JP2003009294A - スピーカの製造方法 - Google Patents
スピーカの製造方法Info
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Abstract
スピーカの製造方法に関し、部品の削減と組立工数を削
減し、低コストのスピーカを提供することを目的とする
ものである。 【解決手段】 本発明のスピーカの製造方法は、フープ
状の樹脂フィルム11から圧空成型時に振動板形状部1
2の形成と樹脂フィルム11へのボイスコイル5とフレ
ーム16の一体化を行いその後、振動板外周部を切断す
ることで、振動板12aを保持するリング状の部品を削
減し、組立工数を削減して、コストダウンを可能とする
ものである。
Description
用される小型のスピーカの製造方法に関するものであ
る。
る。図7は移動体通信機等に使用されるスピーカの一種
であるレシーバの側半断面図であり、図8は同分解斜視
図であり、図9は同製造工程図である。同図によると、
1は振動板6に接合されるボイスコイル5のリード線の
接合部9を有するフレームであり、2はフレーム1に接
合されたヨークであり、3はヨーク2の上部中央に接合
されたマグネットであり、4はマグネット3の上部中央
に接合されるプレートであり、ヨーク2とマグネット3
とプレート4で磁気回路Aが構成されている。7は振動
板6の外周部に接合された後、フレーム1に接合される
リングであり、8は振動板6を保護するためのプロテク
タである。
明すると、振動板6をフープ状の樹脂フィルムから金型
で成型(成型工程)した後に、高精度の抜き金型で、振
動板6の外周部を切断し(外径切断工程)、特に振動板
6の厚みが10μm以下の場合、振動板6の強度が低
く、振動板6の単品状態での取り扱いは困難になるの
で、振動板6の外周部にリング7を接合し(リング接合
工程)、取り扱いが容易となる構造とした後に、ボイス
コイル5と振動板6を接合し(第1の接合工程)、更
に、ヨーク2とマグネット3とプレート4にて構成され
た磁気回路部Aを樹脂よりなるフレーム1にインサート
成型により一体化して接合部品1aを形成した後、振動
板6とリング7とボイスコイル5の接合部品をボイスコ
イル5を前記磁気回路部Aの磁気ギャップa内に配置す
る様にして前記フレーム1と磁気回路を一体化してなる
接合部品1aに接合させ(第2の接合工程)、ボイスコ
イル5のリード線をフレーム1のリード線接合部9に半
田付けした後、プロテクタ8を接合し(第3の接合工
程)、完成させる製造方法が一般的であった。
来の構成では、リング接合工程で振動板6の外周部にリ
ング7を接合させるため、部品点数及び組立工数が増
え、コストが高くなるという課題を有していた。
シーバ等の小型のスピーカにおいて、低コスト化が可能
なスピーカの製造方法を提供することを目的とするもの
である。
に、本発明のスピーカの製造方法の請求項1に記載のも
のは、少なくとも下型にフレームおよびコイルを配置す
る工程と、この下型上に樹脂フィルムを配置する工程
と、圧空成型によって前記下型の上面形状に沿った振動
板形状を前記樹脂フィルムにより形成するとともに、前
記圧空成型時に前記フレームと前記コイルを前記樹脂フ
ィルムの前記振動板形状内で一体化する工程と、前記ボ
イスコイルをはめ込む磁気ギャップを有する磁気回路部
に前記フレームとコイルを一体化した樹脂フィルムを装
着する工程とで構成したものであり、圧空成型時に樹脂
フィルムに振動板形状を形成するとともに、フレームと
コイルの樹脂フィルムとの接触部分およびその近傍が圧
空成型時の樹脂の加熱によって軟化した樹脂フィルムに
より覆われてこのフレームとコイルを一体化してスピー
カを形成するものであり、従来使用していたリングを削
除して部品点数の削減と振動板の取り扱いを従来より困
難にする事なく行えるものである。
記載のものは、請求項1のフレームとコイルを一体化し
た振動板形状を形成後の樹脂フィルムをレーザにより切
断して振動板を形成するものであり、振動板の外形形状
に応じて円形、楕円形、トラック円形等の複雑な形状を
した振動板であっても高精度で極めて容易に切断が可能
となるものである。
記載のものは、請求項1記載のコイルとしてコイル表面
に熱融着樹脂を被覆したコイルを用いるものであり、樹
脂フィルムの圧空成型時に行う樹脂フィルムとコイルの
一体化時の加熱によって熱融着樹脂によっても樹脂フィ
ルムとコイル間が結合されて、樹脂フィルムとコイル間
の一体化の結合強度がより向上するものである。
法について図1から図6により説明する。なお、説明に
あたっては従来技術と同一部分は同一番号を付与して説
明を省略して説明する。
形態のスピーカの一種であるレシーバを説明するための
分解斜視図であり、図2は同製造の各工程を示す製造工
程図であり、図3は同要部であるフープ状のシートに振
動板を成型する工程を説明する側断面図であり、図4は
同レシーバの組立を説明する側断面図であり、図5は振
動板の外径を切断工程を説明する側断面図であり、図6
は同展開例の要部であるプロテクタを組み込んだ後に振
動板外径を切断する切断工程を説明する拡大側断面図で
ある。
ルム11aは成型・切断されて振動板12aとなるもの
であり、上面に凸状の振動板形状を形成した下型21を
用いた圧空成型により樹脂フィルム11aに振動板形状
部12が連続して成型加工される(成型工程)。
中央に磁気回路Aを装着する孔部16aを設けたフレー
ム16を配置しておくことで、樹脂フィルム11aへの
圧空成型時の加熱により軟化した樹脂フィルム11aに
よりボイスコイル5とフレーム16の上端近傍を覆い固
化してフープ状の樹脂フィルム11aに振動板形状部1
2を形成するとともに、この樹脂フィルム11aにボイ
スコイル5とフレーム16を一体化するものである。
合したフープ状の振動板形状部12の外周を炭酸ガスレ
ーザ17により切断(振動板外径切断工程)して、振動
板12aをボイスコイル5とフレーム16を組み込んだ
単品とし、その後、プロテクタ8を単品となった振動板
12aの上部から覆うように被せて接着結合(接合2工
程)し、更に、磁気回路Aをフレーム16の中央孔に挿
入・接着結合(接合3工程)してスピーカを完成するも
のである。
状の形成とともに、ボイスコイル5とフレーム16とを
結合するようにした事で、従来必要であったリング7を
不要とするとともに、以降の振動板外径切断工程でレー
ザによりフープ状の樹脂フィルム11の振動板形状部1
2の外径切断を行う事でボイスコイル5とフレーム16
が結合された状態で単品の振動板12aが円形以外の異
形(楕円形やトラック形等)であっても極めて容易に作
製することができ、使用するレーザ照射機器のプログラ
ムによって照射対象のスピーカに合わせて外径切断およ
び切断の自動化が図れるというものである。
においては接合1工程の後工程としたが、接合2工程の
後工程でも、接合3工程の後工程であっても良いもので
ある。
をフレーム16に接着結合後、樹脂フィルム11からレ
ーザにより振動板6を個別のものとして切断するもので
ある。
ーム16との結合は接着のみではなくプロテクタ8との
機械的装着(圧入)も利用できるので、振動板12aの
フレーム16との結合の信頼性は向上するものである。
1aへのボイスコイル5とフレーム16の結合は圧空成
型により樹脂フィルム11aでボイスコイル5とフレー
ム16の上端を覆い一体化するものとして説明したが、
ボイスコイル5やフレーム16の上端に接着剤を塗布し
て、結合強度の向上を図っても良く、また、ボイスコイ
ル5においては、ボイスコイル5に予め表面に形成され
ている線輪のコイル形状固定用の熱融着樹脂層を樹脂フ
ィルム11aの圧空成型時の成型用の加熱を利用してこ
の樹脂フィルム11aとボイスコイル5間に熱融着さ
せ、ボイスコイル5と樹脂フィルム11aの結合強度の
向上を図っても良いものである。
ープ状の樹脂フィルムの圧空成型時に振動板形状の形成
と同時にボイスコイルとフレームの一体化を図ってスピ
ーカの組立を行うことでリング状の部品を無くし、組立
工数を低減させ、コストの低減を図れるものである。
レシーバの分解斜視図
成型およびボイスコイルとフレームを結合する状態を説
明する側断面図
とフレームの一体品を結合する状態を説明する側断面図
の断面図
あるプロテクタの装着状態を説明する断面図
一種であるレシーバの側半断面図
Claims (3)
- 【請求項1】 少なくとも下型にフレームおよびコイル
を配置する工程と、この下型上に樹脂フィルムを配置す
る工程と、圧空成型によって前記下型の上面形状に沿っ
た振動板形状を前記樹脂フィルムにより形成するととも
に、前記圧空成型時に前記フレームと前記コイルを前記
樹脂フィルムの前記振動板形状内で一体化する工程と、
前記ボイスコイルをはめ込む磁気ギャップを有する磁気
回路部に前記フレームとコイルを一体化した樹脂フィル
ムを装着する工程とで構成されるスピーカの製造方法。 - 【請求項2】 少なくともフレームとコイルを一体化し
た振動板形状を形成後の樹脂フィルムをレーザにより切
断して振動板を形成する請求項1記載のスピーカの製造
方法。 - 【請求項3】 コイル表面が熱融着樹脂を被覆したもの
である請求項1記載のスピーカの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001184494A JP4352637B2 (ja) | 2001-06-19 | 2001-06-19 | スピーカの製造方法 |
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JP2003009294A true JP2003009294A (ja) | 2003-01-10 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010147757A (ja) * | 2008-12-18 | 2010-07-01 | Panasonic Corp | スピーカ用部品の製造方法 |
-
2001
- 2001-06-19 JP JP2001184494A patent/JP4352637B2/ja not_active Expired - Fee Related
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