物のアルコール
系溶液(例えば、IPA+アセトン)を基板1の上に滴
下して基板を回転速度:2300rpmで20秒間回転さ
せ、この溶液の被膜を基板1の上に形成する。このと
き、そのアルコール系溶液の被膜は、基板1の上の段差
に対して、その凹部には厚く、その凸部には薄く、段差
を緩和するように形成される。その結果、アルコール系
溶液の被膜の表面は平坦化される。
【0026】次に、窒素雰囲気中において、100℃で
1分間、200℃で1分間、300℃で1分間、22℃
で1分間、300℃で30分間、順次熱処理を施すと、
アルコール系が蒸発すると共に重合反応が進行して、表
面が平坦な膜厚200nmの有機SOG膜が形成され
る。この被膜形成〜熱処理作業をもう1回繰り返すこと
により、膜厚400nmの有機SOG膜5を得る。この
有機SOG膜5は、炭素原子を1%以上含むシリコン酸
化物である。
【0027】工程4(図1d参照):イオン注入法を用
いて、アルゴンイオン(Ar+)6を有機SOG膜5に
ドープする。ここでのイオン注入条件としては、例え
ば、加速エネルギー:140KeV、ドーズ量:1×1
15atms/cm2を用いる。これにより、有機SOG膜5の
表面層約3000Åの深さまでイオンが導入される。
【0028】このように、有機SOG膜5にイオンを注
入することで、膜中の有機成分を分解させると共に、膜
中に含まれる水分及び水酸基を減少させる。その結果、
有機SOG膜5は、有機成分が含まれず、水分及び水酸
基が僅かしか含まれないSOG膜(以下、改質SOG膜
という)7に変えられる。図8は有機SOG膜5(未処
理:unimplanted)及び改質SOG膜7(イオン注入処
理:Ar+-implanted)のそれぞれに窒素雰囲気で30分間
の熱処理を施し、TDS法(Thermal Desorption Spectr
oscopy)を用いて評価した結果を示している。
【0029】尚、イオン注入条件は、加速エネルギー:
140KeV、ドーズ量:1×10 15atms/cm2である。
この図は、H2O(m/e=18)に関する脱離量を表
したものであり、図から明らかなように、改質SOG膜
7はH2O(m/e=18)に関する脱離が少ないこと
が分かる。このことは、有機SOG5にイオン注入を行
って、改質SOG膜7とすることにより、有機SOG膜
5に含まれる水分及び水酸基が減少することを示してい
る。
【0030】図9は有機SOG膜5及び改質SOG膜7
の吸湿性を調べる目的で、有機SOG膜5(no treatmen
t)、有機SOG膜5を酸素プラズマに晒したもの(O2 Pl
asma)及び改質SOG膜7(Ar+)をクリーンルーム内で大
気中に放置し、膜中の水分を評価した結果を示してい
る。膜中の水分量は、FT−IR法(Fourier Transform
Infrared Spectroscopy)を用いて、赤外吸収スペクトル
のO−H基に関する吸収(3500cm-1付近)の面積強
度を指標とした。イオン注入条件は、加速エネルギー:
140KeV、ドーズ量:1×1015atms/cm2である。
【0031】酸素プラズマに晒した場合、処理前後での
水分増加だけでなく、1日後でも水分が増加しているこ
とが分かる。一方、改質SOG膜7は、イオン注入後に
増加していないだけでなく、クリーンルーム内で大気に
放置しても、有機SOG膜5に比べて水分の増加は小さ
い。即ち、改質SOG膜7は、有機SOG膜5に比べて
吸湿性が低いことが分かる。
【0032】図10は改質SOG膜7及び有機SOG膜
5の水分の透過性を調べる目的で、プレッシャー・クッ
カー試験(PCT)(加湿試験のことで、本実施形態で
は、条件として、120℃、2気圧の飽和水蒸気雰囲気
で行った)した結果を示している。FT−IR法を用い
て、有機SOG膜5中のO−Hに関する吸収ピーク(3
500cm-1付近)の面積強度を求め、PCT時間との関
係をプロットした。
【0033】イオン注入法を用いて表面だけを改質した
試料(Ar+20KeV)を作製し、膜全体を改質した
もの(Ar+140KeV)や改質しなかったもの(有
機SOG膜5:Untreatment)と比較した結果、以下の
ことが分かった。 (1)改質していない有機SOG膜5をPCTした場
合、3500cm-1付近(O−H基に関する)の吸収強度
が劇的な増加を示す。
【0034】(2)改質SOG膜7では、3500cm-1
付近(O−H基に関する)の吸収強度の増加は小さい。
膜表面だけを改質した試料でも、膜全体を改質したもの
と同程度である。 以上の結果から、イオンを注入することで、水分の透過
性を抑制する層を形成できることが分かる。
【0035】工程5(図2a参照):プラズマTEOS
酸化膜4と同様の手法で、改質SOG膜7の上にプラズ
マTEOS酸化膜8(膜厚1〜2μm)を形成する。 工程6(図2b参照):以上の工程で形成したデバイス
の表面を、CMP法を用いて研磨する。ここでは、研磨
液として、水酸化カリウム水溶液又はアンモニア水溶液
に、シリカなどの研磨剤を懸濁したものを用いる。
【0036】図11は改質SOG膜7、有機SOG膜5
及びプラズマTEOS酸化膜8(P−TEOS)をそれ
ぞれCMP法により研磨した時の研磨レートを示したも
のである。図から明らかなように、改質SOG膜7とプ
ラズマTEOS酸化膜8との研磨レートは同程度で、有
機SOG膜5の研磨レートはこれらの数分の1である。
【0037】従って、CMP法により、プラズマTEO
S酸化膜8を研磨していき、改質SOG膜7が露出して
も、研磨レートが等しいために、プラズマTEOS酸化
膜8と改質SOG膜7とが共に平均的に研磨される。従
って、研磨面が非常に平坦で滑らかなものとなる。しか
も、イオン注入していないSOG膜を研磨したときのよ
うなスクラッチなどの欠陥も発生しにくい。
【0038】CMP法による研磨は、図2bのように、
プラズマTEOS酸化膜4が露出するまで行ってもよい
し、露出する前に終了させてもよい。 工程7(図2c参照):残存する改質SOG膜7は、含
水性、吸湿性共に非常に低いが、大気に含まれる水分か
らの悪影響をわずかでも阻止すると共に層間絶縁膜とし
ての機械的強度を更に増加させるために、プラズマTE
OS酸化膜4と同様の手法で、CMP法により平坦化さ
れた膜の上に、プラズマTEOS酸化膜9(膜厚200
nm)を形成する。
【0039】このプラズマTEOS酸化膜9は、下地面
が平坦であるので、良好な平坦性を有している。このプ
ラズマTEOS酸化膜9の上には、図示しないが金属配
線3とコンタクトホール(ビアホール)を介して接続さ
れる上層配線が形成される。このとき、プラズマTEO
S酸化膜4、有機SOG膜5、改質SOG膜7、プラズ
マTEOS酸化膜8及びプラズマTEOS酸化膜9から
なる層間絶縁膜10の平坦性が非常に良好であるので、
上層配線形成のための作業が非常に容易となり、また、
上層配線が断線する確率も非常に低くなる。 (第2実施形態)本発明を具体化した第2の実施形態を
図面に従って説明する。本第2実施形態が第1実施形態
と異なるのは、工程6(図2b参照)に相当する工程の
みで、その他の工程1〜工程5、工程7に相当する工程
は同じである。従って、ここでは、異なる工程のみを説
明し、その他の工程の説明は省略する。
【0040】工程8(図3参照):工程1〜工程5で形
成したデバイスの表面を、CMP法を用いて研磨する。
この時、研磨は、改質SOG膜7が露出するまでに終了
し、デバイスの全面にプラズマTEOS酸化膜8が残る
ようにする。こうすることにより、次の工程7(プラズ
マTEOS酸化膜9を堆積する工程)は適宜省略するこ
とができる。
【0041】この第2実施形態においては、CMP法に
より研磨する際に、改質SOG膜7が露出することはな
いが、CMP法が多量の水分を使用すること、研磨誤差
によりSOG膜が露出する可能性があること、ビアホー
ルの側面にSOG膜が露出してコンタクト不良になる危
惧があることなどの理由により、有機SOG膜5を改質
SOG膜7に改質しておく必要がある。 (第3実施形態)本発明を具体化した第3の実施形態を
図面に従って説明する。但し、第1実施形態と同じ構成
部材については同符号を用い、その詳細な説明を省略す
る。
【0042】図4及び図5は本第3実施形態における半
導体装置の製造プロセスを示す断面図であり、以下この
図に従って説明する。 工程(1)(図4a参照):シリコン基板1の表面に、シ
リコン酸化膜2を形成し、Si酸化膜2の上に、金属配
線3を形成する。 工程(2)(図4b参照):金属配線3の上にプラズマT
EOS酸化膜4を形成する。
【0043】工程(3)(図4c参照):プラズマTEO
S酸化膜4の上に有機SOG膜5を形成する。ここで
は、第1実施形態よりも厚く形成する。即ち、有機SO
Gを300nm塗布した後、上記工程3と同様の熱処理
を行い、この作業を4〜5回繰り返して、パターンが存
在しない場合での総膜厚が1.2μmになるようにして
いる。
【0044】工程(4)(図4d参照):有機SOG膜5
に対し、イオン注入法を用いて、アルゴンイオン(Ar
+)6を注入することにより膜質を改良して改質SOG
膜7を形成する。 工程(5)(図5a参照):改質SOG膜7の表面を、C
MP法を用いて研磨する。
【0045】このとき改質SOG膜7は、プラズマTE
OS酸化膜とほぼ同等のレートで研磨される。そして、
吸湿性が非常に低いので、CMPの際に大量の研磨液が
用いられても、悪影響を受けない。 工程(6)(図5b参照):残存する改質SOG膜7は、
含水性、吸湿性共に非常に低いが、大気に含まれる水分
からの悪影響をわずかでも阻止すると共に層間絶縁膜と
しての機械的強度を更に増加させるために、プラズマT
EOS酸化膜4と同様の手法で、CMP法により平坦化
された膜の上に、プラズマTEOS酸化膜9を形成す
る。
【0046】このプラズマTEOS酸化膜9の上には、
図示しないが金属配線3とコンタクトホール(ビアホー
ル)を介して接続される上層配線が形成される。プラズ
マTEOS酸化膜4、有機SOG膜5、改質SOG膜
7、プラズマTEOS酸化膜8及びプラズマTEOS酸
化膜9からなる層間絶縁膜10の平坦性が非常に良好で
あるので、上層配線形成のための作業が非常に容易とな
り、また、上層配線が断線する確率も非常に低くなる。 (第4実施形態)本発明を具体化した第4の実施形態を
図6及び図7に従って説明する。本第4実施形態が第1
実施形態と異なるのは、工程4(図1d参照)〜工程7
(図2c参照)に相当する工程のみで、それ以前の工程
1〜工程3に相当する工程は同じである。
【0047】従って、ここでは、異なる工程のみを説明
し、その他の工程の説明は省略する。 工程9(図6a参照):有機SOG膜5の上にフォトレ
ジスト膜11を塗布形成する。フォトレジスト膜11
は、有機SOG膜5と同様、形成される基板上の段差に
対して、その凹部には厚く、凸部には薄く、段差を緩和
するように形成されるのでその表面は非常に平坦なもの
となる。
【0048】工程10(図6b参照):有機SOG膜5
に対し、イオン注入法を用いて、アルゴンイオン(Ar
+)6を注入する。ここでは、フォトレジスト膜11を
通して有機SOG膜5の表面層(本第4実施形態ではプ
ラズマTEOS酸化膜4の最上面より上の部分)のみを
改質するような条件でイオン注入を行い、この部分に改
質SOG膜7を形成する。
【0049】フォトレジスト膜11はその表面がきわめ
て平坦なため、このフォトレジスト膜11を通してイオ
ン注入を行うと、イオンの到達深さがほぼ均一になっ
て、有機SOG膜5が改質される領域の下面が平坦にな
る。 工程11(図6c参照):フォトレジスト膜11をアッ
シング除去した後、改質SOG膜7(有機SOG膜5)
の上にプラズマTEOS酸化膜8を形成する。
【0050】工程12(図7a参照):以上の工程で形
成したデバイスの表面を、CMP法を用いて前記プラズ
マTEOS酸化膜4が露出するまで研磨する。このと
き、上述したように改質SOG膜7の下面がきわめて平
坦であるため、プラズマTEOS酸化膜4が露出すると
同時に研磨速度の遅い未改質の有機SOG膜5が露出
し、これが研磨ストッパーとなって、研磨の終点検知を
容易に行うことができる。
【0051】工程13(図7b参照):研磨したデバイ
スの表面に、プラズマTEOS酸化膜9を形成する。こ
のプラズマTEOS酸化膜9の上には、図示しないが金
属配線3とコンタクトホール(ビアホール)を介して接
続される上層配線が形成される。ところで、上記各実施
形態では、改質SOG膜7とプラズマTEOS酸化膜8
との研磨レートがほぼ等しくなるように調整している
が、本発明の所期の目的は、有機SOG膜5を研磨しや
すくすることにある。
【0052】そこで、本発明者は、実験により、有機S
OG膜の濡れ性とCMPによる研磨レートとの関係を確
認した。有機SOG膜の濡れ性に対応するものとして、
有機SOG膜上に滴下した純水(25℃で比抵抗18M
Ω・cmを有するもの)の接触角θを測定した。接触角
とは、図12に示す通り、有機SOG膜上に滴下した純
水と下地膜(SOG膜)とがなす角度θのことを示す。
【0053】図13は、それぞれ接触角の異なる5種類
の有機SOG膜(図中●印)の研磨レートと、各有機S
OG膜に同じ条件でイオン注入したときの各膜の接触角
及び研磨レート(図中○印)とをそれぞれプロットした
ものである。接触角が30度を境に、接触角が小さくな
るほど研磨レートが大きくなることが分かる。これは、
有機SOG膜はメチル基含有量が多いため濡れ性が悪い
が、イオン注入を行うことによりメチル基が分解され、
濡れ性が向上するからと考えられる。すなわち、有機S
OG膜にイオンを注入して、接触角が30度以下になる
ように設定することにより、高い研磨レートを得ること
ができる。
【0054】有機SOG膜(改質SOG膜)の濡れ性
(接触角)は、ドーズ量を変えることにより調整でき
る。因みに、接触角が25度になるように調整すると、
プラズマTEOS酸化膜(PE−TEOS)や熱酸化膜
(th−SiO2)と同程度の研磨レートを得ることが
できる。 (第5実施形態)第1〜第4実施形態では、有機SOG
膜5にイオン注入することで、有機SOG膜5(改質S
OG膜7)の研磨レートを大きくしたが、本実施形態で
は、CMPで使用する研磨液自身の有機SOG膜5に対
する濡れ性を良くする(有機SOG膜5に滴下したとき
の接触角が小さな研磨液を用いる)ことにより、有機S
OG膜5の研磨レートを大きくする。
【0055】例えば、上記実施形態で使用した研磨液
(水酸化カリウム水溶液又はアンモニア水溶液に、シリ
カなどの研磨剤を懸濁したもの)に、界面活性剤(例え
ば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸などの脂肪酸化合
物)を、例えば0.1〜0.5mol/l添加することによ
り、濡れ性の良い研磨液を得ることができる。 (第6実施形態)上記第5実施形態において、改質SO
G膜7は、研磨レートが大きくなる以外にも、前述した
通り、膜中の水分が除去される上に膜が吸湿しにくくな
るという利点を有するので、このようなメリットを享受
したい場合には、CMP後に有機SOG膜5にイオン注
入を行えばよい。
【0056】以下、本発明を具体化した第6の実施形態
を図面に従って説明する。但し、第1実施形態と同じ構
成部材については同符号を用い、その詳細な説明を省略
する。図14及び図15は本第6実施形態における半導
体装置の製造プロセスを示す断面図であり、以下この図
に従って説明する。
【0057】工程(イ)(図14a参照):シリコン基
板1の表面に、シリコン酸化膜2を形成し、その上に、
金属配線3を形成する。 工程(ロ)(図14b参照): 金属配線3の上にプラ
ズマTEOS酸化膜4を形成する。 工程(ハ)(図14c参照):プラズマTEOS酸化膜
4の上に有機SOG膜5を形成する。
【0058】工程(ニ)(図14d参照):プラズマT
EOS酸化膜4と同様の手法で、有機SOG膜5の上に
プラズマTEOS酸化膜8(膜厚1〜2μm)を形成す
る。 工程(ホ)(図15a参照):以上の工程で形成したデ
バイスの表面を、CMP法を用いて研磨する。ここで
は、上記第5実施形態で説明したものと同様の界面活性
剤入りの研磨液を用いている。このCMP法による研磨
は、同図に示すように、プラズマTEOS酸化膜4が露
出する前に終了させる。
【0059】工程(ヘ)(図15b参照):イオン注入
法を用いて、アルゴンイオン(Ar +)を有機SOG膜
5にドープする。ここでのイオン注入は、少なくともビ
アホール加工時に露出する部分にイオンを注入して有機
SOG膜5を改質SOG膜7として改質することによっ
て、後に形成されるビアホールの側面に改質していない
SOG膜が露出した場合に、そのSOG膜から出たガス
に起因してビアホール内に電極を形成する際にコンタク
ト不良になるという不都合を有効に防止することができ
る。
【0060】工程(ト)(図15c参照):大気に含ま
れる水分からの悪影響をわずかでも阻止すると共に層間
絶縁膜としての機械的強度を更に増加させるために、プ
ラズマTEOS酸化膜4と同様の手法で、CMP法によ
り平坦化された膜の上に、プラズマTEOS酸化膜9
(膜厚200nm)を形成する。本発明は、上記実施形
態に限定されるものではなく、以下のように実施しても
同様の作用効果を得ることができる。
【0061】1)有機SOG膜5に代えて、ポリイミド
やシロキサン編成されたポリイミドなどを用いる。 2)有機SOG膜5に代えて無機SOG膜を用い、この
無機SOG膜にイオン注入を行う。この場合には、無機
SOG膜に含まれる水分及び水酸基を減少させることが
できる。
【0062】3)各プラズマTEOS酸化膜4、8、9
などのシリコン酸化膜に代えて、プラズマCVD法以外
の方法(常圧CVD法、減圧CVD法、ECRプラズマ
CVD法、光励起CVD法、TEOS−CVD法、PV
D法など)によって形成されたシリコン酸化膜を用い
る。この場合、常圧CVD法で用いられるガスはモノシ
ランと酸素(SiH4+O2)であり、成膜温度は400
℃以下である。また、減圧CVD法で用いられるガスは
モノシランと亜酸化窒素(SiH4+N2O)であり、成
膜温度は900℃以下である。
【0063】4)各プラズマTEOS酸化膜4、8、9
を水分及び水酸基を遮断する性質に加えて機械的強度が
高い性質を持つ他の絶縁膜(シリコン窒化膜、シリケー
トガラス膜など)に置き代える。この絶縁膜はCVD法
やPVD法などどのような方法によって形成してもよ
い。 5)上記実施形態では、有機SOG膜8に注入するイオ
ンとしてアルゴンイオンを用いたが、結果として有機S
OG膜8を改質するものであればどのようなイオンを用
いてもよい。
【0064】具体的には、アルゴン、ホウ素、窒素、リ
ンなどの質量の比較的小さいイオンが適しているが、こ
れら以外にも以下に示すイオンも十分に効果が期待でき
る。 :アルゴン以外の不活性ガスイオン(ヘリウムイオン、
ネオンイオン、クリプトンイオン、キセノンイオン、ラ
ドンイオン)。不活性ガスは有機SOG膜8と反応しな
いため、イオン注入によって悪影響が生じる恐れが全く
ない。
【0065】:ホウ素及び窒素以外のIII b,IV b,Vb,VI
b,VII bの各族の元素単体イオン及びそれらの化合物イ
オン。特に、酸素、アルミ、イオウ、塩素、ガリウム、
ゲルマニウム、ヒ素、セレン、臭素、アンチモン、ヨウ
素、インジウム、スズ、テルル、鉛、ビスマスの元素単
体イオン及びそれらの化合物イオン。この中で、金属元
素イオンについては、イオン注入後の有機SOG膜8の
誘電率を低く抑えることができる。
【0066】:IVa族,Va族の元素単体イオン及びそれら
の化合物イオン。特に、チタン、バナジウム、ニオブ、
ハフニウム、タンタルの元素単体イオン及びそれらの化
合物イオン。IVa族,Va族の元素の酸化物は誘電率が高い
ため、イオン注入後の有機SOG膜8の誘電率も高くな
るが、特に低い誘電率の層間絶縁膜が要求される場合以
外には実用上問題ない。
【0067】:各イオンを複数種類組み合わせて用い
る。この場合、各イオンの相乗作用により更に優れた効
果を得ることができる。 6)改質SOG膜7に熱処理を施す。この場合、改質S
OG膜7中のダングリングボンドが少なくなるため、吸
湿性が更に小さくなり、水分の透過もさらに少なくな
る。
【0068】7)上記各実施形態では、有機SOG膜5
にイオンを注入しているが、イオンに限らず、電子、原
子、分子、粒子でもよい(本発明ではこれらを総称して
不純物とする)。 8)改質SOG膜7は有機SOG膜5に比べて、吸湿
性、耐水性及び機械的強度が格段に優れている。従っ
て、各実施形態において、プラズマTEOS酸化膜9は
適宜省略してもよい。
【0069】
【発明の効果】本発明にあっては、CMPなどによる研
磨作業性が向上し、また、スクラッチなどの欠陥も発生
しにくい。従って、平坦性に優れ且つ特性の良好な層間
絶縁膜を得ることができ、しかも、半導体装置としての
スループットの向上及び製造コストの低減に寄与するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造
過程を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造
過程を示す断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造
過程を示す断面図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係る半導体装置の製造
過程を示す断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る半導体装置の製造
過程を示す断面図である。
【図6】本発明の第4実施形態に係る半導体装置の製造
過程を示す断面図である。
【図7】本発明の第4実施形態に係る半導体装置の製造
過程を示す断面図である。
【図8】本発明の実施形態を説明するための特性図であ
る。
【図9】本発明の実施形態を説明するための特性図であ
る。
【図10】本発明の実施形態を説明するための特性図で
ある。
【図11】本発明の実施形態を説明するための特性図で
ある。
【図12】本発明の実施形態を説明するための図であ
る。
【図13】本発明の実施形態を説明するための特性図で
ある。
【図14】本発明の第6実施形態に係る半導体装置の製
造過程を示す断面図である。
【図15】本発明の第6実施形態に係る半導体装置の製
造過程を示す断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板(基板) 3 金属配線 4 プラズマTEOS酸化膜(第4の絶縁膜) 5 有機SOG膜(第1の絶縁膜) 6 アルゴンイオン(不純物) 7 改質SOG膜(第1の絶縁膜) 8 プラズマTEOS酸化膜(第2の絶縁膜) 9 プラズマTEOS酸化膜(第3の絶縁膜) 10 層間絶縁膜 11 フォトレジスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−99195(JP,A) 特開 平2−253643(JP,A) 特開 平2−7451(JP,A) 特開 平8−17770(JP,A) 米国特許5429990(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/31 - 21/3213 H01L 21/768

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不純物が導入されることによって膜中に
    含まれる水分や水酸基が減少するよう改質されると共に
    化学的・機械的研磨処理における研磨レートが大きくな
    った後の有機SOG膜からなる第1の絶縁膜の表面を研
    磨することにより平坦化することを特徴とした半導体装
    置の製造方法。
  2. 【請求項2】 基板上にSOG膜からなる第1の絶縁膜
    を形成する工程と、前記第1の絶縁膜の上に第2の絶縁
    膜を形成する工程と、 前記第2の絶縁膜を形成する前又は後に、前記第1の絶
    縁膜の少なくとも表面層に不純物を導入することによっ
    て化学的・機械的研磨処理における研磨レートを大きく
    する工程と、 前記第1及び第2の絶縁膜を研磨することにより平坦化
    する工程と、を含むことを特徴とした半導体装置の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 基板上にSOG膜からなる第1の絶縁膜
    を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜の上に第2の絶縁膜を形成する工程
    と、 前記第2の絶縁膜を形成する前又は後に、前記第1の絶
    縁膜の少なくとも表面層に不純物を導入することによっ
    て膜中に含まれる水分や水酸基が減少するよう改質する
    と共に化学的・機械的研磨処理における研磨レートを大
    きくする工程と、 前記第2の絶縁膜を研磨することにより平坦化する工程
    と、を含むことを特徴とした半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第2の絶縁膜は、プラズマCVD法
    により形成されたシリコン酸化膜からなることを特徴と
    した請求項2又は3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 基板上に有機SOG膜からなる第1の絶
    縁膜を形成する工程と、 この第1の絶縁膜の少なくとも表面層に不純物を導入
    ることによって膜中に含まれる水分や水酸基が減少する
    よう改質すると共に化学的・機械的研磨処理における研
    磨レートを大きくする工程と、 前記第1の絶縁膜を研磨することにより平坦化する工程
    と、 を含むことを特徴とした半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 基板上に有機SOG膜からなる第1の絶
    縁膜を形成する工程と、 この第1の絶縁膜の表面層に不純物を導入することによ
    って膜中に含まれる水分や水酸基が減少するよう改質す
    ると共に化学的・機械的研磨処理における研磨レートを
    大きくする工程と、 前記第1の絶縁膜を研磨することにより平坦化する工程
    と、を含むことを特徴とした半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第1の絶縁膜に不純物を導入する前
    に、デバイス表面にフォトレジスト膜を形成し、不純物
    の導入を前記フォトレジスト膜を介して行うことを特徴
    とした請求項1乃至6のいずれか1項に記載の半導体装
    置の製造方法。
  8. 【請求項8】 研磨後、デバイス表面に第3の絶縁膜を
    形成する工程を行うことを特徴とした請求項1乃至7の
    いずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の絶縁膜を形成する前に、デバ
    イス表面に第4の絶縁膜を形成することを特徴とした請
    求項1乃至8のいずれか1項に記載の半導体装置の製造
    方法。
  10. 【請求項10】 前記第1の絶縁膜として、有機SOG
    を用いたことを特徴とする請求項2又は3に記載の半導
    体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記不純物が導入された後の第1の絶
    縁膜が、この膜に対する純水の接触角度が30度以下で
    あることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に
    記載の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第1の絶縁膜として、無機SOG
    を用いたことを特徴とする請求項2又は3に記載の半導
    体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記研磨は、化学的・機械的研磨法を
    用いて行うことを特徴とした請求項1乃至12のいずれ
    か1項に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記不純物を導入する工程は、イオン
    注入法などのように、不純物に運動エネルギーを与えて
    前記第1の絶縁膜に導入する工程であることを特徴とし
    請求項1乃至12のいずれか1項に記載の半導体装置
    の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記不純物は、アルゴン、ボロン、窒
    素、リンからなるグループより選ばれた少なくとも1つ
    の元素を含むことを特徴とした請求項14に記載の半導
    体装置の製造方法。
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