JP3006236B2 - フォーカルプレーンシャッタ - Google Patents

フォーカルプレーンシャッタ

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JP3006236B2
JP3006236B2 JP3300881A JP30088191A JP3006236B2 JP 3006236 B2 JP3006236 B2 JP 3006236B2 JP 3300881 A JP3300881 A JP 3300881A JP 30088191 A JP30088191 A JP 30088191A JP 3006236 B2 JP3006236 B2 JP 3006236B2
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JP
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shutter
light shielding
shielding plate
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focal plane
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隆 松原
雅之 金室
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Nikon Corp
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Nikon Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カメラの露光窓(ア
パーチャー)近傍に配置され、4枚または5枚からなる
複数の分割羽根で先幕および後幕がそれぞれ構成された
フォーカルプレーンシャッタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、精緻な画像や新しい映像表現等へ
の欲求の高まりとともに、フィルム感度の向上等ととも
に、カメラのシャッタスピードの高速化が要望され、こ
れに対応して、実際にも1/8000秒までの高速シャ
ッタスピードを実現したカメラが提供されるようになっ
てきている。
【0003】このようなシャッタスピードの高速化のた
めに、従来の広い面積の露光窓を必要とするフォーカル
プレーンシャッタタイプのものでは、複数の羽根を組み
合わせたシャッタ羽根を電磁駆動源によって高速で作動
させることができるように、シャッタ羽根としてチタ
ン、アルミニウム、ベリリウム等の軽金属に代わるもの
として、カーボン繊維を主体とするシャッタ羽根を用い
ることが提案されている(実開昭60ー140034号
公報参照)。
【0004】また、従来は、このような複数のシャッタ
羽根のうち、シャッタ作動時に折り畳まれる羽根群と展
開する羽根群との直接の衝突を避けるため、これらの羽
根群を露光窓の前後に振り分けるようにして、シャッタ
羽根の損傷や振動を防止するようにしてもいる。そし
て、このような従来の構成においては、前記の通り折り
畳まれる羽根群(先幕)と展開する羽根群(後幕)とを
振り分けるとともに、それぞれの羽根群の円滑な作動を
達成するために、露光窓を形成する遮光板の他に中間板
をさらに配置することが必要であった。
【0005】ところが、これまでのフォーカルプレーン
シャッタに組み込まれていた中間板と遮光板はそれぞれ
独自の目的を有する部材であって、シャッタ作動時の振
動に起因するシャッタ羽根の破損に対する対策は特に施
されていないのが実情である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらに、最近
では1/8000秒を越える、さらに速い超高速シャッ
タが要求されており、そのため、従来のフォーカルプレ
ーンシャッタにおいても、駆動すべき羽根部材をさらに
軽量化することが必要になっている。だが、このような
軽量化はそれほど簡単でなく、羽根に要求される剛性と
の兼ね合いに留意しなければならない。すなわち、軽量
化を目的として羽根の板厚を薄くすると、羽根自体の剛
性が低下して、シャッタ走行中、または停止中に、羽根
が波打ち現象を生じ、この波は羽根の長手方向に進行す
る。さらに、シャッタ停止時に、この衝撃のために先幕
と後幕とを隔てる中間板と遮光板も振動を起こす。
【0007】このような状態で次のシャッタ動作を行う
と、羽根と中間板および遮光板とが互いに接触して羽根
自体の損傷を招くという事態が発生する。特に、先幕の
停止による衝撃を受けた中間板と遮光板の振動が減衰し
ないうちに、後幕が走行してくるため、中間板からの干
渉によって後幕スリット羽根が破損されることが多い。
【0008】このため、このような形式のフォーカルプ
レーンシャッタにおいては、先幕の停止に起因する衝撃
を後幕側へ伝えないようにすることが強く望まれてい
た。この発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたも
のであり、シャッタ羽根によってもたらされる中間板と
遮光板との振動を抑え、1/8000秒を越える超高速
シャッタの耐久性を向上させ、剛性の低い材質の羽根で
もこのような超高速のシャッタスピードを実現すること
のできる新しいフォーカルプレーンシャッタを提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は、露光窓の前後に配置された複数の分
割羽根で構成されている先幕および後幕が、折り畳まれ
た状態から露光窓を覆うべく展開された状態へ、あるい
は展開された状態から折り畳まれた状態へと移動させる
駆動機構を備えたフォーカルプレーンシャッタにおい
て、先幕と後幕を隔てる中間板と遮光板との間に衝撃吸
収材を挿入配置したことを特徴とするフォーカルプレー
ンシャッタを提供する。
【0010】
【作用】この発明では、振動減衰特性を有する衝撃吸収
材をフォーカルプレーンシャッタの中間板と遮光板との
間に挿入配置するため、羽根の走行時および停止時に生
じる中間板と遮光板の振動現象は即座に減衰する。その
ため、衝撃吸収材を挿入配置しない場合に比べ、羽根
の、特に後幕のそれらへの干渉による衝突を確実に防止
できるので、羽根の走行が非常に安定する。さらにはシ
ャッタ羽根の耐久性を飛躍的に向上させて、軽量なシャ
ッタ羽根による1/8000秒以上の超高速のシャッタ
スピードをも可能とする。
【0011】衝撃吸収材は中間板と遮光板の全面に挿入
配置する必要はなく、それらの一部分であってもよい。
また、接着剤等により接合することも好ましい。衝撃吸
収性の接着剤によってこの吸収材を構成してもよい。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を、図面を参照しな
がら説明する。図1はフォーカルプレーンシャッタの要
部の分解斜視図であり、主要部品の位置関係を示してい
る。たとえばこの図1に示したように、遮光板41の前
方に先幕群10が収納され、遮光板41の後方に配置さ
れた中間板42のさらに後方に後幕群20が収納され
る。
【0013】先幕群10は4枚の分割羽根11〜14で
構成され、先幕アーム15、16により連結されて折り
畳みおよび展開の動作を行う。これら先幕アーム15、
16は、図2に示されるように、シャッタ基板30に植
設された軸X1 、X2 に回転可能に連結されている。そ
して、上記の分割羽根11〜14は、各々かしめピン1
1 〜174 および181 〜184 により先幕アーム1
5、16に回転可能に連結されている。一方、先幕ア−
ム16の孔16a には駆動軸31が取り付けられてお
り、この駆動軸31はシャッタ駆動時に周知の電磁シャ
ッタ駆動装置等から駆動力を受けて、円弧溝31a 内を
移動して先幕群10を開閉するように構成されている。
【0014】後幕群20も、図3に示したように、同様
に4枚の分割羽根21〜24で構成され、シャッタ基板
30に植設された軸X3 、X4 に回転可能に連結された
後幕アーム25、26に、それぞれかしめピン271
274 および281 〜284 により回転可能に連結され
ている。また、後幕アーム26の孔26a には駆動軸3
2が取り付けられており、この駆動軸32にもシャッタ
駆動時に周知の電磁シャッタ駆動装置等から駆動力を受
けて、円弧溝32a 内を移動して後幕群20を開閉する
ように構成されている。
【0015】このような構成において、シャッタを作動
させると、電磁シャッタ駆動装置等(図示せず)によっ
て図2に示した駆動軸31がシャッタ基板に穿設された
円弧溝31a 内を下方に移動し、先幕アーム15、16
によって、図2のように展開されていた先幕群10の分
割羽根11〜14を図3に示したように下方において折
り畳む。
【0016】この先幕群10の動作に同調して、駆動軸
32が円弧溝32a内を下方に移動し、後幕アーム2
5、26によって、図2のように折り畳まれていた後幕
群20の分割羽根21〜24を図3に示したように展開
させる。この動作中に羽根の一枚に穿設されたスリット
の走査によって、露光窓30aを通して露光が行われ
る。そして、図1に示したように、前後のシャッタ基板
30の上下部内側には分割羽根が折り畳まれたときに当
接するストッパ5が折曲形成され、その分割羽根との当
接側にはゴム等の衝撃吸収材6が貼設されている。
【0017】次いで、図3から図2への復帰動作により
原位置に復することになる。以上のようなフォーカルプ
レーンシャッタにおいて、図1に示したように、遮光板
41と中間板42との間に、衝撃吸収材1を挿入配置す
る。実施例1 図4に示すように、遮光板41と中間板42との間の全
面にわたってこれらとほぼ断面形状が同一の衝撃吸収材
1を挿入配置する。
【0018】衝撃吸収材1は遮光板41と中間板42と
の間にあって、これら三者を取付けビスの締着力のみに
て一体としてもよいし、接着剤によって一体としてもよ
い。 実施例2 図5に示した例は、図4の実施例と同様に、遮光板41
と中間板42との間の全面にわたってこれらとほぼ断面
形状が同一の衝撃吸収材2を挿入したものである。この
衝撃吸収材2には大小多数の孔2a 他が穿設されてお
り、これらの孔の数を適宜選定することで、シャッタ羽
根の材質に応じて適切な衝撃吸収材としての減衰特性を
選択できるものである。この実施例においても、衝撃吸
収材2は遮光板41と中間板42との間にあって、これ
ら三者を取付けビスの締着力のみにて一体としてもよい
し、接着剤によって一体としてもよい実施例3 図6に例示したものは、遮光板41と中間板42とを取
付けビスにて一体とする際に、衝撃吸収材としてのゴム
ワッシャ3他を介在させたものである。この実施例にお
いても、ゴムワッシャ3を遮光板41、中間板42に接
着剤で接着させてもよい。実施例4 図7に示すものは、遮光板41と中間板42とを衝撃吸
収性のある接着剤によって直接接合したものである。接
着剤が衝撃吸収材4として機能する。前記実施例1〜3
に示された例では、接着剤は衝撃吸収性の有無は問われ
ないが、本実施例のものは、衝撃吸収性を備えているこ
とが必要である。
【0019】たとえば以上例示したように遮光板41と
中間板42とを衝撃吸収材によって接合したことによっ
て、従来のシャッタ装置では幕速2.5msecで50
00〜20000回で異常が発生したのに対し、この発
明のものでは、15万回の作動にても異常は見られなか
った。なお、この発明の衝撃吸収材としては、シリコー
ゲル、シリコーンゴム、シリコーン樹脂、塩化ビニル
樹脂、ポリウレタン樹脂、無反発ゴム等樹脂や接着剤
等、振動を有効に減衰させる効果を有する全てのものが
採用される。
【0020】また、必要に応じて、遮光板41および中
間板42のそれぞれのシャッタと相対する面にも薄膜状
の衝撃吸収材を貼設することもできる。
【0021】
【発明の効果】以上、詳しく説明したように、この発明
によれば、遮光板、中間板のシャッタ作動時の振動を効
果的に抑制することができ、1/8000秒を越える超
高速のシャッタの耐久性を大幅に向上することができ
る。また、これまでは、シャッタ羽根としての剛性が不
足との理由から、1/8000秒を越える超高速シャッ
タには採用不可能であった材質でも、その使用が可能と
なる。
【0022】なお、この発明のシャッタ装置はレンズシ
ャッタにおける防振装置としても使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】先幕、後幕と遮光板、中間板との位置関係を示
すシャッタ装置の分解斜視図である。
【図2】先幕が展開して、露光窓を覆った状態を示す正
面図である。
【図3】後幕が展開して、露光窓を覆った状態を示す正
面図である。
【図4】遮光板と中間板との間に衝撃吸収材を挿入した
実施例の斜視図である。
【図5】遮光板と中間板との間に孔あき衝撃吸収材を挿
入した実施例の斜視図である。
【図6】遮光板と中間板との間にゴムワッシャからなる
衝撃吸収材を挿入した実施例の斜視図である。
【図7】遮光板と中間板との間を衝撃吸収材としての接
着剤で接合した実施例の斜視図である。
【符号の説明】
1〜4 衝撃吸収材 5 ストッパ 6 衝撃吸収材 10 先幕群 11〜14 先幕分割羽根 15、16 先幕アーム 17、18 かしめピン 19 駆動機構 20 後幕群 21〜24 後幕分割羽根 25、26 後幕アーム 29 駆動機構 30 シャッタ基板 30a 露光窓 31、32 駆動軸 31a 、32a 円弧溝 41 遮光板 42 中間板 X1 、X2 先幕アーム軸 X3 、X4 後幕アーム軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 9/00 - 9/70

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光窓の前後に配置された複数の分割羽
    根で構成される先幕および後幕が、折り畳まれた状態か
    ら露光窓を覆うべく展開された状態へ、あるいは展開さ
    れた状態から折り畳まれた状態へと移動させる駆動機構
    を備えたフォーカルプレーンシャッタにおいて、先幕と
    後幕を隔てる中間板と遮光板との間に衝撃吸収材を挿入
    配置したことを特徴とするフォーカルプレーンシャッ
    タ。
  2. 【請求項2】 衝撃吸収材が中間板と遮光板との間の一
    部に挿入配置されている請求項1のフォーカルプレーン
    シャッタ。
  3. 【請求項3】 衝撃吸収材が中間板と遮光板とに接合さ
    れている請求項1のフォーカルプレーンシャッタ。
JP3300881A 1991-11-15 1991-11-15 フォーカルプレーンシャッタ Expired - Lifetime JP3006236B2 (ja)

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US08/196,789 US5371565A (en) 1991-11-15 1994-02-15 Focal-plane shutter device
US08/258,497 US5467160A (en) 1991-11-15 1994-06-10 Focal-plane shutter device

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