JPH058410B2 - - Google Patents

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JPH058410B2
JPH058410B2 JP17417282A JP17417282A JPH058410B2 JP H058410 B2 JPH058410 B2 JP H058410B2 JP 17417282 A JP17417282 A JP 17417282A JP 17417282 A JP17417282 A JP 17417282A JP H058410 B2 JPH058410 B2 JP H058410B2
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JP
Japan
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counterweight
blade
shutter
leading blade
light shield
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JP17417282A
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JPS5962837A (ja
Inventor
Yoshiaki Tanabe
Etsuo Tanaka
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Nikon Corp
Original Assignee
Nippon Kogaku KK
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Publication date
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Publication of JPS5962837A publication Critical patent/JPS5962837A/ja
Publication of JPH058410B2 publication Critical patent/JPH058410B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B9/00Exposure-making shutters; Diaphragms
    • G03B9/08Shutters
    • G03B9/10Blade or disc rotating or pivoting about axis normal to its plane
    • G03B9/18More than two members

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Shutters For Cameras (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、シヤツタの防振装置、特にシヤツタ
幕またはシヤツタ羽根の走行の際の反作用に起因
するカメラ本体の振動を防止するカメラシヤツタ
用防振装置に関する。
フオーカルプレンシヤツタの如く一方向に走向
するシヤツタ幕またはシヤツタ羽根のような遮光
部材(以下単に「遮光体」と称する。)を有する
シヤツタを装備したカメラにおいて、シヤツタの
開閉の際に生じるカメラぶれは、従来、主として
その遮光体が走行を停止する際の衝撃によるもの
であつた。従つて、その衝撃を緩和して、カメラ
ぶれと同時に遮光体のバウンドを防止する種々の
防振手段が公知となつている。
一方、シヤツタをある程度以上に高速化するた
めには、遮光体自体の走行速度を従来のものより
大きくしなければならないが、その要求を満たす
ためには、走行する遮光体の加速度を大きくする
必要がある。従つて、大きい加速に対する反作用
として、必然的にその遮光体の走行方向とは逆方
向にカメラ本体の受ける力が増大し、それによる
カメラ本体の変位すなわちカメラぶれが無視し得
ないものとなる。殊に三脚などのような支持体に
カメラを取り付けた場合には、遮光体の走行中に
その反作用によつて変位したカメラ本体は、その
走行終了と同時にカメラ支持体の弾性により元位
置へ復帰しようとしてカメラ支持体と共に振動す
る。しかも、その振動が長く持続するので、カメ
ラぶれは持続し、撮影された写真に悪影響を及ぼ
す。その振動は、シヤツタを開く際と閉じる際の
双方において発生するが、シヤツタを閉じた後の
振動の持続は撮影される写真に影響を与えない。
しかしながら、シヤツタを開いたときの振動は撮
影される写真に悪影響を与えるので、少なくと
も、開口を開くための遮光体の走行の反作用によ
つて生じる振動を防止する充分な手段を設けなけ
ればならない。
上述の如き遮光体走行に対する反作用に起因す
るカメラぶれは、運動の法則に従つて、その遮光
体とほぼ等価の慣性質量を有する釣合い錘を遮光
体と同等の速さで逆方向へ走行させ、互いにその
反作用による力を相殺するように構成すれば防止
可能である。しかしながら、狭いカメラ内で、そ
の釣合い錘を遮光体とほぼ等しい距離だけ運動さ
せうるような広いスペースを確保することは困難
である。
本発明は、上記の事情に鑑み、カメラの外形寸
法を増大させることなく、カメラの狭いスペース
内に設置し得る釣合い錘手段を有するカメラシヤ
ツタ用防振装置を提供することをその目的とす
る。上記の目的達成のために本発明においては、
一方向に走行する一対の遮光体によつてシヤツタ
開口を開閉して露光するカメラシヤツタにおい
て、一対の遮光体のうちの少なくとも一方の遮光
体にその遮光体より大きい慣性質量を持つ釣合い
錘を連動させると共に、その遮光体の露光端縁に
平行に設けられた支軸によつて前記の釣合い錘が
揺動可能に支持される如くなし、その遮光体の走
行と同時に前記の釣合い錘が前記の露光端縁の移
動方向とは逆方向に変位し、しかもその変位量が
前記の露光端縁の移動距離より短くなるように構
成したことを特徴とするものである。
以下、添付の図面に示された実施例に基づいて
本発明を詳細に説明する。
第1図は本発明の一実施例を示す平面図でシヤ
ツタがチヤージされている状態を示し、第2図は
第1図の−断面拡大図である。なお、第1図
におけるシヤツタは、複数のシヤツタ羽根より成
る先羽根群と後羽根群とがシヤツタ開口の長手方
向に対して直交する方向に走行して露光を行うい
わゆる縦走り型フオーカルプレンシヤツタであつ
て、その羽根構造を第3図に示す。
第1図においてシヤツタ基板1にはシヤツタ開
口2が設けられ、このシヤツタ開口2は複数の羽
根より成る先羽根群3によつて覆われている。ま
た、他方の後羽根群4の複数の羽根は、シヤツタ
開口2より上方の控え位置に重ね合わせて置かれ
ている。第3図において、開口2を覆うために展
開された先羽根群3は、公知の平行四辺形リンク
機構を構成する先羽根駆動アーム5と補助アーム
6によつて支持された矩形羽根3aと、その矩形
羽根3aにて覆い得ない開口2の残部を覆うため
の5枚の補助羽根3b,3c,3d,3e,3f
とから構成されている。矩形羽根3aの上部に形
成された露光端縁Eは開口2の長手方向の内縁に
対して平行に形成されている。また、先羽根駆動
アーム5と補助アーム6とは、シヤツタ基板1に
並設されたピン軸7および8によつてそれぞれ回
転可能に支持されている。その補助アームを支持
するピン軸8には、さらに5枚の補助羽根3b〜
3fが回転可能に支持されている。これ等の先羽
根群3は、第1図に示されている先羽根駆動レバ
ー9により駆動され、シヤツタ開口2より下方の
退避位置に移動して相互に重ね合わされる。ま
た、後羽根群4も先羽根群と同様に、平行四辺形
リンク機構を構成する後羽根駆動アームと補助ア
ーム(第3図参照)とによつて支持された矩形羽
根と、補助アームを支持するピン軸を中心に回動
可能な5枚の補助羽根とから成り、先羽根群3の
走行に引き続いて所定の遅れ時間後に、その後羽
根群は下方へ走行して展開し、シヤツタ開口2を
覆う如く構成されている。
先羽根群3を駆動する先羽根駆動レバー9は、
第1図および第2図に示されているように、シヤ
ツタ基板1に植設されたピン軸10により回転可
能に支持されると共に、先羽根駆動ばね11によ
り常時時計方向に回動する如く付勢され、その回
動は先羽根掛止爪12によつて阻止されている。
また、その先羽根駆動レバー9の一端に植設され
た先羽根駆動ピン13は、ピン軸10を中心とし
てシヤツタ基板1に形成された円弧溝1aを貫通
して、先羽根駆動アーム5のカム溝5aに係合し
ている。またこの先羽根駆動ピン13は、5枚の
補助羽根3b〜3fにそれぞれ形成された図示さ
れないカム溝に係合している。
一方、後羽根群4も、先羽根群3と同様に、後
羽根駆動レバー9′は、シヤツタ基板1に植設さ
れたピン軸10′により回転可能に支持され、後
羽根駆動ばね11′によつて常時時計方向に回動
可能に付勢され、その回動は後羽根掛止爪12′
により阻止されている。また、後羽根駆動レバー
9′の一端に植設された後羽根駆動ピン13′は、
ピン軸10′を中心としてシヤツタ基板1に形成
された円弧溝1bを貫通して、後羽根駆動アーム
と補助羽根のそれぞれに形成された図示されない
カム溝と係合する如く構成されている。
先羽根駆動レバー9には歯車14が固設され、
共にピン軸14を中心に回動し得る如く構成され
ている。この歯車14と噛み合うセグメントギア
15は、シヤツタ基板1に植設されたピン軸16
によつて回転可能に支持されている。このセグメ
ントギア15には折曲板17が一体に固設されて
おり、その折曲板17の折曲げ部17aにはピン
18が植設されている。また、シヤツタ基板1上
には、軸受台20が固設され、この軸受台20に
ピン18と係合する錘駆動軸19が回転可能に支
持されている。その錘駆動軸19は、シヤツタ基
板1に平行な先羽根群3の走行面に平行で、その
軸の軸線が先羽根群3の露光端縁Eに平行となる
ように設けられる。また、錘駆動軸19の一端に
形成されたフランジ部19aには、第4図の如く
ピン18と係合する切欠き溝19bが設けられ、
そのピン18は、常時その切欠き溝19bの一方
の壁面に圧接されるようにばね21により付勢さ
れている。この切欠き溝19bとピン18との係
合により、セグメントギア15の回動は方向転換
され、ピン軸16に対して直交する錘駆動軸19
に伝達される。
さらに、錘駆動軸19の他端には、釣合い錘2
2の一端22aを支持するための揺動腕23が第
2図および第5図の如く固設されている。この釣
合い錘22を挾んで、軸受け台20と対向する位
置に支持台24がシヤツタ基板1上に固設され、
錘駆動軸19の軸線と一致してその支持台24に
支軸25が植設されている。この支軸25は、釣
合い錘22の他端22bを支持する揺動腕23′
をブツシユ26を介して回動可能に支持してい
る。また、釣合い錘22と揺動腕23,23′を
一体的に結合するため、釣合い錘22の両端22
a,22bは段状に形成され、その両端22a,
22bは、第5図および第6図の如くそれぞれ揺
動腕23,23′に形成された折曲部23a,2
3′aにより加締め結合されている。従つて、釣
合い錘22と揺動腕23,23′とは一体となつ
て錘駆動軸19と支軸23との両軸を中心として
揺動可能となる。この場合、釣合い錘22を先羽
根群3の走行面に近接されると共に、先羽根群3
と連動して変位する釣合い錘22の運動量と先羽
根群3の運動量とをバランスさせ、しかも釣合い
錘22の占めるスペースを小さくする必要があ
る。従つて、釣合い錘22の変位量Sを少なくす
ると共に、その揺動中心から重心Gまでの距離l
が小さくてよいように、釣合い錘22の慣性質量
を先羽根群の慣性質量より大きくするため、釣合
い錘22は、鉛よりさらに比重の大きいタンタル
(Ta)やタングステン(W)あるいはそれ等の合金な
どのように、ほぼ13.5以上の比重を有する金属ま
たは合金にて作られる。
第7図は、第1図示された実施例をTTL測光
装置を有する一眼レフレツクスカメラに装備した
断面図である。このカメラにおいては、撮影レン
ズL1を通過した被写体からの光は、揺動ミラー
M1にて一部は反射されて焦点板SCに結像し、ま
た他の一部は揺動ミラーM1を透過した後、サブ
ミラーM2にて反射され、結像レンズL2を介して
光電変換素子D上に結像するように構成されてい
る。そのサブミラーM2とフイルムFとの間に縦
走り型フオーカルプレンシヤツタが設けられ、そ
のシヤツタの前側シヤツタ基板1の前面で、測光
光束の通路外の極めて狭い下部スペースS1内に釣
合い錘22は設置される。この場合釣合い錘22
は小形で変位量も少いので支障なく設置できる。
第1図及至第7図に示された第1実施例は上記
の如く構成されているので、カメラ本体に設けら
れた図示されないレリーズ釦を押すと、公知の方
法により先羽根掛止爪12が反時計方向へ回動し
て、先羽根駆動レバー9の拘束を解除する。その
解除により、先羽根駆動レバー9は先羽根駆動ば
ね11の付勢力により時計方向に回動し、先羽根
駆動ピン13を介して先羽根駆動アーム5をピン
軸7を中心に時計方向へ回動し、補助レバー6の
助けを借りて、矩形羽根3aを下方に平行移動さ
せる。また同時に先羽根駆動レバー9は、先羽根
駆動ピン13を介して、補助羽根3b〜3fをピ
ン軸8を中心に時方向へ回動させ、矩形羽根3a
と共に開口2より下方の退避位置へ移動させ、露
光が行われる。
一方、この先羽根駆動レバー9の時計方向への
回動により、歯車14が時計方向に回動し、これ
と噛み合うセグメントギア15を反時計方向に回
動させる。このセグメントギア15の反時計方向
の回動により、セグメントギア15に固設された
折曲板17を介してピン18がピン軸16を中心
にして反時計方向に回動する。このピン18の反
時計方向の回動は、第4図においてはピン18が
左方へ変位することになるので、このピン18と
係合する切欠き溝19bを介して錘駆動軸19の
フランジ部19aを時計方向に回動させる。この
フランジ部19aの時計方向の回動により釣合い
錘22は、揺動腕23,23′と共に錘駆動軸1
9および支軸25の両軸を中心として第6図の鎖
線にて示された位置まで時計方向に回動する。従
つて、その釣合い錘22の重心Gは第6図におい
て左方へ距離Sだけ変位する。この変位方向は矩
形羽根3aの走行方向とは逆方向となる。また、
補助羽根3b〜3fは、ピン軸8を中心として回
動変位しているが、各補助羽根3b〜3fの重心
は、シヤツタ走行時に、第3図における左右方向
(横方向)にはあまり変位せず、ほぼ上下方向
(縦方向)にのみ大きく変位するので、矩形羽根
3aを含む先羽根群全体が縦方向に走行するもの
とみなすことができる。換言すれば矩形羽根3a
の露光端縁と直角な方向に走行するとみることが
できる。従つて釣合い錘22の慣性質量mとその
重心の移動量sとの相乗積(m−s)を先羽根群
3の慣性質量とその重心の移動量との相乗積にほ
ぼ等しくすれば、釣合い錘22と先羽根群3と
は、運動量がほぼ等しく、運動方向が互いに反対
となるので、両者の反作用は相殺される。ただ
し、この場合の先羽根群3の慣性質量と重心移動
量との相乗積は各羽根(3a〜3f)についての
慣性質量m′と重心移動量s′との相乗積の総和
(Σm′・s′)である。そこで、釣合い錘22慣性
質量mを先羽根群3の慣性質量より十分大きくす
ることにより、釣合い錘22の重心移動量sを極
めて小さくしても、先羽根群3とのバランスを取
ることができ、カメラ本体の先羽根走行による振
動をほとんど防止することができる。
第1図の実施例においては、先羽根は下方へ走
行し、先羽根駆動レバー9が後羽根駆動レバー
9′より下部に設けられているので、釣合い錘2
2はシヤツタ開口2より下部のシヤツタ基板上に
設けられている。しかし、縦走り型フオーカルプ
レンシヤツタのなかには先羽根および後羽根が第
1図のシヤツタとは逆方向(上方)へ走行する形
式のものも一般に使用されている。第8図は、そ
の羽根が上方へ走行する形式の縦走り型フオーカ
ルプレンシヤツタに組み込まれた本発明の第2実
施例を示す平面図である。この第2実施例におい
ては、第1図に示された第1実施例を上下反転し
たものに相当し、そこに使用される構成部材の機
能は第1図のそれと相異しない。従つて、第8図
の実施例において、機能を第1実施例と同じくす
る部材にはすべて第1図と同じ符号を付し、その
構成についての詳しい説明は省略する。
第8図に示された第2実施例において、図示さ
れないシヤツタ釦を押すと先羽根掛止爪12によ
つて掛止されていた先羽根駆動レバー9は、その
拘束を解除され、先羽根駆動ばね11の付勢力に
よりピン軸10を中心として反時計方向に回転す
る。この先羽根駆動レバー9の回動により、先羽
根駆動ピン13を介して後羽根3は上方に走行す
る。
一方、先羽根駆動レバー9の反時計方向の回動
により、歯車14、セグメントギア15、折曲板
17を介してピン18がピン軸16を中心に時計
方向へ回動し、フランジ19aを有する錘駆動軸
19、揺動腕23を介して釣合い錘22を第8図
において下方へ回動変位させる。この釣合い錘2
2の変位方向は先羽根3の走行方向とは逆方向で
あり、両者の運動量がバランスするように、釣合
い錘22の比重を鉛より大きいほぼ13.5以上とし
て、釣合い錘22の慣性質量が先羽根の慣性質量
より大きくなるように構成されている。従つて、
第2実施例においても釣合い錘22を小形に形成
でき、しかもその変位量を極めて少ないものにす
ることができる。そのため、この釣合い錘22の
所要空間は極めて小さいものでよいから、第2実
施例においては、釣合い錘22を第9図の如く、
揺動ミラーM1の上方で、焦点板SCとシヤツタ基
板1との間の極めて狭いスペースS2内に設置でき
る。
第10図は、第1図の先羽根用防振装置に、さ
らに後羽根用防振装置を付加したものである。後
羽根用防振装置においては、先羽根用防振装置と
同様に、後羽根駆動ばね11′により付勢された
後羽根駆動レバー9′と歯車14′とが一体化され
て共にシヤツタ基板1に植設されたピン軸8′に
回動可能に支持され、その歯車14′と噛み合う
セグメントギア15′は、シヤツタ基板1に植設
されたピン軸16′に回動可能に支持されている。
前記の後羽根駆動レバー9′を掛止する後羽根掛
止爪12′および前記のセグメントギア15′に固
定された折曲板17′から釣合い錘22′を支持す
る揺動腕23A,23A′を含む支軸25′までの
錘変位機構並びに先羽根用防振装置は、すべて第
1図の実施例と同様の部材によつて構成されてい
るので、その構成についての詳しい説明は省略す
る。
第10図の第3実施例において、図示されない
シヤツタ釦を押すと先羽根掛止爪12を反時計方
向へ変位させ、先羽根駆動レバー9の拘束を解除
して、先羽根3を第10図において下方に走行さ
せると同時に歯車14を介して釣合い錘22を上
方へ回動変位させ先羽根の走行時の振動を防止す
ることは、第1図の第1実施例と全く同じであ
る。
先羽根3の走行に引き続く所定の遅れ時間の後
後羽根掛止爪12′が公知の手段により時計方向
に回動すると、後羽根駆動レバー9′は、釈放さ
れて後羽根駆動ばね11′の付勢力により、ピン
軸8′を中心として時計方向に回動し、駆動ピン
13′を介して図示されない後羽根を下方へ走行
させ、シヤツタ開口2を閉じる。また、後羽根駆
動レバー9′と共に歯車14′は時計方向に回動し
て、セグメントギア15′をピン軸16′を中心と
して反時計方向に回動させる。このセグメントギ
ア15′の反時計方向の回動により折曲板17′が
反時計方向に回動し、先羽根防止装置の釣合い錘
変位機構と全く同じ構成の、折曲板17′に植設
されたピン、軸受台20′に回転可能に支持され
た錘駆動軸19′を介して、錘駆動軸19′に固設
された揺動腕23Aと、支持台24′に植設され
た支軸25′に軸支された揺動腕23A′とによつ
て両端を支持された釣合い錘22′を後羽根の走
行方向(下方)とは逆方向の上方へ変位させる。
従つて、後羽根の走行による振動もその釣合い錘
22′の変位によつて相殺される。
上記の後羽根振動防止装置は、後羽根の走行の
反作用としてのカメラぶれが極めて大きく、実質
的に無視し得ない場合には有効である。しかし、
第1図と第10図とを比較すれば明らかなよう
に、後羽根にも振動防止装置を付加すると重量お
よびコストが2倍となる。ところが、先羽根につ
いては、羽根走行時の反作用によるカメラ本体の
変位(羽根走行中のカメラぶれ)と、その変位後
のカメラ支持体の復元力による振動(羽根走行後
のカメラぶれ)が共にカメラぶれの原因となるの
に対して、後羽根については、その走行終了時に
画面を閉じるので、撮影画面に影響を与える期間
は後羽根が走行している間のみである。この羽根
走行によるカメラの変位量(カメラぶれ量)は羽
根の走行距離が長くなるにつれて、すなわち羽根
の走行終了時点に近づく程大きくなるので、撮影
画面に影響する程のカメラぶれは、後羽根走行の
終期にまだ露光されている僅かな一部分にしか発
生しない。これに対し、先羽根走行後のカメラ支
持体の復元力による振動は露光された撮影画面全
体にカメラぶれを生じさせ、その影響は極めて大
きい。従つて、後羽根の走行中のカメラぶれを無
視し得る場合には、先羽根のみに釣合い錘を連動
させ、後羽根に連動する釣合い錘は設けなくても
よい。これにより、重量とコストとを削減するこ
とができる。
なお、上記の実施例における縦走り型フオーカ
ルプレンシヤツタは、いずれも第3図の如く、遮
光体が駆動アームと補助アームとを含む平行四辺
形リンク機構により平行移動する矩形羽根と、こ
の矩形羽根によつて覆い得ないシヤツタ開口の残
部を覆うためにピン軸を中心として回動する複数
の補助羽根とによつて構成されている。しかし、
本発明に用いられるシヤツタは、平行四辺形リン
ク機構を構成する駆動アームと補助アームに複数
の矩形羽根を連設し、それ等の矩形羽根が共に平
行移動してシヤツタ開口を開閉するように成した
ものでもよい。また本発明の振動防止装置は極め
て狭いスペース内に設置し得るので、フイルム直
前に設けられるフオーカルプレンシヤツタのみな
らず、撮影レンズの直後に設けられるビハインド
シヤツタに対しても有効に適用できる。
以上の如く本発明によれば、遮光体の走行に連
動してその遮光体とは逆方向に動く釣合い錘を小
形に形成し得ると共に、その変位量を極めて小さ
くなし得るので、狭いカメラ本体のスペース内に
設置可能で、しかも充分にカメラぶれを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を先羽根振動防止に適用した第
1実施例を示す平面図、第2図は第1図の−
断面図、第3図は第1図のシヤツタ羽根の構造を
示す平面図、第4図は第2図の−断面図、第
5図は第2図の−断面図、第6図は第2図の
−断面図、第7図は第1図の実施例を一眼レ
フレツクスカメラに装備した断面図、第8図は本
発明の第2実施例を示す平面図で、第9図は第8
図の実施例を一眼レフレツクスカメラに装備した
断面図、第10図は先羽根と後羽根の双方の振動
防止に適用した本発明の第3実施例の平面図であ
る。 1……シヤツタ基板、3,4……遮光体、1
9,19′,25,25′……支軸、22,22′
……釣合い錘、E……露光端縁。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一方向に走行する一対の遮光体により開口を
    開閉するカメラシヤツタにおいて、少なくとも一
    方の遮光体に該一方の遮光体より大きい慣性質量
    を有する釣合い錘を連動させると共に、該遮光体
    の露光端縁に平行に設けられた支軸により前記釣
    合い錘が揺動可能に支持される如くなし、該遮光
    体の走行に連動して前記釣合い錘が前記露光端縁
    の移動方向とは逆方向に変位し且つその変位量が
    前記露光端縁の移動距離より短くなる如く構成し
    たことを特徴とするカメラシヤツタ用防振装置。 2 前記一方の遮光体は、開口を開く第1遮光体
    3であつて、前記釣合い錘22は前記第1遮光体
    の走行のみに連動して前記第1遮光体の走行とは
    逆方向に変位する如く構成したことを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載のカメラシヤツタ用防
    振装置。 3 前記釣合い錘22は前記支軸19,25によ
    つて支持された揺動腕23,23′に固着されて
    いることを特徴とする特許請求の範囲第1項また
    は第2項記載のカメラシヤツタ用防振装置。
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