JP3003329U - いなり寿司用包装体 - Google Patents

いなり寿司用包装体

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 いなり寿司を好適に包装することができるい
なり寿司用包装体を提供する。 【構成】 外装フィルム3の内面側の中央部上下端間に
開封手段である開封用条体2を接着するとともに、外装
フィルム3内面の両側端部の中央部に吸取シート4、4
を接着する。いなり寿司16を折り畳んで三角形状に包
装した時に、両隅部をシールX、Yして封鎖する。この
状態でいなり寿司16の底部両端部と吸取シート4、4
とが接触するので、油揚げ14から水分や油分が滲み出
ても、吸い取られて外部に漏れることはない。したがっ
て、シールX、Yによって完全にシールできて、水分や
油分が外部に滲み出ることや、虫、ゴミ等が侵入するこ
とは確実に防止される。さらに、開封手段を取り除くこ
とで簡単に開封することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案はいなり寿司用包装体に関し、特に、開封が容易であるとともに、油 揚げに含んだ水分や油分が溜まったり、漏れたりしないようにでき、さらに、虫 、ゴミ等が侵入するのを確実に防止できるいなり寿司用包装体に関するものであ る。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】
一般に、コンビニエンスストア等においては、例えばおにぎりや巻寿司等のよ うに、1個ずつ単品で購入できて手軽に食べることができる商品が各種販売され ている。そして、これらを包装する包装体も、包装される内容物の形状に応じて 様々な形態をなすものが出回っている。
【0003】 そして、今日のニーズの多様化に伴っていなり寿司を商品として取り扱う必要 性が高まっているけれども、いなり寿司の場合には既存のものは単に収納するケ ースを用いているのが一般的であり、油揚げに含んだ水分や油分がケースに溜ま り、また、この溜まった水分や油分が漏れたりしていなり寿司を好適に収納する ことができなかった。
【0004】 また、単にいなり寿司をシート状の包装体で包装した場合には、運搬時や、陳 列棚へ並べる時に手で掴んだ際に、油揚げに含まれる水分や油分が容易に滲み出 てしまい、包装体内に溜まったり、包装体の隙間から外部に漏れたりしてしまい 、包装状態の外観を損なうとともに、商品価値を著しく低下させてしまうといっ た問題が生じてしまっていた。
【0005】 さらに、いなり寿司を食べる時に包装を容易に開封できることも重要なことで ある。 したがって、いなり寿司を包装した際に油揚げから水分や油分が外部に滲み出 ることや、外部から虫、ゴミ等が侵入するのを阻止できるとともに、簡便に開封 でき、しかも開封時にいなり寿司を損傷したりすることがない包装体の出現が強 く要望されているのが現状である。
【0006】 この考案の第1の目的は、包装した状態でいなり寿司の油揚げから出る水分や 油分が外部に漏れないようにすることができるいなり寿司用包装体を提供するこ とにある。 この考案の第2の目的は、包装した状態でいなり寿司の油揚げから出る水分や 油分が外部に漏れることがないとともに、容易に開封することができるいなり寿 司用包装体を提供することにある。 この考案の第3の目的は、包装した状態でいなり寿司の油揚げから出る水分や 油分が外部に漏れることがないとともに、外部から虫やゴミ等が侵入することを 確実に防止でき、食べる時は容易に開封することができ、しかも、開封時にいな り寿司に損傷を与えることがないいなり寿司用包装体を提供することにある。
【0007】
【問題点を解決するための手段】
この考案は上記の課題を達成するために、第1の考案として、ほぼ中央部に縦 方向の開封手段を有するとともに、いなり寿司を被覆可能な矩形状をなす外装フ ィルムと、少なくとも前記いなり寿司の底部と接触する外装フィルムの部位に一 体に設けられる吸取シートとを具え、外装フィルムをいなり寿司に沿って折り畳 んで包装して頂部に前記開封手段の一部が位置する三角形状とし、さらに、底部 の両隅部をシールして封鎖した構成を有している。 また、そして、前記外装フィルムと前記吸取シートとの間は接着されたり、融 着されたりして一体となっており、さらに、前記底部の両隅部のシールはヒート シールである構成を有している。
【0008】
【作用】
この考案は上記の手段を採用したことにより、油揚げから水分や油分が滲み出 たとしてもいなり寿司を適切に包装することができるようになっている。
【0009】 すなわち、いなり寿司の油揚げは水分や油分を多く含んでいるので、いなり寿 司を包装した状態の時に油揚げから水分や油分が滲み出て包装体内に溜まること がある。 この考案にあっては、外装フィルムのうちのいなり寿司と接する側の面に吸取 シートを一体に有しているので、油揚げから出た水分や油分は吸取シートに吸い 取られて、包装体内に溜まることはない。また、吸収シートは包装体の側端部に 設けられているので、油揚げから出た水分や油分が、包装体の隙間から外部に漏 れないようにすることができる。 さらに、三角形状に包装したのち両隅部をシールするので、油揚げから出た水 分や油分が外部に漏れることや、虫やゴミ等が侵入することを確実に防止するこ とができる。
【0010】 また、外装フィルムには開封手段を有しているので包装体の開封が容易であり 、いなり寿司を簡便に食べることができ、しかも、この開封時にいなり寿司が損 傷したりすることがないようになっている。 したがって、この考案による包装体は、いなり寿司用として好適な包装を可能 とすることができるものである。
【0011】
【実施例】
以下、図面に示すこの考案の実施例を説明する。 図1〜図3は、この考案によるいなり寿司用包装体の第1実施例を示してある 。図1はいなり寿司用包装体の概略裏面図であり、図2は図1に示すいなり寿司 用包装体の概略表面図であり、図3は図1におけるA−A線断面図である。
【0012】 すなわち、図1〜図3に示すいなり寿司用包装体1は、開封用条体2が接着さ れた外装フィルム3と、いなり寿司と接触する側の面のうちの両側端部に半幅が 接着された方形状の吸取シート4、4とからなる。 なお、吸取シート4、4は、中央部のみに設けたり、あるいは、開封用条体2 を除いた外装フィルム3の全周囲に設けたりしても良い。
【0013】 図1〜図3において、外装フィルム3は、汎用フィルムが使用され、いなり寿 司16を被覆可能な大きさで縦長の方形状をなすように形成されたものである。 この外装フィルム3には開封手段が設けられており、この開封手段は開封用条 体2とノッチ9とで形成されが、開封用条体2のみで形成したり、あるいは後述 するように開封用条体2およびノッチ9を用いることなく形成しても良い。 前記開封用条体2はテープであり、外装フィルム3の内面側の短辺方向中央部 に、その上端部から下端部に至るように配置されて接着される。このとき、開封 用条体2は、容易に切断されない程度の強度を有したものが使用される。
【0014】 ノッチ9は、開封用条体2が位置する外装フィルム3の部位のうち上下両端部 側に、開封用条体2を挟んだ状態で対をなして設けられる。この場合、ノッチ9 、9は、外装フィルム3の上下端部に設けたものを示したが、いずれか一方の端 部だけに設けてもよい。つまり、ノッチ9、9は少なくとも開封始端側となる端 部に設けてあればよいものである。
【0015】 そして、このノッチ9、9の存在により、開封用条体2の端部が摘み部2aと して形成されるとともに、外装フィルム3の切断の契機となり、同時に、開封初 期の切断方向が案内される。このため、ノッチ9、9により形成される一方端の 摘み部2aを摘んでこれを他方端へ向かって引っ張ると、外装フィルム3に対す る開封用条体2の初期の進行が容易となるので、外装フィルム3の切断をスムー ズにすることができる。このとき、開封用条体2は外装フィルム3の上下端間に 設けられているので、開封用条体2を引っ張って除去することで外装フィルム3 が縦に切断されて2つに分断されることとなる。
【0016】 なお、外装フィルム3に少なくとも上下方向が延伸方向となっている延伸フィ ルムを用いれば開封用条体2を用いなくても良く、さらに、延伸フィルムを用い ることにより開封用条体2およびノッチ9、9を用いることなくノッチ9、9間 に相当する部位を延出させてベロ部とすることにより、開封手段とすることがで きる。
【0017】 外装フィルム3の内面側の左側端部および右側端部には、所定幅の吸取シート 4、4が接着されて設けられる。この吸取シート4は、水分や油分を吸収するこ とができる例えば繊維質等の材質が用いられて、帯状に形成されているものであ る。 そして、開封用条体2を取り去って外装フィルム3を幅方向中央部で縦に切断 すると、外装フィルム3の左半部とその左側端部に接着された一方の吸取シート 4とが接着部5で一体となったものと、外装フィルム3の右半部と右側端部に接 着された他方の吸取シート4とが接着部6で一体になったものとに分割すること ができるようになっている。
【0018】 上記のように構成されたいなり寿司用包装体1を用いて包装されるいなり寿司 16は、例えば三角形状のものが使用される。 すなわち、長方形状の油揚げを対角線方向に切断することで底面が開口した三 角形状の袋状の油揚げ14とし、内部にご飯を詰め込んで全体として三角形状を なすようにしてある。
【0019】 そして、包装する時は、まず、外装フィルム3の内面側にいなり寿司16を接 触させる。すなわち、一側面が接触した状態で包装体1の内面下端部に位置させ る。いなり寿司16は、図4に示すように、その頂部を下方に向けた状態で包装 体1の短辺方向中央部に配置し、かつ、そのとき、いなり寿司16は長辺方向中 央部よりも下端側に偏った部位に位置される。
【0020】 そして、いなり寿司16を外装フィルム3に接触させた状態で、包装体1の左 右下部12、13を折り曲げて被覆する。まず、包装体1の右下部13は、いな り寿司16の右下斜面に沿って図4中のa方向へ折り曲げられ、その折り曲げら れた部位をいなり寿司16に接触させる。同様に、包装体1の左下部12は、い なり寿司16の左下斜面に沿って図中のb方向へ折り曲げられ、その折り曲げら れた部位をいなり寿司16に接触させる。
【0021】 次いで、包装体1の上端部側の半部でいなり寿司16を被覆する。つまり、包 装体1の上半部をいなり寿司16の上面に沿って図4中のc方向へ折り曲げ、そ の折り曲げられた部位をいなり寿司16に接触させ、図5に示すような状態にす る。 この状態で、外装フィルム3の両側部の中央部に設けた吸取シート4、4はい なり寿司16の底面の両側部を包むようになる。
【0022】 続いて、包装体1の左右上部10、11を折り曲げる。まず、包装体1の右上 部11は、いなり寿司16の右下斜面に沿って図5中のd方向へ折り曲げられ、 その折り曲げられた部位を右下部13の外面に重ねる。同様に、包装体1の左上 部10は、いなり寿司16の左下斜面に沿って図中のe方向へ折り曲げられ、そ の折り曲げられた部位を左下部12の外面に重ねる。このとき、包装体1は、図 6に示すように、右上部11と右下部13との間、左上部10と左下部12との 間は、それぞれ点状の接着部7、8で接着して保持するのが好ましい。
【0023】 この結果、包装体1は、図6に示すように、いなり寿司16の全面を覆うよう に包むことになる。このとき、包装体1の左上部10と右上部11との間は、ラ ベル等の紙製のシール15が跨ぐように貼られて止着され、これにより、包装体 1は、いなり寿司16を覆った状態で保持される。さらに、底部両隅部を熱溶着 してシールX、Yする。 なお、ラベル等の紙製のシール15を用いるので点状の接着部7、8で接着し て保持しなくても良い。
【0024】 そして、図示したように、シール15の一部を外装フィルム3にも接触するよ うに貼着すると、包装体1の止着がより完全になるので好ましい。 このように包装された状態の時は、油揚げ14から水分や油分が滲み出たとし てもいなり寿司16の底面両側部は吸取シート4、4と接触して包まれているの で、水分や油分は吸取シート4、4に吸い取られて包装体1の外方に滲み出る恐 れは全くないものである。
【0025】 さらに、包装した状態で包装体1の底部両隅部がシールX、Yされているので 、たとえ水分や油分が吸取シート4、4を通過したとしてもそれらが包装体1か ら滲み出ることを完全に防止できるとともに、通気も阻止されているので、虫、 ゴミ等の侵入を完全に防止できる。
【0026】 また、包装体1で包装されたいなり寿司16を食べる場合には、開封用条体2 を取り去って外装フィルム3を2つに分断したのち包装体1の左右各半部を引っ 張る。すると、いなり寿司16が露出し、取り出すことができるようになってい る。
【0027】 まず、いなり寿司16を包装してある包装体1を開封するには、包装体1の上 端側でノッチ9、9により摘み部2aとして形成された開封用条体2の端部を持 って、これをいなり寿司16の表面に沿って、包装体1の下端側に位置する摘み 部2a側へ向かって引っ張る。すると、外装フィルム3は、開封用条体2の進行 に伴って、当該開封用条体2に沿って切断され、または開封用条体2と一体とな って一部が取り去られるようになる。 この結果、外装フィルム3は、その短辺方向中央部において縦方向に真っ直ぐ に切断され、包装体1が左半部と右半部とに2分割されることとなる。
【0028】 こののち、外装フィルム3の右半部の右端頂部を持って右側方へ引っ張ると、 外装フィルム3の右半部と他方の吸取シート4とが一緒に取り去られる。このと き、外装フィルム3の右半部は、その内面がいなり寿司16の油揚げ14の表面 と滑りながら右側方へ移動して取り去られる。このため、図7に示すように、い なり寿司16の右半部が包装体1から露出することになる。
【0029】 次いで、いなり寿司16の右半部側を手に持ち、前記と同様に外装フィルム3 の左半部を左側方へ引っ張ると、外装フィルム3の左半部はいなり寿司16の油 揚げ14の表面と滑りながら左側方へ移動して吸取シート4と一緒に取り去られ る。これによりいなり寿司16全体を露出することができる。
【0030】 このように、いなり寿司16を包装した包装体1を簡単に開封することができ 、いなり寿司16を簡易に食べることができるようになっている。 もちろん、いなり寿司16を食べる際には、上述したような開封方法だけでな く、例えば、開封用条体2を取り去って包装体1の右半部だけを除去した後、包 装体1の左半部を介していなり寿司16を手で持ち、その状態で、露出している いなり寿司16の右半部側から直接食べるようにしてもよい。このようにすれば 、油揚げ14の油分で手を汚さずにいなり寿司16を食べることができる。 なお、上記の場合、包装体1の右半部を先に取り去るようにしたが、左半部か ら取り去ってもよい。
【0031】 そして、上記のいなり寿司用包装体1にあっては、包装状態にある時に、いな り寿司16の油揚げ14から出た水分や油分が、包装体1内に溜まったり、外部 に漏れたりしないようになっている。
【0032】 すなわち、外装フィルム3の内面側の両側端部に吸取シート4、4を接着して 配設したことにより、油揚げ14から出た水分や油分は、吸取シート4に吸収さ れるようになっている。
【0033】 いなり寿司16が包装体1で包装された状態の時に、手で強く押したりすると 、油揚げ14に含まれている水分や油分が滲み出てしまう場合があり、さらに、 この水分や油分が包装体1の内側底部に溜まったり、包装した時の包装体1の両 隅部の隙間から漏れ出したりすることがあった。
【0034】 しかしながら、この考案による包装体1にあっては、油揚げ14から滲み出た 水分や油分は、包装体1内において吸取シート4、4に吸収されてこれに保持さ れるので、包装体1内に水分や油分が液状に溜まることが防止できる。また、吸 取シート4、4は、包装体1の両側端部に位置して、いなり寿司16の底面両側 と接触してその部位を包んでいるので、油揚げ14から出た水分や油分が包装体 1の両隅部の隙間から外部に漏れるのを防止することができるようになっている 。 したがって、いなり寿司16に水分や油分を多く含んだ油揚げ14を用いた場 合でも、包装した状態の時に水分や油分が外部に滲み出るのを防止することがで きる。
【0035】 さらに、この考案による包装体1にあっては開封手段によって容易、かつ、確 実に開封することができるようになっている。
【0036】 なお、前記実施例において、外装フィルム3の材質は特に限定されるものでは ない。例えば、ポリプロピレン製であっても、また、ポリエチレン製であっても よく、汎用フィルムを使用することができる。特に、湿気を通さないものであれ ば好適である。
【0037】 また、外装フィルム3の形状は、前記実施例に示したものに限定されるもので はなく、いなり寿司16を被覆可能な大きさ、形状をなしてあれば良いものであ る。 そして、前記実施例においては、一例として三角形状のいなり寿司16を包む 包装体1を示したが、包装体1は、いなり寿司16の形状に応じて変形可能であ る。したがって、図示したもののように三角形状のいなり寿司16に限らず、他 の形状、例えば俵状のいなり寿司でも包装することができるものである。
【0038】 さらに、前記実施例においては、開封手段は、外装フィルム3に開封用条体2 を接着したものを示したが、これに限定されない。例えば、外装フィルム3の上 下端間に所定間隔で対をなしたミシン目を付与し、このミシン目間で条体、ある いは帯体を形成しても良い。 特に、外装フィルム3を延伸フィルムで形成した場合には、開封手段は、開封 用条体2を設けなくて、外装フィルム3の上下端のうちの少なくとも一方端に一 対のノッチ9、9を設けるだけでもよい。
【0039】 例えば、外装フィルム3を、一軸延伸フィルムまたは二軸延伸フィルムで形成 したり、あるいは一軸延伸フィルムと無配向フィルムとの積層物、または二軸延 伸フィルムと無配向フィルムとの積層物で形成したりした場合には、開封用条体 2がなくてもノッチ9、9間で形成される摘み部2aを持って引っ張るだけで、 そのノッチ9、9間の幅で縦方向に外装フィルム3を切断することができるので 、開封の容易性は維持される。また、このように、外装フィルム3に延伸フィル ムを用いた場合には、開封手段は、ノッチ9、9を設けなくて開封用条体2だけ であってもよい。 また、ノッチ9、9間に相当する部位を外方に延出してべろ部としても良い。
【0040】 また、前記実施例のように吸取シート4、4の幅の半幅を接着するのではなく 全幅を接着するのでも良く、接着幅および接着箇所は前記実施例の場合に限定さ れない。例えば、包装体1の内面側において、その周縁部のうち開封用条体2を 除く部位に所定幅の吸取シート4を接着してもよい。さらに、開封用条体2の部 位を除いた外装フィルム3の部位の全面に吸取シート4を設けてもよいものであ る。
【0041】 また、前記実施例においては、外装フィルム3と吸取シート4との間は、接着 したものを示したがこれに限定されるものではない。すなわち、外装フィルム3 又は吸取シート4をそれぞれ熱融着可能な材質で形成すれば、例えば超音波融着 法等を用いることにより、各フィルム3と吸取シート4との間を融着して一体に することができるので、好適である。
【0042】 そして、いなり寿司を包装した後の底部の両隅部をシールX、Yすることによ り油揚げの水分や油分が滲み出ることを完全に防止することができるものである 。
【0043】
【考案の効果】
以上のようにこの考案によれば、いなり寿司を包装した状態にあるときには、 油揚げから出た水分や油分は、吸取シートに吸収されるので、包装体内に溜まっ たり、外部に漏れたりすることがなくなり、水分や油分を多く含んだいなり寿司 を好適に包装することができる。 さらに、包装した状態で底部の両隅部をシールしたので油揚げの水分や油分が 滲み出ることは完全に防止できる。また、包装した時の内外部間の通気が完全に 阻止されているので虫やゴミ等が侵入するのを確実に防止することができる。
【0044】 しかも、開封手段により容易に包装体を開封することができるので、内容物で あるいなり寿司を簡便に食べることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案によるいなり寿司用包装体の第1実施
例を示す裏面図である。
【図2】図1における表面図である。
【図3】図1におけるA−A線断面図である。
【図4】図1に示すいなり寿司用包装体を用いていなり
寿司を包む際の第1段階を示す図である。
【図5】図1に示すいなり寿司用包装体を用いていなり
寿司を包む際の第2段階を示す図である。
【図6】図1に示すいなり寿司用包装体を用いていなり
寿司を包んだ状態を示す図である。
【図7】いなり寿司を包んだいなり寿司用包装体の半部
を取り去っていなり寿司が露出した状態を示す図であ
る。
【符号の説明】
1……いなり寿司用包装体 2……開封用条体 2a……摘み部 3……外装フィルム 4……吸取シート 5、6、7、8……接着部 9……ノッチ 10……左上部 11……右上部 12……左下部 13……右下部 14……油揚げ 15……シール 16……いなり寿司 X、Y……シール

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ中央部に縦方向の開封手段を有する
    とともに、いなり寿司(16)を被覆可能な矩形状をな
    す外装フィルム(3)と、少なくとも前記いなり寿司
    (16)の底部と接触する外装フィルム(3)の部位に
    一体に設けられる吸取シート(4、4)とを具え、外装
    フィルム(3)をいなり寿司(16)に沿って折り畳ん
    で包装して頂部に前記開封手段の端部が位置する三角形
    状とし、さらに、底部の両隅部をシール(X、Y)して
    封鎖したことを特徴とするいなり寿司用包装体。
  2. 【請求項2】 前記外装フィルム(3)と前記吸取シー
    ト(4、4)との間は接着されている請求項1記載のい
    なり寿司用包装体。
  3. 【請求項3】 前記外装フィルム(3)と前記吸取シー
    ト(4、4)との間は融着されて一体となっている請求
    項1記載のいなり寿司用包装体。
  4. 【請求項4】 前記底部の両隅部のシール(X、Y)は
    ヒートシールである請求項1記載のいなり寿司用包装
    体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2022058722A (ja) * 2017-06-27 2022-04-12 朋和産業株式会社 米飯加工食品包装体
WO2022234683A1 (ja) * 2021-05-07 2022-11-10 朋和産業株式会社 包装材、および、包装体
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