JP3009097U - 歯科x線サブトラクション用規格撮影装置 - Google Patents

歯科x線サブトラクション用規格撮影装置

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JP3009097U
JP3009097U JP1994008426U JP842694U JP3009097U JP 3009097 U JP3009097 U JP 3009097U JP 1994008426 U JP1994008426 U JP 1994008426U JP 842694 U JP842694 U JP 842694U JP 3009097 U JP3009097 U JP 3009097U
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occlusal
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JP1994008426U
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竜資 坂上
熈 加藤
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竜資 坂上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 歯科用X線写真を規格化して撮影し、日常
臨床において簡便かつ客観的に一定期間経過後の写真を
比較することで、治療効果の判定が可能となる歯科X線
サブトラクションを可能とする規格撮影装置を提供する
ことを目的とする。 【構成】 撮影位置を厳密に再現するために、X線照
射筒14に止め具13を介して規格撮影装置の鉤腕部1
を固定する。この鉤腕部には予め、X線不透過性の黒化
度補正用階段4が組込まれており、現像条件の違いによ
るX線写真の黒化度のばらつきを修正する工夫がされて
いる。この鉤腕部を挟み込む形態で咬合印記部17をセ
ットし、その上に患者ごとに調整したレジンの歯型5を
とっておく。咬合印記部17には、フィルム9を貼付し
て、患者には咬合させた状態でX線撮影を行う。このレ
ジンの歯の印型5が記載された咬合印記部17を保管・
再利用することで、簡便に同一部位での一定期間経過後
の再撮影が可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は歯科臨床のX線写真撮影において、撮影部位の咬合面を印記した装置 を保存することにより同一部位を同一条件下で再撮影し、また現像条件の違いを X線写真上で黒化度補正することで、患者の歯やインプラント、歯周組織の状態 の経時的変化を厳密に判定するためのものである。本考案は、歯科X線サブトラ クション撮影装置の一部として機能し、本装置によって得られた同一部位2牧の X線写真をフィルムスキャナーを用いてコンピュータに読み込み、黒化度差を求 めることで、骨の生成や吸収を算出して予後の判定が可能である。
【0002】
【従来の技術】
X線写真は日常歯科臨床において欠かすことのできない診査法のひとつである 。X線写真撮影時には、指でフィルムを押さえるか、汎用の規格化ホルダーが用 いられてきたが、通常のこれらの方法では撮影毎に位置付けが変化するので、厳 密な意味での治療効果の判定資料として役立てることができなかった。 歯科X線サブトラクションの原理は、治療の前後、または一定期間後の治療効 果の判定を目的として、同一部位の精密な2枚のX線写真を撮影し、コンピュー タに画像を取り込んでX線写真の黒化度差を求めるものである。このため、X線 の線源、被射体、フィルムの3次元的な位置関係を変えずに記録しておく必要が あるが、従来の技術では、サブトラクションを目的として開発された規格撮影装 置はなかった。このため、従来のX線撮影では、再現性が乏しく、同一部位の治 療効果の判定は不明確であった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の規格撮影装置として、撮影部位の反対側の歯列の印型採得や、全顎の印 型採得を必要とする大がかりなものがあったが、歯列に欠損があると使えないと いう欠点があったり、連結する支持棒やフィルムホルダーが屈曲するなどの問題 点があった。結局、大がかりな装置を時間をかけて作成しなくてはならず、しか も操作が繁雑な割には、再現性が乏しかった。 また、咬合させて保持する装置でも、咬合面での印記を省略している装置では 位置の再現性に乏しかった。規格撮影を行うためには、撮影条件による位置変化 を最小限に抑えて、かつ再利用が可能であり、現像条件による黒化度変化を補正 できる簡便な規格撮影装置の出現が望まれた。 さらに、黒化度補正のために、アルミニウムなどの金属階段を付与しようとし ても、咬合面に直接金属階段をおく従来の方法では、金属階段の像と咬合印記材 の不透過性像が重なってしまうので効果的ではなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
撮影予定部位の患者の咬合面を咬合印記部上に咬合採得し、これを保存・再利 用し、これを鉤腕部、止め具を介して照射筒に固定することで、同一部位での撮 影条件の規格化が可能となる。咬合印記部で黒化度補正用の金属階段を予めはさ み込む形態としたので黒化度補正が簡便に正確に行えるという特徴を持つ。 現像条件の違いなどによって生じる黒化度の補正は、X線写真をコンピュータ に取り込んで行う。すなわち、写真上に写されたアルミニウムなどの階段を基準 として、骨の密度をアルミニウムの厚さに換算する。黒化度補正によって、現像 条件の変化にかかわらず、前後2枚のX線写真の黒化度差を計算するディジタル サブトラクションが可能となる。
【0005】
【作用】
本装置により、歯科治療、特に歯周治療や、歯科インプラント治療を行った後 の治療効果の判定が可能になる。一定期間後の変化を見ることで、予後の判定、 すなわち歯の寿命の予想がつき、患者への病状の説明の一助となる。すなわち、 1年後の撮影で5%の骨吸収を認めたとすると、今後の10年で50%の骨吸収 が予想されることを客観的に患者に説明でき、治療の必要性や、病変の進行防止 のための患者の口腔清掃を動機づける一助となる。
【0006】
【実施例】 鉤腕部は、アルミニウム、プラスチックのようなX線をわずかに通す材料で、 図1の4に示すような階段部分を含めて作成する。鉤腕部は、全てをアルミニウ ムで作成しても良いし、階段部分のみをアルミニウムなどで制作し、残りの部分 を他の材料で制作して貼り合わせても良い。鉤腕部は剛性の材料で制作し、たわ みによる誤差が出ないようにする。 咬合印記部は、アクリル板のような、なるべくX線透過性の材質とし、数枚の 板を貼り合わせて作成するか(図2)、材料を型に流し込んで一体成型しても良 い。咬合印記部は、鉤腕部を両面から鋏込む形態8とし、鉤腕部の3にしっかり と固定される。図1の2は咬合印記部を鉤腕部に挿入するガイドとなっている。
【0007】撮影手順は、まず患者の口腔内の撮影予定部位に、鉤腕部を挟ん だ咬合印記部を挿入する。上下の歯にワセリンを塗付し、咬合印記部の咬合面8 に即時重合レジンのような即乾性で経時的変化の少ない材料5で上下の咬合面を 印記する。 口腔外に、咬合印記部を取り出し、次に、咬合印記部のフィルム付着面7にX 線フィルムを付着する。フィルムの付着はセロテープや両面テープで簡便に貼り 付けるか、または、咬合印記部のフィルム付着面の上下端を折曲げて保持できる ようにしてもよい。咬合印記部には、患者氏名、撮影年月日を記入し、印記され たレジン上で歯番が認識できるようにメモを記入しておく。 再び咬合印記部で鉤腕部をはさみ、口腔内に挿入する。図3、図4のように、 鉤腕部は、止め具13を介して照射筒14に固定される。しかし、照射筒14の 可動性が悪い時には、患者に咬合印記部を咬ませたままで、鉤腕部1を止め具の 取り付け孔11に挿入することが困難となる。このような時には、咬合印記部を 咬ませた状態で鉤腕部1と止め具13の両方をまず接続してしまい、照射筒14 を止め具13の輪に合わせるようにすると容易に挿入が可能となる。
【0008】図5は、本装置の使用模式図を示したものである。咬合印記部に は、レジンなどの材料5にて、歯の噛み合わせ面の陰型が残され、歯科用フィル ム9が貼られる。もう一度同じ部位のX線写真を撮影する際には、咬合印記部の みを保管しておき、同様にしてフィルムを貼付し咬合印記部を再利用することで 容易に規格撮影できる。撮影する部位の咬合が変化していない限り、高い再現性 をもって再撮影が可能となる。 本装置は、撮影予定の当該歯のみの咬合状態が変化していなければ、他の歯の 状態の変化があったとしても正確に再撮影できるという長所を有している。もし 、当該歯に咬合状態の変化があるときには、咬合印記部を削合して再度調整する 必要が生じる。しかし、術者は咬合状態の変化を前もって予想して治療計画を立 案しているので大きな咬合状態の変化は生じないであろう。
【0009】咬合印記部は、図2のように咬翼法として、上下の歯を一緒に撮 影する形態でも可能であるが、上顎あるいは下顎のうち一方の臼歯部撮影用(図 6)や、前歯部撮影用(図7)のような形態も可能である。これらの咬合印記部 も咬翼法用と同様に、X線透過性の板の貼り合わせでも一体成型でもよい。片顎 撮影時にも、咬翼法と同様に上下の歯の咬合面8の印記をし、止め具への取り付 け孔はフィルムへのX線の中心線が変わるので片顎用の孔12を使用する。 図1・図2のように、鉤腕部と咬合印記部は、別々に作成して咬合印記部のみ を保管してもよいが、図8のように、この2つを一体として成型し、この一体と なった物を患者の部位ごとに同様に保管して使用してもかまわない。
【0010】
【考案の効果】
本考案のX線規格撮影装置は、鉤腕部には剛性の材質を用いることでたわみを なくし、かつこの部分に黒化度補正用の金属階段を組み込むことで金属階段像と 被射体像との重なりを回避しつつ現像条件の違いによる黒化度の補正を可能とす る。さらに、咬合印記部の保管・再利用で位置的な再現性が高まるので、容易に 同一条件下での再撮影が可能となる。 これを日常歯科臨床に使用することにより、規格撮影を極めて容易に行えると いう効果があり、コンピュータによるディジタルサブトラクションを行うことで 日常臨床において従来のX線撮影では得ることのできなかった有益な情報をもた らす。
【0011】
【図面の簡単な説明】
【図1】鉤腕部の斜視図
【図2】咬合印記部の斜視図
【図3】器具の構成図
【図4】器具組み立て時図
【図5】X線撮影時の模式図
【図6】臼歯部用の咬合印記部の斜視図
【図7】前歯部用の咬合印記部の斜視図
【図8】咬合印記部一体型ホルダーの斜視図
【符号の説明】
1・・・鉤腕部体部 2・・・咬合印記部のガイド面 3・・・咬合印記部に挟まれる面 4・・・黒化度補正用階段 5・・・レジンによる印記 6・・・鉤腕部の挿入スペース 7・・・フィルム付着面 8・・・咬合印記材を付着させる面 9・・・歯科用フィルム 10・・・止め具の止め金 11・・・咬翼法撮影用孔 12・・・片顎撮影用孔 13・・・止め具体部 14・・・照射筒 15・・・歯槽骨 16・・・歯 17・・・咬合印記部 18・・・止め具の孔へ挿入

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】歯牙および歯周組織を同じ条件下で一定期
    間後に再現性をもってX線撮影する装置において、X線
    照射筒に止め具を介して固定されて口腔内へ伸びる鉤腕
    部と、この鉤腕部を上下から鋏込む形態の咬合印記部か
    らなり、咬合印記部上に即時重合レジンなどにより歯型
    を印記し、この咬合印記部のみを保存して再利用するこ
    とによって同一部位で再現性をもって撮影を可能にする
    装置。
  2. 【請求項2】前記装置において、アルミニウムや強化プ
    ラスチックなどの剛性の材質からなり、その体部を階段
    状に成形してX線写真上に写し込むことで、これを基準
    としてX線写真上の現像条件の違いによる黒化度補正を
    可能とする請求項1記載の鉤腕部。
  3. 【請求項3】X線フィルムを貼り合わせる面と、レジン
    などを付加することにより歯型を印記する上下の歯の咬
    みあわせ部から構成され、アクリル板などのエックス線
    透過性の板の貼り合わせ、または一体として成型され
    た、各患者の撮影部位毎に調整される請求項1記載の咬
    合印記部。
  4. 【請求項4】請求項2の鉤腕部と、請求項3の咬合印記
    部を一体として成型した装置。
JP1994008426U 1994-05-18 1994-05-18 歯科x線サブトラクション用規格撮影装置 Expired - Lifetime JP3009097U (ja)

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