JP3006144B2 - シート給送装置及びシート処理装置 - Google Patents

シート給送装置及びシート処理装置

Info

Publication number
JP3006144B2
JP3006144B2 JP3111141A JP11114191A JP3006144B2 JP 3006144 B2 JP3006144 B2 JP 3006144B2 JP 3111141 A JP3111141 A JP 3111141A JP 11114191 A JP11114191 A JP 11114191A JP 3006144 B2 JP3006144 B2 JP 3006144B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
lid
recording
case
ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3111141A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04317929A (ja
Inventor
清春 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP3111141A priority Critical patent/JP3006144B2/ja
Publication of JPH04317929A publication Critical patent/JPH04317929A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3006144B2 publication Critical patent/JP3006144B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばプリンタ・複写
機・ファクシミリ・簡易印刷機などの記録(印字)装置
・画像形成装置、その他のシート処理装置において、印
字用紙・記録用紙・転写用紙・感光紙・印刷用紙等のシ
ート(枚葉紙、カットシート)を該シートの積載収納部
から給送手段により1枚ずつプリンタ等のシート処理装
置内へ供給する装置として有効なシート給送装置及びシ
ート処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のシート給送装置において
シート積載収納部の構成方式として、シートカセット着
脱式、シート台スライド引き出し式、シートデッキ昇降
動式、固定シートトレイ式等がある。
【0003】何れの場合も、包装或いは梱包を解いてむ
き出しに取り出したシートの積み重ね体(シート堆積
体、以下、シート束と記す)をよく捌き、縦・横をよく
揃えてシートカセット、シート台、シートデッキ、シー
トトレイに所定に積載収納セットして使用するものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】(1)従来のシート給
送装置においては、シートカセット・シート台等へのシ
ートの収納や取り出し等の操作の際にむき出しのばらけ
易いシート束を扱うのでシートのハンドリング性が悪
い。
【0005】(2)むき出しに取り出したシート束を、
捌き処理したり、縦・横揃え処理したり、シートカセッ
ト内やシート台等のシート位置決め規制部材の内側に所
定に収納したり、逆に取り出したりするときに、シート
に汚れ・キズ・折れ曲り・コバ折れ等を生じさせてしま
ったりしやすかった。
【0006】シート面の汚損は、シート処理装置が記録
装置・画像形成装置であれば出力される記録・画像形成
シートの品位を低下させることになる。
【0007】シート面のキズは、インクジェット記録用
シートを例にすれば、そのコーティング面(記録面)が
キズつけられると、キズに沿ってインクが流れたり、イ
ンクにじみを生じて画像欠陥部を発生させることにな
る。
【0008】シートの折れ・コバ折れは、シートの給送
・搬送経路でシート斜行・シートジャム等を生じさせる
原因となる。例えばインクジェット記録装置ではシート
と記録ヘッドとの離間ギャップは1mm程度から望まし
くはそれ以下の設定であるから、シートに折れ曲りやコ
バ折れがあると記録へッド面にシートが干渉してシート
ジャムや画像のこすれによる崩れ・汚れ等の発生をみや
すい。
【0009】(3)使用シートに表裏の別がある場合
に、該シートをシートカセット・シート台等に積載収納
してセットするときその表裏面の向きを間違えてセット
してしまいやすい。
【0010】インクジェット記録用シートを例にすれ
ば、該シートには、普通紙にインク吸収保持層をコーテ
ィングしたコート紙、PETなどの透明なベースフィル
ムに透明なインク吸収保持層をコーティングしたOHP
用フィルム、また同様の構成で白色のインク吸収保持層
をコーティングし、該コーティング面に対して鏡像画像
を印字して裏面より見て正規像を得るバックプリントフ
ィルム等がある。
【0011】何れもインク吸収保持層のコーティング側
の面が記録面としてのシート表面側である。このシート
表面側が記録ヘッドに対面してシートの搬送がなされる
ように、該シートをシートカセット・シート台等に対し
てシート表面を所定の向き(上向き又は下向き)にして
積載収納する必要がある。
【0012】該シートの表面側に対して印字することで
付着した印字インクの吸収がシート表面のインク吸収保
持層によりすばやく行われ、良好な印字画像が得られ
る。しかし、該シートの裏面側に対して印字がなされた
場合にはインク吸収が遅く、あるいは全く吸収されない
ためインクが流れてしまう。特に複数の記録ヘッドを有
したカラー記録装置ではシートの同一箇所に複数色のイ
ンクの印字が行なわれるため、付着インク量が多くな
り、より一層のインク流れや混色等が生じる結果とな
る。
【0013】これは不良画像となるばかりでなく、記録
ヘッド部を通過した印字済みシートを挾持搬送する搬送
ローラをインクで汚染させて、ローラ跡汚れ、シート搬
送不良等を生じさせることにもなる。
【0014】従って使用シートに上記のような表裏の別
がある場合には該シートをシートカセット・シート台等
に対してシート表面側を所定の向きにして積載収納する
必要があるが、それを間違えてしまうことがある。
【0015】シートの表裏を判別する手段として、 .シートの表裏の色差より判別する手段、 .シートの表裏の反射光量差により判別する手段、 .シートの表裏の摩擦係数差により判別する手段 等がある。
【0016】しかしながら、一般にオフィスユースのシ
ート類は表裏とも白色であり、コート紙類も表裏白色と
することが望まれており、またコート厚は数十μm程度
で紙としての質感や表面状態も大差なく、上記の色差
やの反射光量差による表裏判別は困難或いは実質不可
能な場合が多い。また記録装置等のシート処理装置の設
置されている環境、特に温湿度によりシート表裏の摩擦
係数は大きく変化し、さらにシートマテリアルによって
も異なるため上記の摩擦係数差によっても確実な表裏
判別ができない場合も多い。
【0017】シートの表裏両面に同じコーティングを施
すことで表裏の別をなくしてしまう考えもあるが、シー
トのコストアップとなる等で問題がある。
【0018】本発明は上記のような問題点を解決するこ
とを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とするシート給送装置及びシート処理装置である。
【0020】(1)開閉回動できる密閉フタを有する容
体内にシートの積み重ね体を収納した形態のシート収納
体を、フタを開くことで容体にシート送り出し口及びシ
ート繰り出し手段の作用部となる開口部を形成した状態
にしてシート積載収納部に装着して容体内の収納シート
を順次に一枚宛送り出すシート給送装置であり、フタを
開いたシート収納体がシート積載収納部に対して所定の
方向で装着されるときには装着を許容し、所定の方向と
は違えて装着されようとしたときは開かれているフタ部
分がシート積載収納部と干渉して装着できないことを特
徴とするシート給送装置。
【0021】(2)フタを開いたシート収納体がシート
積載収納部に対して所定の方向で装着されるときには開
かれているフタ部分が対応嵌入してシート収納体のシー
ト積載収納部に対する装着を許容するフタ部嵌入凹部を
有することを特徴とする(1)に記載のシート給送装
置。
【0022】(3)前記(1)または(2)に記載のシ
ート給送装置によりシート給送を受けることを特徴とす
るシート処理装置。
【0023】〈作 用〉 1)シート給送装置のシート積載収納部に対するシート
の収納や取り出し等の操作はシートの積み重ね体(シー
ト束)を収納させたままの容体を扱い、該容体自体をシ
ート積載収納部に対して装着・取り出しすることで、シ
ートのハンドリングが極めて容易となる。
【0024】2)上記のような操作のとき容体内に収納
のシート束には直接に手指を触れないので、シート面に
汚れ・キズ・折れ曲がり・コバ折れ等を与えてしまうこ
とや、これによる不具合・トラブルの発生を防止するこ
とができる。
【0025】3)シート収納体内の収納シート束は開蓋
前は容体内に密閉されていて温度・湿度等の環境変化や
ゴミやチリ等から防護されており、また開蓋後でも収納
シート束の外部露出部は先端部側の必要最小限部分だけ
にすることができるから、同じく温度・湿度等の環境変
化やゴミやチリ等から防護でき、温度・湿度の影響を受
けるにしてもシートが容体内に納まっていることでシー
トの吸湿・乾燥の進行度合はゆるやかなものとなり、急
激な環境変動に伴なうシートの波打等の発生を防止でき
る。
【0026】4)シート給送装置のシート繰り出し手段
の作動によるシート送り出し時にはシート送り方向で容
体の両側壁内面がシートのほぼ全長にわたる良好なサイ
ドカイドとして作用し、シート繰り出し手段によるシー
ト送り出し時に生じやすいシートの斜行発生が防止され
る。
【0027】5)シート収納体を使用途中でシート積載
収納部から取り出した場合にはシート収納体本体に対し
て回動開閉フタを閉じ込むことで残存シートをシート収
納体内に密閉した状態に保たせることができ、次に使用
するときまで環境変化、ゴミやチリ等から防護できる。
【0028】6)フタを開いたシート収納体がシート積
載収納部に対して所定の方向で装着されるときには装着
を許容し、所定の方向とは違えて装着されようとしたと
きは開かれているフタ部分がシート積載収納部と干渉し
て装着できないことで、シート収納体側の開閉回動フタ
とシート積載収納部側のフタ部嵌入凹部とが、シート収
納体をシート積載収納部に対して所定の方向にまちがい
なく装着させるための機械的フールプルーフとなり、こ
れによりシート裏面印字の発生を厳に防止できる。
【0029】
【実施例】(1)記録装置(図1・図2) 図1は本発明に従うシート処理装置としての記録装置の
一例の概略構成図、図2は上段のシート台を引き出した
状態の記録装置の外観斜視図である。
【0030】200は記録装置本体、100は該記録装
置本体上に載置した画像読み取り装置である。
【0031】a)画像読み取り装置100 1は原稿ガラスであり、この原稿ガラスの上面に対して
原稿2を画像面下向きにして所定の載置基準に合せて載
置し、その上から原稿押えカバー3をかぶせてセットす
る。この原稿ガラス1の幅方向(図面に垂直な方向)を
主走査方向、長さ方向(図面の左右方向)を副走査方向
とする。
【0032】4は原稿ガラス1の下面側に上向きに配設
した主走査体、8はこの主走査体4を内設させた副走査
体である。主走査体4は、CCD等の撮像素子5、結像
レンズ6、原稿照明ランプ7等を設けてある。
【0033】主走査体4は副走査体8に設けた並行一対
の主走査方向レール9・9に沿って往復移動駆動され、
副走査体8は並行一対の副走査方向レール10・(1
0)に沿って往復移動駆動される。従って主走査体4は
原稿ガラス1上にセットした原稿2の下向き画像面と平
行な平面内において主走査移動・副走査移動する。
【0034】主走査体4が主走査方向レール9・9に沿
って1往復することにより原稿2の1行分の主走査がな
されてCCD5により1行分の画像読み取り(光電読み
取り)が行なわれる。そしてこの主走査が1回行なわれ
る毎に副走査体8が副走査方向レール10・10に沿っ
て所定量ずつ間欠的に副走査移動(往動)していき、こ
の繰り返しで原稿面全域の画像情報の読み取りがなされ
る。1行分毎の読み取り画像情報は画像処理部(不図
示)を介して時系列電気デジタル画像信号として記録装
置本体200の制御部(不図示)へ転送される。
【0035】b)記録装置本体200 本実施例の記録装置はシリアルスキャン式・インクジェ
ット記録方式のものである。
【0036】21・22はシート積載収納部としての上
下2段の上シート台と下シート台である。この上下のシ
ート台21・22は各々独立に記録装置本体200の前
面201側から着脱可能であり(フロントローディング
方式)、装着状態では記録装置本体内に完全に格納され
る。
【0037】このシート台21・22に対して従来のむ
き出しのシート束の収納セットに代えて次の(2)項で
詳述するようなシート収納体50(A)・50(B)を
セットして使用する。シート収納体50(A)・50
(B)は収納シートのサイズを異にしている。
【0038】不図示の操作部によりシートサイズが選択
され、記録スタートキーが押されると、所定の記録前動
作が行なわれ、上シート台21側又は下シート台22側
からのシート給送が実行される。
【0039】即ち、上シート台21側からのシート給送
が選択されているときは、この上シート台21側のリフ
ト機構80(A)によりシート収納体50(A)が持ち
上げられてピックアップローラ23(シート繰り出し手
段)の下面にシート収納体50(A)内の収納シート束
Pの最上位シートが接触状態となり、ピックアップロー
ラ23の回転駆動で該最上位シートが繰り出され、重送
防止ローラ対24を通ることでこの最上位シートのみが
1枚だけ分離搬送され、中継ぎ搬送ローラ対28、同2
9を通って高精度送りローラ対30へ搬送される。
【0040】また、下シート台21側からのシート給送
が選択されているときは、この下シート台22側のリフ
ト機構80(B)によりシート収納体50(B)が持ち
上げられてピックアップローラ25の下面にシート収納
体50(B)内の収納シート束Pの最上位シートが接触
状態となり、ピックアップローラ25の回転駆動で該最
上位シートが繰り出され、重送防止ローラ対26を通る
ことでこの最上位シートのみが1枚だけ分離搬送され、
中継ぎ搬送ローラ対27、同28、同29を通って高精
度送りローラ対30へ搬送される。
【0041】高精度送りローラ対30へ搬送されたシー
トはこのローラ対30でインクジェット式記録ヘッド3
1とプラテン32との間(記録位置33)を通り、テン
ションローラ対38に中継ぎされて間欠搬送される。
【0042】ここで、前記の上シート台・下シート台2
1・22にセットしたシート収納体50(A)・50
(B)内の収納積み重ねシートは表面側であるコーテイ
ング処理面側が下向きとなっており、該シート台21・
22側から記録位置33へ至るUターンシートパスを通
ることで搬送シートは表面側が上向きに反転されて記録
ヘッド31に対向する。
【0043】記録位置33ではシートPは高精度送りロ
ーラ対30に支配されて搬送され、またテンションロー
ラ対38の働きで高精度送りローラ対30とこのテンシ
ョンローラ対38との間にシートの平面域が形成され
る。
【0044】記録ヘッド31はその高精度送りローラ対
30とテンションローラ38との間のシート平面の上方
に僅小な隙間間隔を存して対面しており、またシートの
幅方向(主走査方向)に並行一対のレール34に沿って
往復移動駆動される。
【0045】記録ヘッド31は画像読み取り装置100
側から入力された読み取り画像信号の1行分の画像信号
に従ってレール34に沿って往動移動駆動されてシート
Pに対して1行分の画像情報を印字記録する。本実施例
では、吐出口密度16ノズル/mm、吐出口配列256
吐出口の記録ヘッド31を用いている。シートPはこの
記録ヘッド31の往動移動駆動による1行分の印字記録
の間は搬送停止されており、1行分の記録が終了し、記
録ヘッド31が復動してホームポジションに戻ると、こ
の間にシートは所定量搬送され、再び停止する。そして
同様の動作の繰り返しで全画像の記録が行なわれる。こ
のように一般に停止しているシートに対し記録ヘッドを
往復動させつつ印字を行なう記録方式はシリアルスキャ
ン方式と呼ばれている。
【0046】35はインクカートリッジであり、このカ
ートリッジからインクタンク36へインクの補給がなさ
れ、インクタンク36のインクがインク供給ポンプの動
作でチューブ37を介して記録ヘッド31に印字記録実
行のために或いはヘッド回復のために供給される。
【0047】記録済みのシートはテンションローラ38
により排紙トレイ(記録材回収手段)39に導入され貯
蔵される。排紙トレイ39はシート台21又は22にセ
ットして使用できる最大サイズのシートの長さ以上の長
さを有している。
【0048】(2)シート収納体及びシート給送装置
(図3) 図3はシート収納体50(A・B)の構成を示してい
る。シート収納体50は図3の(a)のように、厚紙や
樹脂等からなるハードケース51内にシートの積み重ね
体(シート束)Pをメーカー側において予め完全に収納
した形態のものである。シート収納ケース51の、該ケ
ース内に収納させたシート束Pの先端部側に対応するケ
ース部分をケース本体側から切り離さない開閉回動フタ
52Aとしてある。
【0049】フタ52Aの閉じ込み状態(図3の
(a))において収納シート束Pは全体にケース51内
に密閉収納されていて温度・湿度等の環境変化、ゴミや
チリ等から防護される。
【0050】フタ52Aを開き回動することで、図3の
(b)のように、ケース底面側はシートが露出しないよ
うにケース51が斜めに開口54されてケース内収納シ
ート束Pの先端側の上面部・先端面部・側面部が露出状
態になる。
【0051】図3の(a)・(b)において、ケース5
1の上向き面側をケース上面側とし、その反対面側をケ
ース底面としたとき、シート束Pはその個々のシートの
表面側(記録面)即ちインク吸収保持層のコーティング
面側をケースの底面側にして収納されている。
【0052】図3の(a)のフタ52Aの閉じ込み状態
がシートの梱包状態であり、メーカー側からユーザー側
へ渡る。ユーザー側のオペレータはシート収納体50を
使用するときにはケース51のフタ52Aを図3の
(b)のように開き回動してケース51を開口54さ
せ、そのフタ52Aを開き回動したケース51内から収
納シート束Pを抜き出すことなくケース51ごとケース
上面側を上向きにして且つ開き回動したフタ52A側を
シート給送方向にしてシート台21(22)に位置決め
載置セットする。
【0053】この場合、シート台21(22)側には上
記開き回動されてケース51につながっているフタ52
Aが入る凹部87(図3の(c))を形成してある。
【0054】シート台21(22)は前述したように記
録装置本体100の前面201側から着脱可能であり、
このシート台21(22)を引き出してスライド式のシ
ートサイド規制部材81・81(図2)及びシート後端
規制部材82をケース51のサイズに対応させて動か
し、それ等の部材81・81・82の内側に上記のフタ
52Aを開き回動したシート収納体50を上記の要領で
シート台21(22)上に載置セットする。このシート
台21(22)を記録装置本体200内に押し込んで装
着状態にする。
【0055】そして、前述したように記録スタートキー
が押されると予め選択されている上シート台21又は下
シート台22のリフト機構80が動作してシート収納体
50が持ち上げられて図3の(c)のようにケース51
の開口54側の露出シート束部分の最上面がピックアッ
プローラ23(25)の下面に接触状態となり、該ピッ
クアップローラ23(25)の回転駆動によりケース5
1内に収納のシート束Pの最上位のシートが繰り出され
て、重送防止ローラ対24(26)を通ることで該最上
位シートのみが1枚だけ分離搬送されて記録位置33へ
搬送されていく。この場合シート収納体50内の収納シ
ート束Pの表面側であるコーティング処理面側が下向き
となっており、ケース51内から繰り出されて1枚分離
搬送されたシートは記録位置33へ至るUターンシート
パスを通ることで表面側が上向きに反転されて記録ヘッ
ド31に対向し、該表面側に対して印字記録処理がなさ
れる。
【0056】本実施例の場合は、ケース51から開き回
動したフタ52Aをシート台21(22)の凹部87に
対応嵌入させてケース51をシート台21(22)に載
置セットしたときだけシート収納体50がシート台21
(22)に対して納りよく所定の方向に装着され、シー
ト収納体をこの所定の方向とは違えてシート台21(2
2)に装着しようとしても開き回動状態のフタ52Aが
シート台側の凹部87に対応嵌入せずシート台に干渉す
るのでシート台上に納まらない。
【0057】つまり、上記のフタ52Aと凹部87と
が、シート収納体50をシート台21(22)に対して
所定の方向にまちがいなく装着させるための機械的フー
ルプルーフとなる。
【0058】またシート収納体50(A・B)を使用途
中でシート台21(22)から取り出した場合にはケー
ス本体51に対して回動開閉フタ52Aを閉じ込む(図
3の(a))ことで残存シートPをケース内に密閉した
状態に保たせることができ、次に使用するときまで環境
変化、ゴミやチリ等から防護できる。
【0059】以上の本実施例においては、 イ)シート台21(22)へのシートの収納や取り出し
等の操作はシート束Pを収納させたままのケース51を
扱い、該ケース51自体をシート台に対して装着・取り
出しするので、シートのハンドリングが極めて容易とな
る。
【0060】ロ)また上記のような操作のときケース5
1内に収納のシート束Pには直接に手指を触れないの
で、シート面に汚れ・キズ・折れ曲がり・コバ折れ等を
与えてしまうことや、これによる不具合・トラブルの発
生を防止することができる。
【0061】ハ)シート収納体50内の収納シート束P
はケース開蓋前はケース51内に密閉されていて温度・
湿度等の環境変化やゴミやチリ等から防護されており、
またケース開蓋後でも収納シート束Pの外部露出部は先
端部側の必要最小限部分だけにすることができるから、
同じく温度・湿度等の環境変化やゴミやチリ等から防護
でき、温度・湿度の影響を受けるにしてもシートPがケ
ース51内に納まっていることでシートの吸湿・乾燥の
進行度合はゆるやかなものとなり、急激な環境変動に伴
なうシートの波打等の発生を防止できる。
【0062】またゴミやチリ等から防護できることは、
例えばインクジェット記録方式では記録ヘッドのゴミ等
による不吐、あるいはインク滴の着弾点のズレを防止す
るのに特に有効である。
【0063】ニ)ピックアップローラ23(25)の作
動によるシート送り出し時にはシート送り方向でケース
51の両側壁内面がシートのほぼ全長にわたる良好なサ
イドカイドとして作用し、ピックアップローラによるシ
ート送り出し時に生じやすいシートの斜行給送が防止さ
れる。
【0064】ホ)ケース51を使用途中でシート台21
(22)から取り出した場合にはケース51本体に対し
て回動開閉フタ52Aを閉じ込むことで残存シートをケ
ース51内に密閉した状態に保たせることができ、次に
使用するときまで環境変化、ゴミやチリ等から防護でき
る。
【0065】ヘ)開閉回動フタ52Aを開いたケース5
1がシート台21(22)に対して所定の方向で装着さ
れるときにはケース51の開かれている開閉回動フタ部
52Aが対応嵌入してケース51のシート台21(2
2)に対する装着を許容するフタ部嵌入凹部87を有
し、所定の方向とは違えて装着されようとしたときは開
かれている開閉回動フタ部52Aがシート台21(2
2)と干渉して装着できないことで、これによりシート
裏面印字の発生を厳に防止できる。
【0066】(3)インクジェット記録法 図1・図2の記録装置200において採択しているイン
クジェット記録法について少し説明する。
【0067】ノンイクパクト記録法は、記録時に於る騒
音の発生が無視しうる程度に極めて小さいという点に於
て最近関心を集めている。その中で高速記録の可能性が
有り、而も所謂普通紙に特定の定着処理を必要とせずに
記録の行えるインクジェット記録法は極めて有力な記録
法である。
【0068】インクジェット記録装置に適用される記録
ヘッドは、一般に微細な液体吐出口(オリフイス)、液
路及びこの液路の一部に設けられるエネルギー作用部
と、該作用部にある液体に作用させる液滴形成エネルギ
ーを発生するエネルギー発生手段を具えている。
【0069】このようなエネルギーを発生するエネルギ
ー発生手段としてはピエゾ素子等の電気機械変換体を用
いた記録方法、レーザー等の電磁波を照射して、そこに
ある液体に吸収させて発熱させ、該発熱による作用で液
滴を吐出、飛翔させるエネルギー発生手段を用いた記録
方法、或いは発熱抵抗体を有する発熱素子等の電気熱変
換体によって液体を加熱して液体を吐出させるエネルギ
ー発生手段を用いた記録方法等がある。
【0070】その中でも熱エネルギーによって液体を吐
出させるインクジェット記録方法に用いられる記録ヘッ
ドは、記録用の液滴を吐出して飛翔用液滴を形成する為
の液体吐出口(オリフイス)を高密度に配列することが
できるために高解像力の記録をすることが可能である。
その中でも電気熱変換体を熱エネルギー発生手段として
用いた記録ヘッドは、記録ヘッドとして全体的なコンパ
クト化も容易で、且つ最近の半導体分野における技術の
進歩と信頼性の向上が著しいIC技術やマイクロ加工技
術の長所を十二分に活用でき、長尺化及び面状化(2次
元化)が容易であること等からマルチノズル化、高密度
実装化が容易で、しかも大量に生産性良く、製造コスト
も安価なインクジェットと記録用ヘッド及び該ヘッドを
有する装置を提供する事が可能である。
【0071】ここでインクジェット記録方式のインク飛
翔原理を図4(a)〜(g)を参照して説明する。
【0072】定常状態では(a)に示すように、ノズル
d内に充填されているインクは吐出口面で表面張力
と外圧が平衡している。この状態でインクを飛翔させ
る場合には、ノズルd内の電気熱変換体cに通電
し、そのノズルd内のインクに膜沸騰を越えて急速な
温度上昇を生じさせる。すると(b)に示すように、電
気熱変換体cに隣接したインクが加熱されて微小気泡
(バブル)を生じ、該加熱部分のインクが気化して膜沸
騰を生じ、(c)に示すように前記気泡が急速に成長
する。
【0073】前記気泡が(d)に示す如く最大に成長
すると、ノズルd内の吐出口からインク液滴が押し出
される。そして電気熱変換体cへの通電を終了する
と、(e)に示すように、成長した気泡はノズルd
内のインクにより冷却されて収縮し、この気泡の成
長、収縮によってインク液滴が吐出口から飛翔する。更
に(f)に示すように電気熱変換体c面にインクが接
触して急激に冷却され、気泡は消滅するか又は殆ど無
視し得る程度の体積に収縮する。そして前記気泡が収
縮すると、(g)に示すようにノズルd内には毛細管
現象によって共通液室からインクが供給され、次の通電
に備えるものである。
【0074】従って、キャリッジを往復移動させると共
に、この移動と同期させて画信号に応じて前記電気熱変
換体cに通電することによって記録シートにインク像
が記録される。
【0075】
【発明の効果】本発明は上述の通りであるから、シート
の取り扱いが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例としての画像読み取り記録装置の概略
構成図
【図2】 その外観斜視図
【図3】 (a)は閉蓋状態のシート収納体の斜視図、
(b)は開蓋状態シート収納体の斜視図、(c)はシー
ト収納体が所定に載置セットされてシート給送が実行さ
れている状態図
【図4】 (a)乃至(g)はインクジェット記録方式
におけるインク飛翔原理の説明図
【符号の説明】
100 画像読み取り装置 200 画像記録装置 21・22 シート積載収納部としてのシート台 50A・50B シート収納体 51 容体としてのハードケース 52A 開閉回動フタ P ケースに収納された積み重ねシート(シート束) 31 記録ヘッド

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉回動できる密閉フタを有する容体内
    にシートの積み重ね体を収納した形態のシート収納体
    を、フタを開くことで容体にシート送り出し口及びシー
    ト繰り出し手段の作用部となる開口部を形成した状態に
    してシート積載収納部に装着して容体内の収納シートを
    順次に一枚宛送り出すシート給送装置であり、 フタを開いたシート収納体がシート積載収納部に対して
    所定の方向で装着されるときには装着を許容し、所定の
    方向とは違えて装着されようとしたときは開かれている
    フタ部分がシート積載収納部と干渉して装着できないこ
    とを特徴とするシート給送装置。
  2. 【請求項2】 フタを開いたシート収納体がシート積載
    収納部に対して所定の方向で装着されるときには開かれ
    ているフタ部分が対応嵌入してシート収納体のシート積
    載収納部に対する装着を許容するフタ部嵌入凹部を有す
    ることを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のシート給送装
    置によりシート給送を受けることを特徴とするシート処
    理装置。
JP3111141A 1991-04-15 1991-04-15 シート給送装置及びシート処理装置 Expired - Fee Related JP3006144B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3111141A JP3006144B2 (ja) 1991-04-15 1991-04-15 シート給送装置及びシート処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3111141A JP3006144B2 (ja) 1991-04-15 1991-04-15 シート給送装置及びシート処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04317929A JPH04317929A (ja) 1992-11-09
JP3006144B2 true JP3006144B2 (ja) 2000-02-07

Family

ID=14553500

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3111141A Expired - Fee Related JP3006144B2 (ja) 1991-04-15 1991-04-15 シート給送装置及びシート処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3006144B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4707163B2 (ja) * 2000-05-24 2011-06-22 有限会社エフ・アンド・エフ パッケージ材およびパッケージされた用紙
JP3714272B2 (ja) 2002-03-28 2005-11-09 ブラザー工業株式会社 用紙パッケージ
JP3714273B2 (ja) 2002-03-28 2005-11-09 ブラザー工業株式会社 用紙パッケージ、および該パッケージを使用するプリンタ
JP3690379B2 (ja) * 2002-07-29 2005-08-31 ブラザー工業株式会社 用紙パッケージ
EP1683748B1 (de) 2005-01-24 2011-06-29 Frama Ag Einrichtung zum Vereinzeln von in einem Anleger gestapelten Etiketten
JP4816557B2 (ja) * 2007-04-24 2011-11-16 ブラザー工業株式会社 用紙パッケージ及び印刷装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04317929A (ja) 1992-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1621357B1 (en) Platen for marginless image recording and image recording apparatus with such a platen mounted therein
JP4379366B2 (ja) 媒体端部検出装置及び画像記録装置
JP4337856B2 (ja) 記録装置及び記録方法
US7317560B2 (en) Image reading apparatus and image forming apparatus using the same
JP2001310503A (ja) 記録装置
JP2007223735A (ja) 画像記録装置
JP2005125533A (ja) 画像形成装置
JP3818194B2 (ja) 記録装置
JP4577029B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3006144B2 (ja) シート給送装置及びシート処理装置
JP2006321593A (ja) 画像形成装置
US7367667B2 (en) Image forming apparatus with conveying part arranged to allow drying
US20220002109A1 (en) Automatic document feeder with automated media tray
JP3178583B2 (ja) インクジェットプリンタ
KR100788660B1 (ko) 화상입출력장치 및 방법
JP4710958B2 (ja) 記録装置
JPH02179759A (ja) インクジェット記録装置
KR20050014736A (ko) 기록 시트 수납 패키지
JPH04112161A (ja) 画像形成装置
JP2011090266A (ja) 複合画像形成装置
JPH1178154A (ja) 記録装置
JPH054772A (ja) 画像記録装置
JP4752700B2 (ja) 記録装置及び記録方法
JPH04113876A (ja) シート給送積載装置
JP2001219617A (ja) インクジェット記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees