JP2986522B2 - フレキシブル管用継手 - Google Patents

フレキシブル管用継手

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JP2986522B2 JP2242585A JP24258590A JP2986522B2 JP 2986522 B2 JP2986522 B2 JP 2986522B2 JP 2242585 A JP2242585 A JP 2242585A JP 24258590 A JP24258590 A JP 24258590A JP 2986522 B2 JP2986522 B2 JP 2986522B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、蛇腹状をなすフレキシブル管の接続に用
いられるフレキシブル管用継手に関する。
[従来の技術] 従来のこの種の継手は、一端面に接続孔が形成された
継手本体と、この継手本体の一端部に螺合されるととも
に、その中央部にフレキシブル管(以下、フレキ管とい
うこともある。)が挿通される貫通孔が形成された袋ナ
ットと、フレキ管の外周面に嵌めあわされる一対のリテ
ーナとを備えており、フレキ管を次のようにして接続す
るようになっている。
すなわち、接続に際しては、袋ナットおよび一対のリ
テーナを継手本体から予め取り外しておく。次に、フレ
キ管の先端部(接続する側の端部)を袋ナットの貫通孔
に挿通し、袋ナットを貫通したフレキ管の先端部外周面
でその先端から2〜3山程度後端側に一対のリテーナを
嵌め合わせる。その状態でフレキ管およびリテーナを継
手本体の接続孔に挿入する。次に、袋ナットを継手本体
に螺合し、袋ナットによって一対のリテーナを接続孔の
底部側へ押圧する。すると、フレキ管の先端が接続孔の
底面に押し付けられる。その後、さらに袋ナットをねじ
込むと、フレキ管のうちの接続孔の底面とリテーナとの
間に位置する2〜3山が押し潰される。これによって、
フレキ管が継手に接続されるのである。
ところが、このような継手においては、フレキ管を接
続するに際し、袋ナットに対するフレキ管の挿通、一対
のリテーナのフレキ管に対する嵌め合わせ、フレキ管お
よびリテーナの接続孔への挿入、並びに袋ナットの継手
本体への螺合および締め付け等を行わなければならず、
接続に多大の手間を要するという問題があった。
このような問題を解消するために、実公平2−11679
号公報に記載の継手が提案されている。この継手は、袋
ナットの貫通孔の内部に一対のリテーナをばねを介して
開閉回動可能に設けたものであり、袋ナットを継手本体
に螺合させた状態で、フレキ管を貫通孔に挿入すると、
フレキ管によって一対のリテーナがばねの付勢力に抗し
て開回動せしめられる。この結果、一対のリテーナ間に
フレキ管を挿入することが可能になる。そして、フレキ
管を一対のリテーナ間を通して接続孔の底面まで挿入す
ると、フレキ管の2〜3山がリテーナから突出した状態
になるとともに、フレキ管の山部とリテーナの谷部とが
対向するようになる。したがって、ばねの付勢力によっ
て一対のリテーナがフレキ管の外周に嵌め合わされる。
その後、袋ナットを締め付けると、フレキ管が継手本体
に押圧され、接続される。
したがって、この継手によれば、フレキ管を袋ナット
の貫通孔を経て接続孔に挿入し、その後袋ナットを締め
付けるだけで事足りる。よって、接続に要する手数を少
なくすることができる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記公報に記載のガスコックにおいて
は、フレキ管の挿入に多大の労力を要するという問題が
あった。
すなわち、フレキ管を挿入して一対のリテーナを開回
動させるに際しては、フレキ管の山部の側面でリテーナ
の山部の側面を押すことにより、リテーナをばねの付勢
力に抗して開回動させることになる。この場合、フレキ
管の軸線と山部の側面とのなす角度が大きいため、フレ
キ管の挿入によるリテーナに対する開回動力は小さなも
のである。換言すれば、リテーナに対する開回動力が小
さいため、フレキ管を大きな力をもって挿入しなければ
ならず、フレキ管の挿入に多大の労力を要し、フレキ管
をスムースに挿入することができないという問題があっ
た。
また、フレキ管については接続孔の底面に突き当たる
まで挿入する必要があるが、フレキ管が接続孔の底面に
突き当たっているか否かは、フレキ管を挿入することが
できなくなったことによって判断することになる。とこ
ろが、フレキ管の山部がリテーナの山部を越える際に多
大の力を要するため、フレキ管が接続孔の底面に突き当
たっていないにも拘わらず、突き当たっているものと誤
って判断することがある。このような場合には、フレキ
管のリテーナからの突出量が少なくなり過ぎたり、ある
いはフレキ管がリテーナから全く突出していない事態を
招来し、そのような状態でフレキ管を接続すると、接続
が不完全になり、ガス漏れの原因になるという問題があ
った。
この発明は、上記問題を解消するためになされたもの
で、フレキ管の接続に要する手数を少なくすることがで
きるのは勿論のこと、フレキ管を継手本体の接続孔に容
易に挿入することができ、しかもフレキ管を確実に接続
することができる継手を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] この発明は、上記の目的を達成するために、一端面に
蛇腹状をなすフレキシブル管が挿入される接続孔が形成
された継手本体と、この継手本体の接続孔が開口する一
端部に螺合され、中央部に前記フレキシブル管が挿通さ
れる貫通孔が形成された締付部材と、前記フレキシブル
管の先端面から1山以上後端側へ向かった外周に嵌め合
わされる一対のリテーナとを備え、前記締付部材によっ
て前記一対のリテーナを前記接続孔の底部側へ押圧し、
リテーナから突出したフレキシブル管の先端部を接続孔
の底面に押し付けて潰すことにより、フレキシブル管を
継手本体に接続するようにしたフレキシブル管用継手に
おいて、前記接続孔の内部に配置され、前記一対のリテ
ーナを、それらの間に前記フレキシブル管を挿入し得る
ように互いに離間した状態で保持するとともに、前記フ
レキシブル管を前記締付部材の貫通孔を通して前記接続
孔内に挿入し、前記一対のリテーナ間を貫通させた際
に、前記一対のリテーナから突出した先端部によって前
記リテーナの保持が解除されるリテーナ保持体と、前記
一対のリテーナを互いに接近するように付勢する弾性部
材とを設けたことを特徴とするものである。
[作用] フレキ管を接続するに際しては、フレキ管を締付部材
の貫通孔を貫通させて、接続孔の内部に挿入する。
このとき、一対のリテーナがリテーナ保持体により、
それら一対のリテーナ間にフレキ管を挿入し得る程度に
離間して保持されているので、フレキ管は接続孔にスム
ーズに進入する。そして、フレキ管が一対のリテーナの
間を貫通して、その先端が所定の位置に達すると、例え
ばフレキ管の先端側の2〜3山がリテーナを貫通する
と、フレキ管の先端部によってリテーナ保持体による一
対のリテーナの保持が解除される。すると、一対のリテ
ーナはばねによって互いに接近せしめられ、フレキ管の
外周に嵌め合わされる。その後、締付部材をねじ込むと
一対のリテーナが接続孔の底面側へ移動し、リテーナと
接続孔の底面との間のフレキ管の2〜3山を潰す。これ
によって、フレキが継手に接続される。
[実施例] 以下、この発明の一実施例について添付の第1図ない
し第8図を参照して説明する。なお、第1図はこの発明
に係るフレキ管用継手の全体構成を示すものであり、第
1図(A)はその平面図、第1図(B),(C)はそれ
ぞれ第1図(A)のB−B矢視、C−C矢視断面図であ
る。
第1図から明らかなように、この実施例の継手Aは、
継手本体1、袋ナット(締付部材)2、一対のリテーナ
3,4、リテーナ保持体5およびばね6を主な構成要素と
している。
継手本体1は、第3図(A),(B),(C)に示す
ように、その外周面の一端部(以下、上端部という。)
に袋ナット2が螺合される雄ねじ部10が形成され、その
中間部に断面六角形状のスパナ掛け部11が形成され、そ
の他端部(以下、下端部という。)に鉄製のガス管(図
示せず)等が接続されるテーパねじ部12が形成されてい
る。また、継手本体1には、その軸線上を上端面から下
方へ向かって延びる接続孔13、および接続孔13の底面13
aから下端面まで延びるガス孔14が形成されている。
接続孔13の内周面の中間部には、2つの突出部15,15
が接続孔13の周方向に180゜離間して形成されている。
各突出部15,15の内側を向く側面15a,15aは、継手本体1
の軸線と平行で、かつ互いに平行な平面とされている。
側面15aの中央部には、上端側が開放された凹部16が形
成されている。また、2つの突出部15,15の各下端部間
には、薄板状突出部17,17が形成されている。各薄板状
突出部17,17の内側を向く側面17a,17aは、接続孔13と同
心の円弧面とされており、それらによって形成される直
径は、2つの突出部15,15間の距離より大径になされて
いる。さらに、接続孔13の底面には、環状突起18がガス
孔15の開口部を囲うようにして形成されている。この環
状突起18の外径は、フレキ管Pの山部における外径とほ
ぼ同一か若干大径に形成されている。環状突起18の外周
面の先端部には、環状凹部19が形成されている。この環
状凹部19の底面における直径は、フレキ管Pの山部にお
ける直径よりも小さく、かつ谷部における直径より大き
くなされている。したがって、接続孔13とフレキ管Pと
の軸線を互いに一致させた状態で、フレキ管P接続孔13
に挿入すると、フレキ管Pの先端面が環状突起18の先端
面に必ず突き当たることになる。
なお、接続孔13の底面13aには、環状突出部18の外周
面に嵌合したゴム等の樹脂からなるパッキン7が装着さ
れている。
袋ナット2は、第4図(A),(B)に示すように、
その中央部に軸線方向に貫通する貫通孔20が形成されて
いる。この貫通孔20は、上端側の案内孔21にこの案内孔
21より大径の大径孔22とから構成されている。案内孔21
は、その継手Aに接続すべきフレキ管P(第2図参照)
の外径より僅かに大径になされている。一方、大径孔22
は、その下端部に継手本体1の雄ねじ部10に螺合される
雌ねじ部23が形成されている。また、大径孔22の底面に
は、案内孔21の開口部を囲う環状突出部24が形成されて
いる。この環状突出部24の下端内周部、つまり案内孔21
の下端開口部には、軸線とのなす角度がほぼ45゜である
押圧面25が環状に形成されている。
リテーナ3,4は、第5図(A)〜(E)に示すよう
に、判割り円筒状をなすものであり、両者によって略円
筒をなすように、互いに対向して配置される。しかも、
両者は互いに同一形状になされている。そこで、ここで
はリテーナ3についてのみ説明することとし、リテーナ
4のリテーナ3と同様な部分については、リテーナ3に
付した2桁の数字のうち十の位の数字3を4に変えて表
示することとし、その説明を省略する。
リテーナ3の内周面は、接続すべきフレキ管Pの外周
面に対応した蛇腹状に形成されている。リテーナ3のリ
テーナ4と対向する各側面30には、その外周側に凹陥部
31が形成されている。
また、リテーナ3の外周面には、平面部32,32および
平取り面33が形成されている。平面部32,32は、側面31,
31に隣接してそれぞれ形成されており、互いに平行にな
されている。しかも、両平面部32,32間の幅は、継手本
体1の2つの突出部15,15間の距離と同等か若干狭くな
っている。一方、平取り面33は、平面部32から周方向に
ほぼ90゜離間した箇所に形成されている。また、リテー
ナ3の外周面の上端部には、鍔部34が形成されている。
また、リテーナ3の軸線方向における中間部には、側
面31,31から周方向に延びるスリット35,35がそれぞれ形
成されている。さらに、リテーナ3の外周面と上端面と
の交差部には、リテーナ3の軸線とのなす角度がほぼ45
゜である受圧面36が形成され、外周面と下端面との交差
部にはテーパ面37が形成されている。
リテーナ保持体5は、柔軟性を有する樹脂からなるも
のであり、第6図(A)〜(D)に示すように構成され
ている。すなわち、リテーナ保持体5は、その下端部に
短い円筒部50を備えている。この円筒部50は、その内径
が継手本体1の環状突起18の外径とほぼ同一直径になさ
れている。つまり、フレキ管Pの山部の外径とほぼ同等
か若干大径に形成されている。この円筒部50の内周面に
は、環状突起51が形成されている。この環状突起51は、
継手本体1の環状凹部19に嵌合するようにその寸法が定
められている(第2図(B)参照)。環状突起51が環状
凹部19に嵌合した状態においては、円筒部50の下端面が
パッキン7に押圧接触するようになっている。
また、円筒部50の上端部には、2つの支柱部52,52が
円筒部50の周方向にほぼ180゜離間して形成されてい
る。各支柱部52の中間部には、円筒部50の接線方向で、
かつ互いに逆方向へ向かって延び出す支持腕53,53が形
成されている。支持腕53の先端面には、突起54が形成さ
れている。同様に、支柱部52の上端部には、支持腕55,5
5が形成されるとともに、支持腕55の先端部に突起56が
形成されている。これら支持腕55および突起56は、それ
ぞれ支持腕53および突起54と同一寸法に形成されてい
る。
また、支持部52の外側を向く面の中間部には、断面三
角形状をなす係合突起57が形成され、支持部52の内側を
向く面の下端部には、断面三角形状をなす切断用の切り
込み溝58が形成されている。
このように構成されたリテーナ保持体5には、上記リ
テーナ3,4が次のようにしてそれぞれ保持されている。
すなわち、第6図(A)において左方へ延び出す2組の
支持腕53,55のうちの一方の組みの支持腕53,55の先端面
には、リテーナ3の一方の側面30が突き当てられてお
り、他方の組みの支持腕53,55の先端面には、リテーナ
3の他方の側面30が突き当てられている。この場合、支
持腕53,55の突起54,56がリテーナ3の凹陥部31に係合す
ることにより、リテーナ3の第6図(A)における上下
方向の位置決めがなされている。同様にして、右方へ延
び出す2組の支持腕53,55にリテーナ4が組み付けられ
ている。なお、後述するように、リテーナ3,4は、ばね
6によって互いに接近する方向へ付勢されている。この
付勢力によって支持腕53,55の先端面に押圧され、これ
によってリテーナ保持体5に保持されている。
リテーナ保持体5およびそれに保持されたリテーナ3,
4は、互いに組み付けられた状態で上記継手本体1の接
続孔13に挿入されている。
すなわち、リテーナ保持体5は、第1図(C)に示す
ように、その係合突起57が凹部16に嵌合され、これによ
って接続孔13内に位置決めされている。一方、一対のリ
テーナ3,4は、第1図(A),(B)に示すように、そ
れぞれの平面部32,42が突出部15,15と対向するようにし
て接続孔13に挿入されている。そして、一対のリテーナ
3,4は、袋ナット2により、薄板状突出部17,17に突き当
てられている。なお、袋ナット2が緩んでも一対のリテ
ーナ3,4がみだりに移動しないよう、袋ナット2と一対
のリテーナ3,4間には、コイルばね7が装着されてお
り、一対のリテーナ3,4は、コイルばね8により第8図
に示すばね受け9を介して下方へ付勢されている。
このような装着状態においては、第1図(B)および
第6図(B)に示すように、リテーナ3,4の下端部が支
持腕53,53に係合するとともに、リテーナ3,4のスリット
35,45に続く上側の部分が支持腕55,55に係合している。
この状態からリテーナ保持体5を下方へ押圧して移動さ
せると、リテーナ3,4が薄板状突出部17,17によって下方
への移動を阻止されているので、リテーナ保持体5の支
持腕53,53がリテーナ3,4へ下端部から下方へ抜け出て互
いの係合が解除するとともに、支持腕54,54がリテーナ
3,4のスリット35,45に入り込んで互いの係合が解除され
る。この結果、リテーナ保持体5によるリテーナ3,4の
保持が解除される。そして、リテーナ3,4のばね6によ
って互いに接近するように移動せしめられる。接近移動
したリテーナ3,4は、後述するように、フレキ管Pの外
周面に嵌め合わされる。
なお、リテーナ保持体5が下方へ移動する際には、係
合突起57が凹部16から外れ、薄板状突出部を乗り越えて
下方へ移動することになるが、このとき支柱部52の上端
部が内側へ向かうように支柱部52が弾性変形するので、
係合突起57は容易に下方へ移動することができる。
上記ばね6は、ばね鋼からなるものであり、第7図
(A)に示すように、自然状態においては略C字状をな
している。このばね6は、第7図(B)に示すように、
それを弾性変形させてその一端部をリテーナ保持体5に
保持されたリテーナ3の平取り面33に当接させ、他端部
をリテーナ4の平取り面43に当接させると、その弾性力
により、リテーナ3,4を互いに接近するように付勢して
いる。
次に、上記構成の継手Aにフレキ管Pを接続する場合
について説明する。
接続すべきフレキ管Aについては、第2図に示すよう
に、その谷部を先端縁としておく。そして、フレキ管P
をその先端から袋ナット2の貫通孔21に挿入する。フレ
キ管Pをさらに挿入すると、フレキ管Pは、第2図
(A)に示すように、一対のリテーナ3,4間を通り、そ
の先端がリテーナ保持体5の環状突起51に突き当たる。
フレキ管Pをさらに挿入すると、フレキ管Pの先端が
環状突起51に突き当たっているので、フレキ管Pの挿入
に伴ってリテーナ保持体5の下方へ移動する。このと
き、リテーナ3,4は薄板状突出部17によって下方への移
動を阻止されているので、リテーナ保持体5だけが下方
へ移動することになり、これによって、リテーナ保持体
5によるリテーナ3,4の保持が解除される。
リテーナ保持体5によるリテーナ3,4の保持が解除さ
れたとき、フレキ管Pは、その先端部の2山分の一対の
リテーナ3,4から突出し、しかもフレキ管Pの山部と谷
部とが一対のリテーナ3,4の谷部と山部とに対向するよ
うに位置している。したがって、リテーナ保持体5によ
るリテーナ3,4の保持が解除され、リテーナ3,4がばね6
によって互いに接近するように移動せしめられると、リ
テーナ3,4はフレキ管Pの外周面に嵌め合わされること
になる。
その後、袋ナット2を締め付けると、第2図(B)に
示すように、袋ナット2の押圧面25がリテーナ3,4の受
圧面36,46に突き当たり、リテーナ3,4を下方へ押圧す
る。すると、フレキ管Pの先端面が環状突起18の上端面
に突き当たり、フレキ管Pの先端側の2山分が押し潰さ
れる。これによってフレキ管Pが継手本体1に気密に接
続される。
またこのとき、リテーナ保持体5の円筒部50が環状突
起18に嵌合するとともに、リテーナ保持体5の環状突起
51が環状凹部19に嵌合し、さらにリテーナ保持体5の下
端面がパッキン7に突き当たる。これによって、フレキ
管Pと継手本体1との間の気密性を向上させている。
なお、袋ナット2を締め付けるために回動させた際
に、仮にリテーナ3,4が袋ナット2と共回りすると、リ
テーナ3,4によってフレキ管Pが回転せしめられるとと
もに、リテーナ保持体5が回転せしめられる。フレキ管
Pが回転すると、フレキ管Pの先端面と環状突起18の先
端面との間に傷が発生し、またリテーナ保持体5とパッ
キン7との間に傷が発生することがあり、その傷からガ
ス漏れが発生するおそれがある。
この点、この継手Aにおいては、リテーナ3,4を突出
部15,15によって回動を阻止しているから、そのような
不都合が発生するのを防止することができる。
また、フレキ管Pの先端面が環状突起18の先端面に突
き当たった後、さらに袋ナット2を締め付けると、フレ
キ管Pの2山分が押し潰されるのに伴ってフレキ管Pが
下方へ移動する。このとき、リテーナ保持体5の支持腕
55がリテーナ3,4のスリット35,45に嵌まり込んでいるた
め、支持腕5は、フレキ管Pの下方への移動によりリテ
ーナ3,4を介して下方へ移動せしめられる。しかるにこ
のとき、リテーナ保持体5の下端部は、パッキン7に突
き当たって下方への移動を阻止されている。このため、
支柱部52がフレキ管Pおよびリテーナ3,4の下方への移
動を阻害し、ひいては袋ナット2の回動を阻止しようと
する。
ところが、リテーナ保持体5の支柱部52には、切り込
み溝58が形成されており、支持腕55が下方へ押圧される
と、第2図(C)に示すように、支柱部52が切り込み溝
58から破断される。したがって、支柱部52がフレキ管P
およびリテーナ3,4の下方への移動を阻害することがな
く、袋ナット2の回動を阻害することもない。
上記のように、この継手Aにおいては、リテーナ保持
体5により一対のリテーナ3,4を、それらの間にフレキ
管Pを挿通し得るように離間して保持されているから、
フレキ管Pを何ら問題なく容易に接続孔13に挿入するこ
とができる。
また、フレキ管Pを挿通した後、袋ナット2を締め付
けるだけであるから、従来の継手に比して接続に要する
手数を大幅に削減することができる。
さらに、リテーナ3,4から突出したフレキ管Pの先端
部によってリテーナ保持体5によるリテーナ3,4の保持
を解除させるようにしているから、保持解除時における
突出長さを、接続のために潰すべき山数に応じた長さに
設定することにより、常に所定の山数を潰すようにする
ことができる。したがって、フレキ管Pの接続を確実に
行うことができ、ガス漏れ事故を防止することができ
る。
なお、上記の実施例においては、締付部材として袋ナ
ット2を用いているが、袋ナット2に代えてボルトを用
いてもよい。この場合には、上記実施例における雄ねじ
部10に代えて、接続孔13の内周面に雌ねじ部を形成する
ようにする。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明のフレキシブル管用継
手によれば、リテーナ保持体により、一対のリテーナを
それらの間にフレキシブル管を挿通し得るように保持さ
せるとともに、リテーナ保持体によるリテーナの保持を
接続孔内に挿入されるフレキシブル管によって解除させ
るようにし、しかも一対のリテーナをばねによって互い
に接近するように付勢させているから、フレキシブル管
を締付部材の貫通孔から接続孔の内部に挿入し、その後
締付部材を締め付けるだけでフレキシブル管を継手に接
続することができる。また、一対のリテーナ間にフレキ
シブル管を挿通し得るよう、一対のリテーナを互いに離
間させて保持させているから、フレキシブル管を一対の
リテーナ間に容易に挿通することができる。さらに、接
続に際しては必要な山数分だけフレキ管をリテーナから
突出させることができ、これによってフレキ管を確実に
接続してガス漏れ事故を防止することができる等の効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
添付の第1図ないし第8図はこの考案の一実施例を示す
もので、第1図(A)はその平面図、第1図(B)、
(C)はそれぞれ第1図(A)のB−B矢視、C−C矢
視断面図、第2図(A)はフレキシブル管を接続孔に挿
入した状態を示す第1図(B)と同様の断面図、第2図
(B)はフレキシブル管を接続した状態を示す第1図
(B)と同様の断面図、第2図(C)はフレキシブル管
を接続した状態を示す第1図(C)と同様の断面図、第
3図は継手本体を示すもので、第3図(A)はその平面
図、第3図(B)、(C)はそれぞれ第3図(A)のB
−B矢視、C−C矢視断面図、第4図は袋ナットを示す
もので、第4図(A)はその平面図、第4図(B)は第
4図(A)のB−B矢視断面図、第5図は一対のリテー
ナを示すもの、第5図(A)はその平面図、第5図
(B)、(C)はそれぞれ第5図(A)のB矢視、C矢
視図、第5図(D)、(E)はそれぞれ第5図(A)の
D−D矢視、E−E矢視断面図、第6図はリテーナ保持
体を示すもので、第6図(A)はその平面図、第6図
(B)、(D)はそれぞれ第6図(A)のB−B矢視、
D−D矢視断面図、第6図(C)はリテーナ保持体によ
る保持が解除されたリテーナを想像線で示す第6図
(B)と同様の断面図、第7図はばねを示すもので、第
7図(A)は自然状態のばねを示す平面図、第7図
(B)は一対のリテーナ間に装着した状態のばねを示す
平面図、第8図はばね受けを示す平面図である。 A……継手、P……フレキシブル管、 1……継手本体、2……袋ナット(締付部材)、 3,4……リテーナ、5……リテーナ保持体、 6……ばね、13……接続孔、21……貫通孔。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端面に蛇腹状をなすフレキシブル管が挿
    入される接続孔が形成された継手本体と、この継手本体
    の接続孔が開口する一端部に螺合され、中央部に前記フ
    レキシブル管が挿通される貫通孔が形成された締付部材
    と、前記フレキシブル管の先端面から1山以上後端側へ
    向かった外周面に嵌め合わされる一対のリテーナとを備
    え、前記締付部材によって前記一対のリテーナを前記接
    続孔の底部側へ押圧し、リテーナから突出したフレキシ
    ブル管の先端部を接続孔の底面に押し付けて潰すことに
    より、フレキシブル管を継手本体に接続するようにした
    フレキシブル管用継手において、前記接続孔の内部に配
    置され、前記一対のリテーナを、それらの間に前記フレ
    キシブル管を挿入し得るように互いに離間した状態で保
    持するとともに、前記フレキシブル管を前記締付部材の
    貫通項を通して前記接続孔内に挿入し、前記一対のリテ
    ーナ間を貫通させた際に、前記一対のリテーナから突出
    した先端部によって前記リテーナの保持が解除されるリ
    テーナ保持体と、前記一対のリテーナを互いに接近する
    ように付勢する弾性部材とを設けたことを特徴とするフ
    レキシブル管用継手。
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