JP2999938B2 - 含フッ素有機ケイ素化合物およびその製造方法 - Google Patents

含フッ素有機ケイ素化合物およびその製造方法

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JP2999938B2
JP2999938B2 JP6337935A JP33793594A JP2999938B2 JP 2999938 B2 JP2999938 B2 JP 2999938B2 JP 6337935 A JP6337935 A JP 6337935A JP 33793594 A JP33793594 A JP 33793594A JP 2999938 B2 JP2999938 B2 JP 2999938B2
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F30/00Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and containing phosphorus, selenium, tellurium or a metal
    • C08F30/04Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and containing phosphorus, selenium, tellurium or a metal containing a metal
    • C08F30/08Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and containing phosphorus, selenium, tellurium or a metal containing a metal containing silicon

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、含フッ素基を有し、ア
クリロイロキシ基を有する新規な有機ケイ素化合物に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ケイ素原子に加水分解性基が結合
したシリル基を有する含フッ素有機ケイ素化合物は、金
属、ガラス、各種樹脂などの表面コーティング剤、滑剤
として利用されている。即ち、この化合物は、基材表面
に塗布されると、空気中の湿気によって生じる加水分解
・縮合反応により、基材表面に硬化皮膜を形成するもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の含フッ素有機ケ
イ素化合物は、ケイ素原子に結合した加水分解性基を有
するため、各種基材に対して良好な接着性を示すが、加
水分解・縮合反応が完全に終了し、硬化するまでに、常
温下で2〜3時間以上を要し、 100℃程度の加熱下にお
いても10〜20分は必要であり、さらなる速硬化、特に常
温下における速硬化が望まれている。
【0004】ところで、このような化合物が有する、ケ
イ素原子に結合した加水分解性基の加水分解速度は、加
水分解性基が1個よりも2個、2個よりも3個になるに
つれ大きくなるため、速硬化性を与えるためには、加水
分解性基の数を増大させればよい。しかし、ケイ素原子
に結合した加水分解性基を有する化合物は、その保存中
に空気と接触すると、空気中の湿気により、一部が加水
分解し、ゲル状物を生成することがある。従って、加水
分解性基の数が増える程、ゲル状物を生成しやすく、取
り扱いに注意を必要としなければならないという問題が
ある。従って本発明の課題は、良好な速硬化性を有しつ
つ、ゲル状物が生成しにくい含フッ素有機ケイ素化合物
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記一
般式(1):
【0006】
【化8】
【0007】式中、Rfは、一般式: F−(Rf 1 O) b −Rf 2 (式中、Rf 1 及びRf 2 は、独立に炭素原子数1〜3
の直鎖状の又は分岐したパーフルオロアルキレン基であ
り、bは1〜10の整数であり、かつ合計の炭素原子数
は2〜20である)で表される パーフルオロオキシアル
キル基または一般式: −(Rf 3 O) d −Rf 4 e (式中、Rf 3 及びRf 4 は、独立に炭素原子数1〜3
の直鎖状又は分岐状のパーフルオロアルキレン基であ
り、dは1〜40の整数であり、eは0〜3の整数であ
り、かつ合計の炭素原子数が10〜100である。−R
3 O−と−Rf 4 −との配列はランダムでもよい)で
表される パーフルオロオキシアルキレン基であり、A
は、炭素原子数1〜8のアルキレン基、炭素原子数6〜
10のアリーレン基、前記アルキレン基とアリーレン基
とが組み合わさってなる二価の炭化水素基、−CO 2
(CH 2 3 −、−SO 3 −(CH 2 4 −、−CH 2
O−(CH 2 3 −、−(CH 2 2 −CO−(CH
2 2 −、−CONH−(CH 2 3 − 又は−SO 2
N(CH 3 )−(CH 2 3 であり、R1 は、炭素原
子数1〜8の、アルキル基、シクロアルキル基又はアル
ケニル基;もしくはこれらの基の水素原子の少なくとも
一部がハロゲン原子で置換された基であり、Xは、
【化9】 (上式中、R 及びR は水素原子、または炭素数1〜
6の、アルキル基、アルケニル基、アリール基もしくは
ハロゲン原子置換アルキル基である)よりなる群から選
ばれる加水分解性基であり、Yは、前記Rfがパーフル
オロオキシアルキル基の場合は1であり、前記Rfがパ
ーフルオロオキシアルキレン基の場合は2であり、m
は、0〜2の整数であり、nは、1〜3の整数であり、
m+nは3以下であるで表わされる含フッ素有機ケイ
素化合物が提供される。本発明によれば更に、下記一般
式(2):
【0008】
【化10】
【0009】(式中、Rf、A、m、R1 、X及びY
は、前記一般式(1)で示した通りである)で表される
加水分解性シラン化合物と、下記式(3):
【0010】
【化11】
【0011】で表されるシラン化合物とを縮合触媒存在
下にて反応させることにより、前記一般式(1)で表さ
れる含フッ素有機ケイ素化合物を製造する方法が提供さ
れる。以下、本発明を詳細に説明する。
【0012】含フッ素有機ケイ素化合物 本発明の含フッ素有機ケイ素化合物は、前記一般式
(1)で表される通り、特定の加水分解性基(以下、単
に加水分解性基ということがある)Xの一部または全部
を、アクリロイル基含有のシロキシ基、即ち、α−アク
リロイロキシメチルジメチルシロキシ基で置換したもの
である。つまり、アクリロイル基が導入されていること
から、この化合物は、光重合開始剤の存在下、紫外線を
照射することにより、容易にかつ瞬時に硬化が可能であ
る。例えば常温での紫外線照射により、1〜2分で硬化
する。従って、加水分解性基の数の増大ではなく、それ
をアクリロイル基含有のシロキシ基で置換して速硬化性
を付与しているため、保存中のゲル状物の生成が有効に
防止される。
【0013】本発明の化合物において、アクリロイル基
含有のシロキシ基の数nは特に制限はなく、1〜6の範
囲で設定することができる。例えば、加水分解性基Xを
残存させた場合(加水分解性基Xの個数を示す3−m−
n、或いは後述する3−p−qの値が正の場合)には、
空気中の湿気による硬化も可能であり、紫外線照射によ
る速硬化性と加水分解性基による各種基材に対する接着
性との2つのメリットを有するものとなる。
【0014】さらに、本発明の含フッ素有機ケイ素化合
物は、1価又は2価の含フッ素基(Rf)を有するた
め、耐薬品性、撥水撥油性、低表面張力および非汚染性
などの特性を有しており、樹脂改質剤、塗料添加剤、各
種コーティング剤、離型剤、およびシーラントの汚れ防
止剤等に適用できる。例えば、ケイ素原子に加水分解性
基Xの全部がアクリロイル基含有のシロキシ基で置換さ
れている場合(後述する3−p−q=0及び/又は3−
m−n=0の場合)にも、樹脂改質剤、離型剤などの用
途に適用することができる。前記一般式(1)で示され
る本発明の含フッ素有機ケイ素化合物は、下記一般式
(4):
【0015】
【化12】
【0016】(式中、Rf’は、前記一般式 F−(R
1 O) b −Rf 2 − で表されるパーフルオロオキシ
アルキル基であり、A、R1 、X、m、及びnは、前記
一般式(1)と同義である)で示される含フッ素有機ケ
イ素化合物、及び下記一般式(5):
【0017】
【化13】
【0018】式中、Rf”は、前記一般式 −(Rf
3 O) d −Rf 4 e − で表されるパーフルオロオキシ
アルキレン基であり、pは、0〜2の整数であり、q
は、1〜3の整数であり、p+qは、3以下であり、A
は、独立に炭素原子数1〜8のアルキレン基、炭素原子
数6〜10のアリーレン基、前記アルキレン基とアリー
レン基とが組み合わさってなる二価の炭化水素基、−C
2 −(CH 2 3 −、−SO 3 −(CH 2 4 −、−
CH 2 O−(CH 2 3 −、−(CH 2 2 −CO−
(CH 2 2 −、−CONH−(CH 2 3 − 又は−
SO 2 N(CH 3 )−(CH 2 3 であり、R1 は、
独立に炭素原子数1〜8の、アルキル基、シクロアルキ
ル基又はアルケニル基;もしくはこれらの基の水素原子
の少なくとも一部がハロゲン原子で置換された基であ
り、Xは、独立に
【化14】 (上式中、R 及びR は水素原子、または炭素数1〜
6の、アルキル基、アルケニル基、アリール基もしくは
ハロゲン原子置換アルキル基である)よりなる群から選
ばれる加水分解性基であり、m、及びnは、前記一般式
(1)と同義であるで示される含フッ素有機ケイ素化
合物を包含する。
【0019】前記一般式(1)においてYが1の場合ま
たは一般式(4)において、Rf及びRf’は、炭素原
子数2〜20のパーフルオロオキシアルキル基である。
このパーフルオロオキシアルキル基は下記一般式: F−(Rf1 O)b −Rf2 − (式中、Rf1 及びRf2 は、独立に炭素原子数1〜3
の直鎖状の又は分岐したパーフルオロアルキレン基であ
り、bは1〜10、好ましくは1〜6の整数であり、か
つ合計の炭素原子数は2〜20である)で表される基で
あり、具体的には、例えば、下記式:
【0020】
【化15】
【0021】で表されるものを挙げることができる。前
記一般式(1)においてYが2である場合または一般式
(5)において、Rf及びRf”は、炭素原子数10〜
100のパーフルオロオキシアルキレン基である。
【0022】このパーフルオロオキシアルキレン基は、
下記一般式: −(Rf3 O)d −Rf4 e − (式中、Rf3 及びRf4 は、独立に炭素原子数1〜3
の直鎖状又は分岐状のパーフルオロアルキレン基であ
り、dは1〜40の整数であり、eは0〜3の整数であ
り、かつ合計の炭素原子数は10〜100である。ただ
し、−Rf3 O−と−Rf4 −との配列はランダムでも
よい)で表され基であり、具体的には、例えば、下記
式:
【0023】
【化16】
【0024】で表されるもの等を例示することがで
。勿論、上記において、パーフルオロオキシアルキレ
ンブロックの数は、適宜変更することができる。
【0025】またAは、メチレン基、エチレン基、プロ
ピレン基などの炭素原子数が1〜8のアルキレン基
ェニレン基、トリレン基、キシリレン基、ナフチレン
基、ビフェニレン基などの炭素原子数が6〜10のアリ
ーレン基および下記式: −Ph−CH2 CH2 −, −CH2 −Ph−CH2
CH2 −, (上記において、Phは、p−フェニレン基を示す)等
で示される、前記したアルキレン基とアリーレン基との
組合せからなる基から選ばれる二価の炭化水素基、好ま
しくは炭素原子数2〜10の前記二価の炭化水素基であ
る。またAはヘテロ原子を含むであってもよ
【0026】このようなヘテロ原子を含む基は、 −CO2 −(CH23 −,−SO3 −(CH24
−, −CH2 O−(CH23 −,−(CH22 −CO−(CH22 −, −CONH−(CH23 −、 及び、下記式: −SO2 N(CH3 )−(CH23 − で表される基であり、中でも好ましいのは、 −CO2 −(CH23 −,−CH2 O−(CH23 −, −CONH−(CH23 −、−SO2 N(CH3 )−
(CH23 − である。
【0027】またR 1 は、炭素原子数1〜8の、アルキ
ル基(例えばメチル基、エチル基、プロピル基等)、シ
クロアルキル基(例えばシクロヘキシル基等)又はアル
ケニル基(例えばビニル基、アリル基、イソプロペノキ
シ基等);もしくはこれらの基の水素原子の少なくとも
一部がハロゲン原子で置換された基(例えば3,3,3
−トリフルオロプロピル基、3,3,4,4,5,5,
6,6,6−ノナフルオロヘキシル基、クロロメチル
基、3−クロロプロピル基等)である。好適な 1 は、
炭素原子数1〜6のものである。
【0028】加水分解性基Xは、下記式で表されるもの
である
【0029】
【化17】
【0030】ただし、上記の式中、R2 、R3 は、水素
原子または炭素数1〜6の、アルキル基(例えばメチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキ
シル基、シクロヘキシル基等)、アルケニル基(例えば
ビニル基、アリル基、プロペニル基、イソプロペニル
基、ブテニル基、イソブテニル基、ヘキセニル基、シク
ロヘキセニル基等)、アリール基(例えばフェニル基
)もしくはハロゲン原子置換アルキル基(例えばクロ
ロメチル基、3−クロロプロピル基、3,3,3−トリ
フルオロプロピル基等)である。このような加水分解性
基Xとして特に好適なものは、塩素原子、メトキシ基、
エトキシ基、アセトキシ基、プロペノキシ基、イソプロ
ペノキシ基、ジエチルアミノ基、
【0031】
【化18】
【0032】である。上述した含フッ素有機ケイ素化合
物は、それ自体公知の光重合開始剤、例えばアセトフェ
ノン、プロピオフェノン、ベンゾフェノン、キサントー
ル、フルオレイン、ベンズアルデヒド、アンスラキノ
ン、トリフェニルアミン、4−メチルアセトフェノン、
3−ペンチルアセトフェノン、4−メトキシアセトフェ
ノン、3−ブロモアセトフェノン、4−アリルアセトフ
ェノン、p−アセチルベンゼン、3−メトキシベンゾフ
ェノン、4−メチルベンゾフェノン、4−クロロベンゾ
フェノン、4,4−ジメトキシベンゾフェノン、4−ク
ロロ−4−ベンジルベンゾフェノン、3−クロロキサン
トーン、3,9−ジクロロキサントーン、3−クロロ−
8−ノニルキサントーン、ベンゾイン、ベンゾインメチ
ルエーテル、ベンゾインブチルエーテル、ビス(4−ジ
メチルアミノフェニル)ケトン、ベンジルメトキシケタ
ール、2−クロロチオキサントーン、ジエチルアセトフ
ェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ン、2−メチル−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2
−モルフォリノ−1−プロパノン、2,2−ジメトキシ
−2−フェニルアセトフェノン、ジエトキシアセトフェ
ノン等と組み合わせ、紫外線照射することにより、直ち
に硬化する。これらの光重合開始剤の使用量は、通常、
上記の含フッ素有機ケイ素化合物100重量部当り、0.
01〜10重量部程度でよい。この場合、必要に応じて増
感剤を併用することも可能である。また、先にも述べた
通り、加水分解性基Xが存在している場合には、空気中
の水分により硬化させることもできる。
【0033】含フッ素有機ケイ素化合物の製法 本発明の含フッ素有機ケイ素化合物は、前記一般式
(2)で表される加水分解性シラン化合物と、前記一般
式(3)で表されるシラン化合物、即ち、α−アクリロ
イルオキシメチルジメチルシラノールとを反応させるこ
とにより製造される。この反応は、例えば下記の反応式
にしたがって進行する。
【0034】
【化19】
【0035】(Rf,A、X、R1 、m、n及びYは前
記の通りであり、Meは、メチル基であり、Acは、ア
クリロイロキシメチル基である。)即ち、(1)式の目
的化合物と、式:HXで示される副生物が得られる。こ
の縮合反応の温度は、室温〜80℃程度で充分である。ま
た前記式:HXで示される副生物は、(3)式の原料シ
ラン化合物のシラノールと反応することがあるため、反
応により生じた副生物は、直ちに反応系外に除去するの
が好ましい。この副生物は比較的低沸点であるので、常
圧あるいは減圧下にて反応を行うことが望ましく、例え
ば20mmHg〜200mmHg の減圧下にて行なうことにより、該
副生物を容易に系外に除去できる。
【0036】また上記の反応式から理解されるように、
一般式(2)のシラン化合物中の加水分解性基Xに対し
て一般式(3)のシラン化合物の量を調整することによ
り、アクリロイル基含有シロキシ基、即ち、α−アクリ
ロイロキシメチルジメチルシロキシ基による置換度を調
整することができる。例えば、加水分解性基Xに対し
て、一般式(3)のシラン化合物を化学量論的に過剰に
使用することにより、残存する加水分解性基Xを0とす
ることができる。前記一般式(2)のシラン化合物に
は、次式:
【0037】
【化20】
【0038】(式中、Rf’、A、X、R1 及びmは前
記のとおりである)で表されるシラン化合物、及び次
式:
【0039】
【化21】
【0040】(式中、Rf”、A、X、R1 及びmは前
記のとおりである)で表されるシラン化合物が包含され
る。上記の反応は、必要に応じて縮合触媒を使用するこ
とにより、さらに速やかに反応を進行させることができ
る。かかる縮合触媒としては、例えば、鉛−2−エチル
オクトエート、ジブチルスズジアセテート、ジブチルス
ズジラウレート、ブチルスズトリ−2−エチルヘキソエ
ート、鉄−2−エチルヘキソエート、コバルト−2−エ
チルヘキソエート、マンガン−2−エチルヘキソエー
ト、亜鉛−2−エチルヘキソエート、カプリル酸第1ス
ズ、ナフテン酸スズ、オレイン酸スズ、ブチル酸スズ、
ナフテン酸チタン、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸コバル
ト、ステアリン酸亜鉛などの有機カルボン酸の金属塩;
テトラブチルチタネート、テトラ−2−エチルヘキシル
チタネート、トリエタノールアミンチタネート、テトラ
(イソプロペニルオキシ)チタネートなどの有機チタン
酸エステル;オルガノシロキシチタン、β−カルボニル
チタンなどの有機チタン化合物;酢酸カリウム、酢酸ナ
トリウム、シュウ酸リチウムなどのアルカリ金属の低級
脂肪酸塩;ジメチルヒドロキシアミン、ジエチルヒドロ
キシルアミンなどのジアルキルヒドロキシルアミン;テ
トラメチルグアニジン、及び下記式(6),(7):
【0041】
【化22】
【0042】などのグアニジル基含有シランもしくはシ
ロキサン等のグアニジル化合物;を挙げることができ、
これらは1種単独でも2種以上を組み合わせても使用す
ることもできる。このような縮合触媒として好適なもの
は、有機カルボン酸のスズ塩、有機チタン酸エステル、
グアニジル化合物である。これら縮合触媒の添加量は、
一般式(2)の加水分解性シラン化合物100重量部に
対して、0.001 〜5.0 重量部程度の量で使用される。
【0043】
【実施例】尚、以下の例中、Meはメチル基、Etはエ
チル基を示す。 実施例1 撹拌子、温度計、滴下ロート、およびリービッヒ冷却管
を通して真空ラインに接続された100ml 三つ口フラスコ
に、下記式(2-1) :
【0044】
【化23】
【0045】で示される含フッ素有機ケイ素化合物 1
3.1g、前記式(6)で示されるグアニジン誘導体(縮
合触媒) 0.005g、を仕込んだ。フラスコ内を速やかに
乾燥した窒素ガスで置換し、撹拌しながら、徐々に加熱
し、内温を50℃にする。次いで、滴下ロートに、下記式
(3-1) :
【0046】
【化24】
【0047】で示される有機ケイ素化合物をトルエンに
て50%に希釈した溶液19.2gを入れ、前記の100ml 三つ
口フラスコにセットする。その後、三つ口フラスコ内を
120mmHg に減圧しながら、(3-1) 式の有機ケイ素化合物
を約10分かけて滴下した。滴下終了後、約20分熟成した
後、系内を3mmHgまで減圧し、溶媒および低沸成分を完
全に留去したところ、淡黄色透明液体31.5gを得た。こ
れを 1H−NMR, 19F−NMRおよびIRで分析し
たところ、その結果は下記の通りであった。1 H−NMR: (TMS標準)
【0048】
【化25】
【0049】 a:0.15 ppm (s、17.10H) b:0.51 ppm (m、2H ) c:1.60 ppm (m、2H ) d:3.33 ppm (m、2H ) e:3.45 ppm (s、0.45H ) f:3.72 ppm (s、5.70H ) g:5.5 〜6.5ppm(m、8.55H ) h:7.48ppm (bs、1H )19 F−NMR:(CF3 COOH標準)
【0050】
【化26】
【0051】 a:− 3.65 ppm b:− 5.11 ppm c:− 6.04 ppm d:−52.63 ppm e:−55.76 ppm f:−67.97 ppm IR:チャートを図1に示す。特性吸収は以下の通り。
【0052】 νN-H : 3350 cm-1 νC=O (アクリロイル): 1725 cm-1 νC=O (アミド) : 1710 cm-1 νC=C : 1635 cm-1 以上の結果から、得られた化合物は、下記式で表される
ものであることを確認した。
【0053】
【化27】
【0054】実施例 実施例1において、前記式(2-1) で示される含フッ素有
機ケイ素化合物に代えて、下記式(2-) :
【0055】
【化28】
【0056】で示される含フッ素有機ケイ素化合物15.3
gを用い、前記式(6)で示されるグアニジン誘導体
(縮合触媒)に代えて、ジブチルスズジラウレート(縮
合触媒) 0.04gを100ml 三つ口フラスコに仕込み、且
つ滴下ロートに、実施例1で用いた(3-1) 式の有機ケイ
素化合物のトルエン50%溶液13.0gを入れた以外は、実
施例1と全く同様の手順により、淡黄色透明液体20.8g
が得られた。これを 1H−NMR, 19F−NMRおよ
びIRで分析したところ、その結果は下記の通りであっ
た。1 H−NMR: (TMS標準)
【0057】
【化29】
【0058】 a:0.17 ppm (s、11.34H) b:0.90 ppm (m、2H ) c:1.02 ppm (t、3.33H ) d:1.82 ppm (s、3.33H ) e:2.25 ppm (q、0.74H ) f:2.31 ppm (m、2H ) g:3.73 ppm (s、3.78H ) h:5.5 〜6.5 ppm (m、5.67H )19 F−NMR:CF3 COOH標準
【0059】
【化30】
【0060】 a:− 3.35 ppm b:− 4.82 ppm c:− 6.63 ppm d:−10.78 ppm e:−43.11 ppm f:−52.54 ppm g:−68.07 ppm
【0061】IR:チャートを図に示す。尚、特性吸
収は以下の通り。 νC=O :1725cm-1 νC=C :1635cm-1 νC-F :1100〜1300cm-1 以上の結果から、得られた化合物は下記式で表されるも
のであることを確認した。
【0062】
【化31】
【0063】実施例 実施例1において、前記式(2-1) で示される含フッ素有
機ケイ素化合物に代えて、下記式(2-) :
【0064】
【化32】
【0065】で示される含フッ素有機ケイ素化合物 2
1.4gを用い、前記式(6)で示されるグアニジン誘導
体(縮合触媒)に代えて、前記式(7)で示されるグア
ニジン誘導体(縮合触媒)0.01gを100ml 三つ口フラス
コに仕込み、且つ滴下ロートに、実施例1で用いた(3-
1) 式の有機ケイ素化合物のトルエン50%溶液13.0gを
入れた以外は、実施例1と全く同様の手順により、淡黄
色透明液体26.9gが得られた。これを 1H−NMR,
19F−NMRおよびIRで分析したところ、その結果は
下記の通りであった。1 H−NMR: (TMS標準)
【0066】
【化33】
【0067】 a:0.17 ppm (s、12H) b:0.22 ppm (s、 3H) c:0.59 ppm (m、 2H) d:1.66 ppm (m、 2H) e:3.57 ppm (t、 2H) f:3.74 ppm (s、 4H) g:4.04 ppm (d、 2H) h:5.5 〜6.5 ppm(m、 6H)19 F−NMR:CF3 COOH標準
【0068】
【化34】
【0069】 a:− 3.40 ppm b:− 4.72 ppm c:− 5.84 ppm d:−52.44 ppm e:−55.66 ppm f:−67.58 ppm IR:チャートを図に示す。尚、特性吸収は以下の通
り。 νC=O :1725cm-1 νC=C :1635cm-1 νC-F :1100〜1300cm-1 以上の結果から、得られた化合物は以下の式で表される
ものであることを確認した。
【0070】
【化35】
【0071】実施例 実施例1において、前記式(2-1) で示される含フッ素有
機ケイ素化合物に代えて、下記式(2-) :
【0072】
【化36】
【0073】で示される含フッ素有機ケイ素化合物31.4
gを用い、前記式(6)で示されるグアニジン誘導体
(縮合触媒)0.01gを三つ口フラスコに仕込み、且つ滴
下ロートに、実施例1で用いた(3-1) 式の有機ケイ素化
合物のトルエン50%溶液27.2gを入れた以外は、実施例
1と全く同様の手順により、無色透明液体43.5g を得
た。これを 1H−NMR, 19F−NMRおよびIRで
分析したところ、その結果は下記の通りであった。1 H−NMR;TMS標準
【0074】
【化37】
【0075】 a:0.17 ppm (s、24H) b:0.21 ppm (s、 6H) c:0.59 ppm (m、 4H) d:1.64 ppm (m、 4H) e:3.55 ppm (t、 4H) f:3.70 ppm (s、 8H) g:4.00 ppm (d、 4H) h:5.5 〜6.5 ppm (m、12H)19 F−NMR;CF3 COOH標準
【0076】
【化38】
【0077】 a:− 3.60 ppm b:− 6.19 ppm c:− 9.36 ppm d:−52.05 ppm e:−67.87 ppm IR;チャートを図に示す。尚、特性吸収は以下の通
り。 νc=O :1725cm-1 νC=C :1635cm-1 νC-F :1100〜1300cm-1 上記の結果から、得られた化合物は、以下の式で表され
るものであることを確認した。
【0078】
【化39】
【0079】実施例 実施例1において、前記式(2-1) で示される含フッ素有
機ケイ素化合物に代えて、下記式(2-) :
【0080】
【化40】
【0081】で示される含フッ素有機ケイ素化合物29.2
gを用い、前記式(6)で示されるグアニジン誘導体
(縮合触媒)に代えて、ジブチルスズジラウレート(縮
合触媒) 0.06gを100ml 三つ口フラスコに仕込み、且
つ滴下ロートに、実施例1で用いた(3-1) 式の有機ケイ
素化合物のトルエン50%溶液13.3gを入れた以外は、実
施例1と全く同様の手順により、淡黄色透明液体41.3g
を得た。これを 1H−NMR, 19F−NMRおよびI
Rで分析したところ、その結果は下記の通りであった。1 H−NMR;TMS標準
【0082】
【化41】
【0083】 a:0.17 ppm (s、23.28H) b:0.91 ppm (m、 4H ) c:1.07 ppm (t、 6.36H) d:1.84 ppm (s、 6.36H) e:2.28 ppm (q、 4.24H) f:2.35 ppm (m、 4H ) g:3.77 ppm (s、 7.76H) h:5.5 〜6.5 ppm (m、11.64H)19 F−NMR;CF3 COOH標準
【0084】
【化42】
【0085】 a:− 3.59 ppm b:− 6.62 ppm c:− 9.37 ppm d:−10.78 ppm e:−43.11 ppm f:−68.07 ppm IR;チャートを図に示す。尚、特性吸収は以下の通
り。 νC=O :1725cm-1 νC=C :1635cm-1 νC-F :1100〜1300cm-1 以上の結果から、得られた化合物は以下の式で表される
ものであることを確認した。
【0086】
【化43】
【0087】実施例 実施例1において、前記式(2-1) で示される含フッ素有
機ケイ素化合物に代えて、下記式(2-) :
【0088】
【化44】
【0089】で示される含フッ素有機ケイ素化合物41.4
gを用い、前記式(6)で示されるグアニジン誘導体
(縮合触媒)0.05gを100ml 三つ口フラスコに仕込み、
且つ滴下ロートに、実施例1で用いた(3-1) 式の有機ケ
イ素化合物のトルエン50%溶液26.6gを入れた以外は、
実施例1と全く同様の手順により、淡黄色透明液体63.5
gを得た。これを 1H−NMR, 19F−NMRおよび
IRで分析したところ、その結果は下記の通りであっ
た。1 H−NMR;TMS標準
【0090】
【化45】
【0091】 a:0.17 ppm (s、23.70H) b:0.52 ppm (m、2H ) c:1.63 ppm (m、2H ) d:3.34 ppm (m、2H ) e:3.46 ppm (s、6.15H ) f:3.75 ppm (s、7.90H ) g:5.5 〜6.5 ppm (m、11.85H) h:7.52 ppm (bs、1H )19 F−NMR;CF3 COOH標準
【0092】
【化46】
【0093】 a:− 3.50 ppm b:− 5.97 ppm c:− 9.37 ppm d:−55.63 ppm e:−67.81 ppm IR;チャートを図に示す。尚、特性吸収は以下の通
り。 νN-H :3350cm-1 νC=O (アクリロイル):1725cm-1 νC=O (アミド) :1710cm-1 νC=C :1635cm-1 δN-H :1535cm-1 νC-F :1100〜1300cm-1 以上の結果から、得られた化合物は以下の式で表される
ものであることを確認した。
【0094】
【化47】
【0095】
【発明の効果】本発明の化合物は、アクリロイル基を有
しているため、光重合開始剤の存在下での紫外線照射に
より、短時間、例えば1〜2分程度で容易に硬化可能で
ある。また、この化合物が加水分解性基Xを有する場合
には、紫外線照射による速硬化性と共に、各種基材に対
する接着性も良好なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた本発明の化合物のIRチャ
ート。
【図2】実施例2で得られた本発明の化合物のIRチャ
ート。
【図3】実施例3で得られた本発明の化合物のIRチャ
ート。
【図4】実施例4で得られた本発明の化合物のIRチャ
ート。
【図5】実施例5で得られた本発明の化合物のIRチャ
ート。
【図6】実施例6で得られた本発明の化合物のIRチャ
ト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 隆文 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (72)発明者 荒井 正俊 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−185989(JP,A) 特開 昭61−87102(JP,A) 特開 平4−168116(JP,A) 特開 昭62−61988(JP,A) 特開 昭62−283313(JP,A) 特開 平2−304093(JP,A) 特開 平5−25278(JP,A) 米国特許4743106(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07F 7/18 C08G 77/20 CAPLUS(STN) REGISTRY(STN) WPIDS(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1): 【化1】 式中、Rfは、一般式: F−(Rf 1 O) b −Rf 2 (式中、Rf 1 及びRf 2 は、独立に炭素原子数1〜3
    の直鎖状の又は分岐したパーフルオロアルキレン基であ
    り、bは1〜10の整数であり、かつ合計の炭素原子数
    は2〜20である)で表される パーフルオロオキシアル
    キル基または一般式: −(Rf 3 O) d −Rf 4 e (式中、Rf 3 及びRf 4 は、独立に炭素原子数1〜3
    の直鎖状又は分岐状のパーフルオロアルキレン基であ
    り、dは1〜40の整数であり、eは0〜3の整数であ
    り、かつ合計の炭素原子数が10〜100である。−R
    3 O−と−Rf 4 −との配列はランダムでもよい)で
    表される パーフルオロオキシアルキレン基であり、A
    は、炭素原子数1〜8のアルキレン基、炭素原子数6〜
    10のアリーレン基、前記アルキレン基とアリーレン基
    とが組み合わさってなる二価の炭化水素基、−CO 2
    (CH 2 3 −、−SO 3 −(CH 2 4 −、 −CH 2 O−(CH 2 3 −、−(CH 2 2 −CO−
    (CH 2 2 −、 −CONH−(CH 2 3 − 又は−SO 2 N(CH
    3 )−(CH 2 3 であり、R1 は、炭素原子数1〜
    8の、アルキル基、シクロアルキル基又はアルケニル
    基;もしくはこれらの基の水素原子の少なくとも一部が
    ハロゲン原子で置 換された基であり、Xは、 【化2】 (上式中、R 及びR は水素原子、または炭素数1〜
    6の、アルキル基、アルケニル基、アリール基もしくは
    ハロゲン原子置換アルキル基である)よりなる群から選
    ばれる加水分解性基であり、Yは、前記Rfがパーフル
    オロオキシアルキル基の場合は1であり、前記Rfがパ
    ーフルオロオキシアルキレン基の場合は2であり、m
    は、0〜2の整数であり、nは、1〜3の整数であり、
    m+nは3以下であるで表わされる含フッ素有機ケイ
    素化合物。
  2. 【請求項2】下記一般式(4): 【化3】 (式中、Rf’は、前記一般式 F−(Rf 1 O) b
    Rf 2 − で表されるパーフルオロオキシアルキル基で
    あり、A、R1 、X、m、及びnは、前記一般式(1)
    と同義である)で表わされる請求項1に記載の含フッ素
    有機ケイ素化合物。
  3. 【請求項3】下記一般式(5): 【化4】 式中、Rf”は、前記一般式 −(Rf 3 O) d −R
    4 e − で表されるパーフルオロオキシアルキレン基
    であり、pは、0〜2の整数であり、qは、1〜3の整
    数であり、p+qは、3以下であり、Aは、独立に炭素
    原子数1〜8のアルキレン基、炭素原子数6〜10のア
    リーレン基、前記アルキレン基とアリーレン基とが組み
    合わさってなる二価の炭化水素基、−CO 2 −(CH
    2 3 −、−SO 3 −(CH 2 4 −、 −CH 2 O−(CH 2 3 −、−(CH 2 2 −CO−
    (CH 2 2 −、 −CONH−(CH 2 3 − 又は−SO 2 N(CH
    3 )−(CH 2 3 であり、R1 は、独立に炭素原子
    数1〜8の、アルキル基、シクロアルキル基又はアルケ
    ニル基;もしくはこれらの基の水素原子の少なくとも一
    部がハロゲン原子で置換された基であり、Xは、独立に 【化5】 (上式中、R 及びR は水素原子、または炭素数1〜
    6の、アルキル基、アルケニル基、アリール基もしくは
    ハロゲン原子置換アルキル基である)よりなる群 から選
    ばれる加水分解性基であり、m、及びnは、前記一般式
    (1)と同義であるで表わされる請求項1に記載の含
    フッ素有機ケイ素化合物。
  4. 【請求項4】 下記一般式(2): 【化6】 (式中、Rf、A、m、R1 、X及びYは、前記一般式
    (1)で示した通りである)で表される加水分解性シラ
    ン化合物と、下記式(3): 【化7】 で表されるシラン化合物とを縮合触媒存在下にて反応さ
    せることにより、前記一般式(1)で表される含フッ素
    有機ケイ素化合物を製造する方法。
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