JP3000428B2 - 洗車機 - Google Patents

洗車機

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JP3000428B2
JP3000428B2 JP7113098A JP11309895A JP3000428B2 JP 3000428 B2 JP3000428 B2 JP 3000428B2 JP 7113098 A JP7113098 A JP 7113098A JP 11309895 A JP11309895 A JP 11309895A JP 3000428 B2 JP3000428 B2 JP 3000428B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗車すべき自動車に対
して前後方向に往復走行する走行フレームに吊下支持さ
れるサイドブラシにより、自動車の前後面および両側面
を洗浄するようにした、洗車機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来洗浄すべき自動車に対して前後方向
に走行可能な門型走行フレームの両側に、垂直軸線周り
に揺動可能に設けた一対の案内レールと、それらの案内
レールが一直線になる中立位置になるように、それらの
案内レールを保持するばね装置と、それらの案内レール
に沿って走行する一対の台車と、それらの台車を走行さ
せるシリンダと、それらの台車に回転駆動できるように
吊下支持されるサイドブラシと、案内レールが中立位置
から所定角度振れたことを検出する検出装置とを備えて
おり、門型走行フレームの走行によりサイドブラシが自
動車の前面に接触すると、該門型走行フレームの走行を
一旦停止させ、サイドブラシを開き方向に移動させるこ
とにより自動車の前面を洗浄するようにした洗車機は公
知である(実公昭55−35246号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記公報に記
載される洗車機は、サイドブラシを支持する案内レール
が中立位置から所定角度振れたことを検出して、サイド
ブラシを開移動させるようにしている。このため、もし
門型走行フレームを走行を継続しながらサイドブラシを
開移動させると、自動車の前面両側部で、サイドブラシ
から受ける面圧が過大となり、自動車に傷を付ける恐れ
があるため、この公報のものでは、前述したように門型
走行フレームの走行を一旦停止させてからサイドブラシ
の開移動を行なうようにしている。
【0004】しかしながらこのようにすると、洗車時間
が長くなるという課題があり、また門型走行フレームの
走行用モータの始動、停止を繰り返すことになり、無駄
に電力を消費するという課題もあり、全体として洗車コ
ストが嵩む。
【0005】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、洗車すべき自動車に対して走行フレームを走行させ
るようにした洗車機において、そのフレームの走行を継
続させながらサイドブラシを開移動させて自動車の前面
を確実に洗浄できるようにして、前記課題をすべて解決
できるようにした、新規な洗車機を提供することを目的
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、洗車すべき自動車に対して往
復走行することのできる走行フレームと、前記走行フレ
ームを、その走行速度を可変制御して走行駆動できるよ
うにした走行駆動装置と、前記走行フレームの両側部
に、それぞれ縦軸線周りに揺動可能に支持される、左右
一対の案内レールと、前記左右一対の案内レールにそれ
ぞれ設けられ、それらの案内レールが略一直線になる中
立位置に付勢する中立付勢装置と、前記左右一対の案内
レールにそれぞれ往復走行可能に支持される、一対の台
車と、前記一対の台車の駆動輪をそれぞれ正逆回転する
トルクモータと、前記一対の台車にそれぞれ吊下支持さ
れる、一対のサイドブラシと、前記一対のサイドブラシ
をそれぞれ正逆回転する、回転モータと、前記走行フレ
ームに、一対のサイドブラシよりも往走行方向前側にお
いて配置され、該走行フレームの往走行時に、前記自動
車の前面を検出する前面検出手段と、前記前面検出手段
の検出に基づいて、前記走行フレームをその走行速度を
低速にして往走行させながら前記一対の台車を互いに離
れる方向に開移動させて前記自動車の前面の洗浄を行な
うように、前記走行駆動装置と、前記トルクモータとを
制御する制御手段とよりなることを特徴としている。
【0007】また前記目的達成のため前記請求項2記載
の発明によれば、前記請求項1記載のものにおいて、前
記一対の案内フレームには、それぞれそれらの揺動運動
を制動するブレーキ装置を付設したことを特徴としてい
る。
【0008】
【作用】前記請求項1項記載の発明によれば、走行フレ
ームの往走行時に、一対のサイドブラシよりも往走行方
向前側に配置された前面検出手段の検出に基づいて、走
行フレームの走行速度を低速に制御しつつ往走行を継続
させながらサイドブラシの開移動により自動車の前面を
洗浄することができ、該前面の確実な洗浄を保障しつつ
洗浄時間が短縮される。
【0009】また請求項2記載の発明によれば、前記請
求項1記載のものにおいて、ブレーキ装置によりサイド
ブラシを支持する案内レールの無用な振れが抑制され
る。
【0010】
【実施例】以下、図面により本発明洗車機の一実施例に
ついて説明する。
【0011】まず図1〜5を参照して洗車機の構造につ
いて説明するに、図1は、洗車機の概略全体正面図、図
2は、図1の2−2線に沿う洗車機の側面図、図3は、
図1の3−3線に沿う洗車機の一部平面図、図4は、図
1の4−4線に沿う拡大部分側面図、図5は、図4の5
−5線に沿う部分側面図である。
【0012】図1,2において、門型に形成される走行
フレーム1は、その両側下部の前後に軸架された、左右
一対の駆動輪3,3および左右一対の従動輪4,4とに
より、地上に敷設された走行レール5,5上を往復走行
できるように設けられている。前記駆動輪3,3は減速
機構を介して走行駆動装置すなわち走行モータ2,2に
それぞれ連動されており、走行フレーム1はこれらの走
行モータ5,5の正逆転駆動により走行レール4,4上
を往復走行可能である。
【0013】図1,3において、走行フレーム1の上部
左右には、略垂直方向に配置される対をなす左右縦軸6
L,6Rが軸受B,Bを介して回転可能に支持されてお
り、これらの縦軸6L,6Rには、左右一対の案内レー
ル7L,7Rの基端がそれぞれ固定されており、これら
の案内レール7L,7Rは、それぞれ略水平方向に前後
に揺動可能である。図2に最も明瞭に示すように、前記
左右案内レール7L,7Rの上部には、断面山形の上部
レール71 が、またそれらの下部には、断面長方形の下
部レール72 がそれぞれ固定されている。
【0014】前記一対の案内レール7L,7Rには、そ
れぞれ対をなす台車8L,8Rが往復走行可能に支持さ
れている。台車8L,8Rの上部には、前記上部レール
1上を転動し得る駆動輪9L,9Rおよび従動輪1
0,10がそれぞれ軸架されており、前記駆動輪9L,
9Rには、それぞれトルクモータ15L,15Rが接続
されている。また台車8L,8Rの下部には、それぞれ
前記下部レール72 の前後両側面を挟んで転動し得る4
つのローラ11…と、該下部レール72 の下面を転動し
得る2つのローラ12,12が軸支されている。そして
前記トルクモータ15L,15Rのそれぞれの正逆回転
駆動により、前記台車8L,8Rは、案内レール7,7
に沿って開閉方向に往復移動することができる。
【0015】左右台車8L,8Rには、それぞれ対をな
す左右サイドブラシ13L,13Rが回転自在に吊下支
持されており、これらのサイドブラシ13L,13R
は、それぞれ台車8L,8Rに支持された回転モータ1
4L,14Rにより伝動機構を介して正逆回転駆動され
るようになっている。
【0016】図3,4に明瞭に示すように、前記左右縦
軸6L,6Rには、それぞれ略水平方向に延びるばねア
ーム16L,16Rの基端が固定され、これらのばねア
ーム16L,16Rの先部左右と、走行フレーム1の左
右に設けたばね受けとの間には、それぞれ圧縮コイルば
ねよりなる、中立ばね17L1 ,17L2 ;17R1
17R2 が縮設されており、これらの中立ばね17
1 ,17L2 ;17R1,17R2 の弾発力により、
一対の左右案内レール7L,7Rは、図3に示すように
それらが略一直線になる、中立位置に付勢保持される。
そして前記ばねアーム16L,16Rおよび中立ばね1
7L1 ,17L2 ;17R1 ,17R2 は、それぞれ左
右中立付勢装置NL,NRを構成している。
【0017】また図3,4に示すように、前記左右縦軸
6L,6Rにはそれぞれ略水平方向に延びる左右作動板
18L,18Rが固定されており、これらの作動板18
L,18Rの二股状の先部に対応して、走行フレーム1
の左右には、左右小角スイッチ19L,19Rおよび左
右大角スイッチ20L,20Rが設けられており、前記
小角スイッチ19L,19Rは、左右一対の案内レール
7L,7Rが中立位置から前方あるいは後方に、第1の
所定角度振れたことを作動板18L,18Rを介して検
出するものであり、また前記大角スイッチ20L,20
Rは、左右一対の案内レール7L,7Rが中立位置から
前方あるいは後方に、前記第一の所定角度よりも大きい
第二の所定角度振れたことを作動板18L,18Rを介
して検出するものであって、前記小角スイッチ19L,
19Rは、前記サイドブラシ13L,13Rが、洗浄す
べき自動車Vに接触したことを検出することができ、大
角スイッチ20L,20Rはサイドブラシ13L,13
Rが自動車Vに対する接触面圧が過大になったことを検
出することができるようになっており、この大角スイッ
チ20L,20Rが作動したときは、洗車機の動作が全
停止されるようになっている。
【0018】前記左右案内レール7L,7Rには、それ
ぞれそのブレーキ装置BL,BRが付設される。
【0019】次に図4,5を参照してこのブレーキ装置
BL,BRについて説明する。図4,5には、一方のブ
レーキ装置BLが示されるが、他方のブレーキ装置BR
も同一の構造である。
【0020】前記縦軸6L,6Rの下部にはそれぞれ略
水平方向に延びるアーム21L,21Rの基端が固定さ
れており、このアーム21L,21Rの先端部に設けた
板21L1 ,21R1 には、下向きの凸状に形成され
る、ゴム板22L,22Rが固着されている。一方走行
フレーム1には、前記ゴム板22L,22Rに対応して
支持板23L,23Rが設けられており、ゴム板22
L,22Rの突出下端は、それ自体の弾性力により、前
記支持板23L,23Rに圧接される。
【0021】前記のように構成される左右ブレーキ装置
BL,BRは前記案内レール7L,7Rが前後に揺動す
るとき、それらに所定のブレーキ力を与えて、それらの
無用な振動を抑制して、前記小角スイッチ19L,19
R、大角スイッチ20L,20Rの誤動作等を防止する
ことができる。
【0022】図1に戻って、左右案内レール7L,7R
には、台車8L,8Rが閉限位置および開限位置にある
ことを検出する、閉限スイッチ24L,24Rおよび開
限スイッチ25L,25Rと、台車8L,8Rを閉限位
置および開限位置に規制する閉限ストッパ26L,26
Rおよび開限ストッパ27L,27Rが設けられてい
る。
【0023】なお、閉限スイッチ24L,24Rは、台
車8L,8Rが開限位置から閉限位置に向けて移動して
いるときに、閉限スイッチ24L,24Rが作動してト
ルクモータ15L,15Rに後述するように直流制動を
かけたとき台車8L,8Rが閉限ストッパ26L,26
Rに当たる直前に停止するように、また前記作動位置か
ら台車8L,8Rが閉限ストッパ26L,26Rに当た
る位置にあるときまで作動し続けるように設けられてお
り、また、開限スイッチ25L,25Rも同様に、台車
8L,8Rが閉限位置から開限位置に向けて移動してい
るときに、開限スイッチ25L,25Rが作動してトル
クモータ15L,15Rに後述するように直流制動をか
けたとき台車8L,8Rが開限ストッパ27L,27R
に当たる直前に停止するように、また前記作動位置から
台車8L,8Rが開限ストッパ27L,27Rに当たる
位置にあるときまで作動し続けるように設けられる。
【0024】図1,2に示すように走行フレーム1の左
右前部には、この走行フレーム1に進入してくる、洗浄
すべき自動車Vの前面を検出するための、前面検出手段
すなわち光電センサー28の投光器281 および受光器
282 が相対向して設けられる。また走行フレーム1の
下部には、走行面に固定されたカム29により作動され
て、走行フレーム1がスタート位置にあることを検出す
るスタート位置検出スイッチ30が設けられる。さらに
走行フレーム1の前部には制御盤31が設けられ、この
制御盤31内には、洗車機を作動制御する制御装置3
2、走行モータ2に接続されるインバータ33、トルク
モータ15L,15Rにそれぞれ接続されるインバータ
34L,34Rが収納されている。前記インバータ34
L,34Rは、それぞれ出力電圧を変更する電圧変更手
段K1 と、入力電圧が変動しても指定された所定の電圧
を出力する定電圧手段K2 と、直流制動手段K3 を備え
ている。またこの実施例では、インバータ33は走行モ
ータ2に出力する周波数を変えて走行フレーム1の走行
速度を変えるのに用いられる。またインバータ34L,
34Rは、一定の周波数をトルクモータ15L,15R
に印加し、出力電圧を変えて該トルクモータ15L,1
5Rの出力トルクを変えるためと、定電圧手段および直
流制動手段として用いられる。
【0025】前記制御手段32には、走行フレーム1が
往走行してスタート位置検出スイッチ30がカム29か
ら離れて不作動となったときから、走行モータ2の出力
軸に接続されたロータリエンコーダRのパルスを加算
し、走行フレーム1が復走行するときはそのパルスを減
算して、走行フレーム1のスタート位置からの走行位置
を検出する走行位置検出手段D1 を含んでいる。
【0026】図1,2において、走行フレーム1の、前
記サイドブラシ13L,13Rよりも前方の中間部に
は、対をなす左右揺動腕36L,36Rがそれぞれ支持
軸37L,37Rにより揺動自在に軸支され、これらの
揺動腕36L,36R先端部間にブラシ軸を介して、自
動車Vの上面を洗浄するためのトップブラシ38が回転
自在に支持されている。また一方の揺動腕36Lの基部
には、このトップブラシ38を回転駆動するモータ39
が設けられ、さらに一方の支持軸37には、トップブラ
シ38を上限位置に保持するシリンダ43が設けられ
る。そしてトップブラシ38はモータ39を駆動してシ
リンダ43を不作動にすることにより、その自重で自動
車の上面形状に追従して昇降することができる。また他
方の揺動腕36Rの基部にはバランスウエイト44が設
けられる。
【0027】なお、図中、40は自動車Vの上面を乾燥
するためのトップノズル、41は自動車Vの両側面を乾
燥するためのサイドノズル、42は洗車開始用のスター
トスイッチ、351 ,352 は、自動車Vの前輪の停止
位置表示器、VSはスポーツタイプの自動車である。
【0028】次にこの実施例の作用について、前記図1
〜5に、図6〜10を併せ参照して説明する。
【0029】図6,7は、一対のサイドブラシによる自
動車の前面、両側面および後面の洗浄過程を示す工程
図、図8,9はその洗浄過程を示すフローチヤート、図
10は通常の乗用車とスポーツタイプの乗用車の前部を
示す図である。
【0030】(1)まず、走行フレーム1をスタート位
置に待機させ、一対のサイドブラシ13L,13Rを開
限位置(図6、(a)、(イ)位置)に停止させ、さら
にトップブラシ38およびトップノズル40を上限位置
に停止させた状態で、洗浄すべき自動車Vを、走行フレ
ーム1の前面に対向する洗車位置に進入させ、その一方
の前輪を停止位置表示器351 ,352 間に位置させて
その自動車Vを停止させる。
【0031】(2)次にスタートスイッチ42の押圧に
よりこれをONすれば、一対のサイドブラシ13L,1
3Rは正転駆動(図6、(a)矢印方向)される。この
ときインバータ34L,34Rからトルクモータ15
L,15Rに高電圧E1 が印加される。これにより正回
転しているサイドブラシ13L,13Rは高速で閉移動
する(図8、S1)。この閉移動により閉限スイッチ2
4L,24Rが作動すると(図8、S2)、トルクモー
タ15L,15Rに直流制動が所定時間かけられ(図
8、S3)、この直流制動後にサイドブラシ13L,1
3Rで自動車Vの側面を洗浄するのに適した面圧にな
る、閉方向の低電圧E2 がトルクモータ15L,15R
にかけられる。これによりサイドブラシ13L,13R
は、台車8L,8Rが閉限ストッパ26L,26Rに当
たる閉限位置(図6、(a)、(ロ)位置)になる。
【0032】(3)前述のようにトルクモータ15L,
15Rに低電圧E2 がかけられると、走行モータ2の駆
動により、走行フレーム1が高速で往走行を開始する
(図8、S4)。このようにトルクモータ15L,15
Rに直流制動をかけることにより、台車8L,8Rを閉
限ストッパ26L,26Rに当てて停止させる、当て止
めになるのを防止し、その結果トルクモータ15L,1
5Rの減速機等を破損するのを防止することができる。
また台車8L,8 Rを直流制動により停止させた後に、
閉方向の低電圧E2 をトルクモータ15L,15Rにか
けることにより、サイドブラシ13L,13Rの回転に
よる反力で互いに開き方向に離間して次の工程におけ
る、自動車Vの前面の洗浄効果を悪くするのを防止でき
る。
【0033】(4)走行フレーム1の往走行により、光
電センサー28が、図6、(b)に示す位置になり、こ
れがONして自動車Vの前面を検出し(図8、S5)、
そのときの走行位置LAを記憶する(図8、S6)。
【0034】(5)走行フレーム1が往走行を続行して
図6、(c)位置になり、その走行位置がL1 (図8、
S7)になると、その走行速度は中速走行に制御される
(図8、S8)。
【0035】ところでこの走行位置L1 は、図10に示
すように、洗車可能な自動車のうちで、ノーズの最も長
い、すなわち前輪の中心から前端までの距離が最も長い
(図9、N)スポーツタイプの自動車VSであっても、
走行フレーム1の高速往走行のときに、サイドブラシ1
3L,13Rが自動車の前部に接触することにより、前
記小角スイッチ19L,19Rが作動することがないよ
うに、その位置が設定されている。
【0036】(6)さらに走行フレーム1が往走行を続
けて、これが図6、(d)位置に至り、その走行位置が
前記走行位置LAに走行距離Xを加えたL2 になると
(図8、S9)、この走行フレーム1の走行速度は低速
走行に切換制御されるとともに閉位置にある、一対のサ
イドブラシ13L,13Rの正回転駆動が停止制御さ
れ、タイマーT1 が作動を始める(図8、S10)。而
して前記走行距離Xはサイドブラシ13L,13Rの正
回転により自動車の前面を洗浄するのに適した距離に設
定されており、一対のサイドブラシ13L,13Rは、
それらが正転から停止するまでの惰性回転により、自動
車の前面の中央部を洗浄する。
【0037】(7)走行フレーム1の低速走行により、
これが図6、(e)位置に至り、タイマーT1 がタイム
アップ(図8、S11)すると、一対のサイドブラシ1
3L,13Rは逆転駆動されると共に一対のトルクモー
タ15L,15Rに開方向の高電圧E1 が印加される
(図8、S12)。これにより一対のサイドブラシ13
L,13Rは、逆回転(図6、(e)矢印方向)して、
従来のシリンダによるものに比べて高速で開移動されな
がら自動車の前面を洗浄することができる。そして一対
のサイドブラシ13L,13Rは、短時間で開移動して
自動車の前面の洗浄が可能になる。
【0038】またこの開移動のとき、走行フレーム1は
低速で往走行が継続されているので、自動車Vの前面形
状によっては、サイドブラシ13L,13Rが開移動す
るにしたがって案内レール7L,7Rが後方(走行フレ
ームの往走行方向と逆方向)に揺動される。
【0039】なお、タイマーT1 のタイムアップ時間
は、サイドブラシ13L,13Rの正回転駆動が停止制
御されてから、それらの正回転が実際に停止するまでの
時間に設定されている。
【0040】(8)一対のサイドブラシ13L,13R
の、前記開移動により開限スイッチ25L,25RがO
N作動する(図8、S13)。これによりトルクモータ
15L,15Rにそれぞれ直流制動が所定時間かけられ
る(図8、S14)。この直流制動がかけ終わり、サイ
ドブラシ13L,13Rが、図6、(f)位置にくる
と、走行フレーム1は高速走行されると共にトルクモー
タ15L,15Rに閉方向の高電圧E1 が所定時間印加
される(図9、S15)。ここでの高電圧E1 の印加
は、台車8L,8 Rの閉移動の加速時間を短くして、自
動車Vの側面の洗い残しを少なくするためで、サイドブ
ラシ13L,13Rが自動車Vの側面を洗う位置に達す
る前にトルクモータ15L,15Rは低電圧にされて、
該トルクモータ15L,15Rに閉方向の低電圧E2
印加される(図9、S16)。
【0041】(9)走行フレーム1の高速での往走行に
より、一対のサイドブラシ13L,13Rでの自動車V
の両側面の洗浄が行なわれる。そして光電センサー28
が、図7、(g)位置になり、これがOFF作動して自
動車Vの後面を検出すると(図9、S17)、そのとき
の走行フレーム1の走行位置LBを記憶する(図9、S
18)。
【0042】(10)走行フレーム1が走行を継続して
図7(h)に示す位置にくれば、その走行位置が、前記
走行位置LBに所定距離Yを加えた、走行位置L3 にな
ると(図9、S19)、走行フレーム1の往走行が停止
されてそれが往走行停止位置にくると共に、トルクモー
タ15L,15Rに閉方向の高電圧E1 が印加される
(図8、S20)。而して前記所定距離Yは光電センサ
ー28が自動車Vの後面を検出してからサイドブラシ1
3L,13Rが、該後面を洗浄するのに適した位置にな
る距離に設定されている。
【0043】(11)走行フレーム1が図7(i)に示
す位置になり、一対のサイドブラシ13L,13Rの閉
方向の移動により、閉限スイッチ24L,24RがON
作動すると(図9、S21)、トルクモータ15L,1
5Rにそれぞれ直流制動が所定時間かけられ、サイドブ
ラシ13L,13Rの逆回転駆動が停止される(図9、
S22)。
【0044】(12)次いで一対のサイドブラシ13
L,13Rはふたたび正回転駆動されると共に、開方向
の高電圧E1 がトルクモータ15L,15Rに印加さ
れ、走行フレーム1は低速で復走行される(図9、S2
3)。而してこのサイドブラシ13L,13Rの開移動
のとき、走行フレーム1は低速で復走行が継続されるの
で、自動車Vの後面の形状によっては、サイドブラシ1
3L,13Rが開移動するにしたがって、前記左右案内
レール7L,7Rが前方(復走行方向と逆方向)に揺動
する。
【0045】(13)走行フレーム1の復走行により、
これが図7、(j)位置になり、開限スイッチ25L,
25RがON作動すると(図9、S24)、トルクモー
タ15L,15Rにそれぞれ所定時間直流制動がかけら
れ、サイドブラシ13L,13Lの正回転駆動が停止さ
れて(図9、S25)、該サイドブラシ13L,13R
による洗浄が終了する。
【0046】なお、前記洗浄工程において、車高の低い
自動車たとえば図9に示すようなスポーツタイプの自動
車VSの場合には、図8のS11におけるタイマT1
タイムアップ前に案内レール7L,7Rの揺動により小
角スイッチ19L,19Rが作動する場合があり、この
ときは走行フレーム1の往走行を停止させて図8のS1
2に進むように制御し、これにより走行フレーム1の往
走行を停止制御させたのち、サイドブラシ13L,13
Rの開移動を行なう。
【0047】また前記洗浄工程において、走行フレーム
1が往走行しているときに、トップブラシ38による、
従来公知の自動車Vの上面洗浄が行なわれる。
【0048】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明
の範囲内で種々の実施例が可能である。
【0049】たとえば前記実施例では、洗車機の走行フ
レームを門型にしているが、これを他の形状に形成して
もよく、また自動車の前面検出手段として光電センサー
の外超音波センサー、その他の公知のセンサーを使用し
てもよい。またサイドブラシのブラシは、ブラシ毛の
外、不織布等の布により形成してもよい。
【0050】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の本発明によ
れば、洗車機器を設けた走行フレームの往走行時に、一
対のサイドブラシよりも往走行方向前側に配置された前
面検出手段の検出に基づいて、走行フレームの走行速度
を低速制御しつつ往走行を継続させながらサイドブラ
シを開移動制御することにより、自動車の前面を洗浄す
ることができるので、自動車の洗浄効果に何らの影響も
及ぼすことなく、洗浄時間の大幅な短縮を図ることがで
きる。
【0051】また請求項2記載の発明によれば、前記効
果に加えてサイドブラシを支持する案内フレームの振れ
をブレーキ装置により抑制することができるので、その
案内フレームの無用な振れを抑制して、円滑かつ精確な
案内フレームの揺動を保障することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】洗車機の概略全体正面図
【図2】図1の2−2線に沿う洗車機の側面図
【図3】図1の3−3線に沿う洗車機の一部平面図
【図4】図1の4−4線に沿う拡大部分側面図
【図5】図4の5−5線に沿う部分側面図
【図6】一対のサイドブラシによる自動車の前面、両側
面および後面の洗浄過程を示す工程図
【図7】一対のサイドブラシによる自動車の前面、両側
面および後面の洗浄過程を示す工程図
【図8】自動車の前面、両側面および後面の洗浄過程を
示すフローチヤート
【図9】自動車の前面、両側面および後面の洗浄過程を
示すフローチヤート
【図10】通常の乗用車とスポ−ツタイプの乗用車の前
部の側面図
【符号の説明】
1 走行フレーム 2 走行駆動手段(走行モータ) 7L 案内レール 7R 案内レール 8L 台車 8R 台車 9L 駆動輪 9R 駆動輪 13L サイドブラシ 13R サイドブラシ 14L 回転モータ 14R 回転モータ 15L トルクモータ 15R トルクモータ 28 前面検出手段(光電センサー) 32 制御手段 BL ブレーキ装置 BR ブレーキ装置 NL 中立付勢装置 NR 中立付勢装置 V 自動車

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗車すべき自動車(V)に対して往復走
    行することのできる走行フレーム(1)と、 前記走行フレーム(1)を、その走行速度を可変制御し
    て走行駆動できるようにした走行駆動装置(2,2)
    と、 前記走行フレーム(1)の両側部に、それぞれ縦軸線周
    りに揺動可能に支持される、左右一対の案内レール(7
    L,7R)と、 前記左右一対の案内レール(7L,7R)にそれぞれ設
    けられ、それらの案内レール(7L,7R)が略一直線
    になる中立位置に付勢する中立付勢装置(NL,NR)
    と、 前記左右一対の案内レール(7L,7R)にそれぞれ往
    復走行可能に支持される、一対の台車(8L,8 R)
    と、 前記一対の台車(8L,8 R)の駆動輪(9L,9R)
    をそれぞれ正逆回転するトルクモータ(15L,15
    R)と、 前記一対の台車(8L,8 R)にそれぞれ吊下支持され
    る、一対のサイドブラシ(13L,13R)と、 前記一対のサイドブラシ(13L,13R)をそれぞれ
    正逆回転する、回転モータ(14L,14R)と、 前記走行フレーム(1)に、一対のサイドブラシ(13
    L,13R)よりも往走行方向前側において配置され、
    該走行フレーム(1)の往走行時に、前記自動車(V)
    の前面を検出する前面検出手段(28)と、 前記前面検出手段(28)の検出に基づいて、前記走行
    フレーム(1)をその走行速度を低速にして往走行させ
    ながら前記一対の台車(8L,8 R)を互いに離れる方
    向に開移動させて前記自動車(V)の前面の洗浄を行な
    うように、前記走行駆動装置(2,2)と、前記トルク
    モータ(15L,15R)とを制御する制御手段(3
    2)と、 よりなることを特徴とする、洗車機。
  2. 【請求項2】前記一対の案内フレーム(7L,7R)に
    は、それぞれそれらの揺動運動を制動するブレーキ装置
    (BL,BR)を付設したことを特徴とする、前記請求
    項1記載の洗車機。
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