JP2995275B2 - 鉢植え植物のためのかん水方法及びこれに使用するプランター - Google Patents

鉢植え植物のためのかん水方法及びこれに使用するプランター

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JP2995275B2
JP2995275B2 JP21708991A JP21708991A JP2995275B2 JP 2995275 B2 JP2995275 B2 JP 2995275B2 JP 21708991 A JP21708991 A JP 21708991A JP 21708991 A JP21708991 A JP 21708991A JP 2995275 B2 JP2995275 B2 JP 2995275B2
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善利 山田
雄三 岡本
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Mitsubishi Chemical Corp
Gifu Plastic Industry Co Ltd
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Mitsubishi Chemical Corp
Gifu Plastic Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉢植え植物のかん水方
法及びこれに使用するプランターに関し、特に水の管理
を簡単にすることのできるかん水方法及びプランターに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉢植え植物のかん水を、こまめな管理を
行わなくてもできるようにした方法や装置としては、従
来種々なものが提案されてきている。例えば、実開昭5
2−59651号公報には、上面を開放させ、かつ上下
分離可能とした容器本体と水受体とよりなり、前者の本
体は小孔を有する底板周囲に受部を形成するとともに下
方には通孔を設けた受筒を突出せしめ、然して後者の水
受体に上縁によって本体受部を載置させたとき周囲に空
間を設けしめて内底面上に上記受筒を受支させ、かつ側
壁一部には口縁下部を上記本体底板より下位置に定めた
口部を形成せしめてなる組合せ式植物栽培器が提案され
ている。この組合せ式植物栽培器は、毎日水をやらなく
ても、水受体内にある程度溜めておいた水を、下方に突
出させた受筒を通して容器本体内に少しづつ供給できる
ものではあるけれども、植物を植えるための容器本体
は、下方に突出する受筒を有しているため、これのため
の水受体を用いないと使用できないものである。逆に言
えば、一般的な栽培鉢を使用して、そのためのかん水を
行おうとしても、この実開昭52−59651号公報に
記載された組合せ式植物栽培器では全くできないのであ
る。
【0003】ところで、最近にあっては、道路や歩道に
多数の鉢植え植物を配列して、道路に歩道を形成したり
あるいは歩道を区画したりすることが行われている。特
に、季節的なイベントの会場や臨時に多くの人が集まる
場所においては、通路の形成や会場の区割りを行うため
に、多数の鉢植え植物を配列することが行われてきてい
るのである。このような場合に使用する鉢植え植物は、
大量に使用されるものであり、そのための栽培鉢として
も一般的な形状のものが採用されることが多い。開花時
期や成育状態に合わせて、鉢植え植物の種類等を変える
必要があり、このような場合には栽培鉢そのものが植物
の成育管理がし易く、かつ取扱いし易い形状であること
が必要であって、そのためには一般的な形状の栽培鉢を
用いるのが最も有利だからである。
【0004】このため、出願人は、実開平3−2483
6号公報において、底面に対して一体的な側板を有した
略箱形状で、草花や観葉植物等を植え付けた複数の植木
鉢を収納するようにした植物かん水用栽培器であって、
前記底面の一部を上方に膨出させて、散水孔を有する導
水管を下方から挟持して収納する導水管支持部と、この
導水管支持部の上部の一部を切除した状態で設けられ
て、前記導水管の散水孔を上側に露出させる切欠と、前
記側板と導水管支持部間に形成された貯水部と、前記底
面から突出した状態で形成した複数の鉢台部と、前記側
板等に形成されて、その下端縁が前記鉢台部上の植木鉢
下面と前記底面との間に位置する通気排水孔とを備えた
ことを特徴とする植物かん水用栽培器を既に提案してき
ている。この「植物かん水用栽培器」は、一般的な形状
の栽培鉢を使用することができて、しかもその栽培鉢の
交換も簡単に行うこともできるから、その意味では優れ
たものである。しかしながら、この植物かん水用栽培器
は、導水管が近くに存在していることが使用の条件であ
るから、この点を改良しなければならない。
【0005】また、道路やイベント会場を区画するため
の鉢植え植物は、一般的には屋外に配置されることが多
いものであり、またある程度の成長をするものである。
このため、この鉢植え植物は、屋外の風に直接当る場合
が多く、そのままでは鉢毎倒れてしまうこともあり得
る。そのため、この植物を植えた鉢は、何等かの方法に
よって固定しておくとよいのであるが、その固定は、当
該鉢の交換を容易にする状態を維持しながら行えるよう
にしなければならない。
【0006】そこで、本発明者は、多数配列することに
よって一つの区画をすることができ、しかも日毎の管理
を行わなくても十分なかん水を行うことができて、鉢の
取換えを自由に行うことができるようにするにはどうし
たらよいかについて種々検討を重ねてきた結果、本発明
を完成したのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な経緯に基づいてなされたもので、その解決しようとす
る課題は、多数配列される鉢植え植物のための安全なか
ん水及び鉢の交換作業の容易化である。
【0008】そして、まず請求項1に係る発明の目的と
するところは、常に鉢の保護を行いながらその交換を随
時容易に行えるようにしておくことができ、しかも鉢植
え植物に対するかん水を手間なく確実に行うことのでき
るかん水方法を提供することにある。また、請求項2に
係る発明の目的とするところは、請求項1に係る発明の
実施を確実に行うことができて、しかも構造の簡単なプ
ランターを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、請求項1に係る発明の採った手段は、実施例にお
いて使用する符号を付して説明すると、「雨水等の水を
一定量溜めることのできるプランター本体10内の所定
位置に棚板20を取り外し自在に収納して保持させ、こ
の棚板20に形成した保護壁22によって周囲が囲まれ
て多数の穴21aを有した鉢載置部21上に、少なくと
も一端がプランター本体10内の水中に浸される吸水材
30の一部を配置して、この吸水材30によってプラン
ター本体10内の水が鉢載置部21上に吸い上げられる
ようにしておき、鉢載置部21上に位置する吸水材30
の上に植物を植えた鉢40を直接載置することにより、
吸水材30によって鉢40に対する給水を行うとともに
当該鉢40をその周囲に位置する保護壁22によって保
護を行いながら、鉢40に植えた植物に対するかん水を
行うようにしたことを特徴とする鉢植え植物のかん水方
法」である。
【0010】また、請求項2に係る発明の採った手段
は、同様に、「雨水等の水を一定量溜めることのできる
プランター本体10と、このプランター本体10内の所
定位置に収納支持されて鉢載置部21を有した棚板20
と、少なくとも一端がプランター本体10内の水中に浸
されて一部が鉢載置部21上に延出する吸水材30とを
備えたプランター100であって、棚板20が、吸水材
30をその上下に通すための挿通孔23と、鉢載置部2
1の周囲を囲む保護壁22と、鉢載置部21に形成した
多数の穴21aとを備えたものとしたことを特徴とする
プランター100」である。
【0011】
【発明の作用及び使用の態様】以上のように構成した各
請求項の発明の作用を以下に説明するが、請求項2に係
るプランター100の作用は、請求項1に係るかん水方
法の作用中に使用の仕方として実質的に含まれるので、
以下の説明は請求項1のかん水方法の作用を中心として
行っていく。
【0012】まず、本発明に係るかん水方法にあって
は、雨水等の水を一定量溜めることのできるプランター
本体10と、このプランター本体10内に取外し自在に
収納される棚板20と、この棚板20の各鉢載置部21
上を覆ってプランター本体10内に浸される吸水材30
とによって構成したプランター100を使用するので、
簡単な構成の資材を使用して実施し得るものとなってい
るのである。また、これらのプランター本体10、棚板
20及び吸水材30は、それぞれ別体に形成しておき、
これらを所定の状態に組合せてプランター100とする
のであるから、複数の吸水材30を載置してその各植物
へのかん水を行うものとして簡単に構成し得るととも
に、これらのプランター本体10、棚板20及び吸水材
30の各交換も簡単に行えるものとなっているのであ
る。
【0013】このかん水方法おいては、これにおいて使
用する棚板20の各鉢載置部21が多数の穴21aを有
したものであり、かつこれら各鉢載置部21上に、少な
くとも一端をプランター本体10内に入れた吸水材30
の一部を配置するのであるから、例えばこのプランター
100に降り注いだ雨は、各鉢載置部21の穴21aあ
るいは実施例において示す切欠24を介してプランター
本体10内に供給され、例えばプランター本体10に形
成した排水口12によって規制される量の水が常に溜め
られるのである。勿論、必要に応じて各鉢40に直接散
水した場合には、各鉢40内に入らなかったかあるいは
余剰となった水は前述したようにプランター本体10内
に流下してこれに所定量溜められるのである。なお、実
施例にて例示するように、多数並べたプランター100
の例えば排水口12を互いにホース等で連通させれば、
各プランター本体10内の余剰水は、このホース等によ
って隣接する他のプランター本体10内に供給されるこ
とになるから、一つのプランター100において余剰と
なった水も他の水の不足しているプランター100にお
いて利用されることになるのである。
【0014】このようにして、プランター本体10内に
水が溜められていれば、この水は吸水材30の吸水作用
によって棚板20の各鉢載置部21上に常に供給される
ことになるのである。すなわち、吸水材30の少なくと
も一端はプランター本体10内に浸されているのである
から、水は毛細管現象によって吸水材30の全体に行き
わたり、結局各鉢載置部21上の部分に吸水されること
になるのである。従って、この鉢載置部21上の吸水材
30の上に各鉢40をそのまま載置すれば、吸水材30
中の水が鉢40に供給されることになるのであり、プラ
ンター本体10内に水がある限りこの状態が維持される
のである。従って、各鉢40内の植物に対する水の供
給、つまりかん水は定常的になされることになるのであ
る。
【0015】また、本発明のかん水方法においては、各
鉢40が載置される鉢載置部21の周囲に保護壁22を
めぐらせた棚板20を使用するので、各鉢載置部21上
に載置した各鉢40の下部周囲はこの保護壁22によっ
て囲まれることになる。従って、この鉢40及びこれに
植えられている植物に風があたって鉢40が傾斜したと
しても、この鉢40は保護壁22によって支持されるか
ら完全に倒れてしまうことはないのである。また、各保
護壁22は、図2に示すように、棚板20に対して垂直
に立ち上がるものとして形成してあるからこの中に各鉢
40を収納したりあるいは取り出したりする場合に、こ
れら各保護壁22が邪魔になることは全くないのであ
る。
【0016】なお、以下に示す実施例の吸水材30は不
織布製のものを採用するとともに、各鉢載置部21には
多数の穴21aを形成するようにしているから、各鉢載
置部21上に位置する吸水材30の上に鉢40を載置し
て長期間経過すると、各鉢40内の植物の根が鉢40の
底部から吸水材30内に入って鉢載置部21の穴21a
にも絡みつく。これによっても、当該鉢40の固定はな
されるのであり、風が吹いても倒れないようになるもの
である。
【0017】以上のように、本発明のかん水方法によれ
ば、各鉢40あるいはこれに植えられている植物に対す
るかん水が十分行われるとともに、特に未成育の植物が
植えられている各鉢40が風によって倒れないように常
に保護されるのである。また、各鉢40内の植物が成長
してその根を十分張ってくると、図2の図示右側の鉢4
0におけるように、この根がプランター本体10内に十
分伸びて吸水材30にも絡み付くから、この根そのもの
もプランター本体10内の水を吸い上げる役目を果た
し、かつ各鉢40のプランター本体10に対する固定作
用をも果たすのである。そして、この方法において使用
されるプランター100を、例えば図4に示すように多
数配列すれば、道路等の区画が美しく行えるのである。
【0018】請求項2の発明に係るプランター100の
作用としては、請求項1に係るかん水方法の実施を確実
かつ容易に行えるものとなっているだけでなく、例えば
合成樹脂を材料として形成する場合の製造を容易なもの
としているのである。
【0019】
【実施例】次に、各請求項に係る発明の実施例を、図面
に示したプランター100の実施例を中心にして説明す
る。
【0020】図1及び図2には、請求項1に係るかん水
方法と、請求項2に係るプランター100とが同時的に
示してあり、本発明のかん水方法において使用されるプ
ランター100は、図1に示したように、雨水等の水を
一定量溜めることのできるプランター本体10と、この
プランター本体10内に収納されて複数(図に示した実
施例にあっては4個)の鉢載置部21を有する棚板20
と、各鉢載置部21上を部分的に覆ってプランター本体
10内に浸される吸水材30とからなっている。本実施
例におけるプランター本体10及び棚板20は、合成樹
脂材料によって一体的に形成したものであり、また吸水
材30は吸水性及び耐蝕性に優れた繊維を使用して織布
状または不織布状に形成したものである。
【0021】プランター本体10は、その中に棚板20
を収納して、この棚板20の下方に一定量の水を溜めて
おくものであるから、まず各側壁の一部を内方へ膨出さ
せることにより、その各頂面がプランター本体10の底
から同一高さとなる複数の支持部11が形成してあり、
これら各支持部11の頂面より僅かに下方に位置する各
側壁の部分に、図2に示したように、プランター本体1
0の底面から同一高さとなる複数の排水口12が形成し
てある。各支持部11は棚板20を支持するためのもの
であるから、図3に示すように、プランター本体10と
は別体に形成しておいた桟を、接着あるいはビス止め等
の手段によってプランター本体10に固定するように実
施してもよいものである。
【0022】なお、図2に示したプランター本体10に
おいては、その底面裏側にこれと地面等の間との通気性
の確保と底面の補強を兼ねた補強用リブ13を一体的に
形成して底面の補強を行っているとともに、上部開口に
外方へ突出するフランジ部14を形成して各側壁の補強
とこのプランター本体10の持ち運びを便利にしてい
る。また、各支持部11を形成するために、プランター
本体10の側壁に形成された膨出部分は、これを外から
みた場合、例えば図4に示すように、これらプランター
本体10を多数配列したときの、デザイン上の言わばア
クセントとなる凹みとなるだけでなく、プランター10
0の移動のための持ち手部にもなるものである。
【0023】以上のように構成したプランター本体10
内に取出し自在に収納される棚板20は、図1及び図2
に示したように、基本的には略平板状のものであって、
図1に示した実施例のものにおいては、合計4つの鉢載
置部21を形成したものである。これらの鉢載置部21
は、図2にて示したように、多数の穴21aを有した言
わば網目状のものとして形成してあり、かつその上に植
物を植えた鉢40を載置してもよいような十分な剛性を
有したものとして形成してある。これらの鉢載置部21
は、図2に示したように、棚板20の他の部分と一体的
になるように形成して実施してもよいが、図3にて示し
たように、棚板20の所定位置に形成した開口に裏面側
から別に形成した網体を固定して実施してもよいもので
ある。
【0024】以上のように構成した各鉢載置部21の周
囲には、棚板20から略垂直に立ち上がる保護壁22が
それぞれ一体的に形成してあり、これら各保護壁22
は、各鉢載置部21上に載置した鉢40の周囲を囲んで
各鉢40の転倒防止のための保護または支持を行うよう
にしたものである。これら各保護壁22の図1に示した
実施例においては、略四角形状の鉢載置部21の三辺に
対応させて立設したものであり、これにより一つの辺に
対応する部分が開放されることになるが、この部分はプ
ランター本体10の上部によって囲まれるものであるか
ら何等問題はないものである。その意味では、これらの
保護壁22は平面略円形等の鉢40の形状に合うような
形状のものとしてもよく、各鉢40の転倒防止をするの
であればどのような形状のものであってもよい。そし
て、各保護壁20は、ある一定の高さを有しているか
ら、この保護壁22内に鉢40を収納したりあるいはこ
れを取り出す場合の操作をし易くするものである。
【0025】そして、図2に示した棚板20の各保護壁
22においては、後述する布状の吸水材30を挿通する
ための挿通孔23が形成してあり、これらの挿通孔23
を棚板20の上面と同一位置となるようにすることによ
り、棚板20上に敷いた吸水材30をそのままズラすこ
とによって各挿通孔23内への挿通を容易に行えるよう
にしている。これらの挿通孔23は、図3に示したよう
に、各鉢載置部21を棚板20とは別体のものとして形
成した場合には、棚板20側の開口とこれより小さい鉢
載置部21との隙間を利用して形成するように実施して
もよいものであり、この場合には吸水材30の挿通作業
が少ししにくいかも知れないが、挿通孔23それ自体の
形成を簡単にすることができるという利点がある。
【0026】なお、本実施例における棚板20にあって
は、図1に示したように、その外縁の一部であってプラ
ンター本体10の各支持部11とは干渉しない位置に切
欠24が形成してある。これらの切欠24は、棚板20
のプランター本体10に対する収納または取り出しを容
易にするものであり、例えばこれに指を掛けて棚板20
の取り扱い操作を行えばこれを容易にすることができる
のである。また、これらの切欠24は、当該棚板20上
に雨が降った場合に、これをプランター本体10内に流
下させるものでもある。
【0027】吸水材30としては種々な材料及び形態の
ものが適用できる。すなわち、吸水性にすぐれてしかも
十分な耐蝕性等の耐久性を有しているのであれば、化学
繊維で織製した布状のもの、繊維をそのまますきとった
ような不織布状のもののいずれであってもよいものであ
り、本実施例においては、吸水作用の優れたレーヨン繊
維と、保水作用の優れたポリエステル繊維との不織布を
採用している。そして、この吸水材30は、少なくとも
一端がプランター本体10内に浸され、その一部が棚板
20の鉢載置部21上に配置できるような十分な長さと
幅を有したものであり、4つの鉢載置部21を有する本
実施例のプランター100においては、長尺で二枚のも
のが採用されている。
【0028】以上のように構成したプランター100
は、例えば図4に示したように、これを多数配列して一
定の場所の区画等を行うのであるが、これらのプランタ
ー100は、その各プランター本体10に形成してある
排水口12にパイプやホース等を接続することにより、
各プランター本体10内が互いに連通するように実施し
てもよい。このようなパイプあるいはホース等を通し
て、一つのプランター100において余剰となった雨水
等が水の不足している他のプランター100側に供給さ
れるからである。勿論、このように排水口12を利用し
て互いに接続したプランター100が傾斜地に置かれて
いたとしても、各プランター本体10内の必要な水は、
各排水口12の位置によって外部へ流れないように規制
されるから、全て流れ出してしまうことはない。
【0029】なお、本実施例において使用している各鉢
40は、プラスチック製の射出成形品、またはプラスチ
ックシート製の真空成形品からなるものである。
【0030】以上のような構成部材からなるプランター
100は、図2に示したように組合わせられるのであ
り、このプランター100を構成している棚板20の各
鉢載置部21の上に位置する吸水材30上に各鉢40を
載置するとともに、プランター本体10内に所定量の水
を入れて使用されるものである。そして、例えば図4に
示すように、このようにした多数のプランター100
は、道路やイベント会場の区画物として使用されるので
あり、その配列の仕方を工夫することによって環境の美
化と必要な区画を自由に行えるものである。その意味で
は、この区画物としてのプランター100は、図面に示
したような平面四角形状のものに限らず、例えば円形や
三角形等の種々な形状のものにして実施できるものであ
る。
【0031】図4のように配列した各プランター100
に対するかん水は毎日行う必要はない。各鉢40に対し
て必要なかん水は、各プランター100のプランター本
体10内に所定量溜っている水により少しづつかつ常時
的に行われるからであり、適当な間隔をおいて雨が降れ
ば、これがプランター本体10内に溜められるのである
から、場合によっては人為的なかん水は全く不要となる
こともあり得るものである。このように、これら各プラ
ンター100は給水管等の特別なかん水設備を要するこ
となく、ある程度のかん水を長期間自然に行えるので、
かん水作業の設備や要員の削減も行えるものである。
【0032】
【発明の効果】以上詳述した通り、まず請求項1に係る
かん水方法によれば、プランター本体10内に溜めてお
いた水を吸水材30を介して常に鉢40に供給するよう
にするとともに、鉢40を棚板20上の保護壁22によ
って保護するようにしているため、各鉢40の安定を図
りながら、これに対するかん水を自動的に、従って手間
なく確実に行うことができるのである。つまり、この発
明によれば、常に鉢の保護を行いながらその交換を随時
容易に行えるようにしておくことができ、しかも鉢植え
植物に対するかん水を手間なく確実に行うことのできる
かん水方法を提供することができるのである。
【0033】また、請求項2の発明に係るプランター1
00によれば、請求項1のかん水方法を確実に実施する
ことができることは勿論のこと、各部材はその製造が容
易なものとなっているから、プランター100全体の構
成が簡単になっていることとも併せて、このプランター
100を容易に製造することができるのである。特に、
このプランター100によれば、かん水すべき鉢40と
しては特別な形状のものを使用する必要は全くないもの
であり、鉢40として一般的な形状の植木鉢をそのまま
使用することができるものである。このため、このプラ
ンター100によれば、道路等の区画を行うために大量
の鉢40を使用し、しかもこれを季節や開花時期に応じ
て交換あるいは用意することを容易にすることができる
のである。
【0034】なお、実施例中において述べたように、各
プランター本体10の排水口12をホース等によって連
通させれば、例えば構造物の下側になって雨水が供給さ
れないプランター100に対しても、雨水が供給されて
これが余剰となったプランター100から供給されるこ
とになり、各プランター本体10内において渇水するこ
とはないのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項2の発明に係るプランターの分解斜視図
である。
【図2】プランターに各鉢を載置して請求項1のかん水
方法を実施している状態を示す断面図である。
【図3】プランターの他の実施例を示す断面図である。
【図4】多数のプランターを配置して区画している一例
を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
100 プランター 10 プランター本体 11 支持部 12 排水口 20 棚板 21 鉢載置部 21a 穴 22 保護壁 23 挿通孔 30 吸水材 40 鉢
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 哲哉 岐阜市神田町9丁目25番地 岐阜プラス チック工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−107120(JP,A) 実開 平2−70647(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01G 9/02 A01G 27/04 A01G 27/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雨水等の水を一定量溜めることのできる
    プランター本体内の所定位置に棚板を取り外し自在に収
    納して保持させ、この棚板に形成した保護壁によって周
    囲が囲まれて多数の穴を有した鉢載置部上に、少なくと
    も一端が前記プランター本体内の水中に浸される吸水材
    の一部を配置して、この吸水材によって前記プランター
    本体内の水が前記鉢載置部上に吸い上げられるようにし
    ておき、 前記鉢載置部上に位置する吸水材の上に植物を植えた鉢
    を直接載置することにより、前記吸水材によって前記鉢
    に対する給水を行うとともに当該鉢をその周囲に位置す
    る前記保護壁によって保護を行いながら、前記鉢に植え
    た植物に対するかん水を行うようにしたことを特徴とす
    る鉢植え植物のかん水方法。
  2. 【請求項2】 雨水等の水を一定量溜めることのできる
    プランター本体と、このプランター本体内の所定位置に
    収納支持されて鉢載置部を有した棚板と、少なくとも一
    端が前記プランター本体内の水中に浸されて一部が前記
    鉢載置部上に延出する吸水材とを備えたプランターであ
    って、 前記棚板が、前記吸水材をその上下に通すための挿通孔
    と、前記鉢載置部の周囲を囲む保護壁と、前記鉢載置部
    に形成した多数の穴とを備えたものとしたことを特徴と
    するプランター。
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