JP3004535B2 - 自動車塗膜保護用フィルム - Google Patents

自動車塗膜保護用フィルム

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JP3004535B2
JP3004535B2 JP6116798A JP11679894A JP3004535B2 JP 3004535 B2 JP3004535 B2 JP 3004535B2 JP 6116798 A JP6116798 A JP 6116798A JP 11679894 A JP11679894 A JP 11679894A JP 3004535 B2 JP3004535 B2 JP 3004535B2
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明彦 土橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の輸送や保管時
に、自動車のボディ等の塗膜を保護するために一時的に
使用される自動車塗膜保護用フィルムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】最近、自動車メーカーで製造された自動
車を輸送や保管する際に、石、砂塵、埃、鉄粉、鳥の
糞、酸性雨、ガス等による作用で自動車のボディ等に施
した塗装塗膜が損傷し、また塗膜に光沢変化や変色等の
外観劣化が発生し、商品価値が低下することが問題とな
っている。特に、輸送時間や保管時間の長い輸出用自動
車でこのような塗膜の劣化の発生の確率が高いものであ
った。そこで、従来からパラフィンを主体とするワック
ス系塗膜保護剤を用い、自動車の塗装塗膜の表面にこの
保護剤を塗布することによって塗膜を保護することが行
われてきた。しかし、ワックス系塗膜保護剤は鉄粉、鳥
の糞、酸性雨等に対しては塗膜保護性能が不充分であ
り、更に、ワックス自体の塗膜への浸透による悪影響が
あると共に、ワックス系塗膜保護剤を溶剤等で除去する
際の廃液による公害問題や、廃液の処理問題が発生する
ものであった。このため、特開平2−300281号公
報や特開平3−221169号公報に示されるように、
自動車のボディーの表面に粘着フィルムを貼って塗装塗
膜を保護する方式が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのように粘着
フィルムを貼る場合、長期間屋外暴露されてフィルムが
劣化すると、フィルムを自動車のボディ表面から剥がす
際にフィルムと共に粘着剤が塗装塗膜から剥がれず、塗
膜の表面に粘着剤が残って汚れるおそれがあるという問
題があった。このため自動車塗膜保護用フィルムに要求
される基本特性は、屋外に長期間暴露されてもフィルム
の劣化が小さく、塗膜に対して糊残り等の汚染が発生し
ないことである。更に近年、自動車用塗料の塗膜が比較
的軟質化しており、また、塗膜性能向上のため様々な添
加剤が添加されるために、従来からアルミニウム、ステ
ンレス、カラー綱板、樹脂板等の表面保護用に使用され
ている粘着フィルムを自動車塗膜保護用に用いると、支
持体あるいは粘着剤層の変形による応力が塗膜に加わっ
たり、塗膜中の添加剤が粘着剤層に移行したりするおそ
れがあり、このために、フィルムと塗膜との間に気泡が
混入して気泡跡が生じたり、フィルム貼付け時の皺の跡
が生じたり、フィルム端部の跡が生じたりして、塗装塗
膜の美観を著しく損なうという問題もあった。本発明
は、上記の点に鑑みてなされたものであり、塗膜を汚染
したり塗膜の美観を損なったりするおそれがなく、自動
車に塗装した塗膜を石、砂塵、埃、鉄粉、鳥の糞、酸性
雨、ガス等から保護することができる自動車塗膜保護用
フィルムを提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動車塗膜
保護フィルムは、紫外線の透過量が波長190〜370
nmの範囲で10%以下である着色されたポリオレフィ
ン系フィルムを支持体とし、数平均分子量が15000
0以下のポリイソブチレン、ブチルゴム、ポリブテンの
うち少なくとも一つを主成分とすると共に、この主成分
100重量部に対し離型剤を0.1〜10重量部、テル
ペンもしくはテルペンフェノール系の粘着付与剤を1〜
100重量部、自動車塗料用添加剤0.1〜10重量部
を配合して調整した粘着剤層を支持体に形成してなるこ
とを特徴とするものである。本発明にあって、紫外線の
透過量が波長190〜370nmの範囲で10%以下で
ある着色されたポリオレフィン系フィルムに自動車塗料
用添加剤0.1〜5重量部を含有させた支持体とするこ
とが好ましい。またマンセル表色系でN7以上の白色に
着色したポリオレフィン系フィルムを支持体とすること
が好ましい。さらに本発明にあって、離型剤としてシリ
コーンを、また自動車塗料用添加剤として液垂れ防止
剤、界面活性剤、レベリング剤、耐候性向上剤、レオロ
ジー制御剤の少なくとも一種以上を用いることが好まし
い。
【0005】本発明において、支持体としてポリオレフ
ィン系フィルムが用いられる。ポリオレフィン系フィル
ムとしては、エチレン、プロピレン、ブテン等のα−オ
レフィンのホモポリマーやコポリマー、更には酢酸ビニ
ル、メチルメタクリレート等のモノマーを共重合したも
のを使用することができる。ポリオレフィン系フィルム
は耐候性や耐熱性において優れているが、これらの特性
をさらに向上させたり加工性や作業性等を向上させる目
的で、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、可塑剤等を添
加して用いることもできる。ポリオレフィン系フィルム
の中でも、ポリプロピレン系フィルムが使用環境温度以
上に耐熱性があり好ましく用いることが出来る。
【0006】支持体となるポリオレフィン系フィルムの
着色は、通常行われる顔料の添加や、あるいは支持体の
背面に印刷することによって行うことができる。ここ
で、添加する顔料や印刷するインクは、本発明の目的か
ら耐候性が必要であり、耐候性が高い無機系のものを用
いることが好ましい。着色の程度は、支持体となるポリ
オレフィン系フィルムや粘着剤の耐候性向上のために、
紫外線の透過量が190〜370nmの範囲で10%以
下、より好ましくは1%以下になるように設定する必要
がある。本発明にあっては、ポリオレフィン系フィルム
に塗料用添加剤を0.1〜5重量部添加し含有させた支
持体を用いると好ましい。
【0007】またポリオレフィン系フィルムで形成され
る支持体の色は、価格、加工性、支持体としての特性等
から決定すれば良いが、マンセル表色系でN7以上の白
色のものが好ましい。マンセル表色系では、無彩色を記
号Nで表し、その配列において、理想的な黒を0、理想
的な白を10として、その間の明るさの感覚の差が等歩
度になるよう分割して表す。
【0008】カーボンブラック等を用いて黒色にする
と、隠蔽性や遮断性を高く得ることができるので、少量
の添加で紫外線の透過量を10%以下にすることができ
るが、光の吸収による熱上昇が大きく、夏場の直射日光
により80℃以上の高温になって塗膜の種類によっては
熱変形等の問題が発生するおそれがあるために、好まし
くない。これに対してマンセル表色系でN7以上の白色
にする場合は、温度上昇が50〜60℃と小さく好まし
い。しかし白色顔料だけでマンセル表色系でN7以上の
白色にする場合は、支持体自体の耐候性が不十分になる
ので、耐候性向上剤の添加が必要である。耐候性向上剤
としては、アミン系、キノリン系、ヒドロキノン系、フ
ェノール系、亜リン酸エステル系等の老化防止剤や酸化
防止剤、あるいはサリチル酸誘導体、ベンゾフェノン
系、ベンゾトリアゾール系、ヒンダードアミン系等の紫
外線吸収剤や光安定剤等を用いることができ、その添加
量は0.1〜5重量%の範囲が、より好ましくは0.1
〜1重量%である。添加量が0.1重量%未満では添加
による効果を期待することができず、逆に添加量が5重
量%を超えると添加剤が粘着剤へ移行して粘着剤に悪影
響を及ぼすおそれがある。
【0009】ポリオレフィン系フィルムで形成される支
持体の片面に粘着剤を塗布して粘着剤層を設けることに
よって、本発明に係る自動車塗膜保護用フィルムを調整
することができるが、粘着剤としては、ポリイソブチレ
ン、ブチルゴム、ポリブテンを主成分とするものが使用
される。ポリイソブチレンはイソブチレンの重合体であ
り、またブチルゴムはイソブチレンとイソプレンの共重
合体を主成分とするものであり、カルボン酸、水酸基等
の架橋性官能基を持ったモノマーを共重合したものや塩
素化物を用いることもできる。さらにポリブテンは、イ
ソブチレンを主体とし1−ブテンやn−ブテン等の構造
異性体との共重合体である。これらポリイソブチレン、
ブチルゴム、ポリブテンは、単独で用いる他に併用する
こともできるが、数平均分子量が150000以下のも
のを用いるものである。分子量がこのように比較的小さ
いものを用いることによって、粘着剤の応力緩和を大き
くすることができるものである。数平均分子量が150
000を超えると被着体である自動車の塗膜に塗膜保護
用フィルムの貼り付け跡が発生し易くなる。
【0010】粘着剤の第二成分として用いられる離型剤
としては、植物油、脂肪族石鹸、シリコーン、フッ素樹
脂、ワックスやアルキルカルバメートのような長鎖アル
キル基含有物等を挙げることができるが、特にシリコー
ンがフィルム貼り付け跡の発生を防止する効果や粘着剤
の接着力の経時的な上昇を抑制する効果が高いために好
ましい。このシリコーン樹脂としては、Si−O−Si
で示されるシロキサン結合を骨格とする各種分子量のも
のや変性を行ったものを使用することができるものであ
りジメチルシリコーンやメチルフェニルシリコーンオイ
ル等のストレートシリコーンオイル、ポリオキシアルキ
レンとのコポリマーやアミノ変性シリコーンのような変
性シリコーンオイルあるいは、これらのエマルジョン等
を例示することができる。離型剤の添加量は、上記粘着
剤の主成分100重量部に対して0.1〜10重量部の
範囲である。添加量が0.1重量部未満では離型剤の添
加による実質的な効果を得ることができずまた添加量が
10重量部を超えると離型剤による接着力の低下が著し
くなり好ましくない。
【0011】粘着剤の第三成分として用いられる粘着付
与剤として、本発明ではテルペンもしくはテルペンフェ
ノール系粘着付与剤を用いるものであり、αピネン、β
ピネン、ジペンテン等のテルペンを主成分とし、フェノ
ールあるいはビスフェノール等のフェノール類を共重合
したもの、およびこれらの水添等による変性物を使用す
ることができる。この粘着付与剤の添加により離型剤や
自動車塗料用添加剤による接着力の低下を抑え、適切な
接着力を維持することができる。テルペンもしくはテル
ペンフェノール系粘着付与剤の添加量は、上記粘着剤の
主成分100重量部に対して1〜100重量部の範囲で
ある。添加量が1重量部未満では粘着付与剤添加による
実質的な効果を得ることができず、また添加量が100
重量部を超えると被着体のクモリや被着体への粘着剤の
転着が発生したりまた耐候性が低下し好ましくない。
【0012】粘着剤の第四成分として用いられる自動車
塗料用添加剤は、本発明に係る自動車塗膜保護用粘着フ
ィルムを貼付ける自動車の塗膜の塗料に含まれる添加剤
が好ましく、液垂れ防止剤、界面活性剤、レベリング
剤、耐候性向上剤、レオロジー制御剤、防かび剤、防腐
剤、静電塗装助剤等があり、少なくとも1種以上を用い
る。自動車塗料用添加剤は、同じ添加剤であっても複数
の効果を有する物もある。自動車塗料用添加剤の添加量
は、上記粘着剤の主成分100重量部に対してそれぞれ
の添加剤の量として0.1〜10重量部の範囲に設定さ
れる。添加量が0.1重量部未満では添加による実質的
な効果を得ることができず、また10重量部を超えると
それぞれの添加剤の成分が粘着剤から塗膜側に移行し
て、塗膜を変質させたり、塗膜表面に転着して、塗膜保
護用フィルムを離型するときに塗膜の表面に残留して汚
染したりする場合があるので好ましくない。
【0013】本発明に用いる自動車用添加剤の液垂れ防
止剤は、垂直に近い被塗装物に塗膜を形成するとき塗料
が垂れて流れないようにするために塗料に添加する添加
剤であり、レオロジー制御剤は、塗料の流動性や粘度を
調節するために添加するものである。塗料の粘度調節や
塗料液に構造粘性を与え、垂れ止めに使用する。液垂れ
防止剤とレオロジー制御剤は、一つで両者の作用をする
ものもある。これらを例示するとカルボキシメチルセル
ロース、アルギン酸ナトリウム、コロイド状シリカ、有
機ベントナイト、ステアリン酸アルミニウム等が挙げら
れる。
【0014】耐候性向上剤は、添加して耐候性を向上さ
せるもので、酸化防止剤や紫外線吸収剤が代表的なもの
である。この中で、酸化防止剤は、酸化劣化を防止する
ために添加する薬剤であり老化防止剤、オゾン劣化防止
剤とも呼ばれる。光又は熱エネルギーを受けて発生した
ラジカルが次の連鎖過程に進行しないようににするため
のラジカル連鎖反応抑制剤と酸化過程で生成する過酸化
物を分解して安定な化合物に変える過酸化物分解剤に大
別される。前者として、フェノール系、芳香族アミン化
合物、後者には、硫黄系、リン系化合物が代表的に使用
される。酸化防止剤を例示すると、アミン系としてN,
N−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミン、ヒド
ロキノン系として、2,5−ジ−(t−アミル)ヒドロ
キノン、キノリン系として、トリメチルジヒドロキノリ
ン重合体、6−エトキシ−2,2,4−トリメチル−
1,2−ジヒドロキノリン、フェノール系として、2,
6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、2,2’−メチ
レンビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、4,4’−ブチリデン−ビス−(3−メチル−6
−t−ブチルフェノール)、4,4’−チオ−ビス−3
−メチル−6−t−ブチルフェノール、ステアリル−β
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノー
ルプロピオネート、テトラキス−〔メチレン−3−
(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート〕メタン、1,3,5−トリメチ
ル−2,4,6−トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシ−ベンジル)ベンゼン、1,1,3−ト
リス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチル
フェノール)ブタン、硫黄系として、ジラウリルチオジ
プロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、
ラウリルステアリルチオジプロピオネート、ジミリスチ
ルチオジプロピオネート、リン系として、トリイソデシ
ルホスファイト、ジフェニルイソデシルホスファイト、
トリフェニルホスファイト、トリノリルホスファイト、
亜リン酸エステル系として、トリフェニルホスファイ
ト、金属不活性化用途として、N−サリシロイル−N’
−アルデヒドヒドラジン、N−サリシロイル−N’−ア
セチルヒドラジン、N,N’−ジフェニルオキサミド、
N,N’−ジ−(2−ヒドロキシフェニル)オキサミド
が挙げられる。
【0015】紫外線吸収剤は、紫外線による劣化を防ぐ
ため添加される物質であって、サルチル酸誘導体、ベン
ゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系が好適に使用され
る。紫外線吸収剤を例示すると、サルチル酸系では、サ
ルチル酸フェニル、p−t−ブチル−フェニル−サリシ
レート、p−オクチルフェニル−サリシレート、ベンゾ
フェノン系では、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−ベン
ゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベン
ゾフェノン、4−ドデシロキシ−2−ヒドロキシ−ベン
ゾフェノン、ベンゾトリアゾール系では、2−(2’−
ヒドロキシ−5’−メチル−フェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−
5’−メチル−フェニル)−5−クロロ−ベンゾトリア
ゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−n−オクトキ
シ−フェニル)ベンゾトリアゾールが挙げられる。
【0016】界面活性剤は、親水基と親油基を適当な割
合で含む化合物であり、陰イオン、陽イオン、非イオ
ン、両性界面活性剤がある。界面活性剤の洗浄、浸透、
分散、凝集、乳化、乳化破壊、可溶化、起泡、消泡、減
摩、柔軟、帯電防止、撥水、殺菌、防錆効果を目的に添
加するものである。
【0017】レベリング剤は、塗膜の平滑化を目的にし
た添加剤で、塗膜を構成する樹脂、溶剤の沸点等にも影
響されるが、オレンジピール等の発生を防止するために
塗料の表面張力を低下させるものである。これには、界
面活性剤、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性
剤が用いられる。
【0018】本発明に用いられる粘着剤には上記第一な
いし第四成分の他に着色剤等の一般的に配合される配合
剤を添加して良いことはいうまでもない。自動車塗料用
添加剤を、支持体に含有させる場合は、自動車塗料用添
加剤をポリオレフィン系樹脂にブレンドして押出機等で
溶融混練させTダイ等によりフィルム状に押出成形を行
って得ることができる。自動車塗料用添加剤は、支持体
または粘着剤の両方に添加しても良い。印刷により支持
体を着色するときは、自動車塗料用添加剤をインクに添
加しても良い。そして上記のように各成分を配合して調
整される粘着剤を支持体の片面に塗布して粘着層を設け
ることによって、本発明に係る自動車塗膜保護用フィル
ムを作成することができるものであり、粘着剤でこの自
動車塗膜保護用フィルムを自動車のボディの表面に貼付
けることによって、自動車に塗装した塗膜を石、砂塵、
埃、鉄粉、鳥の糞、ガス、酸性雨等から保護することが
できるものである。
【0019】
【作用】上記のように作成される自動車塗膜保護用フィ
ルムは、紫外線の透過量が波長190〜370nmの範
囲で10%以下である着色されたポリオレフィン系フィ
ルムを支持体とするので、高い耐候性を得ることができ
る。また粘着剤の主成分に数平均分子量が150000
以下のポリイソブチレン、ブチルゴム、ポリブデンを用
いるので、粘着剤の応力緩和を大きくすることができる
と共にしかも第二成分として配合する離型剤が粘着剤層
と塗膜の間にブリードアウトすることによって粘着剤層
と塗膜との間に適度な滑性を付与して、塗膜保護用フィ
ルムの貼付け時および使用中の変形により塗膜に加わる
応力を低く抑えることができる。更に、粘着剤に第四成
分として自動車塗料用添加剤が配合してあるので、塗膜
に含有されている自動車塗料用添加剤が塗膜から粘着剤
層へ移行することを抑えて塗膜に変質が発生することを
防ぐことができる。また粘着剤に第三成分としてテルペ
ンもしくはテルペンフェノール系の粘着付与剤が配合さ
れてあるので、第二成分として配合する離型剤や第四成
分として配合する自動車塗料用添加剤による接着力の低
下を補うものであり、適切な接着力を維持する。
【0020】支持体に自動車用塗料添加剤を添加し含有
させることにより、自動車塗膜保護用フィルムの製造直
後から使用する時までないし使用中において、粘着剤層
に添加した自動車塗料用添加剤が支持体に拡散して、粘
着剤層中の自動車塗料用添加剤の濃度が低くなるのを抑
制するためである。粘着剤層中の塗料用添加剤の濃度が
低下すると、自動車の塗膜の中に含まれる塗料用添加剤
の移行しやすい成分が塗膜から粘着剤層へ移行し易くな
り塗膜の変性をきたすおそれがあるからである。また支
持体を着色する成分が支持体の耐候性を劣化させるの
で、自動車塗料用添加剤を添加することにより、着色成
分による劣化を抑えると共に支持体の耐候性を向上させ
ることができる。
【0021】
【実施例】次に本発明を実施例によって詳述する。 (実施例1)ポリプロピレン樹脂(住友化学工業株式会
社商品名「AS171A」)97重量部に対して、白色
着色剤として酸化チタン(石原産業株式会社商品名「二
酸化チタン」)を3重量部、安定剤(住友化学工業株式
会社商品名「MU41」)を0.1重量部添加して混練
し、これをTダイ法で押出成形することによって厚み4
0μmのポリプロピレンフィルムを作成した。このフィ
ルムは、波長190〜370nmの光線透過率が1%以
下であり、マンセル表色系でN9の白色であった。そし
てこのフィルムを支持体として用い、表面に表1の「実
施例1」の欄の配合で調整した粘着剤を厚みが5μmに
なるように塗布して粘着剤層を設けることによって、自
動車塗膜保護用フィルムを作成した。
【0022】(実施例2、3)表1の「実施例2」ある
いは「実施例3」の欄の配合で調整した粘着剤を厚みが
5μmになるように塗布した他は、実施例1と同様にし
て、自動車塗膜保護用フィルムを作成した。
【0023】(比較例1、2、3)表1の「比較例
1」、「比較例2」あるいは「比較例3」の配合で調整
した粘着剤を厚みが5μmになるように塗布した他は、
実施例1と同様にして、自動車塗膜保護用フィルムを作
成した。
【0024】
【表1】
【0025】*1 トーネックス株式会社商品名「MM
L−140」 *2 BASFジャパン株式会社商品名「オパノールB
50」 *3 BASFジャパン株式会社商品名「オパノールB
10」 *4 信越化学工業株式会社商品名「KF96」 *5 ヤスハラケミカル株式会社商品名「YSレジンP
X1150」 *6 ビックケミー社商品名「BYK−306」 *7 住友化学工業株式会社商品名「スミライザーBH
T」
【0026】上記実施例1〜3及び比較例1〜3で作成
した塗膜保護用フィルムを、黒色アクリル系自動車用塗
料を塗装した鋼板の塗装面に貼り付け、初期接着力と塗
膜への影響を調べた。結果を表2に示す。なを、初期接
着力の測定は剥離角度90°、剥離速度200mm/m
in、測定雰囲気20℃−相対湿度65%の条件で行っ
た。また、塗膜への影響を調べる試験は、黒色アクリル
系自動車用途料としてA(日本ペイント株式会社商品名
「9050」)、B(日本ペイント株式会社商品名「5
61C1」、C(日本ペイント株式会社商品名「650
PZ」)の三種類の塗料を用い、A塗膜、B塗膜、C塗
膜についてそれぞれおこない、日立化成工業株式会社結
城工場内で南向き45°の屋外暴露台で1993年6月
から9月までの3ヵ月間屋外暴露をして試験した。結果
を気泡跡やフィルム境界跡がなく良好なものを「〇」、
塗装の専門家がわかる程度の気泡跡やフィルム境界跡が
見られるものを「△」、だれの目にも明らかな気泡跡や
フィルム境界跡があるものを「×」として表示した。
【0027】
【表2】
【0028】表2にみられるように、各実験例のものは
初期接着力が高く、また塗膜への影響も小さいが、比較
例1は初期接着力は高いものの塗膜への悪影響が大き
く、比較例2、3は初期接着力が低いとともに塗膜への
悪影響が大きいものであった。
【0029】(実施例4)ポリプロピレンフィルムとし
てマンセル表色系でN8のものを用いた他は、実施例1
と同様にして自動車塗膜保護用フィルムを作成した。
【0030】(比較例4)ポリプロピレンフィルムとし
てマンセル表色系でN5のものを用いた他は、実施例1
と同様にして自動車塗膜保護用フィルムを作成した。
【0031】(比較例5)ポリプロピレンフィルムとし
てマンセル表色系でN2のものを用いた他は、実施例1
と同様にして自動車塗膜保護用フィルムを作成した。上
記実施例1、4及び比較例4、5で作成した塗膜保護用
フィルムを、黒色アクリル系自動車用塗料Aを塗装した
鋼板の塗装面に貼り付け、表面温度と塗膜への影響を調
べた。結果を表3に示す。
【0032】
【表3】
【0033】表3にみられるように、比較例4、5のも
のは表面温度が高くなって塗膜への影響も大きく発生し
たが、マンセル表色系でN7以上にした実施例1、4の
ものではこのような問題はないことが確認される。
【0034】(実施例5、6、7、比較例6) ポリプロピレン樹脂(住友化学工業株式会社商品名「A
S171A」)97重量部に白色着色剤として酸化チタ
ン(石原産業株式会社「二酸化チタン」)を3重量部添
加してこれをべ一スとし、表4に示す自動車塗料用添加
剤を混練し、Tダイ法で押出し厚さ40μmのポリプロ
ピレンフィルムを作成した。このフィルムは、波長19
0〜370nmの光透過率が1%以下であり、マンセル
表色系でN9の白色であった。このフィルムを支持体と
して表4に示す配合を粘着剤として厚みが5μmとなる
ように塗布して自動車塗膜保護用フィルムを作成した。
実施例5〜7、比較例6で作成した自動車塗膜保護用フ
ィルムを、3種類のアクリル系黒色塗装板D、E、Fの
各々に張付け、初期接着力、屋外暴露試験後(6〜9月
までの間の3ヵ月間、6〜11月までの間の6ヵ月間)
の塗膜への影響を評価した。結果を表4示す。
【0035】
【表4】
【0036】*2〜*7は表1の記号に同じ *8 住友化学工業株式会社商品名「AS171A」 *9 石原産業株式会社製「二酸化チタン」 *10 住友化学工業株式会社商品名「MU41」 *11 綜研化学株式会社商品名「ミクロゲル」 *12 ガイギー社「チヌビン622LD」 塗膜評価の記号は表3と同じ 比較例は塗膜への影響が大きいが、実施例は塗膜への影
響がほとんどみられず良好である。
【0037】
【発明の効果】上記のように本発明は、紫外線の透過量
が波長190〜370nmの範囲で10%以下である着
色されたポリオレフィン系フィルムを支持体としている
ので、支持体の耐候性を十分に得ることができるもので
ある。また数平均分子量が150000以下のポリイソ
ブチレン、ブチルゴム、ポリブテンのうち少なくとも一
つを主成分とすると共に、この主成分100重量部に対
して離型剤を0.1〜10重量部、テルペンもしくはテ
ルペンフェノール系の粘着付与剤を1〜100重量部、
自動車塗料用添加剤0.1〜10重量部を配合して調整
した粘着剤層を支持体に形成するようにしたので、粘着
剤の主成分は比較的低分子量のポリイソブチレン、ブチ
ルゴム、ポリブテンであって粘着剤の応力緩和を大きく
することができると共に、しかも第2成分として配合す
る離型剤が粘着剤層と塗膜との間にブリードアウトする
ことによって粘着剤層と塗膜との間に適度な滑性を付与
して、塗膜保護用フィルムの貼付け時および使用中の変
形により被着する塗膜に加わる応力を低く抑えることが
できる。
【0038】さらに粘着剤に第四成分として配合される
自動車塗料用添加剤によって、さらには支持体にも含有
されている自動車塗料用添加剤により、塗膜に含有され
ている自動車塗料用添加剤が塗膜から粘着剤層へ移行す
ることを抑えて塗膜に変質が発生することを防ぐことが
できるものであり、支持体と塗膜との間に混入した気泡
跡や貼付け時の皺の跡、端部の跡などが塗膜に付くこと
を防止することができるものである。また粘着剤に第三
成分として配合されるテルペンもしくはテルペンフェノ
ール系の粘着剤は、第二成分として配合する離型剤や第
四成分として配合する自動車塗料用添加剤により接着力
の低下を補い、さらに経時的に生じる粘着剤の接着力の
増加を他の添加成分と相乗して抑制し適度な接着力を保
つ効果がある。
フロントページの続き (72)発明者 檜森 宏次 茨城県下館市大字五所宮1150番地 日立 化成工業株式会社 結城工場内 (72)発明者 富山 宗昭 大阪府寝屋川市池田中町19番地17号 日 本ペイント株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−98223(JP,A) 特開 平6−128540(JP,A) 特開 平3−47886(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 7/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紫外線の透過量が波長190〜370nm
    の範囲で10%以下である着色されたポリオレフィン系
    フィルムを支持体とし、数平均分子量が150000以
    下のポリイソブチレン、ブチルゴム、ポリブテンのうち
    少なくとも一つを主成分とすると共に、この主成分10
    0重量部に対して離型剤を0.1〜10重量部、テルペ
    ンもしくはテルペンフェノール系の粘着付与剤を1〜1
    00重量部、自動車塗料用添加剤0.1〜10重量部を
    配合して調整した粘着剤を支持体に形成してなることを
    特徴とする自動車塗膜保護用フィルム。
  2. 【請求項2】自動車塗料用添加剤0.1〜5重量部を支
    持体となるポリオレフィン系フィルムに含有させること
    を特徴とする請求項1記載の自動車塗膜保護用フィル
    ム。
  3. 【請求項3】マンセル表色系でN7以上の白色に着色し
    たポリオレフィン系フィルムからなる請求項1又は2記
    載の自動車塗膜保護用フィルム。
  4. 【請求項4】離型剤として、シリコーンを用いることを
    特徴とする請求項1、2または3記載の自動車塗膜保護
    用フィルム
  5. 【請求項5】自動車塗料用添加剤として液垂れ防止剤、
    界面活性剤、レベリング剤、耐候性向上剤、レオロジー
    制御剤の少なくとも一種以上を用いることを特徴とする
    請求項1、2、3、又は4記載の自動車塗膜保護用フィ
    ルム。
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