JP3006444U - 逆転防止装置 - Google Patents

逆転防止装置

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JP3006444U
JP3006444U JP1994009250U JP925094U JP3006444U JP 3006444 U JP3006444 U JP 3006444U JP 1994009250 U JP1994009250 U JP 1994009250U JP 925094 U JP925094 U JP 925094U JP 3006444 U JP3006444 U JP 3006444U
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annular
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reverse rotation
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rolling
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JP1994009250U
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Inventor
和雄 平野
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ダイワ精工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ころがり部材の楔作用を利用して回転軸を逆
転阻止と逆転可能に切換えることができるようにした逆
転防止装置において、クラッチ本体をユニット化して構
成を簡易にすると共にころがり部材を保持する環状保持
体の強度を補強し、クラッチ本体の軽量化を図る。 【構成】 逆転防止装置のクラッチ本体13を、回転軸
筒4のカラー7に対して楔作用をするころがり部材8を
有する環状保持体10とその外側に嵌合した環状外枠1
1で形成すると共に前記環状保持体10のガイド溝孔9
に嵌合したころがり部材8を作動位置と非作動位置に切
換える回動操作部材14を一体に形成した金属製環状板
15を環状保持体10の一側面に沿設固定し、該金属製
環状板15に一体に突設した補強部材16をガイド溝孔
9のころがり部材8の当接部分に埋設補強し、ころりが
り部材8が楔作用をしない場合の回転軸筒4の逆転時に
おいてガイド溝孔9が変形、摩耗することを防止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は回転軸の逆転防止装置、特に逆転防止と逆転可能に切換できるように した逆転防止装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ころがり部材の楔作用を利用した回転軸の回転防止手段として、魚釣用スピニ ングリールのローターの回転軸のように魚釣り状況によってローター回転軸を逆 転防止状態にしたり、逆転可能状態に切換えることができるようにすることが特 開昭54ー141285号公報で知られているが、前記従来の方式は、ころがり 部材を楔作用をするように支持した保持体の一側面にころがり部材の楔作用を作 動位置と非作動位置に規制保持する切換部材を設けて、ころがり部材を抜け止め 支持しているので、ころがり部材、保持体及び切換部材がバラバラに分離してお り、製造時の組込み操作及び分解操作時の作業性が悪く取扱いが不便であると共 に切換部材によるころがり部材の支持作用が寸法精度及び支持強度上不安定であ り、円滑確実な楔作用を維持できない等の問題点がある。この問題点を改善する ために本出願人は先にころがり部材、環状保持体、環状外枠及び切換部材を一体 的にユニット化して製造、組込みを容易にした逆転防止装置を開発した。(特願 平4ー227791号及び特願平5ー232236号)
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような方式は、ころがり部材を楔作用をしない非作動位置 に規制する場合に回転部材が高速で逆回転する際のころがり部材の回転部材によ る押圧移動を環状保持体で阻止させるため、環状保持体のころがり部材の当接部 が摩耗したり、変形したりして、円滑確実な逆転防止作用ができない強度上の問 題点があり、特にこの傾向はリール本体の軽量化を図るために環状保持体を合成 樹脂やアルミ材の軽量材でしかも薄肉に形成する場合に一層顕著である。本考案 はこのような問題点を改善して環状保持体の強度を向上して逆転防止作用を長期 に亘り円滑確実に行うと共にその薄肉化、軽量化を図るようにした逆転防止装置 を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は前記目的を達成するために、内周部を回転部材に回動可能に嵌着しか つ外周部を固定された環状外枠に嵌合した環状保持体にガイド溝孔を設け、該ガ イド溝孔に楔作用で回転部材の回動を規制するころがり部材を嵌合してクラッチ 本体を構成し、前記環状保持体にはころがり部材を楔作用をする作動位置と楔作 用をしない非作動位置に切換える回動操作部材を設けると共に前記ガイド溝孔に おけるころがり部材が当接する部分に金属製補強部材を埋設補強せしめたことを 特徴としたものである。
【0005】 前記環状保持体は合成樹脂、アルミ材で形成してクラッチ本体の軽量化を図る と共に、補強部材は直接ころがり部材の当接部に露出するように埋設するか、当 接部近傍内部に埋設するものであり、特に補強部材は、回動操作部材を一体に形 成した金属製の環状板に一体に突出形成し、該環状板を環状保持体の一側面に沿 設固定すると共に補強部材を環状保持体のガイド溝孔のころがり部材の当接する 部分に埋設するのが好ましい。また本考案を魚釣用リールに適用するときは、環 状外枠を魚釣用リールの固定部に、環状保持体を魚釣用リールの回転部に嵌着す るものである。
【0006】
【作用】
本考案は回動操作部材で環状保持体を環状外枠に対して回動してころがり部材 が回転部材に対して楔作用をする作動位置に規制保持した状態においては、正転 する回転部材が逆転しようとするところがり部材は楔作用によりその逆転を阻止 し、また回動操作部材で環状保持体を回動してころがり部材を回転部材の逆転時 に楔作用をしない非作動位置に規制保持した状態においては、回転部材は正逆転 自在に保持されるものであり、この非作動位置において回転部材の逆転によりこ ろがり部材が当接する環状保持体のガイド溝孔の部分は金属製補強部材によって 強度が強化され、その変形、摩耗が防止される。
【0007】
【実施例】
本考案を魚釣用スピニングーリルの逆転装置に適用した実施例について説明す ると、公知のようにローター1を固着しかつハンドル軸の駆動歯車2と噛合する ピニオン3を設けた回転軸筒4は、リール筐体5の前部に軸受6を介して回転自 在に支持され、該回転軸筒4の前記軸受6の前部には一体的にカラー7が係合嵌 着されている。
【0008】 前記カラー7の外側にはころがり部材8が嵌合するガイド溝孔9を形成しかつ ころがり部材8を前後両側から支承した環状保持体10が回転自在に嵌着される と共に該環状保持体10はリール筐体5に固着された内周断面が非円形の環状外 枠11に対して回動可能に嵌着し、前記ころがり部材8の外方移動を規制してお り、また前記ガイド溝孔9にはころがり部材8をカラー7に対して楔作用をする 方向に付勢する発条12が設けられ、ころがり部材8と環状保持体10と環状外 枠11によってクラッチ本体13を形成しており、回転軸筒4がローター1の釣 糸捲取り方向に回動するときはその回転を許容し、回転軸筒4が逆転しようとす ると、ころがり部材8の楔作用により回転軸筒4はカラー7を介して逆転を阻止 されるように逆転防止機構が構成されている。
【0009】 また前記環状保持体10の前側面には一側周縁部に回動操作部材14を一体に 形成した環状板15が沿設固定され、該環状板15に一体に突設された補強部材 16が環状保持体10のガイド溝孔9における発条12の付勢側のころがり部材 8の当接部分に埋設されており、前記該回動操作部材14をリール筐体5に支持 された操作杆17の回動により、環状保持体10を回動してころがり部材8を図 2の楔作用をする作動位置と図3の楔作用をしない非作動位置とに保持規制する ように構成されている。しかして前記環状保持体10は、合成樹脂、アルミ材等 の軽量材質で薄肉に形成すると共に補強部材16を突設した環状板15はステン レス、金属等の強度のあるもので形成することにより、クラッチ本体13を軽量 化することができる。お図中18は軸方向の抜け止め防止ピンであって環状外枠 11を介して環状保持体10の軸方向の動きを規制しており、19は環状外枠1 1が回り止め嵌着されるリール筐体5の外周に嵌着してリール筐体5を補強する 固定枠、20はスプール、21は操作杆17を環状保持体10の作動位置と非作 動位置に振分け付勢するバネである。
【0010】 従って操作杆17で回動操作部材14を介して環状保持体10を回動してころ がり部材8が楔作用をする作動位置に規制保持される図2の状態においては、回 転軸筒4はローター1を釣糸捲取り方向に回転することができる一方、その逆転 はころがり部材8の楔作用で阻止されるが、環状保持体10を操作杆14で回動 して図3のころがり部材8が楔作用をしない非作動位置に規制保持された状態に おいては、回転軸筒4は正転及び逆転自在となり、釣糸の張力による釣糸の放出 も可能状態となると共に回転軸筒4が高速逆転する際のころがり部材8の押圧移 動を阻止する環状保持体10におけるガイド溝孔9のの当接部分は埋設された金 属製補強部材16によってその強度が補強されその変形や摩耗を防止するもので ある。
【0011】 またクラッチ本体13を構成するころがり部材8、環状保持体10及び環状外 枠11はコンパクトに一体化してユニット化されているので、回転軸筒4に対す る組込み及び分解清掃が容易であると共にころがり部材8の支持作用も安定して 円滑確実な楔作用を行うことができるものである。
【0012】 図6に示す実施例は、金属製補強部材16の断面形状をガイド溝孔9における ころがり部材8の当接部分の形状に沿って折曲したものであり、また図7に示す 実施例は金属製補強部材16の折曲断面部の一部をガイド溝孔9のころがり部材 8の当接部分に露出せしめたものである。
【0013】 前記実施例は金属製補強部材16を、回動操作部材14を有する環状板15に 突設したものを例示したが回動操作部材14と別個に形成したり、環状板15に 突設しないで、個々のガイド溝孔9毎に別個に埋設することもできる。
【0014】
【考案の効果】
本考案は内周部に嵌着した回動部材に対して楔作用をするころがり部材をガイ ド溝孔を介して嵌合支持する環状保持体と該環状保持体の外周部に嵌合してころ がり部材の外方移動を規制する固定された環状外枠とによってクラッチ本体を形 成すると共に前記環状保持体にころがり部材を楔作用する作動位置と楔作用しな い非作動位置に切換える回動操作部材を設け、更にガイド溝孔におけるころがり 部材が当接する部分に金属製補強部材を埋設するようにしたので、一体的にユニ ット化されたクラッチ本体によって製造時の組込み分解等の作業性を向上しなが ら、環状保持体を非作動位置に規制するころがり部材のガイド溝孔に当接する部 分を強度補強してその変形及び摩耗を防止し、限られたスペース内におけるころ がり部材の楔作用による逆転防止機構の切換操作を長期に亘り安定して確実に行 うことができる。
【0015】 また本考案は金属製補強部材を回転操作部材を有する金属製環状板に一体に突 設して該金属製環状板を環状保持体の一側に沿設固定するときは環状保持体全体 的強度も同時に向上しながらガイド溝孔の変形、摩耗を防止することができる。 しかも環状保持体を合成樹脂で形成するときは前記ガイド溝孔の強度を図りなが ら環状保持体の一層の軽量化ができクラッチ本体を軽量にすることができる。更 に本考案の逆転防止装置を魚釣用リールに適用するときは、魚釣り状況によって 回転部材を逆転遊度少なく迅速容易に逆転防止状態や逆転可能状態に切換操作が できると共に逆転防止装置の強度の維持を図りながらその小型軽量化が可能とな り魚釣り時おけるリール操作性を一層向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の一部切欠正面図。
【図2】同要部の逆転阻止時の縦断側面図。
【図3】同要部の逆転可能時の縦断側面図。
【図4】同要部の縦断正面図。
【図5】同要部の分解正面図。
【図6】本考案の第2実施例の要部の縦断側面図。
【図7】本考案の第3実施例の要部の縦断側面図。
【符号の説明】
4 回転軸筒 8 ころがり部材 9 ガイド溝孔 10 環状保持体 11 環状外枠 13 クラッチ本体 14 回動操作部材 15 環状板 16 補強部材

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周部を回転部材に回動可能に嵌着しか
    つ外周部を固定された環状外枠に嵌合した環状保持体に
    ガイド溝孔を設け、該ガイド溝孔に楔作用で回転部材の
    回動を規制するころがり部材を嵌合してクラッチ本体を
    構成し、前記環状保持体にはころがり部材を楔作用をす
    る作動位置と楔作用をしない非作動位置に切換える回動
    操作部材を設けると共に前記ガイド溝孔におけるころが
    り部材が当接する部分に金属製補強部材を埋設補強せし
    めたことを特徴とする逆転防止装置。
  2. 【請求項2】 環状保持体を合成樹脂で形成した請求項
    1記載の逆転防止装置。
  3. 【請求項3】 環状保持体の一側に回動操作部材を有す
    る金属製環状板を沿設固定し、該環状板に一体に突設し
    た金属製補強部材をガイド溝孔におけるころがり部材が
    当接する部分に埋設補強せしめた請求項1記載の逆転防
    止装置。
  4. 【請求項4】 環状保持体を合成樹脂で形成した請求項
    2記載の逆転防止装置。
  5. 【請求項5】 環状外枠を魚釣用リールの固定部に固着
    すると共に環状保持体を魚釣用リールの回転部に嵌着し
    た請求項1乃至4記載の逆転防止装置。
JP1994009250U 1994-07-07 1994-07-07 逆転防止装置 Expired - Lifetime JP3006444U (ja)

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