JP2985969B2 - チオールを末端基とするヒドロキシアミド - Google Patents

チオールを末端基とするヒドロキシアミド

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、重合連鎖移動剤として有用なチオールを末
端基とするヒドロキシアミド化合物の新しいクラスに関
する。更に詳細には、本発明は、メルカプト官能性アル
キルエステルとアルコール置換アミンとの反応によって
造られた、チオール官能性ヒドロキシアミド、好ましく
はチオール官能性β−ヒドロキシアルキルアミドに関す
る。チオール官能性ヒドロキシアミドは、ブロック共重
合体またはグラフト共重合体を製造するための反応性ヒ
ドロキシアミド末端基を有する重合体またはオリゴマー
(oligomer)を提供するのに使用することができる。
発明の背景 カルボキシ基または酸無水物基を有する重合体は、そ
れらの重合体を、β−ヒドロキシアルキルアミドまたは
β−ヒドロキシアルキルアミド官能基を含有する重合体
を用いて処理することにより、効果的に、硬化したりま
たは架橋することができる。これらのことは、米国特許
第4,076,917号、同第4,101,606号、同第4,115,637号、
同第4,138,541号、同第4,727,111号、および同第4,801,
680号に記載されている。重合体の主鎖の中に入れそし
てβ−ヒドロキシアルキルアミドで架橋することができ
る適当な酸または酸無水物の例には、次のものが包含さ
れる:不飽和モノカルボン酸、例えばアクリル酸、メタ
クリル酸、クロトン酸等、不飽和ジカルボン酸、例えば
マレイン酸、2−メチルマレイン酸、イタコン酸、2−
メチルイタコン酸、α,β−メチレングルタル酸等、不
飽和酸無水物、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水
アクリル酸、無水メタクリル酸等、脂肪族ポリオールお
よび/または脂環式ポリオールと脂肪族および/または
芳香族ポリカルボン酸および酸無水物との縮合反応によ
って生成した無定形カルボン酸基含有ポリエステル。
β−ヒドロキシアルキルアミドの合成、および架橋剤
としてのそれらの使用、例えば熱硬化性被覆物の製造に
おけるそれらの使用は、β−Hydroxyalkylamides Low P
olluting Crosslinkers For Carboxyl Containing
Polymers,J.Lomax and G.Swift,Journal of Coatings
Technology,Vol.50,No.643(Aug.1978)Pages 49−55,E
sterification of N(2−Hydroxyalkyl)Amides,Z.W.W
icks and N−C.Chiang,Journal of Coatings Technolog
y,Vol.54,No.686(March 1982)pages 27−31、およびR
eaction of N−(2−Hydroxyethyl)Amido Compounds,
Z.W.Wicks,M.R.Appelt and J.C.Soleim,Journal of Coa
tings Technology,vol.57,No.726(July1985)pages 51
−61、において考察されている。
しかしながら、これらの文献のいずれにも、チオール
を末端基とするヒドロキシアミド、またはこれらを重合
反応における連鎖移動剤として、使用することは、記載
されてもいないし示唆もされていない。
本発明の目的は、チオールを末端基とするヒドロキシ
アミド、例えばチオールを末端基とするβ−ヒドロキシ
アルキルアミドを製造し、それらが、ヒドロキシアミド
官能性重合体またはオリゴマーの製造のための連鎖移動
剤として使用できるかどうかを考察することである。
更に、本発明の目的は、そのようなヒドロキシアミド
含有重合体およびオリゴマーが、次いで酸含有の単量体
または重合体と反応してブロック共重合体およびグラフ
ト共重合体を生成することができるかどうかを考察する
ことである。
本明細書の記載目的のためには、用語「オリゴマー
(oligomer)」は、他の単量体または重合体と次の重合
反応を行うときに、単量体として機能することができる
低分子量の重合体を称する。また、これらの機能的オリ
ゴマーは、当業界において、「マクロマー(macromer
s)」または「マクロモノマー(macromonomers)」と称
されている。これらのオリゴマーの重量平均分子量は、
典型的には、約300〜約5000の範囲である。
発明の概要 本発明により、重合連鎖移動剤として有用な、新規な
チオールを末端基とするヒドロキシアミド、特にチオー
ルを末端基とするβ−ヒドロキシアミドを提供すること
ができる。これらの化合物は、メルカプト官能性アルキ
ルエステルを、ヒドロキシアミンを用いて、好ましくは
該エステルに対して該アミンのモル過剰を使用して、ア
ミド化することによって造ることができる。また、チオ
ール含有ヒドロキシアミドは、グラフト共重合体および
ブロック共重合体を製造するのに有用である。
発明の詳細 本発明のチオールを末端基とするヒドロキシアミド化
合物は、メルカプト官能性アルキルアミドをヒドロキシ
アミンを用いてアミド化することにより造ることができ
る。本発明のチオールを末端基とするヒドロキシアミド
化合物は、式(I) 式 [式中、 R1は、水素、1〜5個の炭素原子を有する低級アルキ
ル、または HO(R32C(R22C−であり、 R2、R3およびR4は、水素、または1〜5個の炭素原子
を有する直鎖または分枝鎖の低級アルキルから選ばれた
同じかまたは異った基であり、またはR2基の1個および
R3基の1個が、炭素原子と共に結合しており、 nは、1または1より大きい整数である] によって表わすことができる。
本発明の好ましいチオールを末端基とするヒドロキシ
アミドは、式(II) [式中、R1、R2およびR3は、前記定義と同じであり、式
(I)の中のR4は水素である] を有している。
ヒドロキシアミンは、式(III) 式 [式中、 R1は、水素、1〜5個の炭素原子を有する低級アルキ
ル、または HO(R32C(R22C−であり、 R2およびR3は、水素、または1〜5個の炭素原子を有
する直鎖または分枝鎖の低級アルキルから選ばれた同じ
かまたは異なった基であり、またはR2基の1個およびR3
基の1個が、炭素原子と共に結合している] を有する化合物である。このタイプのいくつかの代表的
アミンには、2−アミノエタノール、2−メチルアミノ
エタノール、2−エチルアミノエタノール、2−n−プ
ロピルアミノエタノール、2,2′−イミノジエタノー
ル、2−アミノプロパノール、2,2′−イミノジイソプ
ロパノール、2−アミノシクロヘキサノール、2−アミ
ノシクロペンタノール、2−アミノメチル−2−メチル
エタノール、2−n−ブチルアミノエタノール、2−メ
チルアミノ−1,2−ジメチルエタノール、2−アミノ−
2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−メチ
ル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−エチル
−1,3−プロパンジオール、および2−アミノ−2−ヒ
ドロキシメチル−1,3−プロパンジオールが包含され
る。
使用することができるメルカプト官能性アルキルエス
テルは、式(IV) 式 HS[C(RxnCOO(R) (IV) [式中、 Rは、メチル、または直鎖または分枝鎖の任意のアル
キル、好ましくはメチル、であり、 Rxは、水素、メチル、または1〜5個の炭素原子を有
する低級アルキルであり、 nは、整数、好ましくは1または2、である] によって表わされるエステルである。Rxが水素であり、
かつnが2であるときは、エステルは、メルカプトプロ
ピオン酸アルキルであり、そしてRxが水素であり、かつ
nが1であるときは、エステルはチオグリコール酸アル
キルである。
メルカプト官能性アルキルエステル中のnが増加する
と、または好ましくはヒドロキシアミン中により多く疎
水性のR1を使用すると、結果的に得られるチオールを末
端基とするヒドロキシアミドの疎水性を増加する。これ
は、必要とする水溶性または有機溶媒溶解性のいずれか
の所望する程度を達成させるのに有用である。
メルカプト官能性アルキルエステルがチオグリコール
酸エステルであるときは、反応は発熱反応であり、室温
で行うことができる。メルカプト官能性アルキルエステ
ルのnが2またはそれ以上であるときは、反応は約25℃
〜約120℃の範囲の温度で行うことができる。いずれの
場合にも、反応は触媒の不存在において行うことができ
る。本発明者は、反応を完結するのに必要とする時間
は、反応温度がこの範囲内で増加したときに減少する
が、低い反応温度で反応を行い、所望しない副生成物、
例えば縮合反応によって生成したそれらの副生成物の生
成を避けまたは最少にすることによって、所望生成物の
収率を増加させることが好ましいことを見出した。温和
な反応温度を使用することに加えて、本発明者は、所望
生成物の生成を最大にするために、メルカプト官能性エ
ステルに対してヒドロキシアミンの過剰モルが好ましい
ことを見出した。また、本発明者は、もしチオールの1
当量当りアミンの1より少ない当量を使用するならば、
生成物の収率は劇的に低下し(50%以下)、かつ高分子
量の副生成物の存在が増加することを見出した。また、
本発明者は、アミンのチオールに対するモル過剰が約2/
1〜約3/1であるものを使用し、かつ約60〜約80℃の範囲
の反応温度を使用し(メルカプト官能性アルキルエステ
ルが1より大きいとき)、約70〜約75%の範囲における
生成物の収率を得ること、そして更に好ましくは、例え
ば、80℃の温度において2/1のモル過剰を利用すること
が好ましいことを見出した。
未反応のアミンおよび縮合副生成物を除去して、生成
物の純度を増加させることができる。本発明者は、反応
生成物の精製は、減圧蒸留によるよりむしろ、有機溶媒
例えば塩化メチレンを使用する抽出による方が好ましい
ことを見出した。
チオールを末端基とするヒドロキシアミドは、遊離基
で開始する重合の任意のタイプのための重合連鎖移動剤
として有用である。水中においてまたは有機溶媒中にお
いて製造しても、反応性末端基を用いて遊離基で開始さ
せた任意の重合体を停止させる能力は、非反応性の従来
の重合連鎖移動剤で停止させた同じ重合体以上の、前記
のように停止させた重合体に次のプロセスにかけるまた
は使用するときに有利性を与える。本発明者は、本発明
のチオールを末端基とするヒドロキシアミドは、重合体
および約300の重量平均分子量と同じ低さの重量平均分
子量を有するオリゴマーを造るための連鎖移動剤として
使用することができる。更に、本発明のチオールを末端
基とするヒドロキシアミドは、約10000またはそれ以上
の重量平均分子量を有する高い分子量重合体を停止させ
る鎖に有用である。チオールを末端基とするヒドロキシ
アミドは、当業界で知られている従来の連鎖移動剤例え
ばn−ドデシルメルカプタンと同じ方法において、従来
の連鎖移動剤が通常用いられる濃度と同じ濃度におい
て、かつ特別な操作条件を必要としないで、重合反応を
停止するのに用いることができる。
重合体鎖の末端にヒドロキシアミド官能基を置くこと
によって、生成した重合体は、酸含有重合体とより効果
的に反応する能力を有する。特に、これは、熱硬化性被
覆用組成物の製造に有利である。例えば、アクリル系ま
たはポリエステル系の粉末被覆物において、例えば架橋
剤を低濃度で配合させる被覆物に、同じ架橋密度を達成
させることができる。
チオールを末端基とするヒドロキシアミドは、反応性
オリゴマーの製造に有用である。このヒドロキシアミド
末端基は、任意のカルボン酸含有化合物(これには、カ
ルボン酸含有重合性単量体が包含される)と反応する。
これは、チオールを末端基とするヒドロキシアミドとカ
ルボン酸含有化合物とを混合し、次いで、この混合物
を、約100℃〜約160℃、好ましくは約110℃〜約130℃の
温度に加熱することにより、達成させることができる。
カルボン酸含有化合物が重合性単量体である場合には、
次いで、得られたマクロマーを1種またはそれ以上の共
重合性単量体と、従来の遊離基開始重合条件を使用して
重合させ、マクロマーを重合体主鎖中に側鎖のグラフト
セグメント(pendant graft segments)として入れるこ
とができる。
次の実施例は、本発明のチオールを末端基とするヒド
ロキシアミドの製造および使用を例示する。これらの実
施例は、単に例示であり、これらに限定されるものでは
なく、また限定されると解釈されるべきものではない。
また、本発明のチオールを末端基とするヒドロキシアミ
ドを製造し、使用する他の方法のような本発明の範囲
は、本明細書の記載から当業者にとっては明らかであろ
う。
実施例1 チオールを末端基とするヒドロキシアミドの製造 50mlフラスコに、N−ブチル−N−ヒドロキシエチル
アミンの1モル(117g)を入れた。このフラスコを氷浴
中に入れて冷却した。次いでチオグリコール酸メチルの
1/2モル(53g)を、フラスコ内容物の温度を約45℃に維
持しながら、フラスコに1時間かけて滴下しながら添加
した。次いで、このフラスコを、5時間かけて室温に温
めた。フラスコの内容物を分液ロートに移した。このフ
ラスコを塩化メチレン200mlですすぎ洗いし、すすいだ
液を分液ロートに加えた。次いで、分液ロートに移した
物質を5%水酸化ナトリウム水溶液で3回に分けて(15
0ml)洗った。これは、チオレートアニオンを生成させ
るのに役立ち、結果的に水性相の中にチオールを抽出さ
せた。塩基性の水性相への抽出物を一緒にし、塩化メチ
レンで2回に分けて(50ml)洗い、全ての非水性の塩基
可溶性汚染物例えば高分子量の縮合副生成物を除いた。
塩化メチレンで洗ったものは捨てた。次いで、塩基水溶
液を6N塩酸を用いてpH1に酸性にした。これは、チオレ
ートアニオンをプロトン化するのに役立ち、これによ
り、それの水溶性を減少させて、それが塩化メチレンに
抽出されるようにした。この酸性化した水性相を、塩化
メチレンの150ml部を用いて3回洗い、一緒にした抽出
液を、無水硫酸マグネシウム10gを用いてスラリーにす
ることによって乾燥した。硫酸マグネシウムをグラスウ
ールプラグ(glass wool plug)を通して濾過すること
により除き、この塩化メチレンを、ブッチィー(Buch
i)回転蒸発器を用い、35℃、20mmHgにて蒸発させた。
得られた生成物はN−ブチル−N−ヒドロキシエチルメ
ルカプトアセトアミド(63g、0.36モル、72%収率)で
あり、NMR(Brker AM−250mHz)で分析確認した。こ
れは、硝酸銀による滴定により、5.65meqチオール/g
(理論値5.71meqチオール/g)を示した。
実施例2 N−ブチル−N−ヒドロキシエチル−3−メルカプトプ
ロピオネートの製造 500mlフラスコに、メルカプトプロピオン酸メチル100
g(0.832モル)およびN−ブチルヒドロキシエチルアミ
ン195g(1.66モル)を入れた。この反応混合物を80℃で
8時間加熱し、次いで室温に冷却した。生成物N−ブチ
ル−N−ヒドロキシエチル−3−メルカプトプロピオネ
ートを実施例1のようにして精製した。生成物の収率70
%であった。
実施例3 分子量約2000のヒドロキシアミドを末端基とするポリメ
チルメタクリレートオリゴマーの製造 トルエン100gを含有するよく攪拌した、窒素フラッシ
ュした、かつ80℃に維持したフラスコに、2.5時間かけ
て次の3種の別々の供給物を滴下しながら加えた: (1)メタクリル酸メチル300g(2.99モル)をトルエン
150gに溶かした液。
(2)N−ブチル−N−ヒドロキシエチルメルカプトア
セトアミド28.5g(0.149モル)。
(3)開始剤として、2,2−アゾビス−(2−メチルブ
チロニトリル)1.5gをトルエン10gに溶かした液。
供給物を完全に加えた後、反応混合物を80℃に、時間
を追加して維持し、次いで、室温に冷却した。重合体へ
の変換率は95%であった。
実施例4 β−ヒドロキシエチルアミドを末端基とするポリメチル
メタクリレートオリゴマーのメタクリレート官能化 実施例3のポリメチルメタクリレートオリゴマー(33
0g、0.149モル)をトルエンに溶かした液を、開始剤と
してのメトキシハイドロキノン0.1gといっしょにしたメ
タクリル酸14.1g(0.164モル)と共に還流させながら加
熱した。6時間還流させた後、反応混合物の1部を採取
して滴定分析したことにより、理論的メタクリル酸の95
%以上が消費されていることが解った。NMR分析によ
り、殆んど定量的にマクロマーに変換していることを確
認した。
実施例5 グラフト共重合体:側鎖メタクリレート鎖を有するポリ
ブチルアクリレートの製造 (A)5%メタクリル酸を含有するポリブチルアクリレ
ート重合体(500g)のトルエン溶液を、β−ヒドロキシ
エチルアミドを末端基とするポリメチルメタクリレート
オリゴマー(実施例3)200gと共に還流させながら加熱
した。8時間後、その1部を採取し酸−塩基滴定するこ
とにより、ポリブチルアクリレート主鎖にポリメチルメ
タクリレートのエステル化が殆んど完成していることが
解った。
(B)トルエン100gを含有し、85℃に維持されたよく攪
拌されたフラスコに、実施例4のメタクリレート官能性
ポリメチルメタクリレートオリゴマー(100g)、ブチル
アクリレート(240g)、およびメタクリル酸(10g)の
溶液を、2.5時間かけて滴下しながら加えた。同時に、
アゾビス−2−メチルブチロニトリル2.5gをトルエン10
gに溶かした液を反応混合物に供給し、重合を開始させ
た。反応混合物を、85℃において時間を追加して維持
し、次いで室温に冷却した。生成物をNMR(Bruker AM−
250mHz)により分析し、かつゲル透過クロマトグラフィ
により分析した。両分析により、ポリブチルアクリレー
ト主鎖の中にポリメチルメタクリレートオリゴマー(実
施例4)が本質的かつ完全に入れられていることが解っ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−196711(JP,A) 特開 昭60−222455(JP,A) J.Invest.Dermato l.(1958),31,273−279 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 323/60 C08F 2/38 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 [式中、 R1は、水素、1〜5個の炭素原子を有する低級アルキ
    ル、または HO(R32C(R22C−であり、R2、R3、およびR4は、水
    素、または1〜5個の炭素原子を有する直鎖または分枝
    鎖の低級アルキルから選ばれた同じかまたは異った基で
    あり、またはR2基の1個およびR3基の1個が、炭素原子
    と共に結合しており、 nは、整数である] を有する、チオールを末端基とするヒドロキシアミドで
    ある連鎖移動剤。
  2. 【請求項2】遊離基開始重合反応における連鎖移動剤と
    して、 式 [式中、 R1は、水素、1〜5個の炭素原子を有する低級アルキ
    ル、または HO(R32C(R22C−であり、R2、R3、およびR4は、水
    素、または1〜5個の炭素原子を有する直鎖または分枝
    鎖の低級アルキルから選ばれた同じかまたは異った基で
    あり、またはR2の基の1個およびR3基の1個が、炭素原
    子と共に結合しており、nは、整数である] の、チオールを末端基とするヒドロキシアミドを使用す
    る方法。
  3. 【請求項3】式 [式中、 R1は、水素、1〜5個の炭素原子を有する低級アルキ
    ル、または HO(R32C(R22C−であり、R2、R3、およびR4は、水
    素、または1〜5個の炭素原子を有する直鎖または分枝
    鎖の低級アルキルから選ばれた同じかまたは異なった基
    であり、またはR2基の1個およびR3基の1個が、炭素原
    子と共に結合しており、nは、整数である] のチオールを末端基とするヒドロキシアミドである連鎖
    移動剤の残基を含む、重合体またはオリゴマー。
  4. 【請求項4】カルボン酸含有単量体またはオリゴマー
    と、 式 [式中、 R1は、水素、1〜5個の炭素原子を有する低級アルキ
    ル、または HO(R32C(R22C−であり、R2、R3、およびR4は、水
    素、または1〜5個の炭素原子を有する直鎖または分枝
    鎖の低級アルキルから選ばれた同じかまたは異った基で
    あり、またはR2基の1個およびR3基の1個が、炭素原子
    と共に結合しており、nは、整数である] とを、遊離基開始重合の条件で反応させることから成
    る、反応性オリゴマーの生成方法。
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