JP2929135B2 - 模様入りコンクリート成形体の製造方法 - Google Patents

模様入りコンクリート成形体の製造方法

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JP2929135B2
JP2929135B2 JP2260433A JP26043390A JP2929135B2 JP 2929135 B2 JP2929135 B2 JP 2929135B2 JP 2260433 A JP2260433 A JP 2260433A JP 26043390 A JP26043390 A JP 26043390A JP 2929135 B2 JP2929135 B2 JP 2929135B2
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    • B28BSHAPING CLAY OR OTHER CERAMIC COMPOSITIONS; SHAPING SLAG; SHAPING MIXTURES CONTAINING CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、歩道、車道などに敷き詰めて固定する舗
装ブロック、その他の模様入りコンクリート製品や、建
造物の壁、天井スラブ、土間等の構造物などのコンクリ
ート成形体の製造法に関する。
〈従来の技術〉 例えば舗装ブロックの表面の一部に横断歩道、一時停
止等の交通標識の模様を表現したり、表面全面に模様を
表現する場合、従来はペイント等の塗料で画くしか方法
がなかった。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかし、舗装ブロックの表面の一部や全面に画かれた
模様は、その上を歩く人の履物の底や、その上を走る自
動車などの車輪で擦られ、短期間のうちに摩滅してしま
うので頻繁に画き直すことが必要で、それに非常に手数
を要する。
そこで本発明はコンクリート成形体の表面の一部又は
全面に表われる模様を、所定の厚さの乾燥した模様材料
からなる模様層により金太郎飴式に表現することを目的
に開発したのである。
〈課題を解決するための手段〉 請求項第1項の模様入りコンクリート成形体の製造方
法は、コンクリート成形体を成形する型枠の内部所定の
位置に、一定高さの筒状の小区劃が隣接状に集結した水
不溶性のセル密集体を配置し、上記セル密集体の小区劃
の一部又は全部に乾燥したコンクリートの模様材料、型
枠内部の上記模様材料が入っていない残りの部分全体に
コンクリートの基層材料を夫々充填すると共に、該セル
密集体を型枠の内部から取除き、前記基層材料が含む水
分、或いは基層材料と模様材料の一方又は双方に給水し
た水分で前記模様材料と基層材料とを一体として固める
ことを特徴とする。
請求項第2項の模様入りコンクリート成形体の製造方
法は、コンクリート成形体を成形する型枠の内部所定の
位置に、一定高さの筒状の小区劃が隣接状に集結した水
溶性のセル密集体を配置し、上記セル密集体の小区劃の
一部又は全部に乾燥したコンクリートの模様材料、型枠
内部の上記模様材料が入っていない残りの部分全体にコ
ンクリートの基層材料を夫々充填し、前記基層材料が含
む水分、或いは基層材料と模様材料の一方又は双方に給
水した水分で前記水溶性のセル密集体を溶解し、且つ前
記模様材料と基層材料とを一体として固めることを特徴
とする。
〈実 施 例〉 以下、本発明の模様入りコンクリート成形体の製造方
法の実施例を図面を参照して説明する。
第1図、第2図、第3図は本発明により製造した模様
入りコンクリート成形体1、ここでは舗装ブロックであ
り、第1図、第2図は交通標識模様を表現し、第3図は
図柄模様を表現している。
第1図のブロックは同じ厚さの模様層2と基層3とか
らなり、模様層2はブロックの表面の一部に露出してい
る。このブロックは後述するように型枠内に配置したセ
ル密集体の小区劃の一部に模様材料を充填すると共に、
小区劃の残部に基層材料を上記模様材料と同じ厚さ充填
することにより製造したのである。これに対し、第2図
のブロックも模様層2がブロックの表面の一部に露出し
ているが、ブロックの裏面部は基層3のみで形成されて
いる。つまり、基層3の厚さは模様層2を裏打ちする部
分では薄く、表面に露出する部分では厚くなっている。
この第2図のブロックは後述するように型枠内に配置し
たセル密集体の小区劃の一部に模様材料を充填すると共
に、小区劃の残部を含み、型枠内部の上記模様材料が入
っていない残りの部分全体に基層材料を充填することに
より製造したのである。
又、第3図のブロックは模様層2が表面の全面を形成
し、裏面部は基層3が形成し、基層はブロックの表面に
露出していない。このブロックは後述のように型枠内に
配置したセル密集体の小区劃の全部に模様材料を充填す
ると共に、型枠内部の上記模様材料が入っていない残り
の部分全体に基層材料を充填して製造したのである。
尚、どのブロックの製造に際しても模様材料と基層材料
の充填順序は任意である。
さて、本発明は上述の第1、第2、第3図に例示した
ような表面の一部、又は全面に模様層2が露出するコン
クリート成形体を、型枠4と、一定高さの小区劃が隣接
状に集結したセル密集体5を使用し(第4図)、模様層
2は乾燥したコンクリートの模様材料で、基層3はコン
クリートの基層材料で成形するのであって、セル密集体
の筒状の小区劃の断面形状は同大の方形又はハニカム形
(六角形)がのぞましく、その大きさは一辺が1〜10mm
程度、高さは少なくとも成形する模様層の厚さと同じ
か、それよりも高くする。
尚、乾燥したコンクリートの模様材料とはセメント粉
やレジン、又はこれと顔料や、これらと細骨材の混合物
を主成分とし、絶乾から水分を含んでいても水で練り混
ぜられて居らず、容易にほぐして供給できる模様層構成
用の材料、又、コンクリートの基層材料とはセメント粉
やレジン、細骨材を主成分とし、仕上りにおいて上記模
様材料と色、つや、肌あい等を異にするもので、必要に
応じ顔料や粗骨材と各種繊維のどちらか一方又は双方を
含み、絶乾から水分を含んでいても水で練り混ぜられて
居らず、容易にほぐして供給できる基層構成用の乾燥し
た材料でも、水で練り混ぜてできた基層構成用の加水し
た材料、いわゆる生コンクリートであってもよく、模様
材料、基層材料のどちらにも必要に応じみかげ石の砕石
や砕粉、鉱滓、光を反射する細粒その他の物質を混合し
たり、凝結硬化促進剤、防水剤、膨張剤その他の混和剤
を混合することもある。又、前述の各種繊維とは、金属
繊維、炭素繊維、合成繊維、グラスファイバー等であ
る。
さて、請求項第1項の製造方法では成形体を製造する
には、金属板、プラスチック、ゴム、木、紙、不織布そ
の他の水に不溶な材料製の前述したセル密集体5を使用
するが、このセル密集体は型枠の内部から取除くため上
面以外に下面も開放した筒形となっている。
そして、第1図のブロックを製造するには、第5図に
示すように型枠4内に、型枠の深さとほぼ同高のセル密
集体5を配置し、該セル密集体の多数の小区劃中、模様
の円環と、円環の内部を斜めに横切る直線とを表現する
一部の小区割の内部に赤色の乾燥した模様材料2R、斜め
の直線で隔てられた円環の内部の二つのほぼ半円を表現
する他の一部の小区劃の内部に青色の乾燥した模様材料
2B、円環の外に乾燥した基層材料3D、又は加水した基層
材料3Wを夫々同じ厚さだけ充填し(各材料の充填順序は
任意である。)、充填が終ったらセル密集体を型枠の外
に取除くと共に、充填した基層材料が乾燥したものであ
る時はその基層材料3Dと、模様材料2R、2Bのセメントや
レジンの全量に対して所要の水:セメント比になるよう
に型枠の内部全体に給水し、その水分で、又、基層材料
が加水したものである時は基層材料3Wが含む水分で、模
様材料2R、2Bと基層材料3D又は3Wを一体に固めて成形体
を製造し、固まったら型枠4から脱型する。
第2図のブロックを製造するには第6図に示すように
型枠内のセル密集体5の小区劃の一部宛にブロックの厚
さよりも薄く乾燥した模様材料2R、2Bを第5図と同様に
充填し、その後で残りの小区劃と、模様材料2R、2B上に
乾燥した基層材料3D又は加水した基層材料3Wを、所要の
厚さのブロックになるように充填し、セル密集体を取除
くと共に、基層材料が乾燥したものであるときは型枠の
内部全体に給水し、加水した基層材料3Wのときはそれが
含む水分で全部の材料を一体に固めて脱型するか、第7
図に示すように、型枠の内部全体に乾燥した基層材料3D
又は加水した基層材料3Wを薄く充填し、その後でセル密
集体の一部宛の小区劃に模様材料2Rと2B、残りの小区劃
に同様に基層材料3D又は3Wを、所要の厚さのブロックと
なるように充填し、セル密集体を取除くと共に、基層材
料が乾燥したものである時は型枠の内部全体に所要量給
水し、加水した基層材料のときはそれぞれが含む水分で
全部の材料を一体に固めて脱型する。
又、第3図のブロックを製造するには、第8図に示す
ように、型枠内のセル密集体の小区劃中、山の頂部の雪
を表わす部分には白い乾燥した模様材料2W、山肌を表わ
す部分には茶色の乾燥した模様材料2Br、海を表わす部
分には青色の乾燥した模様材料2B、空を表わす部分には
乾燥した空色の模様材料2Sを夫々ブロックの厚さよりも
薄く充填し、その後に型枠の内部全体に所要の厚さのブ
ロックとなるように乾燥した基層材料3D又は加水した基
層材料3Wを充填するか、上記とは逆に先に型枠の内部全
体に最初に基層材料3D又は3Wを充填し、その後、セル密
集体の小区劃の一部宛に乾燥した模様材料2W、2Br、2
B、2Sを同様に充填する。そして、セル密集体を型枠の
内部から取除くと共に、充填した基層材料が乾燥したも
のである時は型枠の内部全体に所要量、給水し、加水し
た基層材料3Wのときはそれが含む水分で全部の材料を一
体に固めて脱型する。
セル密集体の大きさは図面では型枠の内形に合わせて
あるが、表現すべき模様の外形よりも少し大であればよ
く、必ずしも型枠の内形に合わせる必要はない。各模様
材料を小区劃5′内に充填するには人手、ロボットで行
なうこともできるが、正確に、且つ迅速に充填するには
セル密集体と同大で、模様に対応した開口部を有し、こ
の開口部以外は閉じたマスクを使用するとよい。
第1図及び第2図の成形体の模様は赤の模様と青の模
様とからなるため、第4図に示すように赤の模様に対応
した開口部Rを有するマスクMRと青の模様に対応した開
口部Bを有するマスクをMBを使用する。両方のマスクは
セル密集体5と外形が同じで、セル密集体5の上に正確
に重ねると夫々の開口部RとBは赤と青の夫々の模様を
表現できるようになっている。
従って、どちらかのマスク、例えばMRを先にセル密集
体の上に重ね、開口部Rを通じ赤色の模様材料2Rを所要
の小区劃に充填し、次にマスクMRを外し、マスクMBをセ
ル密集体の上に重ね、開口部Bを通じ青色の模様材料2B
を他の所要の小区劃に充填し、マスクMBを外せばよい。
型枠内からのセル密集体5の取除きは、全部の模様材
料を必要な小区劃に充填後、セル密集体を取除いても表
現する模様が損なわれない段階であれば基層材料3D又は
3Wを充填する前でも、充填した後でもよい。例えば第5
図の場合は模様材料2R、2Bを充填後にセル密集体を取除
くと模様が崩れるので基層材料3D又は3Wを充填後に取除
き、第6図の場合は模様材料2R、2Bと、これと同厚の基
層材料3D又は3Wを充填後に取除いてもよいし、更に各材
料の上に基層材料を充填後に取除いてもよい。第7図の
場合は、模様材料2R、2Bと、全部の基層材料の3D又は3W
を充填後にを取除き、第8図の場合は模様材料2S、2W、
2Br、2Bの全部を充填後に取除いてもよいし、その各模
様材料上に基層材料3D又は3Wを充填後に取除いてもよ
い。こうしてセル密集体を取除くと、小区劃を仕切る壁
で隔てられていた部分の模様材料同志、及び模様材料と
基層材料は崩落し、取除かれたセル密集体の仕切壁の跡
を埋める。尚、セル密集体を取除く際に型枠とセル密集
体の一方又は双方を振動機や、超音波で振動したり、セ
ル密集体を取除いて全部の材料を硬化させる際にプレス
で加圧すると材料の崩落が強制され、セル密集体の仕切
壁の跡を埋めることが促進できるので好ましい。
そして、充填するのが乾燥した基層材料3Dの場合は、
その基層材料及び各模様材料が含むセメント、レジンの
全量に対して所要の水:セメント比になるように型枠の
内部全体に適量給水するが、この給水は各材料の動きを
調整したい場合など、必要により一部の量を先に給水し
てもよい。又、充填するのが加水した基層材料3Wの場合
は、この基層材料3Wが含む水分で主として各模様材料を
加湿するため、それを見越して基層材料6Wの水:セメン
ト比の水分は多くして置く。勿論、基層材料6Wの水分だ
けでは模様材料を加湿するのが不足する時は追加して給
水してもよい。
そして、セル密集体5の深さは模様材料を充填する層
厚に等しくてもよいが、図示したように型枠4の上面か
ら突出するようにして置くと、取除きが容易に行なえ
る。
請求項第2項の製造方法で成形体を製造するにはオブ
ラートその他、水で溶解する材料製のセル密集体を使用
する。そして、セル密集体は型枠内で溶解するため上下
の両面が開放した筒形のものに限らず、下面が底で塞が
れたものを使用することもできる。
この請求項第2項による第1図、第2図、第3図の成
形体の製造の実施例は、セル密集体を型枠内から取除く
工程が不要になるだけで、あとは前述した請求項第1項
の実施例と同じであり、溶解、消失したセル密集体の跡
はセル密集体の壁と接触していた模様材料同志、及び模
様材料と基層材料と崩落して埋める。崩落を促進するた
めに振動したり、加圧するとよい。
又、セル密集体を早目に溶解して置きたい場合など
は、各乾燥した模様材料を全部充填後に給水して模様材
料を先に加湿し、その後で基層材料を充填してもよい。
この場合は乾燥した基層材料3Dのその後の給水量は少な
くし、又、加水した基層材料3Wの水分は少なくして置
く。更に、加水した基層材料3Wを、模様材料よりも先に
充填すると、模様材料の充填が済まないうちにセル密集
体が溶解する虞れがあるため、水溶性ではあるが溶解に
時間を要するセル密集体を使用する。
そして、セル密集体は型枠内で溶解し、消失してしま
うため、模様材料の充填厚さに等しい深さを有すればよ
く、型枠上面から上に突出させる必要はない。
上述した請求項第1項及び第2項のどちらの製造方法
においても、型枠はテーブルバイブレータ上に載置し、
各模様材料及び基層材料を充填する際に振動を加える
と、各材料の密度は高まり、緻密に充填することができ
る。
同じく、請求項第1項及び第2項のどちらの製造方法
においても、第9図に示すように型枠4の底の内面に圧
縮可能な嵩高性のマット6、例えば不織布を敷設してそ
の上にセル密集体4を載置し、充填すべき乾燥した模様
材料2R、2Bと、充填すべき基層材料3D又は3Wのどちらか
一方、又は双方の一部、或いは全部、ここでは模様材料
2R、2Bに膨張剤を混合すると、固まるまでの間に膨張剤
を混合した材料は図示のように上記マット6を圧縮して
膨張する。従って、模様層や、基層の表面を成形体の表
面から盛り上げ、模様を立体感あるものとする。又、図
では型枠の上面が開放しているが、この上面を重量があ
る蓋で閉じると材料はマット6の方に向かってのみ膨張
するので、より立体感のある模様ができる。更にマット
6に吸水性を有するものを使用すると余剰水を吸い取
り、各材料に水分を均一に行き渡らせるので成形体の性
能を強度的に向上することができる。
この第9図は第5図の実施例に対応したものである
が、第6〜8図の実施例でも同様である。又、第8図で
は充填した基層材料3D又は3W上に模様材料を充填するの
で、例えばこの模様材料に膨張剤を混合し、嵩高性のマ
ットを使用することなく模様層を成形体の表面に盛り上
げることができる。この場合、型枠の底の内面に吸水性
のマットを敷設して置くと、上述のように成形体の性能
を強度的に向上させることができる。
又、請求項第1項及び第2項のどちらかの製造方法に
おいても、第10図や第11図に示すように型枠の底の内面
にピンや小片が植立した板やシート7や、植毛、起毛、
添毛、輪奈(パイルやループ等)を有するシート8を予
め敷設してその上にセル密集体5を配置し、充填した乾
燥した模様材料や、基層材料3D又は3Wをピンや小片
7′、植毛、起毛、添毛、輪奈8′により保持してもよ
い。これにより各材料が固まるまでの間、振動などによ
って動くのを防止でき、異色の模様材料同志の境界や、
模様材料と基層材料3D又は3Wの境界を鮮明に表現でき
る。
上記ピン、小片、植毛、起毛、添毛、輪奈を、シート
や板ごと水溶性にすると各材料が固まるまでの間にそれ
らは溶解して消失するため成形体から剥離する手間が省
けるが、それらを水溶性にするか、水不溶性にするかは
必要な保持状態により使い分けることが望ましい。
更に、請求項第1項及び第2項のどちらの製造方法に
よっても型枠4の一部又は全部を変形可能な材料で構成
し、各模様材料及び基層材料3D又は3Wの充填後に型枠を
変形し、変形した型枠の内部で各材料を固めてブロック
状以外の成形体を製造することもできるのであって、こ
れを以下、第1図に示したのと同様な模様層2を表面に
有する成形体を製造する場合に付いて述べる。
第12〜14図は円筒形の成形体を製造する実施例であっ
て、型枠10をウレタンゴムなどからなる変形可能な周囲
枠11と、上記周囲枠11を上に載せるための金属薄板、プ
ラスチックシート、紙、不織布、編織生地、ゴムシート
など巻回可能な底シート12とで構成し、底シート12の上
に周囲枠11を載せ、周囲枠11が囲む内部の所定の位置に
後述の変形可能なセル密集体を配置し、第5図の場合と
同様に乾燥した模様材料2R、2Bと、乾燥した基層材料3D
又は加水した基層材料3Wを充填する(第12図)。そし
て、両材料が凝固化したら周囲枠11の上を底シート12と
同様の巻回可能な補助シート13で覆い(第13図)、周囲
枠11が囲む内部の両材料を底シート12と補助シート13の
間に支持して周囲枠11ごと丸め(第14図)、両材料が固
まるまで丸めた状態に保つことにより円筒形で周面の所
要位置に模様層2が露出した成形体を製造することがで
きる。
又、第15図は上記第12図のように模様材料と基層材料
を充填後、凝固化したら製造すべき筒形成形体の内形に
一致する型14(筒形成形体が円筒形の場合は円筒型)の
外に巻き、両材料が固結するまでその状態に保って筒形
の成形体を製造する。この場合は、周囲枠11の開放した
上面に露出する両材料2R、2Bと3D又は3Wの表面は型14の
外面に接触するので、補助シート13は省略可能であると
共に、型14に多角形のものを使用して多角形断面の筒形
成形体が製造できる。
上記第14図、第15図の製造方法で丸めたり、巻いたり
した場合に、周囲枠11の二つの側縁が隣接すると基層材
料の側縁間には空間の継目が生じるので、両側縁をオー
バーラップして内外に少し重ね、基層材料を継目で内外
に二重にするか、或いは周囲枠11の各側縁を切り除き、
各側縁に露出する基層材料を突き合わせ、継目に空間が
生じないようにする。
同様に第12図のように模様材料と基層材料を型枠10に
充填後、凝固化したら、第16図に示す如く周囲枠11を取
り除き、製造すべき筒形成形体の内形に一致し、且つ両
端に鍔15′,15′を有する型15の外に底シート12と一緒
に巻付け、両材料が固まるまでその状態に保ち(第17図
参照)、筒形の成形体を製造することもできる。勿論、
周囲枠11の内形の横幅は第15図の場合と同様の型15の外
周の一周の長さに合わせて置き、縦は鍔15′,15′の間
隔に一致させる。この場合も補助シート13は省略可能で
あると共に、型15に多角形のものを使用して円筒形以外
に多角形断面の筒形成形体を製造することができる。
上記は筒形成形体の製造方法であるが、型枠の一部又
は全部で変形させて筒形以外の成形体も製造できる。
例えば、第12図のように模様材料と基層材料を型枠10
に充填後、これを第18図に示す如く、上面に凹部16を有
し、この凹部中にゲル17を満たした下型18上に置き、上
記凹部16に対応した凸部19を有する上型20で上から加圧
し(第19図)、これにより上面が凸部19で押されて凹
み、下面は凹部16に押込まれて下向きに膨らんだ成形体
を製造することができる。この場合は、型枠で変形する
のは底シート12の一部であるため周囲枠11は変形可能で
なくてもよい。又、凹部中に満たしたゲル17は上型20で
加圧するまでの間、凹部16上に位置する走行シートの部
分を平らに保って置くためのもので、上型20の加圧が開
始すると凹部に押込まれる底シート及びその上の材料に
よって凹部上縁から回りに溢れ出る。尚、下型18を粘土
などの塑性材料製にしてもよく、その場合は上型の加圧
で塑性材料製の下型の上面は凹むため、凹部16を形成
し、その中にゲル17を満たすことが省ける。
更に、第12図のように模様材料と基層材料を型枠10に
充填後、これを第20図に示すように凹凸した上面を有す
る下型21上に置き、上から平らな弾性板22で押し(第21
図)、これによって型枠10と、その内部に充填した両材
料を下型21の凹凸した上面に做って変形させ、瓦状、八
ッ橋状等の成形体を製造することもできる。この場合の
型枠10は、前述した変形可能な周囲枠11と、その底の下
に敷く底シート12で構成してもよいが、変形可能な周囲
枠の底面を、変形可能な底壁で閉じた底を有するもので
あってもよい。
上述したように型枠の一部又は全部を変形させて製造
する場合、セル密集体3が水不溶性であっても変形可能
であれば、型枠を変形させた後にセル密集体を脱型して
もよい。しかし、セル密集体が水不溶性で、且つ変形不
能なときは型枠を変形させる前にセル密集体は脱型して
置く。又、セル密集体が水溶性であるときはセル密集体
が溶解を開始した時点、以降に型枠を変形させればよ
い。
セル密集体を変形可能にするには、例えば1つの宛の
筒状の小区劃を仕切る仕切壁に上又は下から切り目を施
し、各仕切壁を一部宛、切り離せばよい。
この発明は、これまで述べたブロック、円筒形や多角
形の筒形成形体、板状成形体以外に、現場で生コンクリ
ートを打設して構築する建造物、例えば建造物の躯体で
ある天井スラブの成形に適用し、表面ないし下面に模様
層が露出した天井スラブを製造することもできる。
そして、成形する型枠の内部には、前述した金属、繊
維などの各種の繊維やファイバの他に鉄筋、ラス網、エ
キスパンドメタル、各種のロープやワイヤ等の補強材料
を組込み、強度のある成形体を製造することができる。
更に、先に充填した基層材料(又は模様材料)の上に上
記補強材料を敷き、その上に模様材料(又は基層材料)
を充填すると、充填した上下の材料がずれ動くのを防止
ぐことができると共に、模様層と基層の結合を界面で補
強することができる。
〈発明の効果〉 この発明によって、模様層が成形体の表面の一部又は
全面に金太郎飴式に露出して模様を表現するコンクリー
ト成形体を容易に製造することができる。そして成形体
の表面が摩滅しても、表現された模様は消失したり、見
苦しくなることはない。
又、模様層は型枠内のセル密集体の小区劃の内部に充
填した乾燥した模様材料で形成するため、隙間なくギッ
シリと充填できると共に、取除いたり、消失したセル密
集体の跡は模様材料や基層材が崩落して埋めるので模様
層と基層との境界が細密に表現でき、非常に鮮明な模様
を有する成形体が得られる。
更に、模様材料は乾燥しているので、間違って充填し
た場合は電気掃除機式の道具を使用し、吸引して簡単に
除き、修整することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図及び第3図は本発明により製造した模様
入りコンクリート成形体を例示する斜視図、第4図は同
上の成形体を製造するための型枠とセル密集体の斜視
図、第5図は第1図の成形体の製造状態を示す断面図、
第6図及び第7図は第2図の成形体の製造状態を示す断
面図、第8図は第3図の成形体の製造状態を示す断面
図、第9図、第10図、第11図は第1図の成形体の別の製
造状態を示す断面図、第12図、第13図、第14図は筒形の
成形体の製造状態を順序を追って説明するための斜視
図、第15図も同じく他の筒形成形体の製造状態を示す斜
視図、第16図と第17図も他の筒形成形体の製造状態を示
す斜視図、第18図と第19図も他の成形体の製造状態を示
す斜視図と断面図、第20図と第21図も他の成形体の製造
状態を示す斜視図と断面図である。 図中、1は成形体、2は模様層、2R、2B、2W、2S、2Br
は模様材料、3は基層、3Dは乾燥した基層材料、3Wは加
水した基層材料、4は型枠、5はセル密集体、6は嵩高
性のマット、7と8は板又はシート、10は型枠、11はそ
の周囲枠、12は底シート、13は補助シート、14,15は筒
形の型、15′は鍔、16は凹部、17はゲル、18は下型、19
は凸型、20は上型、21は下型、22は弾性板を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B28B 3/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート成形体を成形する型枠の内部
    所定の位置に、一定高さの筒状の小区劃が隣接状に集結
    した水不溶性のセル密集体を配置し、上記セル密集体の
    小区劃の一部又は全部に乾燥したコンクリートの模様材
    料、型枠内部の上記模様材料が入っていない残りの部分
    全体にコンクリートの基層材料を夫々充填すると共に、
    該セル密集体を型枠の内部から取除き、前記基層材料が
    含む水分、或いは基層材料と模様材料の一方又は双方に
    給水した水分で前記模様材料と基層材料とを一体として
    固めることを特徴とする模様入りコンクリート成形体の
    製造方法。
  2. 【請求項2】コンクリート成形体を成形する型枠の内部
    所定の位置に、一定高さの筒状の小区劃が隣接状に集結
    した水溶性のセル密集体を配置し、上記セル密集体の小
    区劃の一部又は全部に乾燥したコンクリートの模様材
    料、型枠内部の上記模様材料が入っていない残りの部分
    全体にコンクリートの基層材料を夫々充填し、前記基層
    材料が含む水分、或いは基層材料と模様材料の一方又は
    双方に給水した水分で前記水溶性のセル密集体を溶解
    し、且つ前記模様材料と基層材料とを一体として固める
    ことを特徴とする模様入りコンクリート成形体の製造方
    法。
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