JP2726247B2 - 洗車機のブラシ装置 - Google Patents

洗車機のブラシ装置

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JP2726247B2 JP7140788A JP14078895A JP2726247B2 JP 2726247 B2 JP2726247 B2 JP 2726247B2 JP 7140788 A JP7140788 A JP 7140788A JP 14078895 A JP14078895 A JP 14078895A JP 2726247 B2 JP2726247 B2 JP 2726247B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗車機のブラシ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的な洗車機は、左右の側部フ
レームおよびそれぞれの側部フレーム上端部同士を繋ぐ
上部フレームからなる門型フレームを有するものであっ
て、トップブラシ(回転軸が上部フレームに平行のブラ
シ)とサイドブラシ(回転軸が側部フレームに平行のブ
ラシ)とがそれぞれ回動自在かつ位置制御可能に設けら
れているものである(門型洗車機とも称せられる)。ま
た、これらのブラシは回転軸に放射状にブラシ材が植設
されていて、ブラシの外観形状が回転軸を中心にする概
略円筒形状になっている。
【0003】この種の洗車機では、側部フレームの下部
に装着された走行車輪をレール上に載置して被洗浄車両
を跨いで走行しながら、前記の各ブラシにより車体の上
面、前後面および両側面を洗浄する。そして、車両の前
面と後面とを洗浄するのに、左右一対のサイドブラシに
より行っている。
【0004】洗車機はサイドブラシを中心に図示する
と、図8のようになり、図に示すように、左右のサイド
ブラシa、aを台車b、bから吊り下げて、左右のサイ
ドブラシa、aを回転させながら、この台車b、bを上
部フレームcに沿うガイドレールc1に走行させて開閉
移動させ、左右のサイドブラシa、aの互いの間隔を狭
めかつ広げて開閉動作させて車両dの前面と後面とをブ
ラッシングして洗浄する。
【0005】ここで、車両には、図9に示すジープ型車
両のように、車両の後面にスペアタイヤfを搭載してい
て、後面に段差のあるものがある。従来の洗車機でこの
種の車両を洗浄する際に、門型フレームの位置決めをス
ペアタイヤfの後面に対応して行うと片側のサイドブラ
シaがスペアタイヤに当たってそれを洗浄できるが、他
側のサイドブラシaが車両の後面に当たらずにそこを洗
浄できず、一方、車両の後面に対応させたのではスペア
タイヤfと片側のサイドブラシaが干渉して洗浄できな
いという問題が生じる。
【0006】前記問題に対して、洗車機において、図
9、図10に示すようにサイドブラシa、aの移動機構
が台車b、bを共通する一本のガイドレールgに走行さ
せるものであり、かつ、そのガイドレールgが傾いて
(スプリングhの反発力に抗してガイドレールが傾きあ
るいはシリンダーなどで積極的にガイドレールを傾かせ
て)サイドブラシa、aを前後方向に傾けて洗浄する技
術を用いることが考えられる(特開平5−213163
号公報など参照)。しかしながら、前記技術では、車両
の検出時に左右のサイドブラシa、aは共に同じ変位に
傾くため、前記の段差のある車両にたいしては、均一に
車両に当たらず、洗い残しが生じる。
【0007】また、図10で理解されるように、スペア
タイヤfの下部ではサイドブラシaの押し付け力が低下
するため洗浄力が低下する。
【0008】さらに、図11に示すよう、ワゴン車等の
車高が高くて後面が垂直に切り立っている種類の車両に
おいては、サイドブラシaで車両検出時にはスプリング
hの力FSは一定のために、車両にかかる力FBは、 FS=FA×A … (1) FS=FB×B … (2) ∴FB=FA×(A/B) となる。なお、この場合、Bは前記力FBの作用する位
置のサイドブラシ傾動中心からの距離、FAはサイドブ
ラシ下端で加わる力、Aはこの力FAの作用する位置の
サイドブラシ傾動中心からの距離である。前記種類の車
両では前記力FBが非常に大きくなり、車体面への損傷
とブラシの摩耗が多くなるという問題が生じる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
洗車機においては、ジープ型車両のように車両が前面ま
たは後面に段差を有しているものにおいては、タイヤ下
部でブラシの押圧力が低下するため洗浄力が減少してお
り、また、ワンボックス型車両のように車高が高い車両
では車両面の損傷の恐れとブラシの摩耗が多くなるとい
う問題点がある。本発明は、前面または後面で段差を有
する車両形状の車両においても十分な洗浄力が得られ、
かつ、車高の高い車両に対して車体面の損傷を与えずブ
ラシの摩耗も生じない洗車機のブラシ装置を提供するこ
とを課題とする
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、次の構成を有する。すなわち、請求項1の
発明は、左右の側部フレームおよびそれぞれの側部フレ
ーム上端部同士を繋ぐ上部フレームからなる門型フレー
ムを有し、かつ、ガイド部材上を移動する左右の台車に
左右のサイドブラシがそれぞれ吊り下げられているもの
であって、門型フレームを車両の前面または後面に対応
して位置させて、左右のサイドブラシを回転させながら
前記台車を移動させて車両の前面または後面を洗浄する
洗車機のブラシ装置において、左の台車を移動可能に載
置する左のガイド部材と、右の台車を移動可能に載置す
る右のガイド部材とを有し、左右のガイド部材は、上部
フレームの左右端にスウィング軸により回動自在に支持
されて水平面に沿って揺動可能に設けられ左右のガイ
ド部材の揺動および台車の移動が左右でそれぞれ独立し
て動作可能になっており、左右のガイド部材のスウィン
グ軸反対側端の先端には、上部フレームに止められた一
対のスプリングが当接して左右のガイド部材が中立位置
に保持するようになっていて、スプリングは、一端が上
部フレームに軸支されたガイドロッドの両端部で止めら
れた一対のものであって、ガイド部材の中央側端に一対
のスプリングの中央端部が当接して左右のガイド部材が
中立位置に保持されるようになることを特徴とする洗車
機のブラシ装置である。
【0011】また、請求項2の発明は、左右のガイド部
材を車両前後方向に揺動するものにし、かつ、前記サイ
ドブラシはその回転軸上端部がサイドブラシ回転用ユニ
ットに取り付けられており、この回転用ユニットには、
サイドブラシ回転用モータと変速機構が取り付けられた
フレームを有して、このフレームの上端部が前記台車に
前記揺動軸により揺動自在に設けられたことを特徴とす
る請求項1に記載の洗車機のブラシ装置である。また、
請求項3の発明は、左右のガイド部材を車両幅方向に揺
動するものにしたことを特徴とする請求項1に記載の洗
車機のブラシ装置である。
【0012】
【作用】請求項1の発明によれば、左の台車を移動可能
に載置する左のガイド部材と、右の台車を移動可能に載
置する右のガイド部材とを有し、左右のガイド部材が水
平面に沿って揺動可能に設けられており、左右のガイド
部材の揺動および台車の移動が左右でそれぞれ独立して
動作可能になっているので、前面または後面に段差のあ
る車両(例えばジープ型車両あるいは前面中央部が前方
に突出している車両)の前面または後面を洗浄する際に
段差に応じてガイド部材が揺動しあるいは台車が前後動
して、前記段差に対応して左右のサイドブラシを当てて
ブラッシングし洗浄できる。
【0013】例えば、請求項2のように、左右のガイド
部材を車両前後方向に揺動するものにすれば、車両前面
あるいは後面の段差に応じて左右のガイド部材が揺動す
るので、左右のサイドブラシが前記段差に対応して均等
に当たって洗浄でき、また、台車を左右動させてムラな
く洗浄できる。また、請求項3のように、左右のガイド
部材を車両幅方向に揺動するものにすれば、車両前面あ
るいは後面の段差に応じて左右の台車が前後動するので
左右のサイドブラシが前記段差に対応して均等に当たっ
て洗浄でき、また、ガイド部材を左右に揺動させてムラ
なく洗浄できる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1〜図7は、本発明の実施例に係る洗車
機のブラシ装置の説明図であって、図1は洗車機の全体
正面図、図2は車両の前面の洗浄状態の平面図、図3は
車両の後面の洗浄状態の他の例の平面図、図4は洗車機
のガイドレール(右側)を詳細に説明する図、図5は作
動シリンダーの動作組み合わせ図、図6はサイドブラシ
の動作説明図である。なお、図1の中心線Oを挟んで
左、右の符号L、Rを付している。
【0015】図1〜図3に示すように、前記洗車機のブ
ラシ装置は、左右の側部フレーム10L、10Rおよび
それぞれの側部フレーム10L、10R上端部同士を繋
ぐ水平に沿った上部フレーム12からなる門型フレーム
14を有するものである。また、上部フレーム12に沿
って左右に移動する左右のサイドブラシスライドユニッ
ト(台車に相当)16L、16Rに左右のサイドブラシ
18L、18Rがそれぞれ吊り下げられているものであ
って、門型フレーム14を車両20の前面20aまたは
後面20bに対応して位置させ(サイドブラシ18L、
18Rで車両前面20aまたは後面20bを洗浄するの
に適切に設定した位置)左右のサイドブラシ18L、1
8Rを回転させながらサイドブラシスライドユニット1
6L、16Rを移動させて車両20の前面20aまたは
後面20bを洗浄するものである。
【0016】前記洗車機の各部を説明する。なお、図1
〜図3において、左右のサイドブラシ18L、18Rに
関する部材でそれぞれ同様のものには右側のサイドブラ
シ18Rについてのみ符号を付しており、左側のサイド
ブラシ18Lについては省略している。また、門型フレ
ーム14はその幅方向中心線Oから見て左、右の側部フ
レーム10L、10Rのそれぞれの下端部に走行用車輪
22が設けられ該各車輪22が床23に固定されたレー
ル24上に乗っており、前記各車輪22を走行用モータ
25で駆動して、車両の20の前後方向に沿って門型フ
レーム14全体を走行させるようになっている。
【0017】また、左の側部フレーム10Lにはエアー
制御盤26が設けられ、また、右の側部フレーム10R
には内部に電気制御盤27が表面部に制御パネル28が
設けられる。各制御盤26、27および制御パネル28
は、洗車に関して洗浄機の種々の動作を制御するもので
あり、本発明が実施できるように周知の機器を用いて適
宜に構成するものである。
【0018】前記上部フレーム12には、左のサイドブ
ラシスライドユニット16Lを移動可能に載置する左の
ガイドレール(ガイド部材に相当)29Lと、右のサイ
ドブラシスライドユニット16Rを移動可能に載置する
右のガイドレール29Rとが設けられ、左右のガイドレ
ール29L、29Rは上部フレーム12の左右端に固定
された軸受け30に回動自在に支持されたガイドレール
スウィング軸31に固定されて、このスウィング軸31
により水平面に沿って揺動可能に設けられている。
【0019】図2、図3に示すように、左右のガイドレ
ール29L、29Rは、揺動および前記スライドユニッ
ト16L、16Rの移動が、左右でそれぞれ独立して動
作可能になっており、実施例では前記ガイドレール29
L、29Rの揺動は各スウィング軸31を結んだ線を中
心に可能である。また、サイドブラシガイドレール29
L、29Rは長手方向に直線状であり、例えば図4に示
すように断面四角形のビーム材からなるものである。
【0020】図4に示すように(左側も同様のため、図
4では、右側のみ示す)、サイドブラシスライドユニッ
ト16L、16Rは、それぞれ、前記サイドブラシガイ
ドレール29L、29Rを包むロ字状の筒材からなるス
ライドフレーム部32と、前記ガイドレール29L、2
9Rの上下に一対づつ位置して前記スライドフレーム部
32の側壁同士を連結しかつスライド用ローラー33を
回動自在に軸支する4つのローラー軸34と、サイドブ
ラシ18L、18Rを吊り下げかつ揺動自在に軸支する
と共にスライドフレーム部32に固定された揺動軸35
とを有している。スライド用ローラー33は一対づつ前
記ローラー軸34に軸支され、かつ、前記ガイドレール
29L、29Rの角部に上下から転接して、サイドブラ
シスライドユニット16L、16Rが前記ガイドレール
29L、29Rに対して上下および前後にガタが生じる
ことなく左右に移動できるようになっている。
【0021】前記左右のガイドレール29L、29Rに
は、それぞれサイドブラシスライドユニット16L、1
6Rを左右動させるサイドブラシ開閉用シリンダー36
を有しており、該開閉用シリンダー36と該スライドユ
ニット16L、16Rとの間は、スウィングユニット開
用ワイヤーロープ37と連動用ワイヤーロープ38とで
結ばれている。すなわち、前記開閉用シリンダー36は
ガイドレール29L、29Rの長手方向に沿ってかつ上
部フレーム12の中央部に向けてロッド36aを伸縮さ
せるようにガイドレール29L、29R内部に固定さ
れ、該ロッド36aの先端に一対のシープ36bが同軸
で回動自在に固定されている。
【0022】また、前記ガイドレール29L、29Rの
スウィング軸31側端部にシープ(前記開用ワイヤーロ
ープ37が巻き掛かる)39が回動自在に固定され、中
央部側端部にシープ(連動用ワイヤーロープ38が巻き
掛かる)40が回動自在に固定されている。前記開用ワ
イヤーロープ37は、その一端37aが開閉用シリンダ
ー36の近傍でガイドレール29L、29Rに固定され
て、該シリンダーロッド先端の前記シープ36bから外
側に向かってスウィング軸31側端部のシープ39に巻
き掛かり、さらに内側に向かってサイドブラシスライド
ユニット16L、16Rのスウィング軸31側端に他端
37bが固定される。また、連動用ワイヤーロープ38
は一端38aがガイドレール29L、29Rの中央部側
端部に固定されて一旦スウィング軸31に向かって、前
記シープ36bに巻き掛かりここで中央部側に向きを変
えて前記シープ40に巻き掛かってさらに向きをかえて
スライドユニット16L、16Rの中央部側端に他端3
8bが固定される。したがって、開閉用シリンダーのロ
ッド36aの伸縮動により、前記ワイヤーロープ37、
38を介してスライドユニット16L、16Rが開閉動
する
【0023】また、スライドユニット16L、16R
は、車両20側面の洗浄の際にサイドブラシを車両に押
し付けるための押し付け用ウェイト41で中央側端に向
けて付勢されており、該押し付け用ウェイト41のワイ
ヤー41aは上部フレーム12側端部に軸支されたシー
プ42を介して前記シープ39、さらに前記シープ40
に巻き掛かってスライドユニット16L、16Rの中央
部側端に固定される。
【0024】また、ガイドレール29L、29Rのスウ
ィング軸31の反対側端、つまり、上部フレーム12の
中央部側端同士は離隔しており、該反対側端の先端に板
状のブラケット42が固定され、このブラケット42に
はガイドレール29L、29Rを中立位置に保持する中
立位置保持用スプリング43が当接している。スプリン
グ43はガイドロッド44の外周に摺動自在に設けられ
ており、ガイドロッド44は一端が上部フレーム12に
固定されたピボット軸45に軸支され、スプリング43
はガイドロッド44両端部44aで留められた一対設け
られていて各スプリング43の中央部端が前記ブラケッ
ト42に当接している。したがって、前記のスプリング
43は車体20の前面20aあるいは後面20bがサイ
ドブラシ18L、18Rが押し当たったときにガイドレ
ール29L、29Rをある程度の反発力で変位を与えて
退かせるものであって、段差のある前面20aまたは後
面20bに対応して洗浄できるようにするものである。
【0025】なお、前記ガイドレール29L、29Rに
は、前記スライドユニット16L、16Rの開閉作動の
ときに各端部で位置決めするストッパー48a、48b
が固定され、また、各端部にスライドユニット16L、
16Rが位置したことを検出するリミットスイッチ48
a1、48b1が固定される。さらに、ガイドレール2
9L、29Rの揺動経路にガイドレール29L、29R
の揺動を検出して車両20を検知する車体検出用リミッ
トスイッチ49、50が設けられる。
【0026】ここで、前記サイドブラシ18L、18R
は、その回転軸上端部がサイドブラシ回転用ユニット4
6に取り付けられており、この回転用ユニット46に
は、サイドブラシ回転用モータ46aとベルトなどの変
速機構が取り付けられたフレーム46bを有している。
このフレーム46bの上端部がスライドユニット16
L、16Rに前記揺動軸35により揺動自在に取り付け
られている。
【0027】また、前記サイドブラシ回転用ユニットの
フレーム46bと前記スライドユニット16L、16R
との間には、サイドブラシ18L、18Rの直立保持と
揺動駆動とを行うサイドブラシ駆動用シリンダー47が
取り付けられる。前記サイドブラシ駆動用シリンダー4
7は、詳細には、2つのピストンシリンダー部47a、
47bのシリンダー基端部同士を接合したものであっ
て、それぞれのピストン部47a、47bのロッドの突
出、収納の動作によって、サイドブラシ18L、18R
を直立、揺動させるものである。なお、前記サイドブラ
シ駆動用シリンダー47は空気圧作動のエアーシリンダ
ーを用いることができるが、必要に応じて、油圧作動の
ものでもよい。また、2つのピストンシリンダー47
a、47bは別体のものを基端部同士で接合しても、あ
るいは、一体のシリンダー部材(例えば筒状部材)の中
央部に隔壁を設けて構成してもよいものである。
【0028】このような実施例のピストン部47a、4
7bを構成するので特別の位置決め部材を設けなくと
も、比較的簡単な構成でサイドブラシ18L、18Rを
垂直にすることと車両20の幅中心線を超えて揺動する
ことを合わせてできる。
【0029】図5は、右側のサイドブラシ18Rを動作
させる際のシリンダーピストン部47a、47bへのエ
アーの供給および動作の関係を示すものである。左側の
サイドブラシ18Lの動作も同様のためその詳細は略す
る。
【0030】(サイドブラシ18L、18Rの直立
時):上側のピストン部47aのロッド47a1を収納
させかつ下側のピストン部47bのロッド47b1を突
出させる。この場合には、上側のピストン部47aに対
して、シリンダー47a2の上端部からエアーを導入し
かつ下端部からエアーを排気してロッド47a1を収納
させる。それと共に、下側のピストン部47bに対し
て、シリンダー47b2の上端部からエアーを導入しか
つ下端部からエアーを排気してロッド47b1を突出さ
せる。
【0031】(サイドブラシ18L、18Rの「ハ」の
字作動時):上側のピストン部47aのロッド47a1
を収納しかつ下側のピストン部47bのロッド47b1
を自由運動状態にする。この場合には、上側のピストン
部47aに対して、シリンダー47a2の上端部からエ
アーを導入しかつ下端部からエアーを排気してロッド4
7a1を収納させる。それと共に、下側のピストン部4
7bに対して、シリンダー47b2の上端部および下端
部からエアーを排気してロッド47b1を自由に動く状
態(フリー状態)にする。
【0032】(サイドブラシ18Rを左側にスウィング
させる時):上側のピストン部47aのロッド47a1
を突出しかつ下側のピストン部47bのロッド47b1
を突出させる。この場合には、上側のピストン部47a
に対して、シリンダー47a2の上端部からエアーを排
気しかつ下端部からエアーを導入してロッド47a1を
突出させる。それと共に、下側のピストン部47bに対
して、シリンダー47b2の上端部からエアーを導入し
かつ下端部からエアーを排気してロッド47b1を突出
させる。
【0033】(サイドブラシ18Rを右側にスウィング
させる時):上側のピストン部47aのロッド47a1
を収納させかつ下側のピストン部47bのロッド47b
1を収納させる。この場合には、上側のピストン部47
aに対して、シリンダー47a2の上端部からエアーを
導入しかつ下端部からエアーを排気してロッド47a1
を収納させる。それと共に、下側のピストン部47bに
対して、シリンダー47b2の上端部からエアーを排気
しかつ下端部からエアーを導入してロッド47b1を収
納させる。
【0034】実施例のブラシ装置において、左右のスラ
イドユニット16L、16Rが閉動作するときに、各ガ
イドレール29L、29Rの前記中心線O側端の閉スト
ッパー48bに当接させて左右のスライドユニット16
L、16R同士を所定間隔を置いて位置させたときに、
左右のサイドブラシを車両幅中心(前記中心線Cに相
当)を超えて揺動させ(オーバーラップさせ)、かつ、
左右のサイドブラシが互いに干渉しないように左右のサ
イドブラシ16L、16Rを揺動させる。
【0035】なお、実施例の洗車機には、前記の構成の
他、上部フレーム12に軸が平行であって上下動して車
両20の上面洗浄用のトップブラシ51と、トップブラ
シ回転用モータ52と、トップブラシ昇降用のガイドレ
ール53と、タイヤ等洗浄用のロッカーブラシ55と、
ロッカーブラシ回転用モータ56と、車両20に向けて
上方からエアーを吹き付けるトップノズル57と、側方
からエアーを吹き付けるサイドノズル58とを有してい
る。
【0036】実施例の作用を説明する。実施例の洗車機
において車両20を洗車する際には、まず、車両20を
洗車機の手前に位置させかつ門型フレーム14の中心線
Oに車両の幅中心を合わせる。その後、サイドブラシ駆
動用シリンダー47を図4の直立時に示すように制御し
てサイドブラシ18L、18Rを直立させて回転を開始
させ、図2に示すように、サイドブラシ開閉用シリンダ
ー36の駆動を開用ワイヤー37と連動用ワイヤーロー
プ38でスライドユニット16L、16Rに伝えて該ユ
ニット16L、16Rを閉動作させて(閉端のストッパ
ー48aで位置決めする)、サイドブラシ18L、18
Rを前記中心線Oの近傍に位置させる。そして、前記ユ
ニット16L、16Rが閉端に位置したことを閉端のリ
ミットスイッチ48b1で検出したならば、洗車機の門
型フレーム14を車両方向に前進させる。
【0037】そして、サイドブラシ18L、18Rが車
両前面20aに当たるとガイドレール29L、29Rが
揺動して車両検出用リミットスイッチ49が作動する。
リミットスイッチ49が作動したならば、サイドブラシ
18L、18Rを前記前面20aに押し付けながら回転
させてブラッシングし洗浄し、さらに、開動作により前
記前面20aを全体に洗浄する。この際に、車両前面2
0aが段差がなければ図2に示すように、ガイドレール
29L、29Rは洗車機の進行方向の反対側に同様に押
しやられるが、スプリング43の反発力で一定の位置に
止まる。また、前面20aに多少の凹凸があってもガイ
ドレール29L、29Rはそれぞれ別々に揺動してその
凹凸にサイドブラシ18L、18Rを十分に追従させる
ことができる。
【0038】なお、スライドユニット16L、16Rが
閉端のストッパー48bに当接して左右のスライドユニ
ット16L、16Rが上部フレーム12の中央部に所定
間隔を置いて位置させ停止させた後は、前記図5に示す
左のスウィングと右にスウィングの状態にサイドブラシ
駆動用シリンダー47のエアーを制御して、左右のサイ
ドブラシ18L、18Rを左右にスウィングさせて車両
幅中心を超えて左右方向に揺動させて、車両幅中心部を
洗い残しなく洗浄する。このスウィングに際しては、左
右のサイドブラシが互いに干渉しないように各サイドブ
ラシ18L、18R同士を平行状態あるいはほぼ平行状
態でかつ同じタイミングでスウィングさせる。
【0039】前記サイドブラシ18L、18Rによる車
両前面20aの洗浄が終了した後には、サイドブラシ1
8L、18Rを開動作させて、スライドユニット16
L、16Rが開ストッパー48aに当接して、開リミッ
トスイッチ48a1で開端になったことを検出したなら
ば、洗車機を車両後方に向けて前進させて、その際に、
図5の「ハ」の字の状態のようにサイドブラシ駆動用シ
リンダー47を制御して、図6に示すように、サイドブ
ラシ18L、18Rをウェイト41でバランスさせて車
両20側面に押し付けて洗浄する。これにより、車両の
側面が傾斜の強いものであっても、また、車高が高くて
上部と下部の幅差があるものでも、その傾斜に対応して
サイドブラシ18L、18Rが傾斜して車両20側面を
洗い残しなく洗浄できる。また、サイドブラシ18L、
18Rを傾斜させるのは、ウェイト41によるバランス
ウェイト式によるので、ブラシ傾斜のために複雑な構成
の装置を設けることなく、車両側面の洗い残しのない洗
浄ができる。それと共に、トップブラシ51で車両上面
を洗浄し、およびロッカーブラシ55で車両側面下部や
タイヤを洗浄する。
【0040】さらに、洗車機が進行して車両後面20b
を洗浄する設定位置よりも前進してサイドブラシ18
L、18Rを閉動作させて後方に進んでサイドブラシ1
8L、18Rを車両の後面に押し付ける。車両20が後
面20bにスペアタイヤ20cが取り付けられて段差を
有するもののため、サイドブラシ18L、18Rを押し
付けるとその段差に応じて左右のガイドレール29L、
29Rが別々に水平面上で揺動して、前記段差に対応し
て左右のサイドブラシ18L、18Rを当ててブラッシ
ングし洗浄できる。したがって、サイドブラシ18L、
18Rは互いに影響されずに変位し、前記の場合には左
のサイドブラシ18Lが通常で右のサイドブラシ18R
が変位して段差のある、あるいは、凹凸のある車両後面
20bであってもその段差等による洗い残しが生じるこ
とがない。
【0041】また、サイドブラシ18L、18Rで車両
前面20aまたは後面20bに対する洗浄の際に、サイ
ドブラシ18L、18Rが、中心位置Oを超えてブラッ
シングするので、各サイドブラシ18L、18Rの洗浄
範囲は車両幅中心位置をオーバーラップしたものにな
る。したがって、車両20の前面20aおよび後面20
bの車両幅中心部を洗い残しなく確実に洗浄できる。よ
って、車両前面および後面さらに側面の洗浄を洗い残し
を全く無くして行える。
【0042】なお、本発明の実施される洗車機のブラシ
装置は前記のものに限定されず、例えば図7の他の実施
例に示すように、左右のガイドレール60L、60Rを
車両20幅方向に揺動するものにできる。この場合に
は、ガイドレール60L、60Rは洗車機の進行方向に
沿って配設されて一端が上部フレーム12に軸支され他
端にサイドブラシ18L、18Rが吊り下げられてい
る。そして、サイドブラシ18L、18Rはその他端で
スプリング61により反発力を付与されながら一定範囲
で前後動するようになっているので、洗車機が進行して
サイドブラシ18L、18Rを車両の後面に押し付けた
際には、突出している側ではサイドブラシ18Rが退
き、また、突出していない側ではサイドブラシ18Lは
退かないので、段差のある車両後面20bであっても、
十分に洗浄できる。なお、ガイドレール60L、60R
の揺動はシリンダー62でおこなうことができる。以上
の実施例によれば、サイドブラシ移動用の駆動装置をス
ウィングアーム内またはアームの外面に取り付けたの
で、コンパクト化、洗車機本体内の再度ブラシの占有率
が下がることにより、他の装置の設置の自由度が向上す
る。
【0043】
【発明の効果】以上説明した通り請求項1の発明によれ
ば、前面または後面で段差を有する車両形状の車両にお
いても十分な洗浄力が得られ、かつ、車高の高い車両に
対して車体面の損傷を与えずブラシの摩耗も生じない。
また、洗車機に対して、車両が斜めに停車した状態の洗
浄においてもサイドブラシが水平面上で前後方向に変位
可能なため洗浄できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る洗車機のブラシ装置の説
明図であって、洗車機の全体正面図である。
【図2】車両の前面の洗浄状態の平面図である。
【図3】車両の後面の洗浄状態の平面図である。
【図4】洗車機のガイドレール(右側)を詳細に説明す
る図である。
【図5】作動シリンダーの動作組み合わせ図である。
【図6】サイドブラシの動作説明図である。
【図7】本発明の他の実施例の説明図である。
【図8】従来の洗車機のサイドブラシの説明図である。
【図9】従来の洗車機のジープ型車両に対するサイドブ
ラシの洗浄状態の説明図である。
【図10】従来の洗浄状態の説明図である。
【図11】従来の洗浄状態の説明図である。
【符号の説明】
16L、16R 左右のスライドユニット 18L、18R 左右のサイドブラシ 20 車両 20a、20b 車両の前面、後面 20c スペアタイヤ 29L、29R 左右のガイドレール

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の側部フレームおよびそれぞれの側
    部フレーム上端部同士を繋ぐ上部フレームからなる門型
    フレームを有し、かつ、ガイド部材上を移動する左右の
    台車に左右のサイドブラシがそれぞれ吊り下げられてい
    るものであって、門型フレームを車両の前面または後面
    に対応して位置させて、左右のサイドブラシを回転させ
    ながら前記台車を移動させて車両の前面または後面を洗
    浄する洗車機のブラシ装置において、 左の台車を移動可能に載置する左のガイド部材と、右の
    台車を移動可能に載置する右のガイド部材とを有し、 左右のガイド部材は、上部フレームの左右端にスウィン
    グ軸により回動自在に支持されて水平面に沿って揺動可
    能に設けられ、左右のガイド部材の揺動および台車の移
    動が左右でそれぞれ独立して動作可能になっており、 左右のガイド部材のスウィング軸反対側端の先端には、
    上部フレームに止められた一対のスプリングが当接して
    左右のガイド部材が中立位置に保持するようになってい
    て、該スプリングは、一端が上部フレームに軸支された
    ガイドロッドの両端部で止められた一対のものであっ
    て、ガイド部材の中央側端に一対のスプリングの中央端
    部が当接して左右のガイド部材が中立位置に保持される
    ようになり、 それと共に、前記サイドブラシはその回転軸上端部がサ
    イドブラシ回転用ユニットに取り付けられており、この
    回転用ユニットには、サイドブラシ回転用モータと変速
    機構が取り付けられたフレームを有して、このフレーム
    の上端部が前記台車に前記揺動軸により揺動自在に設け
    られ たことを特徴とする洗車機のブラシ装置。
  2. 【請求項2】 左右のガイド部材を車両前後方向に揺動
    するものにしたことを特徴とする請求項1に記載の洗車
    機のブラシ装置。
  3. 【請求項3】 左右のガイド部材を車両幅方向に揺動す
    るものにしたことを特徴とする請求項1に記載の洗車機
    のブラシ装置。
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