JP3005835B2 - 模様入り人造石成形体の製造方法 - Google Patents

模様入り人造石成形体の製造方法

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JP3005835B2
JP3005835B2 JP4073022A JP7302292A JP3005835B2 JP 3005835 B2 JP3005835 B2 JP 3005835B2 JP 4073022 A JP4073022 A JP 4073022A JP 7302292 A JP7302292 A JP 7302292A JP 3005835 B2 JP3005835 B2 JP 3005835B2
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宏之 内田
光洋 大貫
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シーシーエイ株式会社
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    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28BSHAPING CLAY OR OTHER CERAMIC COMPOSITIONS; SHAPING SLAG; SHAPING MIXTURES CONTAINING CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
    • B28B1/00Producing shaped prefabricated articles from the material
    • B28B1/008Producing shaped prefabricated articles from the material made from two or more materials having different characteristics or properties

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  • Road Paving Structures (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、歩道、車道などに敷
き詰めて固定する舗装ブロック、その他の模様入り人造
石製品や、建造物の壁、天井スラブ、土間等の構造物な
どの模様入り人造石成形体の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば舗装ブロックの表面の一部に横断
歩道、一時停止等の交通標識の模様を表現したり、表面
全面に模様を表現する場合、従来はペイント等の塗料で
画くか、象嵌によるしか方法がなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、舗装ブロック
の表面の一部や全面に画かれた模様は、その上を歩く人
の履物の底や、その上を走る自動車などの車輪で擦ら
れ、短期間のうちに摩滅してしまうので頻繁に画き直す
ことが必要で、それに非常に手数を要する。又、象嵌に
よる方法は製造に手数を要し、コストが非常に嵩む。そ
こで本発明は人造石成形体の表面の一部又は全面に表わ
れる模様を、所定の厚さの乾燥した模様用骨材からなる
模様層により金太郎飴式に表現することを目的に開発し
たのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項第1項の模様入り
人造石成形体の製造方法は、人造石成形体を成形する型
枠の内部所定の位置に、非溶解性の起立片が密集して林
立する林立体を配置し、上記起立片の林立間隔の一部又
は全部に人造石の模様用骨材、型枠内部の上記模様用骨
材が入っていない残りの部分に人造石の基層用骨材を夫
々充填し、硬化材料を上記両骨材の骨材間の空隙に充填
し、前記模様用骨材と基層用骨材とを硬化材料で一体と
して固めることを特徴とする。請求項第2項の模様入り
人造石成形体の製造方法は、人造石成形体を成形する型
枠の内部所定の位置に、溶解性の起立片が密集して林立
する林立体を配置し、上記起立片の林立間隔の一部又は
全部に人造石の模様用骨材、型枠内部の上記模様用骨材
が入っていない残りの部分に人造石の基層用骨材を夫々
充填し、硬化材料を両骨材の骨材間の空隙に充填し、硬
化材料が含む水分、又は溶剤、或いは型枠内に供給した
水分、又は溶剤で前記溶解性の林立体を溶解し、且つ前
記模様用骨材と基層用骨材とを硬化材料で一体として固
めることを特徴とする。
【0005】
【実施例】以下、本発明の模様入り人造石成形体の製造
方法の実施例を図面を参照して説明する。図1、図2、
図3は本発明により製造した模様入り人造石成形体1、
こゝでは舗装ブロックであり、図1、図2は交通標識模
様を表現し、図3は図柄模様を表現している。
【0006】図1のブロックは同じ厚さの模様層2と基
層3とからなり、模様層2はブロックの表面の一部に露
出している。このブロックは後述するように型枠内に配
置した林立体の起立片の林立間隔の一部に模様用骨材を
充填すると共に、林立間隔の残部に基層用骨材を上記模
様用骨材と同じ厚さ充填することにより製造したのであ
る。これに対し、図2のブロックも模様層2がブロック
の表面の一部に露出しているが、ブロックの裏面部は基
層3のみで形成されている。つまり、基層3の厚さは模
様層2を裏打ちする部分では薄く、表面に露出する部分
では厚くなっている。この図2のブロックは後述するよ
うに型枠内に配置した林立体の起立片の林立間隔の一部
に模様用骨材を充填すると共に、林立間隔の残部を含
み、型枠内部の上記模様用骨材が入っていない残りの部
分に基層用骨材を充填することにより製造したのであ
る。又、図3のブロックは模様層2が表面の全面を形成
し、裏面部は基層3が形成し、基層はブロックの表面に
露出していない。このブロックは後述のように型枠内に
配置した林立体の起立片の林立間隔の全部に模様用骨材
を充填すると共に、型枠内部の上記模様用骨材が入って
いない残りの部分に基層用骨材を充填して製造したので
ある。尚、どのブロックの製造に際しても模様用骨材と
基層用骨材の充填順序は任意である。
【0007】さて、本発明は上述の図1、図2、図3に
例示したような表面の一部、又は全面に模様層2が露出
する人造石成形体を、型枠4と、支持材の表面から起立
片が密集して林立する林立体5を使用し、模様層2は人
造石の模様用骨材で、基層3は基層用骨材で成形するの
である。上記林立体5の支持材5aとは金属板、プラス
チック、ゴム、木、紙、編織布、不織布等のシートであ
り、シートにはネット、メッシュ等の網材をも含む。
又、その表面から立つ起立片5bは図面では便宜上、ピ
ンのように細い突起を示したが、それ以外に細長く立つ
パイプ、小片、或いは植毛、起毛、添毛により起ち上げ
た繊維や、編織により形成したパイル、ループ等の輪奈
でもよく、前記支持材の表面から細い起立片が高密度に
密集して立つことが望ましく、高さは少なくとも模様層
の厚さと同じか、それよりも高くする。
【0008】人造石の模様用骨材とは、岩石粒、陶磁器
粒、ニューセラミックス粒、ガラス粒、プラスチックス
粒、木片、金属粒等の粒体の一種又は二種以上からな
り、必要により顔料を含む模様層構成用の骨材であり、
基層用骨材とは岩石粒、陶磁器粒、ニューセラミックス
ガラス粒、プラスチックス粒の一種又は二種以上からな
り、必要に応じ顔料を混合するが、仕上りにおいて上記
模様用骨材と色、つや、肌あい等を異にする基層構成用
の骨材である。又、硬化材料とは、セメント粉と水、セ
メント粉とレジンと水、若しくはレジンと水や溶剤、又
はこれらと岩石、陶磁器、ニューセラミックスガラス、
プラスチックスの一種又は二種以上からなる細粉を主成
分とし、必要により顔料や着色剤を含む練り混ぜられた
もので、必要に応じ各種細粉又は細粒や各種繊維、各種
混和剤や各種添加剤を混合することもある。上記各種細
粉又は細粒とは、鉱滓やフライアッシュ、光を反射する
細粒その他の物質、各種繊維とは、金属繊維、炭素繊
維、合成繊維、グラスファイバー等、各種混和剤や各種
添加剤とは、収縮防止剤、凝結硬化促進剤、遅延剤、防
水剤、膨張剤、減水剤、流動化剤等である。尚、前述の
模様用骨材と基層用骨材には、硬化材料との付着性を良
くするため、必要に応じ水、溶剤、表面処理剤等を散布
したり、これらに浸漬処理をしておく。
【0009】さて、請求項第1項の製造方法で人造石成
形体を製造するには、金属、プラスチック、ゴム、木、
紙、編織布、不織布その他の水や溶剤に不溶な材料製の
起立片5bを有する林立体5を使用するが、成形体が或
る程度固化したら、そのまゝか、起立片を成形体中に残
して支持材を取除くか、起立片を成形体から抜いて林立
体の全体を取除く。起立片を成形体中に残す場合には起
立片を支持材から切離し易い素材や構造にしたり、支持
材を水や、溶剤で解ける溶解性にしたり、支持材に起立
片を接着して固定するときにその接着剤を溶解性にする
など水で溶けやすくしておくとよい。又、起立片を成形
体から抜いて林立体を回収する場合には起立片の先を先
細にして抜き易くしておくのがよい。更に、充填後の林
立体が反転されて型枠内に配置されている場合やメッシ
ュ状のシート材の林立体を用いた場合、林立体を取り除
いた上で硬化材料を充填し固化させても良い。尚、起立
片を成形体から抜いて林立体を取除く際に、型枠と林立
体の一方又は双方を振動機や超音波で振動すると林立体
をきれいに取除くことができ、且つ起立片が抜けた跡を
骨材が埋めることを促進できる。
【0010】そして、図1の人造石成形体を成形するに
は、図5に示すように型枠4内に、型枠の深さとほゞ同
高の起立片が立つ林立体5を配置し、該林立体の多数の
林立間隔中、模様の円環と、円環の内部を斜めに横切る
直線とを表現する一部の林立間隔に赤色の模様用骨材2
R、斜めの直線で隔てられた円環の内部の二つのほゞ半
円を表現する他の一部の林立間隔に青色の模様用骨材2
B、円環の外に基層用骨材3′を夫々同じ厚さだけ充填
する(各材料の充填順序は任意である。)。
【0011】図2の人造石成形体を成形するには図6に
示すように型枠内の林立体5の林立間隔の一部宛に成形
体の厚さよりも薄く模様用骨材2R、2Bを図5と同様
に充填し、その後で残りの林立間隔と、模様用骨材2
R、2B上に基層用骨材3′を、所要の厚さの成形体に
なるように充填するか、図7に示すように、型枠の内部
全体に基層用骨材3′を薄く充填し、その後で林立体の
一部宛の林立間隔に模様用骨材2Rと2B、残りの林立
間隔に同様に基層用骨材3′を、所要の厚さの成形体と
なるように充填するか、或いは型枠内部全体に基層用骨
材を薄く充填し、型枠の外で林立体の起立片の林立間隔
の一部に乾燥した模様用骨材、残りの林立間隔に基層用
骨材を充填したのち、林立体に上から別の板又はシート
の保持体を押し当て、模様用骨材と基層用骨材を林立体
の支持材と上記保持体とで保持した上で反転し、上記型
枠内部に先に充填した基層用骨材の上に重ね、保持体を
ずらして除きながら逆転した林立体ごと模様用骨材と基
層用骨材を載置する。この場合反転する際に保持体に周
囲枠を併用して反転するとよく、周囲枠を薄手のものと
するか、溶解性にしておけば型枠内部に一緒に入れてし
まって取除かなくてもよい。更に保持体が溶解性の場合
は同様に取除く必要がなくなる。この場合は前述の様に
硬化材料を充填する前に林立体を取り除いても良い。
【0012】又、図3の人造石成形体の成形体を成形す
るには、図8に示すように、型枠内の林立体の林立間隔
中、山の頂部の雪を表わす部分には白色の模様用骨材2
W、山肌を表わす部分には同じく茶色の模様用骨材2B
r、海を表わす部分には同じく青色の模様用骨材2B、
空を表わす部分には同じく空色の模様用骨材2Sを夫々
成形体の厚さよりも薄く充填し、その後に型枠の内部全
体に所要の厚さの成形体となるように基層用骨材3′を
充填するか、上記とは逆に先に型枠の内部全体に最初に
基層用骨材3′を充填し、その後、林立体の林立間隔の
一部宛に乾燥した模様用骨材2W、2Br、2B、2S
を同様に充填する。
【0013】林立体の大きさは図面では型枠の内形に合
わせてあるが、表現すべき模様の外形よりも少し大であ
ればよく、必ずしも型枠の内形に合わせる必要はない
が、成形体の表面に林立体の支持材の厚さで段差が生じ
不都合な場合は支持材を水溶性にしておけばよい。又、
各模様用骨材を林立間隔内に充填するには人手、ロボッ
トで行なうこともできるが、正確に、且つ迅速に充填す
るには林立体と同大で、模様に対応した開口部を有し、
この開口部以外は閉じたマスクを使用するとよい。図1
及び図2の成形体の模様は赤の模様と青の模様とからな
るため、図4に示すように赤の模様に対応した開口部R
を有するマスクMRと青の模様に対応した開口部Bを有
するマスクMBを使用する。両方のマスクは林立体5と
外形が同じで、林立体5の上に正確に重ねると夫々の開
口部RとBは赤と青の夫々の模様を表現できるようにな
っている。従って、どちらかのマスク、例えばMRを先
に林立体の上に重ね、開口部Rを通じ赤色の模様用骨材
2Rを所要の林立間隔に充填し、次にマスクMRを外
し、マスクMBを林立体の上に重ね、開口部Bを通じ青
色の模様用骨材2Bを他の所要の林立間隔に充填し、マ
スクMBを外せばよい。
【0014】そして、硬化材料を骨材間の空隙全体に充
填するが、この充填は各材料の動きを調整したい場合な
ど、必要により一部の量を先に充填してもよい。又、硬
化材料の流動性により基層用骨材には予め硬化材料を混
合したものを用いても良い。尚、硬化材料は真空を利用
して充填してもよい。こうして硬化材料を充填し、型枠
内で骨材が固化したら、成形体を型枠から脱型し、前述
したように必要に応じ起立片ごと林立体を剥すか、林立
体の支持材だけを剥す。起立片を成形体内部に残す場合
には、起立片をあらかじめ模様と調和する様着色してお
くと良い。
【0015】又、底板と周囲枠が分離可能な型枠内部の
底板上に林立体を配置し、図5、図6、図8に示すよう
に模様用骨材、基層用骨材、及び硬化材料を夫々充填
後、型枠上面に保持用の板又はシートをあてて型枠ごと
反転し、底板を取除くと共に林立体を取除き、そのまま
周囲枠内で固化させ、成形体を周囲枠から脱型してもよ
い。更に、あらかじめ型枠の外で林立体5の林立間隔に
各模様用骨材を充填後、板又はシートの保持体を上面に
当て、適当な保持方法により反転し、型枠内部に図6又
は図8のように配置し、必要に応じ保持体を取除き、そ
の後林立体を取除き、基層用骨材及び硬化材料を充填し
て成形しても、図7のように型枠内にあらかじめ基層用
骨材を充填しておき、反転した林立体と各模様用骨材と
を型枠内の基層用骨材の上にのせ、林立体を取除き、硬
化材料を充填して成形し、型枠から脱型してもよい。こ
の場合、周囲枠を利用して反転すると良く、周囲枠が非
溶解性の場合は取除き、溶解性の場合は取除く必要が無
くなる。又、林立体の支持材を、裏打ち用の補強材料と
して用い一体として固めるか、もしくは支持材をネット
やメッシュ等の網材にして成形体内部の補強材料として
用い一体として固めても良い。
【0016】請求項第2項の製造方法で人造石成形体を
製造するには水溶性繊維その他、水や溶剤で溶解する材
料製の起立片を有する林立体を使用する。そして、林立
体の起立片は型枠内で溶解するため請求項第1項の製造
方法とは異なり、成形した成形体中に起立片は残らず、
又、それを抜いた跡も残らない。
【0017】この請求項第2項による図1、図2、図3
の人造石成形体の製造の実施例は、林立体を抜く工程
や、林立体の支持材を起立片から切離す工程が不要にな
るだけで、あとは前述した請求項第1項の実施例と同じ
であり、溶解、消失した起立片の跡はこれを取り巻いて
いた模様用骨材同志、及び模様用骨材と基層用骨材とが
崩落して埋める。崩落を促進するために振動機や超音波
で振動したり、加圧するとよい。
【0018】又、起立体を早目に溶解して置きたい場合
などは、各模様用骨材を全部充填後に硬化材料を供給し
て模様用骨材を先に加湿し、その後で基層用骨材を充填
してもよい。この場合は基層用骨材3′へのその後の硬
化材料の充填量は少なくする。更に、基層用骨材と硬化
材料を、模様用骨材よりも先に充填すると、模様用骨材
の充填が済まないうちに起立体が溶解する虞れがあるた
め、溶解性ではあるが溶解に時間を要する材料で起立片
を作る。尚、起立片だけでなく林立体の支持材も溶解性
にしておくと、成形体から支持材を剥離する手数も省け
る。そして、林立体の起立片は型枠内で溶解し、消失し
てしまうため、起立片の高さは模様用骨材の充填厚さに
等しい高さであればよく、型枠の高さに合わせる必要は
ない。
【0019】上述した請求項第1項及び第2項のどちら
の製造方法においても、型枠はテーブルバイブレータ上
に載置し、各模様用骨材、基層用骨材、硬化材料を充填
する際に振動を加えると、各材料の密度は高まり、緻密
に充填することができる。又、図9に示すように型枠4
の底の内面に吸水性や吸油性のマット6、例えば不織布
を敷設し、その上に支持材5aが通液性の林立体5を載
置して各材料の充填を行なうと、このマット6が余剰の
水分や溶剤を吸い取り、各材料に水分や溶剤を均一に行
き渡らせると共に、加圧の際に材料からの脱気を助ける
ので、成形、脱型が良くなる。この図9は図5の実施例
に対応したものであるが、図6や図8の実施例でも同様
である。又、図7では先に基層用骨材3′を充填し、そ
の上に模様用骨材を充填するので、成形体の表面又は型
枠の底の内面に吸水性や吸油性のマットを敷設して置く
と、上述のように水分や溶剤を均一に行き渡らせると共
に、加圧の際に脱気を助けるので成形、脱型が良くな
る。
【0020】更に、請求項第1項及び第2項のどちらの
製造方法によっても型枠4の一部又は全部を変形可能な
材料で構成し、各模様用骨材及び基層用骨材、硬化材料
の充填後に型枠を変形して成形することにより平らな形
状以外の成形体を製造することもできるのであって、こ
れを以下、図1に示したのと同様な模様層2を表面に有
する人造石成形体を製造する場合に付いて述べる。
【0021】図10〜12は円筒形の人造石成形体を製
造する実施例であって、型枠10をウレタンゴムなどか
らなる変形可能な周囲枠11と、上記周囲枠11を上に
載せるための金属薄板、プラスチックシート、紙、不織
布、編織生地、ゴムシートなど巻回可能な底シート12
とで構成し、底シート12の上に周囲枠11を載せ、周
囲枠11が囲む内部の所定の位置に林立体を配置する
か、可能であれば変形可能な支持材を有する林立体を底
シートに使用し、前述したように模様用骨材2R、2B
と、基層用骨材3′と、硬化材料を林立体の起立片の林
立間隔に充填する(図10)。そして、周囲枠11の上
を底シート12と同様の巻回可能な補助シート13で覆
い(図11)、周囲枠11が囲む内部の各骨材を底シー
ト12と補助シート13の間に支持して周囲枠11ごと
丸め(図12)、丸めた状態に保って固化させることに
より円筒形で周面の所要位置に模様層2が露出した成形
体を成形する。
【0022】又、図13は上記図10ように模様用骨材
と基層用骨材、硬化材料を充填後、製造すべき筒形成形
体の内形に対応した型14(筒形成形体が円筒形の場合
は円筒型)の外に巻き、各骨材を固化させることにより
筒形の成形体を成形する。この場合は、周囲枠11の開
放した上面に露出する各骨材2R、2Bと3′の表面は
型14の外面に接触するので、補助シート13は省略可
能であると共に、型14に多角形のものを使用して多角
形断面の成形体が成形できる。上記図12、図13の製
造方法で成形体を丸めたり、巻いたりした場合に、周囲
枠11の二つの側縁が隣接すると基層用骨材の側縁間に
は空間の継目が生じるので、両側縁をオーバーラップし
て内外に少し重ね、基層用骨材を継目で内外に二重にす
るか、或いは周囲枠11の各側縁を切り除き、各側縁に
露出する基層用骨材を突き合わせ、継目に空間が生じな
いようにする。
【0023】同様に図10のように模様用骨材と基層用
骨材、硬化材料を充填後、或る程度、固化したら図14
に示す如く周囲枠11を取り除き、製造すべき筒形成形
体の内形に対応し、且つ両端に鍔15′,15′を有す
る型15の外に底シート12と一緒に巻付け、各骨材を
その状態に保ち(図15参照)、筒形の成形体を成形す
ることもできる。勿論、周囲枠11の内形の横幅は図1
3の場合と同様に型15の外周の一周の長さに合わせて
置き、縦は鍔15′,15′の間隔に一致させる。この
場合も補助シート13は省略可能であると共に、型15
に多角形のものを使用して円筒形以外に多角形の筒形成
形体を成形することができる。
【0024】上記は筒形成形体の製造方法であるが、型
枠の一部又は全部を変形させて筒形以外の成形体も製造
できる。例えば、図10のように模様用骨材と基層用骨
材を型枠10に充填後、これを図16に示す如く、上面
に凹部16を有し、この凹部中にゲル17を満たした下
型18上に置き、上記凹部16に対応した凸部19を有
する上型20で上から加圧し(図17)、これにより上
面が凸部19で押されて凹み、下面は凹部16に押込ま
れて下向きに膨らんだ成形体の成形体を成形することが
できる。この場合は、型枠で変形するのは底シート12
の一部であるため周囲枠11は変形可能でなくてもよ
い。又、凹部中に満たしたゲル17は上型20で加圧す
るまでの間、凹部16上に位置する底シートの部分を平
らに保って置くためのもので、上型20の加圧が開始す
ると凹部に押込まれる底シート及びその上の材料によっ
て凹部上縁から回りに溢れ出る。尚、下型18を粘土な
どの塑性材料製にしてもよく、その場合は上型の加圧で
塑性材料製の下型の上面は凹むため、凹部16を形成
し、その中にゲル17を満たすことが省ける。更に、図
10のように模様用骨材と基層用骨材を型枠10に充填
後、これを図18に示すように凹凸した上面を有する下
型21上に置き、上から平らな弾性板22で押し(図1
9)、これによって型枠10と、その内部に充填した各
骨材を下型21の凹凸した上面に做って変形させ、瓦
状、八ッ橋状等の成形体を成形することもできる。この
場合の型枠10は、前述した変形可能な周囲枠11と、
その底の下に敷く底シート12で構成してもよいが、変
形可能な周囲枠の底面を、変形可能な底壁で閉じた底を
有するものであってもよい。上述したように型枠の一部
又は全部を変形させて成形体を成形する場合、林立体5
が非溶解性であっても変形可能であれば、型枠を変形さ
せた後に林立体を脱型してもよい。しかし、林立体が非
溶解性で、且つ変形不能なときは型枠を変形させる前に
林立体は脱型して置く。又、林立体が溶解性であるとき
は林立体が溶解を開始した時点、以降に型枠を変形させ
ればよい。林立体を変形可能にするには、例えば林立体
の支持材の材質を変形可能なゴムやプラスチックにする
などすればよい。
【0025】
【発明の効果】この発明によって、模様層が表面の一部
又は全面に金太郎飴式に露出して模様を表現する人造石
成形体を容易に製造することができる。そして模様層は
表面が摩滅しても、表現された模様は消失したり、見苦
しくなることはない。又、模様層は林立体の林立間隔に
充填した模様用骨材で形成するため、隙間なくギッシリ
と充填できると共に、取除いたり、消失した林立体の跡
は模様用骨材や基層用骨材の崩落により埋められるので
模様層と基層との境界が細密に表現でき、非常に鮮明な
模様を有する人造石成形体が得られる。更に、模様用骨
材は乾燥しているので、間違って充填した場合は電気掃
除機式の道具を使用し、吸引して簡単に除き、修整する
ことができる。又、各模様用骨材の充填後、又は各模様
用骨材と、基層用骨材の充填後に、各材料の境界部分、
若しくは全体を掻き乱すことによって大理石その他の各
種の天然石調の風合いを有する独特な模様を表現するこ
とができる。更に、各模様用骨材の粒度を撰定すること
により模様層を多孔質の透水性にしたり、基層用骨材の
粒度を撰定することにより基層を多孔質の透水性にした
り、その両方を行なうことで成形体の全体を多孔質の透
水性にすることができる。又、図5等の場合、模様層に
透光性のある模様用骨材を用いることにより透光性を有
する人造石成形体が容易に出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により成形した模様入り人造石成形体の
一例の斜視図である。
【図2】本発明により成形した模様入り人造石成形体の
他の一例の斜視図である。
【図3】本発明により製造した他の模様入り人造石成形
体の斜視図である。
【図4】図1の成形体の素地を成形するための型枠と林
立体、及び林立体の一部を拡大した斜視図である。
【図5】図1の成形体の製造状態を示す断面図である。
【図6】図2の成形体の製造状態を示す断面図である。
【図7】図2の成形体の他の製造状態を示す断面図であ
る。
【図8】図3の成形体の製造状態を示す断面図である。
【図9】図1の成形体の別の製造状態を示す断面図であ
る。
【図10】筒形成形体の製造状態の第1段階の斜視図で
ある。
【図11】図10の筒形成形体の製造状態の第2段階の
斜視図である。
【図12】図10の筒形成形体の製造状態の最終段階の
斜視図である。
【図13】筒形成形体の他の製造状態を示す斜視図であ
る。
【図14】他の筒形成形体の製造状態の第1段階の斜視
図である。
【図15】図14の筒形成形体の製造状態の最終段階の
斜視図である。
【図16】他の成形体の製造状態を示す斜視図である。
【図17】図16の成形状態の断面図である。
【図18】他の成形体の製造状態を示す斜視図である。
【図19】図18の成形状態の断面図である。
【符号の説明】
1 成形体 2 模様層 2R 模様用骨材 2B 模様用骨材 2S 模様用骨材 2Br 模様用骨材 2W 模様用骨材 3 基層 3′ 基層用骨材 4 型枠 5 林立体 5a 支持材 5b 起立片 6 吸水性、又は吸油性のマット 10 型枠 11 型枠の周囲枠 12 底シート 13 補助シート 14 筒形の型 15 筒形の型 18 下型 19 凸型 20 上型 21 下型 22 弾性板 MR マスク MB マスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−345803(JP,A) 特開 平4−140104(JP,A) 特開 平4−105903(JP,A) 特開 平4−314501(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28B 1/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人造石成形体を成形する型枠の内部所定
    の位置に、非溶解性の起立片が密集して林立する林立体
    を配置し、上記起立片の林立間隔の一部又は全部に人造
    石の模様用骨材、型枠内部の上記模様用骨材が入ってい
    ない残りの部分に人造石の基層用骨材を夫々充填し、硬
    化材料を上記両骨材の骨材間の空隙に充填し、前記模様
    用骨材と基層用骨材とを硬化材料で一体として固めるこ
    とを特徴とする模様入り人造石成形体の製造方法。
  2. 【請求項2】 人造石成形体を成形する型枠の内部所定
    の位置に、溶解性の起立片が密集して林立する林立体を
    配置し、上記起立片の林立間隔の一部又は全部に人造石
    の模様用骨材、型枠内部の上記模様用骨材が入っていな
    い残りの部分に人造石の基層用骨材を夫々充填し、硬化
    材料を両骨材の骨材間の空隙に充填し、硬化材料が含む
    水分、又は溶剤、或いは型枠内に供給した水分、又は溶
    剤で前記溶解性の林立体を溶解し、且つ前記模様用骨材
    と基層用骨材とを硬化材料で一体として固めることを特
    徴とする模様入り人造石成形体の製造方法。
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