JP2981139B2 - 鋼帯の冷間圧延方法 - Google Patents

鋼帯の冷間圧延方法

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JP2981139B2 JP7014398A JP1439895A JP2981139B2 JP 2981139 B2 JP2981139 B2 JP 2981139B2 JP 7014398 A JP7014398 A JP 7014398A JP 1439895 A JP1439895 A JP 1439895A JP 2981139 B2 JP2981139 B2 JP 2981139B2
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直樹 早瀬
貴弘 上田
智睦 小野
敏修 中西
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼帯の冷間圧延方法に
関し、被圧延材 (ホットコイル等) の冷間圧延中におけ
るエッジドロップを軽減し、板幅方向における板厚精度
の改善を図ろうとするものである。
【0002】
【従来の技術】圧延材の幅方向における板厚の急激な変
化は、いわゆるエッジドロップと呼ばれるものであっ
て、圧延製品の品質に大きな影響を及ぼすことから極力
小さいことが望まれる。このようなエッジドロップの軽
減を図る従来の技術としては、被圧延材 (母板) のエッ
ジドロップ量の変化を、ミルの入側に配置したエッジド
ロップ計にて測定し、エッジドロップ開始点に片テーパ
ー付きのワークロールのテーパー開始点を一致させて圧
延を行う、例えば特開平4-294809号公報に開示されてい
るような制御方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の従来
の方法においては、以下のような不都合があった。 1)被圧延材の板クラウンを逐次計測してワークロール
のロールシフトを行うため、とくに被圧延材の後端域に
おいて板クラウンが急激に変化するような場合には、ワ
ークロールのシフトが間に合わずエッジドロップの軽減
を図ることができない。 2)ミルの入側に新たにエッジドロップ計を設置しなし
ければならないし、フィードフォワード制御のループが
必要になるため設備コストの上昇が避けられない他、制
御ロジックの作成に多大な開発費がかかる。
【0004】本発明の目的は、上記のような従来の問題
を惹起することなく、被圧延材の全長にわたってエッジ
ドロップの軽減を図ることができる新規な冷間圧延方法
を提案するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、タンデムミル
の第1スタンドを含む1スタンド以上に片テーパー付き
のワークロールを配置して鋼帯の冷間圧延を行うにあた
り、上記テーパー付きのワークロールを、下記の要領に
従い被圧延材の長手方向における先端域と後端域および
それらの領域を除くミドル域の少なくとも3箇所におい
てロール軸方向にシフトすることを特徴とする鋼帯の冷
間圧延方法である。
【0006】 記第1スタンドにおける片テーパー付きワークロールのシ
フトは、冷間圧延に供される被圧延材について、予め
定して求めた板クラウンの平均値もしくは圧延ずみ
板クラウンから推定される冷間圧延前の板クラウ
ン、をパラメータとして含む当該スタンドのロールシフ
ト位置のモデル式より得られた結果に基づいてシフトす
る。第2スタンド以降における片テーパー付きワークロ
ールのシフトは、冷間圧延に供される被圧延材につい
て、予め測定して求めた板クラウンの平均値、もしくは
圧延ずみ製品の板クラウンから推定される冷間圧延前の
板クラウン、と当該スタンドよりも前段のパスにおける
ロールシフト位置をパラメータとして含む当該スタンド
のロールシフト位置のモデル式より得られた結果に基づ
いてシフトする。
【0007】被圧延材の先端域および後端域、ミドル域
におけるロールシフト位置のモデル式は、被圧延材につ
いて予め測定して求めた板クラウンの平均値を用いる場
合には、冷間圧延の第1スタンドにおけるロールシフト
置WSδ1 として、 WSδ1 =f (板クラウンの平均値,その他のパラメータ) ---(1) を用い、第2スタンド以降のロールシフト位置WSδi
して、 WSδi =f (板クラウンの平均値, WSδ1 〜WSδ(i-1) , その他のパラメータ ) ---(2) を用い、被圧延材の先端域および後端域でのシフトにお
いて板クラウンの平均値を用いることができない場合に
は、圧延ずみ製品の板クラウンから推定される冷間圧延
前の板クラウンを、 (先端域, 後端域の板クラウン) =f (推定クラウン) にて決定して上記(1)(2)式を用いるのがとくに好まし
く、圧延荷重、摩擦係数および前後方張力等を用いる。
【0008】
【作用】さて、本発明者らの調査によれば、図1に示す
ように、被圧延材のミドル域 (先端域、後端域200mを除
く領域) の板クラウンやエッジドロップあるいはその他
の変動は、冷間圧延後の板幅方向の板厚精度に影響を与
えるほど大きくないが、被圧延材として例えば、熱延コ
イルを用いるような場合、かかるコイルはとくにその先
端域、後端域において板クラウンやエッジドロップが急
激に変化しており、従って冷間圧延後においてはそれに
対応する部分の板クラウンやエッジドロップの変動も大
きくなり歩留りの低下原因になっていたのである。
【0009】本発明は、被圧延材のミドル域について
は、冷間圧延に供される被圧延材について、予め測定し
て求めておいた板クラウンの平均値 (熱延コイルを使用
する場合においては熱延後に冷間圧延に供される被圧延
材について、予め測定して求めた板クラウンの平均値)
を用いて片テーパー付きのワークロールのロールシフト
を行う一方、被圧延材の先端域および後端域について
は、ミドル域同様、冷間圧延に供される被圧延材につい
て、予め測定して求めた板クラウンの平均値を用いる
か、あるいは、被圧延材の冷間圧延後における板材のエ
ッジドロップ、板クラウンの状況に応じてワークロール
のロールシフトを行うものであるから、一本のコイルを
圧延するに際して、被圧延材の先端域、ミドル域、後端
域の少なくとも3回のロールシフトを行うだけで板幅方
向における板厚精度を改善することが可能であり、とく
に、後端域で板クラウンが急激に変化しているような被
圧延材を圧延するような場合においてもその領域の圧延
に先立ってロールシフトが行えるので、板厚不良が発生
する部分は極めて少ないものとなる。
【0010】被圧延材のミドル域の板クラウンは、熱間
圧延機の出側において予めクラウンメータ等により1点
以上測定してその平均値を求めておく。そして、これを
少なくともパラメータとして冷間圧延の第1スタンドに
おける片テーパー付きのワークロールのシフト位置WSδ
1 を WSδ1 =f (板クラウンの平均値, その他の必要なパラメータ)---(1) に従ってモデル化し、また、冷間圧延における第2スタ
ンド以降の片テーパー付きのロークロールのシフト位置
WSδi については、板クラウンの平均値、前段パスのシ
フト位置をパラメータとして、 WSδi =f (板クラウンの平均値, WSδ1 〜WSδ(i-1) , その他の必要なパラ メータ) ---(2) に従ってモデル化してワークロールのロールシフトを行
えばよい。
【0011】被圧延材の先端域、後端域についても熱間
圧延機の出側においてクラウンメータ等により板クラウ
ンを測定できる場合においては、上記の式を適用してワ
ークロールのロールシフトを行えばよい。しかし、板ク
ラウンを実測できない場合には、冷間圧延ずみ製品板の
板クラウンの実績を調査し先端域、後端域の板クラウ
ンを (先端域, 後端域の板クラウン) =f (推定板クラウン) ---(3) より決定する。なお、この場合、製品板の先端域、後端
域の板クラウンはその長手方向の複数箇所における平均
の板クラウンを採用するのが望ましい。
【0012】
【実施例】母板板厚が2.5 mmになる熱延コイル (鋼種:
低炭材 )を用いて仕上げ板厚を0.45mmとする冷間圧延を
行い、得られた製品板の全長にわたる品質状況 (板幅方
向の板厚精度) について調査した。なお、冷間圧延にお
けるタンデムミルはその入側にエッジドロップ計を有
し、第1スタンド、第2スタンドに片テーパー付きのワ
ークロールを配置した3スタンドよりなるものを使用
し、圧延条件は、圧延油として合成エステルをベースと
した5%ソリュブル油、圧下率は第1スタンドから順に
45.5%、44.0%、41.0%とした。ロール径は第1スタン
ドから順に454mmφ、460mmφ、425mmφ
とした。またテーパー量(テーパー部の傾斜角tan
θ)は1/250とした。そして、各領域でのワークロ
ールは、(1)(2)式に従い、熱延コイルの先端域 (先端か
ら250m)は、第1スタンドのシフト位置を60mm
に、第2スタンドのシフト位置を30mmにし、ミドル
域は第1スタンドのシフト位置を30mmに、第2スタ
ンドのシフト位置を15mmに、また後端域 (尾端から
250m) については第1スタンドのシフト位置を54
mmに、第2スタンドのシフト位置を26mmにした。
【0013】その結果、製品板のエッジから10mm内側の
点と板幅方向の中央における板厚偏差が10μm 以内とな
る領域は従来法 (フィードフォワード制御) に従って圧
延した場合には全長の約98%であるのに対して、本発明
に従って冷間圧延した場合には、約98.2%であって、歩
留りの改善に有効であることが確認できた。
【0014】実機において本発明を適用した場合におけ
る母板クラウンの変動状況、第1スタンドのワークロー
ルのシフト状況および製品板クラウンの推移について、
従来法 (フィードフォワード制御) を適用した場合の結
果とともに比較して図2に示す。図2に示されるよう
に、(センター)−(エッジ25mm)で表される板ク
ラウンが、本発明法では全長にわたって10μm以下で
あるのに対して、従来法では尾端側で板クラウンが10
μmを超えた。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、被
圧延材の先端域、ミドル域および後端域での適切なロー
ルシフトによって板幅方向の板厚精度の改善を図ること
ができ、歩留りロスの少ない冷延鋼帯を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱延コイルの板クラウンの変動状況を示した図
である。
【図2】母板材の板クラウンの変動状況、第1スタンド
のワークロールのシフト量、製品板板クラウンの推移を
比較して示した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 智睦 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社 水島製鉄所 内 (72)発明者 中西 敏修 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社 水島製鉄所 内 (72)発明者 北浜 正法 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社 水島製鉄所 内 (56)参考文献 特開 平4−91811(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21B 37/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンデムミルの第1スタンドを含む1ス
    タンド以上に片テーパー付きのワークロールを配置して
    鋼帯の冷間圧延を行うにあたり、 上記テーパー付きのワークロールを、下記の要領に従い
    被圧延材の長手方向における先端域と後端域およびそれ
    らの領域を除くミドル域の少なくとも3箇所においてロ
    ール軸方向にシフトすることを特徴とする鋼帯の冷間圧
    延方法。 記第1スタンドにおける片テーパー付きワークロールのシ
    フトは、冷間圧延に供される被圧延材について、予め
    定して求めた板クラウンの平均値もしくは圧延ずみ
    板クラウンから推定される冷間圧延前の板クラウ
    ン、をパラメータとして含む当該スタンドのロールシフ
    ト位置のモデル式より得られた結果に基づいてシフトす
    る。第2スタンド以降における片テーパー付きワークロ
    ールのシフトは、冷間圧延に供される被圧延材につい
    て、予め測定して求めた板クラウンの平均値、もしくは
    圧延ずみ製品の板クラウンから推定される冷間圧延前の
    板クラウン、と当該スタンドよりも前段のパスにおける
    ロールシフト位置をパラメータとして含む当該スタンド
    のロールシフト位置のモデル式より得られた結果に基づ
    いてシフトする。
  2. 【請求項2】 被圧延材の先端域および後端域、ミドル
    域におけるロールシフト位置のモデル式は、被圧延材に
    ついて予め測定して求めた板クラウンの平均値を用いる
    場合には、 冷間圧延の第1スタンドにおけるロールシフト位置WSδ
    1 として、 WSδ1 =f (板クラウンの平均値,その他のパラメータ) ---(1) を用い、第2スタンド以降のロールシフト位置WSδi
    して、 WSδi =f (板クラウンの平均値, WSδ1 〜WSδ(i-1) , その他のパラメータ ) ---(2) を用い、 被圧延材の先端域および後端域でのシフトにおいて板ク
    ラウンの平均値を用いることができない場合には、 圧延ずみ製品の板クラウンから推定される冷間圧延前の
    板クラウンを、 (先端域, 後端域の板クラウン) =f (推定クラウン) にて決定して上記(1)(2)式を用いる、請求項1記載の
    方法。
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