JP2997234B2 - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2997234B2
JP2997234B2 JP9330463A JP33046397A JP2997234B2 JP 2997234 B2 JP2997234 B2 JP 2997234B2 JP 9330463 A JP9330463 A JP 9330463A JP 33046397 A JP33046397 A JP 33046397A JP 2997234 B2 JP2997234 B2 JP 2997234B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はホワイトバランス調
整手段を備えた撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラ,電子スチルカメラ等の撮
像装置には、再生した白色が正しい白となるようにホワ
イトバランス調整手段が備えられている。そして近年、
撮像素子の出力信号により自動的にホワイトバランス調
整を行うTTL(through the taking lens )方式の調
整が良く用いられている。図17は積分型(平均化型)
TTL方式のホワイトバランス調整手段を備えた従来の
撮像装置のブロック図である。図において、1はレン
ズ、2はCCD等光電変換を行う撮像素子、3は撮像素
子2の出力から輝度信号Yを導出する輝度信号処理部、
4は撮像素子2の出力から、輝度信号の低周波数成分Y
L と、赤信号R,青信号Bを導出するクロマ信号処理
部、5,6は各々クロマ信号処理部4の出力信号R,B
の信号レベルを変えるR利得制御部及びB利得制御部、
7,8はクロマ信号処理部4の出力Y L とR,B利得制
御部5,6の出力R′,B′から色差信号R−Y,B−
Yを導出するマトリクス・アンプ、9は輝度信号処理部
3の出力Yとマトリクス・アンプ7,8の出力R−Y,
B−Yを規定の信号に変調し、不図示の記録媒体等への
記録やモニタへの出画を可能とする変調処理部である。
10,11はマトリクス・アンプ7,8の出力R−Y,
B−Yを積分するなどして数画面分を平均化する平均化
部で、32は平均化部10,11の出力からホワイトバ
ランスに適正な制御電圧を導出しR,B利得制御部5,
6を制御する、制御電圧導出部である。
【0003】以下図17を用いて従来例の動作を説明す
る。
【0004】まず、撮像素子2上に結像した被写体像
は、電気信号に変換され、その出力信号は輝度信号処理
部3,クロマ信号処理部4へ送られ、輝度信号処理部3
では輝度信号Yを、クロマ信号処理部4では輝度信号の
低域成分YL と赤信号R,青信号Bを導出する。ここで
L はYL =0.30R+0.59G+0.11Bの比
率で赤:R,青:B,緑:Gを混合した信号である。ク
ロマ信号処理部4で導出された出力のうち信号R,B
は、各々R利得制御部5,B利得制御部6へ送られ、こ
こでホワイトバランス調整のためにその信号レベルが変
えられ、信号R′,B′が導出される。クロマ信号処理
部4の出力YL 及びR,B利得制御部5,6の出力
R′,B′は、マトリクス・アンプ部7,8へ送られ、
色差信号R−Y,B−Yが得られる(ここでR−Y=
0.70R−0.59G−0.11B B−Y=0.8
9B−0.59G−0.30R)。
【0005】信号Y,R−Y,B−Yは、変調処理部9
へ送られ、記録媒体等への記録あるいはモニタへの出画
を可能とするよう規定の信号形態に変調され出力され
る。
【0006】一方、マトリクス・アンプ7,8の出力R
−Y,B−Y信号は、平均化部10,11にも送られ、
1画面以上数画面分の平均値を導出する。そして、制御
電圧導出部32にて、その平均信号レベルが0レベル
(すなわちR=B=G)となるようR,B利得制御部
5,6への制御電圧を導出することによりホワイトバラ
ンス調整を行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例では、高彩度被写体が画面の大部分を占めるシーン
の撮像の場合には、好適なホワイトバランス調整が困難
となる問題がある。
【0008】また、前記従来例のように色差信号の平均
値を用いずに、輝度レベルが一定値以上の部分の色差信
号をサンプルしてホワイトバランス調整に用いるピーク
方式の場合も一定レベル以上の信号が必ずしも無彩色で
ないため、良好なホワイトバランス調整が不可能であ
る。さらにその両方式を組み合せて用いることも提案さ
れているが、構成要素が多く複雑になる上に改善効果が
顕著でないという問題がある。
【0009】本発明は、このような事情のもとでなされ
たもので、撮像条件にかかわらず、常に好適なホワイト
バランス調整のできる撮像装置を提供することを目的と
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、撮像装置を次の(1)のとおりに構成
する。
【0011】撮像素子(2)と、該撮像素子の出力によ
り形成される画面内の複数の位置(図4の1〜5)にお
ける色情報信号が互いに近似しているか否か判別するこ
とによって、画面内における近似した色情報信号の存在
する領域を判別する判別手段(13.図3の16−1〜
16−11)と、該判別手段によって検出された、画面
内における近似した色情報信号の存在する領域の色情報
信号をそれ以外の画面内の領域に比して離散的にサンプ
リングするサンプリング手段(図13のINTE信号)
と、該サンプリング手段によってサンプリングした後の
色情報信号を平均化することによって平均値を形成する
平均化手段(10,11)と、該平均化手段の出力に基
づいてホワイトバランス調整をするホワイトバランス調
整手段(5,6,13)と、備えたことを特徴とする撮
像装置。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を撮像装
置の実施例により詳しく説明する。
【0013】なお、説明が原明細書と違わないように正
確を期し、かつ原明細書との照合を容易にするため、こ
こでの説明は原明細書のとおりとしていますが、請求項
1記載の発明は、第6実施例の説明および〔実施例〕末
尾のなお書の説明により裏付けられています。
【0014】
【実施例】以下本発明を実施例で詳しく説明する。図1
は本発明の第1実施例である“撮像装置”のブロック図
である。
【0015】図1において、1〜11は、図17に示す
従来例と同じブロック図である。12はA/D(アナロ
グ−ディジタル)変換器、13はマイクロコンピュータ
システム(以下マイコンという)、14はD/A(ディ
ジタル−アナログ)変換器、15は外光の明るさを測定
する測定センサである。図2,図3は図1のマイコン1
3の動作を示すフローチャート、図4はその補足説明
図、図5,図6は平均化部10,11の動作を説明する
ための構成図及びタイミングチャートである。また、図
7は本実施例におけるホワイトバランス調整の限定範囲
を説明する図である。
【0016】以下図1〜図7を用いて本実施例の説明を
する。
【0017】まず、図1において1〜11の動作は従来
例と同じであるが、平均化部10,11の動作について
図5,図6を用いて説明する。
【0018】図5のスイッチ16の入力側には、ブロッ
ク10の場合ならばR−Y信号が入力され、ブロック1
1の場合ならばB−Y信号が入力される。この際スイッ
チ16は図6のINTEがハイレベルの時にクローズ,
ローレベルの時にオープンとなり、クローズの場合のみ
各色差信号R−Y,B−Yが抵抗17,コンデンサ1
9,基準電圧源20,差動アンプ21から成る積分回路
に入力される。一方、スイッチ18は図6のRESET
がハイレベルの時にクローズされるので、その期間でコ
ンデンサ19に蓄えられた電荷は放電される。
【0019】以上の結果、平均化部10,11の出力
は、図6のSIGNALに示すような波形となり、図6
のSAMPLEがハイレベルの期間にその出力をA/D
変換することにより、各R−Y,B−Y信号の一画面内
における平均レベルが検出できる。なお、VDは垂直駆
動信号である。
【0020】さて、以上のようにして得られた各平均値
は、A/D変換器12を介してマイコン13に入力さ
れ、この値をもとにホワイトバランス調整のための制御
電圧をマイコン13内で導出する。以下に図2,図3,
図4及び図7を用いてその動作を説明する。
【0021】まず、図2のフローチャートのステップ1
に示すように、マイコン・メモリ内に初期値としてあら
かじめ決められた値をα,β,A,B,C,D,k,
l,m,n,LO ,X,Y,RC ,BC ,FO として与
えておく。次に同フローチャートのステップ2に示すよ
うに、測光センサ15の出力LS をA/D変換器12を
介して読み込み、定数LO で除算しLを得る(ステップ
3参照)。ここでLO は屋外光の平均的な明るさを示す
値である。そして得られたLが1以上であった場合はL
=1に固定してしまい(4,5)、L<1であればステ
ップ4から直接ステップ6へ進む。ステップ6では、図
4“□”で示す画面上の位置のR−Y,B−Y信号であ
る(R−Y)1 〜(R−Y)5 ,(B−Y)1 〜(B−
Y)5 をA/D変換器12を介して読み込む。
【0022】次に平均化部出力(R−Y)S ,(B−
Y)S を読み込み(6,7)、 (R−Y)S <−αならばRC =RC +1 (R−Y)S >αならばRC =RC −1 (B−Y)S <−βならばBC =BC +1 (B−Y)S >βならばBC =BC −1 それ以外であれば、ホワイトバランス調整のためのR利
得,B利得の制御電圧RC ,BC はそのまま、すなわち
初期値とする(8〜15)。
【0023】ここで、R利得の制御電圧RC は値が大な
らばR利得制御部5のゲインが増してR信号レベルは大
きくなり、B利得の制御電圧BC は逆に値が大ならばB
利得制御部6のゲインが減少しB信号レベルは小さくな
るよう設定しておく、また、制御信号RC ,BC の初期
値は、RC ,BC の最終出力確定を速くするために各々
のとりうる範囲の中間値としておく。以上のようにし
て、制御電圧RC ,BCの値を設定したのち、撮像画の
状態は単一被写体が大面積を占めているか否かを判定す
る(16)。この判定仕方について図3を用いてより詳
細に説明する。
【0024】図3では、まず画面中央部(図4参照)の
R−Y,B−Y信号である(R−Y)1 ,(B−Y)1
に一定値k,l,m,nを加算もしくは減算して (R−Y)1+=(R−Y)1 +k (R−Y)1-=(R−Y)1 −l (B−Y)1+=(B−Y)1 +m (B−Y)1-=(B−Y)1 −n を導出する(16−1〜16−4)。
【0025】次にP=2を初期値として、(R−Y)P
と(R−Y)1+,(R−Y)1-との大小を比較し、かつ
(B−Y)P と(B−Y)1+,(B−Y)1-との大小を
比較して(16−6〜16−9)、ステップ16−6〜
16−9においてどれか1つでもNOであればBつま
り、図2のステップ19へ進む。一方すべてYESであ
ればPが5であるかを確認し(16−10)、P≠5な
らば、Pを1つ増加し(16−11)、ステップ16−
6へもどり同様の処理を繰り返す。P=5ならば図4の
5つのポイントの比較がすべて終ったことになるので、
ステップ16−10からC、つまり図2のステップ17
へ進む。
【0026】以上、図3のフローにより、図4に示す2
〜5のポイントの色差信号がすべて1のポイントの色差
信号と近似レベルであるか否かが検出できるわけであ
る。これにより、すべて近似レベルであれば単一被写体
の占有面積が大と判定する。
【0027】そして、単一被写体が大面積でない状態で
あればステップ19のように制御電圧の限定範囲a,
b,c,dを初期値A,B,C,Dとする(19、図7
参照)。
【0028】一方、大面積を占めている状態であれば、
まず、ステップ17で測光センサ15の出力から外光の
フリッカ成分Fを導出し、基準値FO と比較し、F<F
O であれば、非フリッカ光源、F≧FO であればフリッ
カ光源つまり蛍光灯と見なす。そこで、F<FO ならば a=(X−A)×L+A b=(B−X)×L+X c=(C−Y)×L+Y d=(Y−D)×L+D と設定し(18、図7参照)、F≧FO ならばa=X,
b=B,c=Y,d=Dと選定する(20、図7参
照)。これは、ステップ21〜28での動作で、制御電
圧RC ,BC の各々の値がとりうる範囲を限定する定数
である。つまり RC ≧aがNOならばRC =a RC ≦bがNOならばRC =b RC ≧cならばBC =c RC ≦dならばBC =d と設定することで、図7に示す□klmnで囲まれた範
囲内に制御電圧の限定範囲が設定できることになる。
【0029】このようにして得られた制御電圧RC ,B
C をD/A変換器14を介して制御部5,6へ送り、色
差信号レベルを変化させ、さらにその変化した出力をも
とにステップ2〜29の動作を繰り返し行うことでホワ
イトバランス調整を好適に行うことができる。
【0030】さて、図7を用いて本第1実施例の制御電
圧の限定範囲設定について詳細に説明する。本実施例で
は、図2のステップ16で単一被写体の占める面積が大
きいか否かを判定し、占有面積小の状態ならば制御電圧
の限定範囲は、図7の□klmn内となり広範囲にわた
って制御電圧RC ,BC の値をとるよう設定されている
(19)。
【0031】一方占有面積大の状態の場合、画面内の大
部分を高彩度被写体が占めることがあると想定されるの
で、平均化部の出力はその物体色の影響を強く受けホワ
イトバランスは大きくずれるおそれがある。そこで、こ
の状態の場合は制御電圧RC,BC の限定範囲をより狭
くし、かつ他のセンサ等の情報から限定範囲の位置を最
適な所に設定する。本実施例ではまずステップ17で光
源が蛍光灯であるか否かを検出し、蛍光灯であれば、限
定範囲を□oqmsとする。また非フリッカ光源であれ
ば外光の明るさLS によって屋外光であるか室内光であ
るかを判別し、
【0032】
【数1】
【0033】であれば完全に屋外光とみなし、青味を帯
びた光源を想定して制御電圧限定範囲は図7の□orl
qとする。一方、たとえばL≦0.001であれば限定
範囲はほぼ□osnpとなる。この場合はかなり暗いの
で室内光と見なして赤味を帯びた光源を想定して限定範
囲を設定しているわけである。かつタングステン光等は
一般的に暗くなればなるほど赤味を帯びていくのでこの
限定範囲の設定とうまく合っていると考えられる。Lが
中間的な値であればL=0.001→L=1と変化する
に伴い限定範囲は□osnp→□orlqと移動してい
くことになる。
【0034】以上のように単一被写体面積の大小を検出
し、大の場合には限定範囲を測定センサ15からの情報
(外光の明るさとフリッカ量)によってより狭く(限
定)することによって物体色の影響を強く受けることな
くホワイトバランス調整を行うことができる。
【0035】なお、前記実施例において、制御電圧R
C ,BC が限定範囲のリミット一杯となった場合に、撮
影者に注意を促す警告装置を設けても良い。
【0036】図8,図9は本実施例の第2実施例を説明
するためのフローチャートである。
【0037】本実施例では第1実施例と同じ構成におい
て、単一被写体の画面における占有面積大小を判定する
だけでなく、その彩度も判断材料としている。
【0038】つまり図8ステップ16において高彩度単
一被写体の占有面積大小を判定する。ステップ16は図
9にさらに詳しく説明してあり、図9の16−1〜16
−11については第1実施例と同じ動作である。図9に
おいてステップ16−(1)では、図4に示す1のポイ
ントでの色差信号(R−Y)1 の絶対値と定数Mを比較
し|(R−Y)1 |>Mであれば高彩度被写体と判定し
て、。16−1へ進む。
【0039】
【数2】
【0040】ならば16−(2)にて図4の1のポイン
トの色差信号(B−Y)1 の絶対値と定数Nを比べる。
|(B−Y)1 |>Nならば高彩度被写体と判定して1
6−1へ進み、
【0041】
【数3】
【0042】ならば低彩度被写体と判定してBつまり図
8のステップ19へ進むこととする。
【0043】以上の動作により単一高彩度被写体の占有
面積が大であるか小であるかを判定し、大であれば第1
実施例で示したように制御電圧の限定範囲をより狭くす
る。
【0044】このことにより、ホワイトバランス調整に
悪影響を及ぼさない低彩度の被写体が画面内の大面積を
占有している際には制御電圧の範囲を狭くせず、悪影響
を及ぼす高彩度被写体の場合のみ範囲を狭くするので、
より好適なホワイトバランス調整が可能となる。
【0045】図10は本発明の第3実施例を示すブロッ
ク図で、1〜15は第1実施例と同じブロックで、22
は10,11と同様の構成の平均化部である。以下に本
第3実施例の動作を説明するが、1〜11,14,15
のブロックの動作は第1実施例と同じである。
【0046】本実施例では、マイコン13に入力する信
号をR−Y,R−Y平均値,B−Y,B−Y平均値,測
光センサ出力の他、クロマ信号処理部4のYL 出力を平
均化部22で平均化した信号をA/D変換器12を介し
てマイコン13に入力する。マイコン13ではYL ,R
−Y,B−Yの各々の平均化信号YLS,(R−Y)S
(B−Y)S からR,G,B信号を導出する。例えば以
下のような演算を行う。
【0047】R=(R−Y)S +YLS=R B=(B−Y)S +YLS=B G=(YLS−0.30・R−0.11・B)/0.59 このようにして導出したR,B,G信号からRとG,B
とGの比を導出し、各比R/G,B/Gが各々1となる
制御電圧RC ,BC を演算する。そして導出したRC
C をD/A変換器14を介して各々R利得制御部5,
B利得制御部6へ送ることによりホワイトバランス調整
を行う。そして本実施例においても単一被写体面積の大
小を判定し、面積大を判定した場合には第1実施例と同
じように、測光センサ15の出力から得られる光量値及
びフリッカ量値から、制御電圧RC,BC の範囲に更に
限定を加える。このことにより、好適なホワイトバラン
ス調整が行えると同時に本実施例では、各(R−Y)
S ,(B−Y)S ,YLS信号から、即時に制御電圧R
C ,BC が演算できるので、電子スチル・カメラ等即時
性が必要な撮像装置のホワイトバランス調整装置に適し
ている。また、一度色差信号(R−Y,B−Y)にして
からR,G,B信号を演算しているので、高彩度被写体
信号に対して平均化部出力色のクリップがかけやすく、
該被写体物体色に悪影響を及ぼすことを防止できる。な
おこのクリップの必要が無ければ、色差信号にする以前
のR,G,B信号状態で直接平均化部へ送っても良い。
【0048】図11は本発明の第4実施例を示すブロッ
ク図で、1〜14,22は第3実施例と同じブロックで
あり、23は露出時間を決定するシャッタ、24は絞り
である。
【0049】本実施例では、第1実施例〜第3実施例で
用いた測光センサ15を除去し、代わりにシャッタ,絞
り及びYL 出力から外光の明るさとフリッカ量を測定す
る構成となっている。つまり、マイコン13で制御され
L 信号レベルが適正な時のシャッタスピード及び絞り
値とから明るさを、また間欠的に撮像素子2から出力得
てそのYL 出力の時間変化を測定することがフリッカ量
を検出する。以上の情報により、単一被写体面積が大の
場合の制御電圧RC ,BC の限定範囲を決定する。本実
施例では、測光センサ15を省略できるためのコストの
低減が可能となる。
【0050】図12は本発明の第5実施例のブロック図
で、2〜15,22は第3実施例と同じブロック図で、
25は撮像光学系の焦点距離を変更するズームレンズで
ある。
【0051】本実施例は、特に電子スチルカメラ等、撮
像信号を常時出す必要の無い撮像装置において、単一被
写体面積大が判定された場合、まず、データ測定として
ズームレンズの焦点距離を一旦短くし、ワイドレンズ状
態として制御電圧RC ,BCを決定し、本撮影時には任
意の焦点距離に戻して撮影を行う。その結果画面内の高
彩度物体色の面積を極力小さくすることができ、より好
適なホワイトバランス調整のデータが得られる。
【0052】図13は本発明の第6実施例要部のタイミ
ングチャートで、図1の平均化部10,11に対応する
平均化部のスイッチング期間,平均期間を示す。本実施
例は平均値に関する箇所以外は図1と同様の構成であ
る。
【0053】図13からもわかるように本実施例では単
一被写体面積大が判定されたら平均化する期間を一部断
続的にする。つまり、そのような場合には画面中央に高
彩度被写体が大きな面積を占めることが想定されるの
で、図13のINTEのように中央部(水平走査期間,
垂直走査期間ともに)をとびとびのパルスとすることで
その部分のサンプリング期間を減らして高彩度被写体の
影響を防ぎ良好なホワイトバランス調整を可能とする。
【0054】すなわち、本実施例は、平均化の際、画面
の一部エリアに重みづけをするものである。なお、前述
のように、とびとびのパルスとするかわりに、画面中央
のエリアで色差信号に適当な係数をかけて重みづけをし
平均化しても良い。
【0055】図14は本発明の第7実施例を示すブロッ
ク図で、1〜15,22は第3実施例と同じブロック
で、26はYL 信号が一定レベル範囲内か否かを検出す
るコンパレータ部(YL PEAK検出器)で図15にそ
の回路を示す。
【0056】以下に本実施例の動作を説明するが、1〜
11,15,22については、第3実施例と同様の動作
を示す。コンパレータ部26ではYL 信号が E2 <YL <E1 つまりある一定レベル範囲ならば、ハイレベルが出力さ
れ、その以外であればローレベルとなる。
【0057】この際E1 ,E2 は例えばYL レベルの1
05%,90%の信号レベルに対応るすように設定す
る。
【0058】すなわちYL レベルが90〜105%なら
ば、YL PEAK検出器出力YL Pがハイレベルとな
る。YL Pレベルがハイレベルとなるのは、輝度が高く
かつ色飽和が起こっていない状況なので、低彩度の被写
体に対応してると考えられる。そこで、YL Pハイの時
の色差信号R−Y,B−YをA/D12によサンプリン
グして、マイコン13へ送り、その信号YL ,R−Y,
B−Yによりホワイトバランスを行う。信号YL ,R−
Y,B−Yから制御電圧RC ,BC を導出する手段は第
3実施例と同様である。
【0059】さらにマイコン13では、前記YL PEA
K検出器を用いたホワイトバランス調整手法と平均化部
を用いた調整手法とを組み合わせ、両方式の欠点を補う
ように制御電圧を導出する。例えば両方式の検出色差信
号のうち、より彩度の低い信号を検出した方式の情報を
優先的に用いることが考えられる。
【0060】その上で本実施例では、単一被写体面積大
の判定時には、YL PEAK検出方式を優先的に用いる
ことにより、平均化方式によるホワイトバランス調整の
劣化への影響を最小限にすることができる。
【0061】なお以上の各実施例においては、ブロック
7,8の出力である色差信号用のA/D入力端子及びそ
の平均化出力用のA/D入力端子は独立して設けたが、
平均化部の平均化機能をオン/オフする構成としてオフ
時には入力信号をスルーで出力し、時系列的に平均化出
力,色差の信号をA/D変換器12へ入力することによ
り、A/D変換器の入力端子を少なくすることができ
る。
【0062】また、以上の各実施例において、色差信号
のサンプリング位置,数は、図4に示すようにしたが、
任意の位置,数を選択して、単一被写体面積の大小を判
定しても良い。
【0063】例えば第6実施例において、図16のよう
にサンプリングポイントを13ポイント設定し、一定レ
ベル以上の面積が検出された位置(図中〜の領域の
どれか)にのみ断続パルスを発生する(重みづけをす
る)構成としても良い。
【0064】以上の様にサンプリリングポイントの位
置,数を変えることにより、単一被写体が画面内のどの
位置にあっても検出し、補正することが可能となる。
【0065】また、以上の各実施例では単一被写体面積
の判定のために色差信号を用いたが、輝度信号等の他信
号形式を用いてもよい。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
単一被写体が画面の大部分を占めるといった条件にかか
わらず、常に好適なホワイトバランス調整を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例のブロック図
【図2】 本発明の第1実施例の動作を示すフローチャ
ート
【図3】 本発明の第1実施例の動作を示すフローチャ
ート
【図4】 サンプリングポイントを示す図
【図5】 平均化部の構成図
【図6】 平均化部のタイミングチャート
【図7】 ホワイトバランス調整の限定範囲を説明する
【図8】 本発明の第2実施例の動作を示すフローチャ
ート
【図9】 本発明の第2実施例の動作を示すフローチャ
ート
【図10】 本発明の第3実施例のブロック図
【図11】 本発明の第4実施例のブロック図
【図12】 本発明の第5実施例のブロック図
【図13】 本発明の第6実施例のブロック図
【図14】 本発明の第7実施例のブロック図
【図15】 YL PEAK検出器の回路図
【図16】 サンプリングポイントを示す図
【図17】 従来例のブロック図
【符号の説明】
2 撮像素子 5 R利得制御部 6 B利得制御部 10,11 平均化部 13 マイコン

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像素子と、該撮像素子の出力により形成される画面内の複数の位置
    における色情報信号が互いに近似しているか否か判別す
    ることによって、画面内における近似した色情報信号の
    存在する領域を判別する判別手段と、 該判別手段によって検出された、画面内における近似し
    た色情報信号の存在する領域の色情報信号をそれ以外の
    画面内の領域に比して離散的にサンプリングするサンプ
    リング手段と、 該サンプリング手段によってサンプリングした後の色情
    報信号を平均化することによって平均値を形成する平均
    化手段と、 該平均化手段の出力に基づいて ホワイトバランス調整を
    するホワイトバランス調整手段と、 を備えたことを特徴とする撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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