JP3007917U - 病棟看護用通信システム。 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目 的】 この考案は、病棟内の各室、トイレ施
設、談話室等とナーススティションの機器間接続を、双
方向テレビ共聴ラインを利用する事により、相互通信が
できると共に、機器間配線が不要になり、導入費用の軽
減及び導入を簡便にする。又、テレビの活用によるコミ
ュケーションが図れる。 【構 成】 各ベッド、トイレ、談話室等に設置の病
室端末機４とテレビ２、インターホンマイク３及び呼出
釦１を接続、トイレ等には、呼出用端末機５と呼出釦１
を接続し、ナーススティション等に設置の総合管理装置
６を双方向テレビ共聴ライン１９で接続したシステム。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、病院における、病棟看護用通信システムであり、詳しくは 、テレビとその共聴回線の利用に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、病棟内の看護用通信システムは、各病室、トイレ、談話室等設置 の呼出釦とナーススティション等に設置の総合管理装置との機器間接続は 、業者指定の線種を単独に配線している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べた通り、病棟内の各病室、トイレ、談話室等とナース スティション等の機器間接続を、業者指定の線種を単独に配線しているた め、工事費用、配線工事期間が必要等導入に際し、費用の高騰、導入期間 が必要である。特に既設施設では、配管状況等面倒な調査確認を必要とし ている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案に於ける病棟看護用通信システムは 、病棟内のベッド、談話室等に設置の病室端末機とテレビ、インターホン マイク及び呼出釦と接続、トイレ等に設置の呼出用端末機は、呼出釦と接 続する。更に、病室端末機及び呼出用端末機と、ナーススティション等に 設置の総合管理装置を、テレビ共聴端子に接続し双方向テレビ共聴ライン を利用して通信をする。 呼出釦の押下により、病室端末機又は、呼出用端末機が、双方向テレビ 共聴ラインを通じて、総合管理装置と呼出釦押下患者との通信を開通し、 総合管理装置は、即座に呼出釦押下患者の緊急度と属性情報を表示部に表 示すると共に、呼出釦押下患者の病室端末機の番号を操作用キーボードよ りの入力により、相互通話を可能にする。 呼出釦押下患者と通話中でも、他の患者より呼出釦の押下があれば、そ の患者の緊急度と属性情報を表示部に表示する。 総合管理装置は、各種管理資料の作成、各種問い合わせもできる。 火災等緊急通報は、総合管理装置が、強制的に、全病室設置のテレビを 通じ、通報ができる。

【０００５】

【作 用】

本案は、以上のようなシステムであるから、ナースコール等機器導入に 際して、病棟内の各病室、トイレ、談話室等とナーススティション等との 機器間接続を、双方向テレビ共聴ラインを利用するため、費用の軽減及び 容易に導入ができる。 又、火災等緊急通報も、総合管理装置より強制的に通報できる為、情報 伝達が徹底できる。

【０００６】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。 病棟内のベッド、トイレ、談話室等に設置の呼出釦１の押下により、病 室端末機４又は、呼出端末機５の入出力信号制御部１４が、信号を判別し 制御用ＣＰＵ１２より、割当てられたアドレスや付帯情報信号を、ＲＦモ デム１１を経て、双方向テレビ共聴ライン１９へを送信し、双方向テレビ 共聴ライン１９に接続されている、総合管理装置６が受信する。 総合管理装置６は、ＲＦモデム１１を経て入力された信号を総合管理装 置６の制御用ＣＰＵ１２が、回路制御部８、切替回路部９を経由して、ブ ザーを鳴動させると共に、データ用信号に変換して、データ管理パソコン １５にデータを送信する。データ管理パソコン１５は、全患者の属性情報 を記憶装置１７に記憶しており、受信したデータ信号に該当する属性情報 を表示部１６に表示する。 送受話器１０を取り、表示部１６に表示された病室端末機４に対応する 番号を操作用キーボード１３より入力すれば、制御用ＣＰＵ１２が、ＲＦ モデム１１を通じて、対応番号の病室端末機４の通話回路を開通するので 、呼出釦１押下患者と相互通話ができる。その時の病室のスピーカは、病 室端末機４に接続されたテレビ２のスピーカを利用する事もできる。 患者の状態により応答がない時は、病室端末機４に接続のインターホン マイク３により、強制集音ができる。 呼出釦１押下患者と通話中に、他の患者より呼出釦１の押下があれば、 その患者の属性情報を表示する。 病室端末機４及び呼出端末機５と総合管理装置６とのデータ通信は、ポ ーリング等による方法もある。 又、病室端末機４は、一般テレビの他に院内自主放送や緊急通報の受信 機能を有している。緊急通報は、総合管理装置６のメモリ１８に記憶され ている全てのアドレスすなわち全病室端末機４に対して、強制的にテレビ の画面及び音声による一斉通報を行う。一方、院内自主放送等は、病室端 末機４で選択する方法と総合管理装置６が病室端末機４を指定して放送す る方法がある。 総合管理装置６は、各種管理統計資料の作成及び、各種問い合わせがで きる。

【０００７】

【考案の効果】

したがって、次の効果がある。 ナースコール等病棟看護用通信システム機器の導入において、機器間の 接続を、双方向テレビ共聴ラインを利用するため、新たな配線工事が不要 であり、導入時の費用の軽減、導入期間の短縮及び配管等配線に必要な事 項の調査確認が容易である。新設施設への導入も、導入時の費用の軽減が 期待できる。 火災等緊急通報は、総合管理装置より強制的にテレビのスイッチを入れ 、全居室のテレビのスピーカを利用し緊急通報ができる。又、各患者にテ レビを通じて、地域社会情報及び院長の談話等も放映でき、コミュケーシ ョンが図れる。

【０００８】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のシステム構成図

【図２】総合管理装置のブロック図

【図３】病室端末機ブロック図

【図４】呼出用端末機のブロック図

【符号の説明】 １ 呼出釦 ２ テレビ ３ インターホンマイク ４ 病室端末機 ５ 呼出用端末機 ６ 総合管理装置 ７ 双方向増幅器 ８ 回路制御部 ９ 切替回路部 １０ 送受話器 １１ ＲＦモデム １２ 制御用ＣＰＵ １３ 操作用キーボード １４ 入出力信号制御部 １５ データ管理パソコン １６ 表示部 １７ 記憶装置 １８ メモリ １９ 双方向テレビ共聴ライン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】病棟内の各ベッド又は、各室にそれぞれ配
   置され、個別のアドレスを割当られ、呼出等の情報信号
   やテレビ信号の送受信と通話手段を有し、テレビ（２）
   を接続した、複数個の通信端末機（４）と、その各通信
   端末機（４）との間で、呼出等の情報信号とインターホ
   ンの通話回線の接続制御用の信号や情報信号を送受信
   し、情報内容の表示とインターホン回路の開通をする総
   合管理装置（６）において、各通信端末機（４）と総合
   管理装置（６）の各々に通信信号の変調部と復調部を備
   えた、高周波信号送受信部や高周波モデム等を具備し
   て、双方向通信用に設備された一般テレビ共聴回路を介
   してなる、病棟看護用通信システム。