JP2990771B2 - テーププレーヤ - Google Patents

テーププレーヤ

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JP2990771B2
JP2990771B2 JP2243428A JP24342890A JP2990771B2 JP 2990771 B2 JP2990771 B2 JP 2990771B2 JP 2243428 A JP2243428 A JP 2243428A JP 24342890 A JP24342890 A JP 24342890A JP 2990771 B2 JP2990771 B2 JP 2990771B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明テーププレーヤを以下の項目に従って詳細に説
明する。
A.産業上の利用分野 B.発明の概要 C.従来技術 D.発明が解決しようとする課題 E.課題を解決するための手段 F.実施例 a.シャーシ、リール台[第1図乃至第4図、第6図
乃至第8図] b.リール台駆動手段[第1図、第3図、第4図、第
6図、第7図] c.ブレーキ機構[第1図、第3図乃至第8図] d.モードスライダ[第1図乃至第3図、第5図、第
6図、第8図] e.ヘッドドラム、キャプスタン、ピンチローラ、ロ
ーディングブロック等[第2図、第3図、第6図] f.テープローディング、モードの形成 f−1.テープローディング f−2.テープ走行モードの形成 G.発明の効果 (A.産業上の利用分野) 本発明は新規なテーププレーヤに関する。詳しくは、
テープを走行させる少なくとも一のモードを形成すると
きはテープローディング、即ち、装着されたテープカセ
ットのテープリールからテープを引き出してそれが所定
の経路を通るようにするテープローディングを行なうテ
ーププレーヤ、特に、テープローディングのためのテー
プの引出は供給側テープリール(以下、「Sリール」と
言う。)から行なわれるようにし、そのために、テープ
ローディングを行なうときはSリールが係合されたリー
ル台(以下、「S側リール台」と言う。)を回転自在な
状態にしておいて巻取側テープリール(以下、「Tリー
ル」と言う。)が係合されたリール台(以下、「T側リ
ール台」と言う。)にのみブレーキをかけることでSリ
ールからテープが引き出されるようにしたテーププレー
ヤに関するものであり、テープローディング時における
リール台に対する上記ブレーキの制御を、特別な制御機
構を設けなくても行なうことができると共に、テープロ
ーディングの終了と同じタイミングでS側リール台にブ
レーキをかけることができ、しかも、そのようなタイミ
ングをとるための特別な手段を必要としない新規なテー
ププレーヤを提供しようとするものである。
(B.発明の概要) 本発明テーププレーヤは、供給側及び巻取側2つのリ
ール台に弾発手段の弾発力により各別に接触してこれら
リール台にブレーキをかける供給側及び巻取側2つのブ
レーキレバーと、移動されることにより少なくともテー
プローディング用の移動部材を移動させてテープローデ
ィングを行なわせるスライダを備え、該スライダに設け
られるカム部は、テープローディングのときに巻取側ブ
レーキレバーが巻取側リール台に弾発手段の付勢によっ
て当接されるとともに供給側ブレーキレバーを供給側リ
ール台から離間したブレーキ解除位置に保持し、テープ
ローディングの完了と同時に供給側ブレーキレバーのブ
レーキ解除位置への保持を解いて巻取側ブレーキレバー
及び供給側ブレーキレバーが各リール台に当接されるよ
うに移動制御したものであり、それにより、テープロー
ディング時においては巻取側リール台にのみブレーキを
かけておくという制御を、特別な制御機構を設けなくて
も行なうことができると共に、テープローディングの終
了と同じタイミングで供給側リール台にブレーキをかけ
ることができ、しかも、そのようなタイミングをとるた
めの特別な手段も必要としない。
(C.従来技術) 例えば、回転磁気ヘッドを備えたテーププレーヤにあ
っては、通常、少なくともテープの走行を行なう前にテ
ープを所定のパスに通すためのテープローディングを行
なうようにされ、テープローディングのためのテープの
引出はSリールからとするのが一般的であり、また、テ
ープがSリールから引き出されるようにするために、T
側リール台にのみブレーキをかけておきS側リール台は
回転可能な状態にしておくことが通常である。
そして、T側リール台にのみブレーキをかけておくた
めの手段としては従来から様々なものがあるが、リール
台回転用のブラシレスモータを利用したものや、電磁プ
ランジャ等の駆動源とテープローディング時用のブレー
キレバー等を備えた専用機構によるもの等が多い。
(D.発明が解決しようとする課題) リール台回転用のブラシレスモータを利用したもの
は、そのロータがリール台の回転軸と連結されているた
め、上記ロータを電磁ロックすることで当該リール台に
ブレーキをかけることができるので、テープローディン
グ時にT側リール台にのみブレーキをかけるという制御
を回路上で行なうことができ、従って、専用の機構を特
に必要としないという利点はある。しかしながら、これ
は、あくまでも、リール台回転用の駆動源にブラシレス
モータを使用することが前提であり、ブラシレスモータ
は極めて高価な部材であるため、当該テーププレーヤの
グレイドによってはコスト的に無理が生じるという問題
がある。
この点、専用の制御機構によるものは、必ずしもコス
トが高くなるとは限らないが、かなりの数の専用部品が
必要になり、従って、組立工数も多く要し、該機構を配
置するためのスペースも必要になってテーププレーヤの
小型化を妨げる原因になる等の問題がある。
(E.課題を解決するための手段) ところで、テープローディングを行なうテーププレー
ヤにあっては、移動されることにより少なくともテープ
ローディング用の移動部材を移動させてテープローディ
ングを行なわせるスライダを設けることが多く、この種
のスライダは、通常、テープローディングが行なわれる
前の位置とテープローディングが完了したときの位置を
含む複数の位置の間で移動される。
そこで、本発明テーププレーヤは、上記した点に鑑
み、前記課題を解決するために、供給側テープリールが
係合される供給側リール台に当接されることにより供給
側リール台にブレーキをかける供給側ブレーキレバー
と、巻取側テープリールが係合される巻取側リール台に
当接されることにより巻取側リール台にブレーキをかけ
る巻取側ブレーキレバーと、2つのブレーキレバーを各
リール台側へ付勢する弾発手段と、カム部が設けられ移
動されることにより少なくとも供給側ブレーキレバー及
び巻取側ブレーキレバーを含むテープローディング用の
移動部材を移動させてテープローディングを行わせるス
ライダとを備え、スライダに設けられるカム部は、テー
プローディングのときに巻取側ブレーキレバーが巻取側
リール台に弾発手段の付勢によって当接されるとともに
供給側ブレーキレバーを供給側リール台から離間したブ
レーキ解除位置に保持し、テープローディングの完了と
同時に供給側ブレーキレバーのブレーキ解除位置への保
持を解いて巻取側ブレーキレバー及び供給側ブレーキレ
バーが各リール台に当接されるように移動制御したもの
である。
従って、本発明テーププレーヤによれば、テープロー
ディングが完了するまでの間供給側リール台は回転自在
な状態にしておいて巻取側リール台にのみブレーキをか
けテープローディングの完了と同時に供給側リール台に
もブレーキをかけるという一連の制御の全てを、この種
のテーププレーヤに必要的に設けられているスライダを
利用して行なうことができるので、上記制御を行なうた
めの特別な機構は全く不要になり、しかも、テープロー
ディングの完了と供給側リール台にかけるブレーキとの
間のタイミングはスライダによって精度良く制御される
ので、動作の信頼性を高めることもできる。
(F.実施例) 以下に、本発明テーププレーヤの詳細を図示した実施
例に従って説明する。
尚、図示した実施例は、本発明を回転ヘッド式のオー
ディオテープレコーダ(以下、「R−DAT」と言う。)
1に適用したものである。
(a.シャーシ、リール台)[第1図乃至第4図、第6図
乃至第8図] 2はメカシャーシ、3は該メカシャーシ2の前部(第
2図における下方へ向う方向を前側とし、上方へ向う方
向を後側とする。また、同図における左方へ向う方向を
左側とし、右方へ向う方向を右側とする。以下の説明に
おいて向きを示すときはこの方向によるものとする。)
に下方から平行に対向するように配置されたサブシャー
シであり、該サブシャーシ3に左右方向に離間した2本
のリール台支持軸4、4が立設されており、該リール台
支持軸4、4にリール台5、5′が回転自在に支持され
ている。
該リール台5、5′は、テープの早送りや巻戻等を行
なうテープ高速走行モード用の平ギヤ状をした高速ギヤ
6、6及び軸方向に短い円筒状をしたブレーキドラム
7、7が一体に形成され略円筒状をした主部8、8(図
面では第6図に左側のリール台5(以下、「S側リール
台」と言い、また、右側のリール台5′を「T側リール
台」と言う。)の主部8のみを示してある。)と、テー
プに対する記録や再生を行なうプレイモード用の同じく
平ギヤ状をした低速ギヤ9、9が形成され上記主部8、
8に回転自在に外嵌された円筒状をした回転体10、10
と、主部8、8の上端部にそれと一体的に回転され、か
つ、軸方向へ一定の範囲内で摺動自在になるように外嵌
されたリール係合軸11、11と、高速ギヤ6、6と低速ギ
ヤ9、9の軸方向で互いに対向する対向面間に介挿され
た摩擦板12、12(第6図参照)と、リール係合軸11、11
の下端面と回転体10、10の上端面との間で縮設されたコ
イルバネ13、13等から成り、ブレーキドラム7、7と高
速ギヤ6、6と低速ギヤ9、9は下方からこの順序で配
列され、高速ギヤ6、6と低速ギヤ9、9はコイルバネ
13、13の弾発力によって摩擦板12、12を介して圧接され
ている。
従って、リール台5、5′は高速ギヤ6、6又は低速
ギヤ9、9に回転力が入力されることにより回転され、
また、高速ギヤ6、6やブレーキドラム7、7にブレー
キをかけられることによってリール係合軸11、11の回転
が不能にされる。
そして、このようなリール台5、5′の上部、即ち、
回転体10、10の上端部から上の部分はメカシャーシ2に
形成された孔2a、2aを挿通して上方へ突出されている。
(b.リール台駆動手段)[第1図、第3図、第4図、第
6図、第7図] 14は前後方向に長い揺動レバーであり、その略中間の
部分にギヤ支持軸15が垂設され、前端部に挿通孔16が形
成されている。
17は平ギヤ状をした揺動ギヤであり、その中心部が上
記ギヤ支持軸15の略中間の部分に回転自在に支持される
と共に、その上面と揺動レバー14の下面との間にコイル
バネ18が縮設され、該コイルバネ18を介して揺動レバー
14の下面と摩擦接触されている。
19はサブシャーシ3にそれを上下方向へ貫通するよう
に支持されたギヤ支持軸であり、前後方向から見て2つ
のリール台5と5′との間の中間の位置に配置されてお
り、このギヤ支持軸19の下部に互いに一体に形成された
駆動ギヤ20と従動プーリ21(第1図参照)が回転自在に
支持され、また、サブシャーシ3に取着されたリール台
駆動用のモータ22の回転軸22aに固定された駆動プーリ2
3と上記従動プーリ21との間に無端状のベルト24が架け
渡されている。
前記揺動レバー14はその挿通孔16にギヤ支持軸19が挿
通されることによって該ギヤ支持軸19に水平方向へ回動
自在に、かつ、上下方向へ変位自在なるように支持され
ると共に、ギヤ支持軸19に外嵌された圧縮コイルバネ25
(第4図参照)によって上方への移動力を付勢されてお
り、上下方向における位置は後述するモードスライダに
より規定され、初期状態及びテープ高速走行モードにお
いては揺動ギヤ17がリール台5、5′の高速ギヤ6、6
と対応した高さにある高速時位置に保持され、プレイモ
ードにおいては揺動ギヤ17がリール台5、5′の低速ギ
ヤ9、9と対応した高さにあるプレイ時位置へと移動さ
れる。
そして、揺動ギヤ17は駆動ギヤ20に略後方から噛合さ
れる。
そこで、モータ22が回転されると、駆動ギヤ20が回転
されて揺動ギヤ17に回転力が付勢されると共に、揺動レ
バー14にはこれと揺動ギヤ17との間の摩擦作用により駆
動ギヤ20の回転方向と同じ方向への回転力が付勢される
ので、揺動レバー14が回動されて揺動ギヤ17がT側リー
ル台5′のギヤ6もしくは9に、又はS側リール台5の
ギヤ6もしくは9に噛合され、それによって、T側リー
ル台5′がテープ巻取方向、即ち、時計回り方向へ回転
され、又は、S側リール台5がテープ巻取方向、即ち、
反時計回り方向へ回転される。
リール台5、5′の選択的な回転は上記したように行
なわれ、その回転速度はモータ22の回転速度を制御する
ことによって制御される。
(c.ブレーキ機構)[第1図、第3図乃至第8図] 26及び27はブレーキレバーであり、これらブレーキレ
バー26及び27はリール台5、5′に各別に圧接すること
でリール台5、5′に各別にブレーキをかける、具体的
にはリール台5、5′のリール台係合軸11、11の回転を
不能にするものであり、左側のブレーキレバー26がS側
リール台5用の供給側ブレーキレバー(以下、「S側ブ
レーキレバー」と言う。)、右側のブレーキレバー27が
T側リール台5′用の巻取側ブレーキレバー(以下、
「T側ブレーキレバー」と言う。)である。
ブレーキレバー26及び27は水平な平板状をした主部2
8、28と、軸方向が上下方向に延びる円筒部29、29と、
主部28、28の上面の前側縁のうち円筒部29、29側へ偏倚
した位置に突設されたバネ掛部30、30と、主部28、28の
後側縁寄りの略中間の部分から下方へ向けて突設された
ブレーキシュー取付ピン31、31等が一体に形成されて成
り、S側ブレーキレバー26の主部28の左端及びT側ブレ
ーキレバー27の主部28の右端が円筒部29、29の上下方向
における略中間の部分と各別に連続され、ブレーキシュ
ー取付ピン31、31に円筒状をしたブレーキシュー32、32
が外嵌固定されている。
33はS側ブレーキレバー26の主部28の上面から上方へ
突設された円柱状をした被制御ピンである。
34、34はサブシャーシ3に立設されたレバー支持軸で
あり、上方から見て、リール台5、5′に略前側から各
別に近接した位置に配置されている。
そして、ブレーキレバー26及び27の円筒部29、29に上
記レバー支持軸34、34が各別に挿通され、それにより、
ブレーキレバー26、27はレバー支持軸34、34に水平方向
へ回動自在なるように支持され、また、ブレーキレバー
26及び27が有するバネ掛部30と30との間に引張バネ35が
張設され、それにより、S側ブレーキレバー26には上方
から見て反時計回り方向への回動力が、T側ブレーキレ
バー27には時計回り方向への回動力がそれぞれ付勢され
る。
尚、ブレーキシュー32、32はリール台5、5′の高速
ギヤ6、6と略同じ高さにあってリール台5、5′に前
方傾斜め側方から対向するように位置されている。即
ち、S側ブレーキレバー26のブレーキシュー32は前方稍
右側から、また、T側ブレーキレバー27のブレーキシュ
ー32は前方稍左側から高速ギヤ6、6に対向されてい
る。
従って、ブレーキレバー26及び27は、これらに付勢さ
れている回動力の方向と反対の方向へ押圧されていない
間は、第8図に示すように、そのブレーキシュー32、32
が高速ギヤ6、6に圧接した位置(以下、「ブレーキ位
置」と言う。)に保持され、それによりリール台5、
5′の回転を不能にしている。
36はブレーキ解除レバーであり、左右方向に長く、そ
の中間部がサブシャーシ3に立設された軸37に回動自在
に支持されると共にその左端部が電磁プランジャ38のピ
ストンロッド38aと連結され、他端部に立設された押圧
ピン36aの上端部がT側ブレーキレバー27の主部28に形
成された孔39内に稍余裕を有した状態で配置されてお
り、電磁プランジャ38が励磁されそのピストンロッド38
aが引き込まれると、ブレーキ解除レバー36が上方から
見て時計回り方向へ回動されてその押圧ピン36aが上記
孔39の前側縁を押圧し、それにより、T側ブレーキレバ
ー27を反時計回り方向へ回動させ、そして、T側ブレー
キレバー27が反時計回り方向へ回動されるとその回動端
部の後部から左方へ突設された押圧部40がS側ブレーキ
レバー26の回動端部に設けられT側ブレーキレバー27の
押圧部40に前方からから対向している被押圧部41を前方
へ向けて押圧してS側ブレーキレバー26を時計回り方向
へ回動させ、これらにより、ブレーキレバー26及び27の
ブレーキシュー32、32がリール台5、5′のギヤ部6、
6から離間したブレーキ解除位置へと移動され(第7図
参照)、リール台5、5′に対するブレーキが解除され
る。
尚、この状態から電磁プランジャ38に対する励磁が解
かれると、ブレーキレバー26、27は引張バネ35の引張力
によってブレーキ位置へと戻される。
また、電磁プランジャ38はテープを走行させるとき励
磁されており、それ以外のときは励磁されていない。
ブレーキレバー26及び27によってリール台5、5′に
かけられるブレーキとその解除は、基本的には上記した
ように行なわれるが、S側ブレーキレバー26によるS側
リール台5に対するブレーキの制御は後述するモードス
ライダによっても行なわれる。それについては後述す
る。
(d.モードスライダ)[第1図乃至第3図、第5図、第
6図、第8図] 42はモードスライダであり、このモードスライダ42が
所定の位置へと移動されることによって所定のモードが
選択的に形成される。
該モードスライダ42は上方から見て左右方向に長い略
矩形をした板状をしており、メカシャーシ2の下面に固
定された図示しないガイド部材に左右方向へ一定の範囲
内で移動自在なるように支持され、その下面に左右方向
に延びるように形成されたラック43がサブシャーシ3の
上面に設けられた駆動系44(第1図にのみ示してあ
る。)の出力段のギヤ45と一体のピニオンギヤ45aと噛
合されており、該ピニオンギヤ45aによりラック43が送
られることで移動され、その移動は、第2図に破線で示
す初期位置、即ち、移動範囲における左端の位置と、プ
レイ時位置、即ち、移動範囲における右端の位置と、第
2図に2点鎖線で示すストップ時位置、即ち、プレイ時
位置より稍左方へ戻た位置との間で行なわれる。
46はモードスライダ42の前後方向における中央部に形
成された左右方向に長い開口であり、リール台5、5′
の中間部はこの開口46を挿通されている。
47はモードスライダ42の前側縁寄りの部分の左端側へ
寄った位置に左右方向に延びるように形成されたカム長
孔であり、前記S側ブレーキレバー26に形成された被制
御ピン33の径より稍大きい幅を有しており、その後側縁
の左端寄りの部分に切欠48が形成されており、該切欠48
(以下、「規制解除部」と言う。)の前端部両側縁48
a、48aは前端へ行くに従って互いに間隔を広げて行く傾
斜縁に形成されている。
そして、このようなカム長孔47内に被制御ピン33の上
端部が位置されており、モードスライダ42が前記ストッ
プ時位置以外の位置に来ている状態では被制御ピン33が
カム長孔47のうちの規制解除部48以外の部分49(以下、
「規制部」と言う。)に位置され、この状態では被制御
ピン33が規制部49の後側縁に当接されることによってそ
れ以上後方へ移動するのを阻止され、それによって、S
側ブレーキレバー26がブレーキ解除位置に保持される。
また、モードスライダ42がストップ時位置へと移動され
ると、被制御ピン33が相対的に規制解除部48に位置さ
れ、この状態では被制御ピン33の後方への移動の阻止が
解除され、従って、この状態では電磁プランジャ38が励
磁されない限りS側ブレーキレバー26がブレーキ位置に
保持される。
50、50はモードスライダ42の主たる部分の後端部に左
右方向へ一定の範囲内で移動自在に支持されたラック板
であり、図示しないリミッタバネがモードスライダ42と
の間に介挿され、左右方向への移動を阻止されていない
間はモードスライダ42と一体的に移動され、そして、そ
のように移動されることによって後述するローディング
ギヤを回転させる。
(e.ヘッドドラム、キャプスタン、ピンチローラ、ロー
ディングブロック等)[第2図、第3図、第6図] 51はメカシャーシ2の上面の後端部に位置されたヘッ
ドドラムであり、固定ドラム51aとそれと同軸な回転ド
ラム51bとこれら2つのドラム51aと51bとの間の間隙の
外周部に位置した状態で回転ドラム51bと一体的に回転
する回転磁気ヘッド51c、51c等から成る。
52、52′はメカシャーシ2の上面に立設された固定テ
ープガイド、53、53、53はこれらの上にテープカセット
54(第2図参照)が載置されるカセット位置決めピンで
ある。
55はメカシャーシ2の上面のうちヘッドドラム51から
右稍斜め前側へ離間したところに位置されたキャプスタ
ンであり、メカシャーシ2の下方に位置された図示しな
いキャプスタンモータにより回転される。
56はピンチローラレバーであり、メカシャーシ2に回
動自在に支持されると共に、ピンチローラ57と振出ガイ
ド58を支持しており、前記モードスライダ42が移動する
ことによって移動されるようになっている。
59、59はテープローディングを行なうためのローディ
ングブロックであり、移動ベース60、60と該移動ベース
60、60に立設されたローディングポスト61、61等から成
り、移動ベース60、60はメカシャーシ2のヘッドドラム
51の左右両脇に切溝状に形成されたガイド長溝2b、2bに
沿って移動するように支持されると共に、メカシャーシ
2の下方に設けられた折畳・伸長自在なローディングア
ーム62、62の先端部と連結されており、該ローディング
アーム62、62の基端部に設けられたローディングギヤ6
3、63がラック板50、50により回転されることによって
ローディングアーム62、62の折畳及び伸長が為される。
(f.テープローディング、モードの形成) (f−1.テープローディング) 初期モードにおいてはモードスライダ42が初期位置に
来ており、それにより、上記ピンチローラレバー56及び
ローディングブロック59、59は第2図に実線で示す初期
位置に保持されている。そして、S側ブレーキレバー26
はカム長孔47の規制部49によってブレーキ解除位置に保
持され、T側ブレーキレバー27はブレーキ位置に保持さ
れている。
この状態からテープカセット54がR−DAT1に装着され
ると、該テープカセット54のカセットケースの前面部に
設けられたテープ引出用凹部64内にピンチローラ57、振
出ガイド58及びローディングポスト61、61が相対的に位
置されると共に、テープカセット54が有する供給側テー
プリール65(以下、「Sリール」と言う。)及び巻取側
テープリール65′(以下、「Tリール」と言う。)が2
つのリール台5、5′のリール係合軸11、11に各別に係
合される。
そして、テープローディング指令が為されると、モー
ドスライダ42がストップ時位置へと移動され、それによ
り、ローディングギヤ63、63がラック板50、50によって
回転され、ローディングアーム62、62が伸長されてロー
ディングブロック59、59が後方へ移動されると共に、ピ
ンチローラレバー56が上方から見て時計回り方向へ回動
され、そして、ローディングブロック59、59は、第2図
に2点鎖線で示すように、メカシャーシ2に固着された
キャッチャー66、66に当接したところで移動を停止さ
れ、これと略同時にピンチローラレバー56の回動も停止
される。
しかして、磁気テープ67のうちそれまで上記テープ引
出用凹部64の前面に沿って位置していた部分がローディ
ングポスト61、61やピンチローラ57等によって引っ張ら
れることにより、磁気テープ67がテープカセット54から
所定量引き出され、かつ、その一部がヘッドドラム51の
外周面に所定の巻付角巻き付けられ、ピンチローラ57は
キャプスタン55から稍離間した待機位置へと移動され
る。
テープローディングはこのように行なわれ、テープロ
ーディングが行なわれる際磁気テープ67は専らSリール
65から引き出される。即ち、電磁プランジャ38はテープ
の走行を行なうとき以外励磁されることは無いので、テ
ープローディングが行なわれる間、T側ブレーキレバー
27はブレーキ位置に保持されてT側リール台5′の回転
を阻止しており、従って、この間T側リール65′は回転
することがない。一方、モードスライダ42が初期位置と
ストップ時位置との間に来ているときはカム長孔47の規
制部49によりS側ブレーキレバー26がブレーキ解除位置
に保持されるため、S側リール台5及びそれと係合して
いるSリール65は回転可能な状態となっている。従っ
て、磁気テープ67は回転可能な状態とされているSリー
ル65をテープ繰出方向へ回転させながら該Sリール65か
ら引き出されて行く。
そして、テープローディングが完了するのと同時に、
S側リール台5にもブレーキがかけられる。即ち、モー
ドスライダ42がストップ時位置へと移動されると、被制
御ピン33はカム長孔47の規制解除部48内に位置され、そ
れによってS側ブレーキレバー26は後方への移動が可能
となるため引張バネ35の引張力によりブレーキ位置へと
移動され、それによりS側リール台5にブレーキがかか
る。
従って、テープローディングの完了と同時にSリール
65の回転も阻止されるので、テープローディングにより
テープカセット54から引き出された磁気テープ67に弛み
が生じるのが防止される。
また、テープアンローディング、即ち、上記したよう
に引き出された磁気テープ67をテープリールに巻き取る
指令が為されると、モードスライダ42が初期位置へと移
動され、モードスライダ42が初期位置へ向けて移動され
て行くとカム長孔47の規制解除部48の右側の傾斜縁48a
がS側ブレーキレバー26の被制御ピン33を右側の規制部
49へと移動させてS側ブレーキレバー26をブレーキ解除
位置へと移動させてS側リール台5を回転可能な状態と
し、かつ、S側リール台5がテープ巻取方向へ回転され
て磁気テープ67がSリール65に巻き取られる。
(f−2.テープ走行モードの形成) テープローディングが完了した状態がストップモード
であり、テープの早送りや巻戻し等のテープ高速走行は
この状態から電磁プランジャ38を励磁することでブレー
キレバー26、27をブレーキ解除位置へと移動させると共
にリール台5又は5′をテープ巻取方向へ高速で回転さ
せることによって行なわれる。即ち、テープの早送りを
行なうときはT側リール台5′が上方から見て時計回り
方向へ高速で回転され、それによって、磁気テープ67が
Sリール65から引き出されてTリール65′に巻き取られ
て行く方向へ高速で走行され、また、テープの巻戻しを
行なうときはS側リール台5が上方から見て反時計回り
方向へ高速で回転され、それによって、磁気テープ67が
Tリール65′から引き出されてSリール65に巻き取られ
て行く方向へ高速で走行される。
更に、プレイモードを形成する指令が為されると、モ
ードスライダ42がプレイ時位置へと移動され、それによ
り、S側ブレーキレバー26はその被制御ピン33がカム長
孔47の左側の規制部49に位置されることでブレーキ解除
位置に保持され、T側ブレーキレバー27は電磁プランジ
ャ38が励磁されることでブレーキ解除位置へと移動さ
れ、また、ローディングブロック59、59がキャッチャー
66、66に圧着されると共に、ピンチローラレバー56が更
に時計回り方向へ回動されてピンチローラ57が磁気テー
プ67を挟んてキャプスタン55に圧着され、磁気テープ67
は回転されるキャプスタン55とそれに圧着されて回転す
るピンチローラ57とにより定速で走行され、リール台5
又は5′が低速でテープ巻取方向へ回転されてテープリ
ール65又は65′が磁気テープ67を巻き取って行き、回転
磁気ヘッド51c、51cが磁気テープ67の記録面を走査し、
それによって、磁気テープ67に対する信号の記録もしく
は記録済みの信号の再生が行なわれる。
尚、このようにして、磁気テープ67が走行されると
き、当該モードにおいて磁気テープ67が引き出されて行
くテープリールが係合されている方のリール台には図示
しないバックテンション機構による回転の抑制力が加え
られ、それにより、テープリールから引き出されて行く
磁気テープ67にバックテンションが与えられる。
(G.発明の効果) 以上に記載したところから明らかなように、本発明テ
ーププレーヤは、供給側テープリールが係合される供給
側リール台に当接されることにより供給側リール台にブ
レーキをかける供給側ブレーキレバーと、巻取側テープ
リールが係合される巻取側リール台に当接されることに
より巻取側リール台にブレーキをかける巻取側ブレーキ
レバーと、2つのブレーキレバーを各リール台側へ付勢
する弾発手段と、カム部が設けられ移動されることによ
り少なくとも供給側ブレーキレバー及び巻取側ブレーキ
レバーを含むテープローディング用の移動部材を移動さ
せてテープローディングを行わせるスライダとを備え、
スライダに設けられるカム部は、テープローディングの
ときに巻取側ブレーキレバーが巻取側リール台に弾発手
段の付勢によって当接されるとともに供給側ブレーキレ
バーを供給側リール台から離間したブレーキ解除位置に
保持し、テープローディングの完了と同時に供給側ブレ
ーキレバーのブレーキ解除位置への保持を解いて巻取側
ブレーキレバー及び供給側ブレーキレバーが各リール台
に当接されるように移動制御したことを特徴とする。
従って、本発明テーププレーヤによれば、テープロー
ディングが完了するまでの間供給側リール台は回転自在
な状態にしておいて巻取側リール台にのみブレーキをか
けテープローディングの完了と同時に供給側リール台に
もブレーキをかけるという一連の制御の全てを、この種
のテーププレーヤに必要的に設けられるスライダを利用
して行なうことができるので、上記制御を行なうための
特別な機構は全く不要になり、しかも、テープローディ
ングの完了と供給側リール台にかけるブレーキとの間の
タイミングはスライダによって精度良く制御されるの
で、動作の信頼性を高めることもできる。
尚、前記実施例においては、供給側ブレーキレバーに
それと一体の被制御ピンを突設し、スライダには孔形態
のカム部を形成し、該カム孔内に上記被制御ピンを位置
させるようにしたが、このようにすることによって、上
記ブレーキの制御を行なうために専用の独立部品を全く
不要にすることができる。もっとも、本発明を実施する
に際しては、カム部を独立部品として形成してそれをス
ライダに取着するようにしても良いし、また、突部形態
のカム部をスライダと一体に形成するようにしても良
い。
そして、前記実施例では、本発明をR−DATに適用し
たものを示したが、本発明はこのような例に限られるこ
と無く、テープローディングを行なう各種のテーププレ
ーヤに適用することができる。
また、上記実施例で示した具体的な形状ないしは構造
は本発明の実施に当たっての具体化のほんの一例を示し
たものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が
限定的に解除されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明テーププレーヤをR−DATに適用した実施
の一例を示すものであり、第1図はメカシャーシより下
方にある部分の初期モードにおける状態を示す拡大平面
図、第2図はR−DAT全体の概要を示す平面図、第3図
は初期モードにおけるR−DAT全体を示す斜視図、第4
図はメカシャーシより下方にある部分の斜視図、第5図
はモードスライダとブレーキレバーを示す分解斜視図、
第6図は第1図のVI−VI線に沿う要部の拡大断面図、第
7図はテープ走行時における要部を示す平面図、第8図
はストップモードにおける要部を示す平面図である。 符号の説明 1……テーププレーヤ、 5……供給側リール台、 5′……巻取側リール台、 26……供給側ブレーキレバー、 27……巻取側ブレーキレバー、 35……弾発手段、42……スライダ、 47……カム部、59……移動部材、 65……供給側テープリール、 65′……巻取側テープリール、 67……テープ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 15/665

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】供給側テープリールが係合される供給側リ
    ール台に当接されることにより供給側リール台にブレー
    キをかける供給側ブレーキレバーと、 巻取側テープリールが係合される巻取側リール台に当接
    されることにより巻取側リール台にブレーキをかける巻
    取側ブレーキレバーと、 上記2つのブレーキレバーを各リール台側へ付勢する弾
    発手段と、 カム部が設けられ、移動されることにより少なくとも上
    記供給側ブレーキレバー及び上記巻取側ブレーキレバー
    を含むテープローディング用の移動部材を移動させてテ
    ープローディングを行わせるスライダとを備え、 上記スライダに設けられるカム部は、上記テープローデ
    ィングのときに上記巻取側ブレーキレバーが上記巻取側
    リール台に上記弾発手段の付勢によって当接されるとと
    もに上記供給側ブレーキレバーを上記供給側リール台か
    ら離間したブレーキ解除位置に保持し、テープローディ
    ングの完了と同時に供給側ブレーキレバーのブレーキ解
    除位置への保持を解いて巻取側ブレーキレバー及び供給
    側ブレーキレバーが各リール台に当接されるように移動
    制御することを特徴とするテーププレーヤ。
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