JP2981089B2 - 連続熱間圧延における鋼片の接合方法 - Google Patents

連続熱間圧延における鋼片の接合方法

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JP2981089B2 JP5214178A JP21417893A JP2981089B2 JP 2981089 B2 JP2981089 B2 JP 2981089B2 JP 5214178 A JP5214178 A JP 5214178A JP 21417893 A JP21417893 A JP 21417893A JP 2981089 B2 JP2981089 B2 JP 2981089B2
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英幸 二階堂
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シートバーやスラ
ブ、ビレットあるいはブルーム等の鋼片を数本乃至は数
十本にわたって連続して圧延する連続熱間圧延に適用し
て好適な鋼片の接合方法に関し、とくに鋼片相互を確実
に接合し、圧延中における板の破断を回避しようとする
ものである。
【0002】
【従来の技術】加熱炉から抽出した鋼片を一本ずつ加
熱、粗圧延、仕上げ圧延して所望の厚さの熱延板に仕上
げる、いわゆるバッチ式圧延では圧延素材の噛み込み不
良によるラインの停止が避けられず、また、圧延素材の
先端、後端部の形状不良に起因した歩留り低下も著しい
不利があった。
【0003】このため、最近では仕上げ圧延に先立って
圧延すべき鋼片の後端部、先端部を順次つなぎ合わせ、
これを熱間圧延ラインに連続的に供給して圧延する連続
熱間圧延方式が採用されるようになってきた。
【0004】また、鋼片の接合方法についてもこれまで
に種ゝの提案がなされていて、例えば、板材の上下面に
対向配置した一つのコイルにて誘導加熱しながら板材同
士を押圧するようにした特開昭62-234679 号公報等が知
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に開示されて
いる接合方式 (誘導加熱) は、鋼片の接合予定部を短時
間で目標とする温度域まで加熱昇温することが可能であ
って、接合時間の短縮やラインの短縮化を図るという点
では極めて有効な手段であるといえた。
【0006】ところが、誘導加熱コイルを用いた加熱と
いうのは、鋼片端部のコーナー部 (接合予定面と幅端面
が交わる部分の領域) が、他の部分にくらべて加熱され
にくい (加熱用コイルによって誘導された渦電流はコー
ナー部を流れにくい。) ため、板幅方向において接合で
きない部分が、あるいは接合できたとしても強度の非常
に低い接合不良部分が生じる他、鋼片同士を押圧する
際、かかる部分が抵抗になり、それを除いた領域につ
き、満足のいく接合強度をもたせるに足る押圧力を付与
することができない不都合があった。
【0007】上記のような、鋼片の接合の際の接合不良
や強度不足は、後の圧延工程において板の破断を引き起
こす原因にもなりラインの停止を招くことから、鋼片を
相互に確実に接合する必要があるところ、このような要
求を満足できる手法についての提案は今のところ見あた
らない。
【0008】この発明の目的は、誘導加熱方式を適用し
て鋼片を加熱昇温する際に生じてくる上述したような不
都合を解消できる新規な接合方法を提案することろにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、連続熱間圧
延設備の入側にて、先行鋼片の後端部とこれに続いて搬
送される後行鋼片の先端部をギャップを開けた状態で対
向させ、その上下に配置した少なくとも一対の誘導加熱
用コイルをを用いて加熱昇温しつつ押圧、または加熱昇
温したのち押圧して各鋼片を突き合わせ接合するに当た
り、各鋼片を加熱昇温中、少なくとも一方の鋼片の端部
近傍域の両幅端にダミープレートを押し当てておくこと
を特徴とする連続熱間圧延における鋼片の接合方法であ
る。
【0010】図1にこの発明に従う鋼片の接合要領を示
す。
【0011】先行鋼片1の後端部と後行鋼片2の先端部
を接合するには、図1に示すように、まず、鋼片の相互
間にギャップgを設けた状態で各鋼片1, 2の上下, 左
右における位置を確定するためにクランプ3にて挟圧支
持するとともに、少なくとも一方の鋼片の端部近傍域の
両幅端にダミープレート4を押し当てる。 (この例では
各鋼片にそれぞれ配置してある。) 。
【0012】そして、各鋼片1, 2にわたる領域をも
ち、しかも各鋼片を上下に挟む加熱用コイル5a, 5b
にて、鋼片の板厚方向に貫通する交番磁界を印加して加
熱昇温し、これと同時に鋼片を相互に押圧 (クランプ3
を互いに近接させるように移動させてもよいし、ピンチ
ロールを使用してもよい。) するか、あるいは目標の温
度に達した時点で押圧するようにして両鋼片を接合す
る。
【0013】
【作用】図2に示すような状態にして、SUS304のステン
レス鋼からなる厚さ30mmの先行鋼片1及び後行鋼片2
を、長手 240mm×幅1000mmのサイズの鉄心を持つ加熱用
コイルを使用して、鋼片と鉄心の距離:上側90mm, 下側
90mm、投入電力 980kwの条件下で加熱昇温した場合の板
幅方向における昇温速度の分布 (接合予定面から5mm離
れ、かつ板厚方向の中央の点において測定) を図3に示
すが、とくに鋼片のコーナー部は他の領域に比較して昇
温の程度が小さい。
【0014】したがって、このような状態で鋼片を接合
して連続圧延を行ったとしても、図4に示すような亀裂
cが圧延の進行に伴って進展していき、ついには接合部
が全幅にわたって破断し、ラインの停止につながる事態
に陥ることとなっていたのである。
【0015】この発明のように、鋼片の端部近傍域の両
幅端にダミープレート4を押し当てた状態で加熱昇温す
れば、ダミープレート4においても渦電流eが流れるよ
うになり (図1参照) 、その際のジュール発熱によって
鋼片端部のコーナー部はそれを除く他の接合予定領域と
同等の速度で昇温することとなり、したがって、接合不
良が生じたり、加熱不良部分の抵抗に起因した接合部の
強度不足をきたすようなことはなくなる。
【0016】ダミープレート4は、その融点が鋼片と同
等かそれよりも低いものでは、鋼片の加熱時に溶融して
鋼片に接続してしまうおそれもあるので、鋼片よりも融
点の高いもの、例えばタングステン、カーボンなどを使
用するのが好ましい。
【0017】またダミープレート4のサイズとして、そ
の厚さについては接合しようとする鋼片と同等の厚さを
有するものが、幅についてはダミープレートなしで加熱
した場合に鋼片の幅方向端部の昇温が不足することがな
い幅を有するものが、さらに、長さについては加熱用コ
イルの鉄心と加熱しようとする鋼片を平面視した場合に
おいてラップする長さ以上とするのが好適である。
【0018】なお、ダミープレートと鋼片の間にスパー
クが発生するのを防止するため、面圧を2kg/mm2 以上
にしてダミープレートを鋼片に押圧しておくのが好まし
い。
【0019】鋼片の相互間に成形するギャップgとして
は、鋼片相互にスパークが発生して溶融するのを防止す
る観点から、5mm〜10mm程度とするのが好ましい。
【0020】上掲図1においては、二組の加熱用コイル
を用いて鋼片を加熱する場合の例を示したが、図5に示
すような単一の加熱用コイルを用いて加熱昇温しても同
様の効果を得ることができるのはいうまでもない。
【0021】
【実施例】板厚、板幅がともに30mm, 1000mmで材質がS
US304 になる先行材と後行材の接合を行うべく、上掲
図1において説明した要領にて加熱昇温 (加熱昇温条
件:鉄心寸法長手240 mm×幅1000mm、上下鉄心間ギャッ
プ210 mm、印加電力2000Kw、交番磁界周波数2000Hz、ダ
ミープレート:材質はグラファイト、厚さ30mm、幅200
mm、長さ250 mmのものを先行鋼片、後行鋼片双方の両幅
端部計4箇所に押し当てた状態とした。 )、押圧 (押圧
条件:押圧力105 TON)し、両鋼片を接合した。そして、
この鋼片を熱間圧延設備に供給して仕上げ圧延を行い、
かかる圧延での板の破断状況について調査した。
【0022】その結果、接合部における亀裂の進展に起
因した板の破断は全く見られないことが確かめられた。
【0023】
【発明の効果】この発明によれば、誘導加熱する際に加
熱不足が避けられなかった鋼片のコーナー部を、それを
除く他の接合予定領域と同程度の速度で加熱ができるの
で、板幅方向の全域にわたり十分な強度を有する接合部
を得ることが可能となり、安定した連続熱間圧延を実施
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に従う鋼片の接合要領の説明図であ
る。
【図2】従来法に従う鋼片の接合要領の説明図である。
【図3】鋼片の加熱昇温時における板幅方向の温度分布
を示した図である。
【図4】接合した鋼片の破断状況を示した図である。
【図5】この発明に従う鋼片の接合状況を示した図であ
る。
【符号の説明】
1 先行鋼片 2 後行鋼片 3 クランプ 4 ダミープレート 5a 加熱用コイル 5b 加熱用コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 二階堂 英幸 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 千葉製鉄所内 (72)発明者 高島 典生 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 千葉製鉄所内 (72)発明者 天笠 敏明 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 千葉製鉄所内 (72)発明者 三登 良紀 広島県広島市西区観音新町4丁目6番22 号 三菱重工業株式会社 広島製作所内 (72)発明者 宮本 邦雄 広島県広島市西区観音新町4丁目6番22 号 三菱重工業株式会社 広島製作所内 (56)参考文献 特開 平8−1202(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21B 15/00 B23K 20/00 340

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続熱間圧延設備の入側にて、先行鋼片
    の後端部とこれに続いて搬送される後行鋼片の先端部を
    ギャップを開けて対向配置し、その上下に配置した少な
    くとも一対の誘導加熱用コイルを用いて加熱昇温しつつ
    押圧、または加熱昇温したのち押圧して各鋼片を突き合
    わせ接合するに当たり、 各鋼片の加熱昇温中、少なくとも一方の鋼片の端部近傍
    域の両幅端にダミープレートを押し当てておくことを特
    徴とする連続熱間圧延における鋼片の接合方法。
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