JP3014245U - 圧電レシーバ - Google Patents

圧電レシーバ

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JP3014245U
JP3014245U JP1995000322U JP32295U JP3014245U JP 3014245 U JP3014245 U JP 3014245U JP 1995000322 U JP1995000322 U JP 1995000322U JP 32295 U JP32295 U JP 32295U JP 3014245 U JP3014245 U JP 3014245U
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piezoelectric
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Inventor
恒夫 林
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ミマキ電子部品株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 音響特性を損うことなく、少い部品点数と少
い作業工数で製造できるようにする。 【構成】 円板状の圧電エレメントの周囲を2枚の皿状
筐体の接合面で挟持する。2枚の皿状筐体は硬質プラス
チックで成形し、少くともその一方には放音孔を設け
る。さらに、この2枚の皿状筐体のうちの少くとも一方
について圧電エレメントの周囲に接触する部分を二色成
形された軟質プラスチックで形成する。 【効果】 品質を低下させることなく製造コストを低減
することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電話機、携帯電話機、パーソナルコンピュータ、その他電子機器な どに取付けて利用される。本考案は、小型かつ安価な電気音響変換器の改良に関 する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、円板状の圧電エレメントと、この圧電エレメントの周囲を接合面で 挟持するように突き合わされた2枚の皿状筐体とを備え、この2枚の皿状筐体は それぞれ硬質プラスチックの成形体であり、この皿状筐体の一方には放音孔が設 けられた構造の圧電レシーバが知られている。これらは、携帯電話機などに広く 利用されている。
【0003】 従来構造では、電気信号を音響信号に変換する場合に、その音響特性が歪まな いようにするために、圧電エレメントの支持部に軟質のOリングを配置するなど の配慮がなされている。
【0004】 また、2枚の皿状筐体は製造時にその突き合わせ面に接着剤が塗布され、接着 されるようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
このような構造では、Oリングなどの部品が別途必要である、Oリングを配置 するための組立作業工数が大きくなる、接着剤を使用するための工数が大きくな る、などの欠点があり、さらに圧電レシーバとしての部品コストを小さくするこ とができなかった。
【0006】 本考案はこのような背景に行われたものであって、音響特性が従来品に劣るこ となくさらに安価である圧電レシーバを提供することを目的とする。本考案は、 圧電レシーバの製造組立工数を低減することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、電子機器などに取付けられる圧電レシーバを少い部品点数および少 い作業工数で音響特性を損なうことなく実現することを特徴とする。
【0008】 すなわち、本考案は、円板状の圧電エレメントと、この圧電エレメントの周囲 を接合面で挟持するように突き合わされた2枚の皿状筐体とを備え、この2枚の 皿状筐体はそれぞれ硬質プラスチックの成形体であり、この皿状筐体の少なくと も一方には放音孔が設けられた圧電レシーバにおいて、前記接合面のうち前記圧 電エレメントの周囲に接触する部分は、前記2枚の皿状筐体のうちの少なくとも 一方について軟質プラスチックで形成され、この軟質プラスチックと前記硬質プ ラスチックとが二色成形されたことを特徴とする。
【0009】 前記2枚の皿状筐体について共に前記接触する部分が軟質プラスチックにより 形成することができ、前記2枚の皿状筐体は圧着組立され、前記2枚の皿状筐体 の少なくとも一方には、その接合面に、前記圧電エレメントに電気的に接続され た2本のリード線が配置される細い溝が形成され、硬質プラスチックはABS樹 脂であり、軟質プラスチックはエラストマであることが望ましい。
【0010】 ここで、二色成形とは、1個の金型もしくはダイを共有する二色射出成形機あ るいは二色押出機により、二色一体成形品を成形することをいう。本考案の場合 は二色射出成形機が用いられる。この二色射出成形機は2個の射出シリンダを備 え、それぞれに2色または2種の成形材料を供給し、可塑化、溶融しながら、取 付けてある1個の金型をキャビティに同時または順次に連続して射出し一体二色 成形する。
【0011】 なお、二色成形に代わるものとしてはインサート成形がある。このインサート 成形による場合には、軟質プラスチック成形品をあらかじめインサートとして製 作しておき、このインサートを金型内にセットし硬質プラスチックを射出して一 体成形する。
【0012】
【作用】
硬質プラスチックで成形された2枚の皿状筐体を突き合わせ、その接合面で円 板状の圧電エレメントを挟持する。この皿状筐体の少くとも一方には放音孔を設 け、さらに少くとも一方について圧電エレメントの周囲に接触する部分を二色成 形により軟質プラスチックで形成する。これにより、皿状筐体を突き合わせて圧 電エレメントを挟持したときに、軟質プラスチックにより圧電エレメントの周囲 が柔軟にして均一に押圧され、音響特性が歪まないようにすることができる。
【0013】 軟質プラスチック部が硬質プラスチック部に一体に成形されるので、従来用い ていたOリングが不用となるとともに、接着剤の塗布作業がなくなるので、製造 原価を低減することができ、さらに、接着剤を用いないことから故障修理時の部 品交換が容易になる。
【0014】 2枚の皿状筐体ともに軟質プラスチックを用いて二色成形することができ、こ の場合には圧電エレメントの周囲はその両側から軟質プラスチックで挟持される ので、皿状筐体への音響の伝達が吸収され歪音の発生防止にさらに有効である。
【0015】 2枚の皿状筐体は複数個所で突出部および嵌合孔により圧着組立されるので、 接合部品あるいは接着剤を用いることなく所定の位置に簡単に組付けることがで きる。
【0016】 皿状筐体の少くとも一方には、その接合面に、圧電エレメントに電気的に接続 された2本のリード線を配置する細い溝が形成されているので、この溝を通して リード線が抜けることなく、かつ損傷することなく引出すことができる。
【0017】 硬質プラスチックとしてはABS樹脂を用い、軟質プラスチックとしてはエラ ストマを用いることが最も望ましい。
【0018】
【実施例】
次に、本考案実施例を図面に基づいて説明する。
【0019】 (第一実施例) 図1は本考案第一実施例の構成を示す断面図、図2は本考案第一実施例におけ る第一皿状筐体の図1に示すA矢視図、図3は本考案第一実施例における第二皿 状筐体の図1に示すB矢視図である。
【0020】 本考案第一実施例は、円板状の圧電エレメント1と、この圧電エレメント1の 周囲を接合面で挟持するように突き合わされた2枚の第一皿状筐体2および第二 皿状筐体3とを備える。圧電エレメント1は圧電板1aと振動板1bとにより構 成される。また、第一皿状筐体2および第二皿状筐体3は硬質プラスチック(例 えばABS樹脂)により成形され、第一皿状筐体2には複数の制動孔2aが設け られ、第二皿状筐体3にはその中心部に放音孔3aが設けられる。
【0021】 さらに、本考案の特徴として、第一皿状筐体2の圧電エレメント1の周囲が接 触する部分に軟質プラスチック(例えばエラストマ)が二色成形された環状の接 触部4が配置され、圧電エレメント1の圧電板1aおよび振動板1bに電気的に 接続された2本のリード線5が配置される細い溝2bが形成され、接合面の複数 (本実施例では3)個所に嵌合孔2cが形成される。第二皿状筐体3の嵌合孔2 cに対応する位置には突起3bが形成される。
【0022】 このように構成された本考案第一実施例の組立工程について説明する。まず、 第二皿状筐体3の接触面上に圧電エレメント1の振動板1bを載置する。第二皿 状筐体3の接触面は振動板1bの厚さ分の段差がつけられているので落し込むこ とによって載置することができる。この載置作業の際にリード線5の引出し位置 を第一皿状筐体2の溝2bの位置に対応するようにしておく。
【0023】 次いで、突起3bに嵌合孔2cが合うようにして第一皿状筐体2を被せ押圧す ると、嵌合孔2c内に突起3bが挿入され、第一皿状筐体2と第二皿状筐体3と が圧電エレメント1の振動板1bの周囲を挟持した状態で接合する。突起3bの 外径は嵌合孔2cの内径よりも大きめに形成されているので、押圧されたときに 圧入状態となり、接着剤を用いなくても堅固に接合される。この接合状態では第 一皿状筐体2の軟質プラスチックで成形された接触部4により、振動板1bの周 囲が弾力をもっておさえられるので完全な密着状態が維持され、音響を吸収して 歪音の発生が防止される。リード線5も接触部4の面圧により固定され、溝2b を通して外部に配置される。
【0024】 第一皿状筐体2に設けられる制動孔2aは、内部の空気層を振動板1bの振動 に応じて外部に流通させ、最適な音響特性を得るためのもので、圧電エレメント 1、第一皿状筐体2および第二皿状筐体3の内部空間の容積、形状などによって 、その数および開口面積が定められる。
【0025】 (第二実施例) 図4は本考案第二実施例の構成を示す断面図、図5は本考案第二実施例におけ る第二皿状筐体の図4に示すC矢視図である。
【0026】 本考案第二実施例は、圧電エレメント1の振動板1bの周囲が第一皿状筐体2 と第二皿状筐体13とにより挟持される。第二皿状筐体13の振動板1bに接触 する部分には軟質プラスチックが二色成形された接触部14が配置され、その中 心部に放音孔13aが設けられる。その他は第一実施例同様に構成される。
【0027】 本考案第二実施例は、振動板1bの周囲が第一皿状筐体2の接触部4および第 二皿状筐体13の接触部14により、弾力をもった状態で挟持されるので、振動 板1bの振動を両側面から吸収し共振などによる歪音の発生をさらに抑止するこ とができる利点がある。組立て手順は第一実施例同様に行うことができ、それに 要する工数を増加させることはない。
【0028】 (第三実施例) 図6は本考案第三実施例の構成を示す部分断面図である。本考案第三実施例は 、第一皿状筐体22および第二皿状筐体23の振動板1bの周囲に接触する部分 にその断面が三角形状の軟質プラスチックで形成された接触部24が二色成形に より配置される。この第三実施例の場合は、接触部24と振動板1bの周囲とが きわめて小さい面積で接触するので、振動の吸収を少くし挟持力を集中すること がてきる。この例では接触部24を第一皿状筐体22および第二皿状筐体23の 両方に配置したが、そのいずれか一方に配置することもできる。組立手順は第一 実施例同様に行うことができる。
【0029】 (第四実施例) 図7は本考案第四実施例の構成を示す部分断面図である。本考案第四実施例は 、第一皿状筐体32および第二皿状筐体33の振動板1bの周囲に接触する部分 にその断面が円弧状の軟質プラスチックで形成された接触部34が二色成形によ り配置される。この第四実施例の場合は、接触部34と振動板1bの周囲とが円 弧がやや変形をうけた状態で接触するので、挟持力をある程度集中させながら振 動をある程度吸収することができる。この第四実施例の場合も第一皿状筐体32 または第二皿状筐体33のいずれか一方に接触部34を配置することができる。 組立手順はこの例の場合も第一実施例同様に行うことができる。
【0030】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、音響特性を損うことなく、部品点数およ び組立て工数を削減することができ、それに伴って製造コストの低減をはかるこ とができる。また、接着剤が不要になるので製造工程の中で不良部品が発見され ても部品交換を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案第一実施例の構成を示す断面図。
【図2】本考案第一実施例における第一皿状筐体の図1
に示すA矢視図。
【図3】本考案第一実施例にける第二皿状筐体の図1に
示すB矢視図。
【図4】本考案第二実施例の構成を示す断面図。
【図5】本考案第二実施例における第二皿状筐体の図4
に示すC矢視図。
【図6】本考案第三実施例の構成を示す部分断面図。
【図7】本考案第四実施例の構成を示す部分断面図。
【符号の説明】
1 圧電エレメント 1a 圧電板 1b 振動板 2、22、32 第一皿状筐体 2a 制動孔 2b 溝 2c 嵌合孔 3、13、23、33 第二皿状筐体 3a、13a 放音孔 3b、13b 突起 4、14、24、34 接触部 5 リード線

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状の圧電エレメントと、この圧電エ
    レメントの周囲を接合面で挟持するように突き合わされ
    た2枚の皿状筐体とを備え、 この2枚の皿状筐体はそれぞれ硬質プラスチックの成形
    体であり、この皿状筐体の少なくとも一方には放音孔が
    設けられた圧電レシーバにおいて、 前記接合面のうち前記圧電エレメントの周囲に接触する
    部分は、前記2枚の皿状筐体のうちの少なくとも一方に
    ついて軟質プラスチックで形成され、この軟質プラスチ
    ックと前記硬質プラスチックとが二色成形されたことを
    特徴とする圧電レシーバ。
  2. 【請求項2】 前記2枚の皿状筐体について共に前記接
    触する部分が軟質プラスチックにより形成された請求項
    1記載の圧電レシーバ。
  3. 【請求項3】 前記2枚の皿状筐体は圧着組立される請
    求項1または2記載の圧電レシーバ。
  4. 【請求項4】 前記2枚の皿状筐体の少なくとも一方に
    は、その接合面に、前記圧電エレメントに電気的に接続
    された2本のリード線が配置される細い溝が形成された
    請求項1ないし3のいずれかに記載の圧電レシーバ。
  5. 【請求項5】 硬質プラスチックはABS樹脂であり、
    軟質プラスチックはエラストマである請求項1ないし4
    のいずれかに記載の圧電レシーバ。
JP1995000322U 1995-02-02 1995-02-02 圧電レシーバ Expired - Lifetime JP3014245U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016067667A1 (ja) * 2014-10-30 2016-05-06 京セラ株式会社 音響発生器、音響発生装置および電子機器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016067667A1 (ja) * 2014-10-30 2016-05-06 京セラ株式会社 音響発生器、音響発生装置および電子機器
JPWO2016067667A1 (ja) * 2014-10-30 2017-08-17 京セラ株式会社 音響発生器、音響発生装置および電子機器

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