JP2974933B2 - 車両の走行位置検出装置 - Google Patents

車両の走行位置検出装置

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JP2974933B2
JP2974933B2 JP7134799A JP13479995A JP2974933B2 JP 2974933 B2 JP2974933 B2 JP 2974933B2 JP 7134799 A JP7134799 A JP 7134799A JP 13479995 A JP13479995 A JP 13479995A JP 2974933 B2 JP2974933 B2 JP 2974933B2
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  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、予め定められたルート
を走行する車両の走行位置を検出する位置検出装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、予め定められたルートを遠隔操作
等により無人で走行する車両の走行位置は、車輪の回転
数を積算して基準位置からの走行距離として求めること
ができる。しかし、この方法は車輪であるタイヤの滑り
や接地径の変化により、走行距離に誤差が生じ、正確な
測定ができなかった。そこで、より正確に走行位置を検
出するため、センサによる識別が可能な標識を走行ルー
ト上に一定間隔で設置しておき、車両が標識を通過する
ごとに、車両に搭載したセンサが標識を検出しそのタイ
ミングで車輪から積算した走行距離を補正するという方
法が用いられている。
【0003】しかしながら、この場合もセンサが標識を
検知したタイミングで別に求められた走行距離を補正す
るだけであり、標識を検知するだけでは走行位置つまり
絶対的な車両の位置を求めることはできなかった。ま
た、位置検出に際しては、最初に車両を原点に復帰させ
る必要があるため、操作が煩わしい。さらに、走行ルー
ト上の標識の設置位置を正確にしなければならず、施工
および管理の負担が大きくなる。また、万一、センサの
標識検知にエラーがあった場合、その後の走行距離に誤
差が累積されてしまう。
【0004】そこでさらにこれらの問題点を改良したも
のが以下のように提案されている。それは、標識の設置
間隔を任意にするとともに、標識自体に設置位置を示す
コードを付加しておき、センサで標識を検出するととも
にコードを読み取り、そのつど積算されている走行距離
をコード内容に基づき補正するようにしたものである。
この方法では、走行開始に先立って車両位置を検出する
場合、その前後の標識の位置まで移動すれば良く、ま
た、標識の設置についても等間隔にする必要がないの
で、施工および管理が容易になる。さらには、標識を通
過の際にセンサに検知されないことがあっても、次の標
識で走行距離が補正されるため誤差が累積されるおそれ
がない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法は標識にコードを付加するとともに、コードを読み取
ることのできる高度なセンサを必要とするため、設備費
が高額になるという問題があった。本発明は上記問題点
を解決するためになされたもので、その目的とするとこ
ろは、比較的簡単な施工および管理でありながらも、正
確に車両の位置を検出し、又位置に誤りが生じた場合に
はそれを補正することができる車両の走行位置検出装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、複数の区間に分割された走行路の区
間の境界ごとに設置されるとともに走行方向の長さが任
意に変化する標識と、車両に搭載され走行路上の標識を
検出して検知信号を出力するセンサと、車両に搭載され
車輪の回転に同期してパルスを発生するロータリ・エン
コーダと、センサが標識を検出している間にロータリ・
エンコーダの発生パルスをカウントする手段と、標識を
通過中にカウントされるパルス数とそれに対応する区間
番号を記載したテーブルと、標識通過中にカウントされ
たパルス数に基づきテーブルを参照して区間番号を弁別
する手段と、センサからの標識検知信号の変化により車
両が区間の境界を通過したことを検知してロータリ・エ
ンコーダの発生パルスを計測するカウンタにデータをセ
ット/リセットする手段と、弁別された区間番号とカウ
ントされた区間内のパルス数とから車両の現在位置を求
める手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】第2の発明は、複数の区間に分割された走
行路の区間の境界ごとに設置されるとともに走行方向の
長さが任意に変化する標識と、車両に搭載され走行路上
の標識を検出して検知信号を出力するセンサと、車両に
搭載され車輪の回転に同期してパルスを発生するロータ
リ・エンコーダと、センサが標識を検出している間にロ
ータリ・エンコーダの発生パルスをカウントする手段
と、標識を通過中にカウントされるパルス数とそれに対
応する区間番号を記載したテーブルと、標識通過中にカ
ウントされたパルス数に基づきテーブルを参照して区間
番号を弁別する手段と、センサからの標識検知信号の変
化および車両の走行方向に基づきカウント値が増加また
は減少される区間番号カウンタと、標識通過中のパルス
数から得られた区間番号と区間番号カウンタの値とを比
較し、値が異なる場合はパルス数から得られた区間番号
により区間番号カウンタの値を補正する手段と、センサ
からの標識検知信号の変化により車両が区間の境界を通
過したことを検知してロータリ・エンコーダの発生パル
スを計測するカウンタにデータをセット/リセットする
手段と、区間番号カウンタの値と区間内でカウントされ
たパルス数とから車両の現在位置を求める手段とを備え
たことを特徴とする。
【0008】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、車両が原点位置から走行を開始した場合にセンサ
が標識を検出するたびに区間番号をインクリメントして
テーブルの区間番号欄に書き込む手段と、この手段に対
応して標識を通過中にカウントされるパルス数をテーブ
ルの該当するパルス数欄に書き込む手段と更にその区間
に対応したパルス数をテーブルの区間長欄に書き込む手
段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
【作用】第1の発明においては、複数区間に分割された
走行路の区間の境界ごとに標識が設置される。この標識
は走行方向の長さが任意に変化することにより、他の標
識との区別が可能である。車両には走行路上の標識を検
出して検知信号を出力するセンサおよび車輪の回転に同
期してパルスを発生するロータリ・エンコーダが搭載さ
れる。センサにより標識が検出されると、センサから標
識検知信号が出力されている間にロータリ・エンコーダ
より発生したパルスがカウントされる。
【0010】テーブルには、標識を通過中にカウントさ
れるパルス数とそれに対応する区間番号が予め記載され
ており、このテーブルを参照することにより、標識通過
中にカウントされたパルス数に基づき区間番号が弁別さ
れる。一方、センサからの標識検知信号の変化により区
間の境界を通過したことが検知されるとロータリ・エン
コーダの発生パルスを計測するカウンタにデータがセッ
ト/リセットされる。弁別された区間番号とカウントさ
れた区間内のパルス数とから車両の現在位置が求められ
る。
【0011】第2の発明においては、複数区間に分割さ
れた走行路の区間の境界ごとに標識が設置される。この
標識は走行方向の長さが任意に変化することにより、他
の標識との区別が可能である。車両には走行路上の標識
を検出して検知信号を出力するセンサおよび車輪の回転
に同期してパルスを発生するロータリ・エンコーダが搭
載される。センサにより標識が検出されると、センサか
ら標識検知信号が出力されている間にロータリ・エンコ
ーダより発生したパルスがカウントされる。
【0012】テーブルには、標識を通過中にカウントさ
れるパルス数とそれに対応する区間番号が予め記載され
ており、このテーブルを参照することにより、標識通過
中にカウントされたパルス数に基づき区間番号が弁別さ
れる。区間番号カウンタは車両の走行方向に応じてセン
サからの標識検知信号の変化のタイミングによりカウン
ト値が増加または減少される。
【0013】標識通過中のパルス数から得られた区間番
号と区間番号カウンタの値とが比較され、値が異なる場
合はパルス数から得られた区間番号により区間番号カウ
ンタの値が補正される。センサからの標識検知信号の変
化により車両が区間の境界を通過したことが検知される
とロータリ・エンコーダの発生パルスを計測するカウン
タにデータがセット/リセットされる。区間番号カウン
タの値とカウントされた区間内の走行距離とから車両の
現在位置が求められる。
【0014】第3の発明においては、車両が原点位置か
ら走行を開始した場合、センサが標識を検出するたびに
区間番号がインクリメントされてテーブルの区間番号欄
に書き込まれるとともに、標識を通過中にカウントされ
るパルス数がテーブルの該当するパルス数欄に書き込ま
れ、更にその区間に対応したパルス数がテーブルの区間
長欄に書き込まれる。
【0015】
【実施例】以下、図に沿って本発明の実施例を説明す
る。図2は走行路を示す説明図であり、走行路の始点O
1から終点Onまでをn−1個の区間に分割し、始点、終
点および各区間の境界位置に標識であるところのプレー
トP1〜Pnを配設する。プレートP1〜Pnの走行方向の
長さC1〜Cnは、それぞれ任意の長さに設定されてい
る。ただし、同一長さのものは無い。また、区間1〜n
−1の区間長Q1〜Qn-1はそれぞれ任意の長さである。
ここでは始点O1を原点とし、始点O1から終点Onへの
方向をCW方向と呼び、その反対方向をCCW方向と呼
ぶ。
【0016】図3は走行路5上を走行する車両1を示す
説明図である。車両1には車輪に同期してパルスを発生
するロータリ・エンコーダ2とプレートセンサ3が搭載
されている。プレートセンサ3は、走行路5上に配設さ
れたプレート4の上を通過している間、Hレベルの検知
信号を出力する。つまり、図4の波形図に示すように、
プレートセンサ3がプレート4の上を通過している間は
センサ3の出力信号はHレベルとなる。Hレベルの区間
Tはプレート4の走行方向の長さに対応する。また、こ
のとき車両1が走行しているから、ロータリ・エンコー
ダ2からは、パルスが出力される。
【0017】つまり、Hレベルの区間Tにおけるパルス
数はプレート4の長さC1〜Cnに比例した値となり、プ
レート4の長さが異なればパルス数も変化する。以後、
プレート4の各長さC1〜Cnをパルス数として表す。本
発明では、予め区間1〜n−1ごとに、始点、終点およ
び区間の境界に設置されたプレート4の長さC1〜Cn
図5に示すようにテーブルに書き込んでおき、走行中に
センサ3がプレート4を検知したら、プレート4が検知
されている間のパルス数を計数し、テーブルを参照して
計数値が該当する区間の番号を求めるようにした。
【0018】また、区間1〜n−1ごとの区間長Q1
n-1もパルス数として同様にテーブルに記憶しておけ
ば、始点O1からの現在区間までの走行距離がその間の
区間長の和として求められる。さらには、区間内におけ
る走行距離もセンサ3が出力した検知信号の変化のタイ
ミングより区間の境界すなわち区間の開始を検出してロ
ータリ・エンコーダ2の出力パルスを計数することによ
り求められる。図6はその具体例を示し、車両1が区間
mから区間m+1へ移動すると、センサ3がプレートP
m+1を検出するので、その検出タイミング、すなわち検
出信号がHレベルに変わった以降にロータリ・エンコー
ダ2から出力されるパルスをカウントすると、そのカウ
ント値xが区間m+1における走行距離つまり区間内相
対値となる。
【0019】このようにして走行路中の車両の絶対位置
を、区間番号および区間内相対値として求めることが可
能になる。また、本発明はこのように構成されているた
め、電源投入して車両1の走行を開始する場合のよう
に、車両1の位置が不明であっても、車両1を前後に移
動させて近くのプレート4の長さを測定してテーブルを
参照することにより、直ちに区間を特定することができ
る。これらの処理動作を具体的に示したのが、図7のフ
ローチャートである。
【0020】図7において、車両1の停止位置がプレー
ト4上である場合はセンサ3の出力がON(Hレベル)
であるから、プレート4上からいったん退避するためセ
ンサ3の出力がOFF(Lレベル)になるまで車両1を
CCW方向に移動する(S1〜S4)。次に、車両1を
CW方向に走行させて、センサ3の出力がONになって
からOFFになるまでの間に出力されるパルスをカウン
トし、テーブルを参照してそのカウント値の該当する区
間番号を読み取ってカウンタ12に書込み終了する(S
5〜S9)。
【0021】図1は、装置の電気的構成を示すブロック
図である。図示されるように、装置の制御部はCPU1
8とCPU18にバスを介して接続されるメモリ19、
区間番号値カウンタ12、区間番号値バッファ13、相
対値カウンタ14、相対値バッファ15、プレート長バ
ッファ16、区間長バッファ17とからなるマイクロコ
ンピュータと、ロータリ・エンコーダ2、プレートセン
サ3、相対値パルス発生部6、区間番号値パルス発生部
9、タイミング生成部10とにより構成される。
【0022】プレートセンサ3は、路面上に設置されて
いるプレート4を検出すると、Hレベルの検出信号を区
間番号値パルス発生部9、タイミング生成部10へ送
る。区間番号値パルス発生部9は、CPU18から送ら
れる方向指令信号がCW方向である場合は検出信号がL
レベルからHレベルに立ち上がるタイミングでUP信号
を区間番号値カウンタ12へ送り、方向指令信号がCC
W方向である場合は検出信号がHレベルからLレベルに
立ち下がるタイミングでDOWN信号を区間番号値カウ
ンタ12へ送る。
【0023】タイミング生成部10は、CPU18から
送られる方向指令信号がCW方向である場合に検出信号
がLレベルからHレベルに立ち上がるタイミングでリセ
ット信号を相対値カウンタ14へ送るとともに、方向指
令信号がCCW方向である場合は検出信号がHレベルか
らLレベルに立ち下がるタイミングで、相対値書込要求
信号をCPU18へ送る。同様にして、タイミング生成
部10は相対値バッファ15、プレート長バッファ1
6、区間長バッファ17に対してもそれぞれタイミング
信号を生成して送る。
【0024】区間番号値カウンタ12は、車両の走行に
より区間が切り換わってUP信号が送られればカウント
アップし、DOWN信号が送られればカウントダウンす
るとともに、CPU18によりカウント値が強制的に変
更される。この区間番号値カウンタ12のカウント値は
区間番号値バッファ13へ送られてCPU18により常
時読み取りが可能である。ロータリ・エンコーダ2は、
車両の走行に同期してパルスを発生し、相対値パルス発
生部6へ送る。
【0025】相対値パルス発生部6は、パルスをUPま
たはDOWNの相対値パルスに変換して相対値カウンタ
14へ送る。相対値カウンタ14は、入力されるUPま
たはDOWNの相対値パルスをカウントするとともに、
車両が新しい区間に進入した際の走行方向がCW方向で
ある場合は、検出信号がLレベルからHレベルに立ち上
がるタイミングで入力されるリセット信号によりリセッ
トされてカウント値が0クリアされ、走行方向がCCW
方向である場合は、検出信号がHレベルからLレベルに
立ち下がるタイミングでCPU18により新区間の相対
値が書き込まれる。また、相対値カウンタ14のカウン
ト値は、相対値バッファ15、プレート長バッファ1
6、区間長バッファ17へ送られる。
【0026】相対値バッファ15の値は、車両の走行区
間の相対値を表すものであり、CPU18により読み取
られる。プレート長バッファ16は、タイミング信号に
より検出信号がHレベルの間だけ、相対値カウンタ14
のカウント値を取り込みプレート長の値として保持し、
CPU18により読み取られる。区間長バッファ17
は、タイミング信号により区間の開始から終了までの相
対値カウンタ14のカウント値を取り込み区間長の値と
して保持し、CPU18により読み取られる。
【0027】CPU18は車両が走行している場合、そ
の方向に応じてCW方向またはCCW方向の方向指令信
号を区間番号値パルス発生部9、タイミング生成部10
へ送るとともに、相対値書込信号が入力されると、メモ
リ19に格納されているテーブルから該当する区間の相
対値を読み出して相対値カウンタ14へ書き込む。ま
た、CPU18は定期的に、区間番号値バッファ13、
相対値バッファ15、プレート長バッファ16、区間長
バッファ17を読み取り、それらの値が正しいか否か、
各値の間に整合がとられているか否かを判別し、異常が
あれば区間番号値カウンタ12、相対値カウンタ14を
正しい値に書き換える。
【0028】これらの処理の結果、区間番号値バッファ
13と相対値バッファ15の値から走行する車両の現在
位置が求められる。なお、ここで車両位置を始点側の各
区間の区間長の和にその区間内の走行距離を加えて始点
からの累積走行距離として表示することも可能である。
また、車輪の摩耗やスリップのため、ロータリ・エンコ
ーダ2のパルスに誤差が含まれる場合も、誤差は区間内
の相対値にしか含まれず、走行路全長にわたり平均して
精度が保たれる。
【0029】また、センサ3によるプレート検出にエラ
ーがあった場合も、各バッファの値からエラー発生が検
出されるとともに、次のプレート検出時に走行位置が補
正される。なお、図1に示した構成は第2の発明に相当
する。また、図1の構成において、区間番号値カウンタ
12が区間番号値パルス発生部9からのUP信号および
DOWN信号をカウントせずに、CPU18によりプレ
ート長バッファ16の値に基づきテーブルを参照して区
間番号を求めその番号値を区間番号値カウンタ12に書
き込むように構成とすることも可能であり、この場合が
第1の発明に相当する。なお、このように区間番号値カ
ウンタ12の値をテーブルを参照して区間ごとに変更す
る場合は、プレート4をプレート長さの順に配置する必
要がなくなるので、さらに施工が容易になる。
【0030】次に第3の発明に相当するテーブルの作成
について説明する。メモリ19には、図5に示すテーブ
ルが格納されており、このテーブルは走行路へのプレー
ト4の設置が終了した時点で、車両1を走行させること
により、自動的に作成することができる。それには、図
2における始点O1よりも若干左の位置に車両1を停止
させてからCW方向へ移動を開始する。車両1がプレー
トP1に達すると、センサ3の検出信号がHレベルに反
転する。このときテーブルの最初の行の区間番号欄に1
を書き込む。
【0031】次いで、プレートP1を通過したらプレー
ト長バッファ16の値C1を読み取り、テーブルの最初
の行のプレート長の欄に書き込む。同様にして、次のプ
レートP2に達して検出信号がHレベルに反転したら区
間長バッファ17の値Q1を読み取り、テーブルの最初
の行の区間長の欄に書き込む。これで区間番号1につい
てのデータの採取が終了する。以後、同様にして、車両
を停止させることなく連続して区間番号2以降のデータ
を採取していくことにより、テーブルが作成される。
【0032】このようにして走行路の全区間を1回走行
するだけで自動的にテーブルが作成されるため、施工時
の装置の立ち上げが容易になるとともに、その後の走行
路の区間変更等への対応が容易になる。なお、プレート
長バッファ16の値に基づきテーブルを参照して区間番
号を弁別する場合、車輪のスリップ等のためカウントさ
れるパルス数に誤差が含まれるため、実際の処理ではカ
ウント値に最も近いテーブル値を該当する値とみなす。
また、実施例では標識としてプレートを使用したが、こ
れ以外にも反射テープを標識に用いセンサをフォトセン
サとする組み合わせも可能である。さらにまた、車両と
しては路面上を走行するものとしたが、レール上を走行
するモノレール式車両にも適用が可能である。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように第1の発明によれば、
任意の長さに分割された区間ごとに、走行方向の長さが
任意に変化する標識が配設されたことにより、各区間の
番号が標識長さを読み取ることで弁別される。それによ
り、標識ごとに位置を識別するためのコードを付した
り、それを読み取るための高度なセンサが不要となっ
て、区間を分割しての標識設置の工事および管理が容易
になる。また、区間内における車両の位置はロータリ・
エンコーダのパルスから算出されるので、この区間番号
と区間内の位置とから車両の絶対位置が求められ、しか
も、センサが任意の標識の検知をエラーした場合も次の
標識を検知することで車両位置が補正されるため、誤差
が累積されることなく、平均して高精度な位置検出が可
能になる。
【0034】第2の発明によれば、センサが標識を検出
するごとに区間番号カウンタのカウント値が増減される
ことにより、車両位置がカウント値から簡単に求められ
る。また、区間番号カウンタの値も標識通過中のパルス
数により補正されるため、検出結果も平均すれば高精度
に維持される。
【0035】第3の発明によれば、区間ごとに配設され
た標識の長さと区間の番号の関係が、車両の走行ととも
に自動的にテーブルに書き込まれるため、マニュアルに
よりテーブルを作成して書き込む手間が省ける。それに
より、走行路の変更や標識の交換等についての対応が比
較的簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の電気的構成を示すブロック図
である。
【図2】走行路を示す説明図である。
【図3】走行路上を走行する車両の説明図である。
【図4】センサからの検出信号とパルスを示す波形図で
ある。
【図5】テーブル内の構成を示す説明図である。
【図6】区間と車両の関係を示す説明図である。
【図7】プレート長を検出するための処理動作を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 車両 2 ロータリ・エンコーダ 3 プレートセンサ 4 プレート 5 走行路 6 相対値パルス発生部 9 区間番号値パルス発生部 10 タイミング生成部 12 区間番号値カウンタ 13 区間番号値バッファ 14 相対値カウンタ 15 相対値バッファ 16 プレート長バッファ 17 区間長バッファ 18 CPU 19 メモリ P1〜Pn プレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01C 15/00 G01B 21/00 G05D 1/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の区間に分割された走行路の区間の境
    界ごとに設置されるとともに走行方向の長さが任意に変
    化する標識と、 車両に搭載され走行路上の標識を検出して検知信号を出
    力するセンサと、 車両に搭載され車輪の回転に同期してパルスを発生する
    ロータリ・エンコーダと、 センサが標識を検出している間にロータリ・エンコーダ
    の発生パルスをカウントする手段と、 標識を通過中にカウントされるパルス数とそれに対応す
    る区間番号を記載したテーブルと、 標識通過中にカウントされたパルス数に基づきテーブル
    を参照して区間番号を弁別する手段と、 センサからの標識検知信号の変化により車両が区間の境
    界を通過したことを検知してロータリ・エンコーダの発
    生パルスを計測するカウンタにデータをセット/リセッ
    トする手段と、 弁別された区間番号とカウントされた区間内のパルス数
    とから車両の現在位置を求める手段と、 を備えたことを特徴とする車両の走行位置検出装置。
  2. 【請求項2】複数の区間に分割された走行路の区間の境
    界ごとに設置されるとともに走行方向の長さが任意に変
    化する標識と、 車両に搭載され走行路上の標識を検出して検知信号を出
    力するセンサと、 車両に搭載され車輪の回転に同期してパルスを発生する
    ロータリ・エンコーダと、 センサが標識を検出している間にロータリ・エンコーダ
    の発生パルスをカウントする手段と、 標識を通過中にカウントされるパルス数とそれに対応す
    る区間番号を記載したテーブルと、 標識通過中にカウントされたパルス数に基づきテーブル
    を参照して区間番号を弁別する手段と、 センサからの標識検知信号の変化および車両の走行方向
    に基づきカウント値が増加または減少される区間番号カ
    ウンタと、 標識通過中のパルス数から得られた区間番号と区間番号
    カウンタの値とを比較し、値が異なる場合はパルス数か
    ら得られた区間番号により区間番号カウンタの値を補正
    する手段と、 センサからの標識検知信号の変化により車両が区間の境
    界を通過したことを検知してロータリ・エンコーダの発
    生パルスを計測するカウンタにデータをセット/リセッ
    トする手段と、 区間番号カウンタの値と区間内でカウントされたパルス
    数とから車両の現在位置を求める手段と、 を備えたことを特徴とする車両の走行位置検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の車両の走行位置
    検出装置において、 車両が原点位置から走行を開始した場合にセンサが標識
    を検出するたびに区間番号をインクリメントしてテーブ
    ルの区間番号欄に書き込む手段と、 前記手段に対応して標識を通過中にカウントされるパル
    ス数をテーブルの該当するパルス数欄に書き込む手段
    と、 を備えたことを特徴とする車両の走行位置検出装置。
JP7134799A 1995-05-08 1995-05-08 車両の走行位置検出装置 Expired - Fee Related JP2974933B2 (ja)

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